JP2014036258A - マルチバンド帯域通過フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
半波長共振器10にスタブ11を付加した構造であるデュアルバンド共振器のスタブ11の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるマルチバンド帯域通過フィルタ。
【選択図】図6
Description
一つは、図1に示すように、二つの周波数で共振する複数のデュアルバンド共振器N1、N2、N3が従属結合され、その従属結合の両端の入出力ポートM1、M2とそれぞれ結合することによってフィルタ100を構成している(非特許文献1)。
本発明の課題は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされたもので、すなわち、二つの通過帯域それぞれの中心周波数、帯域幅、入出力の整合の設計自由度が高く、さらに小型化が可能なデュアルバンド帯域通過フィルタを実現することにある。特に二つの通過帯域で同一の比帯域幅を満たし多段化に有利なデュアルバンド帯域通過フィルタを実現することにある。
ここで、Q値とは、共振回路の共振のピークの鋭さを表す値で、Quality Factorの略である。
インダクタL、キャパシタC、抵抗Rとすると、直列共振回路の場合、
Q=1/R・(L/C)1/2
であり、
また、共振周波数ωは、ω=(1/LC)1/2
で、Q=ωL/R=1/ωCR
である。
また、本発明は、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該ストリップ導体は、開放端8(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端であるマルチバンド帯域通過フィルタである。
また、本発明は、(図3に示すように)所定の厚さの誘電体22の下面に接地導体21が配置され、上面にストリップ導体23が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端8(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に(誘電体を介さず、若しくは、介して)太い導体11(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を2つ、図6に示すように距離gを介して並列に並べ、偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置されているデュアルバンド帯域通過フィルタである。導波路12の端部は、太い導体11に沿うように並行して長さmの幅で延長部があり、長さmを調整することにより、偶モードの通過帯域の結合係数だけの調整を可能にする。
さらに、本発明は、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、(図2に示すように)当該細いストリップ導体は、開放端8(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路10と、太い導体11と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体11(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を2つ、図6に示すように距離gを介して並列に並べ、偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに図9に示すように給電導体線13、14を、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うよう長さpで、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に長さqで挿入し、入出力の整合に関わる外部Q値の調整を可能にしたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタである。
また本発明は、所定の厚さの誘電体22の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体23が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路10と、太い導体11と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体11(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、図16に示すように深い第二の凹側は開放端である共振器を4つ、並列に並べ、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目、3つ目と4つ目の偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、1つ目と4つ目の共振器に、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うように、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に挿入し、さらに、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目、3つ目と4つ目の奇モード共振導波路10の内側面に導波路15が非接触で配置され、入出力の整合に関わる外部Q値の調整を可能にしたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタである。
また本発明は、(図2に示すように)所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、図22に示すように深い第二の凹側は開放端である共振器を3つ、並列に並べ、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目の偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、1つ目と3つ目の共振器に、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うように、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に挿入し、さらに、入出力の給電を共有させるようにステップインピーダンス共振器30を2つカスケード接続させたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタである。
本発明のマルチバンド帯域通過フィルタにおいては、ストリップ導体がマイクロストリップライン構造やストリップライン構造を用いることができる。
またさらに、本発明のマルチバンド帯域通過フィルタにおいては、ストリップ導体として常電導体若しくは超伝導体を用いることが出来る。
また、本発明で用いる誘電体は、周知の誘電体を用いることが出来、成形性に優れたものが好ましい。誘電体損を抑えるために、誘電正接の小さい材料が望ましい。また、温度上昇を抑えるために熱伝導率の高い材料が望ましい。
ストリップ導体、マイクロストリップラインに用いる常伝導体や超伝導体についても、知られているどのようなものでも用いることが出来る。
本発明で用いる共振器の代表的な構成単位としての構造を図2の中央部に示す。
図2は、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造であるデュアルバンド共振器のスタブ11の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器10とスタブ11が偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド帯域通過共振器である。
本発明は半波長共振器(奇モード共振)10として図2左側に示すような基本的には折れ曲がった左右対称のマイクロストリップライン構造である。その構造について詳述するが、当業者であればこの構造を摸して似た構造の半波長共振器(奇モード共振)を作ることが可能であるので、本発明はこの構造のみに限定されるべきではない。
図2に示した半波長共振器(奇モード共振)10は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)8以外はすべてつながっている1本のマイクロストリップラインであり、高い第一の凸2、低い第二の凸3、高い第3の凸4、深い第1の凹5、深い第二の凹6、深い第3の凹7からなり、中心1で、左右対称のであり、中心1を通る平行線を介して、高い第一の凸2と、深い第1の凹5は上下対称であり、高い第3の凸4と深い第3の凹7は上下対称である。
本発明では、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該ストリップ導体は、1本の細い導体からなり深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される奇モード共振導波路と太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)からなり前記奇モード共振導波路の中央部で開放端(ストリップが繋がっていない箇所)でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に(誘電体を介さず、若しくは、介して)太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端であるデュアルバンド帯域通過共振器とすることができた。
図2のデュアルバンド共振器のA−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器となる。基本的構造は半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である。半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器10とスタブ11が偶モードによる共振器となる。本共振器では、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整した。場合によっては奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振するように共振器長を調整することも可能である。共振器サイズの小型化は半波長共振器10を折り曲げることで実現した。また、スタブ11をステップインピーダンス構造にすることで、さらに小型化が望める。
本共振器の大きな特徴は二つの通過帯域で個別に共振周波数を調整できる点である。非特許文献1ではスタブが半波長共振器に単純に付加されているため、偶モードは奇モードの半波長共振器と共通であることから、奇モードの共振周波数を調整すると偶モードの共振周波数も変化し問題となる。この問題に対し、本共振器構造では、図2のdの長さを調整することで 偶モードの共振周波数が変化することなく奇モードだけ共振周波数を調整できる。スタブ11に流れる高周波電流は線路の幅方向の端部に集中する。そのため、dの長さが変化しても、偶モードの電流経路に変化がないため偶モードの共振周波数に影響を与えない。偶モードの共振周波数を調整するにはスタブ11の開放端部分の長さを調整することで、奇モードの共振周波数の変化なしに偶モードの共振周波数を調整できる。図4はdの変化に対する奇モードの共振周波数と偶モード共振周波数の変化を示す。図4よりdを変化させることで奇モードの共振周波数だけを調整できる。図5はdを固定したときのlの変化に対する奇モードの共振周波数と偶モードの共振周波数の変化を示す。図5より、lを変化させることで、偶モードの共振周波数だけを調整できる。
dBとした。このとき、二つの通過帯域で比帯域幅を決める共振器間の結合の強さを表す結合係数は同一の値となり、入出力の整合を表す外部Q値も二つの通過帯域で同一の値となる。
本発明の大きな特徴は導波路12を使って奇モードと偶モードの二つの通過帯域の帯域幅を個別調整できる点である。特に奇モードと偶モードで同一の比帯域幅を得ることであり、電界結合成分を調整して帯域幅を調整する点で大きな特徴を有する。
従来、コムライン結合フィルタの比帯域幅は結合係数kによって決まり、共振器間の結合係数kは磁界結合成分(km)と電界結合成分(ke)によって次の式で表される。
k=km-ke (1)
磁界結合成分は半波長共振器において、電流集中が高い共振器中央部に分布し、電界結合成分は共振器の開放端に分布する。一般的には共振器間の結合係数は磁界結合成分と電界結合成分の合成効果として扱い、共振器間の距離よって調整する。図7は導波路12を用いない時の共振器間距離gと結合係数kの関係を示す。図7より、共振器間の距離gを変化させた場合、二つの通過帯域で同一の結合係数を実現することは困難である。言いかえると、二つの通過帯域で帯域幅を個別に調整することができず問題であった。
この問題に対して、本発明は電界結合成分に着目した。式(1)の電界結合成分だけを導波路12を用いて強めると、偶モードの結合係数kは減少する。よって、共振器間の距離を変えずに結合係数kが調整可能になる。また、導波路12は偶モードに関係するスタブ11部分に配置することから、奇モードの通過帯域に影響を与えずに偶モードの通過帯域の帯域幅だけを調整できる。図8は図6の共振器間距離gが一定で、導波路12のmの長さを変えた時の各通過帯域の結合係数kを示す。図8より、奇モードの通過帯域における結合係数を変化させずに、偶モードの通過帯域の結合係数だけを個別に調整できることがわかる。また、奇モードと偶モードの通過帯域で同一の結合係数を実現することが可能であることから、二つの帯域で同一の比帯域幅を実現できる。
図10は図9の給電導体線14を用いず、給電導体線13だけの長さを変化させたときの外部Q値の変化である。図11より、従来の方法のように給電導体線13だけを用いた場合、外部Q値は二つの通過帯域で違う値を示すことから、同一の外部Q値をえることは困難である。
そこで、本発明では、給電導体線14を用いることで、奇モードの外部Q値を上昇させ、偶モードの外部Q値減少させることで二つの通過帯域で同一の外部Q値を実現させた。奇モードでは半波長共振器10の開放端部分の電流の向きが逆であることから、給電導体線14を開放端部分に挿入することで給電導体線と共振器との結合を弱める働きを有する。それよって、奇モードでは外部Q値が上昇する。一方、偶モードでは、半波長共振器10の開放端の電流の向きが同じであり、なおかつ、給電導体線14とも電流の向きが同じであることから、給電導体線と共振器との結合を強める働きを有する。それによって偶モードの外部Q値は減少する。図11は給電導体線13の長さを固定し、給電導体線14の長さqを変化させたときの二つの通過帯域での外部Q値の変化である。図11より、給電導体線14の長さqが半波長共振器10の開放端の間の挿入量が増加するにつれて、奇モードの外部Q値が増加し、また、偶モードの外部Q値が減少することによって、二つの通過帯域で同一の外部Q値を実現した。
dBとした。構造はマイクロストリップライン構造である。(導体材料には超伝導体を想定し、誘電体にはサファイアを想定した。)図16に設計した4段デュアルバンド帯域通過フィルタの概略図を示す。図16より、共振器間の結合係数を微調整しやすいように導波路15を配置した。図17に図16の4段デュアルバンド帯域通過フィルタの周波数特性を示す。図17より、反射特性(S11)、通過特性(S21)共に設計条件をみたした良好な周波数特性をもつデュアルバンド帯域通過フィルタを設計できた。以上より、本発明は同一比帯域幅を有する多段フィルタの設計にも有効である。
そこで、デュアルバンド帯域通過共振器(またはデュアルバンド帯域通過フィルタ)として動作するか、シングルバンド帯域通過共振器(またはシングルバンド帯域通過フィルタ)として動作するか切り替え可能とした。
図18は図2に示した共振器をデュアルバンド動作とシングルバンド動作の切り替え可能に変形した例を示し、この実施形態は図2における半波長共振器10とスタブ11との接続部分を切断し、スイッチ16を直列に挿入したものであり、その他の構成は図2の場合とまったく同じである。スイッチとしては例えば、トランジスタスイッチ、ダイオードスイッチなどの半導体スイッチや、MEMS(micro-electro-mechanical system)スイッチなど、どのようなものでもよい。
図19は図18においてスイッチ16をオン、オフした時の通過特性(S21)の変化をシミュレーションで求めた結果を示す。シミュレーションは、スイッチの非導通状態を、単にスイッチの位置で導体を切断して線路幅と同程度の空隙を形成したものとして行っている。スイッチがオンのときは図3と同様にデュアルバンド帯域通過共振器として動作し、二つの帯域で共振している。スイッチがオフのときは低周波側の奇モードだけしか共振せず、シングルモードの共振器として動作する。
本発明の特徴は一度設計したデュアルバンド帯域通過フィルタにはほとんど影響をあたえることなく、ステップインピーダンス共振器を付加するだけで、二つの通過帯域にもう一つ通過帯域を足せる点で有利である。特に、追加される帯域の設計条件はシングルバンド帯域通過フィルタを付加することと同じであることから、設計の自由度が高いことが特徴である。追加されるステップインピーダンス共振器を用いたシングルバンド帯域通過フィルタは、入出力の給電を共有することからデュアルバンド帯域通過フィルタの下側に配置する。図21は図20のトリプルバンド帯域通過フィルタのシミュレーションで求めた周波数特性である。
2 第一の高い凸
3 第二の低い凸
4 第3の高い凸
5 第1の深い凹
6 第二の深い凹型
7 第3の深い凹型
8 開放端(ストリップが繋がっていない箇所)
10 半波長共振器
11 スタブ゛
12 導波路
13 給電導体線
14 給電導体線
15 導波路
16 スイッチ
21 接地導体
22 誘電体
23 ストリップ導体
30ステップインピーダンス共振器
Claims (12)
- 半波長共振器10にスタブ11を付加した構造であるデュアルバンド共振器のスタブ11の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該ストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端であるマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 半波長共振器10にスタブ11を付加した構造であるデュアルバンド共振器のスタブ11の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器10とスタブ11が偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができる共振器において、スタブ11をスイッチ16を介して半波長共振器10に接続したマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を2つ、距離gを介して並列に並べ、偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路が非接触で配置されているマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路10と、太い導体11と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を2つ、距離gを介して並列に並べ、偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うよう長さpで、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に長さqで挿入し、入出力の整合に関わる外部Q値の調整を可能にしたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路10と、太い導体11と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を2つ、距離gを介して並列に並べ、偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに導波路12の端部の長さmを調節することにより、偶モードの通過帯域の結合係数だけを個別に調整できることを特徴とするマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を3つ、距離gを介して並列に並べ、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目の偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、1つ目と3つ目の共振器に、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うよう長さpで、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に長さqで挿入し、入出力の整合に関わる外部Q値の調整を可能にしたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を4つ、距離gを介して並列に並べ、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目、3つ目と4つ目の偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、1つ目と4つ目の共振器に、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うよう長さpで、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に長さqで挿入し、さらに、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目、3つ目と4つ目の奇モード共振導波路10の内側面に導波路15が非接触で配置され、入出力の整合に関わる外部Q値の調整を可能にしたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に(誘電体を介さず、若しくは、介して)太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を3つ、距離gを介して並列に並べ、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目の偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、1つ目と3つ目の共振器に、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うよう長さpで、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に長さqで挿入し、さらに、入出力の給電を共有させるようにステップインピーダンス共振器30を3つカスケード接続させたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタ。
- 所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い導体であって、深く入り込んだ凹凸が左右対称形で3回繰り返される形状の奇モード共振導波路と、太い導体と半波長共振器からなる偶モード共振導波路からなり、偶モード共振導波路は、前記奇モード共振導波路の中央部で開放端でない側に設けられ、深く入り込んだ凹凸の中で且つ奇モード共振導波路の凹凸と次の凹凸をつなぐストリップ導体と距離dの間隔で、低い第二の凸の山側に直接太い導体(スタブ:偶モード共振導波路の一部)を設け、深い第二の凹側は開放端である共振器を3つ、距離gを介して並列に並べ、1つ目と2つ目、2つ目と3つ目の偶モード共振導波路と偶モード共振導波路との間で、かつ、左右上下対称形の中心点により遠いところに導波路12が非接触で配置され、さらに給電導体線13、14を、1つ目と3つ目の共振器に、給電導体線13は奇モード共振導波路10の側面に沿うよう長さpで、給電導体線14は半波長共振器10の二つの開放端の間に長さqで挿入し、さらに、入出力の給電を共有させるようにステップインピーダンス共振器30を2つカスケード接続させたことに特徴を有するマルチバンド帯域通過フィルタ。
- ストリップ導体がマイクロストリップライン構造もしくはストリップライン構造である請求項1ないし請求項10に記載したマルチバンド帯域通過フィルタ。
- ストリップ導体が超伝導体である請求項1ないし請求項10に記載したマルチバンド帯域通過フィルタ。
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