JP5015584B2 - コンデンサ誘導電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、主巻線と補助巻線の他に速度調整のための変速巻線を設けたコンデンサ誘導電動機に関するものである。
コンデンサ誘導電動機には、交流電源に主巻線と補助巻線を直列に接続し、主巻線にコンデンサを並列接続されたものがある。このようなコンデンサ誘導電動機において速度調整を行う場合、例えば、特許文献1に示されているように補助巻線に変速巻線を重ね巻きして、補助巻線と交流電源との間に接続し、スイッチにより交流電源の接続を変速巻線と補助巻線に切換えることで速度調整をする方法や、主巻線に変速巻線を重ね巻きにして、主巻線と交流電源との間に接続し、スイッチにより交流電源の接続を変速巻線と主巻線に切換えることで速度調整をする方法が採られている。
特開平7−123659号公報
図19は、特許文献1に示された従来のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図20は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。従来のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線12に重ね巻された変速巻線11と補助巻線12と主巻線13を直列に接続し、その主巻線13に並列に起動用コンデンサを接続した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。交流電源は主巻線13と切換スイッチ10に接続され、切換スイッチ10により交流電源を補助巻線12と変速巻線11に接続を切換えることにより速度調整が行われる。交流電源が補助巻線12に接続される強運転時に電動機の各巻線にかかる電圧は、図20のベクトル図に示すように、変速巻線11には補助巻線12との相互リアクタンスにより電圧が誘起される。これにより、変速巻線11と主巻線13、補助巻線12との相間及び線間電圧が、補助巻線12と変速巻線11との巻数比に応じて大きくなる。従って、巻線のレイアショートを防止するための絶縁紙15を使用したり、巻線の絶縁皮膜を厚くする必要が出てくるため、巻線の挿入性が悪くなったり、スロット内に多くの巻線を巻き込むことができなくなるといった課題があった。主巻線13に変速巻線11を重ね巻きし、電源を切換スイッチ10により切換えて速度調整をする図21に示す構成を採っても、各巻線にかかる電圧は、図22のベクトル図に示すように、変速巻線11と主巻線13、補助巻線12との相間及び線間電圧が、主巻線13と変速巻線11との巻数比に応じて大きくなる。また、図23に示すような並列相接続方式についても、図24のベクトル図のように、変速巻線11と主巻線13、補助巻線12との相間及び線間電圧が、主巻線13と変速巻線11との巻数比に応じて大きくなる。
本発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、変速巻線と主巻線、補助巻線との相間及び線間電圧を小さくして、絶縁紙をなくし、巻線の絶縁皮膜を薄くし、巻線の挿入性の向上やスロット内の占積率を下げ、スロット内に多くの巻線を巻き込むことができる変速巻線を有するコンデンサ誘導電動機を得ることである。
上記課題を解決するために本発明は、補助巻線に直列に起動用コンデンサを接続し、これらを主巻線と並列に接続するか、主巻線と補助巻線を直列に接続し、その主巻線に並列に起動用コンデンサを接続したコンデンサ誘導電動機について、速度調整用の変速巻線を設け、主巻線と補助巻線と変速巻線の接続部の少なくとも一つを分離し、その分離端に接続切換手段を設ける手段を採用する。
本発明によれば、変速巻線と主巻線、補助巻線との巻数比によらず、相間及び線間電圧を小さくすることができるため、絶縁紙をなくし、巻線の絶縁皮膜を薄くし、巻線の挿入性の向上やスロット内の占積率を下げ、スロット内に多くの巻線を巻き込むことができ、電動機の特性を向上させることができる。
本発明のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線に直列に起動用コンデンサを接続し、これらを主巻線と並列に接続する並列相接続方式か、主巻線と補助巻線を直列に接続し、その主巻線に並列に起動用コンデンサを接続した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。主巻線または補助巻線のいずれかに速度調整用の変速巻線が重ね巻きして巻込まれている。主巻線と補助巻線と変速巻線の接続部の少なくとも一つを分離し、その分離端に接続切換手段として強弱切換えスイッチを設けている。
本発明のコンデンサ誘導電動機によれば、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが補助巻線電圧または主巻線電圧のベクトルに重なり、変速巻線と主巻線、補助巻線との相間及び線間電圧がレイアショートを起こさない程度に小さくなるため、絶縁紙をなくし、巻線の絶縁皮膜を薄くすることができ、巻線の挿入性の向上し、それに伴いスロット内の占積率を下げ、スロット内に多くの巻線を巻き込むことができ、電動機の特性を向上させることができる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図2は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2と主巻線1と主巻線1に重ね巻された変速巻線4を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。主巻線1と変速巻線4の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5が配置されている。主巻線始端aと補助巻線終端dは接続され、その接続部と主巻線終端bに起動用コンデンサ3が接続されている。補助巻線始端cと変速巻線終端fに交流電源6が接続されている。主巻線終端bと変速巻線始端eと変速巻線終端fが接続された強弱切換えスイッチ5により、主巻線終端bを変速巻線始端eと変速巻線終端fに接続を切換えることで速度調整が行われる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが主巻線電圧のベクトルに図2に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間電圧及び線間電圧を主巻線1と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5は一つで済み、回路構成は簡素である。
実施の形態2.
図3は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図4は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2に直列に起動用コンデンサ3を配置し、これらを主巻線1と並列に配置し、主巻線1に主巻線1に重ね巻された変速巻線4を直列に配置した並列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。主巻線1と変速巻線4の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5が配置されている。主巻線終端bと補助巻線終端dに起動用コンデンサ3が接続されている。主巻線始端aと補助巻線始端cは接続され、その接続部と変速巻線終端fに交流電源6が接続されている。主巻線終端bと変速巻線始端eと変速巻線終端fが接続された強弱切換えスイッチ5により、主巻線終端bを変速巻線始端eと変速巻線終端fに接続を切換えることで速度調整が行われる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが主巻線電圧のベクトルに図4に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を主巻線1と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5は一つで済み、回路構成は簡素である。
実施の形態3.
図5は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図6は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2と補助巻線2に重ね巻された変速巻線4と主巻線1を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。主巻線1と変速巻線4及び補助巻線2と変速巻線4の各接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5,5aが配置されている。主巻線始端aと主巻線終端bに起動用コンデンサが接続されている。主巻線終端bと補助巻線始端cに交流電源6が接続されている。変速巻線終端fと主巻線始端aが強弱切換えスイッチ5に接続され、補助巻線終端dと主巻線始端aと変速巻線始端eが強弱切換えスイッチ5aに接続されている。強弱切換えスイッチ5により変速巻線終端fを主巻線始端aから切離すと同時に、強弱切換えスイッチ5aにより補助巻線終端dを主巻線始端aに接続する強運転、強弱切換えスイッチ5により変速巻線終端fと主巻線始端aを接続すると同時に、強弱切換えスイッチ5aにより補助巻線終端dを変速巻線始端eに接続する弱運転により速度調整が行われる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが補助巻線電圧のベクトルに図6のように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を補助巻線2と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5,5aは二つ必要である。
実施の形態4.
図7は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図である。本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2に重ね巻された変速巻線4と補助巻線2と主巻線1を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。変速巻線4と補助巻線2の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5、5aが配置されている。主巻線始端aと補助巻線終端dは接続され、その接続部と主巻線終端bに起動用コンデンサ3が接続されている。主巻線終端bには交流電源6の一端が接続されている。交流電源6の他端と変速巻線始端eと補助巻線始端cが強弱切換えスイッチ5に接続され、補助巻線始端cと変速巻線終端fが強弱切換えスイッチ5aに接続されている。強弱切換えスイッチ5により補助巻線始端cを変速巻線終端fから切離すと同時に、強弱切換えスイッチ5aにより交流電源6の他端を補助巻線始端cに接続する強運転、強弱切換えスイッチ5により補助巻線始端cを変速巻線終端fに接続すると同時に、強弱切換えスイッチ5aにより交流電源6の他端を変速巻線始端eに接続する弱運転の速度調整が行われる。なお、実施の形態2で示したような並列相接続方式についても同様に実施することができる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが補助巻線電圧のベクトルに図6のように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を補助巻線2と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5,5aは二つ必要である。
実施の形態5.
図8は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図9は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2と補助巻線2に重ね巻された変速巻線4と主巻線1を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。補助巻線2と変速巻線4の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5が配置されている。主巻線始端aと変速巻線終端fは接続され、その接続部と主巻線終端bに起動用コンデンサ3が接続されている。主巻線終端bと補助巻線始端cに交流電源6が接続されている。補助巻線終端dと主巻線始端aと変速巻線始端eが接続された強弱切換えスイッチ5により、補助巻線終端dを主巻線始端aと変速巻線始端eに接続を切換えることで速度調整が行われる。なお、実施の形態2で示したような並列相接続方式についても同様に実施することができる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが補助巻線電圧のベクトルに図9に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を補助巻線2と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5は一つで済み、回路構成は簡素である。
実施の形態6.
図10は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図11は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2に重ね巻された変速巻線4と補助巻線2と主巻線1を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。変速巻線4と補助巻線2の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5が配置されている。主巻線始端aと補助巻線終端dは接続され、その接続部と主巻線終端bに起動用コンデンサ3が接続されている。主巻線終端bと変速巻線始端eに交流電源6が接続されている。補助巻線始端cと変速巻線始端eと変速巻線終端fが接続された強弱切換えスイッチ5により、補助巻線始端cを変速巻線始端eと変速巻線終端fに接続を切換えることで速度調整が行われる。なお、実施の形態2で示したような並列相接続方式についても同様に実施することができる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが補助巻線電圧のベクトルに図11に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を補助巻線2と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5は一つで済み、回路構成は簡素である。
実施の形態7.
図12は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図13は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2と主巻線1に重ね巻された変速巻線4と主巻線1を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。主巻線1と変速巻線4及び補助巻線2と変速巻線4の各接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5,5aが配置されている。主巻線始端aと主巻線終端bに起動用コンデンサが接続されている。主巻線終端bと補助巻線始端cに交流電源6が接続されている。主巻線始端aと変速巻線終端fが強弱切換えスイッチ5に接続され、補助巻線終端dと主巻線始端aと変速巻線始端eが強弱切換えスイッチ5aに接続されている。強弱切換えスイッチ5により変速巻線終端fを主巻線始端aから切離すと同時に、強弱切換えスイッチ5aにより補助巻線終端dを主巻線始端aに接続する強運転、強弱切換えスイッチ5により変速巻線終端fと主巻線始端aを接続すると同時に、強弱切換えスイッチ5aにより補助巻線終端dを変速巻線始端eに接続する弱運転により速度調整が行われる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが主巻線電圧のベクトルに図13に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を主巻線1と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5,5aは二つ必要である。
実施の形態8.
図14は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図である。本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2と主巻線1と主巻線1に重ね巻された変速巻線4を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。変速巻線4と主巻線1の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5、5aが配置されている。主巻線始端aと補助巻線終端dは接続され、その接続部と主巻線終端bに起動用コンデンサ3が接続されている。補助巻線始端cに交流電源6の一端が接続されている。主巻線終端bと変速巻線始端eが強弱切換えスイッチ5に接続され、交流電源6の他端と主巻線終端bと変速巻線終端fが強弱切換えスイッチ5aに接続されている。強弱切換えスイッチ5により主巻線終端bを変速巻線始端eから切離すと同時に、強弱切換えスイッチ5aにより交流電源6の他端を、主巻線終端bに接続する強運転、強弱切換えスイッチ5により主巻線終端bを変速巻線始端eに接続すると同時に、強弱切換えスイッチ5aにより交流電源6の他端を変速巻線終端fに接続する弱運転の速度調整が行われる。なお、実施の形態2で示したような並列相接続方式についても同様に実施することができる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが主巻線電圧のベクトルに図13に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を主巻線1と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5,5aは二つ必要である。
実施の形態9.
図15は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図16は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、補助巻線2と主巻線1に重ね巻された変速巻線4と主巻線1を直列に配置し、その主巻線1に並列に起動用コンデンサ3を配置した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機である。主巻線1と変速巻線4の接続部を分離し、その分離端に強弱切換えスイッチ5が配置されている。主巻線始端aと主巻線終端bに起動用コンデンサ3が接続されている。補助巻線始端cと主巻線終端bに交流電源6が接続されている。主巻線始端aと変速巻線始端eと変速巻線終端fが接続された強弱切換えスイッチ5により、主巻線始端aを変速巻線始端eと変速巻線終端fに接続を切換えることで速度調整が行われる。なお、実施の形態2で示したような並列相接続方式についても同様に実施することができる。
これにより、強運転時の変速巻線電圧のベクトルが主巻線電圧のベクトルに図16に示すように重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間及び線間電圧を主巻線1と変速巻線4の巻数比によらず低くすることができる。この構成では、強弱切換えスイッチ5は一つで済み、回路構成は簡素である。
実施の形態10.
図17は、本実施の形態のコンデンサ誘導電動機の回路構成図、図18は、その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。
図17に示した本実施の形態のコンデンサ誘導電動機は、実施の形態1で示した直列相接続方式のコンデンサ誘導電動機について変速巻線4を一つ増やしたものである。このように変速巻線4を複数持たせることは、実施の形態2〜9についても可能である。図18の強運転時の電圧のベクトル図に示すように強運転時の各変速巻線電圧のベクトルが主巻線電圧のベクトルに重なり、変速巻線4と主巻線1、補助巻線2との相間電圧がレアーショートを起こさない程度に小さくなり、レアーショートを防止するための相間の絶縁紙をなくすことができる。この構成では、多段の速度調整機能を備えさせることができ、強弱切換えスイッチ5を強、強弱切換えスイッチ5aを強とした強運転、強弱切換えスイッチ5を弱、強弱切換えスイッチ5aを強とした弱運転、強弱切換えスイッチ5を強、強弱切換えスイッチ5aを弱とした弱運転、強弱切換えスイッチ5を弱、強弱切換えスイッチ5aを弱とした弱運転と、変速巻線4二つで四通りの速度調整が実現できる。つまり、n個の変速巻線4で2のn乗通りの速度調整が可能になる。
コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態1) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態1) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態2) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態2) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態3) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態3) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態4) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態5) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態5) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態6) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態6) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態7) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態7) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態8) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態9) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態9) コンデンサ誘導電動機の回路構成図である。(実施の形態10) その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。(実施の形態10) 従来のコンデンサ誘導電動機の回路構成図である。 その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。 従来のコンデンサ誘導電動機の回路構成図である。 その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。 従来のコンデンサ誘導電動機の回路構成図である。 その強運転時に電動機巻線にかかる電圧のベクトル図である。 従来の固定子の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 主巻線、 2 補助巻線、 3 起動用コンデンサ、 4 変速巻線、 5,5a 強弱切換えスイッチ、 6 交流電源。

Claims (9)

  1. 主巻線と補助巻線を直列に接続し、前記主巻線に並列に起動用コンデンサを接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記主巻線に重ねて巻かれ、前記主巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記主巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記主巻線と前記変速巻線との間に設置され、前記主巻線が前記変速巻線経由で電源供給用の交流電源と接続するか、前記主巻線が前記交流電源と直接接続するかを切り換える接続切換手段と、
    を備え、
    前記接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線の一方の端と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記交流電源および前記変速巻線の他方の端と接続し、前記主巻線に重ねて巻かれた前記変速巻線が前記主巻線に接続する端を切り換える
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  2. 主巻線と補助巻線を直列に接続し、前記主巻線に並列に起動用コンデンサを接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記補助巻線に重ねて巻かれ、前記補助巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記補助巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記補助巻線と前記変速巻線との間に設置され、前記補助巻線が前記変速巻線経由で電源供給用の交流電源と接続するか、前記補助巻線が前記交流電源と直接接続するかを切り換える接続切換手段と、
    を備え、
    前記接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線の一方の端と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記交流電源および前記変速巻線の他方の端と接続し、前記補助巻線に重ねて巻かれた前記変速巻線が前記補助巻線に接続する端を切り換える
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  3. 補助巻線に直列に起動用コンデンサを接続し、これらを主巻線と並列に接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記主巻線に重ねて巻かれ、前記主巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記主巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記主巻線と前記変速巻線との間に設置され、前記主巻線が前記変速巻線経由で電源供給用の交流電源と接続するか、前記主巻線が前記交流電源と直接接続するかを切り換える接続切換手段と、
    を備え、
    前記接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線の一方の端と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記交流電源および前記変速巻線の他方の端と接続し、前記主巻線に重ねて巻かれた前記変速巻線が前記主巻線に接続する端を切り換える
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  4. 補助巻線に直列に起動用コンデンサを接続し、これらを主巻線と並列に接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記補助巻線に重ねて巻かれ、前記補助巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記補助巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記補助巻線と前記変速巻線との間に設置され、前記補助巻線が前記変速巻線経由で電源供給用の交流電源と接続するか、前記補助巻線が前記交流電源と直接接続するかを切り換える接続切換手段と、
    を備え、
    前記接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線の一方の端と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記交流電源および前記変速巻線の他方の端と接続し、前記補助巻線に重ねて巻かれた前記変速巻線が前記補助巻線に接続する端を切り換える
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  5. 主巻線と補助巻線を直列に接続し、前記主巻線に並列に起動用コンデンサを接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記主巻線に重ねて巻かれ、前記主巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記主巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記主巻線と前記変速巻線との間の接続を分離可能な第1の接続切換手段と、
    前記変速巻線と電源供給用の交流電源との間に設置され、前記交流電源が前記変速巻線経由で前記主巻線と接続するか、前記交流電源が前記主巻線と直接接続するかを切り換える第2の接続切換手段と、
    を備え、
    前記第1の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記主巻線と前記変速巻線との間を接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記主巻線と前記変速巻線との間を分離し、
    前記第2の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線側と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記主巻線側と接続する、
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  6. 主巻線と補助巻線を直列に接続し、前記主巻線に並列に起動用コンデンサを接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記補助巻線に重ねて巻かれ、前記補助巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記補助巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記補助巻線と前記変速巻線との間の接続を分離可能な第1の接続切換手段と、
    前記変速巻線と電源供給用の交流電源との間に設置され、前記交流電源が前記変速巻線経由で前記補助巻線と接続するか、前記交流電源が前記補助巻線と直接接続するかを切り換える第2の接続切換手段と、
    を備え、
    前記第1の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記補助巻線と前記変速巻線との間を接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記補助巻線と前記変速巻線との間を分離し、
    前記第2の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線側と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記補助巻線側と接続する、
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  7. 補助巻線に直列に起動用コンデンサを接続し、これらを主巻線と並列に接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記主巻線に重ねて巻かれ、前記主巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記主巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記主巻線と前記変速巻線との間の接続を分離可能な第1の接続切換手段と、
    前記変速巻線と電源供給用の交流電源との間に設置され、前記交流電源が前記変速巻線経由で前記主巻線と接続するか、前記交流電源が前記主巻線と直接接続するかを切り換える第2の接続切換手段と、
    を備え、
    前記第1の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記主巻線と前記変速巻線との間を接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記主巻線と前記変速巻線との間を分離し、
    前記第2の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線側と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記主巻線側と接続する、
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  8. 補助巻線に直列に起動用コンデンサを接続し、これらを主巻線と並列に接続したコンデンサ誘導電動機であって、
    前記補助巻線に重ねて巻かれ、前記補助巻線との相互リアクタンスにより電圧が誘起される、前記補助巻線と直列に接続可能な速度調整用の変速巻線と、
    前記補助巻線と前記変速巻線との間の接続を分離可能な第1の接続切換手段と、
    前記変速巻線と電源供給用の交流電源との間に設置され、前記交流電源が前記変速巻線経由で前記補助巻線と接続するか、前記交流電源が前記補助巻線と直接接続するかを切り換える第2の接続切換手段と、
    を備え、
    前記第1の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記補助巻線と前記変速巻線との間を接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記補助巻線と前記変速巻線との間を分離し、
    前記第2の接続切換手段は、前記変速巻線を使用するときは前記変速巻線側と接続し、前記変速巻線を使用しないときは前記補助巻線側と接続する、
    ことを特徴とするコンデンサ誘導電動機。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載のコンデンサ誘導電動機であって、変速巻線を複数設けたコンデンサ誘導電動機。
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