JP5010543B2 - 可変共振器及び可変フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、可変共振器及び可変フィルタに関する。
高周波を用いた無線通信の分野においては、数多い信号の中から特定の周波数の信号を取り出すことで、必要な信号と不必要な信号とを分別している。この機能を果たす回路はフィルタと呼ばれ、多くの無線通信装置に搭載されている。
一般的なフィルタでは、フィルタの特性を表す中心周波数、帯域幅などは不変である。このようなフィルタを用いた無線通信装置を様々な周波数用途に対応させるために、中心周波数と帯域幅との組み合わせが異なるフィルタを複数個用意し、周波数用途に応じてフィルタをスイッチなどで切り替える方法が容易に考えられる。この方法では、所望の中心周波数と帯域幅との組合せの数だけフィルタが必要であり、回路規模が大きくなる。このため装置が大型化してしまう。また、予め用意した各フィルタが有する周波数特性以外の周波数特性で当該フィルタを動作させることは出来ない。
この問題を解決するために、非特許文献1に開示される可変フィルタは、2つのマイクロストリップ線路802を互いの端部をそれぞれ対向させることでリング状に配置し、対向する端部同士をPINダイオード10aで接続した共振器(図43参照)を用いることで、フィルタの中心周波数を可変としている(例えば、非特許文献1参照。)。
しかし、非特許文献1に開示されるフィルタは、中心周波数を可変とするものであるが、帯域幅を大幅に可変とすることはできない。
このような実情に鑑みて、帯域幅を変更可能でありながら共振周波数及び中心周波数を帯域幅の変更とは独立に且つ自在に変更することが可能な可変共振器及び可変フィルタが提案されている(例えば、非特許文献2参照。)。
この可変共振器及び可変共振器は、図44に例示するように、伝送線路6に分岐回路として電気的に接続された環状線路2を有する。環状線路2には、リアクタンス値が同一とされた複数の可変リアクタンス手段4と、複数のスイッチ5が電気的に接続されている。この可変共振器及び可変共振器によれば、可変リアクタンス手段4のリアクタンス値を変化させることにより、共振周波数及び中心周波数を帯域幅の変更とは独立に且つ自在に変化させることが可能であり、複数のスイッチ5の中からオン状態(電気的に接続した状態)とするスイッチ5を選択することで、すなわち角OABに応じて、その共振周波数及び中心周波数を一定に保ったまま帯域幅を自在に変化させることが可能である。
T. Scott Martin, Fuchen Wang and Kai Chang, "ELECTRONICALLY TUNABLE AND SWITCHABLE FILTERS USING MICROSTRIP RING RESONATOR CIRCUITS", IEEE MTT-S Digest, 1988, pp.803-806. K.Kawai, H.Okazaki, S.Narahashi, "Ring Resonators for Bandwidth and Center Frequency Tunable Filter", Proceedings of the 37th European Microwave Conference, October 2007
非特許文献2に記載された可変共振器及び可変フィルタにおいては、例えば可変リアクタンス手段4としてPINダイオードを、スイッチ5としてトランジスタスイッチをそれぞれ用いたときには、下記の問題が生じ得る。
可変リアクタンス手段4としてPINダイオードを用いる場合、全部のPINダイオードの容量を所望の値にするために、PINダイオード及び環状線路2に直流バイアスをかける必要がある。しかし、その直流バイアスをかけようとする環状線路2にはトランジスタスイッチが電気的に接続されており、オン状態のトランジスタスイッチから接地導体へ直流電流が漏れるため、PINダイオード及び環状線路2に直流バイアスをかけることができない。このため、可変リアクタンス手段4としてのPINダイオードの容量を所望の値にすることができず、共振周波数及び中心周波数を変化させることはできない。
このように、例えば可変リアクタンス手段4として安価なPINダイオードを用いることができず、設計の自由度がないという問題があった。
このような実情に鑑みて、この発明は、より設計の自由度が高い可変共振器及び可変フィルタ提供することを目的とする。
この発明による可変共振器は、第一環状線路と、第一環状線路に、3以上のキャパシタを介して電気的に接続された第二環状線路と、第一環状線路における異なる部位に一端が電気的に接続され、他端が接地導体に電気的に接続され、第一環状線路とその接地導体との電気的な接続/非接続を切り替え可能な2以上のスイッチと、第二環状線路の周方向に沿って、電気長に基づく所定間隔で、第二環状線路に電気的に接続された、リアクタンス値を変更可能な3以上の可変リアクタンス手段と、を含む。
この発明による可変フィルタは、伝送線路と、分岐回路としての上記可変共振器とを含む。
この発明によれば、第一環状線路と第二環状線路とがキャパシタで電気的に接続されている。したがって、可変リアクタンス手段が接続された第二環状線路に直流バイアスをかけることができる。したがって、例えば可変リアクタンス手段としてPINダイオードを用いることができ、部品の選択の幅が広がり、設計の自由度が増す。
図1を参照して、マイクロストリップ線路構造を用いた可変共振器の一実施形態を説明する。
第一環状線路21及び第二環状線路22が、誘電体基板905(図2参照)の一方の面上に金属等の導電体で形成される。第一環状線路21及び第二環状線路22は、互いに径が異なり、また、同心円状に配置される。誘電体基板905の、第一環状線路21及び第二環状線路22が設けられる面とは反対側の面(裏面と云うことにする。)には、接地導体904が金属等の導電体で形成される。
第一環状線路21及び第二環状線路22は、均一な特性インピーダンスを持つ線路とするのが望ましい。ここで、「均一の特性インピーダンスを持つ」とは、第一環状線路21及び第二環状線路22のそれぞれを周方向の任意の長さで切断したとき、いずれの切断片においても同じ特性インピーダンスであることをいう。厳密に完全に同じ特性インピーダンスにすることは必須の技術事項ではなく、実用上の観点からはほぼ同じ特性インピーダンスとなるように第一環状線路21及び第二環状線路22を作製すれば足りる。例えば、第一環状線路21の周方向に直交する方向を第一環状線路21の幅と称せば、誘電体基板905の比誘電率が均一である場合には、どの部分でもほぼ同じ幅の第一環状線路21とすることで、第一環状線路21は均一な特性インピーダンスを持つ。
第一環状線路21及び第二環状線路22のそれぞれの周長は、可変共振器が所望の性能を得ることができるように定められる。
Nを3以上の整数として、第一環状線路21と第二環状線路22との間に、第一環状線路21と第二環状線路22とを電気的にそれぞれ接続するN個のキャパシタ3が配置される。図1に示す例では、N=4である。N個のキャパシタ3は、第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において等電気長間隔で接続される。すなわち、N個のキャパシタ3は第一環状線路21の周方向において等電気長間隔で第一環状線路21に接続され、同様にN個のキャパシタ3は第二環状線路22の周方向において等電気長間隔で第二環状線路22に接続される。この例では、4つのキャパシタ3の内の1つのキャパシタ3が、第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において、給電点7と同じ位置に接続される。
2以上のスイッチ5が、第一環状線路21に電気的に接続される。図2に例示するように、スイッチ5の一端5aが第一環状線路21に電気的に接続され、スイッチ5の他端5bが誘電体基板905裏面の接地導体904に、導電体933およびビアホール906を介して電気的に接続されている。なお、導電体933の形状などには一切の限定はないから、図1では導電体933の図示を省略している。各スイッチ5の配置は、それぞれ等間隔とすることに限定されず、所望の帯域幅を得るべく任意に設計できる。また、各スイッチ5に限らず本明細書においてスイッチと云えば、接点型のスイッチに限定するものではなく、例えばダイオード、トランジスタなどを用いた、回路網に接点を設けないで回路の開閉機能を有するいわゆるスイッチング素子とすることもできる。具体例としては、スイッチングダイオードなどが挙げられる。
各スイッチ5は、第一環状線路21と接地導体904との電気的な接続/非接続を切り替えることができる。所望の帯域幅を得ることができるように、1つのスイッチ5が選択されて、その選択されたスイッチ5が第一環状線路21と接地導体904とを電気的に接続する。このようにして、第一環状線路21の周方向における接地部分の位置が決定される。接地部分の位置を、角AOBの角度θで表すことにする。角度θは、中心Oと給電点7の中心Oに関する点対称の位置とを含む線分OAと、中心Oと選択されたスイッチ5が第一環状線路21に接続される位置とを含む線分OBとがなす角度のことである。
選択されるスイッチ5の位置に応じて、すなわちθに応じて、共振周波数及び中心周波数はそのままで、帯域幅が変化することが知られている。詳細については特許出願2007−219967に譲るが、以下その原理について簡単に説明する。スイッチ5の位置に応じて、共振周波数及び中心周波数の周辺に生じる零点の位置を動かすことが可能である。ここで零点は、伝達係数(Transmission Coefficient:単位はデシベル[dB])が極小、つまり挿入損失が極大となる周波数である。この零点の位置によって帯域幅が決まるため、導通状態にするスイッチ5の位置に応じて、可変共振器の帯域幅を変化させることができるのである。
Mを4以上の偶数として、それぞれリアクタンス値を変更可能なM個の可変リアクタンス手段4が、第二環状線路22に電気的に接続される。図1に示す例では、M=4である。M個の可変リアクタンス手段4は、第二環状線路22の周方向に沿って、電気長に基づく所定の間隔で、第二環状線路22に電気的に接続される。
インピーダンスZをZ=R+jX(jは虚数単位)と表すとすると、可変リアクタンス手段4は、理想的には、可変リアクタンス手段そのもののインピーダンスZについてR=0且つXを変更可能な可変リアクタンス手段である。現実的にはR≠0であるが、本発明の基本的な原理には影響がない。可変リアクタンス手段4の具体例としては、バリアブルキャパシタ、可変インダクタ、伝送線路などの回路素子、これらのうち同種のものを複数組み合わせた回路、これらのうち異種のものを複数組み合わせた回路などが挙げられる。
可変リアクタンス手段4はそれぞれ、同じ若しくはほぼ同じリアクタンス値を取ることが可能なものである必要がある。ここで、「ほぼ同じ」リアクタンス値を取ることができればよい、換言すれば、可変リアクタンス手段4をそれぞれ完全に同じリアクタンス値とすることを設計条件として厳格には要求しないことの理由は、可変リアクタンス手段4それぞれのリアクタンス値が完全に同じではなくても、共振周波数及び中心周波数に少しのずれが生じて一定にはならないものの(要するに所望の共振周波数及び中心周波数を維持できない。)、この程度のずれであれば帯域幅に吸収されるので、実用上何ら問題が生じないことにある。以下では、この意味を含んだ技術事項として、可変リアクタンス手段4はそれぞれ、同じリアクタンス値を取ることが可能なものであるとする。
なお、可変リアクタンス手段4を全て同種のものとすることが望ましいが、前述のとおり同じリアクタンス値を取るという条件を達成できるのであれば必ずしも同種の可変リアクタンス手段である必要はない。また、後述するように、可変リアクタンス手段は、4個以上あることが必要である。
図1に示す例では、PORT1とPORT2の間の伝送線路6に、可変共振器が分岐回路として電気的に接続される。具体的には、1つの給電点7において、伝送線路6が可変共振器と電気的に接続される。これにより、可変フィルタが構成される。この場合、可変共振器の共振周波数と、可変フィルタの中心周波数とは一致する。
図3,図4に、図1の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを示す。図3は、可変リアクタンス手段4として0pFのバラクタ(可変容量ダイオード)を用いて、PORT1とPORT2の間の伝送線路6の特性インピーダンスを50Ω、PORT1とPORT2のポートインピーダンスを50Ω、第一環状線路21と第二環状線路22の特性インピーダンスを100Ω、第一環状線路21の周長を3GHzの1波長、第二環状線路22の周長を5GHzの1波長とした場合のシミュレーションデータである。図4は、同条件の下、可変リアクタンス手段4として1pFのバラクタを用いた場合のシミュレーションデータである。図3,図4において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の伝達係数であり、実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。
図3において共振周波数及び中心周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していないことがわかる。また、図4において共振周波数及び中心周波数は2.84GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していないことがわかる。
また、図3に示すように可変リアクタンス手段4として0pFのバラクタを用いた場合の共振周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、図4に示すように可変リアクタンス手段4として1pFのバラクタを用いた場合の共振周波数及び中心周波数は2.84GHzである。図3,図4から、可変リアクタンス手段4の容量の変化に応じて、共振周波数及び中心周波数が変化することがわかる。
このように、可変リアクタンス手段4及びスイッチ5を、異なる環状線路である第二環状線路22及び第一環状線路21にそれぞれ電気的に接続して、第一環状線路21と第二環状線路22とをキャパシタ3で電気的に接続すると、可変リアクタンス手段4及び第二環状線路22に直流バイアスをかけても、キャパシタにより直流電流が遮断される。このため、可変リアクタンス手段4及び第二環状線路22に直流バイアスをかけることができ、共振周波数及び中心周波数を変化させることができるのである。
したがって、可変リアクタンス手段4として例えば直流バイアスをかけることにより容量を変えることができるPINダイオードを用いることができる。したがって、部品の選択の幅が広がり、設計の自由度が増す。また、PINダイオード等の安価な部品を用いれば製造コストを削減することができる。さらに、スイッチ5としてトランジスタスイッチ等の半導体デバイスを用いた場合には、同一の誘電体基板上に可変共振器及び可変フィルタを形成することが可能となるため、小型化及び低価格化が可能である。
〔キャパシタの数について〕
θが変化しても共振周波数及び中心周波数が変わらないようにするためには、キャパシタ3は3個以上必要である。
キャパシタ3の数が2個である図5の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図7示す。図5においては、2個のキャパシタ3は、第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において等電気長間隔で接続されている。具体的には、一方のキャパシタ3は第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において給電点7と同じ位置に配置され、他方のキャパシタ3はその一方のキャパシタ3と180°をなす位置に配置されている。他の条件は、図3のシミュレーションデータの条件と同じである。
キャパシタ3の数が3個である図6の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図8に示す。他の条件は、図3のシミュレーションデータの条件と同じである。図7,図8において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の伝達係数であり、実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。
図7においては、θ=30°のときの共振周波数及び中心周波数は3.18GHzであり、θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数は3.03GHzである。このように、θの変化に応じて帯域幅のみならず、共振周波数及び中心周波数が変化している。これに対して、図8においては、共振周波数及び中心周波数は3.63GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
キャパシタ3の数が2個である図9の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図10に示す。第一環状線路21の周方向において、給電点7の位置と、その給電点7と180°を成す位置に2つのキャパシタが配置されている。また、PORT1とPORT2の間の伝送線路6の特性インピーダンスを50Ω、PORT1とPORT2のポートインピーダンスを50Ω、第一環状線路21と第二環状線路22の特性インピーダンスを50Ω、第一環状線路21の周長を2GHzの1波長、第二環状線路22の周長を5GHzの1波長としている。本発明においては、理想的には、例えば0pFのバラクタを用いることにより、無限大のリアクタンス値を持つ可変リアクタンス手段4を用いることが可能である。この場合のシミュレーションデータを示すため、図9の可変共振器及び可変フィルタには、可変リアクタンス手段4を設けていない。これは、図11,図13,図15及び図18の可変共振器及び可変フィルタについても同様である。
図10においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=40°のシミュレーションデータである。θ=30°のときの共振周波数及び中心周波数は4.62GHzであり、θ=40°のときの共振周波数及び中心周波数は4.65GHzである。θの変化に応じて帯域幅のみならず、共振周波数及び中心周波数が変化している。
同様にキャパシタ3の数が2個である図11の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図12に示す。第一環状線路21の周方向において、給電点7の位置と、その給電点7と180°を成す位置とを等電気長間隔で分割する位置に2つのキャパシタ3が配置されている。他の条件は、図9の可変共振器及び可変フィルタについてのシミュレーションと同じである。
図12においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=10°、破線は角AOBの角度θ=90°のシミュレーションデータである。θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数は3.76GHzであり、θ=90°のときの共振周波数及び中心周波数は3.78GHzである。θの変化に応じて帯域幅のみならず、共振周波数及び中心周波数が変化している。
キャパシタ3の数が4個である図13の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図14に示す。4個のキャパシタ3は、第一環状線路21の周方向において、第一環状線路21及び第二環状線路22に等電気長間隔で接続され、そのうち1つのキャパシタは、給電点7の位置に配置されている。他の条件は、図9の可変共振器及び可変フィルタについてのシミュレーションと同じである。
図14においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=10°、破線は角AOBの角度θ=90°のシミュレーションデータである。θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数も、θ=90°のときの共振周波数及び中心周波数も、3.76GHzである。θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
キャパシタ3の数が5個である図15の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図16,図17に示す。5個の100pFのキャパシタ3は、第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において、第一環状線路21及び第二環状線路22に等電気長間隔で接続され、そのうち1つのキャパシタは、給電点7の位置に配置されている。また、PORT1とPORT2の間の伝送線路6の特性インピーダンスを50Ω、PORT1とPORT2のポートインピーダンスを50Ω、第一環状線路21と第二環状線路22の特性インピーダンスを100Ω、第一環状線路21の周長を5GHzの1波長、第二環状線路22の周長を8GHzの1波長としている。
図16においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。図17においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の伝達係数であり、実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。θ=30°のときの共振周波数及び中心周波数も、θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数も、6.23GHzである。θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
キャパシタ3の数が6個である図18の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図19,図20に示す。6個の100pFのキャパシタ3は、第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において、第一環状線路21及び第二環状線路22に等電気長間隔で接続され、そのうち1つのキャパシタは、給電点7の位置に配置されている。他の条件は、図15の可変共振器及び可変フィルタについてのシミュレーションと同じである。
図19においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=60°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。図20においては、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の伝達係数であり、実線は角AOBの角度θ=60°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。θ=60°のときの共振周波数及び中心周波数も、θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数も、6.26GHzである。θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
紙面の都合上省略するが、キャパシタ3の数が同様に7以上の場合にも、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化しないことがシミュレーションデータから明らかかになっている。
このように、θが変化しても共振周波数及び中心周波数が変わらないようにするためには、キャパシタ3は3個以上必要である。
〔可変リアクタンス手段の数について〕
共振周波数を変えつつ、θが変化しても共振周波数及び中心周波数が変わらないようにするためには、可変リアクタンス手段4は3個以上必要である。
可変リアクタンス手段4の数が2個である図21可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図22に示す。図21においては、2個の1pFの可変リアクタンス手段4は、第二環状線路22の周方向において等電気長間隔の位置であり、かつ、線分OAに対して線対称の位置に接続されている。また、PORT1とPORT2の間の伝送線路6の特性インピーダンスを50Ω、PORT1とPORT2のポートインピーダンスを50Ω、第一環状線路21と第二環状線路22の特性インピーダンスを50Ω、第一環状線路21の周長を3GHzの1波長、第二環状線路22の周長を5GHzの1波長としている。
図22において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=90°、破線は角AOBの角度θ=30°のシミュレーションデータである。θ=90°のときの共振周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、θ=30°のときの共振周波数及び中心周波数は3.3GHzである。θの変化に応じて帯域幅のみならず、共振周波数及び中心周波数が変化している。
可変リアクタンス手段4の数が3個である図23の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図24に示す。図23においては、3個の1pFの可変リアクタンス手段4は、第二環状線路22の周方向において等電気長間隔の位置に接続されている。そのうちの1つの可変リアクタンス手段4は、第一環状線路21の周方向において給電点7と同じ位置に接続されたキャパシタ3と、第二環状線路22の周方向において同じ位置に接続される。また、3つの100pFのキャパシタ3が、第一環状線路21及び第二環状線路22の周方向において等電気長間隔で第一環状線路21と第二環状線路22とを電気的に接続している。そのうちの1つのキャパシタ3は、第一環状線路21の周方向において給電点7と同じ位置で第一環状線路21に電気的に接続されている。他の条件は、図21の可変共振器及び可変フィルタについてのシミュレーションと同じである。
図24において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=10°、破線は角AOBの角度θ=30°のシミュレーションデータである。θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数も、θ=30°のときの共振周波数及び中心周波数も3.27GHzである。θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
可変リアクタンス手段の数が3個である図25の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図26に示す。図25の可変共振器は、図21の可変共振器及び可変フィルタにおいて可変リアクタンス手段4が電気的に接続された位置と同じ位置に2つの2pFの可変リアクタンス手段41を接続し、さらに第一環状線路21の周方向において給電点7と180°を成す位置に接続されたキャパシタ3と第二環状線路22の周方向において同じ位置に1つの4pFの可変リアクタンス手段42を接続したものである。他の条件は、図21の可変共振器及び可変フィルタについてのシミュレーションと同じである。
図26において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=10°、破線は角AOBの角度θ=90°のシミュレーションデータである。θ=10°のときの共振周波数及び中心周波数も、θ=90°のときの共振周波数及び中心周波数も2.84GHzである。θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
可変リアクタンス手段4の数が4個である図27の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを図28に示す。図27の可変共振器は、4個の1pFの可変リアクタンス手段を第一環状線路21の周方向において等電気長間隔で接続したものである。他の条件は、図21の可変共振器及び可変フィルタについてのシミュレーションと同じである。
図28において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の反射係数であり、実線は角AOBの角度θ=90°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。θ=90°のときの共振周波数及び中心周波数も、θ=90°のときの共振周波数及び中心周波数も3.26GHzである。θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していない。
紙面の都合上省略するが、可変リアクタンス手段の数が同様に5以上の場合にも、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化しないことがシミュレーションデータから明らかかになっている。
このように、共振周波数を変えつつ、θが変化しても共振周波数及び中心周波数が変わらないようにするためには、可変リアクタンス手段4は3個以上必要である。
[第二実施形態]
図29に例示するように、Mを4以上の偶数として、M−1個の可変リアクタンス手段を第二環状線路22に電気的に接続しても、共振周波数及び中心周波数及び帯域幅を独立して変化させることができる。その他の点については、第一実施形態と同様である。図29では、M=4である。
M−1個の可変リアクタンス手段のうちM−2個の第一可変リアクタンス手段41のそれぞれは同じリアクタンス値に設定可能であり、残りの1個の第二可変リアクタンス手段42は第一可変リアクタンス手段41のリアクタンス値の半分の値に設定可能であるとする。
M/2−1個の上記第一可変リアクタンス手段41がそれぞれ、第二環状線路22上で任意に定めた或る位置K1から第二環状線路22の一周分の電気長の半分の位置K2までの間を時計回りに等電気長間隔に分割するように、位置K1および位置K2を除いて、第二環状線路に接続される。
M/2−1個の上記第一可変リアクタンス手段41が、位置K1から位置K2までの間を反時計周りに等電気長間隔に分割するように、位置K1および位置K2を除いて、第二環状線路22に接続される。
第二可変リアクタンス手段42が、第二環状線路22の位置K2に接続される。
図30,図31に、図29の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを示す。図30は、第一可変リアクタンス手段41及び第二可変リアクタンス手段42として0pFのバラクタ(可変容量ダイオード)を用いて、PORT1とPORT2の間の伝送線路6の特性インピーダンスを50Ω、PORT1とPORT2のポートインピーダンスを50Ω、第一環状線路21と第二環状線路22の特性インピーダンスを100Ω、第一環状線路21の周長を3GHzの1波長、第二環状線路22の周長を5GHzの1波長とした場合のシミュレーションデータである。図31は、同条件の下、第一可変リアクタンス手段41として1pFのバラクタを、第二可変リアクタンス手段42として2pFのバラクタをそれぞれ用いた場合のシミュレーションデータである。図30,図31において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の伝達係数であり、実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。
図30において共振周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していないことがわかる。また、図31において共振周波数及び中心周波数は2.84GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していないことがわかる。
また、図30に示すように可変リアクタンス手段4として0pFのバラクタを用いた場合の共振周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、図31に示すように可変リアクタンス手段4として1pFのバラクタを用いた場合の共振周波数及び中心周波数は2.84GHzである。図30,31から、可変リアクタンス手段4の容量の変化に応じて、共振周波数及び中心周波数が変化することがわかる。
[第三実施形態]
図32に例示するように、Mを4以上の偶数として、M個の可変リアクタンス手段4を第二環状線路22に電気的に接続して、共振周波数及び中心周波数及び帯域幅を独立して変化させることができる。その他の点については、第一実施形態と同様である。図32では、M=4である。可変リアクタンス手段4は、同じリアクタンス値に設定可能である。
M/2−1個の可変リアクタンス手段4が、第二環状線路22上で任意に定めた或る位置K1から第二環状線路22の一周分の電気長の半分の位置K2までの間を時計回りに等電気長間隔に分割するように、位置K1および位置K2を除いて、第二環状線路22に接続される。
M/2−1個の可変リアクタンス手段4が、位置K1から位置K2までの間を反時計周りに等電気長間隔に分割するように、位置K1および位置K2を除いて、第二環状線路22に接続される。
2個の可変リアクタンス手段4が、第二環状線路22の位置K2に接続される。
[第四実施形態]
図33に例示するように、可変共振器を伝送線路61及び伝送線路62に対して直列に電気的に接続してもよい。すなわち、可変共振器の給電点71,72が2つあってもよい。この例では、2つの給電点71,72は、第一環状線路21の周方向において、第一環状線路21の一周分の電気長の半分だけ互いに離れている。すなわち、2つの給電点71,72は第一環状線路21の互いに180°をなす位置に配置されている。第四実施形態は、給電点の数が異なる以外は、第一実施形態と同様である。
図34,図35に、図33の可変共振器及び可変フィルタの特性のシミュレーションデータを示す。図34は、可変リアクタンス手段4として0pFのバラクタ(可変容量ダイオード)を用いて、PORT1側の伝送線路61の特性インピーダンスを50Ω、PORT2側の伝送線路62の特性インピーダンスを50Ω、PORT1とPORT2のポートインピーダンスを50Ω、第一環状線路21と第二環状線路22の特性インピーダンスを100Ω、第一環状線路21の周長を3GHzの1波長、第二環状線路22の周長を5GHzの1波長とした場合のシミュレーションデータである。図35は、同条件の下、可変リアクタンス手段4として1pFのバラクタを用いた場合のシミュレーションデータである。図34,図35において、横軸は周波数、縦軸はPORT1から入力された信号がPORT2に伝達される際の伝達係数であり、それぞれ実線は角AOBの角度θ=30°、破線は角AOBの角度θ=10°のシミュレーションデータである。
図34において共振周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していないことがわかる。また、図35において共振周波数及び中心周波数は2.81GHzであり、θの変化に応じて帯域幅は変化するものの、その共振周波数及び中心周波数は変化していないことがわかる。
また、図34に示すように可変リアクタンス手段4として0pFのバラクタを用いた場合の共振周波数及び中心周波数は3.75GHzであり、図35に示すように可変リアクタンス手段4として1pFのバラクタを用いた場合の共振周波数及び中心周波数は2.81GHzである。図34,図35から、可変リアクタンス手段4の容量の変化に応じて、共振周波数及び中心周波数が変化することがわかる。
[変形例等]
図36に例示するように、スイッチ5の第一環状線路21に接続していない端部である他端5b(図2参照)に所望の回路8を電気的に接続して、スイッチ5がその所望の回路8を介して接地導体904に電気的に接続されるようにしてもよい。これにより、所望の周波数特性を得ることができる。所望の回路8として、キャパシタ、インダクタ又は線路若しくはこれらの全部又は一部を組み合わせたものが例えば用いられる。
図37に例示するように、スイッチ5の他端5b(図2参照)に、インピーダンス可変回路素子を用いた回路9を電気的に接続して、スイッチ5がその回路9を介して接地導体904に電気的に接続されるようにしてもよい。これにより、共振周波数及び中心周波数を変えることなく、周波数特性を任意に変更することができる。
図38に例示するように、キャパシタ3として、可変キャパシタを用いてもよい。これにより、可変キャパシタのキャパシタンスの変化に応じて共振周波数及び中心周波数を変化させることが可能である。この場合、可変キャパシタのキャパシタは、同じ又はほぼ同じであるとする。このため、可変キャパシタは、同じ又はほぼ同じキャパシタンスを取ることが可能なものである必要がある。
これまでの実施形態及び変形例はマイクロストリップ線路構造を用いて示されてきたが、これはマイクロストリップ線路構造に限定する趣旨ではなく、例えば、図39に例示するコプレーナ導波路等の他の線路構造を用いてもよい。
図39の例では、スイッチ5が電気的に接続される第一環状線路21が、可変リアクタンス手段4が接続される第二環状線路22の内側に配置される。第一環状線路21と、第二環状線路とは、キャパシタ3により電気的に接続される。図39のAA断面図を、図40に示す。接地導体9041及び接地導体9042にブリッジ90が架橋されて電気的に接続され、接地導体9042及び接地導体9043にブリッジ91が架橋されて電気的に接続されている。これにより、接地導体9041、9042、9043の電位が揃えられる。
また、これまでの実施形態及び変形例は、第一環状線路21、第二環状線路22として大きさの異なる2つの環状線路を用いて示されてきたが、同一又はほぼ同一の大きさの環状線路を用いてもよい。ほぼ同一の大きさの環状線路とは、同心状に配置したときに環が互いに重なる程度に大きさが近い環状線路のことである。この場合、第一環状線路21、第二環状線路22は、同一平面上に配置することができないため、図41に例示するように配置される。
図41の例では、誘電体基板905上に配置された第一環状線路21の上にキャパシタ3を介して第二環状線路22が積まれる。第二環状線路22の上にキャパシタ3を介して第二環状線路22が積まれてもよい。
これまでの実施形態及び変形例では、可変共振器に信号を供給電するにあたり、可変共振器に伝送線路6を直接接続しているが、キャパシタ及びインダクタ等の回路素子を介して可変共振器と伝送線路6とを電気的に接続してもよい。また、空隙を介して、電界又は磁界による結合により可変共振器に信号を供給してもよい。
環状線路は3以上あってもよい。例えば、図42に示すように、スイッチ5が電気的に接続された第一環状線路21と、可変リアクタンス手段4が電気的に接続された第二環状線路22との間に、第三環状線路23が配置され、第一環状線路21と第三環状線路23とがキャパシタ3を介して電気的に接続され、第二環状線路22と第三環状線路23とがキャパシタ3を介して電気的に接続される。このように、スイッチ5が電気的に接続された第一環状線路21と、可変リアクタンス手段4が電気的に接続された第二環状線路22とがキャパシタ3を介して電気的に接続しているようにしさえすれば、別の環状線路である第三環状線路23が含まれていてもよい。
上述の変形例のそれぞれは、上述の実施形態のすべてに適用することができる。上述の変形例の全部又は一部を組み合わせて、上述の実施形態に適用してもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 可変共振器のスイッチ部分の断面図。 図1の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 図1の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 図5の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 図6の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 キャパシタの数が2である可変共振器及び可変フィルタ。 図9の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 キャパシタの数が2である可変共振器及び可変フィルタ。 図11の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 キャパシタの数が4である可変共振器及び可変フィルタ。 図13の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 キャパシタの数が5である可変共振器及び可変フィルタ。 図15の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 図15の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 キャパシタの数が5である可変共振器及び可変フィルタ。 図18の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 図18の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変リアクタンス手段の数が2である可変共振器及び可変フィルタ。 図21の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変リアクタンス手段の数が3である可変共振器及び可変フィルタ。 図23の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変リアクタンス手段の数が3である可変共振器及び可変フィルタ。 図25の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変リアクタンス手段の数が4である可変共振器及び可変フィルタ。 図27の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 図29の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 図29の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 給電点の数が2である可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 図33の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 図33の可変共振器及び可変フィルタのシミュレーション結果を表す図。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 コプレーナ導波路構造を有する可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 図39のA−A断面図。 第一環状線路と第二環状線路の大きさがほぼ同じである場合の可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 環状線路の数3以上の場合の可変共振器及び可変フィルタの一実施形態。 従来例を説明する図。 従来例を説明する図。
符号の説明
3 キャパシタ
4 可変リアクタンス手段
41 第一可変リアクタンス手段
42 第二可変リアクタンス手段
5 スイッチ
6 伝送線路
7 給電点
71,72 給電点
21 第一環状線路
22 第二環状線路
904 接地導体
905 誘電体基板
906 ビアホール
933 導電体

Claims (11)

  1. 第一環状線路と
    上記第一環状線路に、3以上のキャパシタを介して電気的に接続された第二環状線路と、
    上記第一環状線路における異なる部位に一端が電気的に接続され、他端が接地導体に電気的に接続され、上記第一環状線路とその接地導体との電気的な接続/非接続を切り替え可能な2以上のスイッチと、
    上記第二環状線路の周方向に沿って、電気長に基づく所定間隔で、上記第二環状線路に電気的に接続された、リアクタンス値を変更可能な3以上の可変リアクタンス手段と、
    を含む可変共振器。
  2. 請求項1に記載の可変共振器において、
    各上記リアクタンス手段は、同じリアクタンス値に設定可能であり、等電気長間隔で上記第二環状線路に電気的に接続されていることを特徴とする可変共振器。
  3. 請求項1に記載の可変共振器において、
    Mを4以上の偶数として、上記可変リアクタンス手段の総数はM−1個であり、
    上記可変リアクタンス手段のうちM−2個の第一可変リアクタンス手段のそれぞれは同じリアクタンス値に設定可能であり、残りの1個の第二可変リアクタンス手段は各上記第一可変リアクタンス手段のリアクタンス値の半分の値に設定可能であり、
    M/2−1個の上記第一可変リアクタンス手段がそれぞれ、上記第二環状線路上で任意に定めた或る位置K1から上記第二環状線路の一周分の電気長の半分の位置K2までの間を時計回りに等電気長間隔に分割するように、上記位置K1および上記位置K2を除いて、上記第二環状線路に接続され、
    M/2−1個の上記第一可変リアクタンス手段が、上記位置K1から上記位置K2までの間を反時計周りに等電気長間隔に分割するように、上記位置K1および上記位置K2を除いて、上記第二環状線路に接続され、
    上記第二可変リアクタンス手段が、上記第二環状線路の上記位置K2に接続されていることを特徴とする可変共振器。
  4. 請求項1に記載の可変共振器において、
    Mを4以上の偶数として、上記可変リアクタンス手段の総数はM個であり、
    各上記リアクタンス手段は、同じリアクタンス値に設定可能であり、
    M/2−1個の上記可変リアクタンス手段がそれぞれ、上記第二環状線路上で任意に定めた或る位置K1から上記第二環状線路の一周分の電気長の半分の位置K2までの間を時計回りに等電気長間隔に分割するように、上記位置K1および上記位置K2を除いて、上記第二環状線路に接続され、
    M/2−1個の上記可変リアクタンス手段が、上記位置K1から上記位置K2までの間を反時計周りに等電気長間隔に分割するように、上記位置K1および上記位置K2を除いて、上記第二環状線路に接続され、
    2個の上記可変リアクタンス手段が、上記第二環状線路の上記位置K2に接続されていることを特徴とする可変共振器。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の可変共振器において、
    各上記スイッチの内の何れか1つによって、上記第一環状線路と上記接地導体とが電気的に接続されることを特徴とする可変共振器。
  6. 請求項1から4の何れかに記載の可変共振器において、
    各上記スイッチの他端は、受動素子を用いた回路を介して上記接地導体に接続されることを特徴とする可変共振器。
  7. 請求項1から4の何れかに記載の可変共振器において、
    各上記スイッチの他端は、インピーダンス可変回路素子を用いた回路を介して上記接地導体に接続されることを特徴とする可変共振器。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の可変共振器において、
    上記可変共振器は、上記第一環状線路又は上記第二環状線路における1つの給電点において給電されることを特徴とする可変共振器。
  9. 請求項1から7の何れかに記載の可変共振器において、
    上記可変共振器は、上記第一環状線路又は上記第二環状線路における2つの給電点において給電され、
    上記2つの給電点は、上記第一環状線路又は上記第二環状線路の周方向において、上記第一環状線路又は上記第二環状線路の一周分の電気長の半分だけ互いに離れていることを特徴とする可変共振器。
  10. 請求項9に記載の可変共振器において、
    上記キャパシタの内の2つのキャパシタは、上記第一環状線路又は上記第二環状線路の周方向において、上記2つの給電点と同じ位置にそれぞれ配置されることを特徴とすることを特徴とする可変共振器。
  11. 伝送線路と、
    分岐回路として、上記伝送線路に電気的に接続された請求項1から10の何れかに記載の可変共振器と、
    を含む可変フィルタ。
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