JP5018543B2 - 内燃機関の二次空気供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の二次空気供給装置に関し、特にその故障診断技術に関する。
内燃機関においては、所定の暖機運転条件にて、空燃比をリッチ化して排気通路に未燃燃料を排出させ、二次空気を供給して燃焼させることで、排気温度を上昇させ、排気浄化触媒の活性化を促進している。
このための二次空気供給装置は、特許文献1に示されるように、排気通路の排気浄化触媒上流に接続される二次空気通路に、二次空気供給用のエアポンプを備え、更に、このエアポンプと排気通路への二次空気吐出口との間に、電磁開閉弁と一方向弁とを直列に配置してなる二次空気バルブ(逆止弁付きコンビバルブ)を備えている。また、二次空気通路に空気流量検出用のエアフローメータを備えている。
特開2003−343246号公報
ところで、二次空気供給装置は、通常運転時には、電磁開閉弁を閉じて、排気の逆流を防止している。また、一方向弁(逆止弁)を設けて、電磁開閉弁が開故障した場合でも排気の逆流を防止できるようにしている。
従って、電磁開閉弁と一方向弁の両方が開故障した場合は、排気の逆流を生じるので、フェイルセーフ制御に移行する必要がある。
電磁開閉弁と一方向弁の両方が開故障した場合の排気の逆流は、エアフローメータにて検出可能であるが、電磁開閉弁が開故障し、一方向弁が正常な場合でも、排気通路内が負圧(減速運転時やアイドル運転時などに排気の脈動で生じる)の場合、排気通路に新気を取込むため、流れを生じて、エアフローメータに出力を生じる。
エアフローメータは、流れ方向を判別できないため、エアフローメータにより検出される空気流量から、電磁開閉弁と一方向弁の両方の開故障か、電磁開閉弁のみの開故障かを判別することはできない。
このように、一方向弁の故障診断はできないので、電磁開閉弁が開故障と診断された場合は、逆流を生じていなくても、フェイルセーフ制御に移行せざるを得なかった。
本発明は、このような実状に鑑み、電磁開閉弁と一方向弁の両方の開故障による排気の逆流を正しく検知できるようにすることを目的とする。
このため、本発明では、排気通路の排気浄化触媒上流に接続される二次空気通路に、二次空気供給用のエアポンプを備え、更にエアポンプと排気通路への二次空気吐出口との間に、常閉の電磁開閉弁と一方向弁とを直列に配置してなる二次空気バルブを備える内燃機関の二次空気供給装置において、二次空気通路の二次空気バルブ上流側にて、排気凝縮水の有無を検知することにより、電磁開閉弁と一方向弁の両方の開故障による二次空気通路への排気の逆流を検知する逆流検知手段を設け、前記二次空気通路に空気流量検出用の熱線式エアフローメータを備え、前記逆流検知手段は、前記エアフローメータの熱線への排気凝縮水の付着によって熱線が過冷却されることによる前記エアフローメータの出力の異常上昇を検知することによって、排気凝縮水を検知するように構成し、前記電磁開閉弁に閉指令を与えた状態での、前記エアフローメータにより検出される空気流量に基づいて、前記電磁開閉弁の開故障を診断する故障診断手段を備え、前記故障診断手段により、前記電磁開閉弁の開故障と診断されたときに、前記逆流検知手段の検知結果に基づいて、前記一方向弁の開故障を診断する構成とする。
本発明によれば、二次空気通路の二次空気バルブ上流への排気の逆流を生じると、逆流した排気が冷却されることで、排気中の水分が凝縮する。従って、この排気凝縮水を検知することで、排気の逆流を正しく検知することができ、対応可能となる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す車両用内燃機関の二次空気供給装置の構成図である。
内燃機関1は、この例ではV型6気筒エンジンであり、図2に各気筒の燃焼室回りの縦断面図を示す。
各気筒の燃焼室2においては、吸気ポート3から吸気弁4を介して吸入される空気と燃料噴射弁5から噴射される燃料とが混合気を形成し、点火プラグ6により点火されて燃焼する。燃焼後の排気は、排気弁7を介して排気ポート8へ排出される。
そして、バンク毎に各気筒の排気ポート8に連通させて排気マニホールド9が設けられ、排気マニホールド9の集合部下流には排気浄化触媒(図示せず)が設けられる。
ここで、排気通路の触媒上流、特に排気の高温部であるシリンダヘッド内の各気筒の排気ポート8へ二次空気を供給すべく、バンク毎にシリンダヘッドを気筒列方向に貫通する二次空気ギャラリ10が設けられ、この二次空気ギャラリ10から分岐して各気筒の排気ポート8へ開口する二次空気吐出通路(吐出口)11が設けられる。尚、ここでは二次空気を排気ポート8に供給しているが、排気通路の触媒上流であればよく、また、気筒毎、気筒グループ(バンク)毎、全気筒共通のいずれでもよい。
二次空気供給源としては、電動式のエアポンプ12が設けられる。
エアポンプ12の吸入側は、上流側から、エアクリーナ13、ホース14、熱線式エアフローメータ15、ホース16の順で構成されている。エアフローメータ15は熱線式の空気流量計であり、二次空気供給装置の故障診断用である。
エアポンプ12の吐出側は、ホース17、エルボ18、ホース19、分岐管20、ホース21、21、二次空気バルブ22、22、パイプ23、23の順で構成され、パイプ23、23がガスケット24、24を介して二次空気ギャラリ(ヘッド内通路)10、10に連通している。
従って、エアクリーナ13、ホース14、ホース16、ホース17、エルボ18、ホース19、分岐管20、ホース21、21、パイプ23、23、ガスケット24、24、二次空気ギャラリ(ヘッド内通路)10、10及び二次空気吐出通路(吐出口)11により、二次空気通路が構成され、この二次空気通路には、上流側から、熱線式エアフローメータ15と、エアポンプ12と、二次空気バルブ22、22とを備えている。
二次空気バルブ22の詳細構造を、図3に示す。
二次空気バルブ22は、常閉の電磁開閉弁(カット弁)30と、一方向弁(リード弁)36とを直列に配置してなる。
電磁開閉弁(カット弁)30は、弁体31と一体動するアーマチャ32に作用して弁体31を閉弁位置に付勢するスプリング33と、通電時に電磁力によりアーマチャ32を吸引して弁体31を開弁動作させることができる電磁コイル34とを備えてなる。従って、電磁コイル34への非通電時は、弁体31及びアーマチャ32がスプリング33により図で上方に移動し、弁体31が弁シート部35に着座して閉弁状態となり、電磁コイル34への通電時は、弁体31及びアーマチャ32が電磁力により図で下方に移動し、弁体31が弁シート部35から離れて開弁状態となる。
一方向弁(リード弁)36は、開孔を有するベース板37の下流側の面に、開孔を塞ぐように片持ち状態で可撓性を有するリード弁体(36)を設けたもので、二次空気供給方向(図示矢印方向)へ流れる場合のみ開となる(通常は排圧によって閉となる)。
ECU(エンジンコントロールユニット)25は、エンジン回転数、負荷、その他の情報を入力し、これらに応じて、燃料噴射量及び噴射時期や点火時期を制御する他、エアポンプ12、二次空気バルブ22(電磁開閉弁30)の作動を制御する。尚、エアポンプ12については、電源26の供給をスイッチング素子27によりON・OFFし、二次空気バルブ22(電磁開閉弁30)については、電源26の供給をスイッチング素子28によりON・OFFする。
ここにおいて、始動直後の暖機運転時で触媒昇温要求がある場合、例えば、触媒温度センサにより検出される触媒温度が所定の活性温度より低い場合に、エンジン側の空燃比をリッチに設定して、排気ポート8に多量の未燃燃料を排出させた状態で、エアポンプ12をONにすると共に、二次空気バルブ22(電磁開閉弁30)を開いて、排気ポート8に二次空気を供給する。すなわち、排気ポート8に多量の未燃燃料を排出させ、これを二次空気の供給により再燃焼させることにより、排気温度を上昇させ、触媒の早期活性化を図る。
従って、通常運転時は、エアポンプ12はOFFで、二次空気バルブ22(電磁開閉弁30)は閉じている。
次に、かかる二次空気供給装置を用いた二次空気供給制御、及び、二次空気供給装置の故障診断について、図4(及び図5)のフローチャートにより、図6のタイムチャートを参照しつつ、説明する。尚、以下の説明では、電磁開閉弁30を「カット弁」と称し、一方向弁36を「リード弁」と称する。
S1では、二次空気供給条件か否かを判定する。二次空気供給条件とは、始動直後の暖機運転時で触媒昇温要求がある場合であり、具体的には触媒温度やエンジン冷却水温などから判定する。その他、バッテリ電圧が所定値以上、大気圧が所定値以上であることなどを条件とする。
二次空気供給条件の場合は、S2へ進み、エアポンプ12をONにする。そして、S3へ進み、所定時間(例えば2秒)、吐出圧の立ち上がりを待つ。その後、S4へ進んで、カット弁30をONにして開とする。これにより、二次空気の供給が開始される。
二次空気の供給開始後は、S7で、触媒が活性化したか否かを判定し、触媒が活性化するまで、二次空気の供給を続ける。この間、S5で、エアフローメータ15の出力電圧VAFMが所定の閾値(例えば2V)未満か否か、すなわち、エアフローメータ15により検出される空気流量が所定の閾値未満(空気流量小)か否かを判定する。この判定で、閾値未満の場合は、S6へ進んで、「カット弁閉故障」とみなし、警告灯を点灯させる等して、警告する。
触媒が活性化した場合は、S7からS8へ進み、カット弁30をOFFにして閉じる。
カット弁30を閉じた後は、エアポンプ12をON状態に保持したまま、S12で、所定時間(例えば2秒)の時間待ちを行い、この間、S9で、エアフローメータ15の出力電圧VAFMが所定の閾値(例えば2V)以上か否か、すなわち、エアフローメータ15により検出される空気流量が所定の閾値以上(空気流量大)か否かを判定する。すなわち、エアポンプ12=ON、カット弁30=OFFの条件での、空気流量が所定の閾値以上か否かを判定する。図6のタイムチャートの「第1の故障診断」の部分である。この判定は、所定時間における平均値によって行う。そして、この判定で、閾値以上の場合は、S10へ進んで、「カット弁開故障」とみなし、故障判定回数値Cを1アップする(C=C+1)。同時に警告灯を点灯させる等して、警告する。更に、S11へ進んで、故障バンクを特定する。
S11での故障バンクの特定は、次の原理に基づいて、図5のサブルーチンによってなされる。カット弁30が開故障して二次空気が排気通路に流入すると、排気空燃比がリーン化し、空燃比センサ出力が増大する。従って、バンク毎に排気通路に設けられる空燃比センサ(A/Fセンサ)の出力から故障バンクを特定する。
このため、S51では、左右バンクのA/Fセンサの出力を検出する。具体的には、左バンクのA/Fセンサの出力をサンプリングして平均化すると共に、右バンクのA/Fセンサの出力をサンプリングして平均化する。
そして、S52で、左右の出力を比較する。すなわち、左バンクのA/Fセンサ出力の平均値と、右バンクのA/Fセンサの出力の平均値とを比較する。
比較の結果、左>右の場合、すなわち、左バンクのA/Fセンサ出力の平均値の方が大きい場合は、左バンクの方が二次空気の流入によりリーン化していると考えられるので、S53へ進んで、左バンクの故障(左バンクのカット弁の開故障)と判定する。
逆に、左<右の場合、すなわち、右バンクのA/Fセンサ出力の平均値の方が大きい場合は、右バンクの方が二次空気の流入によりリーン化していると考えられるので、S54へ進んで、右バンクの故障(右バンクのカット弁の開故障)と判定する。
左=右(左≒右)の場合、すなわち、左バンクのA/Fセンサ出力の平均値と右バンクのA/Fセンサ出力の平均値とがほぼ等しい場合は、両方のバンクが二次空気の流入によりリーン化していると考えられるので、S55へ進んで、両バンクの故障(両バンクのカット弁の開故障)と判定する。
S12での判定で所定時間(2秒)経過した場合は、S13へ進み、エアポンプ12をOFFにして、暖機運転時の二次空気供給制御を終了させる。
S14では、「カット弁開故障」の故障判定回数値Cが2以上か否かを判定し、2未満であれば、S1へ戻り、2以上であれば、S18へ進む。
S1での判定で、二次空気供給条件でない場合、わかりやすく言えば、1トリップ1回の暖機運転時の二次空気供給を既に終了している場合は、S15へ進む。
S15では、エアフローメータ15の出力電圧VAFMが所定の閾値(例えば2V)以上か否か、すなわち、エアフローメータ15により検出される空気流量が所定の閾値以上(空気流量大)か否かを判定する。すなわち、エアポンプ12=OFF、カット弁30=OFFの条件での、空気流量が所定の閾値以上か否かを判定する。図6のタイムチャートの「第2の故障診断」の部分である。
所定の閾値未満の場合は、正常であり、S1へ戻る。従って、以降、S15での判定を繰り返すことになる。
所定の閾値以上の場合は、S16へ進んで、「カット弁開故障」とみなす。同時に警告灯を点灯させる等して、警告する。また、S17へ進んで、故障バンクを特定する。
S17での故障バンクの特定は、S11での故障バンクの特定と同様に、図5のサブルーチンによってなされる。
S15→S16、S17でカット弁30の開故障と判定された場合は、S18へ進む。
従って、S10でカット弁30の開故障と判定され、かつ、この判定が2回目(C=2)の場合、又は、S16でカット弁30の開故障と判定された場合(この場合は1回目から)に、S18へ進む。
S18では、熱線式エアフローメータ15の出力電圧VAFMに基づいて、排気凝縮水の有無を検出することにより、二次空気通路への排気の逆流の有無を判定する。
これは次の原理による。二次空気通路の二次空気バルブ22上流への排気の逆流を生じると、逆流した排気が冷却されることで、排気中の水分が凝縮する。特に排気ポート8から熱線式エアフローメータ15までには距離があり、その間に排気ガス温度が低下して、排気凝縮水を生じ、排気凝縮水が熱線式エアフローメータ15に付着する。そして、排気凝縮水がエアフローメータ15の熱線に付着すると、熱線が過冷却されることから、ブリッジ回路における平衡電流が急増することで、出力電圧が瞬間的に増大する(スパイク電圧を生じる)。よって、この出力電圧の異常上昇を検知することで、排気凝縮水を検知し、排気の逆流を検知することができる。
従って、ここでは、エアフローメータ15の出力電圧VAFMが排気凝縮水の付着による異常上昇とみなすことができる閾値(例えば5V)を超えたか否かを、繰り返し判定する。図6のタイムチャートの「逆流検知」の部分である。
この閾値(5V)は、第1及び第2の故障診断(S9、S15)での閾値(2V)より大きな値であり、また、エアポンプ12が最大吐出量のときのエアフローメータ15の出力電圧VAFMの最大値(3.5V程度)より大きな値である。
この判定の結果、エアフローメータ15の出力電圧VAFMが排気凝縮水付着相当の閾値(5V)を超えたときは、S19へ進んで、「リード弁開故障」、すなわち、カット弁30とリード弁36の両方の開故障(排気の逆流)と判定する。
そして、このときは、S20へ進んで、フェイルセーフ制御に移行する。具体的には、エンジン回転数規制、及び/又は、アクセル開度規制を行って、リンプホーム走行のみを可能にする。尚、エンジン回転数規制は、エンジン回転数が規制値以上になった場合に燃料カットを行って、エンジン回転数を規制する。アクセル開度規制は、アクセル開度に基づいてスロットル開度制御などを行う場合に、実際のアクセル開度を低い側に補正してスロットル開度制御を行う。
本実施形態によれば、二次空気通路の二次空気バルブ22上流側にて、排気凝縮水の有無を検知することにより、カット弁30とリード弁36の両方の開故障による二次空気通路への排気の逆流を検知する逆流検知手段を設けたことにより、排気の逆流を正しく検知することができる。
また、本実施形態によれば、二次空気通路に備えられる空気流量検出用の熱線式エアフローメータ15を利用し、エアフローメータ15の熱線への排気凝縮水の付着によって熱線が過冷却されることによるエアフローメータ15の出力の異常上昇を検知することによって、排気凝縮水を検知するように構成したことにより、新たにセンサを追加することなく、実施することができる。
また、本実施形態によれば、カット弁30に閉指令を与えた状態での、エアフローメータ15により検出される空気流量に基づいて、カット弁30の開故障を診断する故障診断手段を備え、これにより、カット弁30の開故障と診断されたときに、逆流検知手段の検知結果に基づいて、リード弁36の開故障を診断する構成としたことにより、2段階の診断で、カット弁30とリード弁36の両方の開故障を正しく診断することができる。
また、本実施形態によれば、前記故障検出手段として、エアポンプ12を作動させて、カット弁30に閉指令を与えた状態での、エアフローメータ15により検出される空気流量に基づいて、カット弁30の開故障を診断する第1の故障診断手段と、エアポンプ12を停止させて、カット弁30に閉指令を与えた状態での、エアフローメータ15により検出される空気流量に基づいて、カット弁30の開故障を診断する第2の故障診断手段と、を備え、これら第1及び第2の故障診断手段のいずれか一方により、カット弁30の開故障と診断されたときに、逆流検知手段の検知結果に基づいて、リード弁36の開故障を診断することにより、カット弁30とリード弁36の両方の開故障を正確かつ迅速に診断することができる。
また、本実施形態によれば、前記第1及び第2の故障診断手段は、エアフローメータ15の出力電圧VAFMをそれぞれ所定の閾値(例えば2V)と比較して診断を行い、前記逆流検知手段は、エアフローメータ15の出力電圧を、前記第1及び第2の故障診断手段での前記閾値(2V)より大きい別の閾値(例えば5V)と比較して排気凝縮水の有無を検知することにより、同じパラメータを用いながらも、それぞれを確実に診断/検知できる。
また、本実施形態によれば、前記逆流検知手段により排気の逆流が検知されたときに、車両の運転を制限するフェイルセーフ制御手段を設けたことにより、排気の逆流を生じたまま通常運転がなされるのを防止できる。その一方、排気の逆流が検知されない場合、すなわち、カット弁30の故障を生じてもリード弁36が正常である限りは、フェイルセーフ制御に移行せず、通常運転を可能とすることで、必要以上の運転性の悪化を防止することができる。
本発明の一実施形態を示す内燃機関の二次空気供給装置の構成図 内燃機関の燃焼室回りの縦断面図 二次空気バルブ(カット弁+リード弁)の詳細図 二次空気供給制御及び故障診断のフローチャート 故障バンク特定サブルーチンのフローチャート 二次空気供給制御及び故障診断のタイムチャート
符号の説明
1 内燃機関(エンジン)
2 燃焼室
3 吸気ポート
4 吸気弁
5 燃料噴射弁
6 点火プラグ
7 排気弁
8 排気ポート
9 排気マニホールド
10 二次空気ギャラリ(ヘッド内通路)
11 二次空気吐出通路(吐出口)
12 エアポンプ
13 エアクリーナ
15 熱線式エアフローメータ
22 二次空気バルブ
23 パイプ
25 ECU
26 電源
27、28 スイッチング素子
30 電磁開閉弁(カット弁)
31 弁体
32 アーマチャ
33 スプリング
34 電磁コイル
35 弁シート部
36 一方向弁(リード弁)
37 ベース板

Claims (4)

  1. 排気通路の排気浄化触媒上流に接続される二次空気通路に、二次空気供給用のエアポンプを備え、更にエアポンプと排気通路への二次空気吐出口との間に、常閉の電磁開閉弁と一方向弁とを直列に配置してなる二次空気バルブを備える内燃機関の二次空気供給装置において、
    二次空気通路の二次空気バルブ上流側にて、排気凝縮水の有無を検知することにより、電磁開閉弁と一方向弁の両方の開故障による二次空気通路への排気の逆流を検知する逆流検知手段を設け、
    前記二次空気通路に空気流量検出用の熱線式エアフローメータを備え、
    前記逆流検知手段は、前記エアフローメータの熱線への排気凝縮水の付着によって熱線が過冷却されることによる前記エアフローメータの出力の異常上昇を検知することによって、排気凝縮水を検知するように構成し、
    前記電磁開閉弁に閉指令を与えた状態での、前記エアフローメータにより検出される空気流量に基づいて、前記電磁開閉弁の開故障を診断する故障診断手段を備え、
    前記故障診断手段により、前記電磁開閉弁の開故障と診断されたときに、前記逆流検知手段の検知結果に基づいて、前記一方向弁の開故障を診断することを特徴とする内燃機関の二次空気供給装置。
  2. 前記故障検出手段として、前記エアポンプを作動させて、前記電磁開閉弁に閉指令を与えた状態での、前記エアフローメータにより検出される空気流量に基づいて、前記電磁開閉弁の開故障を診断する第1の故障診断手段と、前記エアポンプを停止させて、前記電磁開閉弁に閉指令を与えた状態での、前記エアフローメータにより検出される空気流量に基づいて、前記電磁開閉弁の開故障を診断する第2の故障診断手段と、を備え、
    前記第1及び第2の故障診断手段のいずれか一方により、前記電磁開閉弁の開故障と診断されたときに、前記逆流検知手段の検知結果に基づいて、前記一方向弁の開故障を診断することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の二次空気供給装置。
  3. 前記第1及び第2の故障診断手段は、前記エアフローメータの出力電圧をそれぞれ所定の閾値と比較して診断を行い、
    前記逆流検知手段は、前記エアフローメータの出力電圧を、前記第1及び第2の故障診断手段での前記閾値より大きい別の閾値と比較して排気凝縮水の有無を検知することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の二次空気供給装置。
  4. 前記逆流検知手段により排気の逆流が検知されたときに、車両の運転を制限するフェイルセーフ制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の二次空気供給装置。
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