JP5012098B2 - 車両部品退避装置及びサンバイザ装置 - Google Patents

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本発明は、所定時に車両部品を退避させる車両部品退避装置、及び、格納位置と引出位置との間で出し入れ可能な遮光用のサンバイザ本体を有するサンバイザ装置に関する。
車両においては、車両の乗員前方側等にサンバイザ装置が配置された車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなサンバイザ装置では、遮光用のサンバイザ本体が格納位置と引出位置との間で出し入れ可能となっており、使用時にはサンバイザ本体を引出位置に配置するようになっている。
ここで、サンバイザ本体を使用しながらの車両走行中に当該車両が前方車両や障害物に衝突した場合、サンバイザ本体が格納されていないと衝突状態によっては乗員者の頭部にサンバイザ本体が当る可能性がある。また、車両衝突時には、乗員保護用のエアバッグのサンバイザ本体との干渉による破損を防ぐことでエアバッグを正常に展開させることも求められる。
特開2006−88779公報
本発明は、上記事実を考慮して、エアバッグと干渉し得る位置に配置された車両部品を車両の衝突時又は衝突直前に退避させることができる車両部品退避装置、又は、車室内に配置されたサンバイザ本体を車両の衝突時又は衝突直前に退避させることができるサンバイザ装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の車両部品退避装置は、車両の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員側へ向けて展開するエアバッグの展開軌跡と干渉する位置に配置される使用位置と、前記エアバッグの展開軌跡と干渉しない位置に配置される退避位置と、の間で移動可能な車両部品を、作動することによって前記使用位置と前記退避位置との間で移動させる駆動手段と、車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能な緊急状態認知手段と、前記緊急状態認知手段からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が前記エアバッグの展開軌跡と干渉する位置に配置された前記車両部品を前記退避位置の方向へ通常時よりも高速の移動速度で移動させるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を有し、前記駆動手段は、通常時に前記車両部品を移動させるための手段とされると共に、前記緊急状態認知手段による車両の衝突検知時及び衝突予知時の少なくともいずれか一方の場合に前記車両部品を通常時よりも高速の移動速度で移動させるための手段として兼用されていることを特徴とする。
なお、「通常時」とは、緊急状態認知手段によって車両の衝突検知及び衝突予知のいずれもがなされていない非緊急時をいう。
請求項1に記載する本発明の車両部品退避装置によれば、緊急状態認知手段は、車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能となっており、駆動制御手段は、緊急状態認知手段からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部がエアバッグの展開軌跡と干渉する位置に配置された車両部品をエアバッグの展開軌跡と干渉しない退避位置の方向へ通常時よりも高速の移動速度で移動させるように駆動手段を制御する。このため、車両の衝突時又は衝突直前には、車両部品が退避位置の方向へ通常時よりも高速で退避する。
請求項2に記載する本発明のサンバイザ装置は、車両天井部に格納される格納位置と、前記格納位置から車室内へ引き出された引出位置と、の間で出し入れ可能な遮光用のサンバイザ本体と、作動することによって前記サンバイザ本体を前記格納位置と前記引出位置との間で移動させる駆動手段と、車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能な緊急状態認知手段と、前記緊急状態認知手段からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が前記車室内に配置された前記サンバイザ本体を前記格納位置の方向へ通常時よりも高速の移動速度で移動させるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を有し、前記駆動手段は、通常時に前記サンバイザ本体を移動させるための手段とされると共に、前記緊急状態認知手段による車両の衝突検知時及び衝突予知時の少なくともいずれか一方の場合に前記サンバイザ本体を通常時よりも高速の移動速度で移動させるための手段として兼用されていることを特徴とする。
なお、「通常時」とは、緊急状態認知手段によって車両の衝突検知及び衝突予知のいずれもがなされていない非緊急時をいう。
請求項2に記載する本発明のサンバイザ装置によれば、緊急状態認知手段は、車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能となっており、駆動制御手段は、緊急状態認知手段からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が車室内に配置されたサンバイザ本体を格納位置の方向へ通常時よりも高速の移動速度で移動させるように駆動手段を制御する。このため、車両の衝突時又は衝突直前には、サンバイザ本体が格納位置の方向へ通常時よりも高速で退避する。
請求項3に記載する本発明のサンバイザ装置は、請求項2記載の構成において、前記駆動制御手段は、車両の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員側へ向けて展開するエアバッグと干渉しない非干渉位置へ前記サンバイザ本体を移動させるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のサンバイザ装置によれば、駆動制御手段の制御によって、駆動手段は、車両の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員側へ向けて展開するエアバッグと干渉しない非干渉位置へサンバイザ本体を移動させるので、エアバッグは、サンバイザ本体と干渉することなく膨張して乗員側へ向けて展開する。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両部品退避装置によれば、エアバッグと干渉し得る位置に配置された車両部品を車両の衝突時又は衝突直前に退避させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載のサンバイザ装置によれば、車室内に配置されたサンバイザ本体を車両の衝突時又は衝突直前に退避させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載のサンバイザ装置によれば、車両の衝突時又は衝突直前におけるエアバッグの正常な展開をより確実なものとすることができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明における車両部品退避装置及びサンバイザ装置の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向をそれぞれ示す。
図1には、サンバイザ装置30を搭載した車両10の概略構成図が示されている。図1に示されるように、車両10における車両天井部12内には、サンバイザ装置30のサンバイザ本体32が引き出し可能に配設されている。サンバイザ本体32は、車両天井部12内の前端部において、車両進行方向右側の運転席用、及び車両進行方向左側の助手席用の計2枚配設されている。なお、図1に示される車両10は、右ハンドル車であり、図1では、後述するシートベルト装置84及びエアバッグ装置86は、助手席用のみを図示し、運転席用については図示を省略する。
図3には、図1の3−3線の拡大断面図が示されている。図3の図中の下側が車室100側である。図3に示されるように、車両天井部12には、ルーフパネル14が配設され、ルーフパネル14の前端部には、ウィンドシールドヘッダパネル16がルーフパネル14の車幅方向(紙面に垂直な方向)に沿って配置されている。ルーフパネル14の前端部に設けられた段部14Aには、フロントウインドガラス18が接着されている。車両天井部12において、ルーフパネル14及びウィンドシールドヘッダパネル16の車室100側には、車室内天井部を構成する成形天井(天井基材)20が配置されている。成形天井20は、合成樹脂繊維マットを成形することで形成されており、ルーフパネル14やウィンドシールドヘッダパネル16等の車体構造部材に装着されている。成形天井20とルーフパネル14との間には、中空の収容室22が形成されており、この収容室22内にサンバイザ装置30のサンバイザ本体(車両部品)32が配設されている。
サンバイザ本体32は、フロントウインドガラス18を透過して車室100内に入射する直射日光等の入射光の遮光用とされ、車両天井部12における成形天井20とルーフパネル14との間の収容室22に格納される格納位置(使用位置)32X(図3に示される位置)と、この格納位置32Xから車室100内へ引き出された引出位置32Y(図4参照)との間で出し入れ可能(移動可能)となっており、成形天井20の車両前方側に貫通形成された貫通孔20Aを出入口としている。ここで、図5に示されるように、引出位置32Yは、車両10の衝突時又は衝突直前に膨張して前席乗員側へ向けて展開するエアバッグ86B(詳細後述)の展開軌跡とサンバイザ本体32が干渉する位置とされ、格納位置32Xは、エアバッグ86Bの展開軌跡とサンバイザ本体32が干渉しない位置とされている。
図6に示されるように、サンバイザ本体32は、車両前方側に配置されるバイザ先端部34Aがバイザ上方側へ凸状に膨出すると共に側面視でバイザ上方側へ凸となるように円弧状に湾曲した一般面34Bを構成する板状の遮光板部34と、遮光板部34のバイザ幅方向(矢印32W方向)の両側に固定配置されてバイザ幅方向に直角な方向に沿って円弧状に延びると共に一般面34Bよりもバイザ上方側へ一段高い段差を形成する左右一対のサイドガイド部36と、を備えている。
サイドガイド部36は、バイザ上方側の面部において、バイザ幅方向(矢印32W方向)の内側寄りに設けられて噛合面を備えたラック36Aと、バイザ幅方向(矢印32W方向)の外側寄りに設けられてラック36Aよりもバイザ上下方向でやや下がった位置に形成された上側ローラ接触部36Bと、を備え、バイザ下方側の面部において、下側ローラ接触部36Cを備えている。ラック36A、上側ローラ接触部36B、及び下側ローラ接触部36Cは、いずれもバイザ幅方向(矢印32W方向)に直角な方向を長手方向として緩やかな円弧状に形成されている。
サンバイザ本体32は、駆動手段としての駆動機構部60が作動することによって格納位置32X(図3参照)と引出位置32Y(図4参照)との間で移動(進退移動)するようになっている。駆動機構部60は、後述する駆動モータ46によって回転する駆動回転体40を備えている。駆動回転体40は、一対のサイドガイド部36のバイザ上方側にそれぞれ配置されており、それぞれ駆動歯車(ピニオン)41と、この駆動歯車41のバイザ幅方向(矢印32W方向)の外側に同軸的に配置される第1上側ローラ42と、を備えている。
駆動回転体40、すなわち、駆動歯車41及び第1上側ローラ42は、回転軸44に同軸的に固着されており、回転軸44の一端部側(図6では右側)に同軸的に固着された減速ギヤ45は、駆動モータ46の出力軸に設けられたモータギヤ48と噛み合って回転可能とされている。駆動モータ46を収容するハウジング52には、回転軸44の一端側が回転可能に支持されており、サンバイザ本体32を挟んでハウジング52の反対側に配置される支持ブラケット54には、回転軸44の他端側が回転可能に支持されている。駆動回転体40の回転状態では、一対の駆動歯車(ピニオン)41は、それぞれサイドガイド部36のラック36Aに噛み合って駆動力を伝達し、一対の第1上側ローラ42は、サイドガイド部36の上側ローラ接触部36Bと接触して補助的に駆動力を伝達するようになっている。なお、上側ローラ接触部36Bの前端部よりもバイザ前方側及び上側ローラ接触部36Bの後端部よりもバイザ後方側は、バイザ上方側へ一段高く形成されており、これらの段差における段差面36D(図6では、後側の段差面のみを図示)が一対の第1上側ローラ42の当接するストッパとして機能している。
サンバイザ本体32の両側に配置されるハウジング52と支持ブラケット54とは、バイザ幅方向(矢印32W方向)に沿う方向を長手方向として配置される連結部材56によって連結されている。連結部材56は、サンバイザ本体32のバイザ上方側に配置されており、ウィンドシールドヘッダパネル16(図3参照)等の車体構造部材側に固定されている(図示省略)。ハウジング52及び支持ブラケット54には、従動ローラとして機能する第2上側ローラ58及び下側ローラ57がそれぞれ回転可能に取り付けられている。なお、ハウジング52側の下側ローラ57は図示を省略する。
第2上側ローラ58は、サイドガイド部36の上側ローラ接触部36Bと接触する位置に配置され、下側ローラ57は、サイドガイド部36の下側ローラ接触部36Cに接触する位置に配置されている。第2上側ローラ58及び下側ローラ57は、駆動回転体40の回転によるサンバイザ本体32の移動状態では、従動回転するようになっている。
駆動回転体40、下側ローラ57、及び、第2上側ローラ58は、サンバイザ本体32のサイドガイド部36を挟んで互い違いに配置されている。これによって、サンバイザ本体32のサイドガイド部36は、移動可能な挟持状態で保持されている。
駆動機構部60の一部を構成し、減速ギヤ45、モータギヤ48、及び駆動モータ46を含んで(換言すれば駆動源と減速機構を備えて)構成されるスライドサンバイザアクチュエータ50は、駆動制御手段としてのスライドサンバイザ制御ECU(Electric Control Unit)70(図2参照)に接続されている。図2に示されるように、スライドサンバイザ制御ECU70は、車両制御ECU72に接続されており、車両制御ECU72は、衝突判定部72Aを含んでいる。衝突判定部72Aは、ミリ波レーダー74に接続されると共に画像処理ECU76に接続されており、画像処理ECU76は、カメラ78に接続されている。ここで、衝突判定部72A、ミリ波レーダー74、画像処理ECU76、及びカメラ78は、緊急状態認知手段としての車両衝突推定装置80を構成しており、車両衝突推定装置80は、車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能とされている。
図1に示されるように、カメラ78は、車両天井部12、詳細にはウィンドシールドヘッダパネル16の前端略中央部に取り付けられて車室100側に配設され、障害物等の検知用とされており、車両10の前方の所定領域の映像を撮影して画像を取得する。カメラ78に接続される画像処理ECU76は、エンジンルーム82内に配設され、取得した撮影画像に対して画像処理を施すことにより、障害物等を抽出する。また、ミリ波レーダー74は、車体前端上部中央付近(フロントバンパの中央付近)に配設され、車両前方を電波によりスキャンして障害物等を検出する。画像処理ECU76及びミリ波レーダー74に接続される衝突判定部72Aは、エンジンルーム82内に配設され、画像処理ECU76及びミリ波レーダー74からの入力信号に基づいて、自車両の(障害物等との)衝突検知及び衝突予知(衝突予測)の少なくともいずれか一方を行う。
車両制御ECU72には、シートベルト装置84におけるウエビング巻取装置84A、及びエアバッグ装置86におけるエアバッグ制御装置86Aが接続されている。ウエビング巻取装置84A及びエアバッグ制御装置86Aは、車両制御ECU72によって作動が制御されている。シートベルト装置84は、車両衝突時等の所定時にウエビング巻取装置84Aが作動して乗員拘束用のウエビング(シートベルト)84Bを層状に巻き取るようになっている。また、エアバッグ装置86は、車両衝突時等の所定時にエアバッグ制御装置86Aが作動してエアバッグ86Bがガス発生手段(図示省略)によって発生したガスの供給を受けることにより膨張して前席乗員P(図5参照)側へ展開するようになっている。
また、図1に示されるように、車両制御ECU72に接続されるスライドサンバイザ制御ECU70は、本実施形態では、車両天井部12の収容室22(図3参照)内の前端略中央部に(すなわち、カメラ78の車両上方側)に配置されており、車両衝突推定装置80からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が車室100内にてエアバッグ86Bの展開軌跡と干渉する位置に配置された(例えば、引出位置32Y(図5参照)にある)サンバイザ本体32を格納位置32Xの方向へ移動させてかつ車両の衝突時又は衝突直前に膨張して前席乗員P(図5参照)側へ展開するエアバッグ86Bと干渉しない非干渉位置へサンバイザ本体32を移動させるように駆動機構部60を制御するようになっている。なお、このような緊急時におけるサンバイザ本体32の移動速度設定は、通常時(非緊急時)におけるサンバイザ本体32の(出し入れ)移動速度設定よりも、高速度の設定にしておくのが好ましい。ここで、前記緊急時におけるサンバイザ本体32の移動速度設定が通常時におけるサンバイザ本体32の移動速度設定よりも高速度の設定にされた実施形態は、本発明の実施形態であるが、前記緊急時におけるサンバイザ本体32の移動速度設定が通常時におけるサンバイザ本体32の移動速度設定に対して同速度以下の設定にされた実施形態は、本発明の実施形態ではない参考例である。
以上の構成において、車両衝突推定装置80、スライドサンバイザ制御ECU70、及び駆動機構部60は、車両部品退避装置としてのサンバイザ本体退避装置90を構成している。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図4に示されるサンバイザ本体32を引出位置32Yに配置した状態(サンバイザ使用状態)での車両走行中に、図1に示されるカメラ78が車両10の前方の所定領域の映像を撮影して画像を取得すると、画像処理ECU76は、取得した撮影画像に対して画像処理を施すことにより、前方車両や障害物を抽出して衝突判定部72Aへ信号を出力する。また、同時に、ミリ波レーダー74は、車両前方を電波によりスキャンして前方車両や障害物を検出して衝突判定部72Aへ信号を出力する。衝突判定部72Aは、画像処理ECU76及びミリ波レーダー74からの入力信号に基づいて、自車両の(前方車両や障害物との)衝突検知及び衝突予知(衝突の可能性が高いとの判断)の少なくともいずれか一方を行う。
衝突判定部72A(車両衝突推定装置80)が、衝突検知の信号及び衝突予知の信号の少なくともいずれか一方の信号を、ウエビング巻取装置84A及びエアバッグ制御装置86Aに出力すると、ウエビング巻取装置84Aによってウエビング84Bが巻き取られ、エアバッグ制御装置86Aによってエアバッグ86Bが膨張して前席乗員P(図5参照)側へ展開する。
ここで、スライドサンバイザ制御ECU70は、衝突判定部72A(車両衝突推定装置80)からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が車室100内に配置された(例えば、引出位置32Y(図4参照)にある)サンバイザ本体32を格納位置32Xの方向へかつ車両10の衝突時又は衝突直前に膨張して前席乗員P(図5参照)側へ展開するエアバッグ86Bと干渉しない非干渉位置へ移動させるように駆動機構部60を制御するので、車両10の衝突時又は衝突直前には、図5に示されるように、少なくとも一部が車室100内にてエアバッグ86Bの展開軌跡と干渉する位置に配置された(例えば、引出位置32Yにある)サンバイザ本体32が、エアバッグ86Bと干渉し得る位置(エアバッグ86Bの展開作動を妨げ得る位置)から成形天井20の裏側の格納位置32Xの方向へ退避し、エアバッグ86Bは、サンバイザ本体32と干渉することなく膨張して前席乗員P(図5参照)側へ正常に展開することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、車両部品退避装置としてのサンバイザ本体退避装置90が車両部品としてのサンバイザ本体32を退避させる場合について説明したが、車両部品退避装置が退避させる車両部品は、例えば、車両の衝突時又は衝突直前に膨張して後席乗員側へ向けて展開する後席用エアバッグの展開軌跡と干渉する位置に配置される使用位置と、前記エアバッグの展開軌跡と干渉しない位置に配置される退避位置と、の間で移動可能な(シートバック背面に取り付けられる)小物置き用ボード等のような他の車両部品であってもよい。
また、上記実施形態では、図2に示されるように、緊急状態認知手段としての車両衝突推定装置80がミリ波レーダー74やカメラ78による情報に基づいて車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方を行っているが、緊急状態認知手段は、例えば、車両の減速度を検知する加速度センサによる情報等のような他の情報に基づいて車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方を行ってもよい。
また、緊急状態認知手段は、例えば、情報通信技術を利用した高度道路交通システムであるITS(インテリジェント・トランスポート・システム)によって車両の衝突の情報及び衝突予測の情報の少なくともいずれか一方を受信することで、車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能な緊急状態認知装置等のような他の緊急状態認知手段であってもよい。
また、上記実施形態では、一例として、図4に示されるように、最大限引き出された引出位置32Yにあるサンバイザ本体32を車両10の衝突時又は衝突直前に格納位置32X(図3参照)の方向へ退避させる場合を例に挙げて説明したが、例えば、引出位置32Yと格納位置32Xとの中間位置(半引出位置)にあるサンバイザ本体32についても、車両の衝突時又は衝突直前には格納位置32Xの方向へ退避させることになる。
また、例えば、緊急状態認知手段が自車両の衝突可能性の大きさを所定の判定基準に基づいた複数の判定レベルで予知し、その判定レベルに応じてサンバイザ本体(車両部品)の格納位置(退避位置)の方向への移動量を設定してもよい。一例として、緊急状態認知手段が自車両の衝突可能性を大中小の三分類の判定レベルで予知し、判定レベルが小の場合には前記移動量を小とし、判定レベルが中の場合には前記移動量を中とし、判定レベルが大の場合には前記移動量を大とするような設定にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、図3に示されるように、サンバイザ本体32の格納位置32Xが車両天井部12の収容室22内とされているが、サンバイザ本体の格納位置は、例えば、車両天井部の成形天井(20)に車両下方側へ向けて開口した収納凹部を形成した場合における該収納凹部内の所定位置等のような他の位置としてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、図1に示されるように、スライドサンバイザ制御ECU70が車両制御ECU72とは別に車両天井部12内に配置されているが、駆動制御手段を車両制御ECU(72)に内蔵させてもよい。この場合、制御用ECUの個数を削減することが可能になると共に、車両天井部12における空きスペースが大きくなるため、カメラ78を車両天井部12側に搭載しやすくなる。
なお、上記実施形態では、スライドサンバイザ制御ECU70の制御によって、駆動機構部60は、車両10の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員P(図5参照)側へ展開するエアバッグ86Bと干渉しない非干渉位置へサンバイザ本体32を移動させており、このような構成が好ましいが、駆動制御手段による制御としては、例えば、車室内に配置されたサンバイザ本体を駆動手段が格納位置の方向へ移動させる途中で、車両の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員側へ展開するエアバッグがサンバイザ本体に干渉してしまうような設定であっても、エアバッグの展開動作に実質的にほとんど支障がない程度の干渉となるような設定であれば、上記実施形態とほぼ同様の効果を得られるものとして成立し得る。
本発明の実施形態に係るサンバイザ本体退避装置及びサンバイザ装置を搭載した車両を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るサンバイザ本体退避装置及びサンバイザ装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るサンバイザ装置におけるサンバイザ本体が格納位置にある状態を示す縦断面図である(図1の3−3線に沿う拡大断面図に相当する。)。 本発明の実施形態に係るサンバイザ装置におけるサンバイザ本体が引出位置にある状態を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るサンバイザ装置におけるサンバイザ本体がエアバッグと干渉しない非干渉位置へ移動した状態を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るサンバイザ装置におけるサンバイザユニット(サンバイザ本体及び駆動機構部)を示す斜視図である。
符号の説明
10 車両
12 車両天井部
30 サンバイザ装置
32 サンバイザ本体(車両部品)
32X 格納位置(退避位置)
32Y 引出位置(使用位置)
60 駆動機構部(駆動手段)
70 スライドサンバイザ制御ECU(駆動制御手段)
80 車両衝突推定装置(緊急状態認知手段)
90 サンバイザ本体退避装置(車両部品退避装置)
100 車室
P 乗員

Claims (3)

  1. 車両の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員側へ向けて展開するエアバッグの展開軌跡と干渉する位置に配置される使用位置と、前記エアバッグの展開軌跡と干渉しない位置に配置される退避位置と、の間で移動可能な車両部品を、作動することによって前記使用位置と前記退避位置との間で移動させる駆動手段と、
    車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能な緊急状態認知手段と、
    前記緊急状態認知手段からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が前記エアバッグの展開軌跡と干渉する位置に配置された前記車両部品を前記退避位置の方向へ通常時よりも高速の移動速度で移動させるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    を有し、前記駆動手段は、通常時に前記車両部品を移動させるための手段とされると共に、前記緊急状態認知手段による車両の衝突検知時及び衝突予知時の少なくともいずれか一方の場合に前記車両部品を通常時よりも高速の移動速度で移動させるための手段として兼用されていることを特徴とする車両部品退避装置。
  2. 車両天井部に格納される格納位置と、前記格納位置から車室内へ引き出された引出位置と、の間で出し入れ可能な遮光用のサンバイザ本体と、
    作動することによって前記サンバイザ本体を前記格納位置と前記引出位置との間で移動させる駆動手段と、
    車両の衝突検知及び衝突予知の少なくともいずれか一方が可能な緊急状態認知手段と、
    前記緊急状態認知手段からの衝突検知の入力信号及び衝突予知の入力信号の少なくともいずれか一方の入力信号に基づいて、少なくとも一部が前記車室内に配置された前記サンバイザ本体を前記格納位置の方向へ通常時よりも高速の移動速度で移動させるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    を有し、前記駆動手段は、通常時に前記サンバイザ本体を移動させるための手段とされると共に、前記緊急状態認知手段による車両の衝突検知時及び衝突予知時の少なくともいずれか一方の場合に前記サンバイザ本体を通常時よりも高速の移動速度で移動させるための手段として兼用されていることを特徴とするサンバイザ装置。
  3. 前記駆動制御手段は、車両の衝突時又は衝突直前に膨張して乗員側へ向けて展開するエアバッグと干渉しない非干渉位置へ前記サンバイザ本体を移動させるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項2記載のサンバイザ装置。
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