JP5019731B2 - 光デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、カーボンナノチューブを含有する層が設けられた光デバイスに関する。
近年、カーボンナノチューブ(CNT)、特に単層のカーボンナノチューブ(single walled nanotubes:SWNT)は、その可飽和吸収特性、高速応答性等の特性のために、光デバイスの分野で注目されている。例えば、カーボンナノチューブの可飽和吸収特性は、光雑音抑圧器、受動モード同期ファイバレーザ、Qスイッチファイバレーザ等に適用されている。
従来、カーボンナノチューブを利用した光デバイスとしては、ガラス基板上にカーボンナノチューブを塗布したものが使用されている。この光デバイスは、ガラス基板の表面が光軸に対し、垂直となるように、光路中に配置される(例えば、特許文献1参照)。
また、光出射側の端面にカーボンナノチューブを含有する領域(ここでは、カーボンナノチューブを含有する層という)が設けられた光ファイバ(光デバイス)も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−280028号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は以下の点で改善の余地を有している。
光デバイスに入射した光と、カーボンナノチューブとの相互作用を充分に生じさせ、所望の性能(例えば、所望の可飽和吸収特性)の光デバイスを得るためには、光デバイスに入射した光とカーボンナノチューブとの相互作用長を長くする必要がある。
特許文献1の光デバイスにおいては、カーボンナノチューブを含有する層は、光軸に対して垂直に配置されるため、光デバイスに入射した光とカーボンナノチューブとの相互作用長を長くするためには、カーボンナノチューブを含有する層の厚みを厚くする必要がある。
しかしながら、従来の光デバイスでは、カーボンナノチューブを含有する層の厚みを厚くすることには、透過性の観点から、限界がある。
本発明の目的は、光デバイスに入射した光と、カーボンナノチューブとの相互作用長を長く確保することが可能な光デバイスを得ることができる技術を提供することである。
本発明者らは、導波路から染み出すエバネッセント波と、カーボンナノチューブとの間で相互作用が生じることを見出した。これにより、導波路の光軸に沿って、導波路近傍にカーボンナノチューブを含有する領域を設けるという新規な構成を採用することが可能となった。すなわち、本発明によれば、光軸に対し垂直にカーボンナノチューブを有する層を形成していた従来の光デバイスとは全く異なる構成の光デバイスを提供することができる。
本発明によれば、導波路と、前記導波路の光軸に沿って配置されるとともに、前記導波路外部に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、を有し、前記カーボンナノチューブを含有する領域には、前記導波路から染み出すエバネッセント波が染み出し、前記カーボンナノチューブは、前記エバネッセント波に対する可飽和吸収体であるこことを特徴とする光デバイスが提供される。
ここで、本発明において、導波路近傍とは、導波路を伝播する光のエバネッセント波がしみだす領域のことをいう。
従来の光デバイスでは、導波路を通る光と、カーボンナノチューブとの間での相互作用により、光デバイスの性能を決定していたが、本発明の光デバイスは、導波路から染み出すエバネッセント波と、カーボンナノチューブとの間で相互作用により、光デバイスの性能が決定されることとなる。
本発明では、カーボンナノチューブを含有する領域は、導波路の光軸に沿って配置されており、導波路の光軸と交差しないように設けられている。すなわち、本発明では、従来のように、カーボンナノチューブを含有する領域が光軸に対して垂直に設けられていないため、導波路に入射した入射光と、カーボンナノチューブとの相互作用長(換言すると、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)を長くしても光の透過性が悪化してしまうことがない。
これにより、本発明の光デバイスにおいては、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長を長く確保することができ、光デバイスに入射した光と、カーボンナノチューブとの相互作用を充分に生じさせて、所望の性能の光デバイスを得ることができる。
さらに、本発明では、導波路から染み出すエバネッセント波と、カーボンナノチューブとの間の相互作用により、光デバイスの性能を決定することが可能となる。導波路から染み出すエバネッセント波は、微量であるため、光デバイスを製造する際に、例え、カーボンナノチューブを含有する領域の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)に誤差が生じても、光デバイスの性能に大きな影響を与えないと考えられる。従って、本発明では、製造安定性に優れた光デバイスを提供することができる。
また、本発明では、カーボンナノチューブを含有する領域は、光軸に沿って設けられているので、カーボンナノチューブを含有する領域には、エバネッセント波が染み出すこととなるが、エバネッセント波の強度は、導波路中を伝播する光にくらべ弱い。そのため、カーボンナノチューブが光により劣化してしまうことを防止することができる。
この際、基板と、この基板上に形成されたクラッド層と、を有し、このクラッド層上に設けられ、前記クラッド層よりも屈折率の高い前記導波路と、前記導波路の光軸に沿って配置されるとともに、前記導波路外部に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、を有することが好ましい。
このような構成によれば、基板上にクラッド層が設けられ、このクラッド層上に導波路が設けられている。この構成の光デバイスでは、クラッド層、基板を共通化し、クラッド層上に他の導波路を形成することが可能であり、モノシリック構造をとって、光デバイスの集積化を図ることが可能となる。
さらに、本発明は、光ファイバを含んで構成され、前記光ファイバは、前記導波路を構成するコア部と、このコア部の外周側に設けられたクラッド部と、前記コア部の光軸に沿って配置されるとともに、前記コア部外部に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、を有するものであってもよい。
この際、光ファイバの構造としては、以下の(i)〜(iv)のような構造が例示できる。
(i)前記クラッド部には、前記コア部の光軸に沿って切り欠かれた切り欠き部が形成され、この切り欠き部は、前記コア部外部に位置しており、前記切り欠き部上に、前記カーボンナノチューブを含有する領域が設けられている構造。
このような構造の光ファイバは、従来からある光ファイバのクラッド部の外周面の一部を切り欠き、コア部外部に位置する切り欠き部を形成し、この切り欠き部上に、カーボンナノチューブを含有する領域を設ければよい。
(ii)前記クラッド部には、前記コア部の光軸に沿って延びる孔が形成されており、前記孔の内部に前記カーボンナノチューブを含有する領域が設けられている構造。
このような構造の光ファイバは、例えば、フォトニック結晶光ファイバの空気孔にカーボンナノチューブを含有する領域を設けることで、製造することができる。
(iii)前記コア部は、その中心部が中空の中空形状であり、前記中空部分に前記エバネッセント波が染み出し、前記中空部分に、前記カーボンナノチューブを含有する領域が設けられている構造。

(iv)前記クラッド部は、その径が光ファイバの光軸に沿って漸減した後、拡大するテーパ部を有し、前記カーボンナノチューブを含有する領域は、少なくとも、前記テーパ部の最も径が小さい部分の外周面を覆うように設けられている構造。
さらに、本発明は、当該光デバイスは、光スイッチであり、前記導波路の一部に対し、光学的な交差が生じる位置関係で配置された第二の導波路を有するものであってもよい。
ここで、本発明において、光スイッチとは、出射する光のON/OFFを行うもののみならず、出射する光の位相を変化させるものも含む概念である。
上述した前記導波路(以下、第一の導波路という)近傍には、カーボンナノチューブを含有する領域が設けられており、第一の導波路を通る光の強度に応じて、第一の導波路を通る光の吸収率が変化する。光の吸収率に変化が生じると、第一の導波路を通る光の位相も変化することとなる。
第二の導波路は、第一の導波路に対し、光学的な交差が生じる位置関係に配置されているので、第一の導波路を通る光の位相の変化に応じて、第二の導波路から出射される光が影響を受けることとなる。
この際、前記第二の導波路の光出射側の端部は、前記導波路の光出射側の端部に接続されるとともに、前記第二の導波路の光入射側の端部は、前記導波路の光入射側の端部に接続されており、前記第二の導波路および前記導波路に光を入射するための入射側導波路と、前記第二の導波路および前記導波路からの光を出射する出射側導波路と、が設けられていることが好ましい。
この構成の光スイッチでは、入射側導波路からの光は、前記導波路(以下、第一の導波路)と、第二の導波路とに分岐される。
前述したように、第一の導波路に入射する光の強度が弱い場合と、強い場合とで、第一の導波路を通る光の位相が変化する。
例えば、第一の導波路に入射する光の強度が弱い場合には、大きな位相の変化、例えば、位相が180°変化する。この場合には、第一の導波路からの光の位相と、第二の導波路からの光の位相とが180°ずれることとなるので、互いに打ち消しあい、出射側導波路中を光が伝播しないようになる。
一方で、第一の導波路に入射する光の強度が強い場合には、第一の導波路中の光に大きな位相の変化が生じず、第一の導波路からの光と、第二の導波路からの光とが互いに打ち消してしまうことがない。そのため、第一の導波路からの光と、第二の導波路からの光とが合成されて、出射側導波路中を光が伝播することとなる。
本発明によれば、光デバイスに入射した光と、カーボンナノチューブとの相互作用長を長く確保することが可能な光デバイスを得る技術が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、すべての図面において、同様な構成要素には、同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
前述したように、本発明にかかる光デバイスは、導波路から染み出すエバネッセント波と、カーボンナノチューブとの間の相互作用を利用したものである。
ここで、導波路から染み出すエバネッセント波は微量であり、そのため、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長を長くする必要がある。本実施形態では、導波路の光軸に沿って、CNT領域を設けることで、相互作用長を長く確保することが可能となり、所望の特性の光デバイスを提供できるのである。
(第一実施形態)
図1および図2には、本実施形態にかかる光デバイス1が示されている。
この光デバイス1は、導波路131と、
導波路131の光軸に沿って配置されるとともに、導波路131近傍に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域14と、
を有するものである。
以下に、この光デバイス1を詳細に説明する。
光デバイス1は、平面略矩形形状であり、基板11と、クラッド層12と、コア層13と、カーボンナノチューブを含有する領域(以下、CNT領域という)14と、を有する。
基板11は、シリコン単結晶基板である。
クラッド層12は、基板11上に設けられており、SiOよりなる層である。
コア層13は、クラッド層12上に設けられており、SiO2を含有する層にGeが添加された層である。このコア層13は、クラッド層12よりも屈折率が高い。
さらに、このコア層13には、導波路131が形成されている。
導波路131は、コア層13の導波路131以外の他の部分132中に埋め込まれたような状態となっている(埋め込み型導波路)。この導波路131の表面と、前記他の部分132の表面は同一平面上にある。
導波路131は、光デバイス1の長手方向に沿って延びている。この導波路131は、クラッド層12よりも屈折率が高く、さらに、コア層13の他の部分132の屈折率よりも高くなっている。
CNT領域14は、コア層13上に設けられており、CNT領域14は、導波路131の上面に直接、接触している。このCNT領域14は、導波路131表面と、他の部分132の表面のうち導波路131に隣接する部分の表面と、を覆っている。
CNT領域14は、導波路131の光軸に沿って延びている。ここで、CNT領域14は、導波路131の全長に沿って、導波路131の全面を覆うように形成されていてもよく、また、導波路131の表面の一部のみ覆うように形成されていてもよい。CNT領域14の導波路131に沿った長さ寸法は、光デバイス1の用途や、導波路131からのエバネッセント波のしみだしの割合等に応じて適宜設定することができる。
さらに、CNT領域14の厚みは、CNT領域14の導波路131に沿った長さ寸法、導波路131からのエバネッセント波のしみだしの割合、導波路131からのエバネッセント波が染み出す距離等に応じて適宜設定すればよい。
一般に、導波路131からのエバネッセント波が染み出す距離は数十μmといわれている。CNT領域14を厚く成膜することが難しく、CNT領域14の厚みが数百nmとなってしまうような場合には、CNT領域14の導波路131に沿った長さ寸法を長く確保することで、導波路131を通る光にCNTの作用を確実に施すことができる。
CNT領域14に含まれるカーボンナノチューブは、例えば、図15に示すように、1200nm〜1700nmに可飽和吸収特性を有するものである。
また、CNT領域14に含まれるカーボンナノチューブは、単層のカーボンナノチューブ(SWCNT)であることが好ましい。
さらに、CNT領域14に含まれるカーボンナノチューブは、その軸が導波路131の光軸に対し垂直に配置されていることが好ましい。
また、CNT領域14に含まれるカーボンナノチューブの軸が導波路131表面に対して垂直になるように、カーボンナノチューブを導波路131上に立たせるように配置してもよい。
CNT領域14の吸収率は、カーボンナノチューブの軸と入射光電界とがなす角度に依存して変化し、カーボンナノチューブの軸と入射光電界とが平行である場合に最大となり、垂直である場合に最小となる。従って、カーボンナノチューブの軸が導波路131の光軸に対し垂直となるようにするか、カーボンナノチューブの軸が導波路131に対して垂直になるようにすることが好ましい。
このような構造の光デバイス1は、以下のようにして製造される。
図3に示すように、基板11上に、例えば、火炎堆積法により、クラッド層12を構成するSiOの微粒子を堆積する。その後、加熱し、SiOの微粒子を溶融するとともに、透明化する。
次に、同じく火炎堆積法により、クラッド層12上にコア層13を構成するSiO−GeOの微粒子を堆積する。その後、加熱して、SiO−GeOの微粒子を溶融するとともに、透明化する。
なお、クラッド層12、コア層13の積層方法は、火炎堆積法に限られるものではない。
その後、コア層13表面に対し、導波路131のパターンに応じて、紫外線を照射する。例えば、基板11上にクラッド層12とコア層13とが設けられた積層体を移動ステージ上に設置し、紫外線を照射しながら、移動ステージを駆動する。
このようにして、紫外線を照射することにより、コア層13の紫外線照射領域の屈折率が変化し、導波路131が形成されることとなる。
なお、ここでは火炎堆積法により、クラッド層12、コア層13を積層した後、紫外線を照射することにより導波路131を形成したが、導波路131の形成方法としてはこれに限られない。
例えば、火炎堆積法により、クラッド層、コア層を積層した後、導波路を構成する部分だけ残し、コア層をエッチングする。その後、導波路の側面をクラッド層と同様の材料で埋め込んでもよい。
その後、導波路131上にCNT領域14を設ける。
カーボンナノチューブを、例えば、アルコール、ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド等の溶媒に均一に分散させ、分散液を調整する。この分散液を導波路131上に向けて、吹き付け、塗布する。
なお、CNT領域14の形成方法は、前述したような方法に限られるものではない。
例えば、CNT領域14に含まれるカーボンナノチューブを、その軸が導波路131の光軸に対し垂直となるように配置する場合、カーボンナノチューブをポリマーもしくはガラスに溶かし、このポリマーもしくはガラスを引っ張り、CNT領域14を形成する。これにより、カーボンナノチューブの軸を導波路131の光軸に対し垂直に配置することができる。
また、CNT領域14に含まれるカーボンナノチューブの軸が導波路131に対して垂直になるように、カーボンナノチューブを導波路131上に立たせて配置する場合には、CVD法を利用し、CNT領域14を形成する。
このような構造の光デバイス1では、導波路131からのエバネッセント波は、CNT領域14内に染み出し、CNT領域14の可飽和吸収特性の作用をうけることとなる。例えば、導波路131を通る光の強度が弱い場合には、導波路131からのエバネッセント波は、CNT領域14内に染み出し、CNT領域14に吸収されることとなる。
一方で、導波路131を通る光の強度が強い場合には、導波路131からのエバネッセント波は、CNT領域14内に染み出すものの、CNT領域14にはほとんど吸収されず、光デバイス1から出射することとなる。
以上のような光デバイス1は、例えば、モード同期レーザ装置等に、搭載することが可能である。モード同期レーザ装置に搭載する場合には、CNT領域14の導波路131の光軸に沿った長さ寸法は、1mm〜50mm程度であることが好ましい。
次に、本実施形態の光デバイス1の作用効果について説明する。
CNT領域14は、導波路131の光軸に沿って設けられており、従来のように、光軸に対して垂直に設けられていないため、導波路131に入射した入射光と、CNT領域14との相互作用長(換言すると、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)を長くしても光の透過性が悪化してしまうことがない。
これにより、本実施形態では、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長を長くすることができ、入射した光のエバネッセント波と、CNT領域14との相互作用を充分に生じさせることにより、所望の性能の光デバイス1を得ることができる。
また、本実施形態では、CNT領域14は、導波路131上に直接形成されているので、導波路131からは、エバネッセント波がCNT領域14内に確実に漏れ出すこととなる。これにより、カーボンナノチューブと、エバネッセント波との相互作用を確実に生じさせることができる。
さらに、本実施形態では、導波路131から染み出すエバネッセント波と、カーボンナノチューブとの間で相互作用により、光デバイス1の性能が決定されることとなる。導波路131から染み出すエバネッセント波は、微量であるため、光デバイス1を製造する際に、例え、CNT領域14の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)に誤差が生じても、光デバイス1の性能に大きな影響を与えないと考えられる。従って、本実施形態では、製造安定性に優れた光デバイス1を提供することができる。
また、従来の特許文献1のような光デバイスでは、カーボンナノチューブを含有する層は、光軸に対し垂直に設けられているため、強度の大きな光を透過させる場合には、カーボンナノチューブが劣化する可能性があった。
これに対し、本実施形態では、CNT領域14は、光軸に沿って設けられているので、CNT領域14には、エバネッセント波が染み出すこととなる。このエバネッセント波の強度は、導波路131中を伝播する光にくらべ弱いため、カーボンナノチューブが光により劣化してしまうことを防止することができる。
(第二実施形態)
図4には、第二実施形態にかかる光デバイス2が示されている。
この光デバイス2は、前記第一実施形態と同様の基板11と、クラッド層12とを有する。
クラッド層12上には、断面略台形形状の導波路23が設けられている。
この導波路23は、クラッド層12の表面から上方に向かって突出しており、いわゆるリッジ形状となっている。
導波路23は、前記実施形態と同様、SiO2と、Geとを含有する層となっており、クラッド層12の屈折率よりも、高い屈折率を有する。
この導波路23上には、前記実施形態と同様のCNT領域14が形成されている。CNT領域14は、前記導波路23の光軸に沿って延びるとともに、前記導波路23の上面および側面を一体的に覆っている。
このような構造の光デバイス2は、次のようにして製造される。
前記実施形態と同様に、基板11上にクラッド層12を設け、さらに、前記実施形態と同様、クラッド層12の表面略全面を覆うように、SiO2と、Geとを含有する層(図示略)を設ける。そして、この層上にマスキングを行い、不要部分(導波路23となる部分以外の部分)を選択的に除去する。これにより、導波路23が形成されることとなる。
その後、導波路23上にCNT領域14を設ける。CNT領域14は、前記実施形態と同様の方法で設けることができる。
このような光デバイス2では、前記実施形態の光デバイス1と同様の効果に加え、以下の効果を奏する。
CNT領域14は、導波路23の上面だけでなく、側面をも覆うように設けられている。従って、導波路23の上面および側面からのエバネッセント波は、CNT領域14内に染み出すこととなり、CNT領域14内に染み出すエバネッセント波の量を多くすることができる。
さらに、導波路23の上面および側面からのエバネッセント波がCNT領域14内にしみだすため、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用を確実に発生させることができる。そのため、性能が安定した光デバイス2を製造することが可能となる。
(第三実施形態)
図5を参照して、第三実施形態にかかる光デバイス3について説明する。
この光デバイス3は、前記各実施形態と同様の基板11と、クラッド層12とを有する。
クラッド層12上には、クラッド層12よりも屈折率の高いコア層33が形成されている。
このコア層33は、SiO2を含有する層にGeが添加されたものであり、前記クラッド層12上面を覆う基部331と、この基部331上に設けられた導波路332とを有する。
導波路332は、断面略台形形状であり、前記基部331から上方に突出するように形成されている。
この導波路332上には、前記各実施形態と同様のCNT領域14が直接、設けられている。CNT領域14は、前記導波路332の光軸に沿って延びるとともに、前記導波路332の上面および側面を一体的に覆っている。
光デバイス3を製造する際には、クラッド層12の表面略全面を覆うように、SiO2と、Geとを含有する層(図示略)を設ける。そして、この層上にマスキングを行い、エッチングを行う。マスクが施されていない部分の厚みが所定の厚みとなった時点でエッチングを終了する。
その他の点においては、第二実施形態と略同様の方法で製造することができる。
このような光デバイス3は、第二実施形態の光デバイス2と同様の効果を奏する。
(第四実施形態)
図6,7を参照して、第四実施形態にかかる光デバイス4を説明する。
図6は、本実施形態の光デバイス4を示す斜視図であり、図7は、本実施形態の光デバイス4の光軸方向の断面図である。
この光デバイス4は、光ファイバであり、コア部41と、このコア部41の外周側に設けられ、コア部41の外周を覆うクラッド部42とを有する。
コア部41は、長尺状に延びており、導波路となるものである。このコア部41は、断面略円形形状となっている。
クラッド部42は、コア部41の外周を覆うものであり、コア部41に沿って延びている。
クラッド部42の外周部の少なくとも一部には、コア部41の光軸方向に沿って延びる平面部(切り欠き部)421が形成されている。すなわち、クラッド部42の断面形状は略半円形状となっている。
この平面部421は、断面略円形形状のクラッド部42の外周面の少なくとも一部をコア部41の光軸に沿って切り欠くことで形成することができる。
平面部421は、図7に示すように、クラッド部42の一部に形成されていてもよく、また、クラッド部42全長にわたって形成されていてもよい。
クラッド部42の断面(コア部41の光軸と直交する断面)において平面部421からコア部41までの距離L1は、クラッド部42の平面部421以外の外周面から、コア部41までの距離L2よりも短い。
また、平面部421はコア部41近傍にあり、平面部421からコア部41までの距離L1は、コア部41からのエバネッセント波が染み出す距離よりも短くなっている。
このような平面部421上には、前記各実施形態と同様のCNT領域14が形成されている。CNT領域14は、コア部41の光軸に沿って設けられている。
以上の光デバイス4においては、コア部41内を伝播する光のエバネッセント波は、平面部421上のCNT領域14内にまで染み出す。
次に、本実施形態の光デバイス4の作用効果について説明する。
CNT領域14は、導波路であるコア部41の光軸に沿って設けられており、従来のように、光軸に対して垂直に設けられていないため、コア部41に入射した入射光と、CNT領域14との相互作用長(換言すると、エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)を長くしても光の透過性が悪化してしまうことがない。
これにより、光デバイス4に入射した光のエバネッセント波と、CNT領域14との相互作用を生じさせて、所望の性能の光デバイス4を提供することができる。
さらに、本実施形態の光デバイス4は、従来からある一般的な断面円形形状の光ファイバのクラッド部を切り欠いて、平面部421を形成し、この平面部421上にCNT領域14を設ければよい。従来からある光ファイバを利用して、光デバイス4を製造することができるので、製造コストの増加を防止することができる。
さらに、コア部41から染み出すエバネッセント波は、微量であるため、光デバイス4を製造する際に、例え、CNT領域14の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)に誤差が生じても、光デバイス4の性能に大きな影響を与えないと考えられる。従って、本実施形態では、製造安定性に優れた光デバイス4を提供することができる。
また、本実施形態では、CNT領域14は、コア部41の光軸に沿って設けられているので、CNT領域14には、エバネッセント波が染み出すこととなる。このエバネッセント波の強度は、コア部41中を伝播する光にくらべ弱いため、カーボンナノチューブが光により劣化してしまうことを防止することができる。
(第五実施形態)
図8を参照して、本発明の第五実施形態について説明する。
本実施形態の光デバイス5は、フォトニック結晶光ファイバを利用した光ファイバである。
この光デバイス5は、導波路を構成するコア部51と、このコア部51の外周に設けられたクラッド部52とを有する。
本実施形態では、コア部51と、クラッド部52との材質は同じであり、クラッド部52に形成された複数の孔521に取り囲まれた部分がコア部51となっている。
なお、ここでは、コア部51を取り囲む4つの孔521しか図示していないが、クラッド部52のコア部51を取り囲む孔の外周側に、さらに、多数の孔が形成されていてもよい。
孔521は、コア部51の光軸に沿って延び、コア部51に対し略平行に配置されている。
複数の孔521のうち、コア部51近傍に位置し、コア部51を取り囲むように形成されている孔521の内部には、CNTが充填されており、CNT領域14が設けられている。
なお、孔521は、コア部51の全長に沿って設けられているが、CNT領域14は孔521の一部にのみ設けられていてもよく、孔521を完全に埋めるように設けられていてもよい。
このような光デバイス5においては、コア部51内を伝播する光のエバネッセント波は、CNT領域14内にまで染み出す。
なお、光デバイス5は、フォトニック結晶光ファイバを利用したものであるため、孔521内の空気と、コア部51との屈折率差により、コア部51内を光が伝播する構成となっている。本実施形態では、孔521内にCNT領域14が設けられるが、孔521内に完全にCNTを充填することは難しく、孔521内には空気が残存するものと推測される。従って、孔521内にCNT領域14を設けても、コア部51内に光を伝播させることは可能である。
次に、光デバイス5の製造方法について説明する。
CNT領域14を孔521に設ける際には、まず、孔521が形成されたクラッド部52と、コア部51とを有する光ファイバを用意する。
次に、第一実施形態と同様の方法でカーボンナノチューブが分散された分散液を調整する。
そして、この分散液を孔521内に流す。分散液を孔521内に充填する方法としては、例えば、毛細管現象を利用してもよく、また、注射器により分散液を孔521内に押し出してもよい。さらには、孔521の一方の端部側にポンプ等の吸引手段を設置し、一方の端部側を陰圧にしておき、分散液を孔521内に充填してもよい。
その後、必要に応じて、分散液中の溶媒をとばす。これにより、孔521内にCNT領域14が設けられることとなる。
なお、孔521内の全長にわたってCNT領域14を設けた場合には、必要に応じてCNT領域14が設けられた光ファイバを切断し、CNT領域14の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)を調整する。そして、他の光ファイバ(CNT領域14が設けられていない通常の光ファイバ)と接続することで、所望の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)のCNT領域14を有する光デバイスを得ることができる。
すなわち、この光デバイスは、導波路を構成する第一のコア部と、このコア部の外周に設けられた第一のクラッド部と、前記第一のコア部の光軸に沿って配置されるとともに、前記コア部近傍に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域とを有する第一の光ファイバと、導波路を構成する第二のコア部と、この第二のコア部の外周に設けられた第二のクラッド部とを有するとともに、カーボンナノチューブを含有する領域が設けられていない第二の光ファイバとを有し、第一の光ファイバと第二の光ファイバとが接続された光デバイスとなる。
本実施形態の光デバイス5では、第四実施形態の光デバイス4と同様の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施形態の光デバイス5は、従来からあるフォトニック結晶光ファイバの空気孔(孔521)にCNT領域14を設けることで、製造することができる。
また、本実施形態の光デバイス5では、孔521と、コア部51との間の距離を適宜調整することで、コア部51内を伝播する光のエバネッセント波のCNT領域14へのしみだし量を調整することが可能となる。
(第六実施形態)
図9を参照して、本発明の第六実施形態について説明する。
本実施形態の光デバイス6は、光ファイバであり、コア部61と、このコア部61の外周側に設けられ、コア部61の外周を覆うクラッド部62とを有する。
コア部61は、長尺状に延びており、導波路となるものである。このコア部61の中心部には、コア部61の光軸に沿って延びる孔611が形成されている。
孔611の内部にはカーボンナノチューブが充填されており、CNT領域14が設けられている。
なお、孔611は、コア部61の全長に沿って設けられているが、CNT領域14は孔611の一部にのみ設けられていてもよく、孔611を完全に埋めるように設けられていてもよい。
CNT領域14を孔611に設ける場合には、孔611が形成されたコア部61と、クラッド部62とを有する光ファイバを用意する。
そして、第一実施形態と同様の方法でカーボンナノチューブが分散された分散液を調整する。この分散液を孔611内に流す。孔611への分散液の充填方法は、第五実施形態と同様である。
その後、必要に応じて、分散液中の溶媒をとばす。これにより、孔611内にCNT領域14が設けられることとなる。
なお、第五実施形態と同様、孔611内の全長にわたってCNT領域14を設けた場合には、必要に応じてCNT領域14が設けられた光ファイバを切断し、CNT領域14の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)を調整する。そして、他の光ファイバ(CNT領域14が設けられていない通常の光ファイバ(導波路を構成するコア部と、コア部の外周を覆う第二のクラッド部を有する光ファイバ))と接続することで、所望の長さ寸法(エバネッセント波と、カーボンナノチューブとの相互作用長)のCNT領域14を有する光デバイスを構成することができる。
このような光デバイス6においては、コア部61内を伝播する光のエバネッセント波は、CNT領域14内にまで染み出す。
本実施形態の光デバイス6は、第四実施形態の光デバイス4と同様の効果に加えて、以下の効果を奏する。
コア部61に形成された孔611内にCNT領域14が設けられており、CNT領域14の外周面は、コア部61に直接、接触している。従って、コア部61の孔611の内周面からエバネッセント波がCNT領域14内に確実にしみだすこととなる。
(第七実施形態)
図10を参照して、本発明の第七実施形態について説明する。
図10は、本実施形態の光デバイス7の長手方向の断面図である。
本実施形態の光デバイス7は、光ファイバであり、導波路を構成するコア部71と、このコア部71の外周に設けられ、コア部71の外周を覆うクラッド部72とを有する。
コア部71は、テーパ部711と、テーパ部711の両端部に接続された大径部712とを有する。
テーパ部711は、光ファイバの光軸に沿って徐々に縮径したのち、拡径する。
大径部712においては、径に変動はない。
クラッド部72は、コア部71に沿って延びている。このクラッド部72もコア部71と同様に、テーパ部721と、このテーパ部721の両端部に接続された大径部722と、を有している。
このテーパ部721の直径は、コア部71の光軸に沿って徐々に縮径したのち、拡径する。テーパ部721の径が最も小さい部分では、径が数μm程度になっている。
大径部722においては、直径の変動はない。
CNT領域14は、コア部71の光軸に沿って延びるとともに、テーパ部721の最も径が小さい部分の外周面を含むテーパ部721の外周面を覆うように設けられている。
このような光デバイス7においては、光は、コア部71の大径部712を伝播するが、コア部71のテーパ部711の最も径が小さい部分およびその近傍を伝播する際には、テーパ部711をつきぬけクラッド部72のテーパ部721を伝播することとなる。
コア部71内のテーパ部711およびクラッド部72のテーパ部721を伝播する光のエバネッセント波は、CNT領域14内にまで染み出す。
本実施形態の光デバイス7は、第四実施形態の光デバイス4と同様の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施形態では、テーパ部721の外周面に、第一実施形態で使用したCNTを含有した分散液を塗布するだけで、CNT領域14を設けることができるので、光デバイス7の製造に手間を要しない。
(第八実施形態)
図11を参照して、本発明の第八実施形態について説明する。
図11には、光デバイスとしての光集積回路素子8が示されている。
この光集積回路素子8は、第一実施形態と同様の基板11と、この基板11上に設けられたクラッド層12と、このクラッド層12上に設けられたコア層13とを備える。
コア層13には複数の導波路831(831A〜831D),833が形成されている。
複数の導波路のうち、光スイッチ用の導波路831は、第一の導波路831A、第二の導波路831B、入射側導波路831C、出射側導波路831Dを有する。
第一の導波路831Aの光入射側の端部と、第二の導波路831Bの光入射側の端部とは接続されている。また、第一の導波路831Aの光出射側の端部と、第二の導波路831Bの光出射側の端部とは接続されている。すなわち、第二の導波路831Bは、第一の導波路831Aの光入射側の端部、光出射側の端部に対し、光学的な交差が生じる位置関係で配置されているといえる。
なお、第二の導波路831Bの光入射側端部、光出射側端部以外の部分は、第一の導波路831Aに対し、光学的に結合しないよう(光学的な交差が生じないよう)、離間配置されている。
さらに、入射側導波路831Cは、第一の導波路831Aの光入射側の端部と、第二の導波路831Bの光出射側の端部との交点に接続されている。
また、出射側導波路831Dは、第一の導波路831Aの光出射側の端部と、第二の導波路831Bの光出射側の端部との交点に接続されている。
第一の導波路831A上には、第一の導波路831Aの光軸に沿って、CNT領域14が直接、設けられている。なお、第二の導波路831B上には、CNT領域は設けられていない。
ここで、基板11と、クラッド層12と、コア層13に形成された第一の導波路831A、第二の導波路831B、入射側導波路831C、出射側導波路831Dと、第一の導波路831A上に設けられたCNT領域14で、光スイッチが構成される。
この光スイッチでは、入射側導波路831Cからの光は、第一の導波路831Aと、第二の導波路831Bとに分岐される。
第一の導波路831A上には、CNT領域14が設けられており、第一の導波路831Aを通る光の強度に応じて、第一の導波路831Aを通る光の吸収率が変化する。光の吸収率に変化が生じると、第一の導波路831Aを通る光の位相も変化することとなる。
例えば、第一の導波路831Aに入射する光の強度が弱い場合には、大きな位相の変化、例えば、位相が180°変化する。この場合には、第一の導波路831Aから出射される光の位相と、第二の導波路831Bから出射される光の位相とが180°ずれることとなるので、互いに打ち消しあい、出射側導波路831D中を光が伝播しないようになる。
一方で、第一の導波路831Aに入射する光の強度が強い場合には、例えば、第一の導波路831A中の光に大きな位相の変化が生じず、第一の導波路831Aから出射される光と、第二の導波路831Bから出射される光とが互いに打ち消してしまうことがない。そのため、第一の導波路831Aから出射される光と、第二の導波路831Bから出射される光とが合成されて、出射側導波路831D中を光が伝播することとなる。
なお、CNT領域14の第一の導波路831Aの光軸に沿った長さ寸法は、例えば100μm〜10mm程度である。
また、コア層13には、光スイッチ用の導波路とは別に、他の導波路833が形成されている。この他の導波路833上には、前記第一実施形態と同様に、CNT領域14が設けられている。
基板11と、クラッド層12と、コア層13に形成された他の導波路833と、この他の導波路833上に形成されたCNT領域14とで、前記第一実施形態と同様の光デバイスが構成されることとなる。
このような光集積回路素子8は、前記第一実施形態と同様の方法で製造することができる。
すなわち、第一実施形態と同様の方法で、基板11上に、クラッド層12、コア層13を設けたのち、導波路831,833のパターンに応じてコア層13に紫外線を照射する。
次に、本実施形態の光集積回路素子8の作用効果について説明する。光集積回路素子8では、第一実施形態の光デバイス1と同様の効果に加え、以下の効果を奏する。
この光集積回路素子8では、光スイッチを構成する基板11、クラッド層12、コア層13と、第一実施形態と同様の光デバイスを構成する基板11、クラッド層12、コア層13とを共通化することができるので、光デバイスの集積化を図ることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記第一実施形態〜第三実施形態では、CNT領域14を設ける際に、カーボンナノチューブを含有する分散液を、導波路上塗布したが、CNT領域14を形成する方法としては、これに限られない。例えば、Niや、Co等の触媒を導波路上に設け、CVD法により、CNT領域14を形成してもよい。具体的には、ガス状の含炭素材料を熱分解し、生成した炭素からカーボンナノチューブを生成し、CNT領域を形成する。
また、前記第一実施形態〜第三実施形態では、少なくとも導波路の上面を覆うようにCNT領域14を設けたが、これに限らず、導波路の側面のみを覆うようにCNT領域を設けてもよい。
さらに、例えば、図12に示すように、基板11上の導波路15をクラッド層16で覆うような構成を採用する場合には、クラッド層16に、カーボンナノチューブを分散させてもよい。この場合には、クラッド層16全体が、導波路15の光軸に沿って配置されるとともに、前記導波路15近傍に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域となる。
例えば、エッチングにより、導波路15を形成した後、導波路15の側面、上面をクラッド層16で被覆する。この際、クラッド層16を樹脂製とし、樹脂中にカーボンナノチューブを分散させる。クラッド層16を、カーボンナノチューブを含有する、いわゆるポリマーナノコンポジットで構成する。
また、クラッド層16をゾルゲル法で作製し、クラッド層16にカーボンナノチューブを分散させてもよい。クラッド層16のゾルにカーボンナノチューブを分散させ、これを基板11上および導波路15上に塗布する。
なお、このような構成では、クラッド層16全体にカーボンナノチューブが分散することとなるが、導波路15近傍領域までしかエバネッセント波が到達しないため、導波路15の近傍部分に存在するカーボンナノチューブと、エバネッセント波とが相互作用する。
また、前記第一実施形態〜第三実施形態では、基板11上に、クラッド層12等を積層し、導波路131,23,332を成形した後、CNT領域14を設け、光デバイス1〜3を製造したが、これに限らず、例えば、あらかじめ導波路131,23,332が設けられた市販の構造体に、CNT領域14を設けて、光デバイスを製造してもよい。このようにすれば、容易に光デバイスを製造することができる。
さらに、前記第一実施形態〜第三実施形態においても言及したが、CNT領域14は、導波路131,23,332全長にわたって設けられていてもよく、導波路131,23,332の一部を覆うように設けられていてもよい。例えば、導波路131,23,332上に所定の間隔をあけて、複数のCNT領域14を設けることも可能である。
このように、導波路131,23,332上の一部にCNT領域14を設ける場合には、所定のパターンの開口が形成されたマスクで、導波路131,23,332を被覆し、このマスクの上からCNTの分散液を塗布すればよい。これにより、マスクの開口の位置に、CNT領域14を設けることができる。
さらに、前記第一実施形態〜第三実施形態においては、基板11上にクラッド12層を積層し、さらに、クラッド層12上に導波路131,23,332を形成したが、これに限らず、例えば、基板上に堆積したガラス、もしくはバルクガラスにフェムト秒パルスを集光照射して、導波路を形成してもよい。
すなわち、基板と、基板上に設けられた導波路と、導波路の光軸に沿って配置されるとともに、導波路近傍に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、を有する光デバイスが提供されることとなる。
この場合にも、フェムト秒パルスを集光照射することで、基板上に複数の導波路を形成することが可能であり、光デバイスの集積化を図ることができる。
第二実施形態では、クラッド層12をSiOよりなる層とし、導波路23を、SiO2を含有する層にGeが添加された層としたが、これに限らず、クラッド層や、導波路を樹脂層とすることも可能である。
例えば、クラッド層上に紫外線硬化型樹脂組成物層を形成する。そして、紫外線硬化型樹脂組成物層面に対して、所定パターンのフォトマスクを介して紫外線を照射し、露光した後、紫外線硬化型樹脂組成物層を加熱する。加熱後の紫外線硬化型樹脂組成物層の未露光部分を現像液を用いて溶解除去することにより導波路を形成する。
さらに、本発明では、図13に示すような光デバイス(光スイッチ)9を提供することも可能である。
この光デバイス9は、前記第一実施形態と同様の基板11と、クラッド層12と、コア層13とを有する。コア層13には、一対の導波路931,933(第一の導波路931、第二の導波路933)が形成されている。一対の導波路931,933は、平面略X字状に配置されており、一対の導波路931,933の長手方向の中央部分同士が、光学的に交差している。この交差部分上面には、CNT領域14が設けられている。CNT領域14は、一対の導波路931,933に跨って設けられるとともに、導波路931,933の光軸に沿って配置されている。
このような光デバイス9では、一対の導波路931,933にそれぞれ入射する光の強度が弱い場合には、CNT領域14による光の吸収率が大きくなるため、それぞれの光に対し大きな位相の変化が生じる。位相が変化した光は、一対の導波路931,933を通るなかで、光学的に結合し、それぞれの導波路931,933から出射されることとなる。
また、一対の導波路931,933にそれぞれ入射する光の強度が大きい場合には、CNT領域14により、光が殆ど吸収されないと考えられるので、導波路931,933に入射した光に対し大きな位相の変化は生じない。一対の導波路931,933を通るなかで、各光は光学的に結合し、導波路931,933から出射することとなるが、導波路931,933から出射光の位相は、弱い光を導波路931,933に入射した場合と異なるものとなる。
また、図13においては、導波路931,933の光学的な交差部分の上面にCNT領域14を形成したが、これに限らず、例えば、前記交差部分以外の部分にCNT領域14を形成してもよい。
さらに、本発明では、図14に示すような光デバイス5’を提供することも可能である。
この光デバイス5’は、導波路を構成するコア部51’と、このコア部51’の外周に設けられたクラッド部52’とを有する。
コア部51’は、クラッド部52’の中心部に形成された空気孔である。クラッド部52’には、コア部51’を取り囲むように複数の孔521が形成されている。孔521は、コア部51’の光軸に沿って延び、コア部51’に対し略平行に配置されている。孔521のうち、コア部51’近傍に位置し、コア部51’を取り囲むように形成されている孔521の内部には、CNTが充填されており、CNT領域14が設けられている。
このような光デバイス5’においても、コア部51’内を伝播する光のエバネッセント波は、CNT領域14内にまで染み出す。
次に、本発明の実施例について説明する。
前記第一実施形態と同様の光デバイス1を作製した。
本実施例において、光デバイス1は以下のような手順で製造した。
まず、基板11上にクラッド層12と、導波路131が形成されていないコア層13とを設けた(以下、積層体と呼ぶ)。
クラッド層12は、第一実施形態と同様、SiOを含有するものであり、コア層13は、SiO層にGeを添加したものである。
クラッド層12の厚みは40μm、コア層13の厚みは6μmであり、クラッド層12とコア層13との屈折率差は0.75%である。
その後、コア層13に紫外線を照射させながら、前記積層体を移動させ、導波路131を形成した。コア層13に紫外線を照射させることで、紫外線照射領域の屈折率が上昇し、導波路131が形成される。
本実施例では、紫外線に対する感度をあげるため、あらかじめ、積層体に対し、高圧で水素処理を施している。
また、紫外線照射後、屈折率の変化を安定化させるために、積層体をアニーリングした。
その後、CNTを含有する分散液を、積層体の導波路131上にスプレーし、CNT領域14を設けた。
なお、導波路131の全長は、10mmであり、CNT領域14は、導波路131全長に渡って設けられている。
図15に光デバイス1の透過スペクトルを示す。図15の透過スペクトルS1は、最大損失となる偏波でのスペクトルであり、透過スペクトルS2は、最小損失となる偏波でのスペクトルである。
また、図16に、光デバイス1の最大損失となる偏波での可飽和吸収特性を示す。
次に、光デバイス1を、図17に示すモード同期レーザ装置100に搭載させた。
このモード同期レーザ装置100は、利得領域を含む共振器101と、利得領域で光学利得を生成するための励起用レーザ光源102とを有する。
共振器101は、アイソレータ103と、励起用レーザ光源102からの励起光が供給される光増幅器(利得領域)104と、偏波面コントローラ105と、これらをリング状に接続する光ファイバ106とを有する。
光増幅器104は、希土類添加光ファイバを有する。この希土類添加光ファイバは、シングルモードの光ファイバのコア部分にイッテルビウム(Yb)や、エルビウム(Er)等の希土類(光増幅媒体)が添加された光ファイバである。光増幅媒体は、励起用レーザ光源102からの光により励起され、光を増幅する。
本実施形態では、例えば、波長1550nm付近で大きな利得を有するエルビウム(Er)添加光ファイバを使用する。
励起用レーザ光源102からの光は、光増幅器104に導入され、光ファイバ106、アイソレータ103を介して、偏波面コントローラ105に導入される。偏波面コントローラ105からの光は、光ファイバ106を介して、光デバイス1の導波路131に導入される。光デバイス1に入射した光は、導波路131を通り、3dBカプラ108からその一部が共振器101の外部に取り出される。カプラ108から取り出された光は、第二の光増幅器109を介して、出力される。
一方、カプラ108からの他の一部の光は、光ファイバ106、107、アイソレータ103を介し、再度、光増幅器104に導入されることとなる。
なお、図17中、符号107は、シングルモードファイバ(SMF)である。
ここで、モード同期レーザ装置100に電源を投入した当初では、モード同期レーザ装置100内を循環する光の強度が弱いため、不安定な多モード発振が行われる。
光がモード同期レーザ装置100内を循環するにつれて、光の強度が大きくなる。そして、カーボンナノチューブの可飽和吸収特性が出現するパワーに達すると、カーボンナノチューブの可飽和吸収特性の回復時間に依存して、モード同期状態となり、安定なパルス発振状態に達する。
図18にモード同期レーザ装置100から出力された光のスペクトルを示す。3dBスペクトルの幅は、1.7nm以下である。
また、図19に、SHG(Second Harmonic Generation)により測定した自己相関波形を示す。半値全幅(Full Width Half Maximum)は、2.12psであった。
さらに、図20に出力波形を示す。図20から繰り返し周波数は、1.55MHzであることがわかる。
このように光デバイス1を用いたモード同期レーザ装置100において、パルス発振を得ることができ、モード同期レーザ装置として、充分な特性を示すものが得られることがわかった。
なお、本実施例のモード同期レーザ装置100は、光デバイス1にかえて、従来のガラス基板上にCNT領域を形成したデバイスを使用したモード同期レーザ装置と同等の特性を示している。
これは、以下の理由によるものである。
本実施例の光デバイス1では、カーボンナノチューブと、エバネッセント波との相互作用長を10mmとしている。この相互作用長は、導波路131からのエバネッセント波の染み出し量と、CNT領域14の厚みと、従来(特許文献1)のガラス基板上にCNT領域を形成した光デバイスにおけるCNT領域の厚みとを考慮して決定されたものである。すなわち、光デバイス1は、ガラス基板上にCNT領域を形成した光デバイスと、同等の可飽和吸収特性を示す光デバイスとなっている。
従って、光デバイス1におけるカーボンナノチューブと、エバネッセント波との相互作用長をさらに長くすれば、従来の光デバイスと同等以上の性能を有する光デバイスを提供することも可能であることがわかり、本実施例の結果はこれを示唆するものであるといえる。
本発明の第一実施形態にかかる光デバイスを示す斜視図である。 第一実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 光デバイスの製造工程を示す図である。 本発明の第二実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の第四実施形態にかかる光デバイスの斜視図である。 第四実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の第五実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の第六実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の第七実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の第八実施形態にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の変形例にかかる光デバイスの断面図である。 本発明の変形例にかかる光デバイスの斜視図である。 本発明の変形例にかかる光デバイスの断面図である。 実施例における光デバイスの透過スペクトルを示す図である。 実施例における光デバイスの可飽和吸収特性を示す図である。 実施例におけるモード同期レーザ装置の構成を示す模式図である。 実施例のモード同期レーザ装置から出力された光のスペクトルを示す図である。 実施例のモード同期レーザ装置のSHG自己相関波形を示す。 実施例のモード同期レーザ装置の出力波形を示す。
符号の説明
1 光デバイス
2 光デバイス
3 光デバイス
4 光デバイス
5 光デバイス
5’ 光デバイス
6 光デバイス
7 光デバイス
8 光集積回路素子(光デバイス)
9 光デバイス
11 基板
12 クラッド層
13 コア層
14 CNT領域(カーボンナノチューブを含有する領域)
15 導波路
16 クラッド層
23 導波路
33 コア層
41 コア部
42 クラッド部
51 コア部
51’ コア部
52 クラッド部
52’ クラッド部
61 コア部
62 クラッド部
71 コア部
72 クラッド部
100 モード同期レーザ装置
101 共振器
102 励起用レーザ光源
103 アイソレータ
104 光増幅器
105 偏波面コントローラ
106 光ファイバ
107 光ファイバ
108 カプラ
109 光増幅器
131 導波路
132 他の部分
331 基部
332 導波路
421 平面部(切り欠き部)
521 孔
611 孔
711 テーパ部
712 大径部
721 テーパ部
722 大径部
831C 入射側導波路
831D 出射側導波路
831 導波路
831A 第一の導波路
831B 第二の導波路
833 導波路
931 第一の導波路
933 第二の導波路
L1 距離
L2 距離
S1 透過スペクトル
S2 透過スペクトル

Claims (9)

  1. 導波路と、
    前記導波路の光軸に沿って配置されるとともに、前記導波路外部に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、を有し、
    前記カーボンナノチューブを含有する領域には、前記導波路から染み出すエバネッセント波が染み出し、前記カーボンナノチューブは、前記エバネッセント波に対する可飽和吸収体であることを特徴とする光デバイス。
  2. 請求項1に記載の光デバイスにおいて、
    基板と、
    この基板上に形成されたクラッド層と、を有し、
    このクラッド層上に設けられ、前記クラッド層よりも屈折率の高い前記導波路と、
    前記導波路の光軸に沿って配置されるとともに、前記導波路外部に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、
    を有することを特徴とする光デバイス。
  3. 請求項1に記載の光デバイスにおいて、
    光ファイバを含んで構成され、
    前記光ファイバは、前記導波路を構成するコア部と、
    このコア部の外周側に設けられたクラッド部と、
    前記コア部の光軸に沿って配置されるとともに、前記コア部外部に設けられたカーボンナノチューブを含有する領域と、
    を有することを特徴とする光デバイス。
  4. 請求項3に記載の光デバイスにおいて、
    前記クラッド部には、前記コア部の光軸に沿って切り欠かれた切り欠き部が形成され、
    この切り欠き部は、前記コア部外部に位置しており、
    前記切り欠き部上に、前記カーボンナノチューブを含有する領域が設けられていることを特徴とする光デバイス。
  5. 請求項3に記載の光デバイスにおいて、
    前記クラッド部には、前記コア部の光軸に沿って延びる孔が形成されており、
    前記孔の内部に前記カーボンナノチューブを含有する領域が設けられていることを特徴とする光デバイス。
  6. 請求項3に記載の光デバイスにおいて、
    前記コア部は、その中心部が中空の中空形状であり、
    前記中空部分に前記エバネッセント波が染み出し、前記中空部分に、前記カーボンナノチューブを含有する領域が設けられていることを特徴とする光デバイス。
  7. 請求項3に記載の光デバイスにおいて、
    前記クラッド部は、その径が前記コア部の光軸に沿って漸減した後、拡大するテーパ部を有し、
    前記カーボンナノチューブを含有する領域は、少なくとも、前記テーパ部の最も径が小さい部分の外周面を覆うように設けられていることを特徴とする光デバイス。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の光デバイスにおいて、
    当該光デバイスは、光スイッチであり、
    前記導波路の一部に対し、光学的な交差が生じる位置関係で配置された第二の導波路を有することを特徴とする光デバイス。
  9. 請求項8に記載の光デバイスにおいて、
    前記第二の導波路の光出射側の端部は、前記導波路の光出射側の端部に接続されるとともに、前記第二の導波路の光入射側の端部は、前記導波路の光入射側の端部に接続されており、
    前記第二の導波路および前記導波路に光を入射するための入射側導波路と、
    前記第二の導波路および前記導波路からの光を出射する出射側導波路と、
    が設けられていることを特徴とする光デバイス。
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