JP5012602B2 - 管状積層構造体 - Google Patents
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Description
(1)管状積層構造体であって、部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層を少なくとも2層以上含む繊維強化プラスチックから構成され、前記繊維強化プラスチックよりも損失係数が大きい粘弾性部材層が、前記強化繊維層間のうち少なくとも1箇所の層間の一部に、前記強化繊維の末端部の少なくとも一部と接するよう配置されたことを特徴とする管状積層構造体。
(2)前記部分的に不連続な強化繊維が、6〜500mmの範囲の長さであってかつ管状積層構造体の全長の1/4を超えない長さを有する強化繊維であることを特徴とする、(1)に記載の管状積層構造体。
(3)前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層において、強化繊維の末端部が、隣り合う強化繊維同士で連続的に配置された境界線状をなし、該境界線の長さが、5〜100mmの範囲内でありかつ管状積層構造体の最大外周長の1/3を超えないことを特徴とする(1)または(2)に記載の管状積層構造体。
(4)前記境界線が、強化繊維の繊維長方向に対して30°から150°の範囲の角度にある直線状をなすことを特徴とする(3)に記載の管状積層構造体。
(5)前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層において、管状積層構造体を強化繊維層の厚み方向に投影した際に、複数の強化繊維層の境界線同士が少なくとも1箇所は互いに重ならないように配置されていることを特徴とする(3)または(4)に記載の管状積層構造体。
(6)前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層において、管状積層構造体を強化繊維層の厚み方向に投影した際に、複数の強化繊維層の境界線同士が少なくとも1箇所は交差しないように配置されていることを特徴とする(3)〜(5)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(7)前記管状積層構造体において、管の軸方向に直角な断面の外形形状が、矩形状であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(8)前記管状積層構造体において、管の軸方向に直角な断面の外形形状が、楕円を含む円形状を含むことを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(9)前記管状積層構造体の管の軸方向に直角な断面の外周長が、管の軸方向に沿って滑らかに変化する領域を備えることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(10)前記管状積層構造体を構成する強化繊維の少なくとも50重量%以上が炭素繊維であることを特徴する(1)〜(9)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(11)前記繊維強化プラスチックよりも損失係数が大きい粘弾性部材層が熱可塑性樹脂組成物であることを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(12)前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層が、管の軸方向への曲げ変形の中立面と平行で、かつ前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層中に曲げ変形の中立面を含まないことを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(13)被搬送体を片持ち支持で保持する構造によって、搬送装置の一部に使用されることを特徴とする(1)〜(12)のいずれかに記載の管状積層構造体。
(1)評価法
管状積層構造体を片持ち支持として所定の振動を付与して振動特性、剛性、強度、重量を評価した。具体的には、図5に示すように、最大外周長が116.2mmの管状積層構造体を、電子ばかりで重量を計測し比較した。管状積層構造体の片端支持部を除いて長さ700mmとなるよう一端のみを拘束し、その他端を自由端として自由端近傍に1kgの重りを吊るした。重りを載せる前後で、自由端側の先端の高さをレーザー変位計で計測し、その差を重りによるたわみとして剛性を比較した。重りを除いたときの自由端の振幅をレーザー変位計7で読取った。読取った変位は、コンピュータのディスプレイ8に減衰波形として表示され、その波形から半減期を計算し、制振効果を比較した。なお、繊維強化プラスチックの損失係数は0.001である。さらに、管状積層体が破壊するまで、自由端近傍に1kgの重りを追加していき、破壊に至ったときの重りの合計重量を破壊荷重として強度を比較した。
(2)材料
実施例および比較例に用いた材料は以下の通りである。
(3)成形法
実施例および比較例に供した管状積層構造体は、後述する所定の積層構成にて0.3MPaの圧力で、135℃で2時間加熱して成形された。
PP(1)、PP(2)およびMを用いて、管状積層構造体内側から、[PP(2)3層/M1層/PP(1)2層/M1層/PP(2)2層/M1層/PP(1)3層]とする積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。
実施例1と同様の積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状であり、管の軸方向に沿って高さが滑らかに変化する形態となる管状積層構造体を成形した。
PP(3)、PP(4)およびMを用いて、管状積層構造体内側から、[PP(3)3層/M1層/PP(4)2層/M1層/PP(3)2層/M1層/PP(4)3層]とする積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。
PP(1)、PP(3)およびMを用いて、管状積層構造体内側から、[PP(1)3層/M1層/PP(3)2層/M1層/PP(1)2層/M1層/PP(3)3層]とする積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。
PPのみを用いて、管状積層構造体内側から、[PP10層]とする積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。
PP(1)およびPP(2)を用いて、管状積層構造体内側から、[PP(2)3層/PP(1)2層/PP(2)2層/PP(1)3層]とする積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。
PPとMを用いて、管状積層構造体内側から、[PP3層/M1層/PP2層/M1層/PP2層/M1層/PP3層]とする積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。
スリットの角度が25°(裏返して使用した場合には155°)である以外は、実施例3と同様の積層構成にて、管の軸方向に直角な断面の外形形状が矩形状となる管状積層構造体を成形した。なお、境界線の長さは29.6mmであった。
各実施例および各比較例の評価試験結果をまとめて表1に示す。
2、2’:強化繊維層
3:粘弾性部材層
4:強化繊維の末端部
5:強化繊維
6:境界線
7:レーザー変位計
8:コンピュータのディスプレイ
Claims (13)
- 管状積層構造体であって、部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層を少なくとも2層以上含む繊維強化プラスチックから構成され、前記繊維強化プラスチックよりも損失係数が大きい粘弾性部材層が、前記強化繊維層間のうち少なくとも1箇所の層間の一部に、前記強化繊維の末端部の少なくとも一部と接するよう配置されたことを特徴とする管状積層構造体。
- 前記部分的に不連続な強化繊維が、6〜500mmの範囲の長さであってかつ管状積層構造体の全長の1/4を超えない長さを有する強化繊維であることを特徴とする、請求項1に記載の管状積層構造体。
- 前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層において、強化繊維の末端部が、隣り合う強化繊維同士で連続的に配置された境界線状をなし、該境界線の長さが、5〜100mmの範囲内でありかつ管状積層構造体の最大外周長の1/3を超えないことを特徴とする請求項1または2に記載の管状積層構造体。
- 前記境界線が、強化繊維の繊維長方向に対して30°から150°の範囲の角度にある直線状をなすことを特徴とする請求項3に記載の管状積層構造体。
- 前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層において、管状積層構造体を強化繊維層の厚み方向に投影した際に、複数の強化繊維層の境界線同士が少なくとも1箇所は互いに重ならないように配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の管状積層構造体。
- 前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層において、管状積層構造体を強化繊維層の厚み方向に投影した際に、複数の強化繊維層の境界線同士が少なくとも1箇所は交差しないように配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 前記管状積層構造体において、管の軸方向に直角な断面の外形形状が、矩形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 前記管状積層構造体において、管の軸方向に直角な断面の外形形状が、楕円を含む円形状を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 前記管状積層構造体の管の軸方向に直角な断面の外周長が、管の軸方向に沿って滑らかに変化する領域を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 前記管状積層構造体を構成する強化繊維の少なくとも50重量%以上が炭素繊維であることを特徴する請求項1〜9のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 前記繊維強化プラスチックよりも損失係数が大きい粘弾性部材層が熱可塑性樹脂組成物であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層が、管の軸方向の曲げ変形の中立面と平行で、かつ前記部分的に不連続な強化繊維が一方向に引き揃えられた強化繊維層中に該中立面を含まないことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の管状積層構造体。
- 被搬送体を片持ち支持で保持する構造によって、搬送装置の一部に使用されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の管状積層構造体。
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