JP5013354B2 - 非接触物性測定装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、被検査体の物性を、被検査体に無浸襲にかつ直接接触することなく測定する物性測定装置に関する。
背景技術
被検査体の物性を無浸襲検査により知ることのできる装置として、例えば、発明者が提案した特開平9−145691号公報に開示される硬さ測定器がある。この硬さ測定器は、被検査体の表面に接触要素を当接してこれを振動させ、この接触要素の振動周波数に基づいて、容易にかつ精度良く被検査体の硬度を測定する。
しかしながら、このような硬さ測定器にあっては、物性を知りたい被検査体の表面が何らかの他の物質により被覆されていた場合には、被検査体に接触要素を当接することができず、被検査体の硬度を測定することができないという問題があった。
また、被検査体が露出している場合であっても、例えば被検査体が浮遊している場合等、接触要素を確実に当接することのできないような場合には、被検査体の硬度の測定が難しいという問題があった。
発明の開示
本発明にかかる非接触物性測定装置は、媒質中の被検査体に対して波動を送波する送波部と、前記被検査体で反射された波動を受波する受波部と、前記送波部と受波部とを接続して帰還発振する自励発振回路と、自励発振回路の発振周波数に基づいて前記被検査体の物性を測定する物性測定部と、を備える。これにより、被検査体に接触要素を直接的に当接することなく、被検査体の物性(例えば硬度)の差異を、自励発振回路の発振周波数に基づいて測定することができるため、被検査体の表面が被覆されている場合、あるいは被検査体への接触が困難な場合であっても、容易かつ精度良く被検査体の物性を測定することができる。
また本発明では、前記自励発振回路は、この自励発振回路の中心周波数と異なる中心周波数を有し、周波数の変化に対してゲインを上昇させるゲイン変化補正回路を備える。これにより、周波数の変化に対してゲイン変化の感度を高くすることができるため、より精度よく被検査体の物性を測定することができる。
また本発明では、前記自励発振回路の発振周波数と物性との相関を予め記憶する記憶部を備える。これにより、発振周波数の値に基づいて迅速かつ精度良く物性を測定することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、非接触物性測定装置の概略構成図、また図2は、非接触物性測定装置のゲイン変化補正回路の回路図である。
<非接触物性測定装置のシステム構成> まず、本実施形態にかかる非接触物性測定装置1のシステム構成について説明する。この非接触物性測定装置1は、制御ユニット10とセンサユニット20とを備え、媒質100(例えば水)中の被検査体内包物40に内包される被検査体41の物性(例えば硬度)を測定する。図1に示す一例としての被検査体内包物40は、第一の被検査体41a(アルミニウム棒)と第二の被検査体41b(銅棒)とを接合して成る被検査体41と、被検査体41の外側を被覆する被覆体42(シリコン)と、からなる。
センサユニット20は、送波部21と受波部22とを備える。送波部21(例えば超音波振動子)は、ゲイン変化補正回路13からの電気信号を波動(例えば超音波)に変換し、媒質100中の被検査体内包物40に対してこれを送波する。また受波部22(例えば検出素子)は、送波部21からの波動に対する被検査体内包物40からの反射波を受波し、この反射波を電気信号に変換する。この電気信号は再びゲイン変化補正回路13に戻される。
ゲイン変化補正回路13と送波部21または受波部22との間には増幅回路12が設けられる。本実施形態では、増幅回路12は、受波部22とゲイン変化補正回路13との間に設けられ、受波部22において受波された波動から変換した電気信号を増幅する。増幅された電気信号はゲイン変化補正回路13に入力される。
これらゲイン変化補正回路13、送波部21、受波部22、および増幅回路12が、帰還ループをなす自励発振回路11の構成要素となっている。
制御ユニット10に設けられるゲイン変化補正回路13は、周波数の変化に対してゲインを変化(例えば周波数の上昇に対してゲインを上昇)させる機能を備えるとともに、自励発振回路11の入力位相と出力位相との位相差である入出力合成位相差を零に調節し帰還発振を促進するフェーズトランスファ機能を備え、入出力合成位相差が零になるまで周波数を変化させるとともに、この周波数の変化に応じてゲイン変化を増大(例えば周波数の上昇に対してゲイン変化幅を上昇)させる機能を備える。
このゲイン変化補正回路13としては、例えば、周波数の変化に対してゲインが上昇する周波数−ゲイン特性を有するフィルタ回路が使用される。図2は、ゲイン変化補正回路13として使用されるフィルタ回路の一例を示す回路構成図である。このフィルタ回路は、抵抗素子R11、R12、R13、R14、容量素子C11、C12、C13、C14、及び増幅回路AMPを備える。この例では、抵抗素子R11は10KΩ、抵抗素子R12は220Ω、抵抗素子R13は420KΩ、抵抗素子R14は2.2KΩにそれぞれ設定される。増幅回路AMPには、電源端子V11から電源(12V)が供給される。また基準電源端子V12には電圧(−12V)が印加される。図中、符号Vinは信号の入力端子、符号Voutは信号の出力端子である。このフィルタ回路はバンドパスフィルタ回路の特性を備える。ゲイン変化補正回路13の入力端子Vinは増幅回路12の出力端子に接続され、出力端子Voutは送波部21の入力端子に接続される。
また制御ユニット10は上記ゲイン変化補正回路13および増幅回路12の他に、反射波の周波数として例えば自励発振回路11の発振周波数を測定する周波数測定部31と、この周波数測定部31により測定された周波数に基づいて物性例えば硬度を測定する物性測定部32と、周波数と物性との相関を予め記憶する記憶部33と、制御ユニット10に対する指示入力などの入力を行う入力部34と、測定された周波数値あるいは物性値などの表示を行う表示部35と、を備える。
<自励発振の基本原理> 次に、自励発振の基本原理について説明する。図3は自励発振回路11、ゲイン変化補正回路13のそれぞれの周波数特性を合成した総合周波数特性を示す周波数−ゲイン−位相特性曲線図である。横軸は周波数を示し、縦軸はゲイン、位相のそれぞれを示す。周波数−ゲイン特性曲線TGは自励発振回路11の周波数特性にゲイン変化補正回路13の周波数特性を合成した総合周波数特性である。この周波数−ゲイン特性曲線TGは、低周波数側の帯域においては周波数の増加とともにゲインが上昇し、共振周波数f0の帯域でゲインが最大になり、高周波数側の帯域においてはゲインが減少する、山なりの曲線を描く。特性曲線θ11は自励発振回路11の入力位相と出力位相との差である入出力位相差を示す位相特性である。
この自励発振回路11では、周波数−ゲイン特性曲線TGのゲイン極大値TGPを示す共振周波数f0で自励発振回路11の入出力位相差が零になる調節がなされる。すなわち、自励発振回路11において、受波部22から出力される共振周波数の位相(入力位相)θ1とゲイン変化補正回路13から出力され送波部21に帰還されるゲイン上昇後の位相(出力位相)θ2との位相差である入出力合成位相差θ11が零(θ11=θ1+θ2=0)に調整される。この入出力合成位相差θ11の調節により、ゲイン変化補正回路13を含む自励発振回路11の入力位相θ1と出力位相θ2との間に位相差が存在する場合には入出力合成位相差θ11が零になるまで帰還が繰り返し行われ、入出力合成位相差θ11が零になった時点で発振が行われる。この結果、自励発振回路11の帰還発振をより確実に行い、帰還発振を促進することができる。入出力合成位相差θ11の調節はゲイン変化補正回路13において行われる。ゲイン変化補正回路13は周波数特性において中心周波数f2を調節することにより容易に入出力合成位相差θ11の調節を実現できる。
図4は前記自励発振回路11、ゲイン変化補正回路13のそれぞれの周波数特性を示す周波数−ゲイン−位相特性曲線図である。横軸は周波数を示し、縦軸はゲイン、位相のそれぞれを示す。ゲイン変化補正回路13の周波数−ゲイン特性曲線13Gは、低周波数側の帯域においては周波数の増加とともにゲインが上昇し、中心周波数f2の帯域でゲインが最大となり、高周波数側の帯域においてはゲインが減少する、山なりの曲線を描く。特性曲線θ13はゲイン変化補正回路13の入出力位相差を示す位相特性である。特性曲線MGはゲイン変化補正回路13を除く自励発振回路11の周波数−ゲイン特性曲線である。周波数−ゲイン特性曲線MGは、中心周波数f1、周波数帯域及びゲイン極大値は異なるが、基本的にはゲイン変化補正回路13の周波数特性と同様に、山なりの曲線を描く。
本実施形態においては、周波数−ゲイン特性曲線MG、13Gにそれぞれ示すように、ゲイン極大値P1が示す自励発振回路11の中心周波数f1と、ゲイン変化補正回路13のゲイン最大値13GPが示す中心周波数f2とを、意図的にずらした周波数帯域に設定する。ここでは例えば、被検査体41の物性値例えば硬度係数が高い程ゲインが高くなるように、自励発振回路11の中心周波数f1に対してゲイン変化補正回路13の中心周波数f2を高い周波数帯域に設定する。
被検査体41の物性例えば硬度に応じて、受波部22により受波された反射波の周波数特性あるいは指向特性が変化し、これに起因して自励発振回路11の電気信号の周波数、ゲイン、位相、振幅がいずれも変化する。即ち、自励発振回路11の周波数は、被検査体41の物性例えば硬度に応じて、自励発振回路11の中心周波数f1から共振周波数f11まで変化(例えば上昇)する。またここでは、自励発振回路11の周波数−ゲイン特性曲線MGのゲイン極大値は、ゲイン極大値P1からゲイン変化補正回路13の周波数−ゲイン特性曲線13Gに沿って変化し、ゲイン極大値P1から上昇するように変化する。即ち、自励発振回路11の周波数−ゲイン特性曲線MGは周波数−ゲイン特性曲線MG1に変化し、ゲイン極大値P1はゲイン極大値P11に、ゲインG1はゲインG11にそれぞれ変化する。
図2に示すように、自励発振回路11の帰還ループは抵抗素子と容量素子とを含む回路であるため、自励発振回路11の入力位相θ1と出力位相θ2との間には必ず位相差Δθが存在する。ここで、ゲイン変化補正回路13はフェーズトランスファ機能を備えており、ゲイン変化補正回路13を含む帰還ループの入出力合成位相差θ11が零になる調節をしているので、入出力合成位相差θ11が零になる帰還発振の安定点に到達するまで、周波数はさらに変化し、ゲインもさらに変化する。すなわち、自励発振回路11の周波数−ゲイン特性曲線MG1は周波数−ゲイン特性曲線MG1に変化し、共振周波数f11は共振周波数f12に変化する。この共振周波数f12への変化に伴い、ゲイン極大値P11はゲイン極大値P12に変化し、ゲインG11はゲインG12に変化する。すなわち、位相差Δθに相当する分、自励発振回路11の中心周波数f1は共振周波数f12まで連続的に変化例えば上昇するとともに、ゲインG1はゲインG12まで連続的に変化例えば上昇する。結果的に、自励発振回路11において、周波数変化量Δfが得られるとともにゲイン変化量ΔGが得られる。自励発振回路11の周波数変化量Δf、ゲイン変化量ΔGがそれぞれ得られた時点で入出力合成位相差θ11が零になり、自励発振回路11は帰還発振する。本実施形態にかかる物性測定装置1においては、被検査体41の物性例えば硬度に応じて反射波の照射波に対する位相差が異なるため、周波数変化量Δf、位相差Δθが物性に応じて変化し、しかもこれらの変化を拡大して捉えることができるため、被検査体41の物性判別に十分な検出電圧を得ることが可能となる。
<非接触物性測定装置のキャリブレーション> 次に、本実施形態にかかる非接触物性測定装置1による物性測定におけるキャリブレーションについて説明する。図5に、キャリブレーション測定により算出した非接触物性測定装置1の発振周波数fと物性(例えば硬度S)との相関の一例を示す。ここでは、キャリブレーションは、各測定実施条件(例えば、媒質100(例えばその種別、密度など)、測定実施時の温度、被覆体42(例えばその材質あるいは厚さ)等)毎に行う。より具体的には、所定の条件下で、発振周波数fの中心周波数f1からの変化量Δfと、実際に測定した物性値例えば硬度値Sとが、複数の被検査体41(例えば第一の被検査体41a,第二の被検査体41b)に対してそれぞれ複数回測定され、これらに基づいて周波数変化量Δfと硬度値Sとの相関が、例えばこれらの一次関数として算出される。図5に示す例では、各被検査体41において測定された周波数変化量Δfの平均値Δfm(Δfma;第一の被検査体41aの平均値,Δfmb;第二の被検査体41bの平均値)とこれらに対応する硬度値S(Sa;第一の被検査体41aの硬度値,Sb;第二の被検査体41bの硬度値)とを満たす一次関数S=Q(Δf)として、これらの相関が取得される。そして記憶部33には、このようにして求めた相関Qが、例えばこれらの係数(例えばS=q1・Δf+q2とするときは、q1とq2)によって格納される。実際の測定時には、入力部34から入力された測定実施条件に応じて、格納された上記相関Qが例えば係数q1,q2として呼び出され、測定された周波数変化量Δfxと測定実施条件に応じた相関Qとに基づいて物性例えば硬度Sxが算出される。この硬度Sxにより、被検査体を推定することが可能となる。
<物性の測定> 次に、本実施形態にかかる非接触物性測定装置1による物性測定について説明する。図6は、図1に示す非接触物性測定装置1および被検査体内包物40の構成において、センサユニット20を図1のY方向に走査した際の周波数変化量Δfを示す。この図6において横軸は走査距離Yを、また縦軸は周波数変化量Δfをそれぞれ示す。なお、この測定実施時において、被検査体内包物40とセンサユニット20との図1のX方向の距離は一定に保持される。
図1に示す構成では、波動が第一の被検査体41aの表面で反射された場合と、第二の被検査体41bの表面で反射された場合とで、音響インピーダンスが異なるため、反射波における送波波に対する位相のずれが、これらの場合でそれぞれ異なる。前述したように、ゲイン変化補正回路13は、位相のずれに応じて発振周波数fを変化させるため、図6に示すように、Y方向の走査により、周波数変化量Δfは、走査途中で大きく変化する。これは、この時点で、被検査体41の波動の照射された部分の物性が変化したことを意味している。そして、周波数変化量Δfが大きく変動する前の周波数変化の平均値Δfm1と変動した後の周波数変化の平均値Δfm2とを算出し、これらそれぞれと記憶部33に記憶されたこの測定条件に応じた相関Qとを比較することで、被検査体41の物性値例えば硬度値を算出即ち測定することができ、さらにその物性値に基づいて被検査体41の物質が何であるかを推定することができる。
なお、本発明は上記実施形態には限定されない。上記実施形態では、ゲイン変化補正回路13は、増幅回路12と送波部21との間に設けられたが、これは、受波部22と増幅回路12との間に設けられることも可能である。
またゲイン変化補正回路13は、周波数の変化に対してゲインを上昇させ、このゲインの上昇により電圧を増加する特性を備えればよいので、上記実施形態におけるバンドパスフィルタ回路以外にも、このゲイン変化補正回路13として、例えばローパスフィルタ回路、ハイパスフィルタ回路、ノッチフィルタ回路、積分回路、微分回路あるいはピーキング増幅回路などを用いることができる。
また上記実施形態では、ゲイン変化補正回路の中心周波数f2は、自励発振回路11の中心周波数f1より高い周波数帯域に設定されたが、これは、低い周波数帯域側に設定されてもよい。
また上記実施形態では、送波部として超音波振動子が用いられたが、被検査体41に対して波動を送波し、かつこれに対する被検査体41あるいはこれを内包する被検査体内包物40からの反射波を受波可能な機構であれば、これには限定されない。また送波する波動として電磁波を使用することもできる。また、本発明により測定可能な物性は硬度には限定されない。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明によれば、被検査体に接触要素を当接することなく、被検査体の物性の差異を発振周波数として測定することができるため、被検査体の表面が被覆されている場合、あるいは被検査体への直接的な接触が困難な場合にも、より容易かつより精度良く被検査体の物性を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施形態にかかる非接触物性測定装置の概略構成図である。
図2は、本発明の実施形態にかかるゲイン変化補正回路の一例を示す回路図である。
図3は、本発明の実施形態にかかる自励発振回路およびゲイン変化補正回路のそれぞれの周波数特性を合成した総合周波数特性を示す周波数−ゲイン−位相変化特性曲線図である。
図4は、本発明の実施形態にかかる自励発振回路およびゲイン変化補正回路の各周波数特性を示す周波数−ゲイン−位相変化特性曲線図である。
図5は、本発明の実施形態にかかる非接触物性測定装置による物性測定のキャリブレーション結果の一例を示す図である。
図6は、本発明の実施形態にかかる非接触物性測定装置の発振周波数の変化の測定結果の一例を示す図である。

Claims (3)

  1. 物性の異なる複数の被検査体が互いに接合されその外側を被覆体で被覆される被検査体内包物が媒体中にあるときに、被検査体内包物に非接触でその内部の複数の被検査体の物性を測定する装置であって、
    前記被検査体に対して波動としての超音波または電磁波を送波する送波部と、
    前記被検査体で反射された前記波動を受波する受波部と、
    前記送波部と前記受波部とを接続して帰還発振する自励発振回路と、
    前記自励発振回路の発振周波数に基づいて前記被検査体の物性を測定する物性測定部と、
    前記送波部と前記受波部とを一体として、前記被検査体内包物に対し非接触で走査する走査部と、
    走査部の走査方向についての走査距離と、前記自励発振回路の前記発振周波数の変化とに基づいて、前記複数の被検査体の接合位置と、前記複数の被検査体についてのそれぞれの物性とを特定する手段と、
    を備える非接触物性測定装置。
  2. 前記自励発振回路は、この自励発振回路の中心周波数と異なる中心周波数を有し、周波数の変化に対してゲインを上昇させるゲイン変化補正回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の非接触物性測定装置。
  3. 前記自励発振回路の前記発振周波数と前記物性との相関を予め記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の非接触物性測定装置。
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