JP5013198B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動装置に係り、特に、エンジン出力が伝達される動力伝達軸上に設けられたモータと、動力伝達軸の下流端部に設けられたデファレンシャルとが一体化された車両の駆動装置に関する。
従来、特許文献1に示すように、エンジン出力が伝達される動力伝達軸上に設けられたモータと、動力伝達軸の下流端部に設けられたデファレンシャルとが一体化された車両の駆動装置が知られている。
特表平07−505591号公報
しかしながら上述した特許文献1に記載された駆動装置では、例えば高速走行においてデファレンシャルが発熱して高温になったとき、その熱がモータに伝達されて、モータの出力効率が低下することがあった。また、上述した特許文献1に記載された駆動装置では、モータの周囲が空隙になっており、例えば、低速走行においてモータが作動して発熱することにより高温になったとき、モータの出力効率が低下することがあった。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、モータの出力効率を高めることが出来る車両の駆動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明によれば、エンジン出力が伝達される動力伝達軸と、この動力伝達軸上に設けられたモータと、動力伝達軸の下流端部に設けられたデファレンシャルと、を備え、モータ及びデファレンシャルとが一体化された車両の駆動装置であって、モータ及びデファレンシャルを収容するハウジングと、このハウジング内に設けられ冷却水を循環させることで上記駆動装置を冷却する第1ウォータギャラリと、冷却水を冷却するラジエータと、冷却水を循環させる冷却水ポンプと、モータの周囲に設けられ冷却水を循環させることでモータを冷却する第2のウォータギャラリと、ラジエータから第1ウォータギャラリ及び第2ウォータギャラリに供給される冷却水の流量配分を調節する流量調整弁と、を有し、この流量調整弁は、走行状態に応じて第1ウォータギャラリ及び第2ウォータギャラリへの冷却水の流量配分を調整し、第1ウォータギャラリが、デファレンシャルのピニオンギヤの周囲に配設されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、モータ及びデファレンシャルとが一体化された駆動装置において、第1ウォータギャラリが、デファレンシャルのピニオンギヤの周囲に配設されているので、そのようなデファレンシャルのピニオンギヤの周囲に配設された第1ウォータギャラリにより、より確実に、駆動装置を冷却することが出来る。また、デファレンシャルが作動することによる熱がモータに伝達されにくくなり、モータが高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。さらに、このような第1ウォータギャラリによりデファレンシャル自体も冷却することが出来、モータの冷却を重視しつつ、モータとデファレンシャルが一体化した駆動装置全体の冷却効率も高めることが出来る。
また、本発明においては、さらに、モータの周囲に設けられ冷却水を循環させることでモータを冷却する第2のウォータギャラリと、ラジエータから第1ウォータギャラリ及び第2ウォータギャラリに供給される冷却水の流量配分を調節する流量調整弁と、を有し、この流量調整弁は、走行状態に応じて第1ウォータギャラリ及び第2ウォータギャラリへの冷却水の流量配分を調整する。
このように構成された本発明においては、走行状態に応じて、モータとデファレンシャルとの間に設けられた第1ウォータギャラリと、モータの周囲に設けられた第2ウォータギャラリとの冷却水の流量配分が調整されるので、冷却水の流量を走行状態に応じた適切なものにすることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、流量調整弁は、高速走行時に上記第1ウォータギャラリへの冷却水の流量比率が増加するように冷却水の流量配分を調整する。
このように構成された本発明においては、高速走行時にはデファレンシャルが作動することにより発熱して高温となるので、より確実に、そのデファレンシャルの熱をモータに伝達されにくくすることが出来る。その結果、モータが高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、流量調整弁は、低速走行時に第2ウォータギャラリへの冷却水の流量比率が増加するように冷却水の流量配分を調整する。
このように構成された本発明においては、低速走行時には、デファレンシャルの温度が低く、一方、モータの使用頻度が高くなりモータが発熱し易くなるので、より確実に、そのようなモータの冷却効率を高めることが出来る。その結果、モータが高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。
本発明の車両の駆動装置によれば、モータの出力効率を高めることが出来る。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態による車両の駆動装置が適用されるドライブユニットの構成を示す概略図であり、図2は、本発明の実施形態による車両の駆動装置を側方から見た断面図である。
ドライブユニット1は、モータ走行、エンジン走行、モータトルクアシスト走行、減速エネルギ回生の各モードの運転状態を使い分けることが出来るものであり、エンジン2、モータジェネレータ4、トルクコンバータ6、自動変速機8、プロペラシャフト(推進軸)10、駆動装置12及びリアデファレンシャル装置(差動装置)14を有する。
図2に示すように、駆動装置12は、後述するモータ(30)及びリアデファレンシャル装置14を収容するハウジング(収容室)16を有する。ハウジング16の前方には、後述するプラネタリギヤ(22)及び断続装置(24)を収容する前方ケース17が、ハウジング16の後方には、デファレンシャル装置14を後方から覆うカバー18が、それぞれハウジング16に取り付けられている。カバー18には、冷却用のフィン19が設けられている。
リアデファレンシャル装置14は、プロペラシャフト10の後端部と連結されたピニオン駆動軸(動力伝達軸)11と、このピニオン駆動軸11の後端部に形成されたピニオンギヤ20と、このピニオンギヤ20により駆動されるリングギヤ22及びリングギヤ22に取り付けられたデフケース24を有する。リアデファレンシャル装置14の側方からは、差動装置の各歯車を介してドライブシャフト26が車輪(図示せず)を駆動するように延びている。
次に、駆動装置12は、モータ(モータジェネレータ)30、プラネタリギヤ32、及び、断続装置(多板ブレーキ)34を有する。
モータ30は、ステータ36及びロータ38を有し、ロータ38は、プラネタリギヤ32のサンギヤ40に連結されている。
遊星歯車として、サンギヤ40の周りには、数個のピニオンギヤ42が設けられ、これらのピニオンギヤ42には、ベアリング44及びピニオンシャフト部46を介してキャリア48が固定されている。キャリア48は、ベアリング44及びピニオンシャフト46によって自転可能となっており、ピニオンギヤ42は公転する。
キャリア48は、動力伝達軸であるピニオン駆動軸11に連結されており、ロータ38及びサンギヤ40の回転動力を、ピニオンギヤ42により減速して、ピニオン駆動軸11に動力伝達するようになっている。
ピニオンギヤ42の周りには、リングギヤ50が設けられている。このリングギヤ50が固定されると、サンギヤ40の回転がピニオンギヤ42に伝達されてピニオン駆動軸11に動力伝達がなされるが、リングギヤ50が固定されていないと、ピニオンギヤ42及びリングギヤ50が空回りして、ピニオン駆動軸11に動力伝達がなされない。
このように、リングギヤ50を固定或いは非固定するために、リングギヤ50をハウジング16側に係合或いは非係合させるのが断続装置34である。断続装置34は、リングギヤ50の外周に固定され、リングギヤ50と共に回転する2枚の回転プレート52と、ハウジング16側に設けられ、軸方向には移動可能であるが回転方向には回転不可となっている固定プレート54及びリテイニングプレート56と、を有する。これらの固定プレート54及びリテイニングプレート56は、スナップリング(図示せず)及び皿ばね(図示せず)により、軸方向に付勢されている。
固定プレート54には、ピストン60が係合し、固定プレート52は、ピストン60により軸方向に押圧されて軸方向にのみ移動するようになっている。ピストン60と前方ケース17との間には、油圧室62が形成されており、ピストン60は、その油圧によって押圧されるようになっている。また、ピストン60は、リターンスプリング(図示せず)によって、通常は、油圧室62側に付勢されている。
ピストン60が油圧により押圧されると、皿ばねを押圧し、皿ばねは、固定プレート54をリテイニングプレート56側に押圧し、それにより、固定プレート54と、リングギヤ50の回転プレート52とが係合するようになっている。言い換えると、固定プレート54は摩擦プレートの役割をなし、係合時には、リングギヤ50の固定プレート50が回転しないようにする。一方、ピストン60が油圧により押圧されていないときは、固定プレート54と、リングギヤ50の回転プレート52とが非係合となる。
これらの回転プレート52、固定プレート54、リテイニングプレート56、ピストン60及び油圧室62などにより、多板ブレーキ部64が構成されている。
次に、図2及び図3により、本発明の実施形態による、駆動装置12の冷却系統の一部であるウォータギャラリを説明する。図3は、図2のIII-III線に沿って見た断面図である。
図2及び図3に示すように、駆動装置12には、そのハウジング16内に、冷却用の水路が形成されている。詳細には、ハウジング16内のモータ30とデファレンシャル装置14との間に、第1のウォータギャラリ70が形成されており、モータ30の外周側である周囲に第2のウォータギャラリ72が形成されている。
より詳細には、第1のウォータギャラリ70は、その入口部70aから冷却水が流入し、出口部70bから、モータ30及びデファレンシャル装置14の熱を奪った冷却水が流出するようになっている。この第1のウォータギャラリ70は、モータ30及びデファレンシャル装置14を収容するハウジング16内のモータ30とデファレンシャル装置14との間に設けられたものであり、デファレンシャル装置14のピニオンギヤ20の周囲に1周するように配設されている。
この第1のウォータギャラリ70によれば、デファレンシャル装置14が作動することによる熱がモータ30に伝達されにくくすることが出来、それにより、モータ30が高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。さらに、このような第1のウォータギャラリ70によりデファレンシャル装置14自体も冷却することが出来、モータ30の冷却を重視しつつ、モータ30とデファレンシャル装置14が一体化した駆動装置12全体の冷却効率も高めることが出来るものである。
また、第1ウォータギャラリ70が、デファレンシャル装置14のピニオンギヤ20の周囲に配設されており、ピニオンギヤ20は、ほぼモータ30及びデファレンシャル装置14の間にあるので、そのようなピニオンギヤ20の周囲に配設された第1ウォータギャラリ70により、より確実に、駆動装置12を冷却することが出来る。
また、第2のウォータギャラリ72は、その入口部72aから冷却水が流入し、出口部(図示せず)から、モータ30の熱を奪った冷却水が流出するようになっている。この第2ウォータギャラリ72は、モータ30の周囲を1周するように設けられており、モータ30が高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。
次に、図4により、本発明の実施形態による冷却系統の構成を説明する。図4は、本発明の実施形態による駆動装置の冷却系統の構成を示す概念図である。
図4に示すように、駆動装置12は、ウォータポンプ(冷却水ポンプ)(W/P)80から冷却水が供給され、この供給された冷却水は、流量制御弁(流量調整弁)82により、第1の流路100を通って第1のウォータギャラリ70に分配され、また、第2の流路102を通って第2のウォータギャラリ72に分配される。また、流量制御弁82は、低圧路84にも接続されている。第1のウォータギャラリ70及び第2のウォータギャラリ72から流出した熱をもった冷却水、及び、低圧路84から流出した冷却水は、ラジエータ86に送られて、冷却される。
次に、図5及び図6により、本発明の実施形態による流量制御弁の構成を概略図により説明する。図5は、本発明の実施形態による流量制御弁の第1の状態を示す概略図であり、図6は、本発明の実施形態による流量制御弁の第2の状態を示す概略図である。
先ず、図5及び図6に示すように、流量制御弁82は、ソレノイドバルブ90、ロッド92、スプール94、位置決め円筒部96及びスプリング98を備えている。
図5に示すように、ソレノイドバルブ90に電流が流れていない初期位置では、スプール94は、スプリング98によりソレノイドバルブ90側に向けて付勢され、位置決め円筒部96がソレノイドバルブ90に当接して、位置決めがなされる。この初期位置では、スプール94が第1の流路100を閉鎖し、第2の流路102を開放する。従って、この初期位置では、冷却水がモータ30側へ連通される第2の流路102を通って、モータ30側の第2のウォータギャラリ72に流入するようになっている。
一方、図6に示すように、ソレノイドバルブ90に電流が流れている付勢位置では、スプール94は、スプリング98側に向けて付勢され、この付勢位置では、スプール94が第1の流路100を開放し、第2の流路102を閉鎖する。従って、この付勢位置では、冷却水がモータ30側へ連通される第2の流路102を通って、モータ30側の第2のウォータギャラリ72に流入するようになっている。
流量制御弁82は、ソレノイドバルブ90の電流値を制御することによって、これらの初期位置及び付勢位置の間の任意の位置に停止させることが出来る。従って、ウォータポンプ80から吐出される冷却水量は、そのスプール94の位置に応じて、第1のウォータギャラリ70に連通する第1の流路100及び第2のウォータギャラリ72に連通する第2の流路102にそれぞれ所定の流量の冷却水を分配することが出来るようになっている。
このように冷却水を任意に分配することが出来るので、走行状態に応じて、モータ30とデファレンシャル装置14との間に設けられた第1ウォータギャラリ70と、モータ30の周囲に設けられた第2ウォータギャラリ72との冷却水の流量配分を調整して、冷却水の流量を走行状態に応じた適切なものにすることが出来る。
次に、図7乃至図10により、本発明の実施形態による流量制御弁の制御内容を説明する。図7は、本発明の実施形態による流量制御弁の制御内容を示すフローチャートであり、図8は、モータ及びデファレンシャル装置の間にある第1ウォータギャラリに流す冷却水量を車速に応じて決定するためのマップであり、図9は、モータの外周にある第2ウォータギャラリに流す冷却水量をモータ出力に応じて決定するためのマップであり、図10は、ウォータポンプの回転数をウォータポンプの冷却水量に応じて決定するためのマップである。Sは、各ステップを表す。
図7に示すように、先ず、S1において、車速センサ(図示せず)から車速Vを読み込むと共にモータ30の出力Wを読み込む。次にS2に進み、S1で読み込んだ車速Vから、第1ウォータギャラリ70に流入させる冷却水量Qdを図8に示すマップ(Map1)から読み込むと共に、第2ウォータギャラリ72に流入させる冷却水量Qmを図9に示すマップ(Map2)から読み込む。
次に、S3において、S2で読み込んだそれぞれの冷却水量Qd、Qmを足し合わせることで、ウォータポンプ80の総計の冷却水量Qw/pを決定する。
次に、S4において、S3で決定したウォータポンプ80の冷却水量Qw/pから、ウォータポンプ80の回転数Nw/pを図10に示すマップ(Map3)から読み込む。そして、S5において、S4で読み込んだウォータポンプ80の回転数Nw/pとなるように、ウォータポンプ80を制御する。
次に、S6において、S2で読み込んだ第1ウォータギャラリ70に流入させる冷却水量Qd及び第2ウォータギャラリ72に流入させる冷却水量Qmがそれぞれ得られるように、流量制御弁82のソレノイドバルブ90の電流を制御する。
特に、第1ウォータギャラリ70に流入させる冷却水量Qdは、図8のマップ(Map1)を見れば分かるように、車速が高い程、冷却水量Qdが多くなるようにしている。ここで、車速Vが大きい高速走行時にはデファレンシャル装置14が作動することにより発熱して高温となる。しかし、そのデファレンシャル装置14とモータ30との間に設けられた第1ウォータギャラリ70に流入させる冷却水量Qdを多くしているので、デファレンシャル装置14の熱をモータ30に伝達させにくくすることが出来る。その結果、モータ30が高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。
一方、第2ウォータギャラリ72に流入させる冷却水量Qmは、図9のマップ(Map2)を見れば分かるように、モータ出力Wが大きい程、冷却水量Qmが多くなるようにしている。モータ30は、主に、低速時に駆動されるので、低速時においてモータ30の冷却効率を高めることが出来る。その結果、モータが高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。なお、モータ出力Wが+(プラス)の場合は駆動時であり、−(マイナス)の場合は回生時である。これらのいずれの場合でも、モータ30は発熱するので、図9では、横軸をモータ出力Wの絶対値としている。
次に、図11により、本発明の実施形態による流量制御弁の制御の作用効果を説明する。図11は、本発明の実施形態による流量調整弁及び第1ウォータギャラリにより得られる車速、デファレンシャル温度、モータ温度、冷却水量の経時的な変化の一例を示す線図である。
図11に示すように、車速Vがモータ作動車速上限を超している場合、モータ30自体は作動しないので発熱しないが、モータ30及びデファレンシャル装置14がハウジング16で一体に構成された駆動装置12では、デファレンシャル装置14のフリクションロスにより発生した熱がモータ30に伝達される恐れがある。
このような問題に対し、例えば、従来技術によるモータ及びデファレンシャル装置がハウジングで一体に構成された駆動装置では、図11に破線で示すように、デファレンシャル温度及びモータ温度が上昇してしまい、特に、モータの温度がモータ温度max.(モータの使用上限温度)に近づいてしまう。
このような従来技術に対して本発明の実施形態によれば、モータ30とデファレンシャル装置14との間に第1ウォータギャラリ70を設けているので、図11に実線で示すように、デファレンシャル装置14自体の温度を低下させると共に、デファレンシャル装置14のフリクションロスにより発生した熱がモータ30に伝達されにくくして、モータ30自体の温度を下げることが出来る。
そして、このようにモータ30の温度が低下するので、次に車両が減速を始めてモータ30が回生するとき(車速Vが減少しているとき)において、エネルギを効率よく回収することが出来る。また、車速が増速し始めてモータ30が作動するときにおいても、その車速の増速前にモータ30の冷却水が冷却されているので、モータ30により車両を効率良く加速させることが出来る。
以上説明したように本発明の実施形態によれば、モータ30とデファレンシャル装置14との間に、冷却水を循環させることで駆動装置12を冷却する第1ウォータギャラリ70を設けているのので、デファレンシャル装置14が作動することによる熱がモータ30に伝達されにくくなり、モータ30が高温になることによる出力効率の低下を抑制することが出来る。さらに、このような第1ウォータギャラリ70によりデファレンシャル装置14自体も冷却することが出来、モータ30の冷却を重視しつつ、モータ30とデファレンシャル装置14が一体化した駆動装置12全体の冷却効率も高めることが出来る。
本発明の実施形態による車両の駆動装置が適用されるドライブユニットの構成を示す概略図である。 本発明の実施形態による車両の駆動装置を側方から見た断面図である。 図2のIII-III線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態による駆動装置の冷却系統の構成を示す概念図である。 本発明の実施形態による流量制御弁の第1の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態による流量制御弁の第2の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態による流量制御弁の制御内容を示すフローチャートである。 モータ及びデファレンシャル装置の間にある第1ウォータギャラリに流す冷却水量を車速に応じて決定するためのマップである。 モータの外周にある第2ウォータギャラリに流す冷却水量をモータ出力に応じて決定するためのマップである。 ウォータポンプの回転数をウォータポンプの冷却水量に応じて決定するためのマップである。 本発明の実施形態による流量調整弁及び第1ウォータギャラリにより得られる車速、デファレンシャル温度、モータ温度、冷却水量の経時的な変化の一例を示す線図である。
10 プロペラシャフト
12 リアデファレンシャル装置
16 ハウジング
20 ピニオンギヤ
22 リングギヤ
24 デフケース
30 モータ
32 プラネタリギヤ
34 断続装置
36 ステータ
38 ロータ
70 第1ウォータギャラリ
72 第2ウォータギャラリ
80 ウォータポンプ
82 流量制御弁
86 ラジエータ
90 ソレノイドバルブ
94 スプール

Claims (3)

  1. エンジン出力が伝達される動力伝達軸と、この動力伝達軸上に設けられたモータと、上記動力伝達軸の下流端部に設けられたデファレンシャルと、を備え、上記モータ及び上記デファレンシャルとが一体化された車両の駆動装置であって、
    上記モータ及び上記デファレンシャルを収容するハウジングと、
    このハウジング内に設けられ冷却水を循環させることで上記駆動装置を冷却する第1ウォータギャラリと、
    上記冷却水を冷却するラジエータと、
    上記冷却水を循環させる冷却水ポンプと、
    上記モータの周囲に設けられ冷却水を循環させることで上記モータを冷却する第2のウォータギャラリと、
    上記ラジエータから上記第1ウォータギャラリ及び上記第2ウォータギャラリに供給される冷却水の流量配分を調節する流量調整弁と、を有し、
    この流量調整弁は、走行状態に応じて上記第1ウォータギャラリ及び上記第2ウォータギャラリへの冷却水の流量配分を調整し、
    上記第1ウォータギャラリが、上記デファレンシャルのピニオンギヤの周囲に配設されていることを特徴とする車両の駆動装置。
  2. 上記流量調整弁は、高速走行時に上記第1ウォータギャラリへの冷却水の流量比率が増加するように冷却水の流量配分を調整する請求項に記載の車両の駆動装置。
  3. 上記流量調整弁は、低速走行時に上記第2ウォータギャラリへの冷却水の流量比率が増加するように冷却水の流量配分を調整する請求項に記載の車両の駆動装置。
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