JP5015624B2 - 画像転写装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像担持装置で担持する画像を第1転写ニップ位置で無端ベルト装置に一次転写し、その無端ベルト装置で保持する画像を第2転写ニップ位置で記録材に二次転写する画像転写装置に関する。ならびに、そのような画像転写装置を備えて画像を転写する、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。
例えば、電子写真式の画像形成装置の中には、ドラム状やベルト状の感光体の回転とともに、その感光体上に帯電、書込みを行って静電潜像を形成して後、現像装置でトナーを付着することにより可視像化してトナー画像を形成し、そのトナー画像を無端ベルト状の中間転写体に一次転写し、その中間転写体を介して間接的に二次転写して、搬送する用紙、OHPフィルム等の記録材に画像を記録するものがある。
例えば図18に示すように、画像担持装置Aの像担持ベルト1で担持する画像を第1転写ニップ位置aで、無端ベルト装置Bである中間転写装置の無端ベルト(中間転写体)2に一次転写し、その無端ベルト2で保持する画像を第2転写ニップ位置bで二次転写装置Cにより、矢示方向に搬送する記録材3に二次転写し、像担持ベルト1から記録材3へと画像を転写するものがある。
このような画像形成装置にあっては、無端ベルト2としてシームレスのものを使用すると、高価となることから、継ぎ目4のある無端ベルト2を使用してコストの低減を図ることが望まれている。ところが、継ぎ目4は凸状であることから、継ぎ目4のある無端ベルト2を使用すると、その継ぎ目4が第1転写ニップ位置aまたは第2転写ニップ位置bを通過するとき、負荷変動を発生して無端ベルト2の走行速度が変化し、無端ベルト2の安定走行を阻害する。
また、記録材3の先端が第2転写ニップ位置bに進入したり、後端が第2転写ニップ位置bから抜けたりするとき、同様に負荷変動を発生して無端ベルト2の走行速度が変化し、無端ベルト2の安定走行を阻害する。そして、その安定走行の乱れが、無端ベルト2を介して第1転写ニップ位置aに伝達されて転写乱れを生じ、いわゆるショックジターなどの画像ひずみを発生することとなった。
このような問題を解決すべく、無端ベルト装置Bを駆動する駆動源の出力を大きくしたり、駆動源の駆動力を伝達する減速機の駆動伝達剛性を高めたりすることが考えられる。また、従来の画像形成装置の中には、無端ベルト2を、ばね等で付勢するテンションローラに掛けまわし、そのテンションローラの位置を移動することによりトルク変動を吸収してショックをやわらげることが行われている。
特許第3294342号公報 特開平6‐115752号公報 特開2001‐215805号公報 特開平10‐268595号公報
ところが、駆動源の出力を大きくしたり、減速機の駆動伝達剛性を高めたりするものでは、大きさや重量などが嵩み、コスト高を招くおそれがある。また、無端ベルト2をテンションローラに掛けまわすものでは、ショックを吸収する部材の質量が大きくなると、応答性が悪くなって、周波数の高い急激な負荷変動には即座に対応することができず、十分な改善が得られなかった。
そこで、この発明の目的は、画像担持装置で担持する画像を第1転写ニップ位置および第2転写ニップ位置で転写しながら、無端ベルト装置を介して転写する画像転写装置、またはそれを備える画像形成装置において、大きさや重量などが嵩んだり、コスト高を招いたりすることなく、一方の転写ニップ位置で生じた無端ベルトのトルク変動が他方の転写ニップ位置に影響することを有効に阻止することにある。
このため、請求項1に記載の発明は、ローラや固定のニップ形成部材などのベルト支持部材に無端ベルトを掛けまわして無端ベルト装置を構成し、その無端ベルト装置との間に第1転写ニップを形成して画像担持装置を備え、その画像担持装置で担持する画像を前記第1転写ニップ位置で前記無端ベルト装置の前記無端ベルトに一次転写し、その無端ベルトで担持する画像を第2転写ニップ位置で、用紙、OHPフィルム等の記録材に二次転写する画像転写装置において、前記無端ベルトを、前記第2転写ニップ位置の上流または下流のいずれか一方の無端ベルト部分にたわみを生ずるような速度で駆動する一方、前記第2転写ニップ位置に記録材が進入する直前に前記上流または下流のいずれか他方の無端ベルト部分にたわみ移行するような速度変動を当該無端ベルトに与えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像転写装置において、速度変動を与えることによりたわみを移行する量を、前記第2転写ニップ位置に記録材が進入することに基づく前記無端ベルトの位置ずれ量よりも大きく設定してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像転写装置において、連続作像時の記録材間距離を加えた画像転写1サイクルの間に、たわみの移行方向と逆方向に、かつたわみを移行した量の最大よりも長く、たわみを戻す速度変動を与えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1に記載の画像転写装置において、作像動作中以外のタイミングで速度変動の設定補正を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の画像転写装置において、同一駆動源と同一被駆動体との間に、一部に一方向クラッチを有し、回転伝達速度を異にする複数の伝達経路を設け、その複数の伝達経路を切り換えて同一の駆動源の駆動力を、選択した回転速度で同一の被駆動体に伝達して速度変動を与える駆動伝達手段を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1に記載の画像転写装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、無端ベルトを、第2転写ニップ位置の上流または下流のいずれか一方の無端ベルト部分にたわみを生ずるような速度で駆動する一方、第2転写ニップ位置に記録材が進入する直前に上流または下流のいずれか他方の無端ベルト部分にたわみを移行するような速度変動を無端ベルトに与えるだけでよいので、画像転写装置の駆動源の出力を大きくしたり、駆動源の駆動力を伝える減速機の駆動伝達剛性を高めたりする必要をなくし、大きさや重量などが嵩んだり、コスト高を招いたりするおそれをなくすことができる。
また、簡単な速度変更制御で、第2転写ニップ位置の上流および下流において無端ベルトにたわみを設けることができ、無端ベルトの継ぎ目が転写ニップ位置を通過したり、記録材が第2転写ニップ位置に進入したり、第2転写ニップ位置を抜けたりしたときなどに生ずる無端ベルトのトルク変動を、無端ベルトに発生するたわみで吸収し、そのトルク変動により無端ベルトの走行速度が変化してその変化が他方の転写ニップ位置に影響することを有効に阻止し、いわゆるショックジターなどの画像ひずみの発生をなくすことができる。速度設定の経時変動が少ない場合、たわみを検出するセンサを設ける必要もない。
請求項2に記載の発明によれば、速度変動を与えることによりたわみを移行する量を、第2転写ニップ位置に記録材が進入することに基づく無端ベルトの位置ずれ量よりも大きく設定してなるので、第2転写ニップ位置に記録材が進入するとき、第1転写ニップ位置の上流および下流側の両側にたわみを設けることができて、記録材突入による速度変動を両側のたわみで確実に吸収することができる。
請求項3に記載の発明によれば、連続作像時の記録材間距離を加えた画像転写1サイクルの間に、たわみの移行方向と逆方向に、かつたわみを移行した量の最大よりも長く、たわみを戻す速度変動を与えるので、連続した作像の時でも、第2転写ニップ位置に記録材が進入するとき、ベルト走行姿勢(突入時のたわみ量)を一定に保つことができ、以降この発明による速度変更制御を行うことで、記録材が第2転写ニップ位置に進入したり、第2転写ニップ位置を抜けたりしたときなどに生ずる速度変動を両側のたわみで確実に吸収することができる。
請求項4に記載の発明によれば、作像動作中以外のタイミングで速度変動の設定補正を行うので、ローラ径や摩擦係数の変動など経時変化に対応することができ、生産性を落とすこともない。
請求項5に記載の発明によれば、複数の伝達経路を切り換えて同一の駆動源の駆動力を、選択した回転速度で同一の被駆動体に伝達して速度変動を与える駆動伝達手段を備えるので、単一の駆動源で複数の回転速度伝達を行え、装置を安価に構成できる。クラッチのON−OFFデューティで細かい速度調整も可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、画像転写装置を備える画像形成装置において、通常は、第2転写ニップ位置の上流または下流のいずれか一方にたわみを生ずるような速度設定で駆動する一方、第2転写ニップ位置に記録材が進入する直前に上流または下流のいずれか他方にたわみを移行するような速度変動を与えるだけでよいので、画像転写装置の駆動源の出力を大きくしたり、駆動源の駆動力を伝える減速機の駆動伝達剛性を高めたりする必要をなくし、画像転写装置の大きさや重量などが嵩んだり、コスト高を招いたりするおそれがない。
また、簡単な速度変更制御で、第2転写ニップ位置の上流および下流において無端ベルトにたわみを設けることができ、無端ベルトの継ぎ目が転写ニップ位置を通過したり、記録材が第2転写ニップ位置に進入したり、第2転写ニップ位置を抜けたりしたときなどに生ずる無端ベルトのトルク変動を、無端ベルトに発生するたわみで吸収し、そのトルク変動により無端ベルトの走行速度が変化してその変化が他方の転写ニップ位置に影響することを有効に阻止し、いわゆるショックジターなどの画像ひずみの発生をなくすことができる。速度設定の経時変動が少ない場合、たわみを検出するセンサを設ける必要もない。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置における内部機構の要部構成を示す。
図示画像形成装置では、複数の作像装置100b・100c・100m・100yでそれぞれの感光体10b・10c・10m・10y上に作像したトナー画像を、中間転写装置200の中間転写体20に転写し、その中間転写体20上のトナー画像を無端ベルト装置300の無端ベルト30上に転写し、その無端ベルト30上のトナー画像を二次転写装置400で、用紙・OHPフィルム等の記録材pに転写する。
作像装置100としては、中間転写装置200のベルト状中間転写体20の張り渡し方向に沿って、ブラック・シアン・マゼンタ・イエロの4つもの100b・100c・100m・100yを横に並べてタンデム型に備える。各作像装置100b・100c・100m・100yには、ドラム状の感光体10b・10c・10m・10yを互いに平行に並べて設け、ともに同じ反時計まわりに回転可能とする。
そして、各感光体10b・10c・10m・10yのまわりには、それぞれ帯電装置11b・11c・11m・11y、現像装置12b・12c・12m・12y、転写装置13b・13c・13m・13y、感光体クリーニング装置14b・14c・14m・14yを配置する。また、それら4つの各作像装置100上には、露光装置15を備える。
中間転写装置200は、エンドレスベルト状の中間転写体20を、図示例では各1つの駆動ローラ22と従動ローラ23間に掛けまわして図中時計まわりに走行可能に設ける。前述の転写装置13b・13c・13m・13yは、ローラ状で、中間転写体20の内側に設け、感光体10b・10c・10m・10yとの間で中間転写体20を挟んで備える。また、中間転写体20まわりには、図示例では、駆動ローラ22の左に、転写後に中間転写体20上に残留する残留トナーを除去する転写体クリーニング装置25を設け、従動ローラ23の右下に無端ベルト装置300を配置する。
無端ベルト装置300は、ベルト支持部材である大ローラ31と小ローラ32間に無端ベルト30を掛けまわして構成する。そして、無端ベルト30および中間転写体20を介して大ローラ31を従動ローラ23に押し当て、画像担持装置である中間転写装置200との間に第1転写ニップn1を形成する。他方、無端ベルト30を介して小ローラ32に外側から二次転写装置400の加圧ローラ40を押し当て、無端ベルト装置300と二次転写装置400との間に第2転写ニップn2を形成する。
以上のような中間転写装置200や無端ベルト装置300の下には、記録材pを積載して収容する記録材トレイ50と、その記録材トレイ50内に積載する記録材pの最上位の記録材の先端に接触して記録材pを上から順に一枚ずつ分離して繰り出す供給ローラ51と、その供給ローラ51で繰り出した記録材pを案内するガイド部材52と、そのガイド部材52で案内する記録材pをタイミングを取って第2転写ニップn2位置へと送り出すレジストローラ53などを備える。
さて、いまこの画像形成装置を用いて記録材pにカラー画像を記録するときは、複写機であれば不図示のスタートスイッチの操作により、プリンタであればホストからの画像信号に基づき、またファクシミリであれば電話回線を通して送られてくる画像信号に基づき、適宜のタイミングで各作像装置100のそれぞれの感光体10、中間転写装置200の中間転写体20、無端ベルト装置300の無端ベルト30、供給ローラ51などを回転駆動する。
そして、それぞれの感光体10の回転とともに、帯電装置11で感光体10の表面を一様に帯電して後、原稿読取装置からの読取信号やホストからの画像信号や電話回線を通しての画像信号に基づき、露光装置15で書込み光を照射して書込みを行い、感光体10上に静電潜像を形成し、それから現像装置12でそれぞれ別個のトナーを付着してその静電潜像を可視像化し、個々の感光体10上にそれぞれブラック・シアン・マゼンタ・イエロの単色トナー画像を形成する。
各感光体10上の単色トナー画像は、それぞれ転写装置13に所定の転写バイアスを印加して中間転写体20上に順次重ねて転写し、中間転写体20上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の各感光体10は、感光体クリーニング装置14で残留トナーを除去して表面を清掃し、図示しない除電装置で除電することにより初期化して再度の画像形成に備える。
一方、中間転写体20上の合成カラー画像は、転写バイアスを印加することにより第1転写ニップn1位置において転写電界を形成し、無端ベルト30上に静電的に一次転写する。このとき、転写バイアスに交流成分またはパルス成分を重畳すると、トナーに及ぼす静電力が振動し、その振動によりトナーの付着力を弱めてトナーを移動しやすくすることができる。画像転写後の中間転写体20は、転写体クリーニング装置25で残留トナーを除去して表面を清掃し、初期化して再度の画像転写に備える。
他方、供給ローラ51の回転とともに、記録材トレイ50内に積載する記録材pの最上位の記録材pから一枚ずつ分離して繰り出し、ガイド部材52で案内して搬送し、レジストローラ53でタイミングを取って第2転写ニップn2に導く。そして、第2転写ニップn2位置で二次転写装置400の加圧ローラ40に転写バイアスを印加して、上述した無端ベルト30で保持するトナー画像を、第2転写ニップn2を通過する記録材pに転写し、記録材pにカラー画像を記録する。
なお、以上の説明では、記録材pにカラー画像を記録する場合について説明したが、上述した画像形成装置では、選択された単色モードまたは複数色モードにしたがい、適宜作像装置100のいくつかを選択使用し、モノクロ画像またはカラー画像を任意に形成することができるようになっている。
図2には、画像担持装置である中間転写装置200の中間転写体20で担持するトナー画像を無端ベルト装置300の無端ベルト30を介して記録材pに転写する画像転写装置500を拡大して示す。
図示画像転写装置500では、コストの低減を図るため、継ぎ目33を有する無端ベルト30を使用し、それを大ローラ31と小ローラ32間にたるみを持って掛けまわしてなる。そして、無端ベルト装置300専用の駆動源である第1駆動源34と第2駆動源35を備え、第1駆動源34で減速機36を介して大ローラ31を回転駆動し、第2駆動源35で減速機37を介して小ローラ32を回転駆動するようにし、無端ベルト30の、第1転写ニップn1位置での走行速度と第2転写ニップn2位置での走行速度とを適宜に設定する。
例えば、第1転写ニップn1位置で無端ベルト30を走行する走行速度より、第2転写ニップ位置n2位置で無端ベルト30を走行する走行速度を若干速く設定する。
そして、記録材pが第2転写ニップn2位置に進入するときの無端ベルト30のトルク変動を、第2転写ニップn2の下流位置の無端ベルト30のたわみtで吸収し、第2転写ニップn2位置を抜けるときの無端ベルト30のトルク変動を、第2転写ニップn2の上流位置の無端ベルト30のたわみtで吸収する。また、たわみtの吸収が第2転写ニップn2の上流位置よりも下流位置の方が多いことから、下流位置の無端ベルト30のたわみtが徐々に減少することを、第1転写ニップn1位置で無端ベルト30を走行する走行速度より、第2転写ニップ位置n2位置で無端ベルト30を走行する走行速度を速くすることで徐々に修復する。
これにより、一方の転写ニップ位置で発生したトルク変動が他方の転写ニップ位置に影響しないように、第1転写ニップn1位置と第2転写ニップn2位置間でたわませて大ローラ31と小ローラ32間に無端ベルト30を掛けまわすとともに、第1転写ニップn1位置での走行速度と第2転写ニップn2位置での走行速度とを適宜に設定するだけでよいので、画像転写装置500の駆動源の出力を大きくしたり、それらの駆動源の駆動力を伝える減速機36・37などの駆動伝達剛性を高めたりする必要をなくし、大きさや重量などが嵩んだり、コスト高を招いたりするおそれをなくすことができる。
また、無端ベルト30の凸状の継ぎ目33が転写ニップ位置n1・n2を通過したり、記録材pが第2転写ニップn2位置に進入したり、第2転写ニップn2位置を抜けたりしたときなどに生ずる無端ベルト30のトルク変動を、無端ベルト30に発生するたわみtで吸収し、そのトルク変動により無端ベルト30の走行速度が変化してその変化が他方の転写ニップ位置に影響することを有効に阻止し、いわゆるショックジターなどの画像ひずみの発生をなくすことができる。
なお、この例では、画像担持装置である中間転写装置200に第3駆動源26を設け、その第3駆動源26で減速機27を介して駆動ローラ22を回転駆動して中間転写体20を走行する。他方、二次転写装置400には駆動源を設けず、加圧ローラ40は、無端ベルト30の走行に従動して回転する。
さて、図2に示す例では、無端ベルト装置300に専用の駆動源34・35を備え、それらの駆動源34・35により大ローラ31と小ローラ32を個別に駆動して無端ベルト30を走行した。しかし、図3(A)に示すように、第1駆動源34はなくし、第3駆動源26で走行する中間転写体20との摩擦接触により無端ベルト30に駆動力を伝達し、すなわち無端ベルト装置300の外部に備える第3駆動源26を用い、外側から駆動力を伝達して第1転写ニップn1位置で無端ベルト30を走行するようにしてもよい。
また逆に、図3(B)に示すように、第2駆動源35はなくし、別に二次転写装置400の加圧ローラ40を駆動する第4駆動源41を備え、その第4駆動源41で減速機42を介して加圧ローラ40を回転駆動し、摩擦接触により無端ベルト30に駆動力を伝達し、すなわち無端ベルト装置300の外部に備える第4駆動源41を用い、外側から駆動力を伝達して第2転写ニップn2位置で無端ベルト30を走行するようにしてもよい。
またさらに、図3(C)に示すように、無端ベルト装置300の専用の駆動源34・35の双方をなくして、無端ベルト装置300の外部に備える第3駆動源26を用い、外側から駆動力を伝達して第1転写ニップn1位置で無端ベルト30を走行するとともに、無端ベルト装置300の外部に備える第4駆動源41を用い、外側から駆動力を伝達して第2転写ニップn2位置で無端ベルト30を走行するようにしてもよい。
ここで、専用の駆動源34・35を用いて大ローラ31や小ローラ32を回転駆動しないときには、例えば図4に示すように、回転するローラに代えて、ベルト支持部材として、回転せずに固定して備えて第2転写ニップn2を形成するようなニップ形成部材38を用いることもできる。
図5には、画像転写装置500の他例を拡大して示す。
この例では、無端ベルト30を走行する駆動源を制御して、第1転写ニップn1位置で無端ベルト30を走行する走行速度よりも、第2転写ニップn2位置で無端ベルト30を走行する走行速度の方を速くし、第2転写ニップn2の下流位置で無端ベルト30に常にたわみを発生するようにする。
このように、第2転写ニップn2の下流位置で無端ベルト30にたわみを確実に発生し、そのたわみで、特に記録材pが第2転写ニップn2に進入するときの無端ベルト30のトルク変動を吸収することで、そのトルク変動により無端ベルト30の走行速度が変化してその変化が第1転写ニップn1位置に影響することを有効に阻止することができる。
この例の画像転写装置500では、記録材pが第2転写ニップn2から抜けるときの無端ベルト30のトルク変動が、第1転写ニップn1位置に影響することを防止することはできない。しかし、記録材pが第2転写ニップn2から抜けるときよりも第2転写ニップn2に進入するときの無端ベルト30のトルク変動の方が大きいことから、後者に比べ前者のトルク変動が無視できるような場合に、この例のような構成とすると、特に有効である。
図6には、画像転写装置500のさらに他例を拡大して示す。
この図6に示す画像転写装置500では、図2に示す構成の画像転写装置500に加えて、無端ベルト30のたわみ量を検知するたわみ量検知手段として、第2転写ニップn2の下流位置に備えるマイクロスイッチ60と、上流位置に備えるマイクロスイッチ61を設けるとともに、それらのマイクロスイッチ60・61の出力信号に基づき、駆動源である、例えば第1駆動源34および第4駆動源41をフィードバック制御する駆動制御手段62を備える。
そして、マイクロスイッチ60・61のオンオフにより無端ベルト30のたわみ量を検知し、それらのマイクロスイッチ60・61の出力信号を駆動制御手段62に入力して、それらの出力信号に基づき駆動制御手段62で第1駆動源34や第4駆動源41をフィードバック制御し、減速機36・42を介して大ローラ31および加圧ローラ40を回転することにより無端ベルト30を走行し、第1転写ニップn1位置での無端ベルト30の走行速度と第2転写ニップn2位置での無端ベルト30の走行速度とをゆるやかに異ならしめ、第1転写ニップn1位置と第2転写ニップn2位置間で無端ベルト30に常に一定のたわみを発生するようにする。
これにより、無端ベルト30に生ずるトルク変動を、無端ベルト30に発生するたわみで吸収し、そのトルク変動を吸収することで無端ベルト30のたわみ量が減少しても、その減少をたわみ量検知手段であるマイクロスイッチ60・61で検知する。また、第2転写ニップn2位置を記録材pが通過するとき、無端ベルト30の走行速度が不安定となってたわみ量が乱れたときも、その乱れをマイクロスイッチ60・61で検知する。そして、駆動制御手段62で第1駆動源34や第4駆動源41をフィードバック制御することにより、たわみ量をゆるやかに元に戻して次のトルク変動発生時にも、そのトルク変動を確実に吸収するようにし、無端ベルト30に連続してトルク変動が発生するときにも、一方の転写ニップ位置で生じた無端ベルト30のトルク変動が他方の転写ニップ位置に影響することを常に有効に阻止する。
なお、図示例では、たわみ量検知手段であるマイクロスイッチ60・61を第2転写ニップn2の下流位置と上流位置に設けたが、これに限らず、1つであってもよいし、また3つ以上であってもよい。
ところで、上述した例では、画像担持装置である中間転写装置200で担持するトナー画像を第1転写ニップn1位置で無端ベルト装置300の無端ベルト30に一次転写し、その無端ベルト30で担持するトナー画像を第2転写ニップn2位置で記録材pに二次転写する画像転写装置500について説明した。
図7には、画像転写装置500のまたさらに他例を拡大して示す。
この例の画像転写装置500では、画像担持装置である作像装置100b・100c・100m・100yでトナー画像を形成して、それぞれのドラム状の感光体10b・10c・10m・10yで担持するトナー画像を第1転写ニップn1位置で、転写装置13b・13c・13m・13yにより無端ベルト装置の無端ベルトである中間転写装置200の中間転写体20に一次転写し、その中間転写体20で担持するトナー画像を第2転写ニップn2位置で二次転写装置400の加圧ローラ40により記録材pに二次転写するものである。
そして、第1転写ニップn1位置と第2転写ニップn2位置間で中間転写体20に常にたわみtを生ずるように、ベルト支持部材である駆動ローラ22と従動ローラ23に中間転写体20を掛けまわし、第3駆動源26と第5駆動源65とを駆動して減速機27を介して駆動ローラ22を回転駆動するとともに減速機66を介して加圧ローラ40を回転駆動し、中間転写体20を第1転写ニップn1位置と第2転写ニップn2位置とで個別に駆動してそのたわみtを維持する。
これにより、特に画像担持装置として、感光体10b・10c・10m・10yに画像を形成する作像装置100b・100c・100m・100yを備えるタイプの画像転写装置500において、無端ベルトである中間転写体20の継ぎ目が一方の転写ニップ位置を通過したり、記録材pが第2転写ニップn2位置に進入したり、第2転写ニップn2位置を抜けたりしたときなどに生ずる中間転写体20のトルク変動を、中間転写体20に発生するたわみtで吸収し、そのトルク変動により中間転写体20の走行速度が変化してその変化が他方の転写ニップ位置に影響することを有効に阻止することができる。
なお、図中符号67は、中間転写体20に付着するトナーを模式的に示したものであり、その中間転写体20で担持するトナー画像を形成している。
さて、図7に示すような画像転写装置500にあっては、第2転写ニップn2を記録材pが通過するごとに中間転写体20のたわみ量が減ずることから、記録材pが第2転写ニップn2を通過していないときに第5駆動源65を駆動して二次転写装置400の加圧ローラ40を回転し、たわみ量を元に戻して一定に保持するようにしてなる。第2転写ニップn2に記録材pがないから、すべりを発生することなく、中間転写体20を確実に走行してたわみ量を元に戻すことができる。
図8には、図7に示す画像転写装置500の変形例を示す。
この例では、図7に示す構成の画像転写装置500の第2転写ニップn2位置と感光体10yの第1転写ニップn1位置との間に一対のローラ68を設けて中間転写体20を挟み、たわみtを形成する範囲を制限したものである。
図9には、画像転写装置500のまたさらに他例を拡大して示す。
この例の画像転写装置500では、作像装置100b・100c・100m・100yでトナー画像を形成して、それぞれのドラム状の感光体10b・10c・10m・10yで担持するトナー画像を、画像担持装置である中間転写装置200の中間転写体20に転写し、その中間転写体20で担持するトナー画像を第1転写ニップn1位置で、無端ベルト装置の無端ベルトである転写定着装置700の転写定着ベルト70に一次転写し、その転写定着ベルト70で担持するトナー画像を第2転写ニップn2位置で二次転写装置400の加圧ローラ40により記録材pに二次転写するものである。
転写定着装置700では、転写定着ベルト70を小ローラ71と大ローラ72との間にたるみtを持って掛けまわし、小ローラ71を転写定着ベルト70と中間転写体20を介して中間転写装置200の駆動ローラ22に押し当てる一方、大ローラ72を転写定着ベルト70を介して二次転写装置400の加圧ローラ40に押し当ててなる。
そして、無端ベルト装置である転写定着装置700のまわりには、転写定着ベルト70で担持するトナー画像を加熱する加熱手段73を備え、その加熱手段73でトナー67を加熱して、加熱したトナー画像を二次転写装置400の加圧ローラ40で記録材pに転写して同時に定着する。加熱手段73は、例えばトナー画像を加熱するハロゲンヒータ74と、そのハロゲンヒータ74の熱を転写定着ベルト70に向けて反射する反射板75とで構成してなる。
また、この例では、第6駆動源76の駆動力を減速機77を介して駆動ローラ23に伝達して、従動ローラ23との間に掛けまわす中間転写体20を矢示方向に走行するとともに、第1転写ニップn1位置でその中間転写体20と摩擦接触する転写定着ベルト70を走行する一方、第7駆動源78の駆動力を減速機79を介して大ローラ72に伝達して第2転写ニップn2位置で転写定着ベルト70を矢示方向に走行するとともに、第2転写ニップn2位置でその転写定着ベルト70と摩擦接触する加圧ローラ40を矢示方向に従動回転する。そして、通常時は、第1転写ニップn1位置で転写定着ベルト70を走行する走行速度より、第2転写ニップn2位置で転写定着ベルト70を走行する走行速度を速くし、第2転写ニップn2の下流位置にたわみtを形成する。
ところで、記録材pの搬送方向における第2転写ニップn2の上流位置には、第2転写ニップn2を通過する記録材pを検知するフォトセンサ等の記録材検知手段80を備えてなる。そして、その記録材検知手段80の出力信号を入力する駆動制御手段81を備え、その出力信号に基づき第6駆動源76および第7駆動源78をフィードバック制御する。具体的には、駆動制御手段81では、記録材検知手段80で記録材pを検知したとき、第1転写ニップn1位置で転写定着ベルト70を走行する走行速度と、第2転写ニップn2位置で転写定着ベルト70を走行する走行速度とを等しくするか、または前者より後者を遅くする。
これにより、記録材pが第2転写ニップn2位置に進入する前は、第2転写ニップn2の下流位置で転写定着ベルト70にたわみを発生し、記録材pが第2転写ニップn2位置に進入するときの転写定着ベルト70のトルク変動を吸収する。一方、第2転写ニップn2を通過する記録材pを検知したときは、第6駆動源76および第7駆動源78をフィードバック制御して第2転写ニップn2の上流位置で転写定着ベルト70にたわみを発生し、記録材pが第2転写ニップn2位置を抜けたときの転写定着ベルト70のトルク変動を吸収し、トルク変動により転写定着ベルト70の走行速度が変化してその変化が第1転写ニップn1位置に影響することを有効に阻止することができる。
すなわち、記録材pが第2定着ニップn2に進入すると、転写定着ベルト70の走行速度が遅くなり、速度変動が発生する。このとき、第2転写ニップn2の下流位置で転写定着ベルト70がたわんでいることから、転写定着ベルト70の走行速度が遅くなってもそのたわみ量が変化するだけで第1転写ニップn1位置の転写定着ベルト70の走行速度に何ら影響を及ぼすことはない。
また、記録材pが第2定着ニップn2に進入する前後のタイミングで、転写定着ベルト70の走行速度を遅くすることにより、第2転写ニップn2の上流位置で転写定着ベルト70にたわみを生ずる。この状態で、記録材pの後端が第2転写ニップn2から抜けると、記録材pの走行速度は速くなり、速度変動を発生するが、第2転写ニップn2の上流位置で転写定着ベルト70がたわんでいることから、転写定着ベルト70の走行速度が速くなってもそのたわみ量が変化するだけで第1転写ニップn1位置の転写定着ベルト70の走行速度に何ら影響を及ぼすものではない。
図10には、画像転写装置500のまたさらに他例を拡大して示す。
この画像転写装置500では、カラー作像装置800の感光体10上のトナー画像を、第1転写ニップn1位置で転写定着装置700の転写定着ベルト70に一次転写し、その転写定着ベルト70で担持するトナー画像を、第2転写ニップn2位置で二次転写装置400の加圧ローラ40により記録材pに二次転写して同時に定着するものである。
画像担持装置であるカラー作像装置800では、ベルトでもよいが、図示例ではドラムの感光体10のまわりに、イエロ・シアン・マゼンタ・ブラックの4つ現像装置12y・12c・12m・12bを、感光体10に非接触で備える。そして、記録材pにフルカラー画像を記録するときには、感光体10の図中矢示方向の回転とともに、まず不図示の帯電装置で帯電して露光装置で書込みを行うことにより感光体10上に第1色目の静電潜像を形成し、第1色目の現像装置で現像を行って感光体10上に第1色目のトナー画像を形成する。
次いで、1回転後、同様に不図示の帯電装置で帯電して露光装置で書込みを行うことにより感光体10上に第2色目の静電潜像を形成し、第2色目の現像装置で現像を行って感光体10上に、第1色目のトナー画像に重ねて第2色目のトナー画像を形成する。同じように、第3色目、第4色目のトナー画像を形成することにより、感光体10上にフルカラー画像を形成する。図中符号86は、フルカラー画像を形成するトナーを模式的に示す。
無端ベルト装置である転写定着装置700では、誘導発熱層を有する転写定着ベルト70を、ベルト支持部材である大ローラ31と小ローラ32間に掛けまわしてなり、そのまわりに、誘導コイルを備える誘導加熱装置87を設ける。そして、その誘導加熱装置87の誘導コイルで、図中矢示方向に回転する転写定着ベルト70の誘導発熱層を発熱し、第1転写ニップn1位置で、転写定着装置700の転写定着ベルト70に一次転写したフルカラー画像を加熱する。
第2転写ニップn2には、図示省略するが、例えば同様に記録材トレイから供給ローラで繰り出した記録材pをレジストローラでタイミングを取って送り込む。そして、その記録材pに、加熱したフルカラー画像を、第2転写ニップn2位置で二次転写装置400の加圧ローラ40により二次転写して加圧し、転写と同時に定着する。
この画像転写装置500でも、第1転写ニップn1位置での無端ベルトである転写定着ベルト70の走行速度と、第2転写ニップn2位置での転写定着ベルト70の走行速度とを適宜に設定して、第1転写ニップn1位置と第2転写ニップn2位置間で中間転写体20に常にたわみを発生する。
このようにすると、特に画像担持装置であるカラー作像装置800の感光体10で担持する画像を第1転写ニップn1位置で、無端ベルト装置の無端ベルトである転写定着装置700の転写定着ベルト70に一次転写し、その転写定着ベルト70で担持する画像を第2転写ニップn2位置で記録材pに二次転写するタイプの画像転写装置500において、転写定着ベルト70の継ぎ目が転写ニップ位置を通過するときなどに生ずる転写定着ベルト70のトルク変動を、転写定着ベルト70に発生するたわみで吸収し、そのトルク変動により転写定着ベルト70の走行速度が変化してその変化が他方の転写ニップ位置に影響することを有効に阻止することができる。
図11には、第2転写ニップn2の下流側のみにたわみを設けた場合の速度計測例を示す。
上述した図9を用いて説明すると、無端ベルトである中間転写体20と転写定着ベルト70は、ともに平均速度、約165mm/secで駆動されている。記録材pの先端が第2転写ニップn2に突入する際は、図11中楕円で囲った部分から判るように、小ローラ71に掛けまわされている無端ベルト70の速度が、140mm/sec付近まで遅くなった後、反動で200mm/secまで速度上昇する振動的な速度変動挙動を示す。一方、第1転写ニップn1において、1.5kg/cmで加圧され、同速にて駆動されている駆動ローラ22近傍の中間転写体20は、ほとんど速度変動を発生していない。このとき、本来同速で駆動されている駆動ローラ22に掛けまわされている中間転写体20と、小ローラ71に掛けまわされている無端ベルト70は、お互いがスリップしながら駆動されている。
図12には、図11をX軸の時間で積分して速度→距離換算にした上で、平均速度と時間を乗じた平均移動距離位置との差分を位置変動としてプロットして示す。
これによると、速度が140mm/sec付近まで遅くなって平均速度に戻る時が位置変動の最大値となり、計測された位置ずれ量、すなわち小ローラ71部と駆動ローラ22部の差分は、図中二点鎖線で示すように、200μm相当の落ち込み(平均移動距離より少なくなる)となった。経験的に位置変動が80μmを越えると、視覚的にジターが目立つようになるため、この位置ずれ量では、著しく目立つショックジター画像となってしまう。
図13には、大ローラ72に掛けまわされている部分と無端ベルト70と小ローラ71に掛けまわされている部分の無端ベルト70の速度変動を計測した結果を示す。
これによると、記録材突入による第2転写ニップn2の速度変動が、そのまま第1転写ニップn1に伝達していることが判る。
上記駆動方式では、第2転写ニップn2の加圧力は、定着性を確保するため、7kg/cm程度の高圧が設定される。一方、第1転写ニップの加圧力は、1.5kg/cm程度の軽圧でトナー像を転写定着ベルト70に転写することができる。このため、第2転写ニップn2における転写定着ベルトの搬送力(加圧力×摩擦係数)は第1転写ニップの搬送力よりも強大な力になる。このように、駆動状態におけるベルトへの作用力と速度設定を考え合わせると、小ローラ71に掛けまわされている無端ベルト70は、常に大ローラ72に引っ張られながら、つまりは助力を得ながら駆動されている。このため、記録材突入によって大ローラ72に掛けまわされている無端ベルト70の速度が低下すると、大ローラ72の強大な搬送力が一瞬、消失するため、これにつられて小ローラ71に掛けまわされている無端ベルト70の速度も低下する。
幾何学的には、第2転写ニップn2の下流側にたるみtがあれば、これが繰り出されて速度低下が伝達されないように見えるが、実際の駆動状態では、上記のような搬送力の伝達を加味しないと挙動が把握できない。第2転写ニップn2の上流側が張っている状態であると、搬送力の大きな大ローラ72によって、図13に示すようなあたかも一体で駆動されるような速度変動が現れる。
そこで、一層好ましくは、第2転写ニップn2の上流側にもたわみを設けるよう速度制御するとよい。両側にたわみを設ける方式は、上述した図2〜6に示す例でも説明したが、ここでは、たわみを検出するセンサの構成を極力簡単にするために、通常の駆動時は、図9における第2転写ニップn2の下流側のみベルトをたわませるものである。
図14には、その速度制御の具体例を示す。
この例では、駆動ローラ22および小ローラ71は、常に一定の速度162mm/secで駆動されている。このため、上述した図9における第6駆動源76は、駆動制御手段81を介して駆動する必要がないため、専用の駆動源を設けることなく、例えば外部の駆動源から駆動伝達手段を介して一定速度で駆動する構成にしてもよい。
通常、記録材pが第2転写ニップn2を通過しないとき、大ローラ72は、駆動ローラ22および小ローラ71より1%程度速い速度(図14では162.9mm/sec)で駆動されている。このため、転写定着ベルト70は、第2転写ニップn2の下流側にたわみtを持たせながら回転駆動される。記録材検知手段80が記録材pの先端を検知すると、大ローラ72は、図14のような速度変動が与えられる。記録材先端が突入してからしばらくの間、大ローラ72の回転速度は、等速:162mm/secより若干遅い速度で回転駆動される。これによって、転写定着ベルト70のたわみは、第2転写ニップn2の下流側から上流側に移行して両側にたわみが生じるようになる。設定速度と等速との差分に時間を乗じた距離が無端ベルト70のたわみとなる。これを図14に、変動(μm)として一緒にプロットして一点差線で示している。図中+方向が第2転写ニップn2の下流側へのたわみ、−方向が上流側へのたわみとすると、記録材p先端が第2転写ニップn2に突入する際(約550msec)の変動、すなわち上流側へのたわみは、500μm相当になる。これは、先に述べた記録材突入時の位置変動(速度変動を積分して平均移距離から差し引いた量)である約200μmよりも充分大きいので、大ローラ72の位置変動を上記たわみで吸収することができるようになる。
図15および図16には、比較のため、この例における速度変動と位置変動の結果を示す。
ベルトである中間転写体20と転写定着ベルト70は、ともに平均速度、約165mm/secで駆動されている。記録材pの先端が第2転写ニップn2に突入する際は、図中楕円で囲った部分から判るように小ローラ71部分の速度が150mm/sec付近まで遅くなった後、反動で170mm/secまで速度上昇する振動的な速度変動挙動が現れる。一方、第1転写ニップにおいて1.5kg/cmで加圧され、同速で駆動されている駆動ローラ22は、ほとんど速度変動を発生していない。
図16には、図12と同様にX軸の時間で積分して速度→距離換算にした上で、平均速度と時間を乗じた平均移動距離位置との差分を位置変動(位置ずれ量)としてプロットして示す。
計測された位置変動、すなわち無端ベルト70の位置ずれ量である、小ローラ71と駆動ローラ22の差分は、図中二点鎖線で示すように、50μm相当の落ち込み(平均移動距離より少なくなる)であって、図12の値である200μm相当と比べると、位置ずれ量を大きく低減することができた。以上の位置ずれ量であれば、視覚的にジターが目立つようなことがなく、良好な画像を提供することができる。
図14に示す速度変動は、連続作像時の紙間距離を加えた画像記録1サイクルの間に、先に述べた通常の状態(転写定着ベルト70が第2転写ニップn2の下流側にたわみtを持たせながら回転駆動され、上流にはたわみがない状態。)になるよう制御される。具体的には、図14において紙間距離を加えた2600msecまでの間に位置変動が+、つまりは積算たわみ量が下流側にシフトするように大ローラ72の駆動速度を後半、徐々に速めている。急激な速度変動を避けるため、図14では、0.5%ずつ速度をアップするとともに速度変動時は50msecの加速時間を与えている。そして、最終的に位置変動が+になっていれば、転写定着ベルト70は、通常の状態に復帰でき、連続作像時の2枚目以降も同様の速度制御で同様なたわみを形成することができる。
以上の構成によれば、上記速度設定が安定して継続していれば、転写定着ベルト70のたわみは、特に検出しなくても、連続作像中に常に同じたわみを形成できる。ただし、経時や熱でローラ径が変動した場合はその限りでない。このため、作像中以外の、装置が休止状態の時、ローラ径の変動確認動作を行うようにするとよい。
無端ベルト70のたわみを検出するセンサは、上述した図6に示すようなマイクロスイッチ60で、どちらか片側だけでよい。どちらか一方に充分たわませるような速度設定を与えた後、逆方向の速度変動を与える。これによって、無端ベルト70のたわみが移行してマイクロスイッチ信号がONからOFFまたはOFFからONに変更される。この変更までの時間を計測することで、ローラ径の変動を検出することができる。変更時間が長くなった場合は、初期設定速度の差が縮まった時、逆に短くなった場合は、初期設定速度の差が広がった場合なので、速度をそれぞれ逆になるよう設定する。
この方式では、以上の速度設定を行った後、しばらくの期間は、同じ速度設定制御で連続作像が行える。
無端ベルト70のたわみを常に検出すると、ベルトの剛性が低い場合、不安定要因となることが多い。このため、ベルト検出部材の精度やベルトの安定保持機構が要求される。一方で、上記方式であれば、一定の駆動条件でベルトたわみを検出するので、上記精度や安定保持機構を簡単に(安価に)構成することが可能となる。
さらには、画像形成装置によっては、定期的なメンテナンスサービスが実施されるので、その都度、最適な速度設定を与えるようにメンテナンスされていれば、装置内にセンサを設けなくても経時変化に対応することが可能となる。ベルト剛性が低くてセンサ検出が困難な場合でも、目視によるメンテナンスサービスで速度設定が可能となる。
以上は、記録材の先端突入における速度変動軽減について示したが、これに限るものでなく、後端抜けの速度変動にも同様に適用できる。後端が抜ける場合、大ローラ72回転速度が増加するが、このときのベルト両側のたわみが増速による位置変動より充分大きくなるように速度設定を行えばよい。
図17には、(A)に同一駆動源と同一被駆動体との間に設ける駆動伝達手段を、(B)にその駆動伝達手段を構成するギア群中の一方のアイドラギアの構成を示す。
図中符号90は、駆動ギアであり、駆動軸98のまわりに2種類の歯数が刻まれた歯部90−1、90−2を有する2段ギアである。駆動ギア90は、直接またはさらなる駆動伝達手段を介して第7駆動源78であるモータで駆動される。歯部90−1、90−2には、各々噛み合うようにアイドルギア91、92が配置され、両アイドルギア91、92から等距離の噛み合い最適位置に従動ギア93が備えられている。従動ギア93は、中心軸97に固定されて、被駆動体である例えば図9における大ローラ72を駆動する。駆動ギア90の歯数が多い(速い)歯部90−2には、同軸上に電磁クラッチ94が結合され、選択的に回転駆動される。一方、駆動ギア90の歯数の少ない歯部90−1は、常時回転駆動される。
歯数の少ない歯部90−1に噛み合うアイドラギア91は、右側に示すように2体構造になっており、第1歯部91−1上に第2歯部91−2を設けてなる。第1歯部91−1と第2歯部91−2の歯部自体は、同形状、同歯数のギアで、駆動伝達方向に回転する時にロックするような一方向クラッチ95を介して連結されている。第1歯部91−1は、中心軸96に回転自在に係合される。第1歯部91−1は駆動ギア90の歯部90−1、第2歯部91−2は従動ギア93にかみ合うように、それぞれのギア高さが設定されている。
次に、動作について説明する。電磁クラッチ94がOFFのとき、中心軸97(および連結されるローラ)は、駆動ギア90の歯部90−1からアイドラギア91を介して回転駆動される。このとき、アイドラギア91の第2歯部91−2は、一方向クラッチ95のロック方向で一緒に同速駆動され、この速度(通常速度)が従動ギア93に駆動伝達される。
反対に、電磁クラッチ94がONされると、中心軸97(および連結されるローラ)は、駆動ギア90の歯数が多い(速い)歯部90−2からアイドラギア92を介して、OFFの時より(駆動ギア90の歯数比だけ)高速で回転駆動される。
以上の構成を用いれば、駆動伝達手段に、一部に一方向クラッチ95を有し、回転伝達速度を異にする複数の伝達経路を設け、その複数の伝達経路を切り換えて一つの駆動源の駆動力を、選択した回転速度で同一の被駆動体に伝達して速度変動を与えることができるようになり、複数の駆動源を設けるよりは(クラッチは必要になるが)安価に装置を構成できるようになる。
図14における速度制御を行う場合、図17の駆動伝達手段を用いれば、少なくとも2つの速度設定を容易に達成できる。さらに3〜4つの速度設定を行う場合は、クラッチのON−OFFデューティで調整することもできる。例えば、歯部90−1に対して歯部90−2を+1%の歯数にした場合、電磁クラッチ94がONされると、駆動伝達速度も+1%となるが、ON−OFFを短時間で切り換えて例えば50%ONとすれば、+0.5%の速度設定が行えるようになる。
画像形成装置における内部機構の要部構成図である。 その画像形成装置に備える画像転写装置の拡大構成図である。 (A)ないし(C)は、それぞれ図2に示す画像転写装置の変形例の拡大構成図である。 図2に示す画像転写装置のさらに別の変形例の拡大構成図である。 画像転写装置の他例の拡大構成図である。 画像転写装置のさらに他例の拡大構成図である。 画像転写装置のまたさらに他例の拡大構成図である。 図7に示す画像転写装置の変形例の拡大構成図である。 画像転写装置のまたさらに他例の拡大構成図である。 画像転写装置のまたさらに他例の拡大構成図である。 第2転写ニップの下流側のみにたわみを設けた場合の速度計測例を示す図である。 図11をX軸の時間で積分して速度→距離換算にした上で、平均速度と時間を乗じた平均移動距離位置との差分を位置変動としてプロットして示す図である。 大ローラに掛けまわされている部分の無端ベルトと小ローラに掛けまわされている部分の無端ベルトの速度変動を計測した結果を示す図である。 この発明による速度制御の具体例を示す図である。 比較のため、この例における速度変動の結果を示す図である。 比較のため、この例における位置変動の結果を示す図である。 (A)に同一駆動源と同一被駆動体との間に設ける駆動伝達手段を、(B)にその駆動伝達手段を構成するギア群中の一方のアイドラギアの構成を示す図である。 従来の画像転写装置の拡大構成図である。
符号の説明
10、10b、10c、10m、10y 感光体(像担持体)
20 中間転写体
26 第3駆動源
30 無端ベルト
31 大ローラ(ベルト支持部材)
32 小ローラ(ベルト支持部材)
33 継ぎ目
34 第1駆動源
35 第2駆動源
38 ニップ形成部材(ベルト支持部材)
40 加圧ローラ
41 第4駆動源
60 たわみ量検知手段
61 たわみ量検知手段
62 駆動制御手段
65 第5駆動源
70 転写定着ベルト(無端ベルト)
73 加熱手段
76 第6駆動源
78 第7駆動源
80 記録材検知手段
81 駆動制御手段
84 転写定着ローラ(転写画像担持装置)
95 一方向クラッチ
100、100b、100c、100m、100y 作像装置(画像担持装置)
200 中間転写装置(画像担持装置)
300 無端ベルト装置
400 二次転写装置
500 画像転写装置
700 転写定着装置(無端ベルト装置)
800 カラー作像装置(画像担持装置)
p 記録材
n1 第1転写ニップ
n2 第2転写ニップ
t たわみ

Claims (6)

  1. ベルト支持部材に無端ベルトを掛けまわして無端ベルト装置を構成し、その無端ベルト装置との間に第1転写ニップを形成して画像担持装置を備え、その画像担持装置で担持する画像を前記第1転写ニップ位置で前記無端ベルト装置の前記無端ベルトに一次転写し、その無端ベルトで担持する画像を第2転写ニップ位置で記録材に二次転写する画像転写装置において、
    前記無端ベルトを、前記第2転写ニップ位置の上流または下流のいずれか一方の無端ベルト部分にたわみを生ずるような速度で駆動する一方、前記第2転写ニップ位置に記録材が進入する直前に前記上流または下流のいずれか他方の無端ベルト部分にたわみ移行するような速度変動を当該無端ベルトに与えることを特徴とする画像転写装置。
  2. 速度変動を与えることによりたわみを移行する量を、前記第2転写ニップ位置に記録材が進入することに基づく前記無端ベルトの位置ずれ量よりも大きく設定してなることを特徴とする、請求項1に記載の画像転写装置。
  3. 連続作像時の記録材間距離を加えた画像転写1サイクルの間に、たわみの移行方向と逆方向に、かつたわみを移行した量の最大よりも長く、たわみを戻す速度変動を与えることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像転写装置。
  4. 作像動作中以外のタイミングで速度変動の設定補正を行うことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載の画像転写装置。
  5. 同一駆動源と同一被駆動体との間に、一部に一方向クラッチを有し、回転伝達速度を異にする複数の伝達経路を設け、その複数の伝達経路を切り換えて同一の駆動源の駆動力を、選択した回転速度で同一の被駆動体に伝達して速度変動を与える駆動伝達手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の画像転写装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載の画像転写装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
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