JP5014730B2 - シールドケース - Google Patents

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Description

本発明は、本体部と脚部とを備えて例えば回路基板に取り付けられるシールドケースに関するものである。
この種のシールドケースを回路基板に設置する構造として、特開2003ー179378号公報に開示されたシールドケースの回路基板における設置構造が知られている。この設置構造は、その下端縁にシールドケースと一体成形されて曲げ弾性を有する複数個のアンカーピンを備えて構成されている。この設置構造では、取付状態において、アンカーピンの側面が挿通孔の側面と弾性的に押圧し合うことにより、回路基板のグランド線と、シールドケースの下端縁またはアンカーピンとが電気的に接続される。このため、このシールドケースでは、回路基板への取り付けの際に、回路基板とのがたつきを防止できると共に、電気的な接触を得るための半田付けを不要とすることができる結果、半田付けの際の熱が電子部品に与える悪影響を防止することができる。
特開2003−179378号公報(第2−5頁、第4,5図)
ところが、上記の設置構造には、以下の問題点がある。すなわち、この設置構造では、製作が困難なアンカーピンをシールドケースと一体成形する必要があるため、シールドケースの生産性が低いという問題点がある。また、このシールドケースでは、比較的強い力で引き抜くだけでシールドケースが回路基板から簡単に離脱する構造となっている。したがって、意図しない離脱を回避できる強い構造とするためには、アンカーピンの先端部を特殊な形状にする工程が必要となるため、更に生産性が低くなって製造コストが高騰するという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストを高騰させることなく取付対象体からの離脱を確実に回避し得るシールドケースを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のシールドケースは、取付対象体の一面側に配設される本体部と、当該本体部に連結形成されて前記取付対象体に設けられている取付孔に先端部が挿入される取付け用の脚部とを備えたシールドケースであって、取付状態において前記取付孔の内壁に接触可能に構成された接触片と、前記取付状態においてその端面のいずれかの部位が前記取付対象体の他面に当接して当該シールドケースの当該取付対象体からの離脱を規制可能に構成された離脱規制片とを備え、前記接触片は、可動端部が前記脚部に対して接離可能に固定端部が前記本体部または当該脚部に固定されると共に、当該可動端部が非取付状態において当該脚部から離反しかつ当該脚部に向かう押圧力が加わったときに弾性変形して当該脚部に接近可能に構成され、前記離脱規制片は、可動端部が前記脚部に対して接離可能に固定端部が当該脚部に固定されると共に、当該可動端部が非取付状態において当該脚部から離反しかつ当該脚部に向かう押圧力が加わったときに弾性変形して当該脚部に接近可能に構成され、前記接触片は、前記脚部の延在方向に対して長尺に形成されると共に当該長尺方向における前記本体部側に前記固定端部が位置し前記脚部の前記先端部側に前記可動端部が位置するように当該固定端部が当該本体部に固定されている。
請求項2記載のシールドケースは、請求項1記載のシールドケースにおいて、前記離脱規制片は、前記固定端部が前記可動端部よりも前記脚部の前記先端部側に位置するように当該固定端部が当該脚部に固定されている。
請求項記載のシールドケースは、請求項1または2記載のシールドケースにおいて、前記本体部、前記脚部、前記接触片および前記離脱規制片は1枚の金属板に対して打ち抜き加工および曲げ加工を施して形成されている。
請求項1記載のシールドケースでは、取付対象体へのシールドケースの取り付けの際には、取付対象体の取付孔に脚部の先端部を挿入し、その状態において、接触片および離脱規制片の可動端部を脚部側に押圧することで、両可動端部が脚部側に弾性変形する。次いで、この状態で、脚部を取付孔に挿入する。脚部が取付孔に挿入されてシールドケースが取付対象体に取り付けられた状態では、接触片の可動端部側が取付孔の内壁に接触する。この場合、その内壁を例えば取付対象体のグランド電位に維持しておくことで、接触片および脚部を介して本体部がグランド電位に維持される。つまり、シールドケースの本体部の内部がシールドされる。また、取付状態では、シールドケースを取付対象体から離脱させる向き(脚部の挿入方向とは逆向き)の力が作用したときに、離脱規制片の端面のいずれかの部位が取付対象体の他面に当接する。したがって、シールドケースの取付対象体から離脱する向きへの移動が阻止されるため、シールドケースの取付対象体からの離脱を確実に回避することができる。一方、取付対象体からシールドケースを取り外す際には、離脱規制片の可動端部を脚部側に押圧して弾性変形させることで可動端部を脚部側に接近させ、その状態で、離脱規制片が取付孔に進入するように脚部の挿入方向とは逆向きに本体部を移動させる。この際には、接触片および離脱規制片の両可動端部が取付孔の内壁に接触しつつ移動し、脚部が取付孔から引き抜かれた時点で、シールドケースが取付対象体から取り外される。したがって、このシールドケースによれば、取付対象体からのシールドケースの意図しない離脱を確実に回避しつつ、取り外しの際には、容易に取り外すことができる。また、このシールドケースによれば、例えば打ち抜き加工や曲げ加工などで本体部や脚部に接触片と離脱規制片とを設けるだけで製造できるため、安価に製造することができる。また、接触片が脚部の延在方向に対して長尺に形成されると共にその長尺方向における本体部側に固定端部が位置している。このため、シールドケースの取付対象体への取付時において、脚部を取付対象体の取付孔に挿入して接触片の可動端部を脚部側へ押圧する際に、長尺に形成されている接触片の可動端部を弱い押圧力で容易に弾性変形させつつ取付孔に挿入することができる。したがって、このシールドケースによれば、シールドケースを取付対象体に容易に取り付けることができる。
また、請求項2記載のシールドケースでは、離脱規制片の固定端部が可動端部よりも脚部の先端部側に位置している。このため、シールドケースの取付対象体への取付時において、脚部を取付対象体の取付孔に挿入した際に、取付孔の内壁が離脱規制片の可動端部を脚部側に押圧して弾性変形させる。したがって、このシールドケースによれば、脚部を取付孔に挿入するだけで、離脱規制片を弾性変形させつつ取付孔に挿入することができる結果、シールドケースを取付対象体に容易に取り付けることができる。
また、請求項記載のシールドケースでは、1枚の金属板に対して打ち抜き加工および曲げ加工を施して、本体部、脚部、接触片および離脱規制片が形成されている。したがって、このシールドケースによれば、本体部および脚部に両片を簡単に設けることができる結果、確実なシールド効果を維持しつつ安価に製造することができる。
以下、本発明に係るシールドケースの最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、シールドケース1の構成について、添付図面を参照して説明する。
このシールドケース1は、本発明に係るシールドケースの一例であって、回路基板10の一面10a側に取り付けられた(配設された)状態において、例えば、回路基板10の一面10aに実装された電子部品をシールドして電磁波などから保護する。この場合、回路基板10は、本発明における取付対象体の一例であって、例えば、トランジスタ等の電子部品が実装されている。また、回路基板10には、後述するシールドケース1の脚部3が挿入可能な平面視矩形の4つのスルーホール11が電子部品を取り囲むようにして形成されている。この場合、各スルーホール11は、本発明における取付孔の一例であって、例えば回路基板10に形成された貫通孔の内壁に銅メッキを施すことによって形成されて、それぞれの内壁全体がグランド電位に維持されている。
また、シールドケース1は、図1に示すように、本体部2を備えて構成され、この本体部2には、4つの取付け用の脚部3、4つの接触片6および4つの離脱規制片7が形成されている。この場合、本体部2、各脚部3、各接触片6および各離脱規制片7は、例えばりん青銅等からなる一枚の金属板に対して打ち抜き加工および曲げ加工を施すことによって一体形成されている。また、本体部2は、矩形の板状に形成された上板4と、矩形の板状に形成されると共に上板4の四辺に連結された4つの側板5とを備えて、下方が開口した箱状に形成されている。
各脚部3は、例えば、矩形の板状に形成されると共に、下方に突出するようにしてそれぞれの一端部が各側板5の向かって右下端部に連結形成されている。この場合、上記したように、回路基板10の各スルーホール11は、このシールドケース1の脚部3が挿入可能なように、長さや横幅が規定されている。また、各脚部3は、各スルーホール11に挿入された状態において、それぞれの外側面3aが各スルーホール11の一方の内壁11aに対向し、かつそれぞれの内側面3bが各スルーホール11の他方の内壁11bに対向する。また、各脚部3の先端部の両角部には、各スルーホール11への円滑な挿入を可能とするための面取り加工が施されている。なお、各脚部3は、シールドケース1が回路基板10に取り付けられた状態(以下、取付状態ともいう。)において、それぞれの上端の位置まで各スルーホール11に挿入される。
各接触片6は、取付状態において、シールドケース1と回路基板10との間でのがたつきを防止すると共に、本体部2をグランド電位に維持して本体部2の内部をシールドする機能を有している。具体的には、各接触片6は、各脚部3の延在方向に対して長尺な平面視矩形の板状にそれぞれ形成されると共に、各可動端部6bが各脚部3に対して接離可能に各固定端部6aが各側板5における上板4寄りの上部付近の位置に連結(固定)されている。この場合、各接触片6は、各固定端部6aがその長さ方向(長尺方向)における本体部2側に位置し、かつ各可動端部6bが各脚部3の下方側に位置するように各固定端部6aが本体部2に連結(固定)されている。さらに、各接触片6は、シールドケース1が回路基板10に取付けられていない状態(以下、非取付状態ともいう。)において各可動端部6bが各脚部3の外側面3aからシールドケース1の外側に突出するように、つまり各可動端部6bが非取付状態において各脚部3から離反するように形成されている。したがって、回路基板10のスルーホール11における両内壁11a,11bの間隔は、各接触片6の各可動端部6bに押圧力が加わっていない状態における各可動端部6bの先端と各脚部3の内側面3bとの間隔よりも狭めで、脚部3の厚みよりも厚めに形成される。
また、各接触片6は、シールドケース1の外側から各脚部3に向かう押圧力が各可動端部6bに加わったときに、各可動端部6bが弾性変形して各脚部3に接近可能に構成されている。このため、各可動端部6bは、各スルーホール11に挿入された状態において、各スルーホール11の内壁11aによって各脚部3側に押圧されることにより、弾性変形して各脚部3に接近する。また、各接触片6は、取付状態において、各可動端部6bが各スルーホール11の内部に位置するように形成されている。したがって、各接触片6は、取付状態において、シールドケース1の外側に面する各可動端部6b側の接触面6cが各スルーホール11の内壁11aに接触する。また、各接触片6の各接触面6cおよび各端面は、各スルーホール11に円滑に挿入されるように、バリ等のない円滑な面となるように形成されている。
各離脱規制片7は、取付状態において、シールドケース1の回路基板10からの離脱を規制する機能を有している。具体的には、各離脱規制片7は、各接触片6と同じ横幅で平面視矩形の板状に形成されると共に、各可動端部7bが各脚部3に対して接離可能に各固定端部7aが各脚部3の下端付近の位置に連結(固定)されている。この場合、各離脱規制片7は、各脚部3の延在方向において互いに対向する各接触片6と横幅の少なくとも一部(この例では全部)が重なり合い、脚部3の下方側から、離脱規制片7の固定端部7a、離脱規制片7の可動端部7b、接触片6の可動端部6b、および接触片6の固定端部6aが順に位置するように、脚部3に連結(固定)されている。したがって、各離脱規制片7は、その可動端部7bが互いに対向する接触片6の可動端部6bに対向するように位置する。また、各離脱規制片7は、非取付状態において各可動端部7bが各脚部3の外側面3aからシールドケース1の外側に突出するように、つまり各可動端部7bが非取付状態において各脚部3から離反するように形成されている。
また、各離脱規制片7は、シールドケース1の外側から各脚部3に向かう押圧力が各可動端部7bに加わったときに、各可動端部7bが弾性変形して各脚部3に接近可能に構成されている。このため、各可動端部7bは、各スルーホール11に挿入された状態において、各スルーホール11の内壁11aによって各脚部3側に押圧されることにより、弾性変形して各脚部3に接近する。また、各離脱規制片7は、取付状態では、ほぼ全体が回路基板10の他面10b側に飛び出て位置するように形成されている。したがって、各離脱規制片7は、取付状態において、各可動端部7bが各スルーホール11の内壁11aからの押圧力から解放されて元の状態に戻る結果、本体部2側に対向する先端面7cが回路基板10の裏面10bに対向する。したがって、各離脱規制片7は、取付状態において、シールドケース1を回路基板10から離脱させる向き(各脚部3の挿入方向とは逆向き)の力が作用したときに、先端面7cが回路基板10の他面10bに当接する。また、各離脱規制片7は、一枚の金属板が各接触片6と同時にH字形状に打ち抜かれることによって形成されている。
次に、シールドケース1の回路基板10への取り付けおよび取り外し方法について、図面を参照して説明する。
このシールドケース1を回路基板10の一面10aに取り付ける際には、まず、回路基板10の各スルーホール11に各脚部3の先端部を挿入して、例えば各脚部3のそれぞれの上方の位置から回路基板10に向かって上板4を押すことにより、各脚部3を挿入する方向の力を本体部2に加えていく。この際には、スルーホール11に各脚部3が挿入されるのに従い、各スルーホール11の内壁11aが各脚部3の先端部に近い部分から順に各離脱規制片7の各可動端部7bを各脚部3側に押圧する。これにより、各可動端部7bが徐々に弾性変形して各脚部3に接近する結果、各可動端部7bの先端と各脚部3の内側面3bとの間隔が各スルーホール11の内壁11aと内壁11bとの間隔以下まで狭まった状態で各離脱規制片7が各スルーホール11に挿入される。次いで、各接触片6の各可動端部6bをシールドケース1の外側から各脚部3に向けて押圧する。この場合、各接触片6が長尺に形成されていることから、弱い押圧力によって各接触片6が容易に弾性変形する。なお、必要であれば、例えばマイナスドライバー等を使用することにより、より容易に弾性変形させることができる。これにより、各接触片6の各可動端部6bが弾性変形して各脚部3に接近する。
続いて、各接触片6の各可動端部6bを押圧することにより、各接触片6の各可動端部6bの先端と各脚部3の内側面3bとの間隔を各スルーホール11の両内壁11a,内壁11bの間隔以下まで狭めた状態で、例えば、各脚部3のそれぞれの上方の位置から回路基板10に向かって上板4を押圧する。これにより、各接触片6の各可動端部6bが各スルーホール11に挿入される。次いで、各接触片6の各可動端部6bが各スルーホール11にそれぞれ挿入された時点で、各接触片6に対する押圧を停止した状態で回路基板10に向かって上板4を再び押していく。これにより、各接触片6および各離脱規制片7の両可動端部6b,7bが、各スルーホール11の内壁11aに接触しつつ移動する。以上により、シールドケース1が回路基板10に取り付けられる。
シールドケース1が回路基板10に取り付けられた状態においては、図2に示すように、各離脱規制片7のほぼ全体が各スルーホール11を通過し終えて回路基板10の他面10b側に飛び出して、各離脱規制片7の先端面7c(本発明における端面のいずれかの部位に相当する)が回路基板10の他面10bに対向する。したがって、各脚部3の挿入方向とは逆向きの力が作用したときには、各離脱規制片7の先端面7cが回路基板10の他面10bに当接してシールドケース1の回路基板10からの離脱を規制する。
また、この際には、各スルーホール11の内壁11aによって各接触片6の各可動端部6bが押圧されて接触面6cが内壁11aに接触すると共に、各内壁11aによって加えられた押圧力によって生じた各接触片6の元の状態に戻ろうとする復帰力により、各脚部3の内側面3bが各内壁11bに押し付けられる。したがって、各接触片6の接触面6cと各スルーホール11の内壁11aとの接触、および各脚部3の内側面3bと各スルーホール11の内壁11bとの接触により、シールドケース1と回路基板10との間でのがたつきが防止されると共に本体部2がスルーホール11を介して接続されているグランド電位に維持される。この場合、各スルーホール11と各脚部3とのクリアランスを可能な限り小さくして各接触片6の接触面6cと各内壁11aとの接触面積を広く確保することにより、より確実にグランド電位に維持することができる結果、電気的な安定度が増加する。さらに、取付状態においては、各脚部3が上端の位置まで各スルーホール11に挿入されるため、回路基板10の一面10aと各側板5の下端面とが互いに当接する結果、両者の隙間から外部のノイズが本体部2に侵入することを防止することができる。
一方、このシールドケース1を回路基板10から取り外す際には、まず、例えば上板2を上方から押さえつつ、シールドケース1の外側から各脚部3に向けて各離脱規制片7の各可動端部7bを押圧する。この場合、取付け作業のときと同様にして、マイナスドライバー等を使用することによって各可動端部7bを容易に弾性変形させることができる。これにより、各離脱規制片7の各可動端部7bが弾性変形して各脚部3に接近する。次いで、各離脱規制片7の各可動端部7bを押圧することによって各離脱規制片7の各可動端部7bの先端と各脚部3の内側面3bとの間隔を各スルーホール11の内壁11aと内壁11bとの間隔以下まで狭めた状態で、例えば対向位置にある任意の2枚の側板5を挟んで本体部2を持ち上げることにより、各脚部3の挿入方向とは逆向きの力を本体部2に加える。これにより、各離脱規制片7の各可動端部7bが各スルーホール11に挿入される。
次いで、各離脱規制片7の各可動端部7bを各スルーホール11にそれぞれ挿入した時点で、各離脱規制片7に対する押圧を停止した状態で各脚部3の挿入方向とは逆向きの力を本体部2に再び加えていく。これにより、各接触片6および各離脱規制片7の両可動端部6b,7bが各スルーホール11の内壁11aに接触しつつ移動して、初めに各接触片6、続いて各離脱規制片7が各スルーホール11から抜け出て、その後に、各スルーホール11から各脚部3が引き抜かれる。これにより、シールドケース1が回路基板10から取り外される。
このように、このシールドケース1によれば、取付状態においてその先端面7cが回路基板10の他面10bに当接する離脱規制片7を備えたことにより、シールドケース1の回路基板10から離脱する向きへの移動を阻止することができるため、シールドケース1の回路基板10からの離脱を確実に回避することができる。また、このシールドケース1によれば、例えば、シールドケース1を回路基板10の裏側からねじ止めによって固定するための固定部を設けるような特殊な加工を施すことなく接触片6と離脱規制片7とを本体部2や脚部3に設けるだけで製造できるため、シールドケース1を安価に製造することができる。また、このシールドケース1によれば、取付状態においてスルーホール11の内壁11aに接触可能に構成された接触片6を備えたことにより、接触片6と内壁11aとの接触によって本体部2をグランド電位に確実に維持することができるため、本体部2の内部を確実にシールドすることができる。
また、このシールドケース1によれば、その固定端部7aが可動端部7bよりも脚部3の下端側に位置するように離脱規制片7を形成したことにより、脚部3を挿入する方向の力を本体部2に加えていくだけでスルーホール11の内壁11aによって離脱規制片7を弾性変形させた状態でスルーホール11に挿入させることができるため、シールドケース1を回路基板10に容易に取り付けることができる。
また、このシールドケース1によれば、脚部3の延在方向に対して長尺となるように接触片6を形成すると共にその長尺方向の両端部に固定端部6aおよび可動端部6bを位置させたことにより、シールドケース1の回路基板10への取付時において、可動端部6bを弱い押圧力で容易に弾性変形させた状態でスルーホール11に挿入させることができるため、シールドケース1を回路基板10に容易に取り付けることができる。
また、このシールドケース1によれば、脚部3の延在方向において接触片6および離脱規制片7の横幅の少なくとも一部同士が重なり合うように両辺6,7を形成したことにより、その重なり合っている分だけ脚部3の横幅を狭めることができるため、回路基板10のスルーホール11の大きさを小さくすることができる。したがって、このシールドケース1によれば、回路基板10についての加工費を低減させることができると共にプリント配線パターンの回路設計の自由度を高めることができる。この場合、両辺6,7の横幅を同幅として、かつ両片6,7の横幅の全部が重なり合うように両辺6,7を形成することで、脚部3の横幅を一層狭めることができるため、加工費を一層低減させることができると共にプリント配線パターンの回路設計の自由度を一層高めることができる。さらに、このシールドケース1によれば、離脱規制片7の固定端部7a、離脱規制片7の可動端部7b、接触片6の可動端部6b、および接触片6の固定端部16が脚部3の下方側から順に位置するように両辺6,7を形成したことにより、脚部3を挿入する方向の力を本体部2に加えていくだけでスルーホール11の内壁11aによって離脱規制片7を弾性変形させた状態でスルーホール11に挿入させることができるため、シールドケース1を回路基板10に容易に取り付けることができる。
また、このシールドケース1によれば、1枚の金属板に対して打ち抜き加工および曲げ加工を施して、本体部2、脚部3、接触片6および離脱規制片7を形成したことにより、本体部2および脚部3に両片6,7を簡単に設けることができるため、確実なシールド効果を維持しつつシールドケース1を安価に製造することができる。
なお、例えば、図3に示すシールドケース1Aを採用することもできる。以下、シールドケース1Aおよび後述する参考例であるシールドケース1B,1Cの説明において、上記したシールドケース1と同一の機能を有する構成要素は同一の符号を付して重複した説明を省略する。このシールドケース1Aは、上記したシールドケース1の離脱規制片7に代えて、離脱規制片17を備えて構成されている。この場合、離脱規制片17は、平面視矩形の板状にそれぞれ形成され、かつ各脚部3の横幅方向の各端部に各固定端部17aおよび各可動端部17bがそれぞれ位置するように各固定端部17aが各脚部3の横幅方向の左右いずれかの端部(同図では左側の端部)に固定されている。また、各離脱規制片17は、非取付状態において、各可動端部17bが各脚部3の外側面3aからシールドケース1Aの外側に突出するように形成されている。さらに、各離脱規制片17は、取付状態において各離脱規制片17の本体部2側に対向する端面17c(本発明における端面のいずれかの部位に相当する)が、回路基板10の他面10bに当接してシールドケース1Aの回路基板10からの離脱を規制可能に構成されている。このシールドケース1Aにおいても、取付状態において各脚部3の挿入方向とは逆向きの力が作用したときに端面17cが回路基板10の他面10bに当接することにより、シールドケース1Aの回路基板10から離脱する向きへの移動を阻止することができるため、回路基板10からのシールドケース1の意図しない離脱を確実に回避することができる。
また、図4に示すシールドケース1Bを採用することもできる。このシールドケース1Bは、上記したシールドケース1の接触片6に代えて、接触片26を備えて構成されている。この場合、接触片26は、平面視矩形の板状にそれぞれ形成されると共に、各固定端部26aが各可動端部26bよりも各脚部3の下端側に位置して各脚部3の下端付近の位置に連結(固定)されている。また、各接触片26は、各可動端部26bが各脚部3の上端付近の外側面3aからシールドケース1Bの外側に突出するようにして形成されている。このシールドケース1Bにおいては、脚部3を挿入する方向の力を本体部2に加えていくだけで各スルーホール11の内壁11aによって各接触片26を弾性変形させた状態で各スルーホール11に挿入させることができるため、シールドケース1Bを回路基板10に容易に取り付けることができる。また、各脚部3の挿入方向とは逆向きの力を本体部2に加えるだけで各接触片26を各スルーホール11から引き抜くことができるため、シールドケース1Bを回路基板10から容易に取り外すことができる。
また、このシールドケース1Bでは、取付状態において、各接触片26の接触面26cが各スルーホール11の内壁11aに接触する。したがって、このシールドケース1Bにおいても、本体部2をグランド電位に維持することができるため、本体部2の内部を確実にシールドすることができる。なお、このシールドケース1Bでは、各接触片26について、各可動端部26bを各脚部3の外側面3aからシールドケース1Bの外側に突出させた構成を採用しているが、内側面3bからシールドケース1Bの内側に突出させた構成を採用することも可能である。この構成を採用した場合、取付状態において、各接触面26cの裏面と各スルーホール11の他方の内壁11bとを互いに接触させることができると共に各脚部3の外側面3aと一方の内壁11aとを互いに接触させることができるため、本体部2の内部を確実にシールドすることができる。
また、図5に示すシールドケース1Cを採用することもできる。このシールドケース1Cは、シールドケース1の接触片6に代えて、接触片36を備えて構成されている。この場合、接触片36は、各離脱規制片7の左右両側から立ち上がって各離脱規制片7の上部において互いに連結することにより、各離脱規制片7を囲むようにして形成されている。具体的には、各接触片36は、平面視コ字状の板状にそれぞれ形成され、かつ各固定端部36aが各可動端部36bよりも各脚部3の下端側に位置するように形成されている。また、各接触片36は、各固定端部36aが各離脱規制片7の各固定端部7aの左右両側に位置するように各脚部3の下端付近の位置に連結(固定)されると共に、各可動端部36bが各側板5の外側面からシールドケース1Cの外側に突出するように形成されている。
このシールドケース1Cにおいては、脚部3を挿入する方向の力を本体部2に加えていくだけで各スルーホール11の内壁11aによって各接触片36を弾性変形させた状態で各スルーホール11に挿入することができるため、シールドケース1Cを回路基板10に容易に取り付けることができる。また、このシールドケース1Cにおいても、各脚部3の挿入方向とは逆向きの力を本体部2に加えるだけで各接触片36を各スルーホール11から引き抜くことができるため、シールドケース1Cを回路基板10から容易に取り外すことができる。また、このシールドケース1Cでは、取付状態において、各接触片36の各可動端部36bの先端部が回路基板10の一面10aから突出すると共に各接触片36の接触面36cが各スルーホール11の内壁11aに接触する。したがって、このシールドケース1Cにおいても、本体部2をグランド電位に維持することができるため、本体部2の内部を確実にシールドすることができる。
なお、このシールドケース1Cでは、各接触片36について、各脚部3の延在方向に対する各接触片36の長さを短くする構成を採用することも可能である。この構成を採用した場合、各可動端部36bの先端部が、取付状態において、各スルーホール11の内部に位置して回路基板10の一面10aから突出しない。このため、取付けおよび取り外し作業を行う際に指を傷つけにくくなるため、取り付けおよび取り外し作業の安全性を向上することができる。さらに、このシールドケース1Cでは、各接触片36について、各可動端部36bを各脚部3の外側面3aからシールドケース1Cの外側に突出させた構成を採用しているが、内側面3bからシールドケース1Cの内側に突出させた構成を採用することも可能である。この構成では、取付状態において、各接触面36cの裏面と各スルーホール11の他方の内壁11bとを互いに接触させることができると共に各脚部3の外側面3aと一方の内壁11aとを互いに接触させることができるため、本体部2の内部を確実にシールドすることができる。
さらに、非取付状態において、各離脱規制片7が各脚部3の外側面3aからシールドケース1(またはシールドケース1B,1C)の外側に突出する構成ではなく、各脚部3の内側面3bからシールドケース1(またはシールドケース1B,1C)の内側に突出する構成を採用することも可能である。また、シールドケース1Aについても、各離脱規制片17に関して上記と同様の構成を採用することが可能である。また、本発明のシールドケースの材料は、りん青銅に限られず、他の金属や導電性塗料を塗布したプラスチック等の導電材であってもよい。また、取付対象体についても、回路基板10に限らず,導電性の板体等の各種の取付対象体に取り付けることができる。
シールドケース1の斜視図である。 図1におけるA−A線で切断した回路基板10に取付けられた状態でのシールドケース1の断面図である。 シールドケース1Aの斜視図である。 シールドケース1Bの斜視図である。 シールドケース1Cの斜視図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C シールドケース
2 本体部
3 脚部
6,26,36 接触片
7,17 離脱規制片
6a,26a,36a 固定端部
6b,26b,36b 自由端部
7a,17a 固定端部
7b,17b 自由端部
7c 先端面
10 回路基板
11 スルーホール
10a 一面
10b 他面
11a,11b 内壁
17c 端面

Claims (3)

  1. 取付対象体の一面側に配設される本体部と、当該本体部に連結形成されて前記取付対象体に設けられている取付孔に先端部が挿入される取付け用の脚部とを備えたシールドケースであって、
    取付状態において前記取付孔の内壁に接触可能に構成された接触片と、前記取付状態においてその端面のいずれかの部位が前記取付対象体の他面に当接して当該シールドケースの当該取付対象体からの離脱を規制可能に構成された離脱規制片とを備え、
    前記接触片は、可動端部が前記脚部に対して接離可能に固定端部が前記本体部または当該脚部に固定されると共に、当該可動端部が非取付状態において当該脚部から離反しかつ当該脚部に向かう押圧力が加わったときに弾性変形して当該脚部に接近可能に構成され、
    前記離脱規制片は、可動端部が前記脚部に対して接離可能に固定端部が当該脚部に固定されると共に、当該可動端部が非取付状態において当該脚部から離反しかつ当該脚部に向かう押圧力が加わったときに弾性変形して当該脚部に接近可能に構成され
    前記接触片は、前記脚部の延在方向に対して長尺に形成されると共に当該長尺方向における前記本体部側に前記固定端部が位置し前記脚部の前記先端部側に前記可動端部が位置するように当該固定端部が当該本体部に固定されているシールドケース。
  2. 前記離脱規制片は、前記固定端部が前記可動端部よりも前記脚部の前記先端部側に位置するように当該固定端部が当該脚部に固定されている請求項1記載のシールドケース。
  3. 前記本体部、前記脚部、前記接触片および前記離脱規制片は1枚の金属板に対して打ち抜き加工および曲げ加工を施して形成されている請求項1または2記載のシールドケース。
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