JP5016319B2 - 架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。 - Google Patents

架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。 Download PDF

Info

Publication number
JP5016319B2
JP5016319B2 JP2007032951A JP2007032951A JP5016319B2 JP 5016319 B2 JP5016319 B2 JP 5016319B2 JP 2007032951 A JP2007032951 A JP 2007032951A JP 2007032951 A JP2007032951 A JP 2007032951A JP 5016319 B2 JP5016319 B2 JP 5016319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poly
lactic acid
lactide
dipentaerythritol
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007032951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008195838A (ja
Inventor
良晴 木村
寛子 中山
真敏 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mutual Corp
Musashino Chemical Laboratory Ltd
Original Assignee
Mutual Corp
Musashino Chemical Laboratory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mutual Corp, Musashino Chemical Laboratory Ltd filed Critical Mutual Corp
Priority to JP2007032951A priority Critical patent/JP5016319B2/ja
Publication of JP2008195838A publication Critical patent/JP2008195838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5016319B2 publication Critical patent/JP5016319B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤に関する。
近年、自然環境保護の観点から、自然環境中で分解する脂肪族ポリエステルなどの生分解性ポリマーの研究が活発に行われている。特に、ポリ乳酸は融点が130〜180℃と十分に高く、しかも透明性に優れるため、包装材料や透明性を生かした成形品等としての用途に使用されている。またポリ乳酸の原料となる乳酸は、植物等の再生可能資源から得られ、石油等の枯渇資源を使用しない点からも大いに期待されている。
ポリ−L−乳酸およびポリ−D−乳酸は、下記式で表されるL−乳酸単位およびD−乳酸単位から実質的になる高分子である。
Figure 0005016319
ポリ乳酸による成形品の表面をコーティングするコーティング剤としては、やはり生分解性の材料を用いることが好ましく、ポリ乳酸水性エマルジョンを含有してなるコーティング剤が提案されている(特許文献1および2)。
一方、ポリ−L−乳酸およびポリ−D−乳酸を混合することにより、融点の高いステレオコンプレックスポリ乳酸が得られることが知られている。ステレオコンプレックスポリ乳酸を製造する方法として、ポリ−L−乳酸およびポリ−D−乳酸をクロロホルム等の溶剤に溶解させ生成させる方法が提案されている(非特許文献1)。
しかし、上記方法で生成させたステレオコンプレックスポリ乳酸は、各種の溶媒に溶解しにくいためコーティング剤の製造が難しく、また、これを成形品表面に塗布するのは、ステレオコンプレックスポリ乳酸が沈殿しやすいため困難である。またクロロホルム等の溶剤を用いることによる安全上、環境上の問題点がある。
これらの問題を解決する方法として、特許文献3には、ポリ−L−乳酸の水性エマルジョンとポリ−D−乳酸の水性エマルジョンとをそれぞれ調製するステップと、両者を混合し混合エマルジョンとするステップと、基板に混合エマルジョンを塗布する塗布ステップと、塗布された混合エマルジョンを乾燥させる乾燥ステップを含むフィルムの製造方法が開示されている。この方法によると、ポリ−L−乳酸の水性エマルジョンとポリ−D−乳酸の水性エマルジョンとを混合すると安定な混合エマルジョンが得られ、さらに、該混合エマルジョンを乾燥させる過程で、ステレオコンプレックスポリ乳酸が得られるものである。しかしながら、表面硬度等のフィルムの強度を更にあげるには、架橋が必要と考えられるが、通常の架橋手段である熱架橋の温度の80℃では、コーティングされる基材であるポリ乳酸成形品の熱変形温度が60℃程度であるため、基材が熱変形しポリ乳酸をコーティングし架橋することができないという問題があった。
特開2003―321600号公報 特許第3616465号公報 WO2006/088241 辻秀人・筏義人著、「ポリ乳酸−医療・製剤・環境のために−」、高分子刊行会、1997年
本発明は、安全上、環境上の問題がなく、高温を要せずとも強度の高い膜を形成するコーティング剤、および強度の高いポリ乳酸フィルムの製造方法を提供することを目的としている。
求項記載の発明に係る架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法はジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにするステップと、
ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにするステップと、両者を混合し混合エマルジョンとするステップと、基材に混合エマルジョンを塗布する塗布ステップと、塗布された混合エマルジョンを乾燥させる乾燥ステップと、混合エマルジョンが乾燥されて生じた皮膜に紫外線を照射する紫外線照射ステップとを含むことを特徴とする。
ポリ−L−乳酸の水性エマルジョンのみから形成されるフィルムは強度が弱く、被塗布体である基材の表面から粉状となって剥がれ落ちやすいのに対して、この製造方法で製造される架橋されたポリ乳酸フィルムは、表面硬度が高くなって、耐擦傷性が改善される。またフィルム形状を保ったままはがすことも可能になる。上記表面硬度は、鉛筆硬度でみると、紫外線架橋前のポリ乳酸フィルムでは3H程度であるが、紫外線架橋後のポリ乳酸フィルムでは6Hでも傷がつかず、6Hより高い値となる。
このように、表面硬度が上昇することの、推測される理由について、以下に説明する。本発明の製造方法では、混合エマルジョン中では、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものとは、乳化剤の作用もあってほとんど混合しない。しかしながら、混合エマルジョンを基材に塗布した後、乾燥させる工程で両者の混合が生じる。さらに、乾燥された混合エマルジョンにてなる皮膜に紫外線を照射することにより、シンナモイル基が反応して分子量が増加し、更に、耐熱性、強度、表面硬度が向上する。さらに、ポリ乳酸がジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合が生成させられており、また、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合が生成させられていて分子量が高められているので、上記の効果が更に高められる。
請求項記載の本発明のコーティング剤は、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにした水性エマルジョンと
ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにした水性エマルジョンとを混合した混合エマルジョンを含有することを特徴とするコーティング剤である。
本発明に係る架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法によると、架橋に高温を必要としないという効果がある。また、有害な溶剤を用いる必要がないという効果がある。さらに、本発明の製造方法によると、ポリ−L−乳酸から成るポリ乳酸フィルムよりも耐熱性、強度、中でも表面硬度を向上させることができる。本発明のコーティング剤によると、ポリ乳酸をコーティング剤に用いるに際して、架橋に高温を必要とせず、耐熱性、強度、中でも表面硬度の高い塗膜が形成され、また生分解性に優れるため生分解性成形品に塗布するにおいて、塗膜も同時に生分解されるという環境上の効果がある。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明において、基材とは、被塗布体のことであり、材質は特に限定されないが、例えば、プラスチックス、ガラス、セラミックス、金属などが挙げられ、ポリ乳酸成形品の場合に、本発明の利点が特に発揮される。
本発明の架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法では、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものと、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものとのそれぞれについて別途水性エマルジョンを生成して、その両者を混合する。水性エマルジョンの生成方法としては、まず、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものと、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものとのそれぞれについてクロロベンゼン等の有機溶剤に溶解させ、乳化剤と水とを加える。その後、有機溶剤を、溶剤抽出後分液ロートを用いて分離したり、減圧除去したりして水性エマルジョンとする。
乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸のハーフエステル、α−オレフィンスルホン酸、アルキルサルフェート、アルキルフェニルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートなどの各種アニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル等のノニオン性乳化剤、その他公知の各種乳化剤を用いることができる。特にアニオン性乳化剤及びノニオン性乳化剤を用いることが好ましく、アニオン性乳化剤を用いる方がより好ましい。乳化剤の使用量は、通常は、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、または、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものの100重量部に対して、固形分換算で1〜35重量部程度である。
次に、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもののそれぞれの水性エマルジョンを混合し、次に、基板上にキャストして乾燥させてポリ乳酸を形成させたフィルムを得ることができる。混合エマルジョンは、o/wの形態で、平均粒径が、好ましくは、0.05〜2μm、より好ましくは0.07〜0.5μmである。膜厚は任意である。保護性能上は厚い方がよいが、エマルジョンコーティング剤の乾燥上からは数〜200μm程度が好ましく、より好ましくは10〜100μmである。乾燥は常温でもよいが、加熱によりステレオコンプレックス化が促進されるため加熱乾燥がより好ましい。
本発明の製造方法では、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、および、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものの水性エマルジョンを混合して、基板等の被塗布体に塗布し、乾燥させる。
ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、および、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものの水性エマルジョンの混合比は任意であるが、両者の平均分子量を同程度に調整するとともに、乳酸基準で両者を等モル程度にすることが好ましい。本発明の製造方法では、もっとも、両者の平均分子量や混合比はこれに限定されない。
本発明の製造方法では、乾燥後のフィルムに紫外線を照射する。紫外線照射条件は、架橋反応が起こる条件であれば、特に限定されないが、例えば、100Wの高圧UVランプを用いて1時間照射することが挙げられる。これにより、上記フィルムのシンナモイル基が導入された部分が架橋され高分子化される。それによって、フィルムの耐熱性、強度、中でも表面硬度が向上する。
ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの、または、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたものは、分子式の形がポリ−L−乳酸またはポリーD−乳酸が星の形に似た形状に並んでいるようになっている。
上記のジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたものの製造方法は、ジペンタエリトリトール(dipentaerithoritol)とL−ラクチド(L−Lactide)とを反応させる方法である
また、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたものの製造方法は、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを反応させる方法である。
なお、ラクチドの化学式は下記の通りである。
Figure 0005016319
上記ジペンタエリトリトールとラクチドとの反応式は下記式の通りである。なお、下記式でPLAとは、ポリ乳酸のことである。なお、ポリ乳酸については、L型とD型とを区別しては示してはいない。下記式に示すように、この反応は、ラクチドを重合させてポリ乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させるものである。
Figure 0005016319
本発明において、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの、または、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたものに、シンナモイル基を導入したものの一例として、上記のジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの、または、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたものにシンナモイルクロライド(Cinnnamoyl Chloride)を反応させ、PLAのOH末端にシンナモイル基を導入したもの(この場合は、PLAのOH末端とシンナモイルクロライドとの間にエステル結合が形成される)が挙げられる。この反応式を以下に示す。
Figure 0005016319
また、上記のシンナモイル基が導入されたものに紫外線を照射することによって、シンナモイル基部分で架橋が進む反応の反応式を以下に示す。
Figure 0005016319
請求項記載の本発明のコーティング剤は、ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにした水性エマルジョンと
ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにした水性エマルジョンとを混合した混合エマルジョンを含有するものである。
請求項記載の発明において、混合エマルジョンを各種公知のポリマーエマルジョンや樹脂エマルジョン、ゴム系ラテックスなどと配合して使用することができる。その他、必要に応じて、増粘剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、防腐剤、防錆剤、顔料、染料等の各種公知の添加剤を適宜含有してもよく、これらにより目的とするコーティング剤を製造することができる。本発明のコーティング剤は、紙パック、ダンボール、紙袋等の紙素材や、生分解性プラスチックの成形品等の表面被覆剤等に用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を詳しく説明する。
(1)ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの(PLLA−DPE)の調製
ジペンタエリトリトール(Dipentaerythoritol)を80℃で1日以上真空乾燥させた。重合管にL−ラクチド(L−Lactide)5gと上記乾燥させたジペンタエリトリトール20mgを加えて乾燥と窒素置換を繰り返し行った。この系にオクチル酸スズの0.2g/mlトルエン溶液を0.25ml加え、さらに6時間乾燥して窒素置換を行った。次に120℃に温度を上げ3時間重合を行った。得られた固体のポリマーを塩化メチレンに溶解させ、メタノールで再沈殿した。
(2)シンナモイル基の導入
上記で調製したPLLA−DPE1gを塩化メチレン4mlに溶解させ、また、シンナモイルクロライド(Cinnnamoyl Chloride)100mgを塩化メチレン1mlに溶解させた。上記PLLA−DPEの塩化メチレン溶液を0℃にしておき、これに上記のCinnamoyl Chlorideの塩化メチレン溶液を滴下し、30分間撹拌した。その後、30℃にして、トリエチルアミンを40μl加えて、撹拌しながら反応を行った。12時間後、メタノールで再沈殿を行った。
(3)マルジョンの調製
上記(2)で得られたシンナモイル化したPLLA−DPE100重量部を80℃でクロロベンゼン1000重量部に溶解させた。この溶液を60℃で撹拌しながら乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸2ナトリウム塩を30重量部加え、完全に溶解したところで、蒸留水3000重量部に安定剤としてD−ソルビトール70重量部をあらかじめ溶解させた溶液を滴下し、1時間撹拌して、乳化を行った。得られた水性エマルジョンを分液ロートに移し、トルエン1500重量部を加えて静置した。二層に分かれたところで下層をとり、これをジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもののエマルジョンとした。このエマルジョンの動的光散乱測定(DLS)を行うと、粒子の平均粒径は147.9nmであった。
(4)ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもののエマルジョンの作製
上記(1)におけるL−ラクチドの代わりに、D−ラクチドを用いた他は、上記(1)、(2)および(3)と同じ操作を繰り返し、粒子の平均粒径が152.1nmの、ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもののエマルジョンを得た。
(5)混合エマルジョンの作製
上記(3)で得られたエマルジョンと上記(4)で得られたエマルジョンを重量比で1:1で混合して混合エマルジョンを得た。
(6)塗布、乾燥
得られた混合エマルジョン溶液をガラスシャーレ上にキャストして乾燥させ膜厚35μmのフィルムを得た。得られたフィルムを以下PLAフィルムという。
(7)UV(紫外線)処理
上記(6)で得られたPLAフィルムに、ウシオ電機株式会社製の高圧UVランプUM−102(100W)を用いて1時間UV照射を行った。
(測定・評価方法)
上記(2)で調製されたジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、上記(4)の工程中で調製されたジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの、上記(6)で作製されたPLAフィルムおよび上記(7)で作製されたPLAフィルムについて、重量平均分子量(Mw)の測定を行った。重量平均分子量(Mw)は、ショーデックス製GPCHFIP−806Mを使用し、サンプル10mgを1mlのHFIP(ヘキサフルオロイソプロパノール)に溶解させ、40℃のHFIPにて展開した。重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレン換算値として算出した。
(結果)
(8)図1にジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの(すなわち、実施例1における、(1)ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの(PLLA−DPE)の調製後)のH−NMRスペクトルを、図2にジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの(すなわち、実施例1における(2)シンナモイル基の導入反応後のものであり、水性エマルジョンにする前のもの)のH−NMRスペクトルを示した。NMRスペクトルはBruker Arx−500(500Hz)を使用し、CDCl(重水素化クロロホルム)に溶解させて測定を行った。化学シフトはテトラメチルシラン(TMS)を内部基準とするδ値を用いた。図2においてピークg,h,i,jが顕れているので、PLA末端にシンナモイル基が導入されたことが分った。また、図1にあったピークbが消失していることから、PLAのOH末端の全てがシンナモイル化していることが分った。
(9)ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものの数平均分子量(Mn)は80999、重量平均分子量(Mw)は132856であり、Mw/Mnは1.640であった。また、このエマルジョン溶液でのDLS(動的光散乱測定)による平均粒径は147.9nmであった。なお、DLSは、1wt%程度の濃度に純水で希釈し、大塚電子(株)製のスーパーダイナミック光散乱光度計DLS7000によってHeレーザー、25℃の条件下で測定を行った。
(10)ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものの数平均分子量(Mn)は59823、重量平均分子量(Mw)は93982であり、Mw/Mnは1.571であった。また、このエマルジョン溶液でのDLSによる平均粒径は152.1nmであった。
(11)作製されたPLAフィルムのUV照射前の数平均分子量(Mn)は72549、重量平均分子量(Mw)は112271であり、Mw/Mnは1.548であった。UV照射後の数平均分子量(Mn)は97230、重量平均分子量(Mw)は166019であり、Mw/Mnは1.707であった。このように、UV照射後は分子量の増加がみられた。
(12)鉛筆硬度の測定結果
UV照射前後の鉛筆硬度を測定した。実施例1の(6)の項で得られたPLAフィルムの鉛筆硬度は3Hであった。実施例1の(7)の項で得られたUV照射後のフィルムの鉛筆硬度は6Hでも傷がつかず、6Hより高い値となった。このことは、紫外線照射によって架橋反応が起こり、表面硬度が向上したことを示している。
(13)加熱処理
上記(6)で得られたPLAフィルムに対して、25℃、75℃、150℃、180℃で、それぞれ10分間加熱処理を行った後、広角X線回折(WAXS測定)を行った。なお、この加熱処理は、ステレオコンプレックス構造の形成について検討を行うために行ったものである。上記WAXS測定は以下のようにして行った。すなわち、(株)リガク製のX線回折装置RINT−2500V(40kV、30mAで発生)を用いて、NiでフィルターしたCu−Kα線(波長:0.1542nm)で2θ角5°から40°まで毎分4°でWAXS測定を行った。
(14)上記(13)の加熱処理温度とWAXS測定の結果をみると、25℃と75℃では、2θ角17°と19°に、150℃では、2θ角12°と17°に、180℃では、2θ角12°、21°および24°にそれぞれ回折ピークが見られた。ホモ結晶によるピークは17°と19°であり、ステレオコンプレックスによる結晶ピークは12°、21°および24°であるので、加熱することによってステレオコンプレックスの形成が促進されることが分った。
本発明は、ポリ乳酸による成形品の表面をコーティングするフィルム及びコーティング剤等の製造に適用することができる。
ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの(実施例1における、(1)ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させたもの(PLLA−DPE)の調製後)H−NMRスペクトルを示す図である。 ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したもの(実施例1における(2)シンナモイル基の導入反応後のものであり、水性エマルジョンにする前のもの)H−NMRスペクトルを示す図である。

Claims (2)

  1. ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにするステップと、
    ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにするステップと、
    両者を混合し混合エマルジョンとするステップと、
    基材に混合エマルジョンを塗布する塗布ステップと、
    塗布された混合エマルジョンを乾燥させる乾燥ステップと、
    混合エマルジョンが乾燥されて生じた皮膜に紫外線を照射する紫外線照射ステップとを 含むことを特徴とする架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法。
  2. ジペンタエリトリトールとL−ラクチドとを混合し、L−ラクチドを重合させてポリ−L−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−L−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−L−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにした水性エマルジョンと
    ジペンタエリトリトールとD−ラクチドとを混合し、D−ラクチドを重合させてポリ−D−乳酸を生成させながら、ジペンタエリトリトールのOH基とポリ−D−乳酸のCOOH基の間にエステル結合を生成させ、次いで、得られた生成物のポリ−D−乳酸のOH末端にシンナモイル基を導入しシンナモイル化したものを、水性エマルジョンにした水性エマルジョンとを混合した混合エマルジョンを含有することを特徴とするコーティング剤。
JP2007032951A 2007-02-14 2007-02-14 架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。 Expired - Fee Related JP5016319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007032951A JP5016319B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007032951A JP5016319B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008195838A JP2008195838A (ja) 2008-08-28
JP5016319B2 true JP5016319B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=39755084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007032951A Expired - Fee Related JP5016319B2 (ja) 2007-02-14 2007-02-14 架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5016319B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016896A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Nippon Bee Chemical Co Ltd 光硬化型植物由来コーティング剤およびそのコーティング物

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3616465B2 (ja) * 1996-10-01 2005-02-02 ミヨシ油脂株式会社 生分解性エマルジョン
JP4382909B2 (ja) * 1999-07-02 2009-12-16 ミヨシ油脂株式会社 生分解性樹脂水系分散体及び生分解性複合材料
JP5157035B2 (ja) * 2001-09-27 2013-03-06 東レ株式会社 ポリ乳酸樹脂組成物、その製造方法および成形品
JP3775668B2 (ja) * 2002-04-30 2006-05-17 荒川化学工業株式会社 ポリ乳酸水性エマルジョン、その製造法および当該ポリ乳酸水性エマルジョンを含有するコーティング剤
JP4266323B2 (ja) * 2003-04-23 2009-05-20 住友精化株式会社 ポリ乳酸水性分散液の製造方法
US20080161505A1 (en) * 2005-02-20 2008-07-03 Teijin Limited Method of Manufacturing Polyactic Acid
JP2006307195A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Sanyo Chem Ind Ltd 樹脂粒子
JP2008062589A (ja) * 2006-09-09 2008-03-21 Tohcello Co Ltd ポリ乳酸系離型フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008195838A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lee et al. Highly branched polycaprolactone/glycidol copolymeric green plasticizer by one-pot solvent-free polymerization
Choi et al. Morphology and hydrolysis of PCL/PLLA blends compatibilized with P (LLA‐co‐ϵCL) or P (LLA‐b‐ϵCL)
Zhang et al. High melt strength and high toughness PLLA/PBS blends by copolymerization and in situ reactive compatibilization
Wu et al. Recycling PLA to multifunctional oligomeric compatibilizers for PLA/starch composites
CN110997806A (zh) Pbs复合材料及其制备方法
Goffin et al. New organic–inorganic nanohybrids via ring opening polymerization of (di) lactones initiated by functionalized polyhedral oligomeric silsesquioxane
TW200808874A (en) Polyhydroxy-functional polysiloxanes as anti-adhesive and dirt-repellent additions in coatings, polymeric moulding compounds and thermoplastics, processes for preparing them and their use
WO2006088241A1 (ja) ポリ乳酸の製造方法
Simpson et al. Thiol-functionalized poly (ω-pentadecalactone) telechelics for semicrystalline polymer networks
JP2004514037A (ja) 樹枝状ポリエーテルの製造方法
Purnama et al. Melt stability of 8-arms star-shaped stereocomplex polylactide with three-dimensional core structures
Teng et al. Synthesis and degradability of a star-shaped polylactide based on l-lactide and xylitol
Ullah et al. A review on polyhedral oligomeric silsesquioxanes as a new multipurpose nanohybrid additive for poly (lactic acid) and poly (lactic acid) hybrid composites
Mirmohammadi et al. The effects of solvent and initiator on anionic ring opening polymerization of ϵ‐caprolactone: synthesis and characterization
Konwar et al. A comparative study of poly (l‐lactide)‐block‐poly (ϵ‐caprolactone) six‐armed star diblock copolymers and polylactide/poly (ϵ‐caprolactone) blends
Nagahama et al. Biodegradable stereocomplex materials of polylactide‐grafted dextran exhibiting soft and tough properties in dry and wet states
Yin et al. Biobased Linear and Crystallizable Polyhydroxy (amide-urethane) s from Diglycerol Bis (cyclic carbonate) and the Polyamides of Dimer Fatty Acids
JP2008266572A (ja) 樹脂組成物及びその製造方法、並びに共重合体
Xia et al. Biodegradable multiblock copolymers containing poly [(3-hydroxybutyrate)-co-(3-hydroxyvalerate)], poly (ε-caprolactone), and polyhedral oligomeric silsesquioxane: synthesis, characterization, and tensile property
JP5016319B2 (ja) 架橋されたポリ乳酸フィルムの製造方法およびコーティング剤。
Bian et al. Preparation of high toughness and high transparency polylactide blends resin based on multiarmed polycaprolactone‐block‐poly (l‐lactide)
Han et al. Miktoarms hyperbranched polymer brushes: One-step fast synthesis by parallel click chemistry and hierarchical self-assembly
Huskić et al. The synthesis and characterization of multiarm star-shaped graft copolymers of polycaprolactone and hyperbranched polyester
JP2013047339A (ja) 透明共重合ポリエステル、透明共重合ポリエステルの調製方法、および、透明共重合ポリエステルを含んでなる物品
Takase et al. Semi‐interpenetrating polymer networks composed of diisocyanate‐bridged 4‐arm star‐shaped l‐lactide oligomers and poly (ε‐caprolactone)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091224

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120608

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees