JP5016001B2 - 光学式エンコーダおよび電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、受光素子を用いて移動体の位置,移動速度、移動方向等を検出する光学式エンコーダに関し、一例として特に複写機、プリンターなどの印刷機器、FA機器、カメラ等におけるレンズフォーカス調整、クランクシャフト等の車両用の駆動部品の回転,移動量の検出に用いると好適である光学式エンコーダに関する。
従来、特許文献1(特開平11−101614号公報)では、光透過強度がステップ的に等間隔で変化する要素格子から構成された光学スケールを用いると共に上記光学スケールを透過した光を単一受光面で検出する受光器により移動量を検出する技術が開示されている。上記受光器による受光信号は非対称三角形の信号波形を有し、この信号波形が非対称三角形の受光信号の強度の変動率で移動方向と移動量を検出している。
また、特許文献2(特開2007−248359号公報)では、光を透過する三角形パターンを有する移動スケールと、この移動スケールを透過した光を受光する受光素子とを有し、上記受光素子の受光信号により移動スケールの移動を検出する技術が開示されている。
また、特許文献3(特開昭61−138111号公報)では、受光素子の受光部を三角形状として、被写体の測距を行う技術が開示されている。
また、特許文献4(特開昭61−292016号公報)では、符号盤の光学トラックの光透過部からの光を受光して、位相の90°ずつ異なる受光信号を出力するように4個の受光素子を配置して、この4個の受光素子から三角波信号を得る光学式エンコーダが開示されている。
また、特許文献5(特開2001−153685号公報)では、スケールに低反射率の四角形のデジタルパターンと低反射率の三角形のアナログパターンを設け、上記スケールで反射された光を受光部で受光して、移動検出を行う光学式エンコーダが開示されている。
ところで、上述の特許文献1に開示されている技術では、移動体として用いられる光学スケールの形態により三角波を有する受光信号を受光器から得るので、受光信号がパルス信号である場合に比べて分解能が向上する。その上、上記三角波が非対称三角形波であれば、移動体の絶対位置を検出できるだけでなく、移動方向検知精度も向上する。
しかし、上述の特許文献1に示される技術では、光透過強度がステップ的に変動するスケールを作製しても、発光素子は発光波長、経年変化、ばらつき、外乱等により光量が変動する。その上、スケール位置により受光強度が変動するので、スケールの透過率以外にも光強度が変動する要因が多く存在し、受光信号がリニアに変動する三角波を形成することは非常に困難である。
そこで、リニアな三角波を得るために、上述の特許文献2では移動スケールに光を透過する三角形パターンを形成し、上述の特許文献3では受光素子の受光部を三角形状にする技術が提案されている。
しかし、四角形の加工パターンを形成するには、加工機械をX軸(1次元)で機械操作すれば作製可能であるに対して、上述の移動スケールや受光素子における三角形状の加工パターンは、X軸とY軸との2次元で加工機械を調整して製造する必要がある。このため、特に、数μmオーダーの精度が要求される光学式エンコーダにおいては、リニアリティーを構築するのに限界がある。また、受光素子を作製する時のマスク形状は四角形であり、X軸とY軸に対して、角度を有するパターンはずれが生じ易い。
さらに、受光素子への受光像は、移動体が移動する時のスリットなどに起因して光が屈折し、受光面へ入射する光量の移動方向の勾配にばらつきが生じる。このため、勾配方向(移動方向)に傾きを有する三角形状では、受光面へ入射する光量の移動方向の勾配がばらついて変動した時に受光量の総量が変動し易く、移動スケールや受光素子に形成した三角形状の加工パターンの通りの三角波を得ることは難しい。
一方、上述の特許文献4に開示される光学式エンコーダでは、従来からある四角形状の光透過部(スリット)を用い、4個の受光素子も同一形状の四角形とすることで、この4個の受光素子が出力する受光信号から二等辺三角形の波形を有する三角波信号を得ている。
しかし、この特許文献4による方法は、分解能は向上するものの、受光信号から得られる三角波信号の波形が二等辺三角形であるので、電位値変動率が一定となり、移動体の絶対位置,移動方向の検出はできない。このため、特許文献4による方法では、移動体の方向を検出するためには2相の三角波信号が必要になる。
また、上述した特許文献5に開示の光学式エンコーダでは、スケールに三角形パターンだけでなく、四角形のデジタルパターンを形成することで、パルス数をカウントすることが可能となり、スケールの移動検出範囲を広げることが容易にできる。
しかし、この特許文献5の光学式エンコーダについても、スケールに2パターンを設けることにより、スケール面積が増大するので、光学特性の保持が難しい。つまり、スケールに入射する光が、平行光かつ発光密度が均一でなければ、受光部から得られる受光信号の三角波とデジタル波形の同期を取ることが困難となる。
特開平11−101614号公報 特開2007−248359号公報 特開昭61−138111号公報 特開昭61−292016号公報 特開2001−153685号公報
そこで、この発明の課題は、光学部品の光学ばらつきの影響を回避しつつ受光素子からリニアに変動する非対称三角形波を得ることができ、1つの受光信号で移動体の移動方向を高精度に検出でき、移動体の絶対位置の検出が可能になる光学式エンコーダを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光学式エンコーダは、発光部と、
上記発光部からの光が到達し得る領域に配置されている第1の受光素子と、
上記第1の受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記第1の受光素子に入射する状態にする光オン部および上記第1の受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記第1の受光素子に入射しない状態にする光オフ部を有すると共に一方向に移動するときに上記光オン部と光オフ部が上記受光素子に対応する位置を交互に通過する移動体とを備え、
上記移動体の光オフ部の上記一方向の寸法である幅寸法は、上記光オン部の上記一方向の幅寸法の正の整数倍であり、
上記第1の受光素子は、
上記移動体の隣接する1対の光オン部と光オフ部の幅寸法を加算した1ピッチの幅寸法において、複数の段部を有する階段形状であり、各段部の幅寸法が上記光オン部の幅寸法に等しく、かつ、各段部の段差寸法が等しい受光面を有することを特徴としている。
この発明の光学式エンコーダによれば、上記第1の受光素子の各段部は、幅寸法が移動体の光オン部の幅寸法に等しいと共に段差寸法が互いに等しくなっており、階段形状の受光面を構成している。これにより、この第1の受光素子が出力する第1の受光信号は、上記移動体の移動に対応してリニアに変動すると共に移動方向の正逆に関して非対称な三角波形となる。この非対称な三角波形の第1の受光信号によって、移動体の移動方向を1信号にて高精度に検出できると共に移動体の絶対位置の検出が可能になる。
また、この発明によれば、上記第1の受光信号の非対称な三角波形の頂点の片側に対応する範囲において、移動体の各単位当たりの移動量に応じて受光面への照射面積が均等面積だけ増減するので、上記範囲において受光強度の変化率は常に一定であり、強度変化がばらつく懸念もない。
また、受光素子の受光面を三角形状にしたり、移動体に三角形状の光透過部を形成したりする必要がないので、光学式エンコーダに要求される数μmオーダーの加工精度を確保できる。また、この発明によれば、三角形状の受光面を有する受光素子とは異なり、受光面へ入射する光量の移動方向の勾配(光量分布状態)がばらついて変動した時にも受光量の総量が変動することを回避でき、高精度な非対称三角波の波形をもった受光信号を確保できる。
また、この発明では、光オン部の幅寸法を光オフ部の幅寸法よりも狭く設定することで、光オフ部への光の回り込みの影響を低減でき、受光信号のばらつき特性が向上する。また、上記光オン部の幅寸法に対する光オフ部の幅寸法の比率を変えることで、上記第1の受光素子が出力する第1の受光信号の非対称三角形の波形を調整することが可能である。
また、一実施形態の光学式エンコーダは、上記第1の受光素子が出力する第1の受光信号の信号波形を中心レベルで反転させた信号波形である第2の受光信号を出力するように上記第1の受光素子の受光面を180°回転させた姿勢であると共に上記第1の受光素子の受光面と同形状である受光面を有する第2の受光素子を備える。
この実施形態によれば、上記第1の受光素子が出力する第1の受光信号と上記第2の受光素子が出力する第2の受光信号とが互いに反転しているので、上記第1,第2の受光信号を比較演算することで、SN比の向上を図れる。また、上記第1,第2の受光素子の互い受光面の階段形状の部分を組み合せることで組合せた全体としての受光面の形状を四角形にすることができ、単位幅寸法当たりの受光面の面積をより大きく確保できるので、SN比の向上に繋がる。
また、一実施形態の光学式エンコーダは、上記第1の受光素子と第2の受光素子からなる1組の受光素子を、上記移動方向に隣接して複数組備える。
この実施形態によれば、上記複数組の受光素子を備えたことで、移動体が光オフ部に比べて光オン部の領域が小さい場合、移動体の光オン部の一部が汚れ等により光透過率が悪化した場合等においても、SN比が低下することを回避できる。
また、一実施形態の光学式エンコーダは、上記第1の受光素子が出力する第1の受光信号と上記第2の受光素子が出力する第2の受光信号とが入力されると共に上記第1の受光信号と第2の受光信号とを差動演算する差動演算回路を備える。
この実施形態によれば、上記第1,第2の2つの受光信号を差動演算することで、SN比が倍にアップするだけではなく、受光信号のバラツキが平均化される。
また、一実施形態の光学式エンコーダは、上記差動演算回路によって差動演算された信号をAD変換するAD変換回路を備える。
この実施形態によれば、上記第1,第2の受光信号は、その非対称三角形の波形の1周期に傾きが変化する箇所が2箇所存在し、上記差動演算された信号波形は1周期に傾きが変化する箇所が2箇所存在する。よって、上記差動演算された信号をAD変換することで、上記第1,第2の受光信号の非対称三角形の波形と同期の取れた上記1周期に1パルスのデジタル出力信号を得ることができる。したがって、例えば、上記デジタル出力信号により周期のカウントを行い、上記第1,第2の受光信号による三角波出力によって周期内の絶対位置を読み取ることが可能となる。これにより、より広範囲において絶対位置の検出が可能となる。
また、一実施形態の光学式エンコーダは、上記差動演算回路は、差動演算された信号として2系統の同一の電流信号を出力し、
上記AD変換回路には、上記2系統の電流信号のうちの一方の系統の電流信号が入力され、
さらに、上記2系統の電流信号のうちの一方の系統の電流信号が入力される帰還回路を備える。
この実施形態によれば、AD変換回路からは、上述した非対称三角波形の第1,第2の受光信号と同期の取れた1周期に1パルスのデジタル出力信号が得られる。また、上記帰還回路からは、基準電圧に対して安定した非対称三角波形の信号が得られる。また、上記AD変換回路と帰還回路は、同じ差動演算回路からの同一の電流信号から上記デジタル出力信号と非対称三角波形の信号を出力する。よって、上記デジタル出力信号と非対称三角波形の信号の同期が取れるだけでなく、信号間のばらつきも低減される。
また、一実施形態の電子機器は、上記光学式エンコーダを備えたことで、光学部品の特性ばらつきの影響を避けながら、リニアに変動する非対称三角形波が得られ、分解能が向上するだけでなく、光学設計が容易になる。よって、より小型のカメラのレンズフォーカスなど、モバイル機器(電子機器)に活用することが可能となる。さらに、上記差動演算回路を備えることによってSN比の向上が図れ、上記AD変換回路を備えることによって上記非対象三角波に同期の取れたデジタル出力信号による広範囲な位置検出が可能となる。また、上記差動演算回路が2系統の同一の電流信号を出力することで信号間のばらつきも低減できる。ここで示す、電子機器とは通常光学式エンコーダが用いられるインクジェットプリンタ、複写機等FA機器の他、上記カメラ機器。又民生及び、産業用ロボット機器等、移動量検知を必要とする全ての機器を示す。
この発明の光学式エンコーダによれば、第1の受光素子の受光面が複数の段部を有する階段形状であり、各段部は幅寸法が移動体の光オン部の幅寸法に等しいと共に段差寸法が互いに等しいので、第1の受光素子が出力する第1の受光信号が移動体の移動に対応してリニアに変動すると共に移動方向の正逆に関して非対称な三角波形となるから、移動体の移動方向を1信号にて高精度に検出できると共に移動体の絶対位置の検出が可能になる。また、受光面が三角形状である場合と異なり、加工精度の確保が容易であると共に、受光面への入射光が移動方向にばらついた場合にも受光量の総量が変動することを回避でき、高精度な移動検出が可能になる。
この発明の光学式エンコーダの第1実施形態の受光素子の配置と受光信号波形を示す図である。 上記第1実施形態における受光動作を説明するための図である。 上記第1実施形態の比較例の受光素子の配置と受光信号波形を示す図である。 この発明の光学式エンコーダの第2実施形態の受光素子の配置と受光信号波形を示す図である。 この発明の光学式エンコーダの第3実施形態の受光素子の配置を示す図である。 この発明の光学式エンコーダの第4実施形態の受光回路を示す図である。 上記第4実施形態の受光回路の差動増幅器(差動演算回路)43の回路の一例を示す図である。 上記第4実施形態の受光回路における各部の信号波形のシミュレーション結果を示す波形図である。 上記第1実施形態の受光面に受光像Z1が照射されている様子を示す図である。 上記第1実施形態の受光面に受光像Z2が照射されている様子を示す図である。 上記第1実施形態の比較例の受光面に受光像Z1が照射されている様子を示す図である。 上記第1実施形態の比較例の受光面に受光像Z2が照射されている様子を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
この発明の光学式エンコーダの第1実施形態は、図1に示すように、移動体としてのスケール1と、上記スケール1に光を照射する発光部2と、この発光部2からスケール1を経由して光を受光する第1の受光素子3を有する。上記発光部2は、一例として発光ダイオード等で構成され、一例として、スケール1の裏側(図1の紙面の奥側)に上記スケール1に対向するように配置される。
一方、第1の受光素子3は、一例としてフォトダイオード等で構成され、発光部2から出射されてスケール1を通過した光が受光面4に入射するように、受光面4がスケール1に対向するように配置されている。すなわち、この受光面4が、図1に描かれているスケール1の対向面に対向するように配置される。
また、上記スケール1は、発光部2からの光を透過する光オン部5と、発光部2からの光を透過しない光オフ部6とを有し、この光オン部5と光オフ部6とが移動方向Xに向かって交互に配置されている。また、この実施形態では、上記光オフ部の上記移動方向Xの寸法である幅寸法は、この実施形態では、上記光オン部6の上記移動方向Xの寸法である幅寸法Lの3倍(3L)である。
また、上記第1の受光素子3の受光面4は、上記移動方向Xの寸法が、光オン部5の幅寸法と光オフ部6の幅寸法との和(L+3L)つまりスケール1の1ピッチPに等しい。すなわち、第1の受光素子3の幅寸法は、上記光オン部5の幅寸法Lの4倍である。また、上記第1の受光素子3の受光面4は、4つの段部4A,4B,4C,4Dを有する階段形状である。また、各段部4A〜4Dの幅寸法は上記光オン部5の幅寸法Lに等しい。また、各段部4A〜4Dの段差寸法dは等しい。なお、上記スケール1の光オン部5の上記移動方向Xと直交する方向の長さは、上記第1の受光素子3の段差寸法dの4倍よりも長い。
上記構成の光学式エンコーダにおいて、上記スケール1が移動方向Xに移動して、上記発光部2から出射されて上記スケール1の光オン部5を透過した光が受光素子3の受光面4の段部4A,4B,4C,4Dに順に入射する。これにより、上記受光素子3は、受光面4に入射する光量に応じて受光信号A+を出力する。この受光信号A+の信号波形は、図1の下欄に示すように、移動方向の正逆に関して非対称の三角形波である。スケール1が上記移動方向に1ピッチだけ移動することによって、受光信号A+の1周期Tの非対称三角形波が得られる。
次に、図2を参照して、上記受光素子3から上記非対称三角形波の受光信号A+が得られる過程の一部を説明する。
先ず、スケール1の隣接する光オン部5と光オフ部6との境界C1が、受光面4の1段目の段部4Aと2段目の段部4Bとの境界の箇所(0)に対応する位置にあるときに、上記スケール1から受光面4へ光が入射する面積は、1段目の段部4Aの面積(3×S1)となる。このとき、受光面4へ光が入射する面積は最小であり、図1の下欄に示す受光信号A+の非対称三角形波の下限値Q0に対応している。
次に、上記境界C1が、移動方向Xに(1/3)L1だけ移動して、上記境界の箇所(0)に対応する位置から受光面4の2段目の段部4Bの箇所(1)に対応する位置に達すると、受光面4の1段目の段部4Aの入射面積が面積S1だけ減少する一方、2段目の段部4Bの入射面積が面積S2=2×S1だけ増加する。よって、受光面4への光の入射面積は、1段目の段部4Aの面積の3分の1の面積S1だけ増加する。この面積S1は、段部4Aの幅寸法L×(1/3)×段差寸法dである。このとき、図1の下欄に示す受光信号A+は、非対称三角形波の値Q1に対応している。なお、図2に示す箇所(1)と箇所(2)は、2段目の段部4Bの幅寸法Lを3等分する位置としている。
次に、スケール1の隣接する光オン部5と光オフ部6との境界C1が、受光面4の2段目の段部4Bの箇所(1)に対応する位置から、上記移動方向Xに移動距離(1/3)Lだけ移動して、上記境界C1が段部4Bの箇所(2)に対応する位置に達すると、受光面4の1段目の段部4Aの入射面積がさらに面積S1だけ減少する一方、2段目の段部4Bの入射面積がさらに面積S2だけ増加する。これにより、受光面4の入射面積が領域S1の分だけ増加する。このとき、図1の下欄に示す受光信号A+は、非対称三角形波の値Q2に対応している。
次に、上記境界C1が、上記2段目の段部4Bの箇所(2)に対応する位置から3段目の段部4Cの箇所(3)に対応する位置に移動したとする。なお、上記箇所(3)と箇所(4)は、段部4Cの幅寸法Lを3等分する位置としている。よって、上記移動距離は、(1/3)L+(1/3)L=(2/3)Lである。この(2/3)Lの移動によって、上記1段目の段部4Aの面積S1と2段目の段部4Bの面積S2の分だけ入射面積が減少すると同時に、2段目の段部4Bの面積S2と3段目の段部4Cの面積S3の分だけ入射面積が増加する。よって、上記(2/3)Lの移動によって、受光面4の全体としては、光の入射面積は、(S3−S1)=2S1だけ増加する。このとき、図1の下欄に示す受光信号A+は、非対称三角形波の値Q3に対応している。
次に、上記境界C1が、上記2段目の段部4Bの箇所(3)に対応する位置から3段目の段部4Cの箇所(4)に対応する位置に(1/3)Lだけ移動したとする。この(1/3)Lの移動によって、上記2段目の段部4Bは入射面積が面積S2だけ減少すると共に上記3段目の段部4Cは入射面積が面積S3だけ増加する。よって、上記(1/3)Lの移動によって、受光面4の全体としては、光の入射面積は、(S3−S2)=S1だけ増加する。このとき、図1の下欄に示す受光信号A+は、非対称三角形波の値Q4に対応している。
次に、上記境界C1が、3段目の段部4Cの箇所(4)に対応する位置から4段目の段部4Dの端の箇所(5)に対応する位置まで(4/3)Lだけ移動したとする。この(4/3)Lの移動によって、受光面4の入射面積は、4段目の段部4Dの面積3×S4となる。よって、受光面4の入射面積は、この(4/3)Lの移動の前の(S2+2×S3)から(3×S4)へ4×S1だけ増加する。このとき、図1の下欄に示す受光信号A+は、非対称三角形波の上限値Q5に対応している。また、上述の下限値Q0から上限値Q5までの三角形波の傾斜は一定である。
次に、上記境界C1が、さらに、移動方向XにLだけ移動することで、受光面4の1段目の段部4Aだけに光が入射する。これにより、受光面4の光が入射する面積が、(12×S1−3×S1)=9×S1だけ減少して、受光面4への入射面積が段部4Aの面積つまり3×S1になる。これにより、図1の下欄に示す受光信号A+の非対称三角形波は、下限値Q0に戻る。
このように、非対称三角形波である受光信号A+の1周期Tが、スケール1が1ピッチP=4×L1だけ移動することに対応している。そして、受光信号A+の下限値Q0から上限値Q5に対応する領域では、スケール1が移動方向Xに(1/3)Lだけ移動する毎に、受光素子3の受光面4の入射面積が、面積S1分だけ増加する。つまり、上記スケール1が移動方向Xに光オン部5の幅寸法Lだけ移動する毎に、受光面4への入射光量が1段目の段部4Aの受光面積分だけ増加する。したがって、スケール1の上記境界C1が、受光面4の1段目の段部4Aと2段目の段部4Bとの境界(0)に対応する位置から、4段目の段部4Dの端の箇所(5)に対応する位置まで移動方向Xに1ピッチPの4分の3だけ移動することによって、受光面4に光が入射する面積が1段目の段部4Aの受光面積(3×S1)から4段目の段部4Dの受光面積(12×S1)へリニアに増大する。よって、スケール1の境界C1が上記箇所(0)に対応する位置から箇所(5)に対応する位置まで(3/4)Pだけ移動することによって、受光面4の受光量がリニアに増大し、図1の下欄に示す受光信号A+は、下限値Q0から上限値Q5まで一定の傾斜で増大する。また、スケール1の境界C1が箇所(5)に対応する位置からさらに、移動方向XにLだけ移動することで、受光面4の受光量がリニアに減少し、上記受光信号A+は、上限値Q5から下限値Q0まで一定の傾斜で減少する。
こうして、上記スケール1が移動方向Xへ移動することによって、上記受光素子3から図1の下欄に示す非対称三角形波形の受光信号A+が得られる。また、上記スケール1が移動方向Xとは逆の方向へ移動することによって、図1の下欄に破線で示す非対称三角形波形の受光信号A−が得られる。この受光信号A−のQ0からQ5までの増加の傾きが受光信号A+のQ5からQ0までの減少の傾きに相当し、受光信号A−のQ5からQ0までの減少の傾きが受光信号A+のQ0からQ5までの増加の傾きに相当している。
ここで、図3を参照して、上記実施形態の比較例(特開昭61‐292016号公報に対応)を説明する。この比較例では、スケール101が有する光オン部102の移動方向の幅寸法Mと光オフ部103の移動方向の幅寸法Mとが等しくなっている。また、このスケール101の1ピッチP=2Mに対して、4つの受光素子105,106,107,108が配置され、各受光素子105〜108の幅寸法は、(1/2)Mである。また、スケール101が移動方向Xに移動すると、受光素子105が出力する受光信号A+は、台形波となる。また、受光素子106が出力する受光信号B+は、受光信号A+に対して位相が90°遅れた台形波となる。また、受光素子107,108が出力する受光信号A−,B−も位相が順に90°ずつ遅れた台形波となる。そして、上記受光信号A+と受光信号B+を加算することにより、二等辺三角形波である信号((A+)+(B+))が得られる。この比較例は、インクジェットプリンタ等に多く使われているが、上述のような二等辺三角形波の信号では、1周期内の絶対位置が検出できないので、カメラフォーカス等の微小動作範囲での使用や小型化には不向きである。
これに対して、本実施形態によれば、図1に示すような非対称三角形波形の受光信号A+が得られるので、1周期内の絶対位置が検出可能になり、微小動作や小型化に最適と言える。
ここで、図9A,図9Bを参照して、本実施形態において、スケール1の光オン部5から受光素子3の受光面4に照射される受光像がばらついた場合の動作について説明する。まず、図9Bに例示される受光像Z2は、中央の領域U1で光強度が高くW1であり、中央の領域U1の両脇の領域U2a,U2bでは中央の領域U1よりも光強度が低くW2a,W2bである。
次に、図9Aに例示される受光像Z1は、中央の領域U1で光強度が高くW1であり、中央の領域U1の両脇の領域U2a,U2bでは光強度がW3a,W3bである。この光強度W3a,W3bは受光像Z2の領域U2の光強度U2よりも低い。さらに、受光像Z1は、領域U2a,U2bの両脇の領域U3a,U3bを有し、この領域U3a,U3bでは、上記領域U2a,U2bの光強度W3a,W3bよりも低い光強度W4a,W4bになっている。すなわち、図9Bの受光像Z2の光強度W2の領域U2a,U2bが拡散して、図9Aの受光像Z1の領域U2a,U2bとU3a,U3bになっている。なお、上記受光像Z1とZ2の様な光量分布のばらつきは、スケール1の移動時に光オン部5等に起因して光が屈折することによって発生する。
ここで、この実施形態の受光素子3の受光面4によれば、図9Aに示す受光像Z1による受光総量は、図9Bに示す受光像Z2による受光総量と等しくなることが分かる。
一方、図10A,図10Bに例示される比較例では、受光面204が三角形になっている。ここで、前述と同様に、図10Bの受光像Z2の光強度W2の領域U2a,U2bが拡散して、図10Aの受光像Z1の領域U2a,U2bとU3a,U3bになっている。この場合、この三角形の受光面204では、図10Bの受光像Z2から図10Aの受光像Z1へ拡散した場合、図10Aにおいて中央領域U1の左側の領域U2a,U3aによる受光総量は、図10Bにおいて中央領域U1の左側の領域U2aによる受光総量よりも減少する。一方、図10Aにおいて中央領域U1の右側の領域U2b,U3bによる受光総量は、図10Bにおいて中央領域U1の右側の領域U2bによる受光総量よりも増加する。ここで、図10Bの右側の領域U2bの光量と図10Bの左側の領域U2aの光量とが同じであると共に図10Aの右側領域U2b,U3bでの拡散と左側領域U2a,U3aでの拡散とが同様である場合を除いて、上記受光総量の減少量と上記受光総量の増加量とは異なる。したがって、この比較例の受光面204によれば、上記場合を除いて、図10Aに示す受光像Z1による受光総量は、図10Bに示す受光像Z2による受光総量と異なってくる。
これに対して、本実施形態の受光素子3の受光面4によれば、図9Bの中央領域U1の右側の領域U2bによる受光総量は、図9Aの中央領域U1の右側の領域U2b,U3bによる受光総量に等しくなり、かつ、図9Bの中央領域U1の左側の領域U2aによる受光総量は、図9Aの中央領域U1の左側の領域U2a,U3aによる受光総量に等しくなる。よって、本実施形態の受光面4によれば、受光面4への受光像がZ2からZ1へ拡散しても受光総量は変動しないので、光学式エンコーダ特有の光量バラツキの影響を軽減でき、高精度な移動情報が得られる。
尚、上記実施形態では、移動体であるスケール1の光オフ部6の幅寸法を光オン部5の幅寸法の3倍にしたが、光オフ部6の幅寸法を光オン部5の幅寸法の2倍あるいは4倍以上の整数倍としてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図4を参照して、この発明の光学式エンコーダの第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、第1の受光素子3に加えて、第2の受光素子23を備えた点だけが、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付して、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
この第2の受光素子23が有する受光面24は、第1の受光素子3の受光面4と同じ形状であり、4つの段部24A,24B,24C,24Dを有する階段形状である。また、この第2の受光素子23の受光面24は、第1の受光素子3の受光面4を180°回転させた姿勢である。また、上記第1の受光素子3の受光面4の段部4A,4B,4C,4Dに第2の受光素子23の受光面24の段部24D,24C,24B,24Aを組合せるように第1,第2の受光素子3,23を配置している。これにより、受光面4と受光面24とが組合せられた受光面は全体としての四角形状になっている。
上記構成の光学式エンコーダでは、上記スケール1が移動方向Xに移動すると、上記第1の受光素子3は、前述の第1実施形態で述べたように、図1の下欄に示す1周期Tの非対称三角形波の第1の受光信号A+を出力する。一方、上記第2の受光素子23は、図4の下欄に示す1周期Tの非対称三角形波の第2の受光信号A−を出力する。この第2の受光信号A−は、第1の受光信号A+の信号波形を中心レベルで反転させた信号波形である。上記第1の受光信号A+と第2の受光信号A−とが互いに反転しているので、上記第1,第2の受光信号A+,A−を比較演算することで、SN比の向上を図れる。
また、受光面4と24との組合せにより全体としての四角形状の受光面になるので、スケール1の移動時に全体としての受光面への受光量をより多くできて、SN比の向上を図れる。
(第3の実施の形態)
次に、図5を参照して、この発明の光学式エンコーダの第3実施形態を説明する。この第3実施形態は、上記第1の受光素子3と第2の受光素子23との組み合わせた受光素子対31を上記移動方向に隣接して複数対備えた点だけが前述の第2実施形態と異なる。よって、この第3実施形態では、前述の第2実施形態と同じ部分には同じ符号を付して、前述の第2実施形態と異なる点を主として説明する。
この第3実施形態では、上記複数の受光素子対31を備えたので、複数の第1の受光素子3からの第1の受光信号A+を加算し、複数の第2の受光素子23からの第2の受光信号A−を加算することにより、一部の光オン部5が汚れ等により透過率が悪い状態であっても信号が平均化され、SN比が低下することを回避してSN比を保持できる。
なお、上記移動方向に隣接して配置した複数の第1の受光素子3を一体に形成した1つの受光素子とし、上記移動方向に隣接して配置した複数の第2の受光素子23を一体に形成した1つの受光素子としてもよい。
(第4の実施の形態)
次に、図6を参照して、この発明の光学式エンコーダの第4実施形態を説明する。この第4実施形態は、前述の第2実施形態の光学式エンコーダの第1の受光素子3と第2の受光素子23を備える。
また、この第4実施形態は、上記第1の受光素子3が出力する第1の受光信号A+を対数圧縮する1段目の増幅器41と、第2の受光素子23が出力する第2の受光信号A−を対数圧縮する1段目の増幅器42を備える。また、この第4実施形態は、上記増幅器41からの増幅信号と増幅器42からの増幅信号とが入力される差動増幅器(差動演算回路)43と、この差動増幅器(差動演算回路)43が出力する2系統の同一の電流信号のうちの一方の系統の電流信号が入力されるAD変換器(AD変換回路)45と、2系統の同一の電流信号のうちの一方の系統の電流信号が入力される帰還回路46を備える。この帰還回路46は、コンパレータ47と抵抗48と基準電圧部49とを有する。
この第4実施形態では、第1,第2の受光素子3,23からの第1,第2の受光信号A+,A−を増幅器41,42で対数圧縮することで、光量依存性を除去する。また、上記対数圧縮した第1,第2の受光信号A+,A−を差動増幅器(差動演算回路)43で差動演算することで、第1の受光信号A+と第2の受光信号A−との差に対応した差動出力信号が得られる。これにより、SN比が倍になるだけでなく、スケール1と受光素子3,23とが互いに傾いた場合にも、この傾きの影響が相殺されて、SN比を保持できる。
また、差動増幅器(差動演算回路)43では、1段目の増幅器41,42で対数圧縮された受光信号A+,A−が伸張され、上記差動出力信号としての非対称三角波形の電流信号をAD変換器(AD変換回路)45へ出力する。このAD変換器(AD変換回路)45では、上記非対称三角波形の電流信号が1/0信号に変換され、上記非対称三角形波形の電流信号と同期の取れた1周期Tに1パルスのデジタル出力信号が得られる。したがって、例えば、上記デジタル出力信号により周期のカウントを行い、上記第1,第2の受光信号A+,A−による三角波出力によって1周期内の絶対位置を読み取ることが可能となる。これにより、より広範囲において絶対位置の検出が可能となる。
また、この第4実施形態では、差動増幅器(差動演算回路)43が、2系統の同一の電流信号を出力し、そのうちの一方の系統の電流信号が帰還回路46に入力される。この帰還回路46により、基準電圧部49による基準電圧に対して安定した非対称三角波形のアナログ電圧出力が得られる。これにより、上記AD変換器(AD変換回路)45が出力するデジタル出力信号と上記帰還回路46が出力する非対称三角波形のアナログ電圧出力との同期が取れるだけでなく、上記デジタル出力信号とアナログ電圧出力との間のばらつきも低減される。
図7に、上記差動増幅器(差動演算回路)43を構成する回路の一例を示す。この回路例では、差動増幅回路(差動演算回路)81と2つのカレントミラー回路82,83とを備え、上記カレントミラー回路82が出力する電流信号が帰還回路46へ入力され、上記カレントミラー回路83が出力する電流信号がAD変換器(AD変換回路)45へ入力される。この2つのカレントミラー回路82,83が出力する電流信号は電流値が一致していて、同期が取れているだけでなく、第1,第2の受光信号A+,A−のばらつきに対しても同様の変動を示すので、上記デジタル出力信号とアナログ電圧出力との間のばらつきも低減される。
次に、図8の波形図に、図6の回路図における各部の信号波形のシミュレーション結果を示す。図8では、横軸は時間(μ秒)であり、縦軸は、各信号の信号値(振幅)を示している。第1の受光信号A+の波形は、前述したように、非対称三角波形であり、第2の受光信号A−の波形は、第1の受光信号A+を中央レベル(0.6μA)で反転させた非対称三角波形になっている。また、上記差動増幅器(差動演算回路)43が出力する差動出力信号は、第1の受光信号A+と第2の受光信号A−との差に対応した三角波形になっている。そして、この三角波形の差動出力信号が入力される帰還回路46が出力する非対称三角波形のアナログ電圧出力Aoutは、第1の受光信号A+と第2の受光信号A−との差に対応した三角波アナログ電圧になっている。
また、上記AD変換器(AD変換回路)45が出力するデジタル出力信号Doutは、非対称三角波形の第1,第2の受光信号A+,A−と同期の取れた1周期Tに1パルスのパルス波形になっている。
なお、この第4実施形態では、上述の第2実施形態の1対の第1の受光素子3と第2の受光素子23を備える場合を説明したが。上述の第3実施形態の複数対の受光素子対31を備えてもよい。この場合、複数の第1の受光信号A+が加算されて1段目の増幅器41に入力され、複数の第2の受光信号A−が加算されて1段目の増幅器42に入力される。よって、信号が平均化され、SN比の低下を防止できる。
1 スケール
2 発光部
3,23 受光素子
4,24 受光面
4A〜4D,24A〜24D 段部
5 光オン部
6 光オフ部
23 第2の受光素子
41,42 増幅器
43 差動増幅器(差動演算回路)
45 AD変換器(AD変換回路)
46 帰還回路
81 差動増幅回路
82,83 カレントミラー回路
C1 境界
Z1,Z2 受光像

Claims (7)

  1. 発光部と、
    上記発光部からの光が到達し得る領域に配置されている第1の受光素子と、
    上記第1の受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記第1の受光素子に入射する状態にする光オン部および上記第1の受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記第1の受光素子に入射しない状態にする光オフ部を有すると共に一方向に移動するときに上記光オン部と光オフ部が上記第1の受光素子に対応する位置を交互に通過する移動体とを備え、
    上記移動体の光オフ部の上記一方向の寸法である幅寸法は、上記光オン部の上記一方向の幅寸法の正の整数倍であり、
    上記第1の受光素子は、
    上記移動体の隣接する1対の光オン部と光オフ部の幅寸法を加算した1ピッチの幅寸法において、複数の段部を有する階段形状であり、各段部の幅寸法が上記光オン部の幅寸法に等しく、かつ、各段部の段差寸法が等しい受光面を有することを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 請求項1に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記第1の受光素子が出力する第1の受光信号の信号波形を中心レベルで反転させた信号波形である第2の受光信号を出力するように上記第1の受光素子の受光面を180°回転させた姿勢であると共に上記第1の受光素子の受光面と同形状である受光面を有する第2の受光素子を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  3. 請求項2に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記第1の受光素子と第2の受光素子からなる1組の受光素子を、上記移動方向に隣接して複数組備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  4. 請求項2または3に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記第1の受光素子が出力する第1の受光信号と上記第2の受光素子が出力する第2の受光信号とが入力されると共に上記第1の受光信号と第2の受光信号とを差動演算する差動演算回路を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  5. 請求項4に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記差動演算回路によって差動演算された信号をAD変換するAD変換回路を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 請求項5に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記差動演算回路は、
    差動演算された信号として2系統の同一の電流信号を出力し、
    上記AD変換回路には、上記2系統の電流信号のうちの一方の系統の電流信号が入力され、
    さらに、上記2系統の電流信号のうちの一方の系統の電流信号が入力される帰還回路を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の光学式エンコーダを備えた電子機器。
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