JP3743008B2 - 内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関用熱線式エアフローメータは、通過する空気の温度に対し、ある温度分だけ高い温度になるように、ヒータ(感温抵抗体)を制御している。つまり、通過する空気が少ない時は、ヒータに供給する電流を減らし、多い時には電流を増やし、ヒータから空気への放熱に対しそれに見合った量だけ電流を流すように構成されている。そして、このエアフローメータの異常検出装置が、例えば、特開昭55−164312号公報に開示されている。この種の装置は、エアフローメータの出力が許容範囲内にあるか否か判定し、エアフローメータの出力が許容範囲から外れると、異常と判定して警報ランプ等により異常を知らせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際に車両に搭載した場合での環境条件の中には浸水した道路を走行したり雨の日の追従走行等により多量の雨水がエアクリーナに浸水する場合があり、この状態で加速等を行うと空気量が増えるため水が飛散しヒータ部分に水滴が付着する場合がある。この時もやはりエアフローメータは一定の温度を保とうと水が蒸発するまで大電流を流すため、この気化熱に要する分だけエアフローメータは誤計測したことになりエアフローメータの出力は過大なものとなる。そして、ECUにこの出力を取り込むとECUでは通常ではあり得ない過大出力電圧のためエアフローメータの異常と判断してしまいエアフローメータは故障している訳ではないが故障と誤判定し、エアフローメータ故障を記憶し表示してしまう。
【0004】
そこで、この発明の目的は、熱線式エアフローメータの抵抗体への水付着に対して故障の誤判定を防止するとともに精度よく吸入空気流量を求めることができる内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、内燃機関の吸気通路に設けられた熱線式エアフローメータと、前記内燃機関が定常状態か否かを検出する機関状態検出手段と、所定時間での前記熱線式エアフローメータの出力値の変化量を検出する出力値変化量検出手段と、前記機関状態検出手段により内燃機関が定常状態の時において、前記出力値変化量検出手段による所定時間での前記熱線式エアフローメータの出力値の変化量が水滴が付着したと判断するための所定値より大きいと、前記出力値変化量検出手段の所定時間での前記熱線式エアフローメータの出力の最小値を基に吸入空気量を求める吸入空気量算出手段とを備えた内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置をその要旨とするものである。
【0006】
ここで、前記機関状態検出手段は、スロットルバルブの開度の変化率が所定値より小さく、かつ、内燃機関の回転数の変化率が所定値より小さいとき内燃機関が定常状態であると判断するようにしてもよい。
【0007】
又、前記吸入空気量算出手段は、所定時間毎の最小値の平均値にて吸入空気量を求めるようにしてもよい。
【0008】
【作用】
機関状態検出手段は内燃機関が定常状態か否かを検出する。出力値変化量検出手段は、所定時間での熱線式エアフローメータの出力値の変化量を検出する。吸入空気量算出手段は、機関状態検出手段により内燃機関が定常状態の時において、出力値変化量検出手段による所定時間での熱線式エアフローメータの出力値の変化量が水滴が付着したと判断するための所定値より大きいと、出力値変化量検出手段の所定時間での熱線式エアフローメータの出力の最小値を基に吸入空気量を求める。
【0009】
つまり、熱線式エアフローメータのヒータ(抵抗体)に水が付着すると、エアフローメータは一定の温度を保つべく水滴が蒸発するまで大電流を流しこの気化熱に要する分だけエアフローメータの出力が大きくなるが、これを故障と判定せずに、ある時間間隔での出力値のうちの最小値を基に吸入空気量を算出する。
【0010】
【実施例】
以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って説明する。
図1には、熱線式エアフローメータを使用した内燃機関の概略システムを示す。
【0011】
4サイクル4気筒火花点火式ガソリンエンジン1は自動車に搭載されている。エンジン1には吸気通路を構成する吸気管2が接続され、吸気管2の最上流部にはエンジン1内へ吸入される空気を濾過するエアクリーナ3が設けられている。又、吸気管2にはスロットルバルブ4が設けられ、スロットルバルブ4によりシリンダ内に吸入される吸気量が調整される。ガソリンエンジン1の各気筒の吸気ポートにはインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)5a,5b,5c,5dが配置されている。又、エンジン1における各気筒には点火プラグ6a,6b,6c,6dが配設されている。
【0012】
吸気管2におけるスロットルバルブ4の上流側には、熱線式エアフローメータ7が配置されている。この熱線式エアフローメータ7の配置部分の詳細を、図2に示す。図2において、吸気管2が水平方向に延設され、吸気管2の先端開口部には熱線式エアフローメータ7の円筒状のケース7aが嵌入されている。又、熱線式エアフローメータ7のケース7aの他端開口部にはエアクリーナ3のケース8が取り付けられている。エアクリーナ3のケース8内には水平方向にエアクリーナエレメント3aが配置されている。エアクリーナ3のケース8には空気取入口8aが形成され、空気取入口8aから水平方向に空気がケース8内に吸入され、その空気はエアクリーナエレメント3aを通過し熱線式エアフローメータ7のケース7a内に吸入される。
【0013】
熱線式エアフローメータ7のケース7a内において、同ケース7aの内壁から延びる複数のステー10によりケース7aの中央部にボディ9が固定支持されている。ボディ9には空気通路11が形成され、その一端がボディ9の上流側中央部に開口しているとともに他端がボディ9の側面に開口している。この空気通路11の途中には、感熱抵抗体(ヒータ)12と温度補償用抵抗体13とが配置されている。
【0014】
図3には、熱線式エアフローメータ7の電気的構成を示す。前述の感熱抵抗体12と温度補償用抵抗体13と抵抗体14,15,16を用いてブリッジ回路が形成されている。このブリッジ回路における接続点aには電源電圧Vccが印加され、接続点bはアースされている。そして、ブリッジ回路における接続点cと接続点dとの間の不平衡電圧が零になるように電源電圧Vccを制御して温度を一定に保つようになっている。つまり、電流加熱した感熱抵抗体12と温度補償用抵抗体13とを空気の流れに置き、空気流量によって抵抗体温度が変化するが、この温度を一定に保つように電流を制御して、この電流を電圧(アナログ電圧)として取り出すようになっている。
【0015】
又、図1において、エンジン1には排気マニホールド17が配置され、排気マニホールド17は排気管18が接続されている。燃料は、図示しない燃料系から各気筒に対応して設けられたインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)5a,5b,5c,5dから供給される。又、燃焼用空気はエアクリーナ3、吸気管2、スロットルバルブ4を経てエンジン1の燃焼室に吸入される。そして、燃焼後の排気ガスは排気マニホールド17、排気管18、図示しない触媒コンバータを経て大気に放出される。
【0016】
又、エンジン1にはサーミスタ式の水温センサ19が設けられ、水温センサ19は冷却水温の検出およびその冷却水温に応じたアナログ電圧(アナログ検出信号)を出力する。又、エンジン1には回転センサ20が設けられ、回転センサ20はエンジンのクランク軸の所定の回転角度位置を検出し回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力する。この回転センサ20としては、例えば、点火装置の点火コイルを用いればよく、点火コイルの一次側端子からの点火パルス信号を回転速度信号とすればよい。又、電磁ピックアップにより磁束変化を電気信号に変換するものなどであってもよい。
【0017】
機関状態検出手段、出力値変化量検出手段、吸入空気流量算出手段としてのエンジンコントロール用ECU21は、CPU、ROM、RAM、インターフェイス等により構成されている。ECU21にはスタータスイッチ22およびキースイッチ23が接続されている。さらに、ECU21にはスロットルバルブ4の開度を検出するスロットル開度センサ24が接続され、同スロットル開度センサ24はスロットル全閉をも検出する。スタータスイッチ22およびキースイッチ23にはバッテリ25が接続されている。ECU21には水温センサ19が接続され、ECU21は水温センサ19からの信号により冷却水温を検知する。ECU21には回転センサ20が接続され、ECU21は回転センサ20からの信号により回転数を検知する。又、ECU21は熱線式エアフローメータ7からの信号を入力する。さらに、ECU21には警報ランプ26が接続され、この警報ランプ26は車両のインストルメントパネルに配置されており、熱線式エアフローメータ7の異常時に点灯する。
【0018】
さらに、ECU21においては基本的には熱線式エアフローメータ7および回転センサ20の各信号に基づいて基本燃料噴射量(基本的な噴射パルス幅)と点火時期を演算する。そして、この基本燃料噴射量(基本的な噴射パルス幅)と点火時期にエンジン冷却水温等による補正を行って最終的な噴射パルス幅と点火時期を求め、これによりインジェクタ5a,5b,5c,5dの開弁時間と点火プラグ6a,6b,6c,6dの点火時期が制御される。
【0019】
次に、このように構成した内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置の作用を、図4,5,6,7を用いて説明する。
図4,5は、ECU21のメインルーチンである。又、図6は、ECU21の4ms毎に割り込み処理されるルーチンを示す。さらに、図7には、熱線式エアフローメータ7の出力値の推移を示すものであり、熱線式エアフローメータ7の抵抗体に水滴が連続的に付着して過大な出力を出す場合を示している。
【0020】
まず、図6の4ms毎に割り込んでくるルーチンの処理について説明する。
ECU21はステップ10で4ms毎に熱線式エアフローメータ7の出力VGを取り込んでRAMに格納する。そして、ECU21はRAMのデータVG1 〜VGk を1個ずつずらす。つまり、出力VG1 に格納していたデータはVG2 に移し、VG2 に格納していたデータはVG3 に移し、VGk-1 のデータはVGk に格納する(図7参照)。ただし、kは10〜30個位が適当である。
【0021】
次に、ECU21はステップ20において最新の出力VGをVG1 に格納する。そして、ECU21はステップ30において4ms毎に取り込んだ出力VGの差の絶対値(ΔVG1 〜ΔVGk-1 )を積算する。ECU21は、これを、ΣΔVGとしてRAMに格納する。
【0022】
次に、ECU21は、ステップ40においてカウンタCが「k」になっているか否か判定し、「k」になっていない場合は、ステップ80に移行してカウンタCを「1」インクリメントし、この4msの処理を終了する。一方、ECU21は、ステップ40においてカウンタCが「k」となると、ステップ50に移行してカウンタCを「0」にしてステップ60に移行する。ECU21は、ステップ60では出力VG1 〜VGk の中で最も小さい値を格納するRAMのデータVGS1 〜VGSm を1個ずつずらす。つまり、VGS1 に格納していたデータをVGS2 に移し、VGS2 に格納していたデータをVGS3 に移し、VGSm-1 のデータをVGSm に格納する(図7参照)。ここで、mは5〜10個位が適当である。
【0023】
そして、ECU21はステップ70ではVG1 〜VGk の中で最も小さい値をVGS1 に格納し、この4msの処理を終了する。
次に、図4,5のメインルーチンでの処理について説明する。
【0024】
ECU21はステップ100において4ms毎のエアフローメータ7の出力VGの最新値VG1 がエアフローメータ7の出力の下限ガード値(VGMIN)以下か否かする。そして、ECU21は最新値VG1 が下限ガード値(VGMIN)以下の時は出力断線等のエアフローメータ異常が発生したとみなしてフェイル時の処理へ進む。又、ECU21は最新値VG1 が下限ガード値(VGMIN)より大きいと、ステップ110に移行して4msルーチンで求めたVGS1 〜VGSm の積算値を個数mで除した値(=ΣVGS/m)、つまり、最小値の平均値がエアフローメータ7の出力の上限ガード値VGMAXより大きいか否か判定する。ECU21はΣVGS/mが上限ガード値VGMAXより大きいと、グランド断線等のエアフローメータ異常が発生したとみなしてフェイル時の処理へ移行する。そして、ECU21はフェイル時の処理としてステップ300で燃料噴射時間TAU及び点火時期を固定値として、ステップ310に移行する。ECU21はステップ310でこのフェイル処理モードに入って5秒間以上経過したかどうかを判定し、5秒間未満の場合はこの処理を終了する。又、ECU21は5秒間以上連続してフェイル処理モードの場合はステップ320でエアフローメータ7の故障を記憶し、警報ランプ26を点灯して乗員に知らせ、この処理を終了する。
【0025】
一方、ECU21はステップ110においてΣVGS/mが上限ガード値VGMAX以下の時は、図5のステップ120に移行してスロットル開度センサ24によるスロットル開度の変化率ΔTAが所定値ΔTAW(例えば、5°)以上かどうか判定し、所定値ΔTAW以上の場合は通常の演算処理を行う。又、ECU21は所定値ΔTAW未満の時はステップ130に移行して回転センサ20によるエンジン回転数の変化率ΔNEが所定値ΔNEW(例えば、100rpm)以上かどうかを判断して所定値ΔNEW以上の場合は、通常の演算処理を行う。又、ECU21は所定値ΔNEW未満の時はエンジン1が定常状態にあるとみなす。即ち、ステップ120にてスロットルバルブ4の開度の変化率ΔTAが所定値ΔTAWより小さく、かつ、ステップ130にてエンジン回転数の変化率ΔNEが所定値ΔNEWより小さいと、エンジン1が定常状態にあると判断する。そして、ECU21はステップ130でエンジン回転数の変化率ΔNEが所定値ΔNEW未満の時は、ステップ140に移行して4msルーチンで求めたVGの差の絶対値を積算した値(=ΣΔVG)が所定値ΣΔVGW(例えば、0.5ボルト)以下かどうかを判断して、所定値ΣΔVGW以下の場合は通常の演算処理モードへと進む。
【0026】
ECU21は通常の演算処理モードの処理としてステップ150において今回は4気筒を例にとっているので、180°CA間のエアフローメータ出力電圧値(VG1 〜VGK )を流量(G4MS1 〜G4MSX )にVG−Gマップを用いて変換する。その180°CA間のG4MSを積算してこの値をΣG4MSに格納する。そして、ECU21はステップ160に進みエンジン1が180°CA回転するに要した時間を4msで除して割り込み回数nを求め、その期間での流量ΣG4MSを割り込み回数nで除し、180°CA間の平均流量GAを算出する。そして、ECU21はステップ170に移行して1回転当たりの吸入空気量GN(=GA/NE)を算出しステップ180に進む。ECU21はステップ180では先程求めた1回転当たりの吸入空気量GNに燃料噴射量への換算係数KINJを乗算し、さらに、各増減量系のトータル値(FEFI)を乗算して燃料噴射時間TAUを算出する。そして、ECU21はステップ190において実際の燃料噴射弁(インジェクタ)の通電時間TAUEを求めるために先程算出した燃料噴射時間TAUにインジェクタの無効噴射時間TAUVを加算し、最終パルス幅TAUE(=TAU+TAUV)を求め、この処理を終了する。
【0027】
一方、ECU21はステップ140においてΣΔVGが所定値ΣΔVGWより大きい場合、即ち、所定時間でのエアフローメータ7の出力値の変化量ΣΔVGが所定値ΣΔVGWより大きくなると、熱線式エアフローメータ7の感熱抵抗体12に水滴が付着したと判断して以下の処理を行う。ECU21はステップ200において4msルーチンで算出したVG1 〜VGK の中で最も小さい値VGS1 とその前の時の最小値VGS2 と・・・そのm−1回前の最小値VGSm の積算値(=ΣVGS)を個数mで除した平均最小値VGSS(=ΣVGS/m)を算出する。そして、ECU21はステップ210において熱線式エアフローメータ7の出力VGの代わりにこの平均最小値VGSSを用いてVG−Gマップより平均流量GAを算出する。その後、ECU21はステップ170に進み吸入空気量GNの算出を行う。この後の処理は通常の演算処理と同様の処理を行いインジェクタの通電時間を求め、この処理を終了する。
【0028】
このように本実施例の内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置においては、ECU21(機関状態検出手段、出力値変化量検出手段、吸入空気量算出手段)がエンジン1(内燃機関)が定常状態か否かを判定するとともに(図5のステップ120,130)、所定時間での熱線式エアフローメータ7の出力値の変化量を検出する(図5のステップ140)。そして、ECU21はエンジン1が定常状態の時において、所定時間での熱線式エアフローメータ7の出力値の変化量が所定値より大きいと、所定時間での熱線式エアフローメータ7の出力の最小値を基に吸入空気量を求めるようにした(図5のステップ210)。つまり、熱線式エアフローメータ7のヒータに水が付着すると、エアフローメータは一定の温度を保つべく水滴が蒸発するまで大電流を流しこの気化熱に要する分だけエアフローメータの出力が大きくなるが、これを故障と判定せずに、ある時間間隔での出力値のうちの最小値を基に吸入空気量を算出する。その結果、熱線式エアフローメータ7の抵抗体への水付着に対して故障の誤判定を防止するとともに精度よく吸入空気量を求めることができることとなる。
【0029】
換言すれば、精度よくエアフローメータ異常とエアフローメータ水付着とを分離でき、それぞれに見合った適切な制御を与え、良好な運転状態を確保し水付着におけるエアフローメータ異常の誤検出を無くすことができる。
【0030】
又、ECU21は図5のステップ200において所定時間での最小値の平均値を求め(図5のステップ200)、この平均値に基づいて吸入空気量を求めるようにしたので(図5のステップ210)、誤測定を回避することができる。
【0031】
尚、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例ではエンジンが定常状態である時とは、スロットルバルブの開度の変化率が所定値より小さく、かつ、エンジンの回転数の変化率が所定値より小さい時としたが、エンジンの吸気圧の変化率が所定値より小さいとき、あるいは、エンジンの吸気圧の変化率を含めたスロットルバルブの開度の変化率やエンジンの回転数の変化率の組み合わせにより判断してもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、熱線式エアフローメータの抵抗体への水付着に対して故障の誤判定を防止するとともに精度よく吸入空気量を求めることができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱線式エアフローメータを使用した内燃機関の概略システム図である。
【図2】熱線式エアフローメータの配置部分の詳細図である。
【図3】熱線式エアフローメータの電気回路図である。
【図4】作用を説明するためのフローチャートである。
【図5】作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】作用を説明するためのフローチャートである。
【図7】熱線式エアフローメータの出力の推移を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
2 吸気通路を構成する吸気管
7 熱線式エアフローメータ
21 機関状態検出手段、出力値変化量検出手段、吸入空気流量算出手段としてのECU
Claims (3)
- 内燃機関の吸気通路に設けられた熱線式エアフローメータと、 前記内燃機関が定常状態か否かを検出する機関状態検出手段と、
所定時間での前記熱線式エアフローメータの出力値の変化量を検出する出力値変化量検出手段と、
前記機関状態検出手段により内燃機関が定常状態の時において、前記出力値変化量検出手段による所定時間での前記熱線式エアフローメータの出力値の変化量が水滴が付着したと判断するための所定値より大きいと、前記出力値変化量検出手段の所定時間での前記熱線式エアフローメータの出力の最小値を基に吸入空気量を求める吸入空気量算出手段とを備えたことを特徴とする内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置。 - 前記機関状態検出手段は、スロットルバルブの開度の変化率が所定値より小さく、かつ、内燃機関の回転数の変化率が所定値より小さいとき内燃機関が定常状態であると判断するものである請求項1に記載の内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置。
- 前記吸入空気量算出手段は、所定時間毎の最小値の平均値にて吸入空気量を求めるものである請求項1に記載の内燃機関用熱線式エアフローメータの信号処理装置。
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