JP2010047163A - 荷台の着脱式煽り板のヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱式煽り板に用いられる分離可能なヒンジを、構造が簡潔であり、かつ、煽り板の脱着に際して作業性の優れたものとする。
【解決手段】煽り板1の下端部に固着した上方ヒンジ片4にヒンジピン42を固定するとともに、荷台の底部フレームのサイドレール2には、上方が開放された形状の凹部53を備えたヒンジピン受け5を設ける。これにより、煽り板1を下方に回動するとこれを取り外すことが可能となる。煽り板1を立てて荷台側面を閉鎖したとき及び煽り板1を下方に回動するときは、煽り板1の荷重をヒンジピン受け5により受けることができるので、煽り板1の着脱又は貨物の積み降ろしの際における作業者の負担が軽減する。また、煽り板1を下方に回動した状態では、煽り板1の下端と地面との間に余裕が生じ、煽り板1の回動又は取り外しの作業が容易となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、貨物輸送用車両の荷台の側部又は後部に装着される煽り板のヒンジ構造に関し、ことに、着脱自在に荷台に取り付けられた煽り板に用いるヒンジの構造及びそのヒンジを備えた煽り板に関するものである。
貨物輸送用の車両であるトラックやトラクタに牽引されるトレーラなどの荷台には、上方が開放された無蓋の荷台あるいは屋根を備え周囲が密閉された箱型荷台等がある。その中で、特に無蓋の荷台においては、積載する貨物が転落したり荷くずれを起こしたりすることを防止するよう、荷台の側部又は後部に一定の高さの煽り板が装着される。煽り板の下部には複数のヒンジが配置してあり、荷台に貨物の積み降ろしを行う際には、煽り板を下方に回動して荷台の側部又は後部を開放する。なお、このような煽り板は、跳ね上げ式の屋根を備えたウイングボディと呼ばれる箱型荷台の側部にも装着されている。
図4には、トレーラの側部に装着された煽り板を示す。このトレーラでは、横方向の片側の側部に、前後方向に3分割された煽り板100が取り付けられている。3枚の煽り板の間には2本の中柱101が配置してあり、煽り板を立てた状態として荷台の側面を閉鎖するときは、煽り板の上部が掛け金によりこの中柱101に固定される。それぞれの煽り板100の下部には複数のヒンジ102が設けられ、煽り板100は、これらのヒンジ102により荷台底部フレームの前後方向に延びるサイドレール103と連結される。
側部の煽り板100は、これをサイドレール103よりも外側に設置して荷台の横幅内法寸法を増大するよう、連結部には外煽りと呼ばれる構成が一般的に採用される。この構成では、ヒンジ102の拡大図である図5に示すとおり、サイドレール103に固定した下方ヒンジ片104は、横断面において直角に屈曲されてヒンジピン105で煽り板の上方ヒンジ106と連結されており、煽り板100の下端がサイドレール103から横方向に延びる支持板107の上方に支持される。外煽りは一般的な構造ではあるが、直線状の下方ヒンジ片を有する通常のヒンジを使用し、煽り板の下端をサイドレールの上面で支持する内煽りと呼ばれる構成が採用されることもある。
ところで、荷台に横方向の寸法が煽り板と干渉を起こす貨物を積載する場合には、煽り板を閉鎖して車両を走行することができない。こうした貨物でも積載できるようにするため、荷台の側部又は後部に装着される煽り板を取り外し可能とした着脱式煽り板が知られている。着脱式煽り板は、煽り板の下端部と荷台底部フレームのサイドレールとを連結するヒンジを上下に分離できるようにしたものであり、着脱式煽り板を備えたトレーラは、一例として実公昭63−2365号公報(特許文献1)に記載されている。
着脱式煽り板に用いられる分離可能なヒンジには、図6に示すように、幾つかの種類のものが存在する。
図6(a)のヒンジ(ピン抜き差し式)は、煽り板の下端部に固着した上方ヒンジ片106と荷台フレームのサイドレールに固着した下方ヒンジ片104とを連結するヒンジピン105を、抜き差し可能に構成したものである。このヒンジでは、ヒンジピン105の一端に折り曲げ部が形成されているとともに、他端にはヒンジピン105を取り巻くスプリングが配置してあり、煽り板を装着した状態では、折り曲げ部が下方ヒンジ片104の軸受端部に圧接されて、ヒンジピン105の脱落を防止する。折り曲げ部を直線状にすると、ヒンジピン105を軸受から抜くことが可能となり、煽り板を荷台フレームから取り外すことができる。
図6(b)のヒンジ(横スライド式)は、煽り板の下端部に固着した上方ヒンジ片106にヒンジピン105を固定し、このヒンジピン105を、荷台フレームのサイドレールに固着した下方ヒンジ片104の軸受に挿入するものである。上方ヒンジ片106を固着した煽り板を荷台の前後方向(図6(b)では左側)に少量スライドさせると、ヒンジピン105が下方ヒンジ片104の軸受から外れ、煽り板を荷台フレームから取り外すことが可能となる。
また、図6(c)のヒンジ(切り欠き持ち上げ式)は、上記特許文献1に開示された着脱式煽り板に用いられる分離可能なヒンジと同様に、荷台フレームのサイドレール103にヒンジピン105を固定し、煽り板100の下端部に固着した上方ヒンジ片106の下部には、ヒンジピン105を取り巻き上方が開放された屈曲部106Aを形成したものである。煽り板100を閉鎖した状態では、上方ヒンジ片106の屈曲部106Aがヒンジピン105と係合するが、煽り板100を下方に回動しさらに少し持ち上げると、屈曲部106Aがヒンジピン105から外れて煽り板を荷台フレームから分離できる。
実公昭63−2365号公報
着脱式煽り板に用いられる分離可能なヒンジは、構造が簡潔であるとともに取り外す際の作業性が良好であることが望ましい。また、特にトレーラは、大型の荷台であってその煽り板は重量が大きいから、ヒンジには煽り板を確実に支持するような堅牢性が要求される。上述のとおり、着脱式煽り板のヒンジには種々のものがあるが、このような要求に対しては必ずしも満足できるものとはいえない。
例えば、図6(a)のピン抜き差し式ヒンジでは、煽り板の着脱にあたり、煽り板に複数設置されるヒンジの、個々のヒンジピンを順次抜き差しする必要があり、作業に手間がかかる。そして、ヒンジピンの抜き差し作業は、煽り板を閉鎖した状態、つまり、煽り板が支持板で支持されてヒンジピンに荷重が作用しない状態で行う必要があるから、煽り板を地上に降ろす場合には、作業者に大きな負担がかかる。
図6(b)の横スライド式ヒンジでは、煽り板をトレーラの前後方向にスライドさせるためのスペースを、煽り板と中柱との間に確保しなければならない。このヒンジでは、煽り板をスライドさせると複数のヒンジピンを同時に軸受から抜くことができるものの、煽り板を装着するときは、重い煽り板を支えながら同時に複数の下方ヒンジ片の軸受にヒンジピンを挿入することとなり、この作業は相当に困難である。
また、図6(c)に示す切り欠き持ち上げ式ヒンジは、構造が比較的簡易ではあるけれども、煽り板を閉鎖した状態において、ヒンジピンが煽り板の荷重を支持する構造となっていない。したがって、貨物の積み降ろしを行うに際して煽り板を下方に回動させるときには、煽り板が支持板から外れると、作業者が煽り板を支えながら回動させなければならない。そして、このヒンジでは、上方ヒンジ片の下部の屈曲部が、サイドレールとヒンジピンとの間を通過してヒンジピンを取り巻くように形成されているので、煽り板の下端とヒンジピンとの距離を余り短縮することができない。そのため、煽り板を下方に回動した場合に煽り板下端が地面に近づくこととなり、回動する作業が困難になるとともに、煽り板下端が道路の縁石等と衝突する虞れが生じる(後述の図3参照)。
本発明は、着脱式煽り板用の分離可能なヒンジを、構造が簡潔でありながら脱着に際して作業性の優れたものとして、従来の着脱式煽り板用のヒンジにおける上述の問題点を解決することを課題とする。
上記の課題に鑑み、本発明は、煽り板の下端部に固着した上方ヒンジ片にヒンジピンを固定し、荷台の底部フレームには、上方が開放された形状のヒンジピン受けを設けて煽り板の荷重を受けるよう構成したものである。すなわち、本発明は、
「貨物輸送用車両の荷台に装着される煽り板を、荷台の底部フレームに回動可能に取り付けるヒンジであって、
前記煽り板の下端部には、ヒンジピンの固定された上方ヒンジ片が固着されるとともに、前記底部フレームには、前記ヒンジピンを回動可能に支持する凹部の形成されたヒンジピン受けが固着され、前記凹部の上方には開放空間部が設けられており、
前記煽り板を下方に回動して前記底部フレームから取り外すときは、前記ヒンジピンが前記開放空間部を通過して、前記上方ヒンジ片と前記ヒンジピン受けとが分離可能に構成されている」
ことを特徴とする煽り板用のヒンジとなっている。
請求項2に記載のように、煽り板用のヒンジは、前記上方ヒンジ片には前記ヒンジピンの中央部が固定されるとともに、前記ヒンジピン受けが前記ヒンジピンの両端部を支持するものであることが好ましい。
煽り板が貨物輸送用車両の荷台の側部に装着されるものであるときは、請求項3に記載のように、前記煽り板が、これを閉鎖したときには、前記底部フレームのサイドレールにおける横方向の端面よりも外側に位置するよう構成されていることが好ましい。
また、煽り板の下端部に複数のヒンジが取り付けられているときは、煽り板の両端のヒンジには、ヒンジピンが抜き差し可能なヒンジを採用することが好ましい。この場合の煽り板の構成は、請求項4に記載のように、前記煽り板の両端のヒンジは、ヒンジピンが抜き差し可能なヒンジであるとともに、両端を除く中間部のヒンジは、本発明の煽り板用のヒンジである煽り板、となる。
着脱式煽り板に用いられる本発明の煽り板用のヒンジでは、煽り板の下端部には、ヒンジピンの固定された上方ヒンジ片が固着されるとともに、荷台の底部フレームには、ヒンジピンを回動可能に支持する凹部の形成されたヒンジピン受けが固着される。そのため、煽り板を立てて閉鎖したときは、煽り板の荷重がヒンジピンを介してヒンジピン受けに作用する。つまり、煽り板がヒンジによっても支持されることとなり、図6(c)の切り欠き持ち上げ式ヒンジと比べると、煽り板の重量を分散して支持することが可能となる。貨物の積み降ろしにあたり煽り板を下方に回動する際にも、ヒンジピン受けにより煽り板の荷重を受けることができるので、作業者が煽り板を支えながら回動する必要がなく、作業者の負担は格段に軽減される。
そして、本発明の煽り板用のヒンジでは、ヒンジピンの固定された上方ヒンジ片をそれ程屈曲させる必要はなく、切り欠き持ち上げ式ヒンジと比べると、回動中心となるヒンジピンの位置を地上高の高い位置に設定することができる(後述の図3参照)。これにより、煽り板を下方に回動した場合に、煽り板下端と地面との間に余裕が生じ、煽り板を回動したり取り外したりする作業が容易となり、煽り板下端が道路の縁石等と衝突する虞れも少なくなる。
煽り板を荷台フレームから取り外すときは、煽り板を下方に回動した後、これを少し持ち上げるようにして外側に移動すると、上方ヒンジ片のヒンジピンがヒンジピン受けの凹部上方に形成された開放空間部を通過して、上方ヒンジ片をヒンジピン受けから分離することができる。したがって、図6(a)のピン抜き差し式ヒンジのように、煽り板の着脱のため、煽り板に設置された複数のヒンジのヒンジピンを順次抜き差しする作業が要求されることはなく、また、図6(b)の横スライド式ヒンジのように、煽り板をトレーラの前後方向にスライドさせるためのスペースを確保したり、重い煽り板を支えながら同時に複数の下方ヒンジ片の軸受にヒンジピンを挿入したりすることもない。本発明の煽り板用のヒンジは、簡潔な構成であって、しかも、着脱作業が容易なものである。
請求項2の発明のように、上方ヒンジ片にヒンジピンの中央部を固定するとともに、ヒンジピン受けによりヒンジピンの両端部を支持するようにしたときは、上方ヒンジ片の構成が単純となり、その製造が容易となる。また、請求項3の発明のように、荷台の側部において、底部フレームのサイドレールの横方向端面よりも外側に位置するように装着される煽り板、いわゆる外煽りに本発明の煽り板用のヒンジを採用すると、煽り板を閉鎖したときの荷台の横方向内法寸法を増大することが可能となる。
請求項4の発明は、複数のヒンジが設置された煽り板において、煽り板の中間部のヒンジとして本発明の煽り板用のヒンジを用い、両端のヒンジには、ヒンジピンが抜き差し可能なヒンジを採用するものである。荷台に装着される煽り板には、車両の走行中の振動等に起因する力が作用し、煽り板に上下又は左右方向の変位が起こることがある。請求項4の発明では、煽り板の両端のヒンジが図6(a)のピン抜き差し式ヒンジとなっているので、そのヒンジピンによって煽り板の変位が防止され、車両の走行中における煽り板の姿勢を安定させることができる。また、煽り板を下方に回動するときも、両端のヒンジピンが回動中心となるので、円滑な回動が可能となる。
以下、図面に基づいて、着脱式煽り板に用いられる本発明の煽り板用のヒンジについて説明する。図1は、本発明のヒンジを荷台側面の煽り板に適用した実施例を全体的に示す図であり、図2は、図1の実施例におけるヒンジの上方ヒンジ片及びヒンジピン受けをそれぞれ単品で示す図である。また、図3は、煽り板を下方に回動したときの本発明のヒンジを、図6(c)の切り欠き持ち上げ式ヒンジと対比して示す図である。
図1に示すように、荷台側面に設けられた煽り板1は、これを立てて閉鎖した状態において、底部フレームのサイドレール2の横方向端面よりも外側に位置するように装着される外煽りとなっている。図5の煽り板と同様に、断面コ字状のサイドレール2の外側には支持板3が溶接してあり、煽り板1を閉鎖したときには、煽り板1の下端が支持板3に当接して支持される。
煽り板1の外側下端部には、上方ヒンジ片4がねじによって固着されている。上方ヒンジ片4は、図2(a)の単品図に示すとおり、板状の本体41の下方部分が僅かにサイドレール2側に向けて曲げられ、下端部に丸棒形状のヒンジピン42が溶接によって固定されたものである。ヒンジピン42は、本体41の横幅よりも長く、その中央部が本体41に溶接されるとともに、両端部が本体41から横方向に延長されている。
一方、サイドレール2には、ヒンジピン受け5が締結ボルト6により固着される。ヒンジピン受け5は、図2(b)の単品図に示すとおり、締結ボルト6用の孔を形成した基板51の両側に、2個の支持部材52を立設したものであり、支持部材52には上方の開放された凹部53が形成される。この凹部53には、上方ヒンジ片4に固定されたヒンジピン42の両端部が嵌まり込んでおり、したがって、煽り板1は、ヒンジピン42を中心として下方に回動可能であって、下方に回動したときは、煽り板1が図1の2点鎖線で示す状態となる。煽り板1を閉鎖したときには、ヒンジピン受け5が上方ヒンジ片4を介して煽り板1の荷重を受けるので、煽り板1を支持する支持板3にかかる荷重が軽減される。ヒンジピン受け5は、凹部53の上方に開放空間部Sが形成されるような、支持板3の下方の位置に固着されている。
なお、この実施例のヒンジでは、ヒンジピン42は、その中央部が上方ヒンジ片4の本体41に溶接されるとともに、両端部がヒンジピン受け5に軸受けされているが、本体41の下方部分を二股状としてヒンジピンの両端部を固定し、ヒンジピンの中央部がヒンジピン受けに軸受けされるように構成することもできる。
煽り板1を荷台の底部フレームから取り外すときは、煽り板1を下方に回動して図の2点鎖線の状態とする。その後、煽り板1を少し持ち上げ外側に移動すると、ヒンジピン42は、凹部53から抜け出した後凹部53の上方の開放空間部Sを通過してヒンジピン受け5の外側に外れるので、上方ヒンジ片4とヒンジピン受け5とが分離し、煽り板1を取り外すことができる。煽り板1を下方に回動する際には、煽り板1の下端が支持板3から離れても、煽り板1はヒンジピン受け5で支持されるから、作業者が煽り板1を支えながら回動する必要はなく、作業者の負担は大幅に軽減される。これは、煽り板1を取り外すために下方に回動するときばかりではなく、頻繁に行われる貨物の積み降ろし作業時に、煽り板1を回動するときにおいても同様である。
取り外した煽り板1を取り付けるときは、上記の作業と逆の操作を行うこととなるが、複数のヒンジが存在する場合でも、これらを同時に嵌め合わせることが可能で作業者の負担は少ない。
本発明のヒンジは、図6(c)の切り欠き持ち上げ式ヒンジと比べたときには、煽り板の回動中心となるヒンジピンの位置を、地上高の高い位置に設定することができる。つまり、図3に示すように、切り欠き持ち上げ式ヒンジにおいては、煽り板に固着された上方ヒンジ片の曲がり度合い(A部)が大きいので、煽り板の下端からヒンジピンの位置までの距離を長くせざるを得ない。これに対して、本発明のヒンジでは上方ヒンジ片の曲がり度合いが小さいので、煽り板の下端からヒンジピンの位置までの距離を短くすることが可能で、その結果、煽り板を下方に回動した状態では、本発明のヒンジを用いた煽り板先端の地上高Hが寸法hだけ高くなる。これにより、地面と煽り板の先端とのスペースが広がり、煽り板を回動する作業あるいは取り外す作業が容易となるとともに、煽り板下端が道路の縁石等の障害物と衝突する虞れが少なくなる。
貨物輸送用車両の荷台の煽り板には、図4に示すように、一般的に複数のヒンジが設置される。このような場合には、複数のヒンジの全てに本発明のヒンジを用いることもできるけれども、本発明のヒンジを煽り板の中間部のヒンジ(図4のBのヒンジ)として採用し、両端のヒンジ(図4のAのヒンジ)には、図6(a)に示すピン抜き差し式ヒンジを採用することが好ましい。
本発明のヒンジは、上方ヒンジ片4に固定されたヒンジピン42がヒンジピン受け5の凹部53に嵌め込まれるもので、煽り板1の下端部を荷台フレームのサイドレール2に固定するものではない。そのため、車両の走行中の振動等に起因する力が作用したときは、煽り板1の下端部に上下又は左右方向の変位が起こることがある。ピン抜き差し式ヒンジでは、ヒンジピンを介して煽り板の下端部が荷台フレームに固定されるので、これを両端のヒンジとして採用したときは、車両の振動等が発生しても煽り板の下端部の変位が防止され、車両の走行中における煽り板の姿勢を安定させることができる。
また、貨物の積み降ろし作業時等において煽り板を回動するときには、両端のヒンジピンの回動中心が固定されているため、スムースな回動が可能となり、作業者の回動操作も容易となる。ちなみに、煽り板を下方に回動した状態では、中間部に設置した本発明のヒンジにより煽り板の荷重を受けることができる。したがって、両端部に設置したピン抜き差し式ヒンジのヒンジピンには煽り板の荷重が殆ど作用せず、そのヒンジピンは、煽り板を下方に回動した状態において簡単に抜き差しが可能である。
以上詳述したように、着脱式煽り板に用いられる本発明のヒンジは、煽り板の下端部に固着した上方ヒンジ片にヒンジピンを固定し、荷台の底部フレームには、上方が開放された形状のヒンジピン受けを設けて煽り板の荷重を受けるよう構成したものである。これにより、着脱式煽り板用の分離可能なヒンジを、構造が簡潔でありながら脱着に際して作業性の優れたものとすることができる。上記の実施例では、トレーラ側部に装着される煽り板に本発明のヒンジを使用した場合について説明しているが、本発明のヒンジが、トレーラ後部の煽り板あるいは単体の車両であるトラックの煽り板のヒンジとして使用可能であるのは言うまでもない。また、本発明のヒンジを用いた煽り板を内煽り式のものとして構成するなど、上記の実施例に対し種々の変更を加えることができるのは明らかである。
本発明のヒンジを側面の煽り板に適用した実施例を示す全体図である。 図1の実施例におけるヒンジの構成部品を単品で示す図である。 本発明のヒンジを、従来のヒンジと対比して示す図である。 トレーラの側面に装着される煽り板を示す全体図である。 図1の実施例におけるヒンジの構成部品を単品で示す図である。 着脱式煽り板に用いられる従来の各種のヒンジを示す図である。
符号の説明
1 煽り板
2 サイドレール
3 支持板
4 上方ヒンジ片
42 ヒンジピン
5 ヒンジピン受け
52 支持部材
53 凹部

Claims (4)

  1. 貨物輸送用車両の荷台に装着される煽り板を、荷台の底部フレームに回動可能に取り付けるヒンジであって、
    前記煽り板の下端部には、ヒンジピンの固定された上方ヒンジ片が固着されるとともに、前記底部フレームには、前記ヒンジピンを回動可能に支持する凹部の形成されたヒンジピン受けが固着され、前記凹部の上方には開放空間部が設けられており、
    前記煽り板を下方に回動して前記底部フレームから取り外すときは、前記ヒンジピンが前記開放空間部を通過して、前記上方ヒンジ片と前記ヒンジピン受けとが分離可能に構成されていることを特徴とする煽り板用のヒンジ。
  2. 前記上方ヒンジ片には、前記ヒンジピンの中央部が固定されるとともに、前記ヒンジピン受けが前記ヒンジピンの両端部を支持する請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記煽り板が、前記貨物輸送用車両の荷台の側部に装着され、かつ、前記煽り板を閉鎖したときには、前記底部フレームのサイドレールにおける横方向の端面よりも外側に位置するものである請求項1又は請求項2に記載のヒンジ。
  4. 貨物輸送用車両の荷台に装着される煽り板であって、前記煽り板の下端部には複数のヒンジが取り付けられており、
    前記複数のヒンジのうち、前記煽り板の両端のヒンジは、ヒンジピンが抜き差し可能なヒンジであるとともに、両端を除く中間部のヒンジは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒンジであることを特徴とする煽り板。
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