JP5019809B2 - 空間距離計測装置 - Google Patents

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本発明は、構造物の形状管理のための寸法計測、特にタンク、船体形状、橋梁などの大型構造物に対して、任意の2点間距離を精度よく計測する技術に関する。
2点間の距離を計測する手法としては多種多様なものが存在するが、タンクや船体形状、橋梁などの大型構造物に関していえば、巻き尺を用いた方法、三次元座標測定器と呼ばれる光波式測距測法などが代表的である。なお、本発明に類似する先行文献は見あたらなかった。
前者は説明するまでもなく測定対象の2点間に巻き尺をあて、その長さを読み取るものであるが、巻き尺自体がそれに負荷する張力によって伸縮するため、長い2点間距離を計測する場合にはその張力管理が計測精度に大きく影響し、取り扱いが煩雑となる。
また、空間的な計測においては、巻き尺自体の自重によるたわみが発生するため、長い2点間距離の計測においては精度を保つことが困難である。
後者は任意の場所に設置した三次元座標測定器から測定対象までの距離を光波によって計測し、かつその水平角と鉛直角をエンコーダによって計測することによって、測定対象点を三次元座標として定義し、各座標点間の距離を数学的に演算して求めるものである。
しかしながら、この方法では計測者が三次元座標測定器の望遠鏡部を通して各測定対象点を視準する必要があり、その煩雑性のために長い計測時間を要する。また狭隘箇所においては視準作業事態が困難なため、自ずと適用範囲に限界があった。
前記2つの計測方法以外に、レーザ距離計を用いた計測方法がある。図11はレーザ距離計を用いた2点間距離の計測の概要をあらわしたものである。図中、50はレーザ距離計、54は測定対象で、通常は計測点を同定するためのマーク55を測定対象に設ける。またレーザ光の安定した反射を目的として、反射ターゲット56を取り付ける場合もある。
この場合、測定される2点間の距離は、レーザ距離計の原点、例えば三脚取り取り付け孔の中心51a、あるいは距離計の前端面51b、あるいは後端面51cと反射ターゲット56との間の距離となる。このとき、測定対象が比較的単純な形状であれば、測定基準点58と三脚取り取り付け孔の中心51a、あるいは距離計の前端面51b、あるいは後端面51cとのオフセット寸法量ΔL(図では代表して三脚取り付け孔の中心51aに対するオフセット寸法量について記す)を加算することで、所定の2点間距離を求めることが可能である。
図12は測定対象として船体の貨物倉を例にあげたもので、船体後方より船体前方を見たところを立体的に示してある。
いま、貨物倉底面61の対角線方向の2点間距離(対角寸法)64を計測する場合を考える。図13は図12のA部を拡大表示したものであるが、測定基準点である101は、底面61、横隔壁62、及び傾斜をもつホッパ63の3つの平面の交点で定義された位置となる。
このような場合、レーザ距離計の計測原点51a(あるいは51bまたは51c)と測定基準点101とを結ぶ計測線方向、すなわちレーザ光軸57方向に一致させて計測する必要がある。しかしながら、実際には前記3つの平面61、62、63の各接続部は溶接で接続されているため、測定基準点101は図示しない溶接ビードによって覆われており不明確となっている。したがって、このような測定対象に対する計測作業はきわめて困難である。
本発明は、上記のような従来技術の課題に鑑み、レーザ距離計を用いて空間上にある2点間の距離を安定的に高精度で、かつ簡便に計測する空間距離計測装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る空間距離計測装置は、レーザ距離計を用いて2点間の距離を計測する装置において、両端の2辺の延長線の交点が測定基準点として規定され、前記測定基準点から前記レーザ距離計の計測原点までの距離を一定に保ちつつ前記レーザ距離計を移動可能にするレーザ距離計保持装置と、両端の2辺の延長線の交点が被測定基準点として規定され、前記被測定基準点から前記レーザ距離計から照射されるレーザ光の照準点までの距離を一定に保ちつつ照射ターゲットを移動可能にするターゲット保持装置とを備えたことを特徴とするものである。
上記のように構成することにより、一方の測定基準点と他方の被測定基準点を正確に設定できるため、たとえこれらの基準点が溶接ビード等により隠れて不明確であってもこれらの基準点の2点間距離を正確かつ簡便に計測することができる。すなわち、この2点間距離は、レーザ距離計により計測されるレーザ距離計の計測原点と照射ターゲットの照準点間の計測値に、上記測定基準点からレーザ距離計の計測原点までの距離、及び、上記被測定基準点から照射ターゲットの照準点までの距離をそれぞれオフセット値として、加算することにより求めることができる。
そして、前記レーザ距離計保持装置は、前記測定基準点を有する支持台と、前記レーザ距離計が搭載され、前記測定基準点を中心とする半径上を移動可能な移動台とを備えた構成とし、前記ターゲット保持装置は、前記被測定基準点を有する支持台と、前記照射ターゲットが搭載され、前記被測定基準点を中心とする半径上を移動可能な移動台とを備えた構成とする。
各支持台の両端の2辺の延長線の交点がそれぞれ測定基準点、被測定基準点となるため、各支持台上でレーザ距離計を搭載した移動台及び照射ターゲットを搭載した移動台を各々の基準点を中心とする一定の半径上を移動させることにより、対角線の長さや各辺の長さを対角角度に応じて正確に計測することができる。
また、前記レーザ距離計保持装置は、前記レーザ距離計が前記計測原点を中心として移動機構上において水平及び鉛直方向に回動可能であり、かつ、前記レーザ距離計の水平回転角度及び鉛直回転角度を微調整する角度調整手段を備えたものとし、前記ターゲット保持装置は、前記照射ターゲットが前記照準点を中心として移動機構上において水平方向に回動可能であり、かつ、前記照射ターゲットの水平回転角度を微調整する角度調整手段を備えたものとする。
このように構成することにより、レーザ距離計及び照射ターゲットを対角角度に応じて正対状態に位置決めできるとともに、各保持装置を設置する部材の表面に凹凸など変形が生じていてもレーザ距離計からのレーザ光を照射ターゲットの照準点に正確に合わせることができる。
また、前記レーザ距離計保持装置の前記移動台を、前記測定基準点を中心とする半径上の所定の位置または任意の位置に位置決めする位置決め手段を設けるものとし、前記ターゲット保持装置の前記移動台を、前記被測定基準点を中心とする半径上の所定の位置または任意の位置に位置決めする位置決め手段を設けるものとする。
この位置決め手段により、所定の対角角度の位置にレーザ距離計及び照射ターゲットを正確に位置決めすることができる。
また、前記レーザ距離計保持装置及び前記ターゲット保持装置のそれぞれの前記支持台の両端部に、測定対象の側面に接触する位置決めガイドを設けるものとする。
これにより、レーザ距離計保持装置及びターゲット保持装置を測定対象の角部に正確に設置することができ、上述の測定基準点及び被測定基準点を正確に設定できる。
また、前記レーザ距離計保持装置及び前記ターゲット保持装置のそれぞれの前記支持台の下面に測定対象と着脱自在な吸着固定手段を設けるものとする。
これにより、底面だけでなく側面や天井面などにも容易かつ簡単に、しかも安定的に各保持装置を設置することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の空間距離計測装置は、レーザ距離計50を搭載したレーザ距離計保持装置10と、レーザ距離計50から照射されるレーザ光の照射ターゲット53を搭載したターゲット保持装置20とから構成される。そこでまず、レーザ距離計保持装置10から構成を説明する。
(レーザ距離計保持装置10の構成)
図1から図3は本発明の空間距離計測装置におけるレーザ距離計保持装置10を示すもので、図1は平面図、図2は正面図、図3は側面図である。
このレーザ距離計保持装置10は、両端の2辺の延長線1a、1bの交点が測定基準点101として規定される円弧状の支持台1と、支持台1上に上記延長線1a、1bの交点である測定基準点101を中心とする半径で設けられた円弧状レール2と、レーザ距離計50を搭載して円弧状レール2上を移動可能な移動台3とを備えている。移動台3はリニアガイドにより円弧状レール2上を円滑かつ精密に動くようになっている。レーザ距離計50の計測原点51は測定基準点101を中心とする半径R上の所定の位置に位置決めされるようになっている。また、計測原点51は、ここでは一例として前述したレーザ距離計の三脚取り付け孔51aとしている。
支持台1は、測定対象に着脱自在に固定するための吸着固定手段が設けられている。吸着固定手段として、例えば複数のマグネット14が支持台1の下面に取り付けられている。また、支持台1の両端部には、測定対象の側面、例えば図12に示した貨物倉(被測定物60)の横隔壁62とホッパ63にそれぞれ隙間なく接触する位置決めガイド11、12を設けるのが好ましい。一方の位置決めガイド11は横隔壁62面に接触するもので、支持台1上にボルト等で垂直に取り付けられている。他方の位置決めガイド12はホッパ63面に接触するもので、例えば45゜の角度で傾斜しており、同じく支持台1上にボルト等で取り付けられている。また、レーザ距離計保持装置10は測定対象の角部にセットされるので、その角部のなす三次元角度に応じて支持台1、および位置決めガイド11、12の各々の角度が定められたものを使用する。
移動台3上にはレーザ距離計50のホルダー4が設けられている。ホルダー4は、例えばL字状の部材で構成され、水平軸5を中心にレーザ距離計50が鉛直方向に回動可能にホルダー4に取り付けられている。また、レーザ距離計50が取り付けられたホルダー4は鉛直軸6を中心に水平方向に回動可能に移動台3上に取り付けられている。そして、レーザ距離計50の上記計測原点51は、水平軸5の中心線と鉛直軸6の中心線との交点位置に設定される。したがって、レーザ距離計50は上記計測原点51を中心として水平方向及び鉛直方向に回動可能となっている。さらに、この計測原点51を中心としてレーザ距離計50の水平回転角度及び鉛直回転角度を微調整するために、調整ネジ7a、8aによる角度調整手段7、8が設けられている。角度調整手段7、8はそれぞれ目盛り付き円板7b、8bを備えており、通常ゼロの目盛り位置に設定されている。また、各々の円板7b、8bには操作レバー7c、8cが設けられている。
移動台3にはレーザ距離計50の位置決め手段9が設けられている。位置決め手段9は、インデックス式に構成されており、移動台3にバネ(図示せず)によって下方へ付勢されたノブ付きの位置決めピン9aと、支持台1にあらかじめ設けられた複数の穴9bとから構成されている。複数の穴9bは、測定基準点101を中心とする円弧上に設けられており、測定すべき対角線の長さは対角角度θ(図7参照)によって変わるため、対角角度θに対応してそれぞれ設定されている。なお、位置決め手段9は必ずしもプリセットされる方式のものでなくてもよく、セットボルト等により任意の角度にセットできるものでもよい。この場合は角度の目盛り表示がなされていることが好ましい。
(ターゲット保持装置20の構成)
次に、本発明の空間距離計測装置におけるターゲット保持装置20の構成を図4から図6に示す。図4は平面図、図5は正面図、図6は側面図である。
ターゲット保持装置20は、基本的に上述のレーザ距離計保持装置10と同様に、支持台21と、支持台21上に設けた円弧状レール22上を移動する移動台23とを備えている。支持台21は、前記支持台1と同じ構成であり、両端の2辺の延長線21a、21bの交点が被測定基準点102として規定される。円弧状レール22は支持台21上に被測定基準点102を中心とする半径にて形成される。移動台23はリニアガイドを介して円弧状レール22上を円滑かつ精密に移動するようになっており、その上に照射ターゲット53が水平方向に回動可能に搭載されている。そして、照射ターゲット53の照準点52は被測定基準点102を中心とする半径R上の所定の位置に位置決めされるようになっている。
支持台21の下面には、上記と同じく複数のマグネット28が取り付けられている。また、支持台21の両端部は、測定対象の側面、例えば貨物倉の横隔壁62とホッパ63にそれぞれ隙間なく接触する位置決めガイド24、25がボルト等で取り付けられている。なお、ターゲット保持装置20は測定対象の角部にセットされるので、その角部のなす三次元角度に応じて支持台21、および位置決めガイド24、25の各々の角度が定められたものを使用する。
移動台23上には照射ターゲット53が水平方向に回動可能に搭載されている。照射ターゲット53は上記レーザ距離計50からレーザ光を照射するときの照準点52を有し、照準点52は好ましくは照射ターゲット53の水平軸26の中心線上に設けられる。また、照射ターゲット53には水平方向の回転角度を微調整するために、調整ネジ27aと目盛り付き円板27bとからなる角度調整手段27が設けられている。目盛り付き円板27bは通常ゼロの目盛り位置に設定されている。また、目盛り付き円板27bには操作レバー27cが設けられている。
また、移動台23には上記と同様に照射ターゲット53の位置決め手段29が設けられている。位置決め手段29は、インデックス式に構成されており、移動台23にバネ(図示せず)によって下方へ付勢されたノブ付きの位置決めピン29aと、支持台21にあらかじめ設けられた複数の穴29bとから構成されている。複数の穴29bは、被測定基準点102を中心とする円弧上に設けられており、測定すべき対角線の角度θ(図7参照)に対応してそれぞれ設定されている。この位置決め手段29も必ずしもプリセットされる方式のものでなくてもよく、セットボルト等により任意の角度にセットできるものでもよい。
次に、上記のように構成された本実施形態の空間距離計測装置を使用して2点間の距離を計測する場合の手順について図7から図10を参照して説明する。図7は、例えば図12に示した貨物倉の底面61の対角線ACの距離を計測する場合を模式的にあらわした説明図である。但し、図7及び図10においては、支持台1、21、円弧状レール2、22、位置決め手段9、29、位置決めガイド11、12、24、25等は図示を省略してある。また、図8はレーザ距離計保持装置10の概略の外観図、図9はターゲット保持装置20の概略の外観図である。図10は、例えば辺ABの長さLabを計測する場合の説明図である。
(手順1)
レーザ距離計保持装置10を貨物倉底面61の角部Aにセットする。このとき、一方の位置決めガイド11を横隔壁62の面に当て、他方の位置決めガイド12をホッパ63の面に当ててレーザ距離計保持装置10を設置し、マグネット14によって固定する。
(手順2)
移動台3を円弧状レール2に沿って移動させ、所定の角度θの位置において位置決めピン9aを穴9bに嵌合させて移動台3を固定する。
(手順3)
次に、ターゲット保持装置20を角部Aに対向する角部Cにセットする。このときも同様に、一方の位置決めガイド24を横隔壁62の面に当て、他方の位置決めガイド25をホッパ63の面に当ててターゲット保持装置20を設置し、マグネット28によって固定する。
(手順4)
そして、ターゲット保持装置20の移動台23を円弧状レール22に沿って移動させ、所定の角度θの位置において位置決めピン29aを穴29bに嵌合させて移動台23を固定する。
(手順5)
レーザ距離計50の電源をONにして、レーザ光を照射する。
(手順6)
レーザ距離計50を水平及び鉛直方向に回転させ、レーザ光をターゲット保持装置20上の照射ターゲット53に導く。この際、必要に応じて角度調整手段7、8の調整ネジ7a、8aを使用して水平回転角度及び鉛直回転角度を微調整する。
(手順7)
同様に、ターゲット保持装置20の照射ターゲット53を水平方向に回転させ、レーザ光を照射ターゲット53に正対するように調整する。この際、角度調整手段27の調整ネジ27aにより水平回転角度を微調整し、レーザ光を照射ターゲット53の照準点52に合わせる。
(手順8)
以上により、レーザ距離計保持装置10及びターゲット保持装置20の位置決め調整が完了したら、レーザ距離計50の指示値を読んで計測原点51と照準点52間の距離L1を計測する。
(手順9)
前記レーザ距離計50の指示値に、レーザ距離計保持装置10及びターゲット保持装置20の各々のオフセット値ΔL(=R)を加算した値が、測定基準点101と被測定基準点102の2点間距離すなわち対角線ACの長さLacとなる。
すなわち、Lac=L+2×ΔL
により求められる。
次に、例えば辺ABの長さLabを計測する場合は、図10に示すように、前記手順3で測定対象の角部Bにターゲット保持装置20をセットする。また、手順2及び手順4において、レーザ距離計保持装置10及びターゲット保持装置20のそれぞれの移動台3、23は、横隔壁62側に近い所定の対角角度θ(θは既知である)の位置に位置決めする。その後、手順5から手順8は上記と同じであり、そして手順9において、辺ABの長さLabは、
Lab=L1+2×ΔL
=L1+2×Rcosθ
により求められる。
このように、辺AB、BC、CD、DA等を計測する場合は、移動台3、23が被測定物の側面と干渉しない角度位置にて計測し、その角度の余弦値にてオフセット値ΔLを補正する必要がある。被測定物60のその他の部材についても各部の寸法を上記手順に従って正確に計測することができる。
本実施形態の空間距離計測装置によれば、以下に示すような効果がある。
(1)レーザ距離計保持装置10及びターゲット保持装置20を測定対象の角部に正確に設置するだけで一方の測定基準点101と他方の被測定基準点102が正確に設定されるので、これらの基準点101、102が溶接ビード等により隠れて不明確であっても、基準点101と102の2点間距離をレーザ距離計50により高精度にかつ簡便に計測することができる。
(2)レーザ距離計50を搭載した移動台3及び照射ターゲットを搭載した移動台23は、それそれ基準点101、102を中心として一定の距離を保ちつつ半径上を移動するので、部材の対角角度θに対応して対角線及び各辺の長さを正確に計測することができる。
(3)レーザ距離計50は、鉛直軸6及び水平軸5を中心に水平及び鉛直方向に回転可能となっており、また水平回転角度及び鉛直回転角度を微調整する角度調整手段7、8が設けられおり、また他方の照射ターゲットは鉛直軸26を中心に水平方向に回転可能で、かつ水平回転角度を微調整する角度調整手段27が設けられているので、レーザ距離計50及び照射ターゲット53を対角角度に応じて正対状態に位置決めできるとともに、各保持装置10、20が設置される部材表面が凹凸など変形していてもレーザ光を正確に照準点52に合わせることができる。
(4)各支持台1、21の両端部には、測定対象の側面に接触する位置決めガイド11、12と24、25が設けられているので、これらの位置決めガイドにより各保持装置10、20を測定対象の角部に正確に設置することができ、かつ各基準点101、102を正確の設定できる。
(5)各支持台1、21の下面にはマグネット14、28等の吸着固定手段が設けられているので、底面だけでなく側面や天井面などにも容易かつ簡単に、しかも安定的に各保持装置10、20を設置することができる。
(6)以上により、タンクや船体形状などの大型構造物の立体形状を安定的に高精度で、かつ簡便に計測することができる。
本実施形態では、各保持装置10、20はすべて手動によるものを示したが、半自動、あるいは全自動に構成することもできる。但し、コスト面や取り扱い性からは手動のものが好ましい。
本発明の空間距離計測装置のレーザ距離計保持装置の平面図。 レーザ距離計保持装置の正面図。 レーザ距離計保持装置の側面図。 本発明の空間距離計測装置のターゲット保持装置の平面図。 ターゲット保持装置の正面図。 ターゲット保持装置の側面図。 対角線長さを計測する場合の計測方法の説明図。 レーザ距離計保持装置の概略外観図。 ターゲット保持装置の概略外観図。 辺の長さを計測する場合の計測方法の説明図。 レーザ距離計の測定要領概念図。 船倉の形状説明と船倉底面の対角線計測の説明図。 図12のA部の拡大図。
符号の説明
1 支持台、2 円弧状レール、3 移動台、4 ホルダー、5 水平軸、6 鉛直軸、7 角度調整手段、8 角度調整手段、9 位置決め手段、10 レーザ距離計保持装置、11 位置決めガイド、12 位置決めガイド、14 マグネット、20 ターゲット保持装置、21 支持台、22 円弧状レール、23 移動台、24 位置決めガイド、25 位置決めガイド、26 鉛直軸、27 角度調整手段、28 マグネット、29 位置決め手段、50 レーザ距離計、51 計測原点、52 照準点、53 照射ターゲット、60 被測定物、101 測定基準点、102 被測定基準点。

Claims (11)

  1. レーザ距離計を用いて2点間の距離を計測する装置において、
    両端の2辺の延長線の交点が測定基準点として規定され、前記測定基準点から前記レーザ距離計の計測原点までの距離を一定に保ちつつ前記レーザ距離計を移動可能にするレーザ距離計保持装置と、
    両端の2辺の延長線の交点が被測定基準点として規定され、前記被測定基準点からの距離を一定に保ちつつ照射ターゲットを移動可能にするターゲット保持装置とを備えたことを特徴とする空間距離計測装置。
  2. 前記レーザ距離計保持装置は、前記測定基準点を有する支持台と、前記レーザ距離計が搭載され、前記測定基準点を中心とする半径上を移動可能な移動台とを備えたことを特徴とする請求項1記載の空間距離計測装置。
  3. 前記ターゲット保持装置は、前記被測定基準点を有する支持台と、前記照射ターゲットが搭載され、前記被測定基準点を中心とする半径上を移動可能な移動台とを備えたことを特徴とする請求項1記載の空間距離計測装置。
  4. 前記レーザ距離計保持装置は、前記レーザ距離計が前記計測原点を中心とした移動機構上において水平及び鉛直方向に回動可能であり、かつ、前記レーザ距離計の水平回転角度及び鉛直回転角度を微調整する角度調整手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の空間距離計測装置。
  5. 前記ターゲット保持装置は、前記照射ターゲットが前記照準点を中心とした移動機構上において水平方向に回動可能であり、かつ、前記照射ターゲットの水平回転角度を微調整する角度調整手段を備えたことを特徴とする請求項1または3記載の空間距離計測装置。
  6. 前記レーザ距離計保持装置の前記移動台を、前記測定基準点を中心とする半径上の所定の位置または任意の位置に位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項2または請求項2に従属する請求項4記載の空間距離計測装置。
  7. 前記ターゲット保持装置の前記移動台を、前記被測定基準点を中心とする半径上の所定の位置または任意の位置に位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項3または請求項3に従属する請求項5記載の空間距離計測装置。
  8. 前記レーザ距離計保持装置の前記支持台の両端部に、測定対象の側面に接触する位置決めガイドを設けたことを特徴とする請求項2または請求項2に従属する請求項4、6のいずれかに記載の空間距離計測装置。
  9. 前記レーザ距離計保持装置の前記支持台の下面に測定対象と着脱自在な吸着固定手段を設けたことを特徴とする請求項2または請求項2に従属する請求項4、6、8のいずれかに記載の空間距離計測装置。
  10. 前記ターゲット保持装置の前記支持台の両端部に、測定対象の側面に接触する位置決めガイドを設けたことを特徴とする請求項3または請求項3に従属する請求項5、7のいずれかに記載の空間距離計測装置。
  11. 前記ターゲット保持装置の前記支持台の下面に測定対象と着脱自在な吸着固定手段を設けたことを特徴とする請求項3または請求項3に従属する請求項5、7、10のいずれかに記載の空間距離計測装置。
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