JP2005229472A - 画像入出力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 記憶手段を備えた画像入力手段と、画像入力手段から入力された少なくとも1つ以上の画像信号を記憶するための記憶装置とを接続可能な画像入出力装置において、記憶手段に記憶された画像データを変換して記憶装置へ転送する転送手段と、記憶手段に記憶された画像データを任意の単位で消去する消去手段と、画像信号の特徴を認識する認識手段(ステップS10a)と、入力画像信号の特徴に応じて記憶手段に記憶された画像データを消去する単位の決定と消去の実行を選択する選択手段(ステップS10b〜S10f)とを設けた。
【選択図】 図10
Description
画像データ変換を高速に実行するためには、記憶装置の記憶領域(メモリ)以外にも画像入出力を行う手段ごとに画像データ変換を行うためのバッファメモリを実装していることが多い。従来では、このバッファメモリに一時的にデータ変換用に画像データを保持して読み出してデータ変換を行う処理のみを行っていることが多い。つまり、短期間ではあるが画像データが保持された状態のままであった。
バッファメモリの容量が小さい場合には保持されたデータの内容から画像データの内容を識別することはほぼ不可能であったが、前出のようにデータ変換の方式によっては1ページ分に近い容量のバッファメモリが必要になることも考えられるため、短期間であっても画像データの内容が保持されていると画像データが漏洩する可能性が生じる(画像入出力装置本体でバッファメモリに保持された画像データを読み出す機能がなくても故意に画像データを読み出すことはできる。)。
近年では、情報セキュリティに関連する規格も制定されつつあり、記憶装置内部に画像データを保持し、管理を行う場合、保持された画像データの漏洩を防止するための手段も適応されている。一例を挙げると、記憶装置にハードディスク等の記憶装置が接続されている場合に、保持されている画像情報の漏洩を防止するためにデータの暗号化やファイルアクセスの制限(パスワード設定機能など)の機能を実装したり、データ消去時にファイルのアロケーションデータだけでなく画像データ領域自体も完全に消去する機能に対応したり、ユーザが用意に記憶装置を着脱可能な機構を採用している製品もある。しかし、画像データ変換のためのバッファメモリにおいては、データの暗号化のような手段を採用することは処理時間が長くなることが懸念されるため現時点では容易に採用することが難しい。
そこで、本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、画像データの変換や加工を高速に実行できるように、画像入出力を行う手段ごとに実装された記憶手段からのデータの漏洩を防止することが可能な画像入出力装置を提供することを目的とする。
また、請求項2に記載の発明では、前記画像入力手段に対して外部より前記選択手段を使用するか否かの切り替えを可能としたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1記載の画像入出力装置において、前記認識手段は複製が禁止されている原稿画像の特徴を認識し、前記複製が禁止されている原稿画像であることを認識した場合には、外部からの切り替え指示とは無関係に画像データの消去を実行することを特徴とする。
図1に示すように、本実施形態の画像入出力装置は読取部100と像形成部101とを備え、これらがシステム制御部102によって制御されている。読取部100では、図2に示すように原稿台100a上に載置された原稿の画像情報を読み取る。読み取り動作では、図1のように原稿台100aに沿って移動する露光ランプ100bによって原稿台100a上の原稿に対してスキャン露光を行い、その反射光をCCD(イメージセンサ)100cによって光電変換を行い、光の強弱に応じた電気信号とする。
そして、IPU(イメージプロセッシングユニット)100dにより、その電気信号に対してシェーディング補正等の処理を行ってA/D変換し、8ビットのデジタル信号とし、さらに、変倍処理、ディザ処理等の画像処理を行い、画像同期信号と共に画像信号を像形成部101に送る。第2図は原稿台を上方から見た図である。スキャナ制御部100eは以上の動作を実行するために、各種センサーの検知、駆動モータ等の制御を行い、また、IPU100dに各種パラメータの設定を行う。以上が読み取りプロセスである。
像形成部101では、帯電チャージャ101aによって一様に帯電された一定回転する感光体101bを、書込部101cからの画像データによって変調されたレーザー光により露光する。感光体101bには静電潜像ができ、それを現像装置101dによりトナーで現像することにより顕像化したトナー像となる。
そして、あらかじめ給紙コロ101eによって給紙トレイ101fより給紙搬送されレジストローラ101gで待機していた転写紙を、感光体101bとのタイミングを図って搬送し、転写チャージャ101hによって感光体101b上のトナーを転写紙に静電転写し、分離チャージャ101iによって転写紙を感光体101bより分離する。
その後、転写紙上のトナー像を定着装置101jにより加熱定着し、排紙ローラ101kにより排紙トレイ101mに排紙する。一方、静電転写後の感光体101bに残留したトナー像は、クリーニング装置101nが感光体101bに圧接、除去し、感光体101bは除電チャージャ101pにより除電される。プロッタ制御部101gは以上のプロセスを実行するために、各種センサーの検知、駆動モータ等の制御を行う。以上が像形成プロセスである。
/LSYNCは画素同期信号(PCLK)の立ち上がりエッジで所定クロック数だけアサートされ、この信号の立ち上がり後、所定クロック後に主走査方向の画像データが有効とされる。送られてくる画像データは、PCLKの1周期に対して1つであり、図2の矢印部分より400DPI相当に分割されたものである。画像データは矢印部分を先頭にラスタ形式のデータとして送出される。また、画像データの副走査有効範囲は、通常、転写紙サイズによって決まる。
図1に戻って、システム制御部102は、オペレータによる操作部103への入力状態を検知し、読取部100、記憶部104、像形成部101、FAX部105、I/F部106への各種パラメータの設定、プロセス実行指示等を、通信にて行う。また、システム全体の状態を操作部103にて表示する。システム制御部102への指示はオペレータの操作部103へのキー入力にてなされる。
FAX部105は、システム制御部102からの指示により、送られてきた画像データをG3、G4FAXのデータ転送規定に基づき2値圧縮を行い、電話回線へ転送する。また、電話回線よりFAX部105に転送されたデータは復元されて2値の画像データとされ、像形成部101の書込部101cへ送られ顕像化される。
セレクタ部107は、システム制御部102からの指示により、セレクタの状態を変化させ、像形成を行う画像データのソースを読取部100、記憶部104、FAX部105、I/F部106の何れかより選択する。
記憶部104は、通常はIPU100dから入力される原稿の画像データを記憶することで、リピートコピー、回転コピー等の複写アプリケーションに使用される。また、FAX部105からの2値画像データを一時記憶させるバッファメモリとしても使用する。これらデータ記憶の指示はシステム制御部102によってなされる。
画像入力のコマンドを受けた場合、入力画像データを入力画像同期信号に従って8画素単位のメモリデータとしてパッキングして、メモリ制御部4cにメモリアクセス信号と共に随時出力する。画像出力のコマンドを受けた場合、メモリ制御部4cからの画像データを出力画像同期信号に同期させて出力する。
画像メモリ4bは1次記憶装置である。画像メモリ4bは画像データを記憶するところで、DRAM等の半導体記憶素子で構成され、メモリ量の合計は400DPI、2値画像データのA3サイズ分の4Mバイトと、電子ソート蓄積用のメモリ4Mバイト、データ変換後のデータ蓄積用メモリ1Mバイトの合計を9MBとしている。メモリ制御部4cから読み出し、書き込みの制御がなされる。
メモリ制御部4cはCPU及びロジックで構成され、図1のシステム制御部102と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、記憶部の状態を知らせるためステータス情報として送信する。システム制御部102からの動作コマンドには、画像入力、画像出力、圧縮、伸長等があり、画像入力、画像出力のコマンドは画像入出力DMACに、圧縮関連のコマンドは画像転送DMAC、符号転送DMAC、圧縮伸長器に送信される。
システム制御部102からの画像入力指示により、メモリ制御部4cは初期化され画像データの待ち状態となり、スキャナが動作することにより記憶部104に画像データが入力される。入力された画像データはいったん半導体メモリに書き込まれる。また、書き込まれた画像データの処理ライン数は画像入出力DMAC4aで計数され、メモリ制御部4cへと入力される。
画像転送DMAC4dはCPU及びロジックで構成され、メモリ制御部4cと通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。圧縮のコマンドを受けた場合、メモリ制御部4cにメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に画像データを受け取って圧縮伸長器4fに転送する。また、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵し、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。
符号転送DMAC4eはCPU及びロジックで構成され、メモリ制御部4cと通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。伸長のコマンドを受けた場合、メモリ制御部4cにメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に画像データを受け取って圧縮伸長器4fに転送する。また、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵し、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。DMACのディスクリプタアクセス動作については後述する。
圧縮伸長器4fはCPU及びロジックで構成され、メモリ制御部4cと通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。2値データをMH符号化方法にて処理する。HDDコントローラ4gはCPU及びロジックで構成され、メモリ制御部と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。HDのステータスのリード、データ転送を行う。HD4hは2次記憶装置としてのハードディスクである。
記憶部104の全体の動作としては、画像入力、及びデータ蓄積に際してはシステム制御部102からの指示により、画像データを画像メモリ4bの所定の画像領域に画像転送DMAC4dにより書き込む、又は読み出す。このとき、画像転送DMAC4dでは画像ライン数をカウントしている。
融合機起動部3は画像入出力装置1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション層5及びプラットフォーム6を起動する。例えば融合機起動部3は、アプリケーション層5及びプラットフォーム6のプログラムを、外部記憶手段に対応するハードディスク装置(以下、HDDという)などから読み出し、読み出した各プログラムをメモリ領域に転送して起動する。ハードウェア資源4は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)11と、カラーレーザプリンタ(Color LP)12と、スキャナやファクシミリなどのハードウェアリソース13とを含む。
また、ソフトウェア群2は、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステム(以下、OSという)上に起動されているアプリケーション層5とプラットフォーム6とを含む。アプリケーション層5は、プリンタ、コピー、ファックス及びスキャナなどの画像形成にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うプログラムを含む。アプリケーション層5は、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ21と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ22と、ファックス用アプリケーションであるファックスアプリ23と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ24とを含む。
また、プラットフォーム6は、アプリケーション層5からの処理要求を解釈してハードウェア資源4の獲得要求を発生するコントロールサービス層9と、1つ以上のハードウェア資源4の管理を行ってコントロールサービス層9からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下、SRMという)39と、SRM39からの獲得要求に応じてハードウェア資源4の管理を行うハンドラ層10とを含む。画像入出力装置1は、各アプリケーションで共通的に必要な処理をプラットフォーム6で一元的に処理することができる。
コントロールサービス層9は、ネットワークコントロールサービス(以下、NCSという)31、デリバリーコントロールサービス(以下、DCSという)32、オペレーションパネルコントロールサービス(以下、OCSという)33、ファックスコントロールサービス(以下、FCSという)34、エンジンコントロールサービス(以下、ECSという)35、メモリコントロールサービス(以下、MCSという)36、ユーザインフォメーションコントロールサービス(以下、UCSという)37、システムコントロールサービス(以下、SCSという)38など、一つ以上のサービスモジュールを含むように構成されている。
なお、プラットフォーム6は予め定義されている関数により、アプリケーション層5からの処理要求を受信可能とするAPI53を有するように構成されている。OSは、アプリケーション層5及びプラットフォーム6の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
DCS32のプロセスは、蓄積文書の配信などの制御を行う。OCS33のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となるオペレーションパネルの制御を行う。FCS34のプロセスは、アプリケーション層5からPSTNまたはISDN網を利用したファックス送受信、バックアップ用のメモリで管理されている各種ファックスデータの登録/引用、ファックス読み取り、ファックス受信印刷などを行うためのAPIを提供する。
ECS35のプロセスは、白黒レーザプリンタ11、カラーレーザプリンタ12、ハードウェアリソース13などのエンジン部の制御を行う。MCS36のプロセスは、メモリの取得及び開放、HDDの利用などのメモリ制御を行う。UCS37は、ユーザ情報の管理を行うものである。SCS38のプロセスは、アプリケーション管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、ハードウェア資源管理、割り込みアプリケーション制御などの処理を行う。
SRM39のプロセスは、SCS38と共にシステムの制御及びハードウェア資源4の管理を行うものである。例えばSRM39のプロセスは、白黒レーザプリンタ11やカラーレーザプリンタ12などのハードウェア資源4を利用する上位層からの獲得要求に従って調停を行い、実行制御する。
具体的に、SRM39のプロセスは獲得要求されたハードウェア資源4が利用可能であるか(他の獲得要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば獲得要求されたハードウェア資源4が利用可能である旨を上位層に通知する。また、SRM39のプロセスは上位層からの獲得要求に対してハードウェア資源4を利用するためのスケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
また、ハンドラ層10は後述するファックスコントロールユニット(以下、FCUという)の管理を行うファックスコントロールユニットハンドラ(以下、FCUHという)40と、プロセスに対するメモリの割り振り及びプロセスに割り振ったメモリの管理を行うイメージメモリハンドラ(以下、IMHという)41とを含む。SRM39及びFCUH40は、予め定義されている関数によりハードウェア資源4に対する処理要求を送信可能とするエンジンI/F54を利用して、ハードウェア資源4に対する処理要求を行う。
オペレーションパネル70は、コントローラ60のASIC66に接続されている。また、MLC43、FCU80、USBデバイス90、IEEE1394デバイス100f及びエンジン部120は、コントローラ60のASIC66にPCIバスで接続されている。コントローラ60は、ASIC66にローカルメモリ67、HDD68などが接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続されている。このように、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続すれば、CPU61のインタフェースが公開されていない場合に対応できる。
なお、ASIC66とNB63とはPCIバスを介して接続されているのでなく、AGP(Accelerated Graphics Port)65を介して接続されている。このように、図5のアプリケーション層5やプラットフォーム6を形成する一つ以上のプロセスを実行制御するため、ASIC66とNB63とを低速のPCIバスでなくAGP65を介して接続し、パフォーマンスの低下を防いでいる。
CPU61は、画像入出力装置1の全体制御を行うものである。CPU61は、NCS31、DCS32、OCS33、FCS34、ECS35、MCS36、UCS37、SCS38、SRM39、FCUH40及びIMH41をOS上にそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション層5を形成するプリンタアプリ21、コピーアプリ22、ファックスアプリ23、スキャナアプリ24を起動して実行させる。
NB63は、CPU61、システムメモリ62、SB64及びASIC66を接続するためのブリッジである。システムメモリ62は、画像入出力装置1の描画用メモリなどとして用いるメモリである。SB64は、NB63とROM、PCIバス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。また、ローカルメモリ67はコピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。
ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。HDD68は、画像データの蓄積、文書データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積などを行うためのストレージである。また、オペレーションパネル70は、オペレータからの入力操作を受け付けると共に、オペレータに向けた表示を行う操作部である。
エンジン部120には画像加工処理を含むスキャナ120aとDRAM(記憶手段)120b、プロッタ120cがあり、PCIバスを通してASIC(転送手段)66の機能と接続されている(図7)。スキャナ120aで読み取った画像は画像加工処理を行う前にエンジン部120内にあるDRAM120bに画像データを保存している。ASIC66はビデオ入力DMAコントローラ66aとビデオ出力DMAコントローラ66bとを備えており、画像を転送する転送手段としての機能を有している。
スキャナの読み取った画像をローカルメモリ(記憶装置)67に転送する場合、SRM39(図5)から来たプロセス要求に対してIMH41(図5)は図7のように転送画像サイズ分のメモリをローカルメモリ67に確保して転送画像サイズXw、Ywと確保したメモリのアドレスをビデオ入力DMAコントローラに設定することにより転送可能となる。
図9は、画像信号の特徴を認識できるようにしたときのチャートを示す。このチャートの中で、画像信号の特徴を認識する認識手段が実現されている。画像信号の特徴を認識する手段は/FGATEのアサートに同期して画像信号の特徴の認識を開始する。/FGATEのネゲートに同期して画像信号の認識を終了するが、画像特徴認識開始時から画像特徴認識終了の間(/FGATEアサートから/FGATEネゲート間)に画像信号の特徴を認識した場合(画像特徴認識結果取得時)は、画像特徴認識を終了し、画像信号の特徴を認識したと判断する。また、/FGATEアサート時まで画像特徴認識結果が得られなかった場合は、画像特徴認識を終了し画像信号の特徴を認識しなかったと判断する。
図10は、入力画像信号の特徴に応じて画像入力手段内部の記憶手段に記憶された画像データを消去する単位の決定と消去の実行の選択を行う動作フローを示す。この動作フローの中で、記憶手段に記憶された画像データを任意の単位で消去する消去手段と、入力画像信号の特徴に応じて記憶手段に記憶された画像データを消去する単位の決定と消去の実行を選択する選択手段とが実現されている。
動作フローでは、まず、画像信号の特徴の認識結果有無を判断する(ステップS10a)。画像信号の特徴を認識した場合は、画像信号の特徴を認識した時の画像データ消去単位を設定し(ステップS10b)、画像信号Rデータの消去(ステップS10c)と画像信号Bデータの消去(ステップS10d)を行う。
画像信号の特徴を認識しなかった場合は、画像信号の特徴を認識しない時の画像データ消去単位を設定する(ステップS10e)。そして、画像信号Gデータの消去(ステップS10f)は画像信号の特徴の認識結果有無に応じた消去単位で消去を行う。このようにして、画像信号の特徴の認識に応じて必要なデータの消去の実行を選択と、画像データ消去単位を決定することにより、画像の特徴に応じて設定した消去方法で画像データの消去を行うことが可能となる。
したがって、本実施形態の画像入出力装置では、画像の特徴に応じて設定した消去方法で記憶手段の画像データを消去し、画像データの漏洩を防止できる。また、画像入力手段に画像信号の特徴を認識し、認識結果に基づいて記憶手段の画像データを消去することにより自動的に画像信号の必要性を判断して消去の処理を行うので、画像入力途中に特徴を認識して消去を開始することもでき、消去を完了するまでの時間を短縮するような制御が実現できる。
そして、図11に示すように、操作部から画像データ消去要求を受信した場合(ステップS11a)は、操作部で指定された画像データ消去単位を検知する(ステップS11b)。検知後、画像データ消去単位を設定し(ステップS11c)、画像データ消去単位で画像データの消去を行う(ステップS11d)。ステップS11aで操作部から画像データ消去要求を受信しなかったと判定した場合は消去を行わない。このことにより、画像データ消去の実行有無と画像データ消去単位を指定することにより、目的に応じて画像データ消去設定を変更することができる。
画像入力手段で画像データの消去を行う場合、画像入力手段を利用するアプリケーションによっては自動的に画像データを消去しないようにする必要がある場合が考えられる。例えば入力画像を複数の画像出力手段へ互いに異なるデータ変換を行って転送する場合には、全てのデータ変換が完了した時点で消去する必要がある。この例では、画像入力手段に対して外部より画像データ消去の方式と実行可否を選択して制定することにより、画像入出力装置の操作に応じた汎用性の高い制御を実現することができる。
そして、図12に示すように、操作部から画像データ消去要求を受信した場合(ステップS12a)は、操作部で指定された画像データ消去単位を検知する(ステップS12b)。検知後、画像データ消去単位を設定し(ステップS12c)、画像データ消去単位で画像データの消去を行う(ステップS12d)。操作部から画像データ消去要求を受信しなかった場合は、画像信号特徴の認識結果有無を判断する(ステップS12e)。画像信号の特徴を認識した場合は、画像信号の特徴が複製禁止の画像データか否かの判断をする(ステップS12f)。
複製禁止の画像データの場合は、画像データの消去を行う(ステップS12d)。画像信号の特徴を認識しなかった場合、または複製禁止ではない画像信号特徴を認識した場合は、消去を行わない。このことにより、操作部のキー入力とは無関係に複製禁止画像データの場合は画像データを消去することにより、複製禁止画像データ出力を防ぎ、更に、画像入出力装置内部の複製禁止画像データを消去することが可能になる。
したがって、有価証券等、複製が禁止されている画像信号の特徴を認識した場合に即時にバッファメモリの画像データを消去することで、画像データの漏洩だけでなく複製不可のデータの出力(流出)自体を防止することが可能となる。有価証券を複製する機能を防止する機能は画像入力後に画像入出力装置の記憶手段に保持せず消去したり、出力時に複製物であることが判別できるように入力画像以外のパターン画像を合成して出力するなどの方式で実現されている。本実施形態では、バッファメモリの画像データを消去できるので、画像入力時に画像データを無効にすることができるという効果がある。
Claims (3)
- 原稿の画像情報を読み取り、取得した画像データの全て若しくは一部を記憶する記憶手段を備えた画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された少なくとも1つ以上の画像信号を記憶するための記憶装置とを接続可能な画像入出力装置において、
前記記憶手段に記憶された画像データを変換して前記記憶装置へ転送する転送手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データを任意の単位で消去する消去手段と、
画像信号の特徴を認識する認識手段と、
入力画像信号の特徴に応じて前記記憶手段に記憶された画像データを消去する単位の決定と消去の実行を選択する選択手段とを設けたことを特徴とする画像入出力装置。 - 請求項1記載の画像入出力装置において、
前記画像入力手段に対して外部より前記選択手段を使用するか否かの切り替えを可能としたことを特徴とする画像入出力装置。 - 請求項1記載の画像入出力装置において、
前記認識手段は複製が禁止されている原稿画像の特徴を認識し、前記複製が禁止されている原稿画像であることを認識した場合には、外部からの切り替え指示とは無関係に画像データの消去を実行することを特徴とする画像入出力装置。
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