JP5019850B2 - カレントミラー回路の利得制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レントミラー回路の電流利得を可変制御する利得制御装置に関する。
例えば、多数のフォトダイオードを面上に配列したCMOSイメージセンサは、標準的なCMOS製造プロセスにより大量生産が可能であり、センサ回路と信号処理回路をワンチップで構成できる利点がある。しかし、CMOS製造プロセスを用いたフォトダイオードは感度が不十分であるため、その出力電流を増幅する手段を必要とする。この電流増幅手段として、カレントミラー回路が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
図15に、受光素子(フォトダイオード)に流れる光電流を増幅する従来のカレントミラー回路の一例を示す。
このカレントミラー回路は、入力側のpMOSトランジスタTr1のソース端子とバルク端子が電源(電圧Vc)に接続され、フォトダイオードPDが接続されるドレイン端子にゲート端子が接続されている。また、出力側のpMOSトランジスタTr2のソース端子とバルク端子が同じく電源(定電圧Vc)に接続され、ゲート端子がpMOSトランジスタTr1のゲート端子に接続されて構成されている。そして、この回路は、入力側のpMOSトランジスタTr1を介してフォトダイオードPDに流れる光電流IinをA倍増幅した電流(A×Iin)を、出力側のpMOSトランジスタTr2に流す。尚、図15中の抵抗Roは、出力電流(A×Iin)を電圧Voに変換して出力するためのものである。
しかしながら、従来のカレントミラー回路では、図15に示すように、pMOSトランジスタTr1,Tr2を定電圧Vcの電源に接続している。このため、その利得Aは、トランジスタTr1のゲート幅W1とゲート長L1の(W1/L1)と、トランジスタTr2のゲート幅W2とゲート長L2の(W2/L2)との比((W2/L2)/(W1/L1))で概ね決定され、トランジスタTr1,Tr2の寸法で決まってしまう。従って、従来のカレントミラー回路では、例えばフォトダイオードの光電流を増幅する場合、微弱光を検出するために電流利得Aを大きくしようとすれば、トランジスタTr2の寸法を大きくする必要がありCMOSイメージセンサの回路面積が大きくなってしまう。また、フォトダイオードの受光量に応じて電流利得Aのダイナミックレンジが変更できないために、微弱光を検出するために電流利得Aを大きくすると、強い光を受光したときに出力が飽和してしまい、逆に、強い光を受光しても出力が飽和しないよう電流利得Aを小さくすると、微弱光が検出できないという問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、力信号に応じてカレントミラー回路の電流利得を可変制御するカレントミラー回路の利得制御装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1の発明は、第1端子とバルク端子が電圧源に接続され、ゲート端子と第2端子が互いに電気的に接続され、入力電流が流れる第1MOSトランジスタと、第1端子とバルク端子が電圧源に接続され、ゲート端子が前記第1MOSトランジスタのゲート端子に接続され、前記入力電流に応じた出力電流が流れる第2MOSトランジスタとを備え、前記第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタのいずれか一方の第1端子とバルク端子の少なくとも一方を、電圧が可変できる可変電圧源に接続して構成されるカレントミラー回路の電流利得を制御する利得制御装置であって、前記カレントミラー回路の出力電流値が予め設定した閾値範囲内か否かを判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に基づいて前記出力電流値が前記閾値範囲内になるよう前記可変電圧源を制御する制御手段と、を備え、前記カレントミラー回路が複数である時、単一の前記可変電圧源の出力を各カレントミラー回路に選択的に切替え入力する複数のスイッチ手段と、前記各カレントミラー回路に対応させて複数設けた前記判定手段の判定結果を選択的に切替えて単一の前記制御手段に出力するマルチプレクサと、該マルチプレクサと前記複数のスイッチ手段に切替え信号を出力する切替え制御手段と、を備えて構成したことを特徴とする。
かかる構成では、判定手段はカレントミラー回路の出力値が所定範囲内か否かを判定し、制御手段は判定手段の判定結果に基づいてカレントミラー回路の出力値が所定範囲内になるよう可変電圧源を制御するようになる。これにより、カレントミラー回路の入力信号の大小に関係なくカレントミラー回路の出力値を所定範囲内に維持できるようになる。また、複数のスイッチ手段によって単一の可変電圧源の出力を各カレントミラー回路に選択的に切替え入力し、マルチプレクサによって各カレントミラー回路に対応させて複数設けた判定手段の判定結果を選択的に切替えて単一の制御手段に出力する。複数のスイッチ手段とマルチプレクサの切替え制御は、切替え制御手段の切替え信号によって行うようにする。これにより、回路が簡素化できるようになる。
請求項2のように、前記カレントミラー回路が、前記第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタのいずれか一方の少なくともバルク端子を、前記可変電圧源に接続する構成である。
また、請求項の構成において、請求項のように、前記第1MOSトランジスタの少なくともバルク端子を、可変電圧源に接続する構成とするとよい。
また、請求項の構成において、請求項のように、前記第1MOSトランジスタのバルク端子と第1端子を、共通の可変電圧源に接続する構成とするとよい。また、請求項のように、前記第1MOSトランジスタのバルク端子と第1端子を、別の可変電圧源にそれぞれ接続する構成としてもよい。
請求項の構成において、請求項のように、前記第2MOSトランジスタの少なくともバルク端子を、可変電圧源に接続する構成とするとよい。
また、請求項構成において、請求項のように、前記第2MOSトランジスタのバルク端子と第1端子を、共通の可変電圧源に接続する構成とするとよい。
請求項のように、カレントミラー回路は、前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタを、サブスレショルド領域で動作させるとよい。
本発明のカレントミラー回路の利得制御装置によれば、入力信号の大小に応じてカレントミラー回路の利得を適正値に自動調整することができ、入力信号の大小に関係なくカレントミラー回路から入力信号の検出可能な適正な出力を得ることが可能になる。また、利得制御装置の回路構成を簡素化できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明に係るカレントミラー回路の利得制御装置に適用するカレントミラー回路の一例を示す回路図を示す。
図1において、このカレントミラー回路は、第1MOSトランジスタとして例えば4端子の第1pMOSトランジスタTr1と、第2MOSトランジスタとして例えば4端子の第2pMOSトランジスタTr2とを備える。
第1pMOSトランジスタTr1は、第1端子としてのソース端子Sが電圧Vcの電源に接続され、ゲート端子Gと第2端子であるドレイン端子Dが互いに電気的に接続され、バルク端子Bに、電圧が可変できる可変電圧源から基板バイアスとして可変電圧Vcntが印加される。前記ドレイン端子にはフォトダイオードPDが接続される。第2pMOSトランジスタTr2は、第1端子としてのソース端子Sとバルク端子Bが電圧Vcの電源に接続され、ゲート端子Gが第1pMOSトランジスタTr1のゲート端子に接続され、第2端子としてのドレイン端子には抵抗Roが接続されている。
このカレントミラー回路は、受光量に応じてフォトダイオードPDに流れる入力電流(入力信号)としての光電流Iin(=ID1)を増幅(電流利得A)して出力電流ID2(=A×Iin)を発生させ、抵抗Roによって電圧Voに変換して出力する構成である。
次に、図1のカレントミラー回路の増幅動作について説明する。
このカレントミラー回路は、第1pMOSトランジスタTr1の基板バイアス電圧Vcntを可変することで、電流利得Aを変更可能とした回路である。この回路では、図2に示すように、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1とゲート−ソース間電圧|VGS1|の関係は、基板バイアス効果によりVcnt(図中のV1がVcntに対応する)に応じて変化し、ゲート−ソース間電圧|VGS1|に対してドレイン電流ID1は、Vcnt=Vcの時(図中のV1=5.0Vの時)を基準とすれば、Vcntが電源電圧Vcより大きいとき(Vcnt>Vc)では減少し、Vcntが電源電圧Vcより小さいとき(Vcnt<Vc)では増加する。
出力電流(A×Iin、以下Ioutとする)は、第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2であり、このドレイン電流ID2と第2pMOSトランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|の関係は、図2のVcnt=Vcの場合である。ここで、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより高くすると、図2から第1pMOSトランジスタTr1のゲート−ソース間電圧|VGS1|は増加する。これにより、第2pMOSトランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|も増大して出力電流Ioutが増大する。従って、電流利得Aは、Vcnt=Vcの時より大きくなる。逆に、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより低くすると、図2から第1pMOSトランジスタTr1のゲート−ソース間電圧|VGS1|は低下し、第2pMOSトランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|の低下により出力電流Ioutが減少する。従って、電流利得Aは、Vcnt=Vcの時より小さくなる。
特に、フォトダイオードPDの光電流Iinに対して、トランジスタTr1,Tr2がサブスレショルド領域で動作するよう回路設計すると、電流利得AをVcntに応じて指数関数的に変化させることができる。
従って、かかる構成のカレントミラー回路によれば、フォトダイオードPDの検出する光量に応じてVcntを可変して電流利得Aを調整することで、電流利得Aのダイナミックレンジを拡大できる。従って、例えばイメージセンサの回路面積を大きくすることなく、微弱光から強い光までの広い範囲の光量の検出が可能になる。
図3に、図1の回路のフォトダイオードの光電流Iin(=ドレイン電流ID1)と第2トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|の関係と、フォトダイオードの光電流Iinと出力電流Iout(=ドレイン電流ID2)の関係を示す。
次に、図4にカレントミラー回路の別の回路図を示す。尚、図1のカレントミラー回路と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
このカレントミラー回路は、第1pMOSトランジスタTr1のソース端子Sをバルク端子Bと共通の可変電圧源に接続して可変電圧Vcntを印加する構成を除いては、第1実施形態と同様である。
次に、図4のカレントミラー回路の増幅動作について説明する。
図5に、第1及び第2pMOSトランジスタTr1,Tr2の各ドレイン電流ID1(=Iin),ID2(=Iout)とゲート−ソース間電圧|VGS1|,|VGS2|との関係を示す。第1pMOSトランジスタTr1のゲート−ソース間電圧|VGS1|は、ドレイン電流ID1に応じて変化する。第1pMOSトランジスタTr1と第2pMOSトランジスタTr2のゲート端子Gは共通であるので、第2トランジスタpMOSTr2のゲート電圧VG2は、第1トランジスタpMOSTr1のゲート電圧VG1と等しい。
従って、以下の関係が成立する。
VGS1=VG1−Vcnt
VG1=VG2
VGS2=VG2−Vc
これにより、第2トランジスタpMOSTr2のゲート−ソース間電圧VGS2は、
VGS2=VG2−Vc=VG1−Vc=VGS1+Vcnt−Vc
ここで、例えば第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより低くすると、上述の関係式から|VGS2|>|VGS1|になる。図5の第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流とゲート−ソース間電圧の関係から、第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2は増大する。従って、このときの電流利得AはVcnt=Vcの場合より大きくなる。逆に、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより大きくすると、|VGS2|<|VGS1|となり、第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2は減少する。従って、このときの電流利得AはVcnt=Vcの場合より小さくなる。
図6に、図4の回路のフォトダイオードの光電流Iin(=ドレイン電流ID1)と第2トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|の関係と、フォトダイオードの光電流Iinと出力電流Iout(=ドレイン電流ID2)の関係を示す。
ここで、図1の回路と図4の回路の、入力電流Iinと第2トランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|の関係を比較すると、図4の回路の方が図1の回路に比べてVcntの変化に対するゲート−ソース間電圧|VGS2|の変化が大きいことがわかる。図5からゲート−ソース間電圧|VGS2|の変化幅が大きいと出力電流Ioutの変化幅も大きくなり、電流利得A(Iout/Iin)が大きい。従って、図1のカレントミラー回路は、電流利得Aを微調整する場合に有効であり、図4のカレントミラー回路は、電流利得Aを大きく変化させる場合に有効である。
図7に示す更に別のカレントミラー回路のように、第1pMOSトランジスタTr1のバルク端子Bとソース端子Sにそれぞれ独立の可変電圧Vcnt,Vcnt′を印加する構成とすれば、上述したように、ソース端子Sに印加するVcnt′の調整で電流利得Aを大きく変化させ、バルク端子Bに印加するVcntの調整で電流利得Aを微調整することができるようになる。
図8は、カレントミラー回路の更に別の回路図を示し、このカレントミラー回路は、第1pMOSトランジスタTr1のバルク端子Bの基板バイアス電圧を電源電圧Vcとし、第2pMOSトランジスタTr2のバルク端子Bに印加する基板バイアス電圧Vcntを可変とする構成である。
この回路は、図1の回路と同様に基板バイアス効果により、Vcntに応じて第2pMOSトランジスタTr2のゲート−ソース間電圧|VGS2|が図2と同様の変化を示し、ドレイン電流ID2は、Vcnt=Vcの時を基準とすれば、Vcnt>Vcでは減少し、Vcnt<Vcでは増加する。従って、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより低くすると、図2から第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2、即ち、出力電流Ioutが増大する。逆に、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより高くすると、図2から第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2、即ち、出力電流Ioutは減少する。従って、図8の回路は、図1の回路と逆で、Vcnt<Vcとすると電流利得Aが大きくなり、Vcnt<Vcとすると電流利得Aが小さくなる。
図9は、カレントミラー回路の更に別の回路図を示し、このカレントミラー回路は、第1pMOSトランジスタTr1のバルク端子Bとソース端子Sを電圧Vcの電源に接続し、第2pMOSトランジスタTr2のバルク端子Bとソース端子Sに可変電源から可変電圧Vcntを印加する構成である。
この回路は、図4に示すカレントミラー回路とゲート−ソース間電圧|VGS1|と|VGS2|の関係が逆で、例えば第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより低くすると、|VGS2|<|VGS1|になり、図5の関係から第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2は減少し、電流利得AはVcnt=Vcの場合より小さくなる。逆に、第1pMOSトランジスタTr1のドレイン電流ID1が変化しない状態でVcntをVcより大きくすると、|VGS2|>|VGS1|となり、第2pMOSトランジスタTr2のドレイン電流ID2は増大し、電流利得AはVcnt=Vcの場合より大きくなる。
尚、上記の各カレントミラー回路では、pMOSトランジスタによる構成例を示したが、nMOSトランジスタによっても同様の回路を構成可能である。
また、上記各カレントミラー回路では、フォトダイオードの光電流の増幅に適用した例を示したが、フォトダイオードの光電流に限らず、入力信号の形態はどのようなものでもよいことは言うまでもない。
次に、上述の電流利得調整可能なカレントミラー回路の利得制御を行う本発明の利得制御装置について説明する。
図10に、利得制御装置の参考例の構成図を示し、例えばイメージセンサの各フォトダイオードの受光信号をカレントミラー回路で増幅する場合の適用例を示す。
図10において、本参考例の利得制御装置は、イメージセンサの各フォトダイオードPD1〜PDnの受光信号(光電流)を増幅するカレントミラー回路の出力値が所定範囲内か否かを判定する出力判定処理部11−1〜11−nと、各出力判定処理部11−1〜11−nの判定結果に基づいてカレントミラー回路の出力が所定範囲となるようカレントミラー回路の利得制御出力を生成する利得制御部12−1〜12−nと、各利得制御部12−1〜12−nの前記利得制御出力をDA変換するDA変換部13−1〜13−nと、を備え、DA変換された各アナログ信号がVcnt1〜Vcntnとして各出力判定処理部11−1〜11−nに入力される。また、各利得制御部12−1〜12−nの利得制御情報を利得受光量変換処理部15に出力し、利得受光量変換処理部15は各利得制御値から各フォトダイオードPD1〜PDnの受光量を算定する。ここで、利得制御部12−1〜12−nとDA変換部13−1〜13−nが可変電圧源として機能する。
前記出力判定処理部11−1〜11−nの構成を図11に示す。尚、出力判定処理部11−1〜11−nは同一の構成であるので、ここでは出力判定処理部11−1について説明する。
図11において、出力判定処理部11−1は、フォトダイオードPD1に受光量に応じて流れる光電流Iin(入力信号)を増幅する利得可変のカレントミラー回路21と、カレントミラー回路21の出力Voを予め設定した下限閾値VLと比較する第1比較器22と、前記出力Voを予め設定した上限閾値VHと比較する第2比較器23とを備える。
前記カレントミラー回路21は、制御電圧Vcntを変化させることで入力信号の増幅率(利得)を変更できる構成であり、例えば図1、図4、図7〜図9に示す構成のものを適用する。尚、上記の構成以外にも、2つのMOSトランジスタのいずれか一方の第1端子に制御電圧Vcntを印加する構成でもよい。
前記第1比較器22は、図12の実線で示すようにカレントミラー回路21の出力Voが下限閾値VLより低い時(Vo<VL)に出力Vx1がHレベルとなり、出力Voが下限閾値VL以上の時(Vo≧VL)に出力Vx1がLレベルとなる。前記第2比較器23は、図12の点線で示すようにカレントミラー回路21の出力Voが上限閾値VH以下の時(Vo≦VH)に出力Vy1がLレベルとなり、出力Voが上限閾値VHより高い時(Vo>VH)に出力Vy1がHレベルとなる。従って、カレントミラー回路21の出力Voが所定範囲内(VL≦Vo≦VH)のときは、両比較器22,23の出力Vx1,Vy1が共にLレベルとなる。ここで、第1及び第2比較器22,23で判定手段を構成する。
前記利得制御部12−1〜12−nは、各出力判定処理部11−1〜11−n内の第1及び第2比較器22,23の出力Vx1〜Vxn,Vy1〜Vynのレベル状態に基づいて各カレントミラー回路21の出力Voが所定範囲内(VL≦Vo≦VH)となるように対応するカレントミラー回路21に印加する制御電圧Vcnt1〜Vcntnを設定して各カレントミラー回路21の利得を調整する。ここで、利得制御部は制御手段としての機能を備える。
次に、図10に示す利得制御装置の動作を図13を参照して説明する。尚、ここでは利得制御部12−1について説明するが、他の利得制御部12−2〜12−nも同様に動作する。
光を受光したフォトダイオードPD1には受光量に応じた光電流Iinが流れ、この光電流Iinは出力判定処理部11−1内のカレントミラー回路21で増幅され、電圧Voに変換されて第1及び第2比較器22,23に入力する。第1及び比較器22,23は、入力電圧Voをそれぞれ閾値VL,VHと比較し、その比較結果をVx1,Vy1の2値信号に変換して利得制御部12−1に出力する。利得制御部12−1では、入力したVx1,Vy1のH,Lレベル状態に基づいて制御電圧Vcnt1の値を設定し、設定値に応じた利得制御出力をディジタル信号としてDA変換部13−1に出力する。
図13に示すように、例えば、受光量が増大しカレントミラー回路21の出力Voが所定範囲より高く第2比較器23の出力VyがHレベルになった場合は、カレントミラー回路21の利得を下げるよう制御電圧Vcnt1を調整する。図13では制御電圧Vcnt1を小さくすると利得が下がり、制御電圧Vcnt1を大きくすると利得が上がるようなカレントミラー回路を適用した場合の例を示してあり、従って、制御電圧Vcnt1を減少させる。本参考例では、カレントミラー回路21の利得が所定範囲内に収まるまで、予め定めた一定値δずつ制御電圧Vcnt1を徐々に増減させる。一方、受光量が減少しカレントミラー回路21の出力Voが所定範囲より低く第1比較器22の出力VxがHレベルになった場合は、カレントミラー回路21の利得を上げるよう制御電圧Vcnt1を、カレントミラー回路21の利得が所定範囲内に収まるまで予め定めた一定値δずつ制御電圧Vcnt1を徐々に増大させる。
DA変換部13−1は、利得制御部12−1からのディジタル制御出力をアナログ信号に変換し、制御電圧Vcnt1として出力判定処理部11−1に入力する。この制御電圧Vcnt1を増減させることにより、カレントミラー回路21の利得が調整され、出力Voが所定範囲内に収まれば、第1及び第2比較器22,23の出力Vx1,Vy1が共にLレベルとなり、利得制御部12−1はそのときの制御出力を維持する。
かかる利得制御装置によれば、受光量の大小に応じてカレントミラー回路の利得を適切な値に自動調整することができ、受光量の大小に関係なくフォトダイオードPD1〜PDnの受光量を精度良く検出でき、受光量の検出信頼性を高めることができる。
また、受光量の変化が少ない場合、カレントミラー回路21の出力VoをAD変換器に入力する構成では信号伝達経路のノイズが問題となるが、本参考例では、前記出力Voを同じチップ内で2値信号に変換し、2値化された信号を引き回すので、ノイズの問題が低減される利点がある。
尚、利得受光量変換処理部15における利得受光量変換処理は、例えば、出力Voの所定範囲(VL≦Vo≦VH)を狭く設定すると共に、所定範囲内の出力Voが得られるときの入力(受光量)と利得の関係を予め求めて変換テーブルとして記憶させ、利得制御部12−1〜12−nからの利得情報から変換テーブルを用いて受光量を算定する等の方法が考えられる。
図14に、利得制御装置の実施形態の構成図を示す。尚、上述の参考例と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図14において、本実施形態の利得制御装置は、各出力判定処理部11−1〜11−nの各出力Vx1,Vy1〜Vxn,Vynを単一の利得制御部12に選択的に切替え接続するマルチプレクサ16と、利得制御部12の制御出力を取込む単一のDA変換部13からの出力Vcntを各出力判定処理部11−1〜11−n内のカレントミラー回路に選択的に切替え入力するスイッチ手段としての切替えスイッチSW1〜SWnを備える。また、利得制御部12は、マルチプレクサ16と各切替えスイッチSW1〜SWnを切替える切替え制御機能を備え、マルチプレクサ16と各切替えスイッチSW1〜SWnに対して切替え制御信号を発生する。ここで、本実施形態の利得制御部12は、切替え制御手段の機能を備える。尚、マルチプレクサ16は、切替えスイッチSW1〜SWnと同様なスイッチ回路でもよい。
かかる構成では、利得制御部12は切替えスイッチSW1を選択したときは、出力判定処理部11−1を利得制御部12に接続するようマルチプレクサ16を切換制御する。これにより、出力判定処理部11−1の判定出力Vx1,Vy1がマルチプレクサ16の出力Vxs,Vysとして利得制御部12に入力し、利得制御部12は、前述したように判定出力Vx1,Vy1に基づいた制御出力をDA変換部13に入力し、DA変換部13からのアナログ信号がスイッチSW1を介して制御電圧Vcnt1として出力判定処理部11−1内のカレントミラー回路に印加され、利得を調整する。このように、利得制御部12は、マルチプレクサ16と切替えスイッチSW1〜SWnを順次切替えて各出力判定処理部11−1〜11−nの判定結果を取込み、各カレントミラー回路の利得を調整する。尚、利得の調整動作は、上述の参考例の場合と同様であるので、説明を省略する。
かかる本実施形態の構成によれば、利得制御部12及びDA変換部13を共通化でき、フォトダイオードPD1〜PDn毎に設ける必要がなくなり、上述の参考例と比較して、回路を簡素化できる利点がある。
本発明の利得制御装置に適用するカレントミラー回路の一例を示す回路図 図1の回路の第1pMOSトランジスタのドレイン電流とゲート−ソース間電圧の特性図 入力電流と出力電流及び入力電流と第2pMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧の特性図 カレントミラー回路の別の例を示す回路図 利得調整動作の説明図 図4の回路の入力電流と出力電流及び入力電流と第2pMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧の特性図 カレントミラー回路の更に別の例を示す回路図 カレントミラー回路の更に別の例を示す回路図 カレントミラー回路の更に別の例を示す回路図 本発明の利得制御装置の参考例の構成図 図10の出力判定処理部の構成図 図11の比較器の動作説明図 参考例の動作説明図 本発明の利得制御装置の一実施形態の構成図 カレントミラー回路の従来例を示す回路図
符号の説明
11−1〜11−n 出力判定処理部
12、12−1〜12−n 利得制御部
13、13−1〜13−n DA変換部
16 マルチプレクサ
21 カレントミラー回路
22 第1比較器
23 第2比較器
PD1〜PDn フォトダイオード
SW1〜SWn 切替えスイッチ
Tr1,Tr2 pMOSトランジスタ

Claims (8)

  1. 第1端子とバルク端子が電圧源に接続され、ゲート端子と第2端子が互いに電気的に接続され、入力電流が流れる第1MOSトランジスタと、第1端子とバルク端子が電圧源に接続され、ゲート端子が前記第1MOSトランジスタのゲート端子に接続され、前記入力電流に応じた出力電流が流れる第2MOSトランジスタとを備え、前記第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタのいずれか一方の第1端子とバルク端子の少なくとも一方を、電圧が可変できる可変電圧源に接続して構成されるカレントミラー回路の電流利得を制御する利得制御装置であって、
    前記カレントミラー回路の出力電流値が予め設定した閾値範囲内か否かを判定する判定手段と、
    該判定手段の判定結果に基づいて前記出力電流値が前記閾値範囲内になるよう前記可変電圧源を制御する制御手段と、を備え
    前記カレントミラー回路が複数である時、単一の前記可変電圧源の出力を各カレントミラー回路に選択的に切替え入力する複数のスイッチ手段と、
    前記各カレントミラー回路に対応させて複数設けた前記判定手段の判定結果を選択的に切替えて単一の前記制御手段に出力するマルチプレクサと、
    該マルチプレクサと前記複数のスイッチ手段に切替え信号を出力する切替え制御手段と、
    を備えて構成したことを特徴とするカレントミラー回路の利得制御装置。
  2. 前記カレントミラー回路が、前記第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタのいずれか一方の少なくともバルク端子を、前記可変電圧源に接続する構成である請求項に記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
  3. 前記第1MOSトランジスタの少なくともバルク端子を、可変電圧源に接続する構成とした請求項に記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
  4. 前記第1MOSトランジスタのバルク端子と第1端子を、共通の可変電圧源に接続する構成とした請求項に記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
  5. 前記第1MOSトランジスタのバルク端子と第1端子を、別の可変電圧源にそれぞれ接続する構成とした請求項に記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
  6. 前記第2MOSトランジスタの少なくともバルク端子を、可変電圧源に接続する構成とした請求項に記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
  7. 前記第2MOSトランジスタのバルク端子と第1端子を、共通の可変電圧源に接続する構成とした請求項に記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
  8. 前記カレントミラー回路は、前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタを、サブスレショルド領域で動作させる請求項1〜7のいずれか1つに記載のカレントミラー回路の利得制御装置。
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