JP5012724B2 - 電磁負荷の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁負荷の駆動装置に係り、詳しくは複数の電磁負荷に共通の直流電源から電力をPWM制御で供給する電磁負荷の駆動装置に関する。
車両走行の動力源をバッテリとした産業車両においては、油圧回路の切換弁として使用される電磁弁の駆動電圧が前記バッテリの定格電圧より低い場合があり、その場合、バッテリの出力電圧を降圧して使用される。また、電磁弁は複数使用される場合が多く、複数の電磁弁(電磁負荷)を共通の直流電源で、PWM制御で駆動する。
複数の電磁負荷をPWM制御で駆動するためには、電磁負荷の数だけマイコンのPWM出力を準備する必要があるが、マイコンのPWM信号の出力ポートの数は限られており、PWM信号の出力ポートが多いマイコンは高価である。
従来、全体として2つの電源回路を含むスイッチング電源回路が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このスイッチング電源回路は、図3に示すように、スイッチングトランスT1,T2の各々の1次側は共通直流電源Vにそれぞれ並列に接続されている。各スイッチングトランスT1,T2の1次側にはそれぞれスイッチングトランジスタTr1,Tr2が直列に接続され、2次側には負荷RL1,RL2が接続されている。両スイッチングトランジスタTr1,Tr2に対して共通のパルス発生回路PG及び積分回路ITが設けられている。スイッチングトランジスタTr1の制御端子には、共通のパルス発生回路PG及び積分回路ITの出力信号が、レベル比較回路CM1、アンド回路AND1及びスイッチング回路SW1を介して入力される。スイッチングトランジスタTr2の制御端子には、共通のパルス発生回路PG及び積分回路ITの出力信号が、レベル比較回路CM2、位相反転回路INV、アンド回路AND2及びスイッチング回路SW2を介して入力される。そして、両スイッチングトランジスタTr1,Tr2は互いに位相が180°ずらされた状態でスイッチング動作を行うように構成されている。
また、車両の電気負荷への配線系統に配設され、異常電流が流れたときに、配線系統にダメージが生じる前に電流を遮断する保護装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この保護装置は、配線系統における配線の途中に、所定値以上の大電流が所定時間以上流れたときにそのことによって遮断状態になる過電流遮断器と、前記過電流遮断器と直列に配設された半導体スイッチと、前記配線を流れる電流に応じた検出値を出力する検出手段とが設けられている。また、前記検出手段からの出力に基づいて、電流を遮断すべきかどうか判定する判定手段と、該判定手段により電流を遮断すべきと判定されたときに、前記配線を流れる電流が遮断されるように前記半導体スイッチをオフ状態に切り替える制御手段とを備えている。前記制御手段は、遅くとも前記過電流遮断器が遮断状態になる以前に、前記半導体スイッチをオフ状態に切り替える。
特開平3−226270号公報 特開2001−309546号公報
特許文献1の構成では、共通のパルス発生回路PG及び積分回路ITを用いて両スイッチングトランジスタTr1,Tr2をPWM制御するが、両スイッチングトランジスタTr1,Tr2を互いに位相が180°ずらされた状態でスイッチング動作を行うべく構成するために、位相反転回路(INVIC)が必要となる。そして、2回路のみが共通のパルス発生回路PG及び積分回路ITで同時に駆動可能で、3回路以上を同時に駆動することは考慮されていない。また、特許文献1では、負荷に過電流が流れた際に関しても何ら配慮がなされていない。
一方、特許文献2の保護装置を実施しようとすると、配線を流れる電流に応じた検出値を出力する検出手段として差動増幅回路が必須となり、差動増幅回路を構成するために部品点数が増え構成が複雑になると考えられる。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は電磁負荷が3つ以上であっても共通のPWM信号を用いて制御することができ、1つの電磁負荷に過電流が流れる状態になった際、共通のPWM信号を変化させることなく、正常な電磁負荷を駆動し続けることができる電磁負荷の駆動装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、共通の直流電源に複数の電磁負荷がそれぞれスイッチング素子を介して並列に接続された電磁負荷の駆動装置である。そして、前記複数の電磁負荷と直列に接続された各スイッチング素子の制御端子にそれぞれ接続されたアンド回路と、前記各アンド回路の一方の入力端子にそれぞれ接続されたオン・オフ信号出力部と、前記各アンド回路の他方の入力端子にそれぞれ抵抗を介して接続された共通のPWM信号出力部とを備えている。また、前記各アンド回路の他方の入力端子に出力部がそれぞれ接続されたオープンコレクタタイプのコンパレータと、前記電磁負荷に過電流が流れたときに対応する前記コンパレータの出力がロウになるように前記コンパレータの入力部に信号を出力する過電流保護回路とを備えている。
この発明では、共通の直流電源に複数の電磁負荷がそれぞれスイッチング素子を介して並列に接続されており、各スイッチング素子は共通のPWM信号出力部から出力されるPWM信号と、オン・オフ信号とが入力されるアンド回路の出力信号によりスイッチング制御される。PWM信号は抵抗を介してアンド回路の入力端子に入力され、PWM信号が入力される入力端子にはオープンコレクタタイプのコンパレータの出力信号も入力される。前記コンパレータはオープンコレクタタイプで、電磁負荷に過電流が流れたときに過電流保護回路からの出力に基づいてロウになるとき以外は、アンド回路の入力端子への入力はPWM信号に対応した入力になる。そのため、オン・オフ信号がオンに保持されている間PWM信号の周波数でスイッチング素子がオン・オフされる。また、過電流保護回路が電磁負荷に過電流が流れたことを検出すると、コンパレータの出力がロウになり、PWM信号のハイ、ロウに拘わらずアンド回路の出力がロウになり、スイッチング素子はオフ状態に保持される。コンパレータの出力がロウの状態でPWM信号がハイになっても、PWM信号出力部が抵抗を介してアンド回路の入力端子に接続されているため、ハイ信号とコンパレータの出力との差のエネルギーは抵抗で消費され、他の電磁負荷に対応するアンド回路へのPWM信号に支障を来すことはない。したがって、電磁負荷が3つ以上であっても共通のPWM信号を用いて制御することができ、1つの電磁負荷に過電流が流れる状態になった際、共通のPWM信号を変化させることなく、正常な電磁負荷を駆動し続けることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記過電流保護回路は、前記電磁負荷に流れる電流を検出する電流検出用抵抗と、前記電流検出用抵抗と並列に接続されたコンデンサと、前記電流検出用抵抗と前記コンデンサのプラス側端子とを接続する配線の中間に設けられるとともに前記アンド回路の他方の入力端子にハイの信号が入力されるときにオンになるスイッチと、前記スイッチがオフの状態で前記コンデンサを放電させる放電用抵抗とを備え、前記コンデンサのプラス側端子が前記コンパレータの反転入力端子に接続されている。
この発明では、電磁負荷に過電流が流れると、電流検出用抵抗に過電流が流れ、電流検出用抵抗と並列に接続されているコンデンサの電圧が高くなり、コンパレータの反転入力端子に入力される電圧がリファレンス電圧以上になる。そして、コンパレータの出力がロウ(0V)になり、アンド回路への入力がロウになってスイッチング素子がオフになる。また、電流検出用抵抗とコンデンサのプラス側端子とを接続する配線の中間に設けられたスイッチがオフになる。スイッチがオフになると、コンデンサのエネルギーが放電用抵抗を介して放電される。コンデンサの電圧がリファレンス電圧より小さくなるまで放電されると、再びPWM信号がコンパレータの出力に優先される状態になり、オン・オフ信号がオンの間、スイッチング素子がPWM信号の周波数でスイッチングされる。このとき電磁負荷に過電流が流れる状態が解除されていなければ、再び前記と同様にして、コンデンサの電圧がリファレンス電圧以上になり、スイッチング素子及びスイッチがオフの状態になる。そして、同様の作用が繰り返される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記電磁負荷に過電流が流れている状態にあるか否かを検出する過電流検出部を備え、前記過電流検出部から予め設定された時間、過電流状態検出信号が継続するとその電磁負荷に対応する前記アンド回路へのオン・オフ信号出力部の出力をオフ状態にする制御手段を備えている。
この発明では、過電流状態検出信号が予め設定された時間継続すると、制御手段によりオン・オフ信号出力部の出力がオフ状態に保持される。したがって、電磁負荷に過電流が流れ続けている状態では、一度スイッチングを停止したスイッチング素子がスイッチングの再開、停止を繰り返す状態になることを防止することができる。
本発明によれば、電磁負荷が3つ以上であっても共通のPWM信号を用いて制御することができ、1つの電磁負荷に過電流が流れる状態になった際、共通のPWM信号を変化させることなく、正常な電磁負荷を駆動し続けることができる。
以下、本発明をバッテリフォークリフトの油圧回路の電磁弁をオン・オフ制御する駆動装置に具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1に示すように、共通の直流電源としてのバッテリ11に、複数の電磁負荷SL1,SL2,SL3がそれぞれスイッチング素子Q11,Q21,Q31を介して並列に接続されている。バッテリ11としては、例えば、定格電圧48Vのバッテリが使用されている。スイッチング素子Q11,Q21,Q31としてMOSFETが使用されている。各スイッチング素子Q11,Q21,Q31はそれぞれ電磁負荷SL1,SL2,SL3の下側(バッテリ11に遠い側)において、ドレインが各電磁負荷SL1,SL2,SL3の一端に接続され、ソースが電流検出用抵抗R11,R21,R31を介してバッテリ11のマイナス側端子に接続されている。電流検出用抵抗R11,R21,R31はそれぞれ電磁負荷SL1,SL2,SL3に流れる電流を検出する。電流検出用抵抗R11,R21,R31は、電磁負荷SL1,SL2,SL3にスイッチング素子Q11,Q21,Q31をオフにすべき過電流が流れたときに、電流検出用抵抗R11,R21,R31とスイッチング素子Q11,Q21,Q31との接合点の電圧が後記する各コンパレータのリファレンス電圧以上になる値(例えば、1Ω以下の値)に設定されている。
各スイッチング素子Q11,Q21,Q31の制御端子としてのゲートは、アンド回路IC11,IC21,IC31の出力端子に接続されている。各アンド回路IC11,IC21,IC31は2入力の構成で、制御手段としてのマイクロコンピュータ12はCPU及びメモリ(図示せず)を備え、そのオン・オフ信号出力部13a,13b,13cがそれぞれ各アンド回路IC11,IC21,IC31の一方の入力端子に接続されている。マイクロコンピュータ12の共通のPWM信号出力部14は、各アンド回路IC11,IC21,IC31の他方の入力端子にそれぞれ抵抗R13,R23,R33を介して接続されている。PWM信号出力部14からは例えば10kHzでデューティ比25%のパルス信号が出力される。
各アンド回路IC11,IC21,IC31の他方の入力端子には、コンパレータIC12,IC22,IC32の出力端子がそれぞれ接続されている。各コンパレータIC12,IC22,IC32としては、オープンコレクタタイプのコンパレータが使用されている。
各電流検出用抵抗R11,R21,R31と並列にそれぞれコンデンサC11,C21,C31が接続されている。各電流検出用抵抗R11,R21,R31と各コンデンサC11,C21,C31のプラス側端子とを接続する配線の中間には、各アンド回路IC11,IC21,IC31の他方の入力端子にハイの信号が入力されるときにオンになるスイッチQ12,Q22,Q32が設けられている。この実施形態では各スイッチQ12,Q22,Q32としてMOSFETが使用され、ゲートが各コンパレータIC12,IC22,IC32の出力側に接続されている。各コンデンサC11,C21,C31には、各スイッチQ12,Q22,Q32がオフの状態でコンデンサC11,C21,C31を放電させる放電用抵抗R12,R22,R32がそれぞれ接続されている。放電用抵抗R12,R22,R32としては、抵抗値が電流検出用抵抗R11,R21,R31の抵抗値より2桁以上、好ましくは3桁以上大きな値(例えば、数kΩ)のものが使用されている。
各コンパレータIC12,IC22,IC32は、非反転入力端子がリファレンス電源15に接続されてリファレンス電圧Vrefが入力され、反転入力端子が各コンデンサC11,C21,C31にそれぞれ接続されている。リファレンス電源15は、例えば、バッテリ11より出力電圧が低い別の電源が使用されている。そして、各コンパレータIC12,IC22,IC32にはオープンコレクタタイプのコンパレータが使用されているため、コンデンサC11,C21,C31の電圧がリファレンス電圧Vrefより小さい状態では、各アンド回路IC11,IC21,IC31の他方の入力端子への入力信号はPWM信号出力部14の出力信号のハイ、ロウに従う。また、コンデンサC11,C21,C31の電圧がリファレンス電圧Vref以上では、各コンパレータIC12,IC22,IC32の出力がロウ(0V)になり、各アンド回路IC11,IC21,IC31の他方の入力端子への入力信号はPWM信号出力部14の出力信号のハイ、ロウに拘わらずロウ信号が入力されるようになっている。各コンパレータIC12,IC22,IC32、各電流検出用抵抗R11,R21,R31、各コンデンサC11,C21,C31及び各スイッチQ12,Q22,Q32は、過電流保護回路を構成する。
マイクロコンピュータ12には、各コンパレータIC12,IC22,IC32の反転入力端子に接続されて過電流検出部16a,16b,16cとして機能する入力端子がそれぞれ設けられている。マイクロコンピュータ12は、過電流検出部16a,16b,16cからの入力信号により、電磁負荷SL1,SL2,SL3に過電流が流れている状態にあるか否かを検出(判断)する。そして、過電流検出部16a,16b,16cから予め設定された時間、過電流状態検出信号が継続するとその電磁負荷(例えば、電磁負荷SL1)に対応するアンド回路(アンド回路IC11)へのオン・オフ信号出力部13aの出力をオフ状態にする。
次に前記のように構成された駆動装置の動作を説明する。各電磁負荷SL1,SL2,SL3を駆動制御する回路は同じ動作を行うため、電磁負荷SL1について説明する。図2に共通PWM信号、オン・オフ信号、コンパレータIC12の出力信号、アンド回路IC11の出力信号、電磁負荷SL1を流れる電流の経時変化を示す。
電磁負荷SL1にはスイッチング素子Q11がオンのとき電流が流れ、電磁負荷SL1を流れた電流は電流検出用抵抗R11を流れる。コンデンサC11は電流検出用抵抗R11に印加される電圧と同じ電圧に充電される。スイッチング素子Q11はアンド回路IC11からハイ信号が出力されている状態でオンになり、ロウ信号が出力されている状態でオフになる。アンド回路IC11の一方の入力端子にはオン・オフ信号出力部13aからの出力信号が入力される。したがって、オン・オフ信号出力部13aからオン信号が出力されている状態でアンド回路IC11の他方の入力端子にオン信号が入力される間、アンド回路IC11からハイ信号が出力されてスイッチング素子Q11がオンになる。この実施形態ではPWM信号出力部14からデューティ比25%のパルス信号が出力されるため、バッテリ11の定格電圧の1/4の電圧(12V)が電磁負荷SL1に印加される。
電磁負荷SL1に過電流が流れない通常状態では、コンデンサC11の充電電圧、即ちコンパレータIC12の反転入力端子に入力される電圧は、非反転入力端子に入力されるリファレンス電圧Vrefより小さい。そのため、アンド回路IC11の他方の入力端子への入力信号は、PWM信号出力部14から出力されるPWM信号のハイ、ロウに従い、アンド回路IC11の出力はPWM信号に対応した所定周波数及び所定デューティ比でハイ、ロウが変化してスイッチング素子Q11がスイッチング制御される。
一方、例えば、電磁負荷SL1の短絡故障により電磁負荷SL1に過電流が流れると、電流検出用抵抗R11にも過電流が流れ、コンデンサC11両端にリファレンス電圧Vref以上の電圧が充電されて、コンパレータIC12の出力信号がロウ(0V)となる。そして、PWM信号出力部14から出力されるPWM信号のハイ、ロウに関係なく、アンド回路IC11の他方の入力端子への入力信号がロウになってアンド回路IC11の出力がハイになり、スイッチング素子Q11がオフとなって過電流が制限される。
この時PWM信号出力部14とコンパレータIC12の出力端子との間には抵抗R13が存在するので、PWM信号出力部14からハイ信号が出力した際に共通PWM信号は変化しないため他の電磁負荷SL2,SL3の駆動に影響を与えない。そして、コンパレータIC12の出力がロウになるとスイッチQ12もオフとなり、コンデンサC11に充電された電圧は放電用抵抗R12を介して放電され、コンデンサC11の電圧がリファレンス電圧Vrefより小さくなるまでQ11をオフにする。
コンデンサC11の電圧がリファレンス電圧Vrefより小さくなり、再びスイッチング素子Q11がオンした時に短絡が復旧されていなければ、先ほどと同様にスイッチング素子Q11が再びオフとなる。
しかし、マイクロコンピュータ12は過電流検出部16aからの入力信号によりコンデンサC11の両端電圧を監視しており、予め設定された以上の時間、コンデンサC11の電圧がリファレンス電圧Vref以上の場合は、負荷短絡と判断してオン・オフ信号出力部13aの出力をオフにする。また、図示しない表示部に電磁負荷SL1が故障であることを表示させる。
マイクロコンピュータ12を構成するCPUは、オン・オフ信号出力用の端子を多く備えている。しかし、PWM信号出力部14の数は限られており、共通化できるスイッチング素子に対するPWM信号出力部を共通化することにより、CPUを大型化することなく複数の電磁負荷SL1,SL2,SL3を1つのPWM信号出力部14の出力信号を利用して駆動される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)電磁負荷の駆動装置は、共通のバッテリ11に複数の電磁負荷SL1等がそれぞれスイッチング素子Q11等を介して並列に接続されている。そして、複数の電磁負荷SL1等と直列に接続された各スイッチング素子Q11等の制御端子にそれぞれ接続されたアンド回路IC11等と、各アンド回路IC11等の一方の入力端子にそれぞれ接続されたオン・オフ信号出力部13a等と、各アンド回路IC11等の他方の入力端子にそれぞれ抵抗R13等を介して接続された共通のPWM信号出力部14とを備えている。また、各アンド回路IC11等の他方の入力端子に出力部がそれぞれ接続されたオープンコレクタタイプのコンパレータIC12等と、電磁負荷SL1等に過電流が流れたときに対応するコンパレータIC12等の出力がロウになるようにコンパレータIC12等の入力部に信号を出力する過電流保護回路とを備えている。したがって、電磁負荷SL1等が3つ以上であっても共通のPWM信号を用いて制御することができ、1つの電磁負荷SL1等に過電流が流れる状態になった際、共通のPWM信号を変化させることなく、正常な電磁負荷を駆動し続けることができる。
(2)過電流保護回路は、電磁負荷SL1等に流れる電流を検出する電流検出用抵抗R11等と、電流検出用抵抗R11等と並列に接続されたコンデンサC11等と、電流検出用抵抗R11等とコンデンサC11等のプラス側端子とを接続する配線の中間に設けられたスイッチQ12等を備えている。スイッチQ12等はアンド回路IC11等の他方の入力端子にハイの信号が入力されるときにオンになり、コンデンサC11等にスイッチQ12等がオフの状態でコンデンサC11等を放電させる放電用抵抗R12等が並列に接続され、コンデンサC11等のプラス側端子がコンパレータIC12等の反転入力端子に接続されている。したがって、1つの電磁負荷SL1等に過電流が流れる状態になった際、共通のPWM信号を変化させることなく、簡単な構成で正常な電磁負荷を駆動し続けることができる。
(3)マイクロコンピュータ12は、電磁負荷SL1等に過電流が流れている状態にあるか否かを検出する過電流検出部16a等を備え、過電流検出部16a等から予め設定された時間、過電流状態検出信号が継続するとその電磁負荷SL1等に対応するアンド回路IC11等へのオン・オフ信号出力部13a等の出力をオフ状態にする。したがって、電磁負荷SL1等に過電流が流れ続けている状態では、一度スイッチングが停止されたスイッチング素子Q11等がスイッチングの再開、停止を繰り返す状態になることを防止することができる。
(4)放電用抵抗R12,R22,R32の抵抗値は電流検出用抵抗R11,R21,R31の抵抗値より2桁以上大きな値に設定されている。したがって、電流検出用抵抗R11等に過電流が流れてコンデンサC11等の充電電圧がリファレンス電圧Vref以上になってQ12等がオフになった後、放電用抵抗R12等を介してコンデンサC11のエネルギーが放電されて電圧がリファレンス電圧Vrefより小さくなるまでの時間を確保することができる。その結果、マイクロコンピュータ12は、過電流検出部16a等に入力された検出信号により、過電流状態が設定時間以上継続したか否かの判断を確実に行うことができる。
(5)過電流検出部16a等はコンデンサC11等の充電電圧に基づいて過電流状態を検出するため、簡単な構成で電磁負荷SL1等が過電流状態にあるか否かを検出(判断)することができる。
(6)スイッチング素子Q11,Q21,Q31は各電磁負荷SL1,SL2,SL3の下側(バッテリ11と反対側)に接続されているため、バッテリ11と各電磁負荷SL1,SL2,SL3との間に接続される構成に比較して簡素で安価な回路にすることができる。
(7)PWM信号出力部14から出力されるパルス信号のデューティ比により、バッテリ11の出力電圧を各電磁負荷SL1,SL2,SL3の定格電圧に変更することができ、オン・オフ信号出力部13a等からオン信号が出力されている間、電磁負荷SL1等をスイッチング制御することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 電磁負荷は電磁弁に限らず、リレーやコンタクタであってもよい。また、電磁負荷は同じ種類のもの、電磁弁のみ、リレーのみ、あるいはコンタクタのみに限らず、電磁弁、リレーあるいはコンタクタを混合して使用する場合に適用してもよい。
○ 電磁負荷SL1等の数は3つに限らず、複数であればよく、2つであっても4つ以上であってもよい。マイクロコンピュータ12(CPU)にはオン・オフ信号の出力端子の数が、PWM信号出力部14と異なり多く設けられているため、電磁負荷の数が多くなっても対応し易い。電磁負荷の定格電圧が同じであればPWM信号出力部14が1つのまま、オン・オフ信号出力部の数だけ電磁負荷を制御することができる。
○ 電磁負荷の数が多い構成において、オン・オフ信号の出力端子の数は足りたのに、過電流検出部16a等を構成する入力端子の数が足りない場合、マルチプレクサを使用して、過電流検出部を構成してもよい。例えば、4入力のマルチプレクサを使用すれば、1つの入力端子に4つの過電流検出用の入力信号を入力することができ、入力端子が足りなくなるのを防止することができる。
○ バッテリ11の定格電圧は48Vに限らず、48Vより低い電圧や高い電圧であってもよく、例えば、36V〜80Vの定格電圧のバッテリを使用してもよい。
○ PWM信号出力部14から出力されるPWM信号のデューティ比は25%に限らず、電磁負荷SL1等の定格電圧とバッテリ11の定格電圧との比に対応して設定される。例えば、バッテリ11の定格電圧が48Vで、電磁負荷SL1等の定格電圧が24Vであれば、デューティ比は50%になる。
○ PWM信号出力部14から出力されるPWM信号の周波数は10kHzに限らず、電磁負荷SL1等のインダクタンスによって周波数を変えてもよい。
○ リファレンス電源15として、バッテリ11と別の電源を使用する代わりに、バッテリ11の電圧を分圧抵抗で目的の電圧に分圧した分圧電圧を使用してもよい。
○ 過電流保護回路は、電磁負荷SL1等に過電流が流れたときに対応するコンパレータIC12等の出力がロウになるようにコンパレータIC12の入力部に信号を出力する構成であればよく、電流検出用抵抗R11等と並列に接続されたコンデンサC11等、放電用抵抗R12等及びスイッチQ12等は必須ではない。例えば、コンデンサC11等、放電用抵抗R12等及びスイッチQ12等を省略して、スイッチング素子Q11と電流検出用抵抗R11との接合点の電圧が直接コンパレータIC12等の反転入力端子に入力される構成としてもよい。この場合も、電磁負荷SL1等に過電流が流れる状態になると、コンパレータIC12の出力がロウになり、スイッチング素子Q11等がオフになる。
○ 過電流検出部16aを省略して、電磁負荷SL1等に過電流が流れる状態になったとき、マイクロコンピュータ12(CPU)からの指令でオン・オフ信号出力部13aからのオン信号を停止させず、過電流保護回路の作用のみでスイッチング素子Q11等をオフ状態に保持させる構成としてもよい。
○ スイッチング素子Q11,Q21,Q31及びスイッチQ12,Q22,Q32はMOSFETに限らず、他のトランジスタ、例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型
トランジスタ)やバイポーラトランジスタを使用してもよい。
○ スイッチング素子Q11,Q21,Q31にNチャネル型のMOSFET又はIGBTに代えてPチャネル型のMOSFET又はIGBTを使用するとともに、アンド回路IC11,IC21,IC31の出力端子とスイッチング素子Q11,Q21,Q31の制御端子との間に反転回路(NOT回路)を設けてもよい。この場合、アンド回路IC11,IC21,IC31の出力がハイになると、スイッチング素子Q11,Q21,Q31の制御端子への入力信号はロウになってPチャネルのスイッチング素子Q11,Q21,Q31はオン状態になり、電磁負荷SL1,SL2,SL3に電流が流れる。即ち、アンド回路IC11,IC21,IC31の出力がハイになると、スイッチング素子Q11,Q21,Q31はオン状態になり、電磁負荷SL1,SL2,SL3に電流が流れる。
○ バッテリフォークリフトに装備された電磁負荷SL1等の駆動制御に限らず、同じ定格電圧の複数の電磁負荷を駆動制御する駆動装置に適用してもよい。例えば、工場で使用される電気機器に適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記放電用抵抗の抵抗値は前記電流検出用抵抗の抵抗値より2桁以上大きな値に設定されている。
(2)請求項3に記載の発明において、過電流検出部は前記コンデンサの電圧を入力し、その電圧値に基づいて過電流状態を検出する。
一実施形態の駆動装置の回路図。 共通PWM信号、オン・オフ信号、コンパレータの出力信号、アンド回路の出力信号等の関係を示すタイムチャート。 従来技術のスイッチング電源回路の回路図。
符号の説明
C11,C21,C31…過電流保護回路を構成するコンデンサ、Q11,Q21,Q31…スイッチング素子、Q12,Q22,Q32…過電流保護回路を構成するスイッチ、R11,R21,R31…同じく電流検出用抵抗、R12,R22,R32…放電用抵抗、R13,R23,R33…抵抗、SL1,SL2,SL3…電磁負荷、IC11,IC21,IC31…アンド回路、IC12,IC22,IC32…過電流保護回路を構成するコンパレータ、13a,13b,13c…オン・オフ信号出力部、14…PWM信号出力部、16a,16b,16c…過電流検出部。

Claims (3)

  1. 共通の直流電源に複数の電磁負荷がそれぞれスイッチング素子を介して並列に接続された電磁負荷の駆動装置であって、
    前記複数の電磁負荷と直列に接続された各スイッチング素子の制御端子にそれぞれ接続されたアンド回路と、
    前記各アンド回路の一方の入力端子にそれぞれ接続されたオン・オフ信号出力部と、
    前記各アンド回路の他方の入力端子にそれぞれ抵抗を介して接続された共通のPWM信号出力部と、
    前記各アンド回路の他方の入力端子に出力部がそれぞれ接続されたオープンコレクタタイプのコンパレータと、
    前記電磁負荷に過電流が流れたときに対応する前記コンパレータの出力がロウになるように前記コンパレータの入力部に信号を出力する過電流保護回路と
    を備えていることを特徴とする電磁負荷の駆動装置。
  2. 前記過電流保護回路は、前記電磁負荷に流れる電流を検出する電流検出用抵抗と、前記電流検出用抵抗と並列に接続されたコンデンサと、前記電流検出用抵抗と前記コンデンサのプラス側端子とを接続する配線の中間に設けられるとともに前記アンド回路の他方の入力端子にハイの信号が入力されるときにオンになるスイッチと、前記スイッチがオフの状態で前記コンデンサを放電させる放電用抵抗とを備え、前記コンデンサのプラス側端子が前記コンパレータの反転入力端子に接続されている請求項1に記載の電磁負荷の駆動装置。
  3. 前記電磁負荷に過電流が流れている状態にあるか否かを検出する過電流検出部を備え、前記過電流検出部から予め設定された時間、過電流状態検出信号が継続するとその電磁負荷に対応する前記アンド回路へのオン・オフ信号出力部の出力をオフ状態にする制御手段を備えている請求項1又は請求項2に記載の電磁負荷の駆動装置。
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