JP5020201B2 - 切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置 - Google Patents

切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5020201B2
JP5020201B2 JP2008231667A JP2008231667A JP5020201B2 JP 5020201 B2 JP5020201 B2 JP 5020201B2 JP 2008231667 A JP2008231667 A JP 2008231667A JP 2008231667 A JP2008231667 A JP 2008231667A JP 5020201 B2 JP5020201 B2 JP 5020201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
flow path
valve body
hydraulic cylinder
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008231667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010065747A (ja
Inventor
大三 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Ltd
Original Assignee
Taiyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Ltd filed Critical Taiyo Ltd
Priority to JP2008231667A priority Critical patent/JP5020201B2/ja
Publication of JP2010065747A publication Critical patent/JP2010065747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5020201B2 publication Critical patent/JP5020201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

本発明は、少なくとも3つのポートを備えた切換弁装置の制御装置、および、これら切換弁装置および制御装置を用いて高速駆動と高出力駆動(高圧駆動)とを行うことができる液圧シリンダ装置に関する。本発明は、例えば、金型の型締め装置、圧入装置、カシメ機、刻印装置などに利用される。
従来より、プレス装置の金型の型締めなどのために油圧シリンダが用いられる。金型の型締めは、生産の効率化のために、金型がワークに当たるまでは金型を高速で移動させ、金型がワークに当たった後に、高出力で金型をワークに押し付けるのが一般的である。そのようなプレス装置に使用される油圧シリンダは、金型を移動させる時は比較的小さな出力でよく、押し付け時にのみ高出力が必要となる。したがって、金型の移動用と加圧用とにそれぞれ専用の油圧シリンダを設けるか、または、ロッドに移動用として受圧面積の小さなラムを内蔵させるなどして金型の移動時の高速化を実現している。
本出願人は、1つの油圧シリンダによって高速駆動と高出力駆動を行うことができる油圧シリンダ装置を先に提案した(特許文献1〜2)。次に、特許文献1により提案した切換弁装置11jおよび油圧シリンダ装置1jについて説明する。
図9は従来における切換弁装置11jの断面正面図、図10は油圧シリンダ装置1jの回路図である。
図9に示すように、切換弁装置11jは、第1カバー21、チューブ22、第2カバー23、ソレノイド弁24、移動弁体25、およびバネ26などからなる。
第1カバー21の一方の端面211には、断面が円形の穴212が開口している。穴212には移動弁体25のポペット弁体259が摺動可能に挿入されている。ポペット弁体259が穴212の底部に設けられた弁座214に当接したときに穴212を閉塞する。
第1カバー21には、穴219,220が設けられる。穴219の開口部は第1ポートPT1であり、穴220の開口部は第2ポートPT2である。第1ポートPT1、穴219、穴212、穴220、および第2ポートPT2からなる流路が、第1流路RR1である。
ソレノイド弁24は、図10に示すように、チェック弁を内蔵した遮断位置と連通位置とに切り換わる2位置2方向弁である。ソレノイド弁24の弁部242によって、穴234と穴238とが連通されまたは遮断される。つまり、ソレノイド弁24のソレノイドがオフのときには、穴234から穴238に向かう流路は閉じられており、ソレノイドがオンすると、穴234から穴238に向かう流路が開かれる。
穴234の下面への開口部は第4ポートPT4である。穴234にはチェック弁体237が設けられる。チェック弁体237によって第2のチェック弁CH2が構成される。穴275の穴238に開口する部分が第3ポートPT3である。フランジ部272には、穴236に連通する穴276が設けられる。
移動弁体25は、第1カバー21およびチューブ22の内部を軸方向に往復移動可能に設けられている。移動弁体25は、本体251、弁体ガイド253、チェック弁体254、およびバネ255などからなる。本体251の端部にポペット弁体259が形成される。バネ26によって、移動弁体25は、常時において右端に位置するように付勢される。移動弁体25において、ポペット弁体259が第1カバー21の側の移動端に設けられた弁座214に当接したときに、上に述べた第1の流路RR1が閉じられる。
弁体ガイド253に設けられた円形の穴には、弁体254の脚部が摺動可能に挿入される。弁体ガイド253の基台部と弁体254の頭部との間に、バネ255が圧縮された状態で装着される。弁体254およびバネ255などによって、第1のチェック弁CH1が構成される。
第1のチェック弁CH1は、第3ポートPT3の側から第2ポートPT2の側への流れのみを許容する。第2ポートPT2と第3ポートPT3とを連通する流路が第2の流路RR2である。
切換弁装置11は、第3ポートPT3に油圧が加わっていない場合は、移動弁体25はバネ26で付勢されて右端に位置し、第1の流路RR1は開き、第2の流路RR2は閉じた状態である。第3ポートPT3に油圧が加わると、移動弁体25は左方に移動し、ポペット弁体259が弁座214に当接し、第1の流路RR1を閉じる。
なお、第3ポートPT3に油圧を加えるためには、第4ポートPT4に圧油を接続した状態で、ソレノイド弁24のソレノイドをオンする。ソレノイドをオフすると、第3ポートPT3に圧油が流入しなくなるが、第2ポートPT2から圧油が流出しない状態であるときは、他に手だてをしない場合には内部流路の油圧が低下しない。つまりその状態では、ソレノイドをオフしても移動弁体25が復帰しない。
切換弁装置11では、第4ポートPT4の油圧が低下したときに、第2のチェック弁CH2が開き、内部流路の圧油は、穴276、236、第2のチェック弁CH2、および穴234を経由して第4ポートPT4から流出する。これによって内部流路の圧力が低下し、移動弁体25がバネ26によって右方の移動端に復帰する。
図10において、油圧シリンダ装置1jは、切換弁装置11、油圧シリンダ12、ポンプ13、補給装置HK1、落下防止弁14、およびコントローラ20などからなる。
ポンプ13が駆動され、給排ポートPAから圧油が出力されると、その圧油は油圧シリンダ12のポートPTAから高速用シリンダ室AAに入る。これによって、ロッド121が高速で移動し、金型を高速で移動させる。
ソレノイドをオンすることにより、給排ポートPAからの圧油が第4のポートPT4から第3のポートPT3に流入し、移動弁体25を移動させ、第1の流路RR1を閉じ、第2の流路RR2が開く。これによって、油圧シリンダ12が高出力駆動を行って金型による型締めが行われる。
型締めが終わると、ソレノイド弁24のソレノイドをオフするとともに、モータMを逆転駆動する。ポンプ13の給排ポートPBから圧油が出力され、その圧油は油圧シリンダ12のポートPTCから復動側シリンダ室CAに入る。これによってロッド121が高速で復動する。
このとき、切換弁装置11jにおいて、第2のチェック弁CH2が開き、内部流路の圧油が第4ポートPT4から給排ポートPAに、またはタンク17に戻る。これによって移動弁体25が復帰し、第2の流路RR2が閉じ、第1の流路RR1が開く。したがって、油圧シリンダ12の高出力用シリンダ室BA内の圧油は、第1の流路RR1を通ってタンク17に戻る。
このように、油圧シリンダ装置1jに切換弁装置11jを用いることによって、ポンプ13の他に油圧原を設けることなく、1つの油圧シリンダ12で高速駆動と高出力駆動とを行うことができる。
特許第3881005号 特開2008−57732
しかし、上に述べた油圧シリンダ装置1jおよび切換弁装置11jでは、次のような問題がある。
すなわち、油圧シリンダ12を高出力により往動させた後、復動に切り換えるときに、その切り換えに時間がかかるという問題がある。
つまり、油圧シリンダ12を往動から復動に切り換えるためには、切換弁装置11jの移動弁体25を左方端から右方端に復帰させて第1の流路RR1を開き、高出力用シリンダ室BA内の圧油を第1の流路RR1を経てタンク17に戻す必要がある。
移動弁体25を右方端に復帰させるためには、ソレノイド弁24のソレノイドをオフしかつモータMを逆転して、第2の流路RR2内の圧油をポンプ13によって吸い出して排出しなければならない。しかし、そのときに、モータMを逆転して通常の速い速度で回転させると、これによって油圧シリンダ12が高速で復動し、高出力用シリンダ室BA内の圧油が大量に排出されるため、第2の流路RR2内で圧油が衝突状態となって移動弁体25が右方端に復帰しない。つまり、切換弁装置11jにおいては、移動弁体25の応答性が悪く、高速の切り換えが行えなかった。
そのため、モータMを逆転する際に、低速(例えば200RPM程度)で所定の時間(例えば2秒程度)動作させ、その後に高速(例えば3000RPM程度)で動作させるという制御を行っていた。
そのため、油圧シリンダ12を往動から復動に切り換える際に2〜3秒程度の長い時間を要していた。これによって、油圧シリンダ12の動作のサイクルタイムが長くなるという問題が生じていた。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、切換弁装置の移動弁体の応答性を改善し、高速の切り換えを行えるように制御することを目的とする。
本発明に係る装置は、第1のポート、第2のポート、および第3のポートを有し、前記第2のポートが前記第1のポートまたは前記第3のポートのいずれかに連通するように切り換える切換弁装置の制御装置であって、前記切換弁装置は、往復移動可能な移動弁体と、前記移動弁体が一方の移動端にあるときに、前記移動弁体の移動路の一部を流路の一部とし前記第2のポートと前記第1のポートとを連通するように設けられた、第1の流路と、前記移動弁体が他方の移動端にあるときに、前記移動弁体に設けられた内部流路を流路の一部とし前記第2のポートと前記第3のポートとを連通するように設けられた、第2の流路と、前記移動弁体を前記一方の移動端側に付勢する付勢部材と、を有し、前記移動弁体には、前記内部流路における前記第3のポート側から前記第2のポート側への流れのみを許容する第1のチェック弁が設けられ、前記第3のポートに液圧が加えられたときに、前記液圧によって前記移動弁体が前記他方の移動端に移動して前記第1の流路を閉じ、前記第1の流路が閉じられた後に前記第1のチェック弁が開となって前記第2の流路を開けるように構成されており、前記制御装置は、前記第3のポートに対して液体を供給する第1の接続状態と、前記第3のポートをタンクに接続して液体をタンクに排出する第2の接続状態とに切り換えるように制御する。
ここで、タンクは、第3のポートから排出される液体を受け入れることができるものであればよく、形状や大きさは問わない。単なる容器であってもよい。
好ましくは、前記制御装置は、Aポートと、前記Aポートに対して選択的に接続されるように切り換えられるPポートおよびRポートを有した3方向切換弁であり、前記Aポートが前記第3のポートに、前記Pポートが液体の供給源に、前記Rポートが前記タンクに、それぞれ接続される。
本発明によると、切換弁装置の移動弁体の応答性を改善し、高速の切り換えを行えるように制御できる。
図1は本発明の一実施形態の切換弁装置11の常時における状態を示す断面正面図、図2は切換弁装置11の第1の流路RR1が閉じて第2の流路RR2が第4ポートPT4に連通した状態を示す断面正面図、図3は切換弁装置11の第3ポートPT3が第5ポートPT5に連通した状態を示す断面正面図、図4は切換弁装置11の第1の流路RR1が開いて第1ポートPT1が第2ポートPT2に連通した状態を示す断面正面図、図5〜図7は油圧シリンダ装置1の回路図、図8は油圧シリンダ装置1における各部の動作状態を示すタイミング図である。
なお、図5は油圧シリンダ12が高速で往動する状態における回路図、図6は油圧シリンダ12が高出力で往動する状態における回路図、図7は油圧シリンダ12が高速で復動する状態における回路図である。
本実施形態に示す切換弁装置11は、制御弁装置31およびその周辺部分を除いて、特許文献1に示されたものと構造および作用が基本的には同じである。また、本実施形態に示す油圧シリンダ装置1は、制御弁装置31およびその周辺部分などを除いて、特許文献1に示されたものと回路および動作が基本的には同じである。したがって、基本的な部分については、特許文献1および背景技術での説明を参照することができる。ここでは主にそれらとの相違点について説明する。なお、図1〜図7において、図9および図10に示す要素と同様の機能を有する部分には同じ符号が付されている。
図1〜図4に示すように、切換弁装置11は、第1カバー21、チューブ22、第2カバー23、移動弁体25、バネ26、および制御弁装置31などからなる。
第1カバー21の一方の端面211には、断面が円形の穴212が開口している。穴212には移動弁体25のポペット弁体259が摺動可能に挿入されている。ポペット弁体259が穴212の底部に設けられた弁座214に当接したときに穴212を閉塞する。
穴212の開口部の近傍にバネ受け部213が設けられる。第1カバー21には、穴219,220が設けられる。穴219の開口部は第1ポートPT1であり、穴220の開口部は第2ポートPT2である。第1ポートPT1、穴219、穴212、穴220、および第2ポートPT2からなる流路が、第1流路RR1である。
また、第1カバー21には、第1ポートPT1に連通する補助第1ポートPT1aが設けられている。補助第1ポートPT1aは、第1ポートPT1と同じ回路に接続するか、または必要でない場合にはプラグなどで閉塞しておけばよい。
第2カバー23の一方の端面231には、断面が円形の穴232が開口している。第2カバー23には穴234,238,239が設けられる。
穴239の下面への開口部は第4ポートPT4である。穴234に連通して穴232に開口する穴236が設けられる。穴234にはチェック弁体237が設けられる。チェック弁体237によって第2のチェック弁CH2が構成される。穴238に連通する開口部分が第3ポートPT3である。
第2カバー23には、移動弁体ガイド27が装着される。移動弁体ガイド27は、円柱状のガイド部271および円板状のフランジ部272からなる。フランジ部272は、第2カバー23の穴232に嵌入する。移動弁体ガイド27の中央部には、軸芯に沿って、穴238に連通する穴275が設けられる。フランジ部272には、穴236に連通する穴276が設けられる。
第2カバー23の端面235には、制御弁装置31が、図示しないボルトなどにより取り付けられている。
制御弁装置31は、ブロック311、ブロック311に設けられた穴312に挿入された弁体313、弁体313を駆動するソレノイド314などからなる。ブロック311には、第3ポートPT3に連通する穴315、および、第4ポートPT4に連通する穴316が設けられる。ソレノイド314のオンオフによって、弁体313が移動し、これによって、穴315が穴312または穴316のいずれかに選択的に接続される。
つまり、制御弁装置31は、ソレノイド314のオンオフによって流路が切り換えられる2位置3方向切換弁である。穴315はAポートVAであり、穴316はPポートVPであり、第5ポートPT5はRポートVRである。したがって、ソレノイド314がオフの状態では、AポートVAとRポートVRとが接続され、ソレノイド314がオンすると、RポートVRは遮断され、AポートVAとPポートVPとが接続される。
第1カバー21、チューブ22、および第2カバー23は、4本のタイボルトによって互いに締め付けられて一体化されている。移動弁体25は、第1カバー21およびチューブ22の内部を軸方向に往復移動可能に設けられている。移動弁体25は、本体251、弁体ガイド253、チェック弁体254、およびバネ255からなる。本体251の端部にポペット弁体259が形成される。
本体251の内周面256には、移動弁体ガイド27のガイド部271が挿入され、本体251はガイド部271の外周面に対して軸方向に摺動可能である。本体251の軸方向の中間部の内周面256には、隔壁258が設けられる。隔壁258には、内周面256の径よりも径小の弁孔257が設けられる。弁孔257の周縁は弁座となっている。
本体251の一端には径大の鍔部が設けられ、鍔部とバネ受け部213との間にバネ26が圧縮された状態で装着される。バネ26によって、移動弁体25は、常時において右端に位置するように付勢される。
本体251の他端にはポペット弁体259が形成される。ポペット弁体259に形成されたランド部260は、第1カバー21の穴212の内径に略等しい外径を有し、穴212の内周面に対して摺動可能である。ランド260部が弁座214に当接して穴212を閉塞する。ポペット弁体259が第1カバー21の側の移動端に設けられた弁座214に当接したときに、第1の流路RR1が閉じられる。
本体251のランド部260が設けられた部分の内周面には、ネジ穴261が形成され、ネジ穴に保持栓がネジ込まれてポペット弁体259が形成されている。
弁体ガイド253に設けられた円形の穴には、弁体254の脚部が摺動可能に挿入される。弁体ガイド253の基台部と弁体254の頭部との間に、バネ255が圧縮された状態で装着される。弁体254は、バネ255によって弁座に当接するように付勢される。本体251にはその内外を連通する穴262が設けられる。
これら、弁体254およびバネ255などによって、第1のチェック弁CH1が構成される。
ガイド部271の穴275、弁孔257、および穴262などによって、内部流路が形成される。第1のチェック弁CH1は、この内部流路において、第3ポートPT3の側から第2ポートPT2の側への流れのみを許容する。この内部流路を含み、第2ポートPT2と第3ポートPT3とを連通する流路が第2の流路RR2である。
切換弁装置11は、第3ポートPT3に油圧が加わっていない場合は、移動弁体25はバネ26で付勢されて右端に位置し、第1の流路RR1は開き、第2の流路RR2は閉じた状態である(図1に示す状態)。
動作時、つまり第4ポートPT4に圧油を接続した状態でソレノイド314をオンすることにより第3ポートPT3に油圧が加わると、移動弁体25は左方に移動し、ポペット弁体259が弁座214に当接し、第1の流路RR1を閉じる。この間において、第1のチェック弁CH1は閉じた状態を維持する。つまり、弁体254の移動に要する圧力の方が移動弁体25の移動に要する圧力よりも大きくなるように、バネ255およびバネ26の強さが調整されている。
移動弁体25が左方の移動端に達して停止することによって内部流路の圧力が上昇すると、弁体254が移動して第1のチェック弁CH1が開く。これによって第2の流路RR2が開く(図2に示す状態)。
次に、ソレノイド314をオフすると、図3に示すように、第3ポートPT3の圧油は、AポートVA、RポートVR(第5ポートPT5)を経由してタンク17に排出される。これにより、移動弁体25はバネ26の付勢力によって復帰し、第2の流路RR2が閉じ、第1の流路RR1が開く(図4に示す状態)。
次に、切換弁装置11の動作を、図5〜図8に示す油圧シリンダ装置1の動作とともに説明する。まず、油圧シリンダ装置1の回路の説明を行う。
図5〜図7において、油圧シリンダ装置1は、切換弁装置11、油圧シリンダ12、ポンプ13、補給装置HK1、落下防止弁14、圧力センサPE、およびコントローラ20などからなる。
油圧シリンダ12は、1台で金型の型締めにおける高速駆動と高出力駆動とを行うことができる。つまり、ロッド121を高速駆動するための高速用シリンダ室AA、ロッド121を高出力駆動するための高出力用シリンダ室BA、およびロッド121を戻すための復動側シリンダ室CAを有する。また、各シリンダ室AA,BA,CAへの圧油の給排は、ポートPTA,PTB,PTCを経由して行われる。シリンダ室DAはタンク17に接続され、圧油が給排される。ポートPTBに供給される圧油(圧液)の圧力は、圧力センサPEによって検出され、その検出信号SGPはコントローラ20に送られる。
ポンプ13は、モータMで正転駆動または逆転駆動されることにより両方向に吐出可能な双方向ポンプである。つまり、回転方向に応じて、給排ポートPA,PBのいずれか一方から圧油が吐出され、いずれか他方から吸入される。ポンプ13から吐出される圧油の圧力は、例えば5〜20MPa程度である。給排ポートPA,PBの間には、パイロットチェック弁15,16およびタンク17からなる補給装置HK1が設けられている。
タンク17は、高速用シリンダ室AAまたは高出力用シリンダ室BAと復動側シリンダ室CAとの有効受圧面積の相違による圧油の過不足、回路の温度などによる容積変化分、および漏れによるロス分などを調整する圧油を収容する。
落下防止弁14は、モータMの停止などによりシリンダ室CAの油圧が低下した場合に、ロッド121に取り付けられた金型等の重量により油圧シリンダ12が往動側に自由落下するのを防止する。
コントローラは、圧力センサPEから出力される検出信号SGP、図示しない設定信号および指令信号などに基づいて、油圧シリンダ12が所定の動作を行うように、または所定の位置決めを行うように、モータMの起動、停止、回転方向、および回転速度などを制御する。
切換弁装置11は、その第1ポートPT1がタンク17に接続され、第2ポートPT2が油圧シリンダ12のポートPTBに接続され、第4ポートPT4がポンプ13の給排ポートPAおよび油圧シリンダ12のポートPTAに接続され、第5ポートPT5がタンク17に接続される。
さて、ソレノイド314がオフの状態で、モータMによってポンプ13が駆動され、給排ポートPAから圧油が出力されると、その圧油は油圧シリンダ12のポートPTAから高速用シリンダ室AAに入る。これによって、ロッド121が高速で移動し、金型を高速で移動させる(図5に示す状態)。
その間において、切換弁装置11の第4ポートPT4およびPポートVPにはポートPAからの圧油が供給されるが、ソレノイド314がオフであるため、PポートVPは遮断されており、第3ポートPT3には圧油が加わらない。したがって、第1の流路RR1は連通状態である(図1に示す状態)。
油圧シリンダ12のロッド121が往動すると、これによって高出力用シリンダ室BAの容積が増加する。その増加分の圧油は、タンク17から、切換弁装置11の第1ポートPT1、第1の流路RR1、および第2ポートPT2を通り、ポートPTBを経由して高出力用シリンダ室BAに補給される。また、給排ポートPAから吐出される圧油量と復動側シリンダ室CAから排出される圧油量の差分は、補給装置HK1から補充される。
ロッド121の往動によって金型が型締め位置までくると、ロッド121は移動を停止する。コントローラ20は、その状態になったことを検知し、ソレノイド314をオンする。
ソレノイドをオンすることにより、給排ポートPAからの圧油が第4のポートPT4から第3のポートPT3に流入し、移動弁体25を移動させ、第1の流路RR1を閉じる(図2に示す状態)。そして、第1のチェック弁CH1が開き、これによって第2の流路RR2が連通する(図2に示す状態)。
第2の流路RR2の連通によって、給排ポートPAからの圧油が、第4ポートPT4、第3ポートPT3、第2の流路RR2、および第2ポートPT2を通り、ポートPTBを経由して高出力用シリンダ室BAに流入する(図6に示す状態)。これによって、油圧シリンダ12が高出力駆動を行って金型による型締めが行われる。
型締めが終わると、コントローラ20はソレノイド314をオフするとともに、モータMを逆転駆動する。つまり、ソレノイド314をオフすると同時に、モータMを一旦停止させ、その後、時間T1の経過後に逆転で起動する。このとき、ソレノイド314をオフすることによって移動弁体25は素早く復帰するので、ソレノイド314のオフからモータMを逆転で起動するまでの時間T1は短くてよい。
すなわち、ソレノイド314をオフすると、第2のチェック弁CH2が開き、内部流路の圧油が第5ポートPT5からタンク17に戻る(図3に示す状態)。これによって移動弁体25は短時間で復帰し、第2の流路RR2が閉じ、第1の流路RR1が開く(図4に示す状態)。
モータMの逆転駆動によって、ポンプ13の給排ポートPBから圧油が出力され、その圧油は油圧シリンダ12のポートPTCから復動側シリンダ室CAに入る。これによってロッド121が高速で復動する(図7に示す状態)。
また、油圧シリンダ12の高出力用シリンダ室BA内の圧油は、第1の流路RR1を通ってタンク17に戻る。
なお、図8に示すように、油圧シリンダ12が往動側へ高速駆動しているときに、時刻t1でソレノイド314をオンすると、第1の流路RR1が閉じられ、その後に第2の流路RR2が開かれる。これによって、油圧シリンダ12は高出力駆動に切り換えられ、圧力センサPEは高圧の検出信号SGPを出力する。
時刻t2においてソレノイド314をオフすると、移動弁体25は直ぐに復帰し、第1の流路RR1が開かれ、第2の流路RR2が閉じられる。時刻t2から時間T1の後に、モータMを逆転で起動することによって、油圧シリンダ12は高速で復動する。時間T1は、短時間でよく、十分の一秒から十分の数秒程度、例えば0.2秒程度でよい。なお、時間T1を計測するためにタイマーが用いられる。
このように、制御弁装置31として2位置3方向切換弁を用いており、第3ポートPT3に対して圧油を供給する第1の接続状態(図2に示す状態)と、第3ポートPT3をタンク17に接続して圧油をタンク17に排出する第2の接続状態(図3に示す状態)とに切り換えるように制御するので、移動弁体25が短時間で復帰する。
これにより、切換弁装置11の移動弁体25の応答性が大幅に改善されるので、油圧シリンダ12を往動から復動に切り換えるのを高速で行うことができ、従来のように長い時間を要することがない。したがって、油圧シリンダ12の動作のサイクルタイムを短縮することができる。
また、油圧シリンダ装置1に切換弁装置11を用いることによって、ポンプ13の他に圧油原を設けることなく、1つの油圧シリンダ12で高速駆動と高出力駆動とを行うことができる。油圧シリンダ装置1の全体をコンパクトにすることができる。また、油圧シリンダ装置1の全体を一体化することも容易であり、一体化されたコンパクトな油圧シリンダ装置1とすることができる。油圧シリンダ12の高速用シリンダ室と復動側シリンダ室との有効受圧面積を等しくする必要がなく、油圧シリンダ12の設計の自由度が高い。それだけ製造コストを低くできる。
また、切換弁装置11は、第1の流路RR1が常時開の状態であるので、大量の圧油を流すことができ、ロッド121を高速で移動させることができる。油圧シリンダ装置1の回路構成が簡単であり、動作も安定である。
上述の実施形態において、コントローラ20に設けたタイマーによって時間T1を計測し、モータMを停止状態から逆転で起動するように制御を行った。しかし、これに代えて、圧力センサPEの検出信号SGPに基づいて制御を行ってもよい。例えば、検出信号SGPが高圧から定圧に戻ったときに、モータMを停止状態から逆転で起動するように制御してもよい。
上述の実施形態において、切換弁装置11には制御弁装置31を一体的に設けたが、制御弁装置31を別体で設け、それらの間を配管で接続してもよい。
上に述べた実施形態においては、油圧シリンダ12は往動時のみにおいて高速駆動と高出力駆動とを行うが、特許文献2に示されているように、復動時においても高速駆動と高出力駆動とを行う油圧シリンダを用い、2つの切換弁装置11を往動用と復動用とに設けるようにしてもよい。
上に述べた実施形態において、油圧シリンダ装置1を一体化することが可能である。これによって、簡単に高速駆動と高出力駆動を行うことができ、使い勝手が極めて良好になる。油圧シリンダ12に代えて水圧シリンダを用いることも可能である。
その他、制御弁装置31、切換弁装置11、油圧シリンダ12、または油圧シリンダ装置1の全体または各部の構成、構造、材質、形状、寸法、個数などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明の一実施形態の切換弁装置の断面正面図である。 切換弁装置の第1の流路が閉じて第2の流路が第4ポートに連通した状態を示す断面正面図である。 切換弁装置の第3ポートが第5ポートに連通した状態を示す断面正面図である。 切換弁装置の第1の流路が開いて第1ポートが第2ポートに連通した状態を示す断面正面図である。 油圧シリンダ装置の回路図である。 油圧シリンダ装置の回路図である。 油圧シリンダ装置の回路図である。 油圧シリンダ装置における各部の動作状態を示すタイミング図である。 従来における切換弁装置の断面正面図である。 従来の油圧シリンダ装置の回路図である。
符号の説明
1 油圧シリンダ装置(液圧シリンダ装置)
11 切換弁装置
12 油圧シリンダ(液圧シリンダ)
17 タンク
20 コントローラ(制御装置)
21 第1カバー(第1のカバー)
22 チューブ
23 第2カバー(第2のカバー)
25 移動弁体
26 バネ(付勢部材)
31 制御弁装置(制御装置)
CH1 第1のチェック弁
CH2 第2のチェック弁
RR1 第1の流路
RR2 第2の流路
PT1 第1ポート(第1のポート)
PT2 第2ポート(第2のポート)
PT3 第3ポート(第3のポート)

Claims (4)

  1. 第1のポート、第2のポート、および第3のポートを有し、前記第2のポートが前記第1のポートまたは前記第3のポートのいずれかに連通するように切り換える切換弁装置の制御装置であって、
    前記切換弁装置は、
    往復移動可能な移動弁体と、
    前記移動弁体が一方の移動端にあるときに、前記移動弁体の移動路の一部を流路の一部とし前記第2のポートと前記第1のポートとを連通するように設けられた、第1の流路と、
    前記移動弁体が他方の移動端にあるときに、前記移動弁体に設けられた内部流路を流路の一部とし前記第2のポートと前記第3のポートとを連通するように設けられた、第2の流路と、
    前記移動弁体を前記一方の移動端側に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記移動弁体には、前記内部流路における前記第3のポート側から前記第2のポート側への流れのみを許容する第1のチェック弁が設けられ、
    前記第3のポートに液圧が加えられたときに、前記液圧によって前記移動弁体が前記他方の移動端に移動して前記第1の流路を閉じ、前記第1の流路が閉じられた後に前記第1のチェック弁が開となって前記第2の流路を開けるように構成されており、
    前記制御装置は、
    前記第3のポートに対して液体を供給する第1の接続状態と、前記第3のポートをタンクに接続して液体をタンクに排出する第2の接続状態とに切り換えるように制御する、
    ことを特徴とする切換弁装置の制御装置。
  2. 前記制御装置は、
    Aポートと、前記Aポートに対して選択的に接続されるように切り換えられるPポートおよびRポートを有した3方向切換弁であり、
    前記Aポートが前記第3のポートに、前記Pポートが液体の供給源に、前記Rポートが前記タンクに、それぞれ接続される、
    請求項1記載の切換弁装置の制御装置。
  3. 前記付勢部材が収められた室内の液体の一部を前記第3のポートへ逃がすための第2のチェック弁が設けられてなる、
    請求項2記載の切換弁装置の制御装置。
  4. 請求項2ないし3のいずれかに記載の切換弁装置および制御装置と、
    往動駆動するために設けられた、第1のシリンダ室および前記第1のシリンダ室よりも大きな有効受圧面積を有する第2のシリンダ室を備えた、復動型の液圧シリンダと、
    前記液圧シリンダに供給するための液体を収容するタンクと、
    を備え、
    前記第1のシリンダ室は、前記液体の供給源に接続され、
    前記第2のシリンダ室は、前記第2のポートに接続され、
    前記第1のポートは、液体を収容する前記タンクに接続され、
    てなる液圧シリンダ装置。
JP2008231667A 2008-09-10 2008-09-10 切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置 Active JP5020201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008231667A JP5020201B2 (ja) 2008-09-10 2008-09-10 切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008231667A JP5020201B2 (ja) 2008-09-10 2008-09-10 切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010065747A JP2010065747A (ja) 2010-03-25
JP5020201B2 true JP5020201B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=42191494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008231667A Active JP5020201B2 (ja) 2008-09-10 2008-09-10 切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5020201B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105782173B (zh) * 2014-07-25 2017-10-03 泉州丰泽鸿益建材机械有限公司 一种自然冷却节能的砌块成型机
CN107917113B (zh) * 2017-12-20 2023-07-25 中建材衢州金格兰石英有限公司 一种石英制品的双面磨装置及其双面磨方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4837576A (ja) * 1971-09-17 1973-06-02
EP1857719B1 (en) * 2005-03-10 2014-12-03 Taiyo Limited Switching valve device and fluid pressure cylinder device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010065747A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3881005B2 (ja) 切換弁装置および流体圧シリンダ装置
US10184540B2 (en) Liquid pressure device
US20050253100A1 (en) Flow control valve
JP6076880B2 (ja) 制御弁
US4257572A (en) Valve with internal accumulator and check valve
CN101473284A (zh) 流体控制阀
US8973890B2 (en) Fluid-operated actuating drive on a valve
KR20210013146A (ko) 유체압 실린더의 구동방법 및 구동장치
JP5020201B2 (ja) 切換弁装置の制御装置および液圧シリンダ装置
JP4776366B2 (ja) アクチュエータ制御装置
WO2014069435A1 (ja) シリンダ制御装置
WO2018003753A1 (ja) シリンダ駆動装置
JPS5918546B2 (ja) 燃料噴射圧送装置
US20150260204A1 (en) Cylinder driving apparatus
EP3037667B1 (en) Vacuum pump mechanism
US20080054203A1 (en) Valve arrangement
JP3775982B2 (ja) 流体圧シリンダ装置
JP2002005117A (ja) 流体圧シリンダ装置
JP4688759B2 (ja) 流体圧シリンダ装置
CN109268339A (zh) 一种用于小型液压机的切换阀
JP2009150296A (ja) 吸排気弁駆動装置
US9022072B2 (en) Valve array
JPWO2021029236A5 (ja)
JP5173986B2 (ja) 圧力スイッチ
JP2013185648A (ja) 流体圧シリンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5020201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250