JP5020193B2 - 荷台の着脱式煽り板のヒンジ - Google Patents
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Description
側部の煽り板100は、これをサイドレール103よりも外側に設置して荷台の横幅内法寸法を増大するよう、連結部には外煽りと呼ばれる構成が一般的に採用される。この構成では、ヒンジ102の拡大図である図5に示すとおり、サイドレール103に固定した下方ヒンジ片104は、横断面において直角に屈曲されてヒンジピン105で煽り板の上方ヒンジ106と連結されており、煽り板100の下端がサイドレール103から横方向に延びる支持板107の上方に支持される。外煽りは一般的な構造ではあるが、直線状の下方ヒンジ片を有する通常のヒンジを使用し、煽り板の下端をサイドレールの上面で支持する内煽りと呼ばれる構成が採用されることもある。
図6(a)のヒンジ(ピン抜き差し式)は、煽り板の下端部に固着した上方ヒンジ片106と荷台フレームのサイドレールに固着した下方ヒンジ片104とを連結するヒンジピン105を、抜き差し可能に構成したものである。このヒンジでは、ヒンジピン105の一端に折り曲げ部が形成されているとともに、他端にはヒンジピン105を取り巻くスプリングが配置してあり、煽り板を装着した状態では、折り曲げ部が下方ヒンジ片104の軸受端部に圧接されて、ヒンジピン105の脱落を防止する。折り曲げ部を直線状にすると、ヒンジピン105を軸受から抜くことが可能となり、煽り板を荷台フレームから取り外すことができる。
図6(b)のヒンジ(横スライド式)は、煽り板の下端部に固着した上方ヒンジ片106にヒンジピン105を固定し、このヒンジピン105を、荷台フレームのサイドレールに固着した下方ヒンジ片104の軸受に挿入するものである。上方ヒンジ片106を固着した煽り板を荷台の前後方向(図6(b)では左側)に少量スライドさせると、ヒンジピン105が下方ヒンジ片104の軸受から外れ、煽り板を荷台フレームから取り外すことが可能となる。
例えば、図6(a)のピン抜き差し式ヒンジでは、煽り板の着脱にあたり、煽り板に複数設置されるヒンジの、個々のヒンジピンを順次抜き差しする必要があり、作業に手間がかかる。そして、ヒンジピンの抜き差し作業は、煽り板を閉鎖した状態、つまり、煽り板が支持板で支持されてヒンジピンに荷重が作用しない状態で行う必要があるから、煽り板を地上に降ろす場合には、作業者に大きな負担がかかる。
図6(b)の横スライド式ヒンジでは、煽り板をトレーラの前後方向にスライドさせるためのスペースを、煽り板と中柱との間に確保しなければならない。このヒンジでは、煽り板をスライドさせると複数のヒンジピンを同時に軸受から抜くことができるものの、煽り板を装着するときは、重い煽り板を支えながら同時に複数の下方ヒンジ片の軸受にヒンジピンを挿入することとなり、この作業は相当に困難である。
本発明は、着脱式煽り板用の分離可能なヒンジを、構造が簡潔でありながら脱着に際して作業性の優れたものとして、従来の着脱式煽り板用のヒンジにおける上述の問題点を解決することを課題とする。
「貨物輸送用車両の荷台に装着される煽り板(1)を、荷台の底部フレームに回動可能に取り付けるヒンジであって、
前記底部フレームのサイドレール(2)には、横方向外方に延びる支持板(3)が固定されて、前記煽り板(1)を閉鎖したときにその下端が前記支持板(3)に支持され、
前記煽り板(1)の下端部には、ヒンジピン(42)の中央部の固定された上方ヒンジ片(4)が固着されるとともに、前記底部フレームには、前記ヒンジピン(42)の両端部を回動可能に支持する凹部(53)の形成されたヒンジピン受け(5)が固着され、前記凹部(53)の上方には前記支持板(3)との間に開放空間部(S)が設けられており、
前記煽り板(1)を下方に回動して前記底部フレームから取り外すときは、前記ヒンジピン(42)が前記開放空間部(S)を通過して、前記上方ヒンジ片(4)と前記ヒンジピン受け(5)とが分離可能に構成されている」
ことを特徴とする煽り板用のヒンジとなっている。
なお、この実施例のヒンジでは、ヒンジピン42は、その中央部が上方ヒンジ片4の本体41に溶接されるとともに、両端部がヒンジピン受け5に軸受けされているが、本体41の下方部分を二股状としてヒンジピンの両端部を固定し、ヒンジピンの中央部がヒンジピン受けに軸受けされるように構成することもできる。
取り外した煽り板1を取り付けるときは、上記の作業と逆の操作を行うこととなるが、複数のヒンジが存在する場合でも、これらを同時に嵌め合わせることが可能で作業者の負担は少ない。
2 サイドレール
3 支持板
4 上方ヒンジ片
42 ヒンジピン
5 ヒンジピン受け
52 支持部材
53 凹部
Claims (2)
- 貨物輸送用車両の荷台に装着される煽り板(1)を、荷台の底部フレームに回動可能に取り付けるヒンジであって、
前記底部フレームのサイドレール(2)には、横方向外方に延びる支持板(3)が固定されて、前記煽り板(1)を閉鎖したときにその下端が前記支持板(3)に支持され、
前記煽り板(1)の下端部には、ヒンジピン(42)の中央部の固定された上方ヒンジ片(4)が固着されるとともに、前記底部フレームには、前記ヒンジピン(42)の両端部を回動可能に支持する凹部(53)の形成されたヒンジピン受け(5)が固着され、前記凹部(53)の上方には前記支持板(3)との間に開放空間部(S)が設けられており、
前記煽り板(1)を下方に回動して前記底部フレームから取り外すときは、前記ヒンジピン(42)が前記開放空間部(S)を通過して、前記上方ヒンジ片(4)と前記ヒンジピン受け(5)とが分離可能に構成されていることを特徴とする煽り板用のヒンジ。 - 貨物輸送用車両の荷台に装着される煽り板(1)であって、前記煽り板(1)の下端部には複数のヒンジが取り付けられており、
前記複数のヒンジのうち、前記煽り板(1)の両端のヒンジは、ヒンジピンが抜き差し可能なヒンジであるとともに、両端を除く中間部のヒンジは、請求項1に記載のヒンジであることを特徴とする煽り板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008214179A JP5020193B2 (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 荷台の着脱式煽り板のヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008214179A JP5020193B2 (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 荷台の着脱式煽り板のヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010047163A JP2010047163A (ja) | 2010-03-04 |
JP5020193B2 true JP5020193B2 (ja) | 2012-09-05 |
Family
ID=42064633
Family Applications (1)
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JP2008214179A Active JP5020193B2 (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 荷台の着脱式煽り板のヒンジ |
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2008
- 2008-08-22 JP JP2008214179A patent/JP5020193B2/ja active Active
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JP2010047163A (ja) | 2010-03-04 |
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