JP5011424B2 - 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム - Google Patents

車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5011424B2
JP5011424B2 JP2010154117A JP2010154117A JP5011424B2 JP 5011424 B2 JP5011424 B2 JP 5011424B2 JP 2010154117 A JP2010154117 A JP 2010154117A JP 2010154117 A JP2010154117 A JP 2010154117A JP 5011424 B2 JP5011424 B2 JP 5011424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disconnection
state
connection
wireless communication
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010154117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011055472A (ja
Inventor
寛和 石田
洋介 中西
昌夫 佐々木
慎一 山本
一成 林
貴久 尾▲崎▼
隆治 坂田
創一 斎藤
傑 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2010154117A priority Critical patent/JP5011424B2/ja
Priority to US13/202,675 priority patent/US8700103B2/en
Priority to CN201080010639.8A priority patent/CN102342174B/zh
Priority to DE112010003198.3T priority patent/DE112010003198B4/de
Priority to PCT/JP2010/004867 priority patent/WO2011016218A1/ja
Publication of JP2011055472A publication Critical patent/JP2011055472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011424B2 publication Critical patent/JP5011424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/19Connection re-establishment
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/60Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers
    • H04M1/6033Substation equipment, e.g. for use by subscribers including speech amplifiers for providing handsfree use or a loudspeaker mode in telephone sets
    • H04M1/6041Portable telephones adapted for handsfree use
    • H04M1/6075Portable telephones adapted for handsfree use adapted for handsfree use in a vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、近距離無線通信を実行可能な無線通信装置を備え、当該無線通信装置を介して、通信網を介した音声通話及び前記近距離無線通信を実行可能な携帯端末に無線接続する車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラムに関する。
ハンズフリー通話機能を有する車両用ナビゲーション装置がこれまでに実現されている。例えば、下記の特許文献1には、Bluetooth(登録商標)通信機能を有する車両用ナビゲーション装置をBluetooth通信機能付き携帯電話機に無線接続することで、車両用ナビゲーション装置が備えるマイクロフォンやスピーカを用いてハンズフリー通話を行う構成が記載されている。
ところで、上記のようにBluetooth通信等の近距離無線通信を利用した構成では、車両用ナビゲーション装置と携帯電話機との間の距離が大きくなった場合や通信環境が悪化した場合等にリンクロスが発生し、当該機器間の通信リンクが切断される。一方、使用者が通信リンクの切断に関する操作をすることで車両用ナビゲーション装置や携帯電話機が通信リンクを切断する場合もある。
特開2008−278172号公報
上記のように車載端末装置(特許文献1の例では車両用ナビゲーション装置)と携帯端末(特許文献1の例では携帯電話機)との間の通信リンクが切断される場合があるが、特許文献1にはこのような通信リンクの切断が発生した場合の処理についての記載はない。例えば、通信リンクが切断された場合に一律に通信リンクの復旧処理を行ったり、通信リンクが切断された場合に一律に通信リンクの復旧処理を行わない構成とすることができる。しかしながら、このような構成とすると、使用者の復旧処理に関する意思が全く考慮されないため、使用者の利便性が低下するおそれがある。
そこで、通信リンクの復旧処理に関して使用者の利便性を適切に考慮した決定を行うことができる車載端末装置の実現が望まれる。
本発明に係る、近距離無線通信を実行可能な無線通信装置を備え、当該無線通信装置を介して、通信網を介した音声通話及び前記近距離無線通信を実行可能な携帯端末に無線接続する車載端末装置の特徴構成は、前記無線通信装置と前記携帯端末との間の前記近距離無線通信による通信リンクの異常切断をリンクロスとするとともに、前記無線通信装置からの切断処理による前記通信リンクの切断を第一切断とし、更に前記携帯端末からの切断処理による前記通信リンクの切断を第二切断とし、これらいずれかの前記通信リンクの切断を監視する接続監視手段と、前記接続監視手段により前記通信リンクの切断が検出された場合に、当該切断の理由である切断理由及び当該切断の直前の前記携帯端末の呼状態である切断直前呼状態の双方に基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定手段と、を備える点にある。
なお、本願では、「呼状態」は、音声通話機能に関する状態を指す概念として用いている。このような呼状態としては、例えば、「待ち受け中」、「着信中」、「発信中」、「呼び出し中」、「通話中」等の状態が含まれる。
上記の特徴構成によれば、無線通信装置の無線接続に関する状態が、切断理由及び切断直前呼状態の双方に基づいて決定されるため、通信リンクの復旧処理に関して使用者の利便性を適切に考慮した決定を行うことができる。
すなわち、携帯端末は通信網を介した音声通話を実行可能であるため、音声通話機能に関する状態である呼状態に基づいて当該携帯端末の各時点における状態を分類することができる。そして、通信リンクの切断理由や切断直前の呼状態によって、通信リンクの切断後に使用者が望む復旧処理や、通信リンクの切断後の携帯端末の無線接続に関する状態が異なるものとなり得る。
本発明は、音声通話を実行可能な携帯端末に特有の上記の性質に着目してなされたものであり、上記のように、切断理由及び切断直前呼状態に基づいて無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する構成を備えることで、通信リンクの復旧処理に関して使用者の利便性を適切に考慮した決定を行うことが可能となっている。すなわち、通信リンクの切断後に近距離無線通信が使用されるか否かの観点から、無線通信装置の無線接続に関する状態を決定することができる。例えば、近距離無線通信が使用されると判断される場合には、無線通信装置を通信リンクの復旧のための状態とし、近距離無線通信が使用されないと判断される場合には、無線通信装置を通信リンクの復旧のための状態としない構成とすることができ、使用者の利便性を適切に考慮して通信リンクの復旧処理に関する決定を行うことができる。
ここで、前記接続状態決定手段は、前記無線通信装置の無線接続に関する状態として、前記携帯端末に対して接続要求を送信する接続要求状態、前記携帯端末からの接続要求の受信を待つ接続待受状態、及び前記携帯端末に対する接続要求の送信及び前記携帯端末からの接続要求の受信待ちの双方を行わない待機状態のいずれかの状態を選択して決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、通信リンクの復旧処理を行う際に、通信リンクの切断後の携帯端末の無線接続に関する状態に応じて、無線通信装置の無線接続に関する状態として接続要求状態及び接続待受状態の中から適切な状態を選択することができる。これにより、通信リンクの復旧が必要と判断される場合に、迅速な通信リンクの復旧が可能となる。一方、通信リンクの復旧が必要と判断されない場合に、無線通信装置の無線接続に関する状態として待機状態を選択することで、次の処理に備えることができる。
また、上記のように、前記接続状態決定手段が、前記無線通信装置の無線接続に関する状態として、前記接続要求状態、前記接続待受状態、及び前記待機状態のいずれかの状態を選択して決定する構成において、前記接続状態決定手段は、前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が通話中である場合には、前記接続待受状態を選択して決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、切断理由が第二切断であって切断直前呼状態が通話中であると、携帯端末から車載端末装置に接続要求が送信されるように構成されている場合に、迅速な通信リンクの復旧が可能となる。
また、上記のように、前記接続状態決定手段が、前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が通話中である場合には、前記接続待受状態を選択して決定する構成において、前記接続状態決定手段は、前記近距離無線通信を実行可能な通信端末との間の無線接続の準備又は状態変更のための接続関係特定処理が実行されたこと、又は前記無線通信装置が前記近距離無線通信による通信リンクを確立不能となる通信不能状態となったことを条件として、前記接続待受状態を終了する構成とすると好適である。
この構成によれば、無線通信装置の無線接続に関する状態が接続待受状態とされた場合に、当該接続待受状態の終了条件を適切に設定することができる。よって、接続待受状態が必要以上に長時間維持されることが抑制され、車載端末装置が備える演算処理装置の演算負荷が不必要に増大することを抑制することができる。
また、上記のように前記接続状態決定手段が、前記接続関係特定処理が実行されたこと、又は前記無線通信装置が前記通信不能状態となったことを条件として、前記接続待受状態を終了する構成おいて、前記接続関係特定処理は、前記通信端末を無線接続の対象端末として登録するための端末登録処理、及び前記通信端末との間の前記近距離無線通信による通信リンクを確立するためのリンク確立処理を含み、前記通信不能状態は、前記無線通信装置が非動作中とされた非動作状態を含む構成とすると好適である。
この構成によれば、無線通信装置の無線接続に関する状態が接続待受状態とされた場合に、当該接続待受状態の終了条件をより適切に設定することができる。
また、上記のように、前記接続状態決定手段が、前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が通話中である場合には、前記接続待受状態を選択して決定する構成において、前記接続待受状態では、前記第二切断を実行した前記携帯端末からの接続要求のみを受け入れる構成とすると好適である。
この構成によれば、第二切断を実行した携帯端末との間の通信リンクをより確実に復旧することが可能となる。また、第二切断を実行した携帯端末以外の通信端末との間で、使用者の意図とは無関係に通信リンクが確立されることや、正規の手順以外の方法で通信リンクが確立されることを抑制することができる。
また、上記のように、前記接続状態決定手段が、前記無線通信装置の無線接続に関する状態として、前記接続要求状態、前記接続待受状態、及び前記待機状態のいずれかの状態を選択して決定する構成において、前記接続状態決定手段は、前記切断理由が前記リンクロスである場合には、前記接続要求状態を選択して決定し、前記切断理由が前記第一切断である場合、及び前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が発信中でも通話中でもない場合には、前記待機状態を選択して決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、切断理由がリンクロスである場合に、迅速に通信リンクの復旧を試みることができる。一方、切断理由が第一切断である場合や、切断理由が第二切断であっ
て切断直前呼状態が発信中でも通話中でもない場合には、通信リンクの復旧処理を行わない構成とすることで、次の処理に備えることができる。
また、前記携帯端末が音声通話を実行可能なサービス領域内に存在する状態を圏内とするとともに、前記携帯端末が前記サービス領域外に存在する状態を圏外とし、これらに関する前記通信リンクの切断の直前の前記携帯端末の状態を切断直前サービス状態とし、前記接続状態決定手段は、前記切断直前サービス状態にも基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、音声通話を実行可能な携帯端末に特有の性質であるサービス状態にも着目して、通信リンクの復旧処理に関して使用者の利便性をより適切に考慮した決定を行うことができる。
また、上記のように、前記接続状態決定手段が、前記切断直前サービス状態にも基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する構成において、前記接続状態決定手段は、前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が発信中である場合には、前記切断直前サービス状態が前記圏内であれば、前記携帯端末に対する接続要求の送信及び前記携帯端末からの接続要求の受信待ちの双方を行わない待機状態を選択して決定し、前記切断直前サービス状態が前記圏外であれば、前記携帯端末に対して接続要求を送信する接続要求状態を選択して決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、切断理由が第二切断であって切断直前呼状態が発信中であり更に切断直前サービス状態が圏外である場合に、迅速に通信リンクの復旧を試みることができる。一方、切断理由が第二切断であって切断直前呼状態が発信中であり更に切断直前サービス状態が圏内である場合には、通信リンクの復旧処理を行わない構成とすることで、次の処理に備えることができる。
また、前記携帯端末は、当該携帯端末を駆動する蓄電装置を備えており、前記接続状態決定手段は、前記通信リンクの切断の直前における前記蓄電装置の蓄電量である切断直前蓄電量にも基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、携帯端末に特有の性質である蓄電量にも着目して、通信リンクの復旧処理に関して使用者の利便性をより適切に考慮した決定を行うことができる。
また、上記のように、前記接続状態決定手段が、前記切断直前蓄電量にも基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する構成において、前記接続状態決定手段は、前記切断直前蓄電量が所定の閾値以下である場合には、前記携帯端末に対する接続要求の送信及び前記携帯端末からの接続要求の受信待ちの双方を行わない待機状態を選択して決定する構成とすると好適である。なお、所定の閾値は、近距離無線通信による無線接続の目的に応じて定めると好適である。例えば、近距離無線通信による無線接続の目的がハンズフリー通話である場合には、通話可能時間に応じた蓄電量の値を閾値とすると好適である。通話可能時間としては、例えば、1分、5分などとすることができる。また、所定の閾値を、近距離無線通信による無線接続の目的に応じて定めず、蓄電装置の満充電状態での蓄電量を基準として定めても好適である。例えば、満充電状態での蓄電量の5%、10%に相当する蓄電量の値を閾値とすると好適である。
携帯端末が近距離無線通信を介して車載端末装置に良好なサービスを提供できないほど蓄電量が低下しているような場合に、車載端末装置を携帯端末に無線接続することは好ましくない。この構成によれば、このような場合に通信リンクの復旧処理が行われない構成とすることができる。
以上の各構成を備えた本発明に係る車載端末装置の技術的特徴は、車載端末装置用の無線接続方法や車載端末装置用の無線接続プログラムにも適用可能であり、そのため、本発
明は、そのような方法やプログラムも権利の対象とすることができる。
その場合における、近距離無線通信を実行可能な無線通信装置を備え、当該無線通信装置を介して、通信網を介した音声通話及び前記近距離無線通信を実行可能な携帯端末に無線接続する車載端末装置用の無線接続プログラムの特徴構成は、前記無線通信装置と前記携帯端末との間の前記近距離無線通信による通信リンクの異常切断をリンクロスとするとともに、前記無線通信装置からの切断処理による前記通信リンクの切断を第一切断とし、更に前記携帯端末からの切断処理による前記通信リンクの切断を第二切断とし、これらいずれかの前記通信リンクの切断を監視する接続監視機能と、前記接続監視機能により前記通信リンクの切断が検出された場合に、当該切断の理由である切断理由及び当該切断の直前の前記携帯端末の呼状態である切断直前呼状態の双方に基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定機能と、をコンピュータに実現させる点にある。
当然ながら、この車載端末装置用の無線接続プログラムも上述した車載端末装置に係る作用効果を得ることができ、更に、その好適な構成の例として挙げたいくつかの付加的技術を組み込むことが可能である。
本発明の第一の実施形態に係るハンズフリーシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態に係る通信リンクの切断後の近距離無線通信装置の状態を定めるための規則を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る無線接続処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係るハンズフリーシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係る接続状態決定部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
1.第一の実施形態
本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。ここでは、図1に示すように、ナビゲーション装置1と携帯電話機50とによりハンズフリーシステムが構築されている場合を例として説明する。ナビゲーション装置1は、近距離無線通信装置3を備え、当該近距離無線通信装置3を介して携帯電話機50に無線接続するように構成されている。そして、ナビゲーション装置1は、一度接続が成立した近距離無線通信装置3と携帯電話機50との間の通信リンクが切断された場合に、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定部5を備えている。本実施形態に係るナビゲーション装置1は、この接続状態決定部5が、通信リンクの切断理由、切断直前の携帯電話機50の呼状態(切断直前呼状態)、及び切断直前の携帯電話機50のサービス状態(切断直前サービス状態)に基づいて、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する点に特徴を有している。以下、本実施形態に係るハンズフリーシステムの構成について、ナビゲーション装置1の構成を中心に詳細に説明する。なお、本実施形態では、ナビゲーション装置1、携帯電話機50、及び近距離無線通信装置3が、それぞれ、本発明における「車載端末装置」、「携帯端末」、及び「無線通信装置」に相当する。
1−1.ハンズフリーシステムの全体構成
図1に示すように、本実施形態に係るハンズフリーシステムは、ナビゲーション装置1と携帯電話機50とにより構成されている。ナビゲーション装置1及び携帯電話機50の双方は同一規格の近距離無線通信を実行可能に構成されており、当該近距離無線通信によって互いに無線接続される。これにより、使用者は、ナビゲーション装置1を操作することで、携帯電話機50を直接操作することなく当該携帯電話機50を介した音声通話(ハンズフリー通話)を行うことができる。すなわち、ハンズフリー通話では、使用者は、携帯電話機50を持つことなく音声通話を行うことができる。ここで、近距離無線通信としては、Bluetooth通信や赤外線通信が一例として挙げられる。なお、当然ながら、近距離無線通信の規格はこれらの通信規格に限定されるものではなく、その他の各種の通信規格を採用することができる。
ナビゲーション装置1は車両に搭載された車両用ナビゲーション装置であり、自車位置表示、出発地から目的地までの経路計算、目的地までの経路案内、目的地検索等のナビゲーション機能を実行するための演算処理装置を中核部材として構成されている。このようなナビゲーション機能を実行するための構成は公知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、図1においては、ナビゲーション装置1の構成要素の内、本発明に関係する部分のみを示してある。
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、近距離無線通信を実行可能な近距離無線通信装置3を備えて構成されている。具体的には、ナビゲーション装置1が備える無線制御ユニット2が、近距離無線通信装置3を備えている。この無線制御ユニット2の構成についての詳細は後述するが、ナビゲーション装置1は無線制御ユニット2を介して、言い換えれば、近距離無線通信装置3を介して、携帯電話機50に無線接続するように構成されている。
なお、ナビゲーション装置1は、主電源がオン状態となった際に、予めナビゲーション装置1に登録された携帯電話機50が近距離無線通信を実行可能な距離内に存在し、且つ、当該携帯電話機50が近距離無線通信による無線接続が可能な状態にあれば、当該携帯電話機50と自動的に無線接続し、当該携帯電話機50との間の通信リンクを確立するように構成されている。また、携帯電話機50と自動的に無線接続されない場合でも、ナビゲーション装置1が備える表示・入力装置(図示せず)を使用者が操作して、ナビゲーション装置1と携帯電話機50との間の通信リンクが確立される場合もある。なお、詳細は省略するが、このような表示・入力装置は、例えば、入力装置と表示装置との組み合わせ(タッチパネル等)、及びその他の操作スイッチ等を有して構成される。
携帯電話機50は、通信網100を介した音声通話及び近距離無線通信を実行可能に構成されている。すなわち、携帯電話機50は、近距離無線通信を実行可能な通信端末60の一種であり、近距離無線通信に加えて通信網100を介した音声通話を実行可能な端末である。本例では、通信網100は携帯電話網である。このような携帯電話機50の構成は公知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、図1においては、携帯電話機50の構成の内、本発明に関係する部分のみを示してある。なお、通信網100は携帯電話網に限られず、携帯電話機50が備える通信規格に応じて適宜変更可能である。例えば、携帯電話機50がインターネットを介した音声通話を実行可能であれば、通信網100として、無線LAN(Local Area Network)等の公知のインターネット通信網を採用することができる。
図1に示すように、携帯電話機50は近距離無線通信部51a、音声通話部53、蓄電装置70を備えている。近距離無線通信部51aは、ナビゲーション装置1が実行可能に備える近距離無線通信と同規格の近距離無線通信を行う機能部である。音声通話部53は、通信網100を介して通話先の音声を音声信号として取得したり、音声信号を通信網100を介して通話先に伝送する機能部である。蓄電装置70は、携帯電話機50を駆動するためのものであり、例えば、二次電池(リチウムイオン二次電池等)等により構成される。
そして、使用者は、ナビゲーション装置1又はナビゲーション装置1が搭載された車両に備えられた音声入力装置(図示せず)及び音声出力装置(図示せず)を用いて、ハンズフリー通話を行う。ここで、音声入力装置としては、例えば、マイクロフォンが挙げられる。また、音声出力装置としては、例えば、スピーカ、イヤホン、ヘッドホン等が挙げられる。そして、使用者の音声は上記の音声入力装置を介してナビゲーション装置1に音声信号として入力され、当該音声信号が近距離無線通信により携帯電話機50へ伝送される。携帯電話機50は、ナビゲーション装置1から伝送された音声信号を、通信網100を介して通話先に伝送する。一方、通話先の音声は通信網100を介して音声信号として携帯電話機50に伝送される。携帯電話機50は、通信網100を介して取得した音声信号を近距離無線通信によりナビゲーション装置1に伝送し、通話先の音声が上記の音声出力装置から出力される。すなわち、ハンズフリー機能による通話である「ハンズフリー通話」とは、車載端末装置(本例ではナビゲーション装置1)と携帯端末(本例では携帯電話機50)との間での音声信号の伝送を伴う通話である。なお、「ハンズフリー通話」は、使用者の音声の入力及び通話先の音声の出力の何れか一方のみを、ナビゲーション装置1又はナビゲーション装置1が搭載された車両に備えられた音声入力装置又は音声出力装置(何れも不図示)を用いて行い、他方を携帯電話機50が備える音声入力装置又は音声出力装置(何れも不図示)を用いて行う構成とすることもできる。
1−2.無線制御ユニットの構成
次に、無線制御ユニット2の構成について説明する。図1に示すように、無線制御ユニット2は、近距離無線通信装置3と、複数の機能部とを備えて構成されている。本実施形態では、接続監視部4、接続状態決定部5、呼状態取得部6、サービス状態取得部8、現在蓄電量取得部9を機能部として備えている。これらの各機能部は、互いに共通の或いはそれぞれ独立のCPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。また、これらの各機能部は、デジタル転送バス等の通信線を介して互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されている。ここで、各機能部がソフトウェア(プログラム)により構成される場合には、当該ソフトウェアは、演算処理装置が参照可能なRAMやROM等の記憶手段に記憶される。以下、本実施形態に係る無線制御ユニット2の各部の構成について詳細に説明する。
1−2−1.近距離無線通信装置
近距離無線通信装置3は、携帯電話機50との間で近距離無線通信によりデータの送受信を行うアンテナ等の通信装置や、無線接続に関する状態を設定、変更するための処理を行う制御部等を備えている。本実施形態では、携帯電話機50の現在の呼状態に関する情報、携帯電話機50の現在のサービス状態に関する情報、及び蓄電装置70の現在の蓄電量に関する情報が、携帯電話機50より近距離無線通信装置3に伝送されるように構成されている。また、ハンズフリー通話の機能が実行されている際に、近距離無線通信装置3が携帯電話機50との間で、音声信号の送受信を行う。
また、詳細は後述するが、一度接続が成立した近距離無線通信装置3と携帯電話機50との間の通信リンクの切断が検出された場合に、接続状態決定部5が近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する。そして、接続状態決定部5が決定した状態に関する情報が近距離無線通信装置3に入力され、近距離無線通信装置3は、接続状態決定部5の決定に従って処理を行う。これにより、近距離無線通信装置3は、予め定められた所定の期間、接続状態決定部5が決定した状態に維持される。
1−2−2.呼状態取得部
呼状態取得部6は、携帯電話機50の現在の呼状態を取得する呼状態取得手段として機能する。本実施形態では、所定時間が経過する毎に、携帯電話機50から近距離無線通信装置3に、携帯電話機50の現在の呼状態に関する情報が近距離無線通信により伝送され、その情報が近距離無線通信装置3から呼状態取得部6に送信されるように構成されている。これにより、呼状態取得部6は、所定時間が経過する毎に、携帯電話機50の呼状態を取得することができる。なお、所定時間が経過する毎ではなく携帯電話機50の呼状態が変化した時に、携帯電話機50から近距離無線通信装置3に、携帯電話機50の現在の呼状態に関する情報が近距離無線通信により伝送され、その情報が近距離無線通信装置3から呼状態取得部6に送信される構成としても好適である。
本実施形態では、携帯電話機50の呼状態は、「待ち受け中」、「着信中」、「発信中」、「呼び出し中」、「通話中」の5つの状態に分類されている。ここで、「待ち受け中」は、音声通話機能に関する操作がなされていない状態であり、言い換えれば、「着信中」、「発信中」、「呼び出し中」、及び「通話中」以外の状態である。「着信中」は、通話先から呼び出されている状態である。「発信中」は、通話先にダイヤル発信をしている状態である。「呼び出し中」は、通話先を呼び出している状態である。そして、「通話中」は、通話先との音声通話を実行している状態である。
呼状態取得部6は、取得した携帯電話機50の現在の呼状態を、少なくとも次に携帯電話機50の現在の呼状態を取得するまでは記憶するように構成されている。これにより、後述する接続状態決定部5は、一度接続が成立した近距離無線通信装置3と携帯電話機50との間の通信リンクが切断された場合に、当該切断の直前の携帯電話機50の呼状態である切断直前呼状態を呼状態取得部6から取得することができる。
1−2−3.サービス状態取得部
サービス状態取得部8は、携帯電話機50の現在のサービス状態を取得するサービス状態取得手段として機能する。本実施形態では、所定時間が経過する毎に、携帯電話機50から近距離無線通信装置3に、携帯電話機50の現在のサービス状態に関する情報が近距離無線通信により伝送され、その情報が近距離無線通信装置3からサービス状態取得部8に送信されるように構成されている。これにより、サービス状態取得部8は、所定時間が経過する毎に、携帯電話機50のサービス状態を取得することができる。なお、所定時間が経過する毎ではなく携帯電話機50のサービス状態が変化した時に、携帯電話機50から近距離無線通信装置3に、携帯電話機50の現在のサービス状態に関する情報が近距離無線通信により伝送され、その情報が近距離無線通信装置3からサービス状態取得部8に送信される構成としても好適である。
本実施形態では、携帯電話機50のサービス状態は、「圏内」及び「圏外」の2つの状態に分類されている。ここで、「圏内」は、携帯電話機50が音声通話を実行可能なサービス領域内に存在する状態を指し、「圏外」は、携帯電話機50が当該サービス領域外に存在する状態を指す。そして、サービス状態取得部8が取得した携帯電話機50の現在のサービス状態に関する情報が、ナビゲーション装置1が備える表示装置(図示せず)に表示されるように構成されている。
サービス状態取得部8は、取得した携帯電話機50の現在のサービス状態を、少なくとも次に携帯電話機50の現在のサービス状態を取得するまでは記憶するように構成されている。これにより、後述する接続状態決定部5は、一度接続が成立した近距離無線通信装置3と携帯電話機50との間の通信リンクが切断された場合に、当該切断の直前の携帯電話機50のサービス状態である切断直前サービス状態をサービス状態取得部8から取得することができる。
1−2−4.現在蓄電量取得部
現在蓄電量取得部9は、携帯電話機50が備える蓄電装置70の現在の蓄電量(現在蓄電量)を取得する現在蓄電量取得手段として機能する。本実施形態では、所定時間が経過する毎に、携帯電話機50から近距離無線通信装置3に、蓄電装置70の現在蓄電量に関する情報が近距離無線通信により伝送され、その情報が近距離無線通信装置3から現在蓄電量取得部9に送信されるように構成されている。これにより、現在蓄電量取得部9は、所定時間が経過する毎に、蓄電装置70の現在蓄電量を取得することができる。そして、現在蓄電量取得部9が取得した蓄電装置70の現在蓄電量に関する情報が、ナビゲーション装置1が備える表示装置(図示せず)に表示されるように構成されている。また、現在蓄電量取得部9は、取得した蓄電装置70の現在蓄電量を、少なくとも次に蓄電装置70の現在蓄電量を取得するまでは記憶するように構成されている。
1−2−5.接続監視部
接続監視部4は、一度接続が成立した近距離無線通信装置3と携帯電話機50との間の近距離無線通信による通信リンクの切断を監視する接続監視手段として機能する。本実施形態では、接続監視部4が監視する通信リンクの切断には、「リンクロス」、「第一切断」、及び「第二切断」の3種類の切断がある。そして、接続監視部4は、通信リンクの切断が検出された場合に、後述する接続状態決定部5に当該切断の理由に関する情報を送信するように構成されている。
「リンクロス」は、ナビゲーション装置1と携帯電話機50との間の距離が大きくなったり、これら以外の近距離無線通信装置(ポータブルオーディオ等)が付近に存在する等して、ナビゲーション装置1と携帯電話機50との間の通信環境が悪化した際に生じる通信リンクの異常切断である。このようなリンクロスは、ナビゲーション装置1や携帯電話機50が故障した際に生じたり、蓄電装置70の蓄電量不足等により携帯電話機50の電源が突然オフ状態になった際に生じる場合もある。
「第一切断」は、近距離無線通信装置3(ナビゲーション装置1)からの切断処理による通信リンクの切断である。すなわち、この「第一切断」は、近距離無線通信装置3からの切断処理により通信リンクが正常な手順に基づき切断される際の通信リンクの切断である。このような「第一切断」には、例えば、ナビゲーション装置1が備える入力装置(図示せず)に対して使用者が通信リンクの切断に関する操作をすることによる通信リンクの切断等が含まれる。
「第二切断」は、携帯電話機50からの切断処理による通信リンクの切断である。すなわち、この「第二切断」は、携帯電話機50からの切断処理により通信リンクが正常な手順に基づき切断される際の通信リンクの切断である。このような「第二切断」には、例えば、携帯電話機50に対して通信リンクの切断に関する操作をすることによる通信リンクの切断が含まれる。なお、ここでいう「通信リンクの切断に関する操作」には、通信リンクの切断に関する携帯電話機50への使用者の直接的な操作だけでなく、例えば、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「通話中」である場合に、通話先の音声が携帯電話機50に備えられた音声出力装置(スピーカ等)から出力されるように音声を移管するための操作(以下、単に「音声移管操作」という。)を使用者が行い、結果として携帯電話機50に対して通信リンクの切断に関する操作が行われたとみなされる場合等が含まれる。なお、このような音声移管(通話転送ともいう。)は、ナビゲーション装置1が備える表示・入力装置(図示せず)を使用者が操作(手動操作や音声認識による操作等)することにより実行される。また、携帯電話機50を使用者が操作することにより音声移管を実行することもできる。すなわち、音声移管操作には、使用者のナビゲーション装置1に対する操作と、使用者の携帯電話機50に対する操作との双方がある。また、「第二切断」には、携帯電話機50がある特定の場合に使用者の操作とは無関係に切断処理を実行することによる通信リンクの切断等も含まれる。本実施形態では、携帯電話機50が通話先にダイヤル発信する瞬間やダイヤル発信を開始してから通話先の呼び出しが開始されるまでの間に携帯電話機50の現在のサービス状態が「圏内」から「圏外」となった場合に、携帯電話機50が使用者の操作とは無関係に切断処理を行うように構成されている。
1−2−6.接続状態決定部
接続状態決定部5は、接続監視部4により一度接続が成立した通信リンクの切断が検出された場合に、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定手段として機能する。本実施形態では、接続状態決定部5は、通信リンクの切断理由、切断直前呼状態、及び切断直前サービス状態に基づいて、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する。なお、通信リンクの切断理由に関する情報は接続監視部4から接続状態決定部5に入力され、切断直前呼状態及び切断直前サービス状態に関する情報は、それぞれ、呼状態取得部6及びサービス状態取得部8から接続状態決定部5に入力される。
接続状態決定部5は、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として、携帯電話機50に対して接続要求を送信する「接続要求状態」、携帯電話機50からの接続要求の受信を待つ「接続待受状態」、及び携帯電話機50に対する接続要求の送信及び携帯電話機50からの接続要求の受信待ちの双方を行わない「待機状態」のいずれかの状態を選択して決定する。
そして、上述したように、近距離無線通信装置3は、予め定められた所定の期間、接続状態決定部5が決定した状態に維持される。本実施形態では、接続状態決定部5が「接続要求状態」や「接続待受状態」を選択した場合の「所定の期間」は、携帯電話機50との間の通信リンクが復旧するまでの期間とされている。すなわち、携帯電話機50との間の通信リンクが復旧するまで、「接続要求状態」や「接続待受状態」が維持されることになる。言い換えれば、「接続要求状態」や「接続待受状態」は、携帯電話機50との間の通信リンクが復旧することを条件(終了条件)として終了する。そして、「接続要求状態」や「接続待受状態」が終了すると、近距離無線通信装置3は「待機状態」とされる。
本実施形態では、図2に示す規則に従って、一度接続が成立した通信リンクの切断後における近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態が決定される。なお、この図2における「切断理由」は一度接続が成立した通信リンクが切断した場合の切断理由を表し、「呼状態」は携帯電話機50の切断直前呼状態を表し、「サービス状態」は携帯電話機50の切断直前サービス状態を表し、「状態」は一度接続が成立した通信リンクの切断後における近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を表す。また、図2における「−」は、全ての状態を区別しないことを意味する。
切断理由が「リンクロス」である場合には、切断直前呼状態や切断直前サービス状態によらず、使用者は通信リンクの切断後に通信リンクが復旧されることを望んでいると一般的に考えられる。そこで、図2に示すように、接続状態決定部5は、切断理由が「リンクロス」である場合に、切断直前呼状態や切断直前サービス状態によらず、「接続要求状態」を選択して決定する。これにより、切断理由がリンクロスである場合に、迅速に通信リンクの復旧を試みることが可能となっている。
また、切断理由が「第一切断」である場合には、切断直前呼状態や切断直前サービス状態によらず、使用者は通信リンクの切断後に通信リンクが復旧されることを望んでいないと一般的に考えられる。そこで、接続状態決定部5は、切断理由が「第一切断」である場合に、切断直前呼状態や切断直前サービス状態によらず、「待機状態」を選択して決定する。
本実施形態では、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「通話中」である場合に使用者が上記の音声移管操作をした結果、携帯電話機50からの切断処理により通信リンクが切断された場合に、通話の終了後に携帯電話機50側からナビゲーション装置1に接続要求が送信されることを前提としている。言い換えれば、本実施形態では、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「通話中」である場合に使用者が上記の音声移管操作をすると、音声の移管後に携帯電話機50からの切断処理により通信リンクが切断されることを前提としている。また、上記のように、携帯電話機50がハンズフリー機能により通話先にダイヤル発信する瞬間やダイヤル発信を開始してから通話先の呼び出しが開始されるまでの間に携帯電話機50の現在のサービス状態が「圏内」から「圏外」となった場合に、使用者の操作とは無関係に、携帯電話機50側から切断処理が行われることを前提としている。
上記のように、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「通話中」である時に音声移管操作が行われた場合には、通話の終了後に携帯電話機50側からナビゲーション装置1に接続要求が送信される。そのため、ナビゲーション装置1側の状態は、そのような通話終了後の携帯電話機50側からの接続要求を受け付けることができる状態とされていることが望ましい。そこで、接続状態決定部5は、切断理由が「第二切断」であって、切断直前呼状態が「通話中」である場合には、「接続待受状態」を選択して決定する。なお、上記のように、音声移管は、使用者がナビゲーション装置1に対して音声移管操作を行った場合や、使用者が携帯電話機50に対して音声移管操作を行った場合に実行されるが、本実施形態では、当該双方の操作を区別することなく一律に、音声移管操作が実行された場合には近距離無線通信装置3を「接続待受状態」とするように構成されている。
また、上記のように、携帯電話機50がハンズフリー機能により通話先にダイヤル発信する瞬間やダイヤル発信を開始してから通話先の呼び出しが開始されるまでの間に携帯電話機50の現在のサービス状態が「圏内」から「圏外」となった場合には、使用者の操作とは無関係に、携帯電話機50側から切断処理が行われる。このような場合、使用者は再度ハンズフリー機能によるダイヤル発信を行う可能性が高く、使用者は通信リンクが復旧されることを望んでいると一般的に考えられる。そこで、接続状態決定部5は、切断理由が「第二切断」であり、切断直前呼状態が「発信中」であり、更に切断直前サービス状態が「圏外」である場合、「接続要求状態」を選択して決定する。これにより、迅速に通信リンクの復旧を試みることが可能となっている。
一方、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「発信中」や「通話中」でない時に使用者が携帯電話機50を操作して通信リンクを切断した場合には、使用者は通信リンクが復旧されることを望んでいないと一般的に考えられる。そこで、接続状態決定部5は、切断理由が「第二切断」であって、切断直前呼状態が「発信中」でも「通話中」でもない場合、切断直前サービス状態によらず、「待機状態」を選択して決定する。また、本実施形態では、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「発信中」であり、携帯電話機50のサービス状態が「圏内」である場合には、使用者の操作によらなければ携帯電話機50側からの切断処理は行われない。よって、携帯電話機50の呼状態がハンズフリー機能による「発信中」であり、携帯電話機50のサービス状態が「圏内」である時に、携帯電話機50側から切断処理が行われた場合には、使用者は通信リンクが復旧されることを望んでいないと一般的に考えられる。そこで、接続状態決定部5は、切断理由が「第二切断」であり、切断直前呼状態が「発信中」であり、更に切断直前サービス状態が「圏内」である場合、「待機状態」を選択して決定する。
以上のように、通信リンクの切断理由、切断直前呼状態、切断直前サービス状態に基づいて近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態が決定されるため、通信リンクの復旧処理に関して使用者の利便性を適切に考慮した決定を行うことが可能となっている。すなわち、通信リンクの切断後に近距離無線通信が使用されるか否かの観点から、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定することができる。
1−3.動作処理の手順
次に、図3を参照して、本実施形態に係るナビゲーション装置1において実行される無線接続処理の手順(無線接続方法)について説明する。以下に説明する無線接続処理の手順は、上記のナビゲーション装置1の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実行される。上記の各機能部がプログラムにより構成される場合には、ナビゲーション装置1が有する演算処理装置が、上記の各機能部を構成するプログラムを実行するコンピュータとして動作する。
一度接続が成立したナビゲーション装置1(近距離無線通信装置3)と携帯電話機50との間の通信リンクの切断が接続監視部4により検出されると(ステップ#01:Yes)と、通信リンクの切断理由に関する情報が接続監視部4から接続状態決定部5に送信される。また、切断直前呼状態及び切断直前サービス状態に関する情報が、それぞれ、呼状態取得部6及びサービス状態取得部8より接続状態決定部5に送信される。これにより、接続状態決定部5は、通信リンクの切断が検出された場合に、切断理由、切断直前呼状態、切断直前サービス状態を取得することができる。
次に接続状態決定部5は、切断理由が「リンクロス」であるか否かの判定を行う(ステップ#02)。そして、切断理由が「リンクロス」である場合(ステップ#02:Yes)、接続状態決定部5は、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「接続要求状態」を選択して決定する(ステップ#08)。一方、切断理由が「リンクロス」でない場合(ステップ#02:No)、接続状態決定部5は、切断理由が「第一切断」であるか否かの判定を行う(ステップ#03)。そして、切断理由が「第一切断」である場合(ステップ#03:Yes)、接続状態決定部5は、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「待機状態」を選択して決定する(ステップ#09)。
一方、切断理由が「第一切断」でない場合(ステップ#03:No)、すなわち、切断理由が「第二切断」である場合、接続状態決定部5は、切断直前呼状態が「発信中」であるか否かの判定を行う(ステップ#04)。そして、切断直前呼状態が「発信中」である場合(ステップ#04:Yes)、接続状態決定部5は、切断直前サービス状態が「圏外」であるか否かの判定を行う(ステップ#05)。そして、切断直前サービス状態が「圏外」である場合(ステップ#05:Yes)、接続状態決定部5は、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「接続要求状態」を選択して決定する(ステップ#08)。一方、切断直前サービス状態が「圏外」でない場合(ステップ#05:No)、すなわち、切断直前サービス状態が「圏内」である場合、接続状態決定部5は、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「待機状態」を選択して決定する(ステップ#09)。
また、切断直前呼状態が「発信中」でない場合(ステップ#04:No)、接続状態決定部5は、切断直前呼状態が「通話中」であるか否かの判定を行う(ステップ#07)。そして、切断直前呼状態が「通話中」である場合(ステップ#07:Yes)、接続状態決定部5は、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「接続待受状態」を選択して決定する(ステップ#07)。一方、切断直前呼状態が「通話中」でない場合(ステップ#07:No)、すなわち、切断直前呼状態が「発信中」でも「通話中」でもない場合、接続状態決定部5は、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「待機状態」を選択して決定する(ステップ#09)。
2.第二の実施形態
次に、本発明の第二の実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。本実施形態に係るナビゲーション装置1は、基本的に上記第一の実施形態と同様の構成を有しているが、接続状態決定部5が「接続待受状態」を選択して決定した場合の当該「接続待受状態」の終了条件を、携帯電話機50との間の通信リンクの復旧以外の要素も考慮して設定している点で、上記第一の実施形態とは異なっている。以下では、本実施形態に係るナビゲーション装置1の構成について、上記第一の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、特に説明しない点については、上記第一の実施形態と同様とする。
2−1.ハンズフリーシステムの全体構成
図4に示すように、本実施形態に係るハンズフリーシステムは、上記第一の実施形態と同様、ナビゲーション装置1と携帯電話機50とを備えて構成されている。そして、ナビゲーション装置1は、近距離無線通信を実行可能であり、同一規格の近距離無線通信を実行可能な通信端末60と無線接続可能に構成されている。図4には、近距離無線通信に加えて通信網100を介した音声通話を実行可能な通信端末60である携帯電話機50に加えて、携帯電話機50以外の通信端末60の一例として、音声ファイルを再生可能な携帯オーディオ機器80を例示している。通信端末60は、近距離無線通信を実行する近距離無線通信部51を備えて構成され、図4には、携帯オーディオ機器80が備える近距離無線通信部51を、符号「51b」で表している。そして、ナビゲーション装置1は、複数の通信端末60(図4に示す例では、携帯電話機50と携帯オーディオ機器80との双方)に対して同時に近距離無線通信による通信リンクを確立した状態とすることが可能に構成されている。なお、携帯電話機50以外の通信端末60(図4に示す例では携帯オーディオ機器80)は、本発明に必須の構成要素ではないが、図4には発明の理解を容易にすべく、携帯オーディオ機器80を示している。
ナビゲーション装置1は、図4に示すように、無線制御ユニット2による近距離無線通信を管理する無線管理部10を備えている。無線管理部10は、無線制御ユニット2との間で互いに情報の受け渡しを行うことが可能に構成されている。また、無線管理部10は、複数の機能部(本例では、無線ユニット制御部11及び接続機器登録部12)を備えている。これらの各機能部は、互いに共通の或いはそれぞれ独立のCPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。また、これらの各機能部は、デジタル転送バス等の通信線を介して互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されている。ここで、各機能部がソフトウェア(プログラム)により構成される場合には、当該ソフトウェアは、演算処理装置が参照可能なRAMやROM等の記憶手段に記憶される。
接続機器登録部12は、通信端末60を無線接続の対象端末として登録するための端末登録処理を実行する接続機器登録手段として機能する。具体的には、接続機器登録部12は、近距離無線通信装置3の通信可能範囲に存在する通信端末60との間で所定の登録処理手順を踏むことで、ナビゲーション装置1との間での通信リンクの確立が可能な通信端末として当該通信端末60を登録する。そして、接続機器登録部12が登録した単数又は複数の通信端末60を識別するための識別符号(例えばID等)の情報が、ナビゲーション装置1が備える識別符号記憶手段13に記憶される。なお、識別符号記憶手段13は、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等のように、情報を記憶及び書き換え可能な記録媒体をハードウェア構成として備えて構成される。
無線ユニット制御部11は、近距離無線通信装置3との間での通信リンクの確立を許容する通信端末60を特定する通信可能端末特定手段として機能する。具体的には、無線ユニット制御部11には、無線制御ユニット2がその通信可能範囲に検出した通信端末60に関する情報が送信される。そして、無線ユニット制御部11は、無線制御ユニット2が検出した通信端末60の中にナビゲーション装置1との間での通信リンクの確立を許容する通信端末60があるか否かを判定し、その判定結果の情報を無線制御ユニット2に送信する。具体的には、無線ユニット制御部11は、無線制御ユニット2から送信された通信端末60の識別符号の情報と、識別符号記憶手段13に記憶された識別符号の情報とを照合して、無線制御ユニット2が検出した通信端末60の中にナビゲーション装置1との間での通信リンクの確立が可能な通信端末60があるか否かを判定する。そして、当該通信リンクの確立が可能な通信端末60の中に通信リンクの確立を許容する通信端末60があるか否かを判定する。なお、無線ユニット制御部11は、基本的に、無線制御ユニット2の通信可能範囲に存在する単数又は複数の通信端末60の内の、接続機器登録部12により登録された通信端末60の全てに対して、通信リンクの確立を許容するように構成されている。
そして、無線制御ユニット2は、無線ユニット制御部11によって通信リンクの確立が許容された通信端末60に対して、通信リンクを確立するためのリンク確立処理を実行し、当該通信端末60とナビゲーション装置1(近距離無線通信装置3)との間の通信リンクが確立される。なお、このようなナビゲーション装置1側からの通信リンクの確立処理は、ナビゲーション装置1の主電源がオン状態となった際に自動的に実行される。また、使用者のナビゲーション装置1に対する操作により、ナビゲーション装置1側から通信リンクの確立処理を実行することもできる。
なお、通信リンクの確立処理は、近距離無線通信装置3が「接続待受状態」とされており、無線制御ユニット2の通信可能範囲内に存在する通信端末60からナビゲーション装置1に対して接続要求が送信された場合にも実行可能に構成されている。このような場合には、無線制御ユニット2は、接続要求を送信した通信端末60に関する情報を、無線ユニット制御部11に送信する。無線ユニット制御部11は、接続要求を送信した当該通信端末60に対して通信リンクの確立を許容するか否かを判定し、その判定の結果を無線制御ユニット2に送信する。そして、無線制御ユニット2は、接続要求を送信した通信端末60に対して無線ユニット制御部11が通信を許容すると判定した場合に、当該通信端末60との間の通信リンクの確立処理を実行する。
本実施形態では、無線ユニット制御部11は、ナビゲーション装置1に対して接続要求を送信した通信端末60が、現在の「接続待受状態」の原因となった第二切断を実行した携帯電話機50である場合に、当該通信端末60(すなわち、第二切断を実行した携帯電話機50)との間の通信リンクの確立処理(すなわち、通信リンクの復旧処理)を実行するように構成されている。すなわち、本例では、「接続待受状態」では、第二切断を実行した携帯電話機50からの接続要求のみを受け入れるように構成されている。これにより、第二切断を実行した携帯電話機50との間の通信リンクをより確実に復旧することが可能となっている。また、第二切断を実行した携帯電話機50以外の通信端末60(第二切断を実行した携帯電話機50以外の携帯電話機を含む。図4に示す例では、携帯オーディオ機器80。)との間で、使用者の意図とは無関係に通信リンクが確立されることや、正規の手順以外の方法で通信リンクが確立されることを抑制することも可能となっている。
また、無線ユニット制御部11は、使用者の操作或いはナビゲーション装置1の設定により、無線制御ユニット2が使用される「使用状態」と、無線制御ユニット2が使用されない「不使用状態」との間の切り替えを行う無線使用状態設定手段としても機能する。なお、無線制御ユニット2の不使用状態では、無線制御ユニット2が備える近距離無線通信装置3に対する給電を停止することで、ナビゲーション装置1の消費電力の低減を図ることができる。
2−2.無線制御ユニットの構成
上記第一の実施形態と同様、無線制御ユニット2は、接続監視部4により一度接続が成立した通信リンクの切断が検出された場合に、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定部5を備えている。そして、本実施形態では、接続状態決定部5は、切断理由が「第二切断」であって切断直前呼状態が「通話中」であることにより「接続待受状態」を選択して決定した場合に、接続関係特定処理が実行されたこと、又は近距離無線通信装置3が通信不能状態となったことを条件として、「接続待受状態」を終了するように構成されている。すなわち、接続状態決定部5は、接続関係特定処理が実行されたか否かの判定、及び近距離無線通信装置3が通信不能状態となったか否かの判定の内の少なくともいずれかの判定を実行するように構成される。本例では、接続状態決定部5は、これら双方の判定を実行するように構成されており、接続関係特定処理が実行された場合や、近距離無線通信装置3が通信不能状態となった場合に、「接続待受状態」の終了を決定する。そして、接続状態決定部5が「接続待受状態」の終了を決定すると、当該決定に関する情報が近距離無線通信装置3に入力され、近距離無線通信装置3は「接続待受状態」を終了する。なお、近距離無線通信装置3は、「接続待受状態」を終了した後に、「待機状態」となるように構成されている。
ここで、「接続関係特定処理」とは、ナビゲーション装置1が実行可能な処理の内の特定の処理(ここでは、無線接続に関係する処理)を意味し、具体的には、近距離無線通信を実行可能な通信端末60(携帯電話機50を含む)との間の無線接続の準備又は状態変更のための処理である。また、近距離無線通信装置3に関して「通信不能状態」とは、近距離無線通信装置3が近距離無線通信による通信リンクが確立不能な状態である。
本実施形態では、このように「接続関係特定処理」や「通信不能状態」に基づき「接続待受状態」の終了条件を設定することで、「接続待受状態」が必要以上に長時間維持されることが抑制され、ナビゲーション装置1が備える演算処理装置の演算負荷が不必要に増大することを抑制可能な構成となっている。以下、この点について補足説明する。
上記第一の実施形態と同様、本実施形態では、ハンズフリー機能による「通話中」である時に音声移管操作が行われた場合には、通話の終了後に携帯電話機50側からナビゲーション装置1に接続要求が送信されることを前提としている。近距離無線通信装置3は、携帯電話機50からの当該接続要求を受信すべく、音声移管操作後に「接続待受状態」とされる。
ところで、通話の終了後の通信環境の良否によっては、携帯電話機50が通話の終了後に送信した接続要求を、近距離無線通信装置3が受信できず、当該接続要求による通信リンクの復旧が行えない事態が発生し得る。そして、このような事態が発生した場合に、再度携帯電話機50から接続要求が送信されないような構成では、携帯電話機50から接続要求が送信されないにもかかわらず「接続待受状態」が維持され、ナビゲーション装置1が備える演算処理装置の演算負荷が不必要に増大するおそれがある。このような携帯電話機50から接続要求が送信されないにもかかわらず「接続待受状態」が維持される状態は、携帯電話機50に不具合が発生した場合にも生じ得る。
上記の点に鑑みて、本実施形態では、携帯電話機50による通話が終了しているとみなせるような処理(すなわち、上記の「接続関係特定処理」)がナビゲーション装置1において実行されたか否かを、接続状態決定部5が判定するように構成されている。すなわち、使用者の操作により、近距離無線通信を実行可能な通信端末60(携帯電話機50を含む)との間の無線接続の準備又は状態変更のための処理が実行された場合には、一般的に、使用者による携帯電話機50を利用した通話は終了しているとみなすことができる。よって、接続状態決定部5は、接続関係特定処理が実行された場合には、「接続待受状態」を終了する決定を行う。
また、近距離無線通信装置3が「通信不能状態」にある場合には、携帯電話機50が接続要求を送信しても通信リンクを復旧することができない。よって、本実施形態では、近距離無線通信装置3が通信不能状態にあるか否かを接続状態決定部5が判定し、近距離無線通信装置3が通信不能状態にある場合には、「接続待受状態」を終了する決定を行う。
以上のように「接続待受状態」の終了条件を設定する構成を備えることで、「接続待受状態」が必要以上に長時間維持されることが抑制され、ナビゲーション装置1が備える演算処理装置の演算負荷が不必要に増大することが抑制される。
ところで、本実施形態では、「接続関係特定処理」は、通信端末60を無線接続の対象端末として登録するための「端末登録処理」、及び通信端末60(第二切断を実行した携帯電話機50を含む)との間の近距離無線通信による通信リンクを確立するための「リンク確立処理」を含む。ここで、「端末登録処理」は、無線接続の準備のための処理の一例であり、「リンク確立処理」は、無線接続の状態変更のための処理の一例である。なお、「接続関係特定処理」に、これら以外の処理(例えば、近距離無線通信による通信リンクを切断するための「リンク切断処理」等)も含めることもできる。すなわち、本願にいう「無線接続の状態変更」は、通信リンクの接続処理及び切断処理の双方を含む概念である。
また、「通信不能状態」は、近距離無線通信装置3が非動作中とされた「非動作状態」を含む。ここで、「非動作状態」とは、例えば、使用者の操作やナビゲーション装置1の設定により、無線制御ユニット2に対する給電が停止された状態や無線制御ユニット2の動作が無効化された状態等の、無線制御ユニット2が「不使用状態」に設定された状態である。また、ナビゲーション装置1の主電源がオフされた電源オフ状態(例えば、車両が備える各電気機器に対する電源供給のオン又はオフを切り替えるアクセサリスイッチ(ACC)がオフされた状態)も、「非動作状態」に含まれる。
本実施形態では、一例として、接続状態決定部5が、「接続関係特定処理」として「端末登録処理」及び「リンク確立処理」のみを判定の対象とし、上記の「通信不能状態」として「非動作状態」のみを判定の対象とするように構成されている。すなわち、本実施形態では、接続状態決定部5は、「端末登録処理」が実行されたこと、「リンク確立処理」が実行されたこと、又は近距離無線通信装置3が「非動作状態」となったことを条件として、「接続待受状態」を終了するように構成されている。このような判定を可能とすべく、接続状態決定部5には、ナビゲーション装置1において「端末登録処理」が実行された場合には、その情報が例えば接続機器登録部12から入力される。また、接続状態決定部5には、ナビゲーション装置1において「リンク確立処理」が実行された場合には、その情報が例えば近距離無線通信装置3から入力される。さらに、接続状態決定部5には、近距離無線通信装置3が「非動作状態」とされた場合には、その情報が例えば無線ユニット制御部11から入力される。
なお、上記のように、「リンク確立処理」には、第二切断を実行した携帯電話機50との間の近距離無線通信による通信リンクを確立するためのリンク確立処理も含まれる。この場合のリンク確立処理は、通信リンクの復旧処理となる。よって、本実施形態においても、上記第一の実施形態と同様、携帯電話機50との間の通信リンクが復旧すると、「接続待受状態」は終了する。
2−3.動作処理の手順
次に、図5を参照して、本実施形態に係る接続状態決定部5において実行される「接続待受状態」の終了判定処理の手順(終了判定方法)について説明する。以下に説明する終了判定処理の手順は、接続状態決定部5を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実行される。接続状態決定部5がプログラムにより構成される場合には、ナビゲーション装置1が有する演算処理装置が、接続状態決定部5を構成するプログラムを実行するコンピュータとして動作する。
近距離無線通信装置3が「接続待受状態」とされると(ステップ#11:Yes)と、接続状態決定部5は「端末登録処理」が実行されたか否かの判定を行う(ステップ#12)。そして、「端末登録処理」が実行された場合には(ステップ#12:Yes)、接続状態決定部5は、「接続待受状態」を終了することを決定する(ステップ#15)。一方、「端末登録処理」が実行されていない場合には(ステップ#12:No)、接続状態決定部5は、「リンク確立処理」が実行されたか否かの判定を行う(ステップ#13)。そして、「リンク確立処理」が実行された場合には(ステップ#13:Yes)、接続状態決定部5は、「接続待受状態」を終了することを決定する(ステップ#15)。一方、「リンク確立処理」が実行されていない場合には(ステップ#13:No)、接続状態決定部5は、近距離無線通信装置3が「非動作状態」となっているか否かの判定を行う(ステップ#14)。そして、近距離無線通信装置3が「非動作状態」となっている場合には(ステップ#14:Yes)、接続状態決定部5は、「接続待受状態」を終了することを決定する(ステップ#15)。一方、近距離無線通信装置3が「非動作状態」となっていない場合には(ステップ#14:No)、処理はステップ#12に戻される。すなわち、「端末登録処理」及び「リンク確立処理」の何れも実行されておらず、且つ、近距離無線通信装置3が「非動作状態」となっていない間は、ステップ#12〜ステップ#14の処理が繰り返し実行される。そして、ステップ#12〜ステップ#14の少なくとも何れかのステップにおいてYesと判定されると、すなわち、「端末登録処理」及び「リンク確立処理」の何れが実行されるか、或いは近距離無線通信装置3が「非動作状態」となると、接続状態決定部5は「接続待受状態」の終了を決定する。なお、ステップ#12〜ステップ#14の実行順序は適宜変更であり、また当該3つのステップの少なくとも2つを同時に実行することも可能である。
3.その他の実施形態
最後に、本発明に係る車載端末装置の、その他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される特徴構成は、その実施形態でのみ適用されるものではなく、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される特徴構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記第一及び第二の実施形態では、接続状態決定部5が、通信リンクの切断理由、切断直前呼状態、及び切断直前サービス状態に基づいて、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。従って、接続状態決定部5が、切断直前サービス状態を考慮せずに、通信リンクの切断理由及び切断直前呼状態に基づいて近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、ナビゲーション装置1が、サービス状態取得部8を備えない構成としても良い。また、接続状態決定部5が、近距離無線通信装置3と携帯電話機50との間の近距離無線通信による無線接続の強さ(電波状態)に関する状態にも基づいて、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する構成としても好適である。
(2)上記第一及び第二の実施形態では、切断直前サービス状態が、「圏外」及び「圏内」の二つの状態に分類される場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。したがって、切断直前サービス状態を、例えば、「圏外」、「第一圏内」、「第二圏内」、「第三圏内」、「第四圏内」の5つの状態に分類する等、サービス領域内における携帯電話機50と通信網100との間の無線接続の強さ(電波状態)に応じて「圏内」を複数のレベルに分割する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(3)上記第一及び第二の実施形態では、携帯電話機50の呼状態が、「待ち受け中」、「着信中」、「発信中」、「呼び出し中」、「通話中」の5つの状態に分類される場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。したがって、例えば、携帯電話機50の呼状態を、「第一状態(発信中)」、「第二状態(通話中)」、及び「第一状態」でも「第二状態」でもない状態である「第三状態」の3つの状態に分類したり、「第一状態(待ち受け中)」と、「第一状態」以外の状態である「第二状態」との2つの状態に分類する等、5つ以外の個数に分類する構成としても好適である。
(4)上記第一及び第二の実施形態では、接続状態決定部5が、通信リンクの切断理由、切断直前呼状態、及び切断直前サービス状態に基づいて、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。従って、接続状態決定部5が、通信リンクの切断理由、切断直前呼状態、切断直前サービス状態に加え、通信リンクの切断の直前における蓄電装置70の蓄電量である切断直前蓄電量にも基づいて近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この際、接続状態決定部5は、通信リンクが切断された場合に、蓄電装置70の切断直前蓄電量を現在蓄電量取得部9から取得することができる。なお、この場合において、接続状態決定部5が、切断直前サービス状態を考慮せずに、通信リンクの切断理由、切断直前呼状態、及び切断直前蓄電量に基づいて近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する構成としても好適である。また、接続状態決定部5が、切断直前蓄電量を考慮せずに近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する場合には、ナビゲーション装置1が現在蓄電量取得部9を備えない構成としても好適である。
また、上記のように、接続状態決定部5が、切断直前蓄電量にも基づいて近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する構成において、接続状態決定部5は、切断直前蓄電量が所定の閾値以下である場合には、切断理由や切断直前呼状態等がいずれの状態であっても、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として「待機状態」を選択して決定すると好適である。なお、所定の閾値は、ハンズフリー通話を行う際の通話可能時間に応じた蓄電量の値とすると好適である。通話可能時間としては、例えば、1分、5分などとすることができる。また、所定の閾値を、蓄電装置70の満充電状態での蓄電量を基準として定めても好適である。例えば、満充電状態での蓄電量の5%、10%に相当する蓄電量の値を閾値とすることができる。
(5)上記第一及び第二の実施形態では、接続状態決定部5が、図2に示す規則に従って、一度接続が成立した通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。特に、切断理由が「第二切断」である場合に、通信リンクの切断後の近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態をどのような状態とするかは、携帯電話機50の仕様等に基づいて適宜変更することができる。すなわち、携帯電話機50が通信リンクの切断後に近距離無線通信装置3に対して接続要求を送信する状態となる場合には、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を「接続待受状態」とすると好適である。また、携帯電話機50が使用者の操作によらず通信リンクの切断処理を行うような場合には、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を「接続要求状態」とすると好適である。
(6)上記第一及び第二の実施形態では、接続状態決定部5が、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態として、「接続要求状態」、「接続待受状態」、及び「待機状態」のいずれかの状態を選択して決定する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、上記第一の実施形態の構成において、「接続要求状態」、「接続待受状態」、及び「待機状態」のうちの何れか2つの状態のみを選択肢として有する構成としても好適である。また、上記第二の実施形態の構成においては、「接続待受状態」と、「接続要求状態」及び「待機状態」の内の何れか一方と、を選択肢として有する構成としても好適である。さらに、通信リンクの接続が成立していた携帯電話機50とは別の携帯端末へ接続要求を送信する「別端末接続要求状態」等、「接続要求状態」、「接続待受状態」、及び「待機状態」以外の状態を選択肢として有する構成としても好適である。
(7)上記第一の実施形態では、接続状態決定部5が「接続要求状態」や「接続待受状態」を選択した場合には、携帯電話機50との間の通信リンクが復旧すると、それらの状態が終了される場合を例として説明した。また、上記第二の実施形態では、接続状態決定部5が「接続待受状態」を選択した場合には、接続関係特定処理が実行されたこと、又は近距離無線通信装置3が通信不能状態となったことを条件として、「接続待受状態」が終了される場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではなく、予め定められた待ち時間(例えば、5分、10分、30分、1時間等)が経過した場合にも、「接続要求状態」や「接続待受状態」が終了する構成とすることもできる。
(8)上記第二の実施形態では、「接続待受状態」では、第二切断を実行した携帯電話機50からの接続要求のみを受け入れるように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、「接続待受状態」において、第二切断を実行した携帯電話機50以外の通信端末60からの接続要求も受け入れ、当該通信端末60との間の通信リンクを確立する構成とすることも当然に可能である。この場合において、登録された携帯電話機50からの接続要求のみを受け入れる構成、登録された通信端末60(携帯電話機50を含む)からの接続要求のみを受け入れる構成、或いは、登録されていない通信端末60(携帯電話機50を含む)からの接続要求も受け入れる構成とすることができる。なお、登録されていない通信端末60(携帯電話機50を含む)からの接続要求も受け入れる構成では、登録されていない通信端末60との間の通信リンクの確立は、当該通信端末60の登録と同時に行う。なお、このように「接続待受状態」において、第二切断を実行した携帯電話機50以外の通信端末60からの接続要求も受け入れ、当該通信端末60との間の通信リンクを確立する構成では、第二切断を実行した携帯電話機50以外の通信端末60と通信リンクを確立した後も、当該携帯電話機50からの接続要求の受信を待つべく「接続待受状態」を維持する構成として良いし、「接続待受状態」を終了する構成としても良い。
(9)上記の第二の実施形態では、接続状態決定部5が、接続関係特定処理が実行されたか否かの判定、及び近距離無線通信装置3が通信不能状態となったか否かの判定の双方を実行する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、接続状態決定部5が、接続関係特定処理が実行されたか否かの判定、及び近距離無線通信装置3が通信不能状態となったか否かの判定の内のいずれか一方の判定のみを行い、当該判定の結果に基づき「接続待受状態」を終了するか否かの決定を行う構成とすることもできる。
(10)上記第二の実施形態では、接続状態決定部5が、「端末登録処理」が実行されたこと、「リンク確立処理」が実行されたこと、又は近距離無線通信装置3が「非動作状態」となったことを条件として、「接続待受状態」を終了するように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、これらの3つの条件の内の何れか1つ又は2つの条件に基づき、「接続待受状態」を終了するか否かの判定を行う構成とすることもできる。また、接続状態決定部5が、「リンク切断処理」が実行されたことも、「接続待受状態」を終了する条件として加える構成とすることもできる。
(11)上記第一及び第二の実施形態では、使用者がナビゲーション装置1に対して音声移管操作を行った場合と、使用者が携帯電話機50に対して音声移管操作を行った場合とを区別することなく、音声移管操作が行われた場合には一律に、近距離無線通信装置3を「接続待受状態」とするように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、これらの操作を区別し、何れか一方の音声移管操作が実行された場合(例えば、使用者がナビゲーション装置1に対して音声移管操作を実行した場合)にのみ、近距離無線通信装置3を「接続待受状態」とするように構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。このような構成では、接続状態決定部5は、通信リンクの切断理由や切断直前呼状態に加えて、使用者がナビゲーション装置1に対して音声移管操作を実行したか否かにも基づき、近距離無線通信装置3の無線接続に関する状態を決定する構成となる。
(12)上記第一及び第二の実施形態では、車載端末装置がナビゲーション装置1であり、携帯端末が携帯電話機50である場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。従って、例えば、車載端末装置がナビゲーション装置1とは別の車載装置であったり、携帯端末が音声通話とデータ通信との双方を実行可能な通信モジュール等の携帯電話機以外の携帯端末である構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(13)上記第一及び第二の実施形態において説明した、ナビゲーション装置1が備える構成要素の無線制御ユニット2に対する割り当ては単なる一例であり、当該割り当ては適宜変更可能である。
(14)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、本願の特許請求の範囲に記載された構成及びこれと均等な構成を備えている限り、特許請求の範囲に記載されていない構成の一部を適宜改変した構成も、当然に本発明の技術的範囲に属する。
本発明は、近距離無線通信を実行可能な無線通信装置を備え、当該無線通信装置を介して、通信網を介した音声通話及び前記近距離無線通信を実行可能な携帯端末に無線接続する車載端末装置に好適に利用することができる。
1:ナビゲーション装置(車載端末装置)
3:近距離無線通信装置(無線通信装置)
4:接続監視部(接続監視手段)
5:接続状態決定部(接続状態決定手段)
50:携帯電話機(携帯端末)
60:通信端末
70:蓄電装置
100:通信網

Claims (12)

  1. 近距離無線通信を実行可能な無線通信装置を備え、当該無線通信装置を介して、通信網を介した音声通話及び前記近距離無線通信を実行可能な携帯端末に無線接続する車載端末装置であって、
    前記無線通信装置と前記携帯端末との間の前記近距離無線通信による通信リンクの異常切断をリンクロスとするとともに、前記無線通信装置からの切断処理による前記通信リンクの切断を第一切断とし、更に前記携帯端末からの切断処理による前記通信リンクの切断を第二切断とし、これらいずれかの前記通信リンクの切断を監視する接続監視手段と、
    前記接続監視手段により前記通信リンクの切断が検出された場合に、当該切断の理由である切断理由及び当該切断の直前の前記携帯端末の呼状態である切断直前呼状態の双方に基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定手段と、
    を備える車載端末装置。
  2. 前記接続状態決定手段は、前記無線通信装置の無線接続に関する状態として、前記携帯端末に対して接続要求を送信する接続要求状態、前記携帯端末からの接続要求の受信を待つ接続待受状態、及び前記携帯端末に対する接続要求の送信及び前記携帯端末からの接続要求の受信待ちの双方を行わない待機状態のいずれかの状態を選択して決定する請求項1に記載の車載端末装置。
  3. 前記接続状態決定手段は、前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が通話中である場合には、前記接続待受状態を選択して決定する請求項2に記載の車載端末装置。
  4. 前記接続状態決定手段は、前記近距離無線通信を実行可能な通信端末との間の無線接続の準備又は状態変更のための接続関係特定処理が実行されたこと、又は前記無線通信装置が前記近距離無線通信による通信リンクを確立不能となる通信不能状態となったことを条件として、前記接続待受状態を終了する請求項3に記載の車載端末装置。
  5. 前記接続関係特定処理は、前記通信端末を無線接続の対象端末として登録するための端末登録処理、及び前記通信端末との間の前記近距離無線通信による通信リンクを確立するためのリンク確立処理を含み、
    前記通信不能状態は、前記無線通信装置が非動作中とされた非動作状態を含む請求項4に記載の車載端末装置。
  6. 前記接続待受状態では、前記第二切断を実行した前記携帯端末からの接続要求のみを受け入れる請求項3から5のいずれか一項に記載の車載端末装置。
  7. 前記接続状態決定手段は、前記切断理由が前記リンクロスである場合には、前記接続要求状態を選択して決定し、前記切断理由が前記第一切断である場合、及び前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が発信中でも通話中でもない場合には、前記待機状態を選択して決定する請求項2から6のいずれか一項に記載の車載端末装置。
  8. 前記携帯端末が音声通話を実行可能なサービス領域内に存在する状態を圏内とするとともに、前記携帯端末が前記サービス領域外に存在する状態を圏外とし、これらに関する前記通信リンクの切断の直前の前記携帯端末の状態を切断直前サービス状態とし、
    前記接続状態決定手段は、前記切断直前サービス状態にも基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する請求項1から7のいずれか一項に記載の車載端末装置。
  9. 前記接続状態決定手段は、前記切断理由が前記第二切断であって前記切断直前呼状態が発信中である場合には、前記切断直前サービス状態が前記圏内であれば、前記携帯端末に対する接続要求の送信及び前記携帯端末からの接続要求の受信待ちの双方を行わない待機状態を選択して決定し、前記切断直前サービス状態が前記圏外であれば、前記携帯端末に対して接続要求を送信する接続要求状態を選択して決定する請求項8に記載の車載端末装置。
  10. 前記携帯端末は、当該携帯端末を駆動する蓄電装置を備えており、
    前記接続状態決定手段は、前記通信リンクの切断の直前における前記蓄電装置の蓄電量である切断直前蓄電量にも基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する請求項1から9のいずれか一項に記載の車載端末装置。
  11. 前記接続状態決定手段は、前記切断直前蓄電量が所定の閾値以下である場合には、前記携帯端末に対する接続要求の送信及び前記携帯端末からの接続要求の受信待ちの双方を行わない待機状態を選択して決定する請求項10に記載の車載端末装置。
  12. 近距離無線通信を実行可能な無線通信装置を備え、当該無線通信装置を介して、通信網を介した音声通話及び前記近距離無線通信を実行可能な携帯端末に無線接続する車載端末装置用の無線接続プログラムであって、
    前記無線通信装置と前記携帯端末との間の前記近距離無線通信による通信リンクの異常切断をリンクロスとするとともに、前記無線通信装置からの切断処理による前記通信リンクの切断を第一切断とし、更に前記携帯端末からの切断処理による前記通信リンクの切断を第二切断とし、これらいずれかの前記通信リンクの切断を監視する接続監視機能と、
    前記接続監視機能により前記通信リンクの切断が検出された場合に、当該切断の理由である切断理由及び当該切断の直前の前記携帯端末の呼状態である切断直前呼状態の双方に基づいて、前記無線通信装置の無線接続に関する状態を決定する接続状態決定機能と、
    をコンピュータに実現させるための車載端末装置用の無線接続プログラム。
JP2010154117A 2009-08-06 2010-07-06 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム Active JP5011424B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010154117A JP5011424B2 (ja) 2009-08-06 2010-07-06 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム
US13/202,675 US8700103B2 (en) 2009-08-06 2010-08-02 Vehicle terminal apparatus and program product for vehicle terminal apparatus
CN201080010639.8A CN102342174B (zh) 2009-08-06 2010-08-02 车载终端装置和用于车载终端装置的无线连接程序
DE112010003198.3T DE112010003198B4 (de) 2009-08-06 2010-08-02 Fahrzeugterminalvorrichtung und Programmprodukt für die Fahrzeugterminalvorrichtung
PCT/JP2010/004867 WO2011016218A1 (ja) 2009-08-06 2010-08-02 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009183709 2009-08-06
JP2009183709 2009-08-06
JP2010154117A JP5011424B2 (ja) 2009-08-06 2010-07-06 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011055472A JP2011055472A (ja) 2011-03-17
JP5011424B2 true JP5011424B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=43544128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010154117A Active JP5011424B2 (ja) 2009-08-06 2010-07-06 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8700103B2 (ja)
JP (1) JP5011424B2 (ja)
CN (1) CN102342174B (ja)
DE (1) DE112010003198B4 (ja)
WO (1) WO2011016218A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007023728A1 (de) * 2007-05-22 2008-11-27 Ford Global Technologies, LLC, Dearborn Verfahren und Vorrichtung zur elektronischen Kommunikation zwischen wenigstens zwei Kommunikationsgeräten
US8831817B2 (en) * 2011-03-07 2014-09-09 Ford Global Technologies, Llc Methods and apparatus for lost connection handling
JP5889542B2 (ja) * 2011-04-07 2016-03-22 クラリオン株式会社 無線通信端末及び操作システム
JP5957935B2 (ja) * 2012-02-14 2016-07-27 セイコーエプソン株式会社 制御装置、制御装置の制御方法、及び、プログラム
JP5849918B2 (ja) * 2012-09-28 2016-02-03 株式会社デンソー 車両用通信装置
JP6044359B2 (ja) * 2013-01-18 2016-12-14 株式会社デンソー 車両装置と携帯端末との動作適合化方法、車両装置と携帯端末とを備える車両システム、携帯端末、及び情報センタ
US20150026312A1 (en) * 2013-07-16 2015-01-22 CloudCar Inc. Network service provider selection for vehicle-connected mobile devices
KR101583925B1 (ko) 2014-05-09 2016-01-08 현대자동차주식회사 블루투스 연결 제어 방법
JP6756813B2 (ja) * 2015-07-07 2020-09-16 ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア 接続構成
JP6964976B2 (ja) * 2016-12-26 2021-11-10 ダイハツ工業株式会社 車両用通信装置
CN106912002B (zh) * 2017-01-22 2022-02-15 斑马信息科技有限公司 通信控制方法,通信控制装置、车载设备和交通运输工具
JP7117121B2 (ja) * 2018-03-28 2022-08-12 日産自動車株式会社 無線通信方法及び無線通信装置
CN111132098B (zh) * 2018-10-31 2023-11-28 阿尔卑斯通信器件技术(上海)有限公司 通信器、中央通信装置以及蓝牙通信系统
JP2022151313A (ja) 2021-03-26 2022-10-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子機器連携システム、無接点充電器、制御装置、および方法
CN113329116B (zh) * 2021-05-28 2023-07-07 北京小鹏汽车有限公司 交通工具的通信方法、服务器、交通工具及通信系统
CN113963560B (zh) * 2021-10-19 2023-02-03 阿波罗智能技术(北京)有限公司 控制自动驾驶车辆的方法、装置、车辆及云端服务器

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3289509B2 (ja) 1994-09-09 2002-06-10 三菱電機株式会社 Tv会議システム
FI100936B (fi) * 1995-10-04 1998-03-13 Nokia Mobile Phones Ltd Menetelmä muodostetun yhteyden säilyttämiseksi matkaviestinjärjestelmä ssä matkaviestimen paristonvaihdon aikana
JP2002027558A (ja) 2000-07-13 2002-01-25 Nec Eng Ltd 移動体通信システム及びそれに用いるネットワーク接続方式
US7233808B2 (en) * 2001-09-05 2007-06-19 Agere Systems Inc. Smart BLUETOOTH interface gateway to mate a non-BLUETOOTH wireless device with a BLUETOOTH headset
US6993367B2 (en) * 2002-09-04 2006-01-31 Fujitsu Ten Limited In-car telephone system, hands-free unit and portable telephone unit
JP2004180244A (ja) 2002-11-29 2004-06-24 Alps Electric Co Ltd 回線接続復旧方法および回線接続復旧プログラム
JP3816475B2 (ja) * 2003-09-30 2006-08-30 株式会社東芝 携帯無線通信装置
JP5042629B2 (ja) 2003-11-13 2012-10-03 トムソン ライセンシング 統合型セルラ/pcs−pots通信システム
JP4474959B2 (ja) * 2004-03-16 2010-06-09 日本電気株式会社 ハンズフリー通話異常時のリカバリ方法及びそのシステム、ハンズフリー電話装置並びに制御プログラム
JP4559761B2 (ja) 2004-03-22 2010-10-13 株式会社東芝 無線端末装置
JP2007013411A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Denso Corp 車載無線通信機
JP4063842B2 (ja) * 2005-10-05 2008-03-19 Necインフロンティア株式会社 携帯情報端末に用いられる近地無線通信システム
JP4506778B2 (ja) 2007-04-27 2010-07-21 株式会社デンソー 車載装置
JP4935524B2 (ja) * 2007-06-15 2012-05-23 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 情報処理装置
TWM338576U (en) 2008-02-04 2008-08-21 Nifco Taiwan Corp Rope buckle
JP4435257B1 (ja) 2008-12-24 2010-03-17 株式会社東芝 情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE112010003198T8 (de) 2012-09-13
JP2011055472A (ja) 2011-03-17
US20110306338A1 (en) 2011-12-15
US8700103B2 (en) 2014-04-15
DE112010003198B4 (de) 2014-09-04
DE112010003198T5 (de) 2012-06-28
CN102342174A (zh) 2012-02-01
WO2011016218A1 (ja) 2011-02-10
CN102342174B (zh) 2014-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5011424B2 (ja) 車載端末装置及び車載端末装置用の無線接続プログラム
US10742247B2 (en) Short-range wireless communication apparatus
US8761673B2 (en) Short-range wireless communication apparatus
KR101543161B1 (ko) 블루투스 연결 제어 방법
JP5278506B2 (ja) 近距離無線通信装置
US20030220121A1 (en) Radio communication system for notifying incommunicable state, and device and method used for the system
US9106309B2 (en) Vehicular communication system, vehicular communication apparatus and portable terminal apparatus
US8639187B2 (en) Mobile communication terminal apparatus and method for controlling short-range wireless communication
JP2008053805A (ja) 車載ハンズフリー装置
EP3557942A1 (en) Automatically enabling wireless communication
US20050070338A1 (en) Handsfree communication control method, portable radio communication apparatus and handsfree system
CN110944313A (zh) 一种蓝牙连接方法、装置、存储介质及终端
JP2006279586A (ja) 携帯通信機器およびその携帯通信機器を含む通信システム
KR101567278B1 (ko) 블루투스 연결 제어 방법
JP2004180257A (ja) 通信システムおよび通信装置
JP6241171B2 (ja) 携帯情報端末
US11672030B2 (en) Control method, on-vehicle device, and storage medium
US9654947B2 (en) Line connection apparatus and method
KR20090025445A (ko) 휴대용 단말기의 인체 통신 연결 장치 및 방법
JP2013201767A (ja) 近距離無線通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120510

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5011424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250