JP5020112B2 - 画像読取装置、画像形成装置及び読取画像出力方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置及び読取画像出力方法 Download PDF

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Description

本発明は、イメージスキャナ、デジタル複写機、ファクシミリ装置、ネットワークファイルサーバ及び複合機等において原稿の画像入力部として用いられる画像読取装置に関し、より詳細には、原稿サイズと読取った原稿画像データのサイズが一致しない場合における、画像読取・データ出力の選択機能及び出力データサイズを原稿サイズに合わせる整合機能を有する画像読取装置、該画像読取装置からの出力画像データをもとに画像を形成する画像形成装置、原稿サイズと読取った原稿画像データのサイズが一致しない場合の読取画像出力方法に関する。
当該画像処理分野において、原稿の画像データ入力にラスタ走査によって原稿を読取る画像読取装置が広く利用されている。ラスタ走査による画像読取装置では、CCDラインイメージセンサ(ライン方向に主走査)に対して原稿をセンサのラインに直交する方向に相対移動(副走査)させて、原稿を読取る方法を採用するものが主流である。
この種の画像読取装置では、同じサイズの原稿であっても、読取られた画像データサイズがばらつくことがある。その原因としては、静止状態の原稿を移動キャリッジ上のイメージセンサで読取るブック読取りの場合には、移動キャリッジ等の走査部分の部品個体差による倍率誤差が生じ、また、原稿自動送り装置(Auto Document Feeder、以下「ADF」という)による原稿読取りであれば、ADFの個体差による倍率誤差や紙質の異なる原稿によって生じるスリップなどが考えられる。
これらの誤差は,外部の機器から画像読取り装置を利用する際には、多くの場合ページ単位で画像データを扱うため問題となる。定型原稿のサイズよりも少し小さめの画像が読取った原稿画像データとして得られると、データ不足によりページ後端部分に黒スジが発生することや、逆に定型原稿のサイズよりも少し大きめの画像データが読取った原稿画像データとして得られると、余剰データを次ページのデータと解釈してしまい、読取った原稿枚数よりも過剰な画像ページ数の印刷等の出力用データとして生成してしまう不都合が発生する。この過剰ページとなった部分は、ほぼ白紙ページとなってしまうためユーザを混乱させ、また、複数ページの原稿を読取った場合は、ページ数が狂うことになるため、望ましくない。
このため、従来は,画像読取装置で読取った原稿画像データを受取る利用機器側で原稿の画像サイズやページ数を意識して、画像データの不足部分を白埋めしたり、不要なデータを削除したりする処理を行っていた。
しかしながら、この方法は、利用機器側で利用する画像読取装置の癖を把握する必要があり、これに要する処理が複雑になってしまい、処理時間や処理用メモリ容量を用意するなどの面で不利が生じる。
また、例えばPC(Personal Computer)からのTWAIN(Technology Without Any Interested Name)インタフェースによる画像読取りのように汎用のインタフェースや画像処理アプリケーションを利用しようとした場合には、利用機器側での処理がコントロールできないため、出力結果に生じる不都合を修正することなく用いざるを得ない。
本発明は、利用機器側で意図しない出力が生じる、という従来の画像読取装置による上記した不都合に鑑みてなされたもので、その解決課題は、原稿の読取・出力を行う際に、画像読取装置側で装置の個体差により出力に生じ得る変動を予めチェックし、上記不都合を予防し、また、意図した出力を得るために補正動作ができるようにすることを解決課題とする。
本発明は、原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力する読取手段と、前記読取手段によって入力した画像データを保存するための一次記憶手段と、原稿の読取・出力を行う際に前記読取手段、前記一次記憶手段の各手段を制御する制御手段を有する画像読取装置であって、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、前記読取手段が入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知手段と、原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知手段が検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知手段が検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定手段を備え、前記制御手段は、前記画像サイズ判定手段によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データ出力、他方、一致しないと判定されたときに読取・出力を停止することを特徴とする。
本発明は、原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力する読取手段と、前記読取手段によって入力した画像データを保存するための一次記憶手段と、前記一次記憶手段に保存した画像データを出力画像データとして処理する出力画像処理手段と、原稿の読取・出力を行う際に前記読取手段、前記一次記憶手段、前記出力画像処理手段の各手段を制御する制御手段を有する画像読取装置であって、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、前記読取手段が入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知手段と、原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知手段が検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知手段が検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定手段を備え、前記制御手段は、前記画像サイズ判定手段によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データ出力、他方、一致しないと判定されたときに前記出力画像処理手段によって読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズに一致させる整合処理を前記一次記憶手段に保存した入力画像データに施すことを特徴とする。
本発明は、原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力し、入力した画像データを一次記憶手段に保存し、保存した画像データを出力する読取画像出力方法であって、読取対象の原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知工程と、読取対象の原稿を読取り入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知工程と、原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知工程で検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知工程で検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定工程と、前記画像サイズ判定工程によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データを出力し、他方、一致しないと判定されたときに読取・出力を停止する制御工程を行うことを特徴とする。
本発明は、原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力し、入力した画像データを一次記憶手段に保存し、保存した画像データを出力用画像データとして加工処理し、出力する読取画像出力方法であって、読取対象の原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知工程と、読取対象の原稿を読取り入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知工程と、原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知工程で検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知工程で検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定工程と、前記画像サイズ判定工程によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データを出力し、他方、一致しないと判定されたときに読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズに一致させる整合処理を前記一次記憶手段に保存した画像データに施した後出力する制御工程を行うことを特徴とする。
本発明によると、原稿の読取・出力を行う際に、読取った画像データを利用機器へ転送する前にこの読取った画像のデータサイズと、当該原稿から検知された原稿サイズに対応する画像データサイズとの一致を判定して、一致しない場合に画像データの転送を停止できるようにしたので、画像読取装置の個体差によって生じ得る出力画像における黒スジの発生や、白紙ページの発生、といった従来技術で起きた不都合を未然に防ぐことができる。
また、画像読取装置側で原稿サイズと一致しない場合に、サイズを一致させる整合処理を行うことで、利用機器側で整合性を意識した対応が不要になり、利便性が向上し、利用機器側のコストアップにつながることも無い。
本発明の画像読取装置及び画像形成装置に係る実施形態を以下に説明する。
以下に示す実施形態は、デジタル複写機をベースに、画像読取装置により入力される原稿画像データを用いるファクシミリ機能やスキャナ機能等を融合して備えた融合機を例に本発明の画像読取装置及び画像形成装置の実施形態を示す。
図1は、この発明の一実施の形態であるデジタル複写機をベースにした融合機1の概略構成を説明する概念図である。この融合機1は、この発明の画像読取装置及び画像形成装置を実施するものであり、画像読取部2と、画像形成部3、FAX部4、セレクタ部5、記憶部6、操作部7、システム制御部8の各部を有する。
画像読取部2は、原稿Gを原稿台11に沿って可動な露光ランプ12によって露光走査し、その反射光をミラー13〜15などの光学系を介して光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ16で受光することで、原稿Gの画像を読み取る。なお、図1に示した、露光光学系を可動とする走査方法を採る、いわゆるブック読取方法のほかに、固定の光学系に対しADFにより原稿Gを搬送する走査方法を採るADF読取方法によっても同様に原稿画像を変換することができる。
CCDイメージセンサ16が出力する画像信号に対して、IPU(イメージプロセッシングユニット)17において、シェーディング補正等の処理を行い、A/D変換して8ビットのデジタル信号とし、さらに変倍処理やディザ処理等の画像処理を行う。
また、これらの処理を施された画像データは、画像同期信号と共に画像形成に用いる画像信号として画像形成部3に送られる。図2は、原稿Gの露光走査時の状態を原稿台11の上方から見た図である。CCDイメージセンサ16として通常使用されるラインイメージセンサを用いた場合には、ライン方向が図2に示す主走査方向であり、副走査方向は、原稿を相対移動させる方向で、主走査ラインに直交し、ラスタ形式の走査となる。
スキャナ制御部18は、上記の画像読取部2のプロセスを実行するために、各種センサの検知信号を取り込み、各種駆動モータ等のアクチュエータに制御信号を出力し、また、IPU17に各種パラメータの設定を行う。
図2に示した状態で原稿台11に載置された原稿は、また、検知手段(図2には不図示)によってサイズが検知される。この検知手段は、原稿の読取を行う際に読取った画像データの有効範囲を定め、複写を行う際に画像形成(印刷)に用いる用紙の選択に必要なサイズ情報を得るための既存の手段で、APS(Auto Paper Select)センサと呼ばれる。検知方法は、原稿を赤外線で照射し、原稿のサイズに応じ変動する赤外線を受けるセンサの反応をみるもの等が知られている。この実施形態で用いる赤外線のAPSセンサは、複数のセンサの反応の組み合わせによって、定型サイズ(A4,B5等)のどれに当たるかを判断し、検知結果として得ることができるものである。なお、この実施形態で、APSセンサが検知した原稿サイズは、印刷用紙の選択以外に、画像読取部2(図9の画像データ制御IFコントローラ202)において、/FGATEの設定や後述する読取・出力の処理プロセスの制御において、読取った画像データのサイズをチェックするために用いる。
ここで、画像読取部2のIPU17より出力される画像同期信号と画像データの関係について、図3に示すタイミングチャートを参照して説明する。フレームゲート信号(/FGATE)は、副走査方向の画像エリアに対しての画像有効範囲を表す信号で、この信号がLレベル(ローアクティブ)の間の画像データが有効とされ、通常、選択された印刷用紙の定型サイズに対応する長さを有効範囲として決められる。また、このフレームゲート信号(/FGATE)は、ライン同期信号(/LSYNC)の立ち下がりエッジでアサート、または、ネゲートされる。
ライン同期信号(/LSYNC)は画素同期信号(PCLK)の立ち上がりエッジで所定クロック数(ここでは、8CLK)だけアサートされ、この信号の立ち上がり後、所定クロック数(ここでは、8CLK)後に主走査方向の画像データが有効とされる。送られてくる画像データは、画素同期信号(PCLK)の1周期に対して1つである。画像データは、図2の矢印M部分を先頭にラスタ形式のデータとして送出される。
画像形成部3では、帯電チャージャ21によって感光体22を一様に帯電し、この帯電された一定回転する感光体22に対して、画像読取部2から出力された画像データに基づいて光書込部23で変調されたレーザ光により露光して、静電潜像を形成する。
感光体22上の静電潜像は、現像装置24によりトナーで現像することで顕像化したトナー像となる。感光体22上のトナー画像は、転写チャージャ28によって転写紙に静電転写される。このとき、転写紙は、予め給紙コロ25によって給紙トレイ26より給紙搬送し、レジストローラ27で待機させておき、感光体22とのタイミングを図って、転写位置に搬送される。
その後、分離チャージャ29によって転写紙を感光体22より分離し、転写紙上のトナー像を定着装置30により加熱定着し、排紙ローラ31により排紙トレイ32に排紙する。また、静電転写後の感光体22に残留したトナーは、クリーニング装置33で除去され、感光体22の方は、除電チャージャ34により除電される。
プロッタ制御部35は、以上の画像形成部3のプロセスを実行するために、各種センサの検知信号を取り込み、各種駆動モータ等のアクチュエータに制御信号を出力する。なお、画像形成部3は、上記のような電子写真のみならず、インクジェットなど各種印刷方法を用いることができる。
操作部7は、ユーザインタフェースとしての機能を提供するもので、ユーザによる動作モードや処理条件の設定、実行指示等の入力操作を受け付ける各種のキーや、ユーザに機器側の状態を知らせる情報、及び各種のメッセージを表示するLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイなどを備えたオペレーションパネルを有する。
システム制御部8は、ユーザによる操作部7への入力操作を検出し、画像読取部2、記憶部6、画像形成部3、FAX部4への各種パラメータの設定、プロセス実行指示等を通信で行う。
FAX部4は、システム制御部8からの指示により、画像読取部2で読み取った画像データを、G3、G4ファクシミリのデータ転送規定に基づき2値圧縮を行い、電話回線を介して送信先へ転送する。また、電話回線を介して外部から画像データを受信し、この画像データを、復元して2値の画像データにして、画像形成部3での画像形成に供する。
セレクタ部5は、システム制御部8からの指示により、セレクタの状態を変化させ、画像形成部3で画像形成を行う画像データのソースを、画像読取部2、記憶部6、FAX部4の何れかが出力する画像信号に切り換える。
記憶部6は、通常はIPU17から入力される原稿Gの画像データを記憶する。この実施形態では、後述する読取・出力の処理プロセス(図7〜9を参照して説明する読取・出力処理プロセス、参照)を経て、画像読取部2から出力される原稿画像データの転送先になる。
記憶部6に格納された原稿画像データは、リピートコピーや回転コピー等の複写アプリケーションに使用され、また、FAX部4からの2値画像データを一時記憶させるバッファメモリとしても使用される。これらデータ記憶の指示はシステム制御部8によってなされる。
記憶部6の詳細な構成について図4を参照して説明する。
図4に示す記憶部6は、記憶部6内の記憶装置である画像メモリ43或いはハードディスク記憶装置(HDD:Hard Disk Drive)48が画像読取部2等からの入力画像の格納或いは蓄積場所となり、画像形成部2等に出力するときにはここからデータ転送を行う。また、格納するデータ量を少なくするために圧縮伸長器46を備える。この実施形態では、この記憶部6内の記憶装置と入出力側で画像を一旦保存するメモリとの間で圧縮伸長器46を介して行う転送動作をDMA(Direct Memory Access)転送によって行い、このための制御手段として、DMAコントローラ(以下「DMAC」という)を用いる。図4の構成では、画像入出力DMAC41、画像転送DMAC44及び符号転送DMAC45により転送動作が制御される。
図4に示す画像入出力DMAC41は、CPU(Central Processing Unit)及びロジック回路(いずれも不図示)で構成され、メモリ制御部42と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、画像入出力DMAC41自身の状態を知らせるためステータス情報を送信する。画像入力のコマンドを受けた場合、入力した画像データを入力画像同期信号に従って8画素単位のメモリデータとしてパッキングして、メモリ制御部42にメモリアクセス信号と共に随時出力する。また、画像出力のコマンドを受けた場合、メモリ制御部42からの画像データを出力画像同期信号に同期させて出力する。
画像メモリ43は、画像データを記憶するメモリであり、DRAM等の半導体記憶素子で構成され、メモリ量の合計は、この例では、400dpiで2値画像データのA3サイズ分の4Mバイトと、電子ソート蓄積用分の4Mバイトの合計8Mバイトとしている。画像メモリ43は、メモリ制御部42から読み出し、書き込みの制御を受ける。
メモリ制御部42は、CPU及びロジック回路(いずれも不図示)で構成され、システム制御部8と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、記憶部6の状態を知らせるためステータス情報を送信する。
システム制御部8からの動作コマンドには、画像入力、画像出力、圧縮、伸長等があり、画像入力、画像出力などのコマンドは画像入出力DMAC41に送信される。また、圧縮、伸長などのコマンドは、画像転送DMAC44、符号転送DMAC45、圧縮伸長器46などに、それぞれ送信される。
メモリ制御部42のアドレス発生部および比較部の構成について図5を参照して説明する。
入出力画像アドレスカウンタ51は、入出力メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタであり、入出力画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。なお、メモリアクセス開始時にアドレスは一旦初期化される。
転送画像アドレスカウンタ52は、転送メモリアクセス許可信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタであり、転送画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。なお、メモリアクセス開始時にいったんアドレスは初期化される。
差分算出部55は、画像入力時、圧縮伸長部46が出力する転送処理ライン数から画像入出力DMAC41が出力する入出力処理ライン数を減算し、結果を差分比較部54に出力する。
ライン設定部53は、画像入力時のバッファとして画像メモリ43を使用する場合に、差分算出部55から出力された入力処理ラインと転送ラインの差分を差分比較部54において比較する値をシステム制御部8の指示で設定する。
差分比較部54は、画像入力時に差分算出部55が出力する差分ライン数とライン設定部53が出力する設定値とを比較し、差分ライン数=設定値となったならばエラー信号を出力し、また、差分ライン数が0となったならば、アービタ56に出力する比較結果の転送要求マスク信号をアクティブとする。それ以外、又は入出力画像が動作中でない状態では、アクティブを出力しない。アービタ56は、圧縮伸張部46のアクセスのためのメモリアクセス許可信号を出力する。アドレス比較信号がアクティブで入出力メモリアクセス信号が非アクティブの条件でメモリアクセス許可信号を出力する。
また、アドレスセレクタ57は、アービタ56により選択されるセレクタで、入力画像または転送画像のアドレスのどちらが選択される。また、要求マスク58は
、差分比較部54からの比較結果に応じて圧縮伸張部46のアクセスのための転送メモリアクセス要求信号をマスク(ディスイネーブル状態とすること)し、転送処理を停止させる。
また、アクセス制御回路59は、入力される物理アドレスを画像メモリ43に対応したロウ(row)アドレスとカラム(column)アドレスに分割し、11ビットのアドレスバスに出力する。また、アービタ56からのアクセス開始信号に従い、DRAM制御信号(RAS、CAS、WEなど)を出力する。
記憶部6は、上記のような構成によって、システム制御部8からの画像入力指示により初期化され、画像データの待ち状態となり、画像読取部2が動作することにより記憶部6に画像データが入力されると、メモリ制御部42は、その画像データを一旦画像メモリ43に書き込む。また、その際、書き込んだ画像データの処理ライン数を画像入出力DMAC41が計数し、メモリ制御部42に伝える。このとき、圧縮伸長器46は、画像転送のコマンドを受けて転送メモリアクセス要求信号を出力しているが、メモリ制御部42内の要求マスク部58によりその要求信号がマスクされ、実際のメモリアクセスは行われていない。
その後、画像入出力DMAC41からのデータ入力が1ライン分終了することにより転送メモリアクセス要求信号のマスクが解除され、画像メモリ43から読み出しが行われ、画像データの圧縮伸長部46への転送動作が開始される。また、この動作中、差分算出部55は2つの処理ライン数の差を算出し、0になれば、アドレスの追い越しがないように要求マスク部58が転送メモリアクセス要求信号にマスクをかける。
画像転送DMAC44は、CPU及びロジック回路(いずれも不図示)から構成され、メモリ制御部42と通信を行なってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためのステータス情報を送信する。また、圧縮のコマンドを受けた場合は、メモリ制御部42にメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に画像データを受け取って圧縮伸長器46へ転送する。また、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵し、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。
符号転送DMAC45は、CPU及びロジック回路(いずれも不図示)から構成され、メモリ制御部42と通信を行なってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためのステータス情報を送信する。伸長のコマンドを受けた場合は、メモリ制御部42にメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に画像データを受け取って圧縮伸長器46へ転送する。また、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵し、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。
圧縮伸長器46は、CPU及びロジック回路(いずれも不図示)から構成され、メモリ制御部42と通信を行なってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためのステータス情報を送信する。2値データをMH(Modified Huffman)符号化方法により処理する。
HDDコントローラ47は、この実施形態で2次記憶装置として用いるHDD48を制御する。HDDコントローラ47は、CPU及びロジック回路(いずれも不図示)から構成され、メモリ制御部42と通信を行なってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行う。また、HDD48の状態を知らせるためのステータス情報を送信したり、HDD48からステータスを取得したり、HDD48との間でデータ転送を行なったりする。
記憶部6全体の動作としては、画像入力及びデータ蓄積に際して、システム制御部8からの指示により画像入出力DMAC41が画像データを画像メモリ43の所定の画像領域に書き込む一方、その画像データを画像メモリ43から読み出す。このとき、画像転送DMAC44では画像ライン数をカウントしている。
図6は、融合機(デジタル複写機)1のソフトウェア構成を説明する図である。この実施形態の融合機は、プリンタ、コピー、ファクシミリおよびスキャナなどの各装置の機能を1装置の形態に融合させて有する。
融合機1のソフトウェア構成は、融合させる上記機能を実現するためのソフトウェア群102と、融合機起動部103と、ハードウェア資源104を要素とする。
融合機起動部103は、融合機1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション層105およびプラットフォーム106を起動する。例えば、融合機起動部103は、アプリケーション層105およびプラットフォーム106のプログラムを、HDD48などから読み出し、読み出した各プログラムを記憶部6内の作業用メモリ領域に転送して起動する。ハードウェア資源104は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)111と、カラーレーザプリンタ(Color LP)112と、スキャナやファクシミリなどのハードウェアリソース113とを含む。
また、ソフトウェア群102は、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステム(以下、「OS」という)上に起動されているアプリケーション層105とプラットフォーム106とを含む。
アプリケーション層105は、プリンタ、コピー、ファックス及びスキャナなどの画像形成に係るユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うプログラムを含み、図6に示すように、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ121と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ122と、ファックス用アプリケーションであるファックスアプリ123と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ124の各アプリをユーザが選択する機能に対応して用意する。
また、プラットフォーム106は、アプリケーション層105からの処理要求を解釈してハードウェア資源104の獲得要求を発生するコントロールサービス層109と、1つ以上のハードウェア資源104の管理を行ってコントロールサービス層109からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下、SRMという)139と、SRM139からの獲得要求に応じてハードウェア資源104の管理を行うハンドラ層110とを含む。
なお、プラットフォーム106は予め定義されている関数により、アプリケーション層105からの処理要求を受信可能とするAPI(Application Program Interface)153を有するように構成されている。OSは、アプリケーション層105およびプラットフォーム106の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
コントロールサービス層109は、ネットワークコントロールサービス(以下、NCSという)131、デリバリーコントロールサービス(以下、DCSという)132、オペレーションパネルコントロールサービス(以下、OCSという)133、ファックスコントロールサービス(以下、FCSという)134、エンジンコントロールサービス(以下、ECSという)135、メモリコントロールサービス(以下、MCSという)136、ユーザインフォメーションコントロールサービス(以下、UCSという)137、システムコントロールサービス(以下、SCSという)138など、一つ以上のサービスモジュールを含むように構成されている。
NCS131のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けることや、各アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
例えばNCS131は、ネットワークを介して接続されるネットワーク機器とのデータ通信をhttpd(HyperText Transfer Protocol Daemon)により、HTTP(HyperText Transfer Protocol)で制御する。
DCS132のプロセスは、蓄積文書の配信などの制御を行う。OCS133のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となる操作部7のオペレーションパネルの制御を行う。FCS134のプロセスは、アプリケーション層105からPSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)網を利用したファックス送受信、バックアップ用のメモリで管理されている各種ファックスデータの登録/引用、ファックス読み取り、ファックス受信印刷などを行うためのAPIを提供する。
ECS135のプロセスは、白黒レーザプリンタ111、カラーレーザプリンタ112、ハードウェアリソース113などのエンジン部の制御を行う。MCS136のプロセスは、メモリの取得および開放、HDDの利用などのメモリ制御を行う。UCS137は、ユーザ情報の管理を行うものである。
SCS138のプロセスは、アプリケーション管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、ハードウェア資源管理、割り込みアプリケーション制御などの処理を行う。
SRM139のプロセスは、SCS138と共にシステムの制御およびハードウェア資源104の管理を行うものである。例えばSRM139のプロセスは、白黒レーザプリンタ111やカラーレーザプリンタ112などのハードウェア資源104を利用する上位層からの獲得要求に従って調停を行い、実行制御する。
具体的に、SRM139のプロセスは獲得要求されたハードウェア資源104が利用可能であるか(他の獲得要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば獲得要求されたハードウェア資源104が利用可能である旨を上位層に通知する。また、SRM139のプロセスは上位層からの獲得要求に対してハードウェア資源104を利用するためのスケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
また、ハンドラ層110は後述するファックスコントロールユニット(以下、FCUという)の管理を行うファックスコントロールユニットハンドラ(以下、FCUHという)140と、プロセスに対するメモリの割り振り及びプロセスに割り振ったメモリの管理を行うイメージメモリハンドラ(以下、IMHという)141とを含む。SRM139およびFCUH140は、予め定義されている関数によりハードウェア資源104に対する処理要求を送信可能とするエンジンI/F154を利用して、ハードウェア資源104に対する処理要求を行う。融合機1は、各アプリケーションで共通的に必要な処理をプラットフォーム106で一元的に処理することができる。
次に、融合機1のハードウェア構成について説明する。
図7は、本実施形態の融合機1に係るハードウェア構成のブロック図を示す。融合機1は、メインコントローラ60(図1のシステム制御部8及び記憶部6に当たる)と、オペレーションパネル70(図1の操作部7に当たる)と、FCU80(図1のFAX部4に当たる)と、USBデバイス90と、IEEE1394デバイス95と、エンジン部200(図1の画像読取部2及び画像形成部3に当たる)を有する。
メインコントローラ60は、CPU61と、システムメモリ(MEM−P)62と、ノースブリッジ(以下、「NB」という)63と、サウスブリッジ(以下、「SB」という)64と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)66と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、HDD68を有する。
オペレーションパネル70は、メインコントローラ60のASIC66に接続されている。また、FCU80、USBデバイス90、IEEE1394デバイス95およびエンジン部200は、メインコントローラ60のASIC66にPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続されている。
メインコントローラ60は、ASIC66にローカルメモリ67、HDD68などが接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続されている。このように、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続すれば、CPU61のインタフェースが公開されていない場合に対応できる。
なお、ASIC66とNB63とは、PCIバスを介して接続されているのでなく、AGP(Accelerated Graphics Port)65を介して接続されている。このように、図6のアプリケーション層105やプラットフォーム106を形成する一つ以上のプロセスを実行制御するため、ASIC66とNB63とを低速のPCIバスでなくAGP(Accelerated Graphics Port)65を介して接続し、パフォーマンスの低下を防いでいる。
CPU61は、融合機1の全体制御を行うものである。CPU61は、図6に示した、NCS131、DCS132、OCS133、FCS134、ECS135、MCS136、UCS137、SCS138、SRM139、FCUH140およびIMH141をOS上にそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション層105を形成するプリンタアプリ121、コピーアプリ122、ファックスアプリ123、スキャナアプリ124を起動して実行させる。
NB63は、CPU61、システムメモリ62、SB64およびASIC66を接続するためのブリッジである。システムメモリ62は、融合機1の描画用メモリなどとして用いるメモリである。SB64は、NB63とROM、PCIバス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。
ASIC66接続されたオペレーションパネル70は、オペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う操作部(図1の操作部7に当たる)である。
また、ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICで、ローカルメモリ67及びHDD68を制御するための手段を備える。
ローカルメモリ67はコピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリ(図4の画像メモリ43に当たる)である。HDD68は、画像データの蓄積(図4のHDD48に当たる)、文書データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積などを行うためのストレージである。
ASIC66の機能には、画像を転送するDMAコントローラ(図4のDMA転送制御手段)の機能があり、PCIバスを通して画像データの入出力を行うエンジン部200のスキャナ、プロッタと接続されている。
エンジン部200のスキャナ、プロッタとPCIバス接続されたASIC66との関係を示す図8を参照すると、例えば、ASIC66は、ビデオ入力DMAコントローラを2チャンネル、ビデオ出力DMAコントローラを持っており(図4の画像入出力DMAC41に当たる)、それぞれ異なるPCIバスのアドレスが割り振られており、スキャナ入力1、スキャナ入力2、プロッタ出力のビデオデータの転送を並行して行うことができる。
図8に示す実施形態は、スキャナが両面原稿を一度に読取ったときに、読取った各画像を同時にローカルメモリ67に転送する動作を実現する場合を示すもので、SRM139から来たプロセス要求に対してIMH141は、転送画像サイズ分のメモリをローカルメモリ67に確保して転送画像サイズXw、Ywと確保したメモリのアドレスをビデオ入力DMAコントローラに設定することにより転送可能となる。
ここで、エンジン部200の構成を図9に示す機能ブロック図をもとに説明する。
図9は、エンジン部200において画像データの処理プロセスに係る部分の機能ブロックを示すもので、図1における画像読取部2のIPU17、画像形成部3の光書込部23及びデータ入出力インタフェース等をコントローラとして一体化した構成をなす。
上記コントローラは、図9に示した画像データ制御IFコントローラ(以下、単に「コントローラ」という)202であり、エンジン部200内のCPU241により直接制御される。
コントローラ202の入力側には、CCD16(図1)などの入力手段231を有し、また、入力画像信号を一旦保存するためのDRAM(Dynamic Random Access Memory)などのフレームメモリ235を有する。
コントローラ202の出力側には、GAVD(Gate Array Video Driver)などの一つ以上の出力手段256を有している。
エンジン部200は、入力画像信号をコントローラ202内で処理し、処理した画像を直接プロッタ等に出力する場合を除き、コピー出力のような場合では、内部で処理した画像データをエンジン部200からPCIなどのデータバスで接続した外部記憶装置へ出力する。この外部記憶装置は、先に図7を参照して示したローカルメモリ(MEM−C)67、HDD68などであり、これらの記憶装置を用いることで、リピートコピーや回転コピー等の処理や画像のデータ蓄積が可能となる。
入力手段231としてのCCD16などにより原稿画像を読取り、スキャナ補正やユーザ設定等に従う画像処理が施された画像データをPCIバス経由で外部記憶装置に出力する際に、画像入力のタイミングやPCIバスへのデータ転送速度の変化によって、処理が滞ることがある。DRAMのフレームメモリ235は、こうした場合に、正常に処理を行うようにするための調整手段、即ちバッファメモリとして機能する。
この実施形態では、フレームメモリ235への入力画像の書き込みと、フレームメモリ235からの保存した画像の読み出しは、並行して実行できるものとする。
なお、上記のようにしてスキャナ入力され、外部記憶装置に蓄積された画像データは、その後、プロッタ等の出力に用いる場合、外部記憶装置からPCIバスを経由してコントローラ202に再び入力される。このときコントローラ202は、入力される画像データに対しプロッタ等の出力用データとしての処理を施し、出力を行う。
ここで、図9に示すエンジン部200の機能ブロック図を参照して、原稿を読取り、読取った画像信号を外部記憶装置に出力する際の画像信号の処理プロセスを説明する。
原稿を読取る際に行う画像信号の処理プロセスは、次に示す1.及び2.の二つの処理に分けられる(なお、下記1.及び2.の二つの処理を括って「読取・出力処理」という)。
1.原稿の読取画像信号をバッファメモリに書込む。
2.バッファメモリに保存された画像信号を読出し、PCIバス経由で外部記憶装置に出力する。
この読取・出力処理プロセスを図9に示す機能ブロックに即して説明すると、処理1.は、入力手段231としてのCCD16で読取られた原稿の画像信号をバッファメモリとして機能するフレームメモリ235に入力IF(インタフェース)201を介して書込む処理である。このとき、原稿の読取画像信号には、コントローラ202に入力する前にシェーディング機能ブロック237による補正が掛けられ、入力された原稿の読取画像信号は、セレクタによりDRAMコントローラ203を介してDRAMのフレームメモリ235側へ転送される。フレームメモリ235では、入力データを順次書き込んで保存する。
また、処理2.は、フレームメモリ235に保存された画像信号を読出し、PCIバス経由で外部記憶装置としてのローカルメモリ67に転送する。
この転送の際に、フレームメモリ235から読出した画像データに対してコントローラ202内で各種画像信号処理機能ブロックを通して、ユーザの設定等に従う画像処理が施され、セレクタ226を介してPCI転送コントローラ227に転送する。このとき各種画像信号処理機能ブロックでは、マスク204,フィルタ205,変倍206,領域拡張/縮小207,画像圧縮208の各処理を経て、出力用にデータが調整される。
セレクタ226は、複数の画像入力部と複数の画像出力部を有し、画像信号処理機能ブロック経由のデータを含め、任意の画像入力部から入力された画像データを画像出力部へ出力するための画像データの切替えを行う機能を有している。
PCI転送コントローラ227は、セレクタ226より出力される画像データを転送先の外部記憶装置等へ出力する機能を有する。このとき、画像データ毎に転送先の外部記憶装置等へ出力するために必要なデータ容量や画像データ転送速度の設定が可能である。
次に、上記した融合機1がラスタ形式の走査により原稿を読取る(図2、参照)ときに、画像読取装置の個体差によって、読取り入力された画像データに生じる変動へ対応するために、この実施形態で採用する方法及び手段について、以下に説明する。
ここで注目する、読取り入力された画像データ(以下「入力画像データ」という)の変動は、データサイズの変動である。データサイズに変動が生じたままプロッタ出力等に用いると、上記[背景技術]の項で述べたように、サイズの大小により、読取った原稿枚数よりも過剰な枚数の印刷が行われることやページ後端部分に黒スジが発生する、といった不都合が生じる。
「実施形態1」
そこで、上記した不都合が生じることを未然に防ぐために、この実施形態では、入力画像データに生じるサイズの変動をチェックし、チェック結果を当該読取・出力処理に反映し得るようにし、上記した不都合を予防できるようにする。チェックの方法は、本来あるべきサイズからの変動として入力画像データサイズをとらえることが必要であり、ここでは原稿サイズを基準に入力画像データサイズの変動を把握する。
具体的には、入力画像データサイズを原稿サイズと比較することにより、サイズが一致するか否かを判定する手段と、画像サイズを判定した結果、一致すると判定されたことを実行条件として、読取・出力を制御する手段によって実現する。
なお、ここでは原稿の副走査方向についての実施形態を説明するが、主走査方向についても同様に実施することが可能である。
入力画像データと原稿のサイズが一致するか否かを判定するために、まず原稿サイズ情報を取得する。ここでは、APSセンサを利用する。APSセンサは、上記したように、複写を行う際に画像形成(印刷)に用いる用紙の選択に必要なサイズ情報を得るため、また、原稿の読取を行う際に読取った画像データの有効範囲を定めるための検知手段として既存の手段である。
この実施形態で用いる赤外線のAPSセンサは、複数のセンサの反応の組み合わせによって、定型サイズ(A4,B5等)のどれに当たるかを判断し、検知結果として得ることができるものである。このようにして得られた原稿サイズ情報は、入力画像データのサイズとの一致を判定するための基準サイズとして比較の対象とされる。
また、基準サイズと比較する入力画像データサイズは、ここでは、入力画像データをフレームメモリ235に書き込むときに、入力ライン数をカウントすることで取得する方法を採用する。
この実施形態における読取・出力処理は、図9のコントローラ202による原稿読取プロセス(フレームメモリ235への入力画像データの書き込み)と、データ転送プロセス(フレームメモリ235からの保存した画像データの読み出し、外部記憶手段への転送)の処理で、このプロセスは、基本的に並行して実行できるものである。
ただ、入力画像データサイズを原稿サイズと比較することにより、サイズが一致するか否かを判定(以下、「入力画像サイズチェック」という)し、この結果により読取・出力を制御するので、判定結果を得るまで当該データの転送(出力)は行われない。また、判定する入力画像データサイズは、定型サイズ(A4,B5等)として与えられる原稿サイズと比較するので、原稿1面の入力ライン数を取得することが必要になる。よって、原稿1面分をフレームメモリ235に書き込み、そのときの入力ライン数をカウントし、得られるカウント値をもとに行う入力画像サイズチェック後に、転送(出力)が行われる。
図10は、本実施形態の読取・出力処理のフローチャートを示す。
先ず、CCDによって読取った画像データをフレームメモリ235へ書き込むプロセスとフレームメモリ235に保存した入力画像データをPCIバス出力するプロセスを並行して実行するために、原稿読取プロセスとデータ転送プロセスを起動する。
原稿読取りプロセスでは、直ぐに原稿読み取りを開始する(ステップS101)。その後、原稿がラスタ走査され、規定の画像読取り終了位置に到達するか否かをチェックし(ステップS102)、到達するまで待つ。
画像読取り終了位置の到達を確認して(ステップS102-YES)、次に入力画像データサイズをチェックする(ステップS103)。このサイズチェックは、入力画像データサイズを原稿サイズと比較することにより、両者のサイズが一致するか否かを判定する。入力画像データは、画像読取り終了により原稿1面分の画像データがフレームメモリ235に書き込まれ、入力ライン数XinLineが確定するので、この値を入力画像データサイズとして得る。他方、原稿サイズは、APSセンサにより検知される原稿サイズ(A4,B5等)に対応するデータサイズXinSizeとしてライン数で換算した数値を得る。
入力画像データサイズXinLineと原稿のサイズXinSizeを比較した結果、一致する場合、上記したような不都合が生じることが無いので、データ転送プロセスに渡し、転送の対象としてPCIバスに出力する。他方、一致しない場合に、データ転送プロセスに渡さず、読取・出力を一旦停止させる。
この処理手順を実行するために、入力画像データサイズのチェックを行った後、チェック結果をデータ転送プロセスの転送開始条件に反映させる手続き、即ち一致する場合には転送を開始させ、また一致しない場合には転送を開始させないようにする条件を設定する(ステップS104)。
他方、データ転送プロセスでは、データ転送開始条件が満たされるか否かがチェックされ(ステップS201)、満たされるまで待つ。データ転送開始条件が満たされれば(ステップS202-YES)、データ転送を開始する(S202)。
データ転送開始条件は、予め設定されており、設定された開始条件が満たされるか否かがチェックされる。例えば「原稿読取りプロセスの読み取りが開始している」「フレームメモリ235への書き込みライン数が規定数に達した」などを条件にすることが可能である。前者の場合は、フレームメモリ235へ入力画像データを書き込みつつ、同時に読み出してPCIバスへデータ転送することとなり、後者の場合は、フレームメモリ235へ入力画像データを何ラインか書き込んだ後に、タイミングをずらしてPCIバスへデータ転送することとなる。
ただ、この実施形態では、原稿全ての画像データの入力が完了し、入力画像データサイズをチェックした結果、原稿サイズと一致することがデータ転送開始条件となる。
従って、原稿全ての画像データの入力が完了せず、入力画像データサイズをチェックした結果、原稿サイズと一致しない場合には、データ転送開始条件を満たさないので、読取・出力を一旦停止する。
データ転送を開始した後、規定のデータ転送量に到達したか否かをチェックし(ステップS203)、規定の量に到達、つまり、データ転送終了条件を満たしていたら(ステップS203-YES)、データ転送プロセスを終了する。
原稿読取りプロセス、データ転送プロセスの両方が終了したことを受けて、原稿1面の読み取りを終了する。
このように、上記の読取・出力処理によって、入力画像データサイズが、原稿サイズと一致しない場合に、読取・出力を一旦停止させるので、読取った原稿枚数よりも過剰な枚数の印刷が行われることやページ後端部分に黒スジが発生する、といった不都合が生じることが無く、利用できない印刷を行わずにすむ。
「実施形態2」
実施形態1の読取・出力処理(図10のフロー、参照)は、入力画像データサイズが、原稿サイズと一致しない場合に読取・出力を一旦停止させ、上記した不都合の発生を防ぐようにしているが、事情を知らないユーザを困惑させる。そこで、この実施形態では、停止動作の原因等の事情をユーザに知らせることにより、ユーザの困惑を解消できるようにする。
本実施形態の融合機1は、ユーザインタフェースとして機能する操作部7を持っているので、操作部7のLCDディスプレイを通して、ユーザに融合機1の動作状況を知らせるメッセージを表示し、停止動作の原因等の事情を知らせる。
図11は、融合機1の動作状況を知らせるメッセージの表示処理のフローチャートを示す。なお、本実施形態のメッセージの表示処理は、入力画像データサイズのチェック処理の一環として行う。従って、ここでは、実施形態1で示した図10のフローチャートにおけるステップS103を図11のフローに置き換えることで、読取・出力処理の一部として実施する例を示す。
図11に示す入力画像データサイズのチェック処理では、先ず、入力画像データサイズを原稿サイズと比較することにより、両者のサイズが一致するか否かを判定する(ステップS301)。入力画像データは、原稿1面分の画像データをフレームメモリ235に書き込む際の入力ライン数XinLineを入力画像データサイズとして得る。他方の原稿サイズは、APSセンサにより検知される原稿サイズ(A4,B5等)に対応するデータサイズXinSizeとしてライン数で換算した数値を得る。
次に、入力画像データサイズXinLineと原稿のサイズXinSizeを比較した結果、一致する場合(ステップS302-YES)、入力画像データサイズのずれによる不都合が生じることが無いので、データ転送プロセスに渡せるので、何もしないでこのフローを抜ける。
他方、一致しない場合(ステップS302-NO)、入力画像データをデータ転送プロセスに渡さず、読取・出力を一旦停止させる処理を後段で行うことになるので、操作部7のLCDディスプレイを通して、ユーザに読取動作の異常を伝えるメッセージの表示を行う(ステップS303)。このときに表示するメッセージは、例えば、「読取った画像が異常画像の可能性があります」とし、異常の状況を知らせる内容とする(図12、参照)。
ステップS303でユーザに読取動作の異常を伝えた後、このフローを抜ける。
このように、停止動作の原因等の事情をユーザに知らせることにより、ユーザの困惑を解消できる。
「実施形態3」
実施形態2の処理(図11のフロー、参照)によって、読取動作の異常により読取・出力が停止していることがユーザに認識され、困惑を解消できるが、その後ユーザがどのようなアクションをすれば、良いかが不明であり、不親切である。そこで、この実施形態では、実施形態2の処理によって読取動作の異常を認識した後、融合機1に対する次に行う操作をユーザの意図に沿って決めることができるようにする処理を付加し、機能の向上を図る。
読取動作の異常の発生により読取・出力を一旦停止させた後の融合機1の動作として、次の3通りの方法による対応が可能である。
1.読取動作を終了する。
2.そのまま画像を転送する。
3.再度読取りを実行する。
上記1.の動作は、読取りに高精度が求められ、失敗が許されないケースでは、中止することが賢明であり、このような場合に対応する動作である。読取り動作を終了することで、無駄を最小限に留めることができる。
上記2.の動作は、読取りにそれほど精度が求められず、失敗が許されるケースでは、動作を継続することが望ましいと考えられ、このような場合に対応する動作である。そのまま画像を転送し、読取・出力動作を継続させることで、処理を早く終了することができる。
上記3.の動作は、偶発的な原因で異常が発生することがあり、こうしたケースでは、再度読取りを実行することが望ましいと考えられ、このような場合に対応する動作である。再度読取りを実行することで、誤った認識に基づく無駄な対応を行わずに済み、処理を早く終了することができる。
上記した3通りの方法による対応のどれを選択するかは、ユーザの意図に沿って決めることが望ましい。そこで、ここでは、上記3通りの方法のどの方法を選択するかをユーザの操作によって決めるようにする。
このユーザ操作を促すためのメッセージを、ユーザインタフェースとして機能する融合機1の操作部7のLCDディスプレイを通して表示する。この表示は、読取動作の異常によって読取・出力を一旦停止させているという状況をユーザが認識した上で、この後の動作を選択する操作であることがユーザに分かり、その操作を促すような表示形式とメッセージ内容とする。このような表示形態の画面で受付けた選択操作に従った処理を行うことで、ユーザの意図に沿った処理を行えるようにする。
図12は、このとき操作部に表示する画面の1例を示す図である。
図12に示すように、オペレーションパネル70のLCDディスプレイ700に警告表示画面701を表示し、この画面内に「読取った画像が異常画像の可能性があります」といった、警告メッセージを表示する。また、警告メッセージで読取動作の異常を認識させた上で、この後に実行できる動作として、ユーザが選択する動作の指示操作を促すメッセージ、選択の対象となる動作内容(上記1.〜3.)、選択対象の動作内容に対応するチェックボックス707、実行キー703及びキャンセルキー705を表示する。
ユーザは、読取動作の異常によって一旦停止している読取・出力動作をこの後どのように動作させるかを動作内容(上記1.〜3.)に対応して設けたチェックボックス707の1つへの操作により指示し、実行キー703を押すことにより、選択した動作を起動することができる。
ここで、ユーザによる入力が、「読取動作を終了する」を選択する場合は、起動している原稿読取プロセスとデータ転送プロセスを終了するので、PCIバスヘデータ転送を行わず、読取り動作を終了する。
また、「そのまま画像を転送する」を選択する場合は、この選択によって、データ転送プロセスの転送開始条件が満たされ、フレームメモリ235から入力画像データをPCIバスヘ転送を行えるようにする。
また、「再度読取りを実行する」を選択する場合は、原稿読取プロセスやデータ転送プロセス等を起動させたまま、再度、読取・出力動作を実施する。
このように、本実施形態によると、読取動作の異常を認識した後、ユーザの意図に沿って上記1.〜3.の動作を選択し、実行することにより、利便性を高めることができる。
「実施形態4」
上記実施形態3では、入力画像データに生じるサイズの変動を原稿サイズと比較することによりチェックし、サイズが一致せず、不都合が生じる可能性がある場合に、ユーザの選択操作により不都合を回避する方法を示した。ただ、実施形態3の方法は、入力画像データサイズそのものを変更することは考えていないので、不都合の原因が無くなるわけではない。従って、ユーザは、どうしても必要な場合には、意に反した出力状態のまま利用せざるを得ない。また、このような場合を含め、上記実施形態3の方法によると、サイズが一致しない場合に、画像データの出力を行わせるためには、ユーザの入力操作が必要となってしまう。
そこで、この実施形態では、ユーザに手間を掛けず、サイズのチェックで原稿サイズに一致しない入力画像データに対して、所定のサイズに変更する処理を行う。即ち、プロッタ等で出力した画像において上記した不都合を生じないサイズである原稿サイズに一致するサイズになるように入力画像データに画像処理(以下、「整合処理」という)を施し、出力できるようにする。
また、この実施形態において、この整合処理は、バッファメモリとしてのフレームメモリ235に保存した入力画像データに対し、画像読取部内で施すようにする。っまり、画像読取部から外部記憶装置(ローカルメモリ67やHDD68)に転送(出力)する画像データが、所期の原稿サイズとなっているようにする。これは、融合機1内で原稿を読み取り、コピー出力する場合、即ち融合機1内で全部の処理を行う場合には、画像形成部側の処理として行うような方法を採っても構わないが、外部記憶装置に蓄積する画像データは、融合機1内で使用する以外に、外部の利用機器からネットワーク等の通信手段を介して利用することができるので、この点を考慮したためである。っまり、外部利用機器で問題にしているサイズの不整合による不都合が生じてしまうことがないように、整合処理を画像読取部内で施し、外部記憶装置に転送する画像データは不整合の生じないデータとすることを意図する。
図13は、本実施形態の読取・出力処理のフローチャートを示す。
図13の処理フローによると、先ず、CCDによって読取った画像データをフレームメモリ235へ書き込むプロセスとフレームメモリ235に保存した入力画像データをPCIバス出力するプロセスを並行して実行するために、原稿読取プロセスとデータ転送プロセスを起動する。
原稿読取りプロセスでは、直ぐに原稿読み取りを開始する(ステップS401)。その後、原稿がラスタ走査され、規定の画像読取り終了位置に到達するか否かをチェックし(ステップS402)、到達するまで待つ。
画像読取り終了位置への到達を確認して(ステップS402-YES)、次に入力画像データサイズをチェックする処理ステップとして、入力画像データサイズを原稿サイズと比較し(ステップS403)、両者のサイズが一致するか否かを判定する(ステップS404)。入力画像データは、原稿1面分の画像データをフレームメモリ235に書き込む際の入カライン数XinLineを入力画像データサイズとして得る。他方の原稿サイズは、APSセンサにより検知される原稿サイズ(A4,B5等)に対応するデータサイズXinSizeとしてライン数で換算した数値を得る。
入力画像データサイズXinLineと原稿のサイズXinSizeを比較した結果、一致する場合(ステップS404-YES)、上記したような不都合が生じることが無いので、入力画像データをデータ転送プロセスに渡し、転送の対象としてPCIバスに出力する。このとき、サイズチェックの結果をデータ転送プロセスの転送開始条件に反映させる手続き、即ち転送を開始させるようにする条件を設定する(ステップS406)。
他方、一致しない場合に(ステップS404-NO)、入力画像データに対して、先に得た原稿サイズXinSizeに変更する整合処理を行うので、この処理を行うための処理条件(以下「サイズ整合条件」という)を決定する(ステップS405)。
ここで、上記整合処理について説明する。この整合処理は、入力画像データサイズXinLineを原稿サイズXinSizeに一致させるために、入力画像データのデータサイズを変更する処理で、次に示す2方法を採用することができる。
1.ライン数による調整
2.変倍率による調整
上記1.のライン数による調整方法は、上記のように、入力画像データサイズXinLineをライン数として取得し、原稿サイズXinSizeをAPSセンサなどによって検知した原稿サイズをライン数に換算した数値として取得し、これらのサイズをライン数で比較し、一致しない場合にライン数の追加、削除により対応する方法である。
ライン数が一致しないケースとして、
(1)原稿サイズXinSize>入力画像データサイズXinLine
(2)原稿サイズXinSize<入力画像データサイズXinLine
のケースがある。
上記(1)は、入力画像データのライン数が不足しているケースである、このケースでは、不足分の「XinSize−XinLine」のライン数を入力画像データに補充することでサイズを整合することができる。このとき補充するデータは、画像データの最後端から白データを追加することが適当である。
上記(2)は、入力画像データのライン数が多すぎるケースである、このケースでは、多すぎる分を削除することでサイズを整合することができる。このときの削除は、原稿サイズXinSizeで画像データの後端を削除することが適当である。
上記したライン数による調整する方法を実行する処理手段は、画像読取部内に設け、この実施形態では、エンジン部200のコントローラ202(図9)の領域拡張/縮小回路207をこのための処理手段として用いることができる。なお、PCI転送コントローラ227の処理として白データの追加やXinSizeの転送を行うことができる。
上記2.の変倍率による調整方法は、上記のようにして取得した、入力画像データサイズXinLineと原稿サイズXinSizeを比較し、一致しない場合に、両サイズの比として求めることができる倍率によって、入力画像データに倍率調整を掛けることにより対応する方法である。
ここに、入力画像データサイズを原稿サイズに整合させるために用いる変倍率XinRateは、
XinRate=XinSize/Xin:Line
として、算出することができる。
上記した変倍率による調整方法を実行する処理手段は、画像読取部内に設け、この実施形態では、エンジン部200のコントローラ202(図9)の変倍回路206をこのための処理手段として用いることができる。
図13のフローに戻ると、上記ステップS405の処理を行うことにより決定されたサイズ整合条件は、サイズチェックの結果として、データ転送プロセスの転送開始条件に反映させる手続きを行う(ステップS406)。即ち、データ転送プロセスにおいて行う画像処理或いは転送制御を上記整合条件に従って行う、という条件を付けて転送を開始させる設定を行う。
データプロセスでは、データ転送開始条件力が満たされるか否かがチェックされ(ステップS501)、満たされるまで待つ。データ転送開始条件が満たされれば(ステップS501-YES)、データ転送を開始する(S502)。
データ転送開始条件は、予め設定されており、設定された開始条件が満たされるか否かがチェックされる。この実施形態では、原稿全ての画像データの入力が完了し、入力画像データサイズをチェックした結果、原稿サイズと一致することがデータ転送開始条件となる。
また原稿サイズと一致しない場合には、整合条件が指示されている場合に、データ転送開始条件を満たすという判断をする。整合条件は、データ転送プロセスにおいて行う画像処理或いは転送制御における処理或いは制御条件として設定される。
エンジン部200のコントローラ202(図9)は、データ転送の開始によって、フレームメモリ235に保存した入力画像データをPCIバス経由で外部記憶手段に転送するが、この転送データに対しコントローラ202内のパスで、各種の画像処理を施し、PCI転送コントローラ227による制御を行う。このとき、処理或いは制御条件として原稿サイズヘの整合条件が領域拡張/縮小回路207、変倍回路206等に設定されているので、設定に従って処理が実行され、コントローラ202から出力されるデータは、原稿サイズのデータになっている。
データ転送を開始した後、規定のデータ転送量に到達したか否かをチェックし(ステップS503)、規定の量に到達、つまり、データ転送終了条件を満たしていたら(ステップS503-YES)、データ転送プロセスを終了する。
原稿読取りプロセス、データ転送プロセスの両方が終了したことを受けて、原稿1面の読み取りを終了する。
このように、上記の読取・出力処理によって、入力画像データサイズを原稿サイズにして画像読取部から外部記憶手段に出力するので、読取った原稿枚数よりも過剰な枚数の印刷が行われることやぺ一ジ後端部分に黒スジが発生する、といった従来技術で起きた不都合が生じることが無く、利用できない印刷を行わずにすむ。
また、機器側の処理として原稿サイズヘ整合させて出力する処理を行い、ユーザが関与しないので、上記実施形態3におけるユーザ操作における手間やわずらわしさを無くすことができる。
また、画像読取部内でデータサイズの整合処理を行い、外部記憶装置に蓄積されたデータは原稿サイズになっているので、外部記憶装置に蓄積されたデータを外部の利用機器で用いる場合にも、データサイズの整合性を意識した対応をしなくても、意図した出力を得ることができ、外部の利用機器で対応する場合に掛かるコストを不要にする。
本発明の実施形態に係る融合機(デジタル複写機)の概略構成を示すブロック図である。 原稿Gの露光走査時の状態を原希高台の上方から見た図である。 画像読取部より出力される画像同期信号と画像データの関係を示すタイミングチャートである。 図1の記憶部のより詳細な構成を示すブロック図である。 図4のメモリ制御部のアドレス発生部および比較部の構成を示す図である。 融合機(デジタル複写機)のソフトウェア構成を示すブロック図である。 融合機(デジタル複写機)のハードウェア構成を示すブロック図である。 エンジン部のスキャナ、プロッタとPCIバス接続されたASICとの関係を示す図である。 エンジン部における画像データの処理プロセスに係る部分の機能ブロックを示す図である。 読取・出力処理に係るフローチャート(実施形態1)を示す。 読取・出力処理に係るフローチャート(実施形態2)を示す。 読取動作の異常発生時に動作を選択するために操作部に表示する入力画面の1例を示す図である。 読取・出力処理に係るフローチャート(実施形態4)を示す。
符号の説明
1・・融合機(デジタル複写機)、2・・画像読取部、3・・画像形成部、6・・記憶部、7・・操作部、8・・システム制御部、16・・CCDイメージセンサ、60・・メインコントローラ、61・・CPU、62・・システムメモリ、67・・ローカルメモリ(MEM−C)、68・・HDD、70・・オペレーションパネル、200・・エンジン部、202・・画像データ制御IFコントローラ、206・・変倍回路、207・・領域拡張/縮小回路、235・・フレームメモリ(DRAM)。

Claims (11)

  1. 原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力する読取手段と、
    前記読取手段によって入力した画像データを保存するための一次記憶手段と、
    原稿の読取・出力を行う際に前記読取手段、前記一次記憶手段の各手段を制御する制御手段を有する画像読取装置であって、
    原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、
    前記読取手段が入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知手段と、
    原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知手段が検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知手段が検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記画像サイズ判定手段によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データ出力、他方、一致しないと判定されたときに読取・出力を停止することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載された画像読取装置において、
    前記制御手段の制御下にユーザインタフェースとして機能する、表示部を持つ操作手段を有し、
    前記制御手段は、前記画像サイズ判定手段によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致しないと判定されたとき、前記操作手段の表示部によってこの旨を伝えるメッセージを表示することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像読取装置において、
    前記制御手段の制御下にユーザインタフェースとして機能する、表示部を持つ操作手段を有し、
    前記制御手段は、読取・出力の停止後に前記操作手段の表示部によって再度読取をし直すことを促すメッセージを表示することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像読取装置において、
    前記制御手段の制御下にユーザインタフェースとして機能する、表示部を持つ操作手段を有し、
    前記制御手段は、読取・出力の停止後に前記操作手段の表示部によって読取・出力の継続が指示できることを伝えるメッセージを表示することを特徴とする画像読取装置。
  5. 原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力する読取手段と、
    前記読取手段によって入力した画像データを保存するための一次記憶手段と、
    前記一次記憶手段に保存した画像データを出力画像データとして処理する出力画像処理手段と、
    原稿の読取・出力を行う際に前記読取手段、前記一次記憶手段、前記出力画像処理手段の各手段を制御する制御手段を有する画像読取装置であって、
    原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、
    前記読取手段が入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知手段と、
    原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知手段が検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知手段が検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記画像サイズ判定手段によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データ出力、他方、一致しないと判定されたときに前記出力画像処理手段によって読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズに一致させる整合処理を前記一次記憶手段に保存した入力画像データに施すことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載された画像読取装置において、
    前記出力画像処理手段による整合処理は、読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズよりも入力画像データサイズの方が小さい場合に、不足分のデータを画素単位で補充する処理であることを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項5又は6に記載された画像読取装置において、
    前記出力画像処理手段による整合処理は、読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズよりも入力画像データサイズの方が大きい場合に、過剰分のデータを画素単位で削除する処理であることを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項5に記載された画像読取装置において、
    前記原稿サイズ検知手段が検知した読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズに対する前記入力画像サイズ検知手段が検知した入力画像データサイズの変倍率、を算出する変倍率計算手段を備えるとともに、前記出力画像処理手段に変倍処理機能を持たせ、
    前記出力画像処理手段による整合処理は、入力画像データに前記変倍率計算手段により算出した変倍率による変倍を施す処理であることを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載された画像読取装置と、
    前記画像読取装置が出力する画像データによって画像を形成する画像形成手段を有したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力し、入力した画像データを一次記憶手段に保存し、保存した画像データを出力する読取画像出力方法であって、
    読取対象の原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知工程と、
    読取対象の原稿を読取り入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知工程と、
    原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知工程で検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知工程で検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定工程と、
    前記画像サイズ判定工程によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データを出力し、他方、一致しないと判定されたときに読取・出力を停止する制御工程を行うことを特徴とする読取画像出力方法。
  11. 原稿を走査形式で読取り、読取った画像データを有効範囲として設定した所定の時間ゲートを通して入力し、入力した画像データを一次記憶手段に保存し、保存した画像データを出力用画像データとして加工処理し、出力する読取画像出力方法であって、
    読取対象の原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知工程と、
    読取対象の原稿を読取り入力した画像データのデータサイズを検知する入力画像サイズ検知工程と、
    原稿サイズに対し予め定められた画像データサイズの対応関係に基づいて、前記原稿サイズ検知工程で検知した読取対象の原稿サイズに対応するサイズとして得られる画像データサイズと、前記入力画像サイズ検知工程で検知した当該読取対象の入力画像データサイズが、一致するか否かを判定する画像サイズ判定工程と、
    前記画像サイズ判定工程によって読取対象の入力画像データサイズと原稿サイズに対応する画像データサイズが一致すると判定されたときに直ちに前記一次記憶手段に保存した画像データを出力し、他方、一致しないと判定されたときに読取対象の原稿サイズに対応する前記画像データサイズに一致させる整合処理を前記一次記憶手段に保存した画像データに施した後出力する制御工程を行うことを特徴とする読取画像出力方法。
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