JP5479305B2 - 光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置 - Google Patents

光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置に関し、更に詳しくは、クラッドを伝播する漏れ光を徐々に放出することができる光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置に関する。
ファイバレーザ装置は、加工機、医療機器、測定器の分野等において用いられ、増幅用光ファイバにおいて増幅された光が出力されるものである。このようなファイバレーザ装置においては、増幅用光ファイバのコアから出力された出力光が、デリバリファイバのコアに入力されて、デリバリファイバにより所望の場所まで伝播されてから、出力される場合がある。
しかし、下記特許文献1に記載されているように、増幅用光ファイバとデリバリファイバとの接続部において、コア同士の軸ずれや、コア同士の角度の不整合や、コア同士のモードフィールドの違い等により、増幅用光ファイバから出力される出力光の一部が、デリバリファイバのクラッドに漏れて、デリバリファイバのクラッドを伝播する場合がある。この場合、クラッドを伝播する漏れ光が、デリバリファイバの被覆層に吸収されて、被覆層が焼損するといった問題が生じることがある。このような問題は、デリバリファイバのコアから出力する出力光がデリバリファイバの端部において反射を起こし、デリバリファイバのクラッドに漏れる場合においても生じる。
下記特許文献2には、このようなクラッドを伝播する漏れ光を光ファイバから放出する技術が記載されている。具体的には、光ファイバの端部付近において、光ファイバの最外層よりも屈折率の高い光漏えい部品が、最外層に接触するように設けられて、この光漏えい部品により、漏れ光を放出するというものである。
特開2008−199025号公報 特開2001−66483号公報
しかし、上記特許文献2においては、光漏えい部品が設けられた位置において、漏れ光が一気に光ファイバの外に放出される。このように漏れ光が一気に光ファイバの外に放出されると、放出される光の強度が強いために、放出された光のあたる部品を局所的に高温にさせる虞がある。
そこで、本発明は、クラッドを伝播する漏れ光を徐々に放出することができる光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の光ファイバは、コアと、前記コアを被覆する内側クラッドと、前記内側クラッドを被覆し、前記内側クラッドの屈折率よりも平均屈折率が低く、前記内側クラッドに所定の波長の光を閉じ込める低屈折率層と、前記低屈折率層を被覆し、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも屈折率が高い外側クラッドと、を有する光ファイバであって、前記低屈折率層における前記内側クラッドの外周面に沿った周方向の一部は、前記内側クラッドの長手方向に沿って欠落しており、前記低屈折率層が欠落している部分は、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも平均屈折率が高く、前記内側クラッドに閉じ込められた光の一部を放出する光放出部とされていることを特徴とするものである。
このような光ファイバによれば、コアに入力する光や、コアから出力する光の一部が、漏れ光として、内側クラッドに漏えいする場合においても、漏れ光は、低屈折率層により、内側クラッドに閉じ込められて、内側クラッドを伝播する。そして、この低屈折率層における内側クラッドの外周面に沿った周方向の一部は、内側クラッドの長手方向に沿って欠落して、光放出部とされているため、漏れ光は、内側クラッドを伝播しながら光放出部から徐々に外側クラッドに放出される。従って、漏れ光が、内側クラッドから一気に放出されることが防止でき、光ファイバが、被覆層で被覆される場合においても、この被覆層が局所的に高温となることが抑制され、熱による劣化を防止することができる。
また、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率層には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在する低屈折率部が、前記周方向に沿って多数設けられており、前記光放出部には、前記低屈折率部が設けられていないことが好ましい。
このような光ファイバは、低屈折率部に多数の低屈折率部が設けられるフォトニック結晶ファイバとすることができ、光放出部の幅寸法を容易に制御できるという更なる効果を奏することができる。
或いは、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率層には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在する低屈折率部が、前記周方向に沿って多数設けられており、前記光放出部には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記低屈折率部よりも断面積が小さい低屈折率部が、前記内側クラッドの長手方向に沿って設けられていることが好ましい。
このような光ファイバによれば、光の伝播方向に垂直な断面における構造を対称に近づけることができるので、均質なファイバを作製しやすいという更なる効果を奏することができる。
或いは、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率層には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在する低屈折率部が、前記周方向に沿って多数設けられており、前記光放出部には、前記低屈折率部よりも、屈折率が高い高屈折率部が、前記内側クラッドの長手方向に沿って設けられていることが好ましい。
このような光ファイバによれば、円周方向の構造を対称に近づけることができるので、均質なファイバを作製しやすいという更なる効果を奏することができる。
或いは、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率層は、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在すると共に、前記周方向に沿って壁状に設けられた低屈折率部から成ることが好ましい。
このような光ファイバによれば、漏れ光をより強く閉じ込めるという更なる効果を奏することができる。
また、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率部は、空孔であることが好ましい。
このような光ファイバによれば、高い開口数(NA)を確保できるため、より入射角の大きい漏れ光を閉じ込めるという更なる効果を奏することができる。
或いは、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率部は、低屈折率ガラスであることが好ましい。
このような光ファイバによれば、低屈折率部がガラスであるため、光ファイバの機械的な強度の低下を抑制することができる。
また、上記光ファイバにおいて、前記光放出部の前記平均屈折率は、前記内側クラッドの屈折率以上であり、かつ、前記外側クラッドの屈折率以下であることが好ましい。
このような光ファイバによれば、内側クラッドを伝播する光を適切に外側クラッドに放出することができる。
また、上記光ファイバにおいて、前記低屈折率層は、前記周方向の複数の箇所において、前記内側クラッドの長手方向に沿って欠落しており、前記低屈折率層が欠落しているそれぞれの部分が、前記光放出部とされていることが好ましい。
このような光ファイバによれば、光ファイバの周方向における複数個所から漏れ光を放出することができるので、光放出部が一カ所のみ設けられている場合と比べて、放出部一箇所あたりの漏れ光強度が同じであるとした場合には、より多くの漏れ光を漏らす特性を容易に実現することができる。
また、本発明のレーザ装置は、上記の光ファイバを備え、前記光ファイバにより出力光が伝播されることを特徴とするものである。
このような、レーザ装置においては、光ファイバを出力光のデリバリファイバとして用いることができると共に、漏れ光が生じて、この漏れ光が光ファイバの内側クラッドを伝播する場合においても、漏れ光を徐々に放出することができる。
更に、上記レーザ装置において、コア及びクラッドを有すると共に、前記光ファイバに端面接続され、前記光ファイバの前記コアに前記出力光を入力する入力用光ファイバをさらに備え、前記入力用光ファイバの前記クラッドの外径は、前記光ファイバの前記内側クラッドの外径以下とされることが好ましい。
このようなレーザ装置によれば、入力用光ファイバにおいて不要な漏れ光が生じて、この漏れ光が入力用光ファイバのクラッドから出力される場合においても、漏れ光を光ファイバの内側クラッドに閉じ込め易くすることができる。
更に、上記レーザ装置において、前記入力用光ファイバは、前記コアに前記所定の波長の光による誘導放出を起こす活性元素が添加された、増幅用光ファイバとされることが好ましい。
このようなレーザ装置によれば、ファイバレーザ装置を構成することができる。
以上のように、本発明によれば、クラッドを伝播する漏れ光を光が伝播する方向に沿って徐々に放出することができる光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係るレーザ装置を示す図である。 図1の増幅用光ファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。 図1のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。 増幅用光ファイバとデリバリファイバとの接続の様子を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。 本発明の第6実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。
以下、本発明に係る光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ装置を示す図である。
図1に示すように、レーザ装置1は、ファイバレーザ装置であり、種光を出力する種光源10と、励起光を出力する励起光源20と、種光と励起光とが入力する増幅用光ファイバ30と、種光源10及び励起光源20と増幅用光ファイバ30とを接続するコンバイナ40と、増幅用光ファイバ30に一端が接続されているデリバリファイバ50としての光ファイバと、を主な構成として備える。
種光源10は、例えば、レーザダイオードから成るレーザ光源や、ファブリペロー型やファイバリング型のファイバレーザ装置から構成されている。この種光源10から出力される種光は、特に制限されるものではないが、後述のように後段の増幅用光ファイバ30に添加される活性元素をイッテルビウム(Yb)とした場合には、例えば、波長が1070nmのレーザ光とされる。また、種光源10は、コア、及び、コアを被覆するクラッドから構成される種光伝播用ファイバ15に接続されており、種光源10から出力される種光は、種光伝播用ファイバ15のコアを伝播する。種光伝播用ファイバ15としては、例えば、シングルモードファイバが挙げられ、この場合、種光は種光伝播用ファイバ15をシングルモード光として伝播する。
励起光源20は、複数のレーザダイオード21から構成され、後述のように後段の増幅用光ファイバ30に添加される活性元素をイッテルビウム(Yb)とした場合には、例えば、波長が915nmの励起光を出力する。また、励起光源20のそれぞれのレーザダイオード21は、励起光伝播用ファイバ22に接続されており、レーザダイオード21から出力される励起光は、励起光伝播用ファイバ22を伝播する。励起光伝播用ファイバ22としては、例えば、マルチモードファイバが挙げられ、この場合、励起光は励起光伝播用ファイバ22をマルチモード光として伝播する。
図2は、増幅用光ファイバ30の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。図2に示すように、増幅用光ファイバ30は、コア31と、コア31を被覆するクラッド32と、クラッド32を被覆する樹脂クラッド33と、樹脂クラッド33を被覆する被覆層34とから構成される。クラッド32の屈折率はコア31の屈折率よりも低く、樹脂クラッド33の屈折率はクラッド32の屈折率よりもさらに低くされている。コア31の直径は、例えば、9μmとされ、クラッド32の外径は、例えば、120μmとされ、樹脂クラッドの外径は、例えば、250μmとされる。このような、コア31を構成する材料としては、例えば、屈折率を上昇させるゲルマニウム等の元素、及び、励起光源20から出力される励起光により励起され、種光源から出力される所定の波長の種光と同じ波長の光を誘導放出可能なイッテルビウム(Yb)等の活性元素が添加された石英が挙げられる。このような活性元素としては、希土類元素が挙げられ、希土類元素としては、上記Ybの他にエルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、セリウム(Ce)、ネオジウム(Nd)、ユーロピウム(Eu)等が挙げられる。さらに活性元素として、希土類元素の他に、ビスマス(Bi)やクロム(Cr)等が挙げられる。また、クラッド32を構成する材料としては、例えば、何らドーパントが添加されていない純粋石英が挙げられる。また、樹脂クラッド33を構成する材料としては、例えば、紫外線硬化樹脂が挙げられ、被覆層34を構成する材料としては、例えば、樹脂クラッド33を構成する樹脂とは異なる紫外線硬化樹脂が挙げられる。
コンバイナ40は、種光伝播用ファイバ15及びそれぞれの励起光伝播用ファイバ22と、増幅用光ファイバ30とを接続している。具体的には、コンバイナ40において、種光伝播用ファイバ15のコアが、増幅用光ファイバ30のコア31に端面接続されている。さらにコンバイナ40において、それぞれの励起光伝播用ファイバ22のコアが、増幅用光ファイバ30の一端において、クラッド32に端面接続されている。こうして、種光源10から出力される種光は、増幅用光ファイバ30のコア31に入力され、励起光源20から出力される励起光は、増幅用光ファイバ30のクラッド32に入力される。
図3は、図1のデリバリファイバ50の長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。図3に示すように、デリバリファイバ50は、コア51と、コア51を被覆する内側クラッド52と、内側クラッド52を被覆する低屈折率層60と、低屈折率層60を被覆する外側クラッド54と、外側クラッド54を被覆する被覆層55とから構成されている。
コア51の直径は、例えば、10μmとされ、内側クラッド52の外径は、例えば、130μmとされる。なお、この内側クラッド52の外径は、増幅用光ファイバ30のクラッド32の外径以上であることが好ましい。また、コア51を構成する材料としては、例えば、屈折率を上昇させるゲルマニウム等の元素が添加された石英が挙げられ、内側クラッド52の材料としては、例えば、何らドーパントが添加されていない純粋石英が挙げられる。
また、低屈折率層60は、種光と同じ波長の光や励起光と同じ波長の光といった、所定の波長の光が内側クラッド52に入力する場合に、この光を内側クラッド52に閉じ込めるように構成されている。具体的には、内側クラッド52の長手方向に沿って延在する低屈折率部が、内側クラッド52の外周面に沿った周方向に沿って多数形成されている。本実施形態においては、この低屈折率部は、それぞれ空孔61とされており、空孔61の間には、リブ62が形成されている。リブ62は、特に限定されないが、例えば、内側クラッド52と同様の材料から構成されており、空孔61には、空気や窒素等の不活性ガスが充填されている。こうして、低屈折率層60の平均屈折率は、内側クラッド52の平均屈折率よりも小さくされている。また、それぞれの空孔61の直径は、内側クラッド52に所定の波長の光が入力する場合に、この光を閉じ込めることができる限りにおいて、特に限定されないが、例えば、5.0μmであり、空孔61の間隔(リブ62の幅)は、同様に特に限定されないが、例えば、最短部分で、約0.5μm(空孔61の中心間距離が5.5μm)とされる。
さらに低屈折率層60は、図3において破線で示すように、内側クラッド52の外周面に沿った周方向の一部において欠落している。具体的には、図3の破線で示す部分において、空孔61が形成されておらず、この部分は、内側クラッド52に閉じ込められた光の一部を放出する光放出部70とされ、内側クラッド52の長手方向に沿って延在する。別言すれば、光放出部70は、内側クラッド52に閉じ込められた光の一部が放出されるように、空孔61の間隔が広くされた部分である。この光放出部70の屈折率(平均屈折率)は、低屈折率層60の平均屈折率よりも高くされている。さらに、光放出部70の屈折率は、内側クラッド52に閉じ込められた光の一部を放出することができる限りにおいて、特に限定されないが、内側クラッド52の屈折率以上であることが、内側クラッド52に閉じ込められた光の一部を適切に放出することができる観点から好ましい。光放出部70は、このような屈折率を有するため、例えば、内側クラッド52と同様の材料から構成されている。そして、光放出部70を挟む空孔61の間隔、すなわち、光放出部70の幅は、内側クラッド52に閉じ込められた光を放出することができる限りにおいて、特に限定されないが、例えば、10μmとされる。
また、外側クラッド54の外径は、例えば、200μmとされ、外側クラッド54の屈折率は、低屈折率層60の平均屈折率よりも高くされている。この外側クラッド54は、例えば、内側クラッド52と同様の材料から構成されている。
また、被覆層55の外径は、例えば、300μmとされている。また、被覆層55は、屈折率が外側クラッド54の屈折率より高い材料から構成されており、このような材料としては、例えば、紫外線硬化樹脂が挙げられる。
図1に示すように、このデリバリファイバ50の一端58は、上述のように増幅用光ファイバ30と接続されており、他端59には何も接続されておらず自由端とされている。従って、本実施形態においては、デリバリファイバ50に光を入力する入力用光ファイバが、増幅用光ファイバ30とされている。
図4は、このような増幅用光ファイバ30とデリバリファイバ50との接続の様子を示す図である。なお、理解の容易のために、図4においては、増幅用光ファイバ30及びデリバリファイバ50を構成する各部の縮尺が図2、図3と変えられている。図4に示すように、デリバリファイバ50は、一端58付近において、被覆層55が剥離されている。また、増幅用光ファイバ30は、コンバイナ40側と反対側の端部である他端39付近において、樹脂クラッド33及び被覆層34が剥離されている。そして、デリバリファイバ50の一端58は、増幅用光ファイバ30の他端39に端面接続され、デリバリファイバ50のコア51と、増幅用光ファイバ30のコア31とが接続され、デリバリファイバ50の内側クラッド52と増幅用光ファイバ30のクラッド32とが接続されている。なお、本実施形態の様にデリバリファイバ50に出力光を入力する増幅用光ファイバ30とデリバリファイバ50とが端面接続される場合においては、上述のように、増幅用光ファイバ30のクラッド32の外径が、デリバリファイバ50の内側クラッド52の外径以下とされることにより、増幅用光ファイバ30とデリバリファイバ50とが端面接続される際、デリバリファイバの空孔が基となり泡が形成されることを抑制することができるため好ましい。
次にレーザ装置1の動作について説明する。
まず、種光源10から所定の波長の種光が出力されると共に、励起光源20のそれぞれのレーザダイオード21から種光の波長とは異なる所定の波長の励起光が出力される。このとき種光の波長は、例えば、上述のように1070nmとされ、励起光の波長は、例えば、上述のように915nmとされる。種光源10から出力された種光は、種光伝播用ファイバ15のコアを伝播して、コンバイナ40に入力する。また、励起光源20から出力された励起光は、励起光伝播用ファイバ22を伝播しコンバイナ40に入力する。
こうしてコンバイナ40に入力した種光は、増幅用光ファイバ30のコア31に入力して、コア31を伝播する。一方、コンバイナ40に入力した励起光は、増幅用光ファイバ30のクラッド32に入力して、クラッド32を主に伝播する。
そして、励起光がコア31を通過するときに、コア31に添加されている活性元素に吸収されて、活性元素を励起する。励起された活性元素は、種光による誘導放出を起こし、この誘導放出により種光が増幅されて、出力光として増幅用光ファイバ30の他端39におけるコア31から出力される。
そして、増幅用光ファイバ30のコア31から出力した出力光は、デリバリファイバ50のコア51に入力し、コア51を伝播して、デリバリファイバ50の他端59から出力される。
このとき、増幅用光ファイバ30とデリバリファイバ50との接続部分において、コア同士の軸ずれや、コア同士の角度の不整合や、コア同士のモードフィールドの違い等により、増幅用光ファイバ30のコア31から出力される出力光の一部が漏れ光としてデリバリファイバ50の内側クラッド52に入力する場合がある。或いは、デリバリファイバ50の他端59から出力される光が、フルネル反射を起こして他端59側から内側クラッド52に入力する場合がある。この場合、内側クラッド52に入力した漏れ光は、低屈折率層60により、内側クラッド52に閉じ込められて伝播する。そして、内側クラッド52を伝播する漏れ光は、伝播するにしたがって光放出部70から徐々に外側クラッド54に放出される。そして、徐々に光放出部70から外側クラッド54に放出された漏れ光は、被覆層55に達して、熱に変換され消滅する。
以上説明したように、本実施形態のデリバリファイバ50としての光ファイバによれば、コア51に入力する光や、コア51から出力する光の一部が、漏れ光として、内側クラッド52に漏えいする場合においても、漏れ光は、低屈折率層60により、内側クラッド52に閉じ込められて、内側クラッド52を伝播する。そして、この低屈折率層60における内側クラッド52の外周面に沿った周方向の一部は、内側クラッド52の長手方向に沿って欠落して、光放出部70とされているため、漏れ光は、内側クラッド52を伝播しながら光放出部70から徐々に外側クラッド54に放出される。従って、漏れ光が、内側クラッド52から光が伝播する方向において短い距離の領域で一気に放出されることが防止でき、光ファイバが、被覆層55で被覆される場合においても、被覆層55において、光が徐々に熱に変換されるので、この被覆層55を焼損することを防止することができる。
また、上述のように、増幅用光ファイバ30のクラッド32の外径が、デリバリファイバ50の内側クラッド52の外径以下とされている場合においては、増幅用光ファイバ30のクラッド32から不要な光が出力される場合においても、この漏れ光をデリバリファイバ50の内側クラッド52に閉じ込め易くすることができる。例えば、増幅用光ファイバ30のコア31から光が漏えいして、この光がクラッド32を伝播して出力される場合や、クラッド32を伝播する励起光が種光の増幅に使用されずに余剰励起光をして出力される場合に、クラッド32から出力される光を漏れ光として、デリバリファイバ50の内側クラッドに閉じ込めやすくすることができる。
また、本実施形態のデリバリファイバ50は、低屈折率層60には、内側クラッド52の長手方向に沿って延在する空孔61が、内側クラッド52の外周面に沿った周方向に沿って多数設けられており、光放出部70には、空孔61が設けられていない構成であるため、高いNAを確保でき、より入射角の大きい漏れ光を閉じ込めることができる。
また、このようなデリバリファイバ50を備えたレーザ装置1によれば、漏れ光が生じても、この漏れ光を徐々に放出することができるため、安全で信頼性の高いレーザ装置にすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して、特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。
図5に示すように、本実施形態のデリバリファイバ50としての光ファイバは、光放出部70において、内側クラッド52よりも屈折率が低い低屈折率部としての空孔71が、内側クラッド52の長手方向に沿って形成されている点において、第1実施形態のデリバリファイバ50と異なる。
空孔71は、長さ方向に垂直な面における断面積が、低屈折率層60におけるそれぞれの空孔61の断面積よりも小さくされている。また空孔71には、空孔61と同様に空気や不活性ガス等が充填されている。また、空孔71と、空孔71の隣の空孔61との間隔は、それぞれの空孔61同士の間隔よりも広くされている。従って、光放出部70の平均屈折率は、低屈折率層60の平均屈折率よりも高くされている。
この空孔71の直径は、内側クラッド52に閉じ込められた光の一部を放出することができる限りにおいて、特に限定されないが、例えば、2μmとされ、空孔71と、空孔71の隣の空孔61との間隔は、同様に特に限定されないが、例えば、4μmとされる。
本実施形態におけるデリバリファイバ50によれば、空孔が無い構造と比較して漏れ光の放出割合を小さくする特性を容易に実現することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して、特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図6は、本発明の第3実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。
本実施形態における、光ファイバとしてのデリバリファイバ50は、第1実施形態のデリバリファイバ50における空孔61内に、低屈折率ガラスが充填された低屈折率部63とされている。
低屈折率部63は、内側クラッド52の屈折率よりも屈折率が低くされている。そして、低屈折率部63と内側クラッド52との比屈折率差は、内側クラッド52に所定の波長の光が入力する場合に、この光を閉じ込めることができる限りにおいて、特に限定されないが、例えば、0.3%とされる。このような低屈折率部63の材料としては、例えば、屈折率を下げるフッ素(F)等の元素が添加された石英が挙げられる。
本実施形態によるデリバリファイバ50によれば、低屈折率層60に空孔を設ける必要が無いため、デリバリファイバ50の機械的な強度を損なうことを防止することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して、特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図7は、本発明の第4実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。
本実施形態における、光ファイバとしてのデリバリファイバ50は、光放出部70において、低屈折率層60の平均屈折率よりも屈折率が高い高屈折率部72が、内側クラッド52の長手方向に沿って形成されている点において、第1実施形態のデリバリファイバ50と異なる。
高屈折率部72の屈折率は、低屈折率層60の屈折率よりも高く、内側クラッド52に閉じ込められた光の一部を放出することができる限りにおいて、特に限定されないが、内側クラッド52の屈折率以上であり、かつ、外側クラッド54の屈折率以下であることが好ましい。従って、高屈折率部72の材料としては、例えば、内側クラッド52の材料と同様の材料や、屈折率を上昇させるゲルマニウム等の元素が添加された石英が挙げられる。
また、高屈折率部72の直径は、例えば、空孔61と同様の直径とされ、高屈折率部72と、高屈折率部72の隣の空孔61との間隔は、例えば、空孔61同士の間隔と同様の間隔とされる。
本実施形態における、デリバリファイバ50によれば、光の伝播方向に垂直な断面における構造を対称に近づけることができるので、均質なファイバを作製しやすいという更なる効果を奏する。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図8を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して、特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図8は、本発明の第5実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。
本実施形態における、光ファイバとしてのデリバリファイバ50は、低屈折率層60が、内側クラッド52よりも屈折率が低く、内側クラッド52の長手方向に沿って延在すると共に、内側クラッド52の外周面に沿った周方向に沿って壁状に設けられた低屈折率部67から成る点において、第1実施形態のデリバリファイバ50と異なる。
すなわち、低屈折率部67は、デリバリファイバ50の長手方向に垂直な断面において、略C字型の形状をしており、低屈折率部67が欠落している部分が、第1実施形態のデリバリファイバ50と同様に光放出部70とされている。この低屈折率部67は、例えば、第3実施形態の低屈折率部63と同様の材料から構成される。
本実施形態におけるデリバリファイバ50によれば、断面の円周方向における光放出部70以外の円周方向において漏れ光をより強く閉じ込めるという更なる効果を奏することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図9を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して、特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図9は、本発明の第6実施形態に係るレーザ装置のデリバリファイバの長さ方向に垂直な断面の様子を示す図である。
図9に示すように本実施形態におけるデリバリファイバ50は、低屈折率層60が、内側クラッド52の外周面に沿った周方向の複数の箇所において、内側クラッド52の長手方向に沿って欠落しており、この低屈折率層60が欠落しているそれぞれの部分が、光放出部70とされている点において、第1実施形態のデリバリファイバ50と異なる。
それぞれの光放出部70は、第1実施形態における光放出部70と同様の構成とされる。
このようなデリバリファイバ50によれば、デリバリファイバの周方向における複数個所から漏れ光を放出することができるので、第1実施形態におけるデリバリファイバの様に光放出部70が一カ所のみ設けられている場合と比べて、それぞれの光放出部70から放出される漏れ光の強度を弱くすることができる。
以上、本発明について、第1〜第6実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、本発明のレーザ装置がファイバレーザ装置である例で説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、本発明のレーザ装置が固体レーザ装置であり、本発明の光ファイバが固体レーザ装置のデリバリファイバとして用いられても良い。
また、上記実施形態において、本発明の光ファイバがデリバリファイバ50として用いられる例で説明をしたが、本発明の光ファイバは、デリバリファイバ以外に適用されても良い。
また、上記実施形態において、デリバリファイバ50としての光ファイバに、増幅用光ファイバ30を直接接続して、増幅用光ファイバ30をデリバリファイバ50に光を入力するための入力用光ファイバとして用いたが、増幅用光ファイバ30とデリバリファイバ50との間において、コア及びクラッドを有する他の光ファイバを介在させて、この他の光ファイバを入力用光ファイバとしても良い。
また、上記実施形態において、デリバリファイバ50の一端58に接続される増幅用光ファイバ30のクラッド32の外径が、デリバリファイバ50の内側クラッド52以下とされたが、本発明はこれに限らず、デリバリファイバ50に接続される増幅用光ファイバ30のクラッド32の外径が、デリバリファイバ50の内側クラッド52の外径よりも大きくても良い。
また、第2実施形態の空孔71に第4実施形態の高屈折率部72と同様の材料を充填しても良い。さらに第3実施形態の光放出部70に第2実施形態の空孔71と同様の空孔を形成しても良く、第4実施形態の高屈折率部72と同様の高屈折率部を設けても良い。
また、第5実施形態の光放出部70に第2実施形態の空孔71と同様の空孔を形成しても良く、第4実施形態の高屈折率部72と同様の高屈折率部を設けても良く、或いは、光放出部70全体を第4実施形態の高屈折率部72と同様の材料により充填しても良い。
また、第2実施形態〜第5実施形態のデリバリファイバ50においても、第6実施形態と同様に、光放出部70を複数設けても良い。
また、第5実施形態の低屈折率部67を空孔によって形成しても良い。ただし、この場合においては、強度を担保する観点から、上述のように光放出部70を複数設けることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
第1実施形態のデリバリファイバと同様の光ファイバを作製した。この光ファイバは、コアの直径が10μmであり、内側クラッドの外径が130μmであり、外側クラッドの外径が200μmであり、被覆層の外径が300μmとなるようにした。さらに、低屈折率層には、直径が5.0μmの空孔を76個形成し、空孔同士の中心間距離を5.5μmにした。そして、空孔と空孔との間隔が6μm離れた光放出部を設けた。このコアの材料は、ゲルマニウムが3質量%添加された石英とし、内側クラッド、及び、外側クラッドの材料は、何らドーパントが添加されていない純粋石英とし、被覆層の材料は、紫外線硬化樹脂とした。また、この光放出部の材料は、内側クラッドと同様の材料とした。
次に、第1実施形態と同様の増幅用光ファイバを準備した。この増幅用光ファイバは、コアの直径が9μmであり、クラッドの外径が120μmであり、樹脂クラッドの250μmとした。この増幅用光ファイバのコアの材料は、ゲルマニウムが3質量%とイッテルビウムが1質量%添加された石英とし、内側クラッド、及び、外側クラッドの材料は、何らドーパントが添加されていない純粋石英とし、樹脂クラッドの材料は、紫外線硬化樹脂とした。
次に、準備した光ファイバと増幅用光ファイバとを端面接続して、増幅用光ファイバに種光及び励起光を入力して、この励起光の一部が、余剰励起光として増幅用光ファイバのクラッドから5W出力されて、光ファイバの内側クラッドに入力されるようにした。
そして、光ファイバの被覆層の温度を常温にて測定した。その結果、光ファイバの被覆層は、60までしか上昇せず、熱による損傷が生じなかった。
これより、本発明による光ファイバによれば、内側クラッドに入力した励起光が、徐々に放出されているものと考えられる。
本発明によれば、クラッドを伝播する漏れ光を徐々に放出することができる光ファイバ、及び、これを用いたレーザ装置が提供される。
1・・・レーザ装置
10・・・種光源
15・・・種光伝播用ファイバ
20・・・励起光源
21・・・レーザダイオード
22・・・励起光伝播用ファイバ
30・・・増幅用光ファイバ
31・・・コア
32・・・クラッド
33・・・樹脂クラッド
34・・・被覆層
40・・・コンバイナ
50・・・デリバリファイバ
51・・・コア
52・・・内側クラッド
54・・・外側クラッド
55・・・被覆層
60・・・低屈折率層
61・・・空孔
62・・・リブ
63、67・・・低屈折率部
70・・・光放出部
71・・・空孔
72・・・高屈折率部

Claims (10)

  1. コアと、
    前記コアを被覆する内側クラッドと、
    前記内側クラッドを被覆し、前記内側クラッドの屈折率よりも平均屈折率が低く、前記内側クラッドに所定の波長の光を閉じ込める低屈折率層と、
    前記低屈折率層を被覆し、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも屈折率が高い外側クラッドと、
    を有する光ファイバであって、
    前記低屈折率層における前記内側クラッドの外周面に沿った周方向の一部は、前記内側クラッドの長手方向に沿って欠落しており、
    前記低屈折率層が欠落している部分は、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも平均屈折率が高く、前記内側クラッドに閉じ込められた光の一部を放出する光放出部とされ
    前記低屈折率層には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在する低屈折率部が、前記周方向に沿って所定の間隔で多数設けられており、
    前記光放出部には、前記低屈折率部が設けられておらず、前記光放出部を挟んで互いに隣り合う前記低屈折率部の間隔は、前記所定の間隔よりも大きい
    ことを特徴とする光ファイバ。
  2. コアと、
    前記コアを被覆する内側クラッドと、
    前記内側クラッドを被覆し、前記内側クラッドの屈折率よりも平均屈折率が低く、前記内側クラッドに所定の波長の光を閉じ込める低屈折率層と、
    前記低屈折率層を被覆し、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも屈折率が高い外側クラッドと、
    を有する光ファイバであって、
    前記低屈折率層における前記内側クラッドの外周面に沿った周方向の一部は、前記内側クラッドの長手方向に沿って欠落しており、
    前記低屈折率層が欠落している部分は、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも平均屈折率が高く、前記内側クラッドに閉じ込められた光の一部を放出する光放出部とされ
    前記低屈折率層には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在する低屈折率部が、前記周方向に沿って所定の間隔で多数設けられており、
    前記光放出部には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記低屈折率部よりも断面積が小さい低屈折率部が、前記内側クラッドの長手方向に沿って設けられており、前記光放出部の前記低屈折率部と、前記光放出部の前記低屈折率部に隣り合う前記低屈折率層の前記低屈折率部との間隔は、前記所定の間隔より大きい
    ことを特徴とする光ファイバ。
  3. コアと、
    前記コアを被覆する内側クラッドと、
    前記内側クラッドを被覆し、前記内側クラッドの屈折率よりも平均屈折率が低く、前記内側クラッドに所定の波長の光を閉じ込める低屈折率層と、
    前記低屈折率層を被覆し、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも屈折率が高い外側クラッドと、
    を有する光ファイバであって、
    前記低屈折率層における前記内側クラッドの外周面に沿った周方向の一部は、前記内側クラッドの長手方向に沿って欠落しており、
    前記低屈折率層が欠落している部分は、前記低屈折率層の前記平均屈折率よりも平均屈折率が高く、前記内側クラッドに閉じ込められた光の一部を放出する光放出部とされ
    前記低屈折率層には、前記内側クラッドよりも屈折率が低く、前記内側クラッドの長手方向に沿って延在する低屈折率部が、前記周方向に沿って多数設けられており、
    前記光放出部には、前記内側クラッドよりも屈折率が高い高屈折率部が、前記内側クラッドの長手方向に沿って設けられている
    ことを特徴とする光ファイバ。
  4. 前記低屈折率部は、空孔であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  5. 前記低屈折率部は、低屈折率ガラスであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  6. 前記光放出部の前記平均屈折率は、前記内側クラッドの屈折率以上であり、かつ、前記外側クラッドの屈折率以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  7. 前記低屈折率層は、前記周方向の複数の箇所において、前記内側クラッドの長手方向に沿って欠落しており、前記低屈折率層が欠落しているそれぞれの部分が、前記光放出部とされていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバを備え、
    前記光ファイバにより出力光が伝播される
    ことを特徴とするレーザ装置。
  9. コア及びクラッドを有すると共に、前記光ファイバに端面接続され、前記光ファイバの前記コアに前記出力光を入力する入力用光ファイバをさらに備え、
    前記入力用光ファイバの前記クラッドの外径は、前記光ファイバの前記内側クラッドの外径以下とされる
    ことを特徴とする請求項に記載のレーザ装置。
  10. 前記入力用光ファイバは、前記コアに前記所定の波長の光による誘導放出を起こす活性元素が添加された、増幅用光ファイバとされる
    ことを特徴とする請求項に記載のレーザ装置。
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