JP5017722B2 - 袋詰め包装におけるスチーム置換脱気装置及び方法 - Google Patents

袋詰め包装におけるスチーム置換脱気装置及び方法 Download PDF

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Description

本願発明は、袋詰め包装におけるスチーム置換脱気装置及び方法に関し、さらに詳細に言えば、噴射するスチームの適切な温度制御が可能なスチーム置換脱気装置及び方法に関する。本発明はさらに、スチームの適切な温度制御を行うと共に、ノズルから噴射されるスチームを速やかにスチーム置換脱気に適切な温度にまで上げて、袋詰め作業の待機時間を短くすることができるスチーム置換脱気装置及び方法に関する。
食品等を袋に自動包装する際に、被包装物の充填後にスチームを袋内へ吹き込み、このスチームによって袋内の空気を置換して脱気することが行われている。この袋内に噴射されるスチームの温度は冷却後の袋内容積の収縮或いはその後に施される処理、例えば殺菌処理などにも影響するところから重要である。
従来袋詰め包装におけるスチーム置換脱気装置においては、通常、カートリッジヒータを内蔵した加温器においてスチーム供給源から供給されたスチームを加熱し、その加熱したスチームを供給通路を通してノズルに送る構成になっており、その際に加温器出口でのスチームの温度を測定し、出口でのスチーム温度の信号をフィードバックしてヒータのオン、オフを制御し、出口でのスチーム温度が目標値となるように制御している。また、スチームが流れていない場合にヒータが過熱状態となって加温器が故障してしまうのを防止する為に加温器の表面温度も測定している。
ところで、スチームは加温器を出てからスチーム供給路を通ってノズルに送られるので、当然にその間に温度低下が生じてしまい、実際にノズルから噴射されるスチームの温度は加温器出口での温度とは相違する。また、加温器出口での温度が同じでも、例えば周囲温度の変化によって、或いは運転開始と定常運転時とによって温度低下に差異が生じ、ノズルから噴射されるスチーム温度に格差が生じる。このために脱気不良が頻繁に生じ、その都度作業者が調整する必要があった。
特公平7−86012号は、カップ状のセミリジッド容器を使用する自動包装で、容器内へ蒸気と不活性ガスを順次吹き込む場合において、蒸気が通る蒸気パイプ及び蒸気枝管の端部近くまでコイルヒータを巻いてその上に断熱材を巻き、中を通る蒸気を加熱し、蒸気が噴射される蒸気枝管の下端部出口側方から温度計を取付けて蒸気の温度を測定し、その信号をコントローラに送ってヒータを制御する構成を開示している。しかし袋状の容器を使用する袋詰め包装においては、良好な脱気状態を得るためにはスチーム噴出ノズルを袋内に挿入する必要があり、この文献に開示されるような蒸気が通るパイプ自体にコイルヒータ及び断熱材を捲きつけて中を通るスチームを加熱し、パイプ下端部出口側方から温度計を取付ける構成は採用し得ない。
特公平7−86012号公報
本願発明は上記従来例の問題点に鑑み、スチーム供給路移動中におけるスチームの温度変化の影響を排除できると共に、運転開始時と定常運転時での条件の相違、或いは周囲温度など環境変化が生じても、ノズルから噴射されるスチームの温度が速やかに所定の目標温度となるように制御し、置換率の高い脱気状態を安定的に得られるスチーム置換脱気装置及び方法を提供することをその目的とする。
本発明は上記に加えてさらに、袋詰め作業の開始に先立って、袋詰め作業時における噴射状態とは異なる状態でスチームをノズルに供給して、ノズルから噴射されるスチームの温度を短い時間で安定的に所定の稼動温度まで高めることのできるスチーム置換脱気装置及び方法をも提供することをその目的とする。
上記課題のスチーム供給路移動中におけるスチームの温度変化の影響を排除するために本願発明は、袋詰め包装機用のスチーム置換脱気装置において、先端に包装用袋内に挿入される噴出口を備えたノズルと、このノズルにスチームを供給するためのスチーム供給源と、ノズルに供給されるスチームを加温する加温器と、両端においてスチーム供給源と加温器とに接続された一次側スチーム供給路と、両端において加温器とノズルに接続された二次側スチーム供給路とを設け、加温器のスチームの出口近傍に、該出口でのスチームの温度を測定する第1温度センサを配置し、ノズルの噴出口付近でのスチームの温度を測定する第2温度センサをノズル内に配置する。そして該スチーム置換脱気装置はさらに、第1温度センサと第2温度センサと加温器に接続され、該加温器を制御する制御装置を備える。該制御装置には、加温器のスチーム出口でのスチームの目標温度としての第1目標温度の初期値と、ノズルの噴出口付近でのスチームの目標温度としての第2目標温度とが入力される。そしてこの制御装置は、第1目標温度と第1温度センサにより測定される温度に基づいて加温器を制御し、第2目標温度と第2温度センサにより測定される温度に基づき第1目標温度を変更して設定し直すようになっている。
さらに本発明は二つのノズルを備えた二重管タイプのノズルを使用する袋詰め包装機用のスチーム置換脱気装置にも適用され、その装置にいてはスチーム供給路移動中におけるスチームの温度変化の影響を排除するために、それぞれのノズルに対して加温器と、一次側スチーム供給路と、二次側スチーム供給路とを設け、第1温度センサと、第2温度センサを設け、制御装置によってそれぞれの加温器を制御すると共に、それぞれの第1目標温度を変更して設定するようにした。
上記二重管タイプのノズルを使用する袋詰め包装機用のスチーム置換脱気装置において、さらにノズル出口でのスチーム温度を所定の稼動温度まで速やかに高め、包装機の待機時間を短くするために、上記構成に加えて、少なくとも外側のノズルに対して、袋供給装置による袋の供給開始に先立ってノズルに連続的にスチームを供給してノズルを加温するための昇温用スチーム供給路を設け、この昇温用スチーム供給路によるスチームの供給を上記制御回路により制御することとした。
さらに本願発明は、上記課題のスチーム供給路移動中におけるスチームの温度変化の影響を排除できるスチーム置換脱気方法を提供し、その方法は、
先端に袋内に挿入される噴出口を備え、スチーム供給路を介してスチーム供給源に接続されたノズルと、スチーム供給路に配置され、通過するスチームを加熱する加温器とを用いる、袋詰め包装におけるスチーム置換脱気方法において、
加温器の出口でのスチームの目標温度としての第1目標温度の初期値を設定し、
ノズルの噴出口でのスチームの目標温度としての第2目標温度を設定し、
加温器の出口での実加温器出口スチーム温度を測定し、
ノズルの噴出口付近での実ノズル噴出口スチーム温度をし、
第1目標温度と測定された前記実加温器出口スチーム温度とに基づいて加温器を制御し、
第2目標温度と測定された実ノズル噴出口スチーム温度とに基づき、第1目標温度を変更して設定し直すようにしたものである。
さらに本発明は、ノズル出口でのスチーム温度を所定の稼動温度まで速やかに高め、包装機の待機時間を短くするために、上記方法の構成に加えて、袋詰め包装作業の開始に先立ち、ノズルに連続的にスチームを供給してノズルの温度を稼動温度まで高める工程をさらに備えているスチーム置換脱気方法を提供する。より具体的には、そのノズルへのスチームの連続供給は、加温器と該加温器へスチームを供給するスチーム供給源との間でスチーム供給路と並行に設けられた昇温用スチーム供給路を介して行われる。
なお上記の第2目標温度は、具体的実施の態様のひとつにおいては、一定の温度範囲として設定される。
本願発明によれば、第2温度センサにより検出されたノズル噴射口でのスチームの温度すなわち実ノズル噴射口スチーム温度の、ノズル噴射口での目標とされる温度すなわち第2目標温度に対する差を用いて、加温器の出口でのスチームの目標とされる温度すなわち第1目標温度の設定値を変更するようにしたので、スチーム供給路移動中のスチームの温度変化の影響を排除できるとともに、生産開始時、或いは環境変化などによって実ノズル噴射口スチーム温度に変動が生じても、適切且つ迅速に制御されて目標ノズル噴射口スチーム温度に一致させることができる。したがって脱気不良の発生を最小に抑えることができる。
また、昇温用スチーム供給路を設け、袋詰め包装作業の開始、具体的には袋供給装置による袋供給開始に先立ってこの昇温用スチーム供給路を介して昇温用のスチームを連続的に供給することにより、安定的な状態で速やかにノズルを所定の稼動温度まで高めることができ、袋詰め作業開始までの待機時間を短縮することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、以下の実施の形態は例示的に示すものであり、本願発明の範囲がそれに限定されるものではない。
図1は本発明に係るスチーム置換脱気装置(以下「脱気装置」という。)1を用いた袋詰め包装機Aの概略構成図である。包装機Aは複数組のグリッパGを備えた回転テーブルTを備え、工程1で袋供給装置Sから供給された袋BをグリッパGで把持して各工程を順次進んでいく。第2工程で製造日などの印刷が袋Bに施され、第3工程で袋Bの口が開かれ、工程4で固形物が充填され、工程5で液状物が充填され、工程6で後述する脱気装置1によりスチームによる置換が行われて脱気が施され、工程7で袋口の第1シールがされ、工程8で袋口の第2シールが行われ、工程9で袋口の冷却と製品としての袋Bの排出が行われる。
図2は本発明の第1の実施の形態に係る脱気装置1の構成を示す回路図であり、図3はこの実施の形態に使用するノズル3を示す図である。先ず図3を参照してノズル3の構成を説明する。
図3において(イ)はノズル3の側面断面図、(ロ)は一部部材の図示を省略した底面図である。ノズル3は、図の(イ)で上下に伸びるノズル本体5を備え、このノズル本体5は上側の略円筒状の上側筒部7と、少なくともその下側部分が包装用の袋(図示せず)内に挿入される挿入部9とを備えている。挿入部9は図の(ロ)から明らかなとおり、横断面形状が扁平な形をしており、さらにその下端部即ち先端部である噴出口11は長手方向の両端部において斜めにカットされて傾斜部12a、12bとなっている。挿入部9の横断面の形状は扁平形に形成されていれば良く、図示のものに限定されない。
ノズル本体5の上端は中空のホルダ13に取付けられており、そのホルダ13の側方にスチームの導入口15が設けられ、後述する二次側スチーム供給路48(図2参照)に接続される。さらにホルダ13の上端には孔が形成され、その孔にアダプタ19を用いて温度センサ17が取付けられ、そのセンサ17はノズル本体5内を下方へ噴出口11まで伸びて、噴出口11から噴出されるスチームの温度を検出するようになっている。そしてノズル3は取付け用ブラケット21を介して図示しない昇降軸に固定され、昇降軸と共に上下動し、その噴出口11が図示しない袋の中に挿入されてスチームを噴出し、噴出作業が終了すると袋から抜出される。この袋への出し入れの動作については公知であり、説明を省略する。
次に図2を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図において符号31は従来使用されていたものと同種のもので差し支えないスチーム供給源であり、一次側スチーム供給路32を介してこれも従来使用されていたものと同種のもので差し支えない加温器35の流入口37に接続されている。一次側スチーム供給路32の途中には減圧弁33、流路開閉弁34が設けられている。加温器35内にはこれも公知のカートリッジヒータ36が内蔵されており、このヒータ36は配線39によって後述する制御装置47に接続され、適宜そのオン、オフが制御されるようになっている。符号38は加温器35の出口でありスチームの流出口となる。
符号40はアダプタ41を用いて加温器35に取付けられた、前述のカートリッジヒータ36の表面温度を測定する温度センサであり、符号42はアダプタ43を用いて加温器35の出口38近傍に取付けられた、出口38から流出するスチームの温度を測定する温度センサ(第1温度センサ)である。センサ40,42はそれぞれ配線44,45を介して制御装置47に接続されている。制御装置47には前述のノズル3に取付けた温度センサ17(第2温度センサ)も配線46を介して接続され、さらに配線49を介して前述の回転テーブルT、袋供給装置S(図1参照)も接続され、それらの運転が制御装置47により制御されるようになっている。また、加温器35の出口38は二次側スチーム供給路48によってノズル3の導入口15に接続されている。
上記の構成を備えたスチーム置換脱気装置1の動作について次に説明すると、先ず図示しない包装袋が前の工程で被包装物をその中に充填され、一対のグリッパによってその両側縁部を挟持されて、袋口を開いた状態で脱気工程へ送られ、待機位置にあるノズル3の下へ移動してくると、ノズル3が下降を開始する。ノズル3の下降途中、具体的にはノズル3の噴出口11が袋内へ入るのとほぼ同時に開閉弁34が開かれ、スチーム供給源31からのスチームは減圧弁33で適宜減圧されて一次側スチーム供給路32を通って加温器35に送られ、加温器35で加熱されて出口38から出て、二次側スチーム供給路48を介して導入口15を通ってノズル3に入り、噴出口11から袋内へのスチームの噴射が開始される。そのままスチームの噴射が続けられ、ノズル3が下降端に達すると短い時間その位置に留まり、その間に袋の両側縁部を挟持するグリッパが所定距離だけ遠ざかることにより袋口が緊張され、ノズル3に密着する。その後ノズル3が上昇を開始し、ノズル3の上昇途中、具体的にはノズル3の噴出口11が袋内から出るのとほぼ同時に開閉弁34が閉じられてスチームの噴出が停止される。ノズル3は所定の待機位置まで戻り、一方、袋は袋口を緊張した状態のまま次の工程へ送られる。なお、スチームの噴出開始、停止のタイミングは適宜変更できる。また、スチームをノズル3から噴射するときにはセンサ42によって加温器35の出口38でのスチームの温度が測定され、センサ17によってノズル3の噴出口11でのスチームの温度が測定され、それぞれ信号を制御装置47に送るようになっている。なお、制御装置47の電源が入っている状態では、温度センサ40によってヒータ36の表面温度が常時測定され、ヒータ36が過熱状態となるのを防止する。
次にスチームの温度制御について説明する。先ず、ノズル3から噴出されるスチーム温度の目標値である目標ノズル噴出口スチーム温度(第2目標温度)が制御装置47に入力される。また、スチーム供給路48での温度低下を見込んで決められる加温器出口38でのスチーム温度の目標値である目標加温器出口スチーム温度(第1目標温度)の初期値も設定、入力される。そして、センサ42で検知される加温器出口38でのスチームの実際の温度即ち実加温器出口スチーム温度を示す信号を制御装置に入力し、それを設定された目標加温器出口スチーム温度と比較し、その結果に基づいてカートリッジヒータ36を適宜オン、オフするなどして実加温器出口スチーム温度が目標加温器出口スチーム温度となるように制御する。一方で、センサ17により検知されるノズル3の噴出口11でのスチームの実際の温度即ち実ノズル噴出口スチーム温度を示す信号を制御装置に入力し、それを設定された目標ノズル噴出口スチーム温度と比較し、その差の大きさに基づいて、それぞれの差の大きさに対応して予め定められた設定値に、前に設定されていた目標加温器出口スチーム温度の設定値を変更する。そして先に述べたセンサ43からの信号を用いて行う加温器出口スチーム温度の制御は、以後、この新しく設定され直した目標加温器出口スチーム温度を目標値として制御が行われることとなる。この動作を繰り返して、実ノズル噴出口スチーム温度を目標ノズル噴出口スチーム温度に一致させるように制御する。
なお、前述の通り制御装置47は配線49により回転テーブルT、袋供給装置Sにも接続されている。そして、包装機Aのスイッチが入れられても、第2温度センサ17により検出されるスチームの温度が所定の値の稼動温度に達するまでは、例えば袋供給装置Sによる袋Bの供給を停止するなどして包装機Aを空運転状態として待機させ、稼動温度に達したら包装作業を開始するようになっている。また、運転開始後に第2温度センサ17により検出される温度が稼動温度以下になった場合には、その温度で処理された袋を不良品として処理するようになっている。
上記と違って、例えばノズル3の噴出口11での実際の温度をフィードバックして目標温度からの差を用いてヒータ36の動作を制御し、それによって直接噴出口11での温度を制御しようとすると、スチーム供給路48での温度降下の影響でその偏差が大きく、目標値に近づけるのに時間がかかるし、場合によっては目標値に収束せずに発散してしまい、制御そのものが不可能となる場合もある。それに対して本発明では、ノズル3の噴出口11での実ノズル噴出口スチーム温度の目標ノズル噴出口スチーム温度からの差を求め、目標加温器出口スチーム温度の設定値を、その求めた差の大きさに応じた新たな設定値に設定しなおすことにしたので、目標値への制御が短時間且つ確実に行うことができる。
次に図4乃至図7を用いて第2の実施の形態に係る脱気装置51について説明する。先ず図5を参照してこの実施の形態で使用するノズル52について説明する。図5において(イ)はノズル52の側面断面図、(ロ)は一部部材の図示を省略した底面図である。このノズル52は二重管の形をしており、内側の第1ノズル53と外側の第2ノズル54とで構成されている。第1ノズル53は、第1の実施の形態で使用したノズル3とノズル本体5の上側筒部7の長さが異なるだけで、他の構成は同じであるので、対応する部材には同じ番号を使用して、その詳細な説明は省略する。
外側の第2ノズル54は略円筒状の部材である。その下端部即ち先端部が噴出口56となった円筒状のノズル本体55は第1ノズル53の上側筒部7の下側の一部と挿入部9とを取り囲むようになっている。そして第2ノズル54はそのノズル本体55の上側に形成された取付け部57において第1ノズル53の上側筒部7に固定して取付けられ、第1ノズル53と共に一体的に昇降し、第1ノズル53、第2ノズル54の噴出口11,56が袋内へ挿入されるようになっている。また、本体部55の上側側部にスチームの導入口58が設けられている。なお、図5の(イ)から明らかなように、第2ノズル54の噴出口56の下端部は第1ノズル53の噴出口11の下端部より軸方向において後退、即ち図において上方に位置している。また、符号59は、第2ノズル54内に配置され、その先端部が第2ノズル54の噴出口56の先端部近くに位置している温度センサである。
次に図4を参照して第2の実施の形態に係る脱気装置51について説明する。この装置51の構成は、上記のノズル52についての説明及び図4から明らかなとおり、図2に示した第1の実施の形態の構成に、ノズル52の第2ノズル54から噴出されるスチーム温度を制御するために必要な部材を追加したものであり、図2に示した構成と同じ部分の構成は第1ノズル53の噴出するスチーム温度の制御にそのまま使用しているので、それらの部材には同じ番号を付して詳細な説明は省略する。即ち、符号31はスチーム供給源、32は一次側スチーム供給路、33は減圧弁、34は流路開閉弁、35は加温器、36はカートリッジヒータ、37は流入口、38は出口、39は配線、40、42は温度センサ、41、43はアダプタ、44,45,46は配線、47は制御装置、48は二次側スチーム供給路、49は配線である。
ここでスチーム供給源31、制御装置47は共通に使用され、一方その他の部材は第2ノズル54用に設けられるが、それらの部材は第1ノズル53用のものと同じ部材であるので、その参照番号としては、第1ノズル53用の部材の参照番号に「a」を付して使用する。
スチーム供給源31は、スチーム供給路32から分岐したスチーム供給路32aを介して第2加温器35aの流入口37aにも接続されている。スチーム供給路32aの途中にも減圧弁33a、流路開閉弁34aが設けられている。加温器35a内にはカートリッジヒータ36aが内蔵されており、このヒータ36aは配線39aによって制御装置47に接続され、適宜そのオン、オフが制御されるようになっている。符号38aは加温器35aの出口でありスチームの流出口となる。
符号40aはアダプタ41aを用いて加温器35aに取付けられた、前述のカートリッジヒータ36aの表面温度を測定する温度センサであり、符号42aはアダプタ43aを用いて加温器35aの出口38a近傍に取付けられた、出口38aから流出するスチームの温度を測定する温度センサである。センサ40a,42aはそれぞれ配線44a、45aを介して制御装置47に接続されている。制御装置47には前述の第2ノズル54に取付けた温度センサ59も配線46aを介して接続されている。さらに配線49を介して図示しない袋詰め包装機も制御装置47に接続され、その運転が制御装置47により制御されるようになっているのは第1の実施の形態と同様である。また、加温器35aの出口38aはスチーム供給路48aによって第2ノズル54の導入口58に接続されている。
次に、このノズル52を使用してスチーム置換脱気を行う場合の手順について図6及び7を参照して説明する。図6の(A)は被包装物Cが充填された袋Bが脱気工程に移動して停止した状態を示しており、袋Bはその両側縁部を一対のグリッパG,Gにより挟持され、前の工程からその袋口が開かれたままの状態で脱気工程に移動してきている。ノズル52は移動してきた袋Bの上方に待機している。(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
図6の(B)は(A)の状態からノズル52が下方へ移動して袋Bの内部に第1ノズル53及び第2ノズル54の噴出口11,56が所定の位置まで挿入され、これら噴出口11、56からスチームを噴出している状態を示している。なお、スチームの噴出開始時期は、ノズル52の下方への移動が開始されると同時、ノズル52が所定の位置まで降下したときに、或いは完全に噴出口11,56が袋B内へ入ってからの何れをも適宜採用可能である。この状態で第1及び第2ノズル53,54からスチームを袋B内へ所定の時間に渡って噴出する。
図6の(C)は、第1及び第2ノズル53、54で所定の時間に渡ってスチームを噴出した後、ノズル52を所定の距離だけ上昇させて中間位置に移動させ、第2ノズル54のみを袋Bから抜取り、第2ノズル54からのスチーム噴射を停止した状態を示している。この状態で第1ノズル53の噴出口11は袋B内に位置し、そこからのスチームの噴出は続いている。このとき、第1ノズル53の噴出口11の先端部分は両側において前述したとおりカットされ、その部分は斜めに傾斜した形で開口しているので、この噴出口11からは単に真下に向かってだけでなく、斜め下方へ向かってもスチームが噴射され、袋B内全体へ満遍なくスチームが噴射されるようになっている。なお、第2ノズル54からのスチーム噴射停止時期も、ノズル52の上昇開始と同時、所定の距離だけ上昇したとき、中間位置で停止したときのいずれも適宜採用可能である。
図7の(D)では、ノズル52の状態は図5の(C)の状態のままで、即ちノズル52は中間位置に停止し、第1ノズル53からはスチームを噴射し、第2ノズル54からのスチームの噴射は停止した状態に維持したまま、グリッパG,Gを所定の距離だけ互いに遠ざかる方向へ移動させて、袋口を緊張状態にして第1ノズル53の挿入部9の周囲に密着させている。この場合、挿入部9は断面が扁平形になっているので、ノズル53の挿入部9と袋口との間の隙間を最小の状態にすることが可能である。この状態で所定の時間に渡ってスチームを第1ノズル53から噴射し続ける。
図7の(E)は、(D)の状態からノズル52を所定の距離だけ上昇させて図6の(A)の待機位置まで移動させ、第1ノズル53の噴出口11を袋Bから抜き取り、スチームの噴射を停止した状態を示している。グリッパG,Gは先と同じ位置にあり、袋Bの袋口は緊張した状態で閉じられている。そして袋Bはこの状態のまま図7の(F)に示すシール工程へ移動され、そこで公知の一対の熱板H,Hを用いて袋口がシールされる。このノズル52を使用することにより、第1の段階で第1及び第2ノズル53,54を用いて大量のスチームを噴射し、第2段階では袋内への空気の流入を阻止し、短時間に置換率の高い脱気を行うことができる。
上記の構成を備えたスチーム置換脱気装置51においては、第1ノズル53に対する制御と第2ノズル54に対する制御とは互いに独立的に行われるが、それぞれの制御は前述した第1の実施の形態での制御と同じであるので説明は省略する。但し、スチームの噴出停止のタイミングについては、図6及び7を参照しての先の説明から明らかなとおり、第1ノズル53と第2ノズル54とで異なり、それぞれのタイミングは開閉弁34,34aによって制御される。なお、スチーム供給路32,48を共通に使い、一個の加温器35とそれに付けた温度センサ40,42で第1、第2ノズル53,54両方のスチーム温度を制御することも可能であるが、前述のとおり第1ノズル53と第2ノズル54とでスチームの噴射停止のタイミングが異なるので、少なくとも第1、第2ノズルにつながる手前でスチーム供給路48は二つに分岐し、その分岐路にそれぞれ開閉弁を設ける必要がある。
次に図8及び9を用いて第3の実施の形態に係る脱気装置71を説明する。図8は脱気装置71の構成を示す回路図、図9はその動作のフローチャートである。先ず図8を参照してこの脱気装置71の構成を説明する。
この脱気装置71で使用しているノズル3を始めとして各部材及び回路の基本構成の大半は第1の実施の形態と同じであるので、同じ部材には同じ参照番号を使用し、その説明は省略する。この脱気装置71が第1の実施の形態の脱気装置1と異なる点は、昇温用のスチーム供給路72が設けられている点である。この昇温用スチーム供給路72は、スチーム供給源31と温度加温器35との間で、一次側スチーム供給路32と並列に設けられていることである。そしてこの昇温用スチーム供給路72には、減圧弁73と手動の開閉弁74とが設けられている。後述するように昇温用スチーム供給路72を介して、袋詰め包装が開始される前にスチームが連続的にノズル3に供給され、このノズル3から噴射されるスチームの温度が所定の稼動温度に達するまで、袋詰め包装作業は待機状態に維持されるようになっている。
次に図9を参照して第3の実施の形態に係る脱気装置71の動作について説明する。先ずステップ1で包装機Aの電源がオンにされ、温度センサ17、40、42はオンになる。次いでステップ2で昇温用スチーム供給路72に設けられた開閉弁74が開かれると、スチーム供給源31からのスチームが昇温用スチーム供給路72、加温器35、二次側スチーム供給路48を通ってノズル3に流れるが、加温器35のヒータ36はオフになっており、スチームの加温は行われない。次いでステップ3で脱気装置1のスイッチが入れられると、加温器35の温度制御が開始される。すなわちステップ4で加温器35の出口でのスチーム温度がセンサ42により検出され、その温度が加温器出口でのスチームの目標温度すなわち第1目標温度と比較され、第1目標温度に達していなければステップ5でヒータ36はオンにされ、達していればステップ6でヒータ36はオフにされる。この加温器35の温度制御はその後も継続される。昇温用スチーム供給路72を通って加温器35に流れるスチームは加温器35で暖められてノズル3に流れることとなる。
一方ステップ7で包装機起動スイッチがオンにされると、包装機A全体が空運転状態に入る。すなわち回転テーブルTは間欠回転を開始する。また脱気装置1は、実際の脱気操作を行う場合と同じタイミングで一次側スチーム供給路32の自動開閉弁34を開閉して、置換脱気用のスチームの吐出を開始する。従ってこの時点からは、先の昇温用スチーム供給路72を介して連続供給されるスチームと、一次側スチーム供給路32を介して間欠的に供給されるスチームの両方がノズル3に供給されて、噴射される。このようにして、包装作業を開始するに先立って加温されたスチームをノズル3に供給することによって、ノズル3やそれに通じる二次側スチーム供給路48などを暖めて、ノズル3から噴射されるスチームの温度が所定の稼動温度となるようにする。
次いでステップ8で袋供給装置Sのスイッチがオンにされると、ステップ9においてノズル3の出口でセンサ17により検出されたスチームの温度が所定の稼動温度と比較され、稼動温度に達していなければステップ10で袋の供給は停止状態に維持され、稼動温度に達していればステップ11で袋の供給が許可され、袋の供給が開始されて包装作業が開始される。すなわち、袋供給装置Sは袋Bの供給を開始し、回転テーブルTが回転するに従って各工程で内容物の充填などの作業が行われ、脱気装置1のノズル3は所定のタイミングで袋内へ挿入されてスチームの噴射をして置換脱気をおこなうこととなる。なお、上記の稼動温度は後述するノズル出口でのスチームの目標温度すなわち第2目標温度より低く設定されているが、この稼動温度のスチームは十分な置換率の得られるものとなっており、この温度で処理された製品は良品とされる。次のステップ12ではノズル3の出口でのスチームの温度が目標のノズル出口温度すなわち第2目標温度と比較される。なお、この実施例では第1、第2の実施形態の場合と異なり、第2目標温度は一定の温度範囲として設定されている。そして実測された温度が目標温度範囲内にあれば加温器出口での目標温度すなわち第1目標温度はそのままに維持され、目標温度範囲内になければ第1目標温度が変更されて設定され、ノズル3出口でのスチーム温度が第2目標温度範囲内に入るように制御する。これらの制御は前述の第1、第2の実施形態の場合と同じであるので、詳細な説明は省略する。なお、この第1目標温度の設定は、実際のスチーム温度と第2目標温度範囲の中央値との差、或いは上下限値との差に基づいて行うことができる。なお、上記においては稼動温度をある一定値として説明したが、これをある温度範囲として設定し、何らかのトラブルでノズルから吐出されるスチームが異常に高くなって稼動範囲の上限値を超えた場合に袋の供給を停止するようにすることも可能である。
なお、上記の通り昇温用スチーム供給路72を介して供給されるスチームは連続的に流されるが、一次側スチーム供給路32を介して供給されるスチームに比してその吐出圧力は低く或いは流量は少なくなっている。このように低流量の連続流とした理由は以下の通りである。すなわち、生産開始前の空運転状態において通常の脱気作業を行う場合と同じ制御をして、間欠的に高圧力、大流量のスチームを流してノズル3などの昇温を行うことは可能であるが、その場合、スチームの吐出が間欠的且つ短時間であるためにノズル3を稼動温度まで迅速に昇温させることが難しく、生産開始までの待機時間が長くなってしまう。一方脱気作業を行う場合と同じ圧力、流量のスチームを連続供給することにより昇温することも可能であるが、この場合、吐出圧力或いは流量が高いところから安全面及び作業環境面に悪影響が出る。また、ノズル出口に設けた第2温度センサ17を用いて自動制御を行ったとしても、吐出圧力或いは流量が高いところからノズル3の温度が急速に上昇し、第2温度センサ17からの信号で吐出を停止しても、ノズル3の温度はオーバーシュートして必要以上に高くなってしまう。ノズル3の温度が高くなりすぎると置換脱気状態に悪影響を与えるため、この状態からノズル3の温度が適切な稼動温度まで下がるのを待たねばならず、やはり運転開始までの待機時間が長くなってしまう。そこで本発明においては適切な圧力或いは流量のスチームを連続的に供給することによりノズル3の昇温を行うこととした。なお前述の通りステップ7以降において、昇温用スチーム供給路72を介して連続供給されるスチームと、一次側スチーム供給路32を介して間欠的に供給されるスチームの両方がノズル3に供給される。しかし、一次側スチーム供給路32からのスチーム供給は間欠的であるのでこれによってノズル3の温度がオーバーシュートしてしまうことはない。
また、この実施の形態では昇温用スチーム供給路72に設けられた開閉弁74は手動であるので、ノズル3の出口でのスチーム温度が稼動温度に達した後も閉じられない限りこの供給路72を通してのスチームの供給は連続的に続けられるが、前述の通りその流量は脱気用に吐出されるスチームの流量に比較して少ないので、脱気作業に影響を及ぼすことはない。
次に図10及び11を用いて第4の実施の形態に係る脱気装置81を説明する。図10は脱気装置81の構成を示す回路図、図11はその動作のフローチャートである。先ず図10を参照してこの脱気装置81の構成を説明する。
この脱気装置81で使用している各部材及び回路の基本構成は第1ノズルである内側ノズル53と第2ノズルである外側ノズル54とからなる二重管タイプのノズル52を始めとしてその大半は、第2の実施の形態と同じであるので、同じ部材には同じ参照番号を使用し、その説明は省略する。この脱気装置81が第2の実施の形態の脱気装置51と異なる点は、図示の通り一次側スチーム供給路32、32aと並列にそれぞれ昇温用のスチーム供給路82、82aが設けられている点である。そしてこの昇温用スチーム供給路82、82aには、それぞれ減圧弁83、83aと自動開閉弁84、84aとが設けられている。後述するように昇温用スチーム供給路82、82aを介して、袋詰め包装が開始される前にスチームが連続的に内側ノズル53、外側54に供給され、このノズル53、54から噴射されるスチームの温度が所定の稼動温度に達するまで、袋詰め包装作業は待機状態に維持されるようになっている。なお、昇温用スチーム供給路82、82aに設けられた開閉弁84、84aが自動開閉弁である点が第3の実施の形態と異なる。
次に図11を参照して第4の実施の形態に係る脱気装置81の動作について説明する。先ずステップ1で包装機Aの電源がオンにされ、温度センサ17、59、40、40a、42、42aはオンになる。次いでステップ2で脱気装置81のスイッチが入れられると、スチーム供給源31からの昇温用スチーム供給路82、82aへのスチームの供給が制御されると共に加温器35、35aの温度制御が開始される。すなわちステップ3で内側ノズル53と外側ノズル54の出口で第2温度センサ17、59により検知されるスチーム温度がそれぞれ所定の稼動温度と比較され、低ければステップ4で自動開閉弁84,84aが開かれて加温器35、35aで加温されたスチームがノズル53、54へ流れてこれらを加温し、目的とする稼動温度に達するとステップ5において自動開閉弁84,84aは閉じられて昇温用スチーム供給路82、82aへのスチームの供給は停止される。なお、後述するステップ9或いは10などの操作が直ぐになされず、その間にノズル出口温度が稼動温度以下に下がった場合には再びステップ4でスチーム供給が開始される。一方、ステップ6で加温器35、35aの出口でのスチーム温度がセンサ42、42aにより検出され、その温度が加温器出口でのスチームの目標温度すなわち第1目標温度と比較され、第1目標温度に達していなければステップ7でヒータ36、36aはオンにされ、達していればステップ8でヒータ36、36aはオフにされる。この加温器35の温度制御はその後も継続される。
ステップ2で脱気装置81のスイッチが入れられたのに続いてステップ9で包装機起動スイッチがオンにされると、包装機A全体が空運転状態に入る。すなわち回転テーブルTは間欠回転を開始し、脱気装置1は、実際の脱気操作を行う場合と同じタイミングで一次側スチーム供給路32、32aの自動開閉弁34、34aを開閉して、置換脱気用のスチームの吐出を開始する。従ってこの時点からは、先の昇温用スチーム供給路82、82aを介して連続供給されるスチームと、一次側スチーム供給路32、32aを介して間欠的に供給されるスチームの両方がノズル3に供給されて噴射されるが、前述の通り所定の稼動温度に達すると昇温用スチーム供給路82、82aは閉じられる。
次いでステップ10で袋供給装置Sのスイッチがオンにされると、ステップ11においてノズル53,54の出口でセンサ17,59により検出されたスチームの温度が所定の稼動温度と比較され、稼動温度に達していなければステップ12で袋の供給は停止状態に維持され、稼動温度に達していればステップ13で袋の供給が許可され、袋の供給が開始されて包装作業が開始され、脱気装置81による脱気も開始される。次のステップ14ではノズル17,59出口でのスチームの温度が目標のノズル出口温度すなわち第2目標温度と比較される。そして実測された温度が目標温度範囲内にあれば加温器出口での目標温度すなわち第1目標温度はそのままに維持され(ステップ16)、目標温度範囲内になければ加温器出口での目標温度すなわち第1目標温度が変更されて設定され(ステップ15)、ノズル3出口でのスチーム温度が第2目標温度範囲内に入るように制御する。なお、上記の稼動温度がノズル出口でのスチームの目標温度すなわち第2目標温度より低く設定されていること、第2目標温度が一定の温度範囲として設定されていることは第3の実施の形態と同様である。
上記第4の実施の形態では、ノズル出口でのスチーム温度が一旦稼動温度に達すると自動開閉弁が閉じられて、昇温用スチーム供給路を介してのスチーム供給は停止されるので、スチームの消費量を抑えることができ、ランニングコストを低減できる。
なお、上記第4の実施の形態では内側と外側のノズル53,54の両方に対して昇温用スチーム供給路を設けたが、いずれか一方のみに設けるようにしても良い。その場合、外側のノズル54に対して設けると、外側ノズル54を内側から温めると共に内側のノズル53を外側から温めることとなり、効率よく両方のノズルを昇温できる。
上記において第3の実施の形態では昇温用スチーム供給路の開閉弁は手動としたが、第4の実施の形態のようにこれを自動開閉弁として第4の実施の形態のように制御することは可能であり、第4の実施の形態での昇温用スチーム供給路の開閉弁を手動として、第3の実施の形態のように制御することも可能である。
本発明のスチーム置換脱気装置を使用した袋詰め包装機の概略構成図である。 第1の実施の形態に係るスチーム置換脱気装置の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態で使用するノズルの図である。 第2の実施の形態に係るスチーム置換脱気装置の構成を示す回路図である。 第2の実施の形態で使用するノズルの図である。 第2の実施の形態でのスチーム置換脱気の手順を示す図である。 第2の実施の形態でのスチーム置換脱気の手順を示す図である。 第3の実施の形態に係るスチーム置換脱気装置の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るスチーム置換脱気装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るスチーム置換脱気装置の構成を示す回路図である。 第4の実施の形態に係るスチーム置換脱気装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1:スチーム置換脱気装置 3:ノズル 5:ノズル本体 9:挿入部 11:噴出口 15:導入口 17:(第2)温度センサ 31:スチーム供給源
32:一次側スチーム供給路 35:加温器 36:カートリッジヒータ 40:温度センサ 42:(第1)温度センサ 47:制御装置 48:二次側スチーム供給路 72:昇温用スチーム供給路

Claims (15)

  1. 袋詰め包装機用のスチーム置換脱気装置において、先端に包装用袋内に挿入される噴出口を備えたノズルと、前記ノズルにスチームを供給するためのスチーム供給源と、前記ノズルに供給されるスチームを加温する加温器と、両端において前記スチーム供給源と前記加温器とに接続された一次側スチーム供給路と、両端において前記加温器と前記ノズルに接続された二次側スチーム供給路と、前記加温器のスチームの出口近傍に配置され、該出口で のスチームの温度を測定する第1温度センサと、前記ノズル内に配置され、前記ノズルの噴出口付近でのスチームの温度を測定する第2温度センサと、前記第1および第2温度センサと前記加温器に接続され、前記加温器を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置には、前記加温器のスチーム出口でのスチームの目標温度としての第1目標温度の初期値と、前記ノズルの噴出口付近でのスチームの目標温度としての第2目標温度とが入力され、前記制御装置は、前記1目標温度と前記第1温度センサにより測定される温度に基づいて前記加温器を制御し、前記第2目標温度と前記第2温度センサにより測定される温度に基づき前記第1目標温度を変更して設定し直すことを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  2. 請求項1記載のスチーム置換脱気装置において、前記袋詰め包装機は前記袋を供給する袋供給装置を備え、前記制御装置は、前記第2温度センサの検出温度に基づき前記袋供給装置による袋の供給の開始、停止を制御することを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  3. 請求項2記載のスチーム置換脱気装置において、前記置換脱気装置はさらに、前記袋供給装置による袋の供給開始に先立って前記ノズルに連続的にスチームを供給して前記ノズルを加温するための昇温用スチーム供給路を備え、該昇温用スチーム供給路によるスチームの供給は前記制御回路により制御されることを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  4. 請求項3記載のスチーム置換脱気装置において、前記昇温用スチーム供給路は、前記スチーム供給源と前記加温器との間に前記一次側スチーム供給路と並列に設けられていることを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  5. 請求項1記載のスチーム置換脱気装置において、前記ノズルは内外二重管の構成となっており、前記第2温度センサは、内側の第1ノズルと外側の第2ノズルとにそれぞれ設けられ、前記加温器は、前記第1ノズルと第2ノズルとにそれぞれ対応する第1及び第2加温器が設けられ、前記第1及び第2加温器はそれぞれ前記第1温度センサを備え、前記第1及び第2ノズルはそれぞれの一次側及び二次側スチーム供給路によってそれぞれ第1及び第2加温器を経て前記スチーム供給源に接続されていることを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  6. 請求項5記載のスチーム置換脱気装置において、前記袋詰め包装機は前記袋を供給する袋供給装置を備え、前記制御装置は、前記第1ノズルの第2温度センサと第2ノズルの第2温度センサのいずれか一方の第2温度センサの検出温度に基づき前記袋供給装置による袋の供給の開始、停止を制御することを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  7. 請求項6記載のスチーム置換脱気装置において、前記袋の供給の開始、停止の制御は、前記第2ノズルの第2温度センサの検出温度に基づいて行われることを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  8. 請求項7記載のスチーム置換脱気装置において、前記置換脱気装置にはさらに、前記袋供給装置による袋の供給開始に先立って前記ノズルに連続的にスチームを供給し、該ノズルを加温するための昇温用スチーム供給路が少なくとも前記第2ノズルに対して設けられ、該スチーム供給路によるスチームの供給は前記制御回路により制御されることを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  9. 請求項8記載のスチーム置換脱気装置において、前記昇温用スチーム供給路は、前記スチーム供給源と前記加温器との間に前記一次側スチーム供給路と並列に設けられていることを特徴とする、スチーム置換脱気装置。
  10. 先端に袋内に挿入される噴出口を備え、スチーム供給路を介してスチーム供給源に接続されたノズルと、前記スチーム供給路に配置され、通過するスチームを加熱する加温器とを用いる、袋詰め包装におけるスチーム置換脱気方法において、
    前記加温器の出口でのスチームの目標温度としての第1目標温度の初期値を設定する工程と、
    前記ノズルの噴出口でのスチームの目標温度としての第2目標温度を設定する工程と、
    前記加温器の出口での実加温器出口スチーム温度を測定する工程と、
    前記ノズルの噴出口付近での実ノズル噴出口スチーム温度を測定する工程と、
    前記第1目標温度と測定された前記実加温器出口スチーム温度とに基づいて前記加温器を制御する工程と、
    前記第2目標温度と測定された前記実ノズル噴出口スチーム温度とに基づき、前記第1目標温度を変更して設定し直す工程と、
    を備えたことを特徴とする、スチーム置換脱気方法。
  11. 請求項10記載のスチーム置換脱気方法において、前記方法はさらに、
    前記実ノズル噴出口スチーム温度が所定の稼動温度に達していないときには、袋詰め包装作業を待機状態に維持し、前記稼動温度以上になったときに袋詰め包装作業を開始させることを特徴とする、スチーム置換脱気方法。
  12. 請求項11記載のスチーム置換脱気方法において、袋詰め包装作業の開始に先立ち、前記ノズルに連続的にスチームを供給して前記ノズルの温度を前記稼動温度まで高める工程をさらに備えていることを特徴とする、スチーム置換脱気方法。
  13. 請求項12記載のスチーム置換脱気方法において、前記ノズルへのスチームの連続供給は、前記加温器と該加温器へスチームを供給するスチーム供給源との間で前記スチーム供給路と並行に設けられた昇温用スチーム供給路を介して行われることを特徴とする、スチーム置換脱気方法。
  14. 請求項10記載のスチーム置換脱気方法において、前記実ノズル噴出口スチーム温度が予め設定された、前記第2目標温度より低い稼動温度以下であるときに、その温度で処理された袋を不良品と判定する工程をさらに備えていることを特徴とする、スチーム置換脱気方法。
  15. 請求項1乃至14のスチーム置換脱気装置またはスチーム置換脱気方法において、前記第2目標温度は、一定の温度範囲として設定されることを特徴とする、スチーム置換脱気装置或いはスチーム置換脱気方法。
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