JPH11136013A - 帯域通過装置 - Google Patents

帯域通過装置

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JPH11136013A
JPH11136013A JP31161997A JP31161997A JPH11136013A JP H11136013 A JPH11136013 A JP H11136013A JP 31161997 A JP31161997 A JP 31161997A JP 31161997 A JP31161997 A JP 31161997A JP H11136013 A JPH11136013 A JP H11136013A
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JP
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transmission line
wavelength
band
resonator
loop
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JP31161997A
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Inventor
Yasuhiro Amano
泰宏 天野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波領域において低損失で遮断特性に優れ
た特性を有し、特に狭帯域特性に対して有効な帯域通過
装置を提供する。 【解決手段】 一波長共振器211の一波長共振器を構成
する伝送線路の一部を4分の1波長伝送線路201および
4分の1波長伝送線路202と電気的に結合させる。その
4分の1波長伝送線路201および4分の1波長伝送線路2
02と電気的に結合した伝送線路をお互いに対面させる。
その対面する伝送線路間に伝送線路230を設け、それぞ
れ電気的に結合するように設置する。これにより、一波
長共振器211の伝送線路を低損失で効率よく対面する伝
送線路に結合させることができるので損失を低減でき、
さらに4分の1波長に相当する周波数付近でノッチが得
られ、周波数遮断特性を急峻にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波数帯で使用
する通信装置、計測装置に利用される低損失で小型の平
面化帯域通過装置に関し、特に高周波領域において低損
失で遮断特性に優れた特性を有せしめると共に、良好な
狭帯域特性を実現しうるよう構成したものである。
【0002】
【従来の技術】高周波を用いた通信装置、計測装置等に
おいては、小型・軽量・高性能であることが要望され、
特に装置の中でも大きな実装面積を占める帯域通過装置
の小型化、低損失化が求められている。
【0003】従来の帯域通過装置の構成例として特開平
9−139612号公報に記載のデュアルモードフィル
タについて説明する。図9は、従来のデュアルモードフ
ィルタの構成図である。図9において、1は一波長リン
グ共振器を、2、3は結合容量を、4は先端開放スタブ
を、5〜6は入出力端子をそれぞれ示している。
【0004】以上のように構成されたデュアルモードフ
ィルタの動作について、図9を用いて説明する。入力端
子5に励振信号を入力すると、結合容量2を介して電界
結合により一波長リング共振器1の点Aに結合し、点A
で電界が最大になる。この電界は、時計方向および反時
計方向へ進行波として伝搬する。
【0005】まず、時計方向に伝搬する進行波について
説明する。この進行波は、270゜位相変化を受けて出力
側の結合点に達するが、ここでは電界は最小になってい
るので出力端子には結合をしない。これよりさらに45゜
進むと対称点Cに達する。ここでは、先端開放スタブ4
により線路に不連続部分が存在するため、一部は反射と
なり、残りは入力側の結合点Aまで伝搬し結合容量2を
介して入力端と結合する。対称点Cでの反射波は45゜後
退して出力側結合点Bに達する。この時反射波は入力点
から往復360゜の位相差になっているので電界は最大に
なり、結合容量3で結合して、出力端子に伝搬するよう
になる。
【0006】同様に、反時計回りの進行波も先端開放ス
タブ4による反射波だけが出力端子に結合され伝搬す
る。この時の反射波の大きさは不連続部分が大きければ
顕著になり、図9の場合先端開放スタブ4の長さで伝搬
する進行波の大きさを制御することができる。
【0007】以上のように、一波長リング共振器とリン
グ共振器に設置した不連続部分と結合容量により、リン
グ共振器で共振する周波数成分のみを出力端子に伝搬す
る、(デュアルモード)フィルタを構成することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成で、狭帯域の帯域通過特性を得ようとする場合、リン
グ共振器を多段に接続する必要があるために、形状が大
きくなり、また段間結合に結合容量を用いているので部
品点数が多くなり、製造工程も増すという課題がある。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、高周波領域において低損失で遮断特性に優れた特性
を有し、さらに狭帯域特性に対して有効でありなおかつ
平面化を実現する帯域通過装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明は、伝送線路をループ状に接続して形成
した第1の伝送線路と、第1の伝送線路の一部と電気的
に結合した第2の伝送線路と、第1の伝送線路の一部と
電気的に結合した第3の伝送線路を備えるようにしたこ
とを特徴とする。
【0011】これにより、伝送線路の側結合と共振器で
の共振特性を組み合わせることで、結合容量を省くこと
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、伝送線路をループ状に接続して形成した第1の伝送
線路と、前記第1の伝送線路の一部と電気的に結合した
第2の伝送線路と、前記第1の伝送線路の一部と電気的
に結合した第3の伝送線路を備えた帯域通過装置であ
る。これにより、伝送線路の側結合と共振器での共振特
性を組み合わせることで、結合容量を省くことができる
という作用を有する。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、電気長
の整数倍の伝送線路をループ状に接続して形成した第1
の伝送線路と、前記第1の伝送線路の4分の1波長に相
当する線路と電気的に結合した第2の伝送線路と、前記
第1の伝送線路の4分の1波長に相当する線路と電気的
に結合した第3の伝送線路を備えた帯域通過装置であ
る。これにより、第1の伝送線路の対面する伝送線路を
電気的に結合することで、第1の伝送線路の損失を低減
することができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、前記ルー
プ状の第1の伝送線路の内側に設置し、前記第1の伝送
線路と電気的に結合した第4の伝送線路を備えた請求項
1に記載の帯域通過装置である。これにより、ループ状
に形成した第1の伝送線路からの放射を対面する伝送線
路に低結合容量で結合できるので放射損失をさらに低減
できるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項4記載の発明は、前記第4
の伝送線路の片端が接地された請求項3に記載の帯域通
過装置である。これにより、ループ状の第1の伝送線路
を低損失で結合させることができ、さらに中心周波数付
近にノッチを得ることができるので、遮断特性を急峻に
することができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、前記第
1の伝送線路と前記第2の伝送線路との間に電気長の整
数倍の伝送線路をループ状に接続して形成した第5の伝
送線路と、前記第5の伝送線路の内側に設置し、伝送線
路の4分の1波長に相当する線路と電気的に結合した第
6の伝送線路を備えた請求項2に記載の帯域通過装置で
ある。これにより、共振器を多段に結合することができ
低損失で帯域通過装置を実現できるという作用を有す
る。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、前記第
1の伝送線路と前記第3の伝送線路との間に電気長の整
数倍の伝送線路をループ状に接続して形成した第5の伝
送線路と、前記第5の伝送線路の内側に設置し、伝送線
路の4分の1波長に相当する線路と電気的に結合した第
6の伝送線路を備えた請求項2に記載の帯域通過装置で
ある。これにより、共振器を多段に結合することができ
低損失で帯域通過装置を実現できるという作用を有す
る。
【0018】本発明の請求項7に記載の発明は、前記第
6の伝送線路の片端が接地された請求項5または請求項
6記載の帯域通過装置である。これにより、共振器を多
段に結合することができ、しかも遮断特性を急峻にする
ことができる狭帯域の帯域通過装置を実現できるという
作用を有する。
【0019】本発明の請求項8乃至請求項14に記載の
発明は、前記ループ状の第1の伝送線路およびまたは前
記ループ状の第5の伝送線路に電磁界的不連続を生じさ
せる不連続部を備えた請求項1乃至請求項7に記載の帯
域通過装置である。これにより、請求項1乃至請求項7
における作用に加えて出力信号の中心周波数を制御可能
にできるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図8を用いて説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の第1の実施の形態における帯域通過装置の構成を示
したものである。図1(a)において、101は入力端子
を、102は出力端子を、201、202は伝送線路を、211はル
ープ状に形成した伝送線路で一波長共振器をそれぞれ示
している。また、111、112は伝送線路201および伝送線
路202と外部回路を接続する入出力結合回路を示してい
る。さらに、一波長共振器211は、共振器を構成する伝
送線路の一部が4分の1波長伝送線路201および4分の
1波長伝送線路202と電気的に結合し、その伝送線路201
および伝送線路202と電気的に結合した伝送線路をお互
いに対面させ、さらにその対面する伝送線路が電気的に
結合するように設置される。
【0022】以上のように構成された帯域通過装置の動
作について、図1(a)を用いて説明する。入力端子10
1から入力された信号波は、入出力結合回路111により4
分の1波長伝送線路201に伝搬され、さらに伝送線路201
と一波長共振器211の一部の4分の1波長に相当する伝
送線路が電気的に結合されているので、信号波は一波長
共振器211に伝搬される。さらに、一波長共振器211の一
部の4分の1波長に相当する伝送線路と伝送線路202が
電気的に結合されているので、信号波は伝送線路202に
伝搬され、入出力結合回路112を介して出力端子102から
出力される。
【0023】また、一波長共振器211は、進行波により
伝搬される信号と、一波長共振器211の対面する4分の
1波長伝送線路により電気的に結合される信号が重畳さ
れるようになっている。
【0024】従って、一波長共振器211での放射損失
は、一波長共振器211の対面する伝送線路の電気的結合
により低減される。
【0025】ここで、出力信号の周波数成分を考える。
まず、4分の1波長の伝送線路201と一波長共振器211の
伝送線路の電気的結合および4分の1波長の伝送線路20
2と一波長共振器211の伝送線路の電気的結合では、4分
の1波長伝送線路で共振する最小周波数の奇数倍の周波
数成分で電力が最大になるように伝搬される。また、一
波長共振器211では、一波長共振器211の線路長が丁度1
波長の整数倍に相当する周波数で共振し、その周波数成
分で電力が最大になるように伝搬される。従って、共振
器の線路長と4分の1波長伝送線路の共振周波数を一致
させれば、4分の1波長伝送線路201、202と一波長共振
器211により出力信号の周波数成分は一波長共振器211の
共振周波数の整数倍の周波数で電力が最大になる出力信
号が得られる。
【0026】図1(b)は、図1(a)における4分の
1波長伝送線路201、202および一波長共振器211の線路
長は、帯域通過装置の中心周波数fを25GHzになるよ
うに設定し、伝送線路の特性インピーダンスZ0は、一
波長共振器、先端開放スタブおよび4分の1波長伝送線
路において総て50Ωになる線路幅に設定した場合の帯域
通過装置の周波数通過特性の一例を示している。
【0027】以上のように、4分の1波長伝送線路20
1、202と一波長共振器211を電気的に結合させ、さらに
一波長共振器211の対面する伝送線路を電気的に結合す
ることにより、低損失で帯域通過装置を実現することが
できる。
【0028】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態における帯域通過装置の構成を示したも
のである。図2において、図1(a)と同様の働きをす
るものには同じ番号を付けている。図1(a)との相違
は、伝送線路220が加わっている点である。伝送線路220
は、一波長共振器211の内側に設置し、伝送線路201、20
2と一波長共振器211の対面する4分の1波長に相当する
伝送線路と電気的に結合するようにしてある。
【0029】以上のように構成された帯域通過装置の動
作について、図2を用いて説明する。基本的な動作は上
記第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、
一波長共振器211の内側に伝送線路220を設けているの
で、一波長共振器211の対面する伝送線路の電気的に結
合させる際の結合容量を小さくできるので、電気的な結
合における損失をより低減することができる。従って、
一波長共振器211の伝送線路を低損失で効率よく対面す
る伝送線路に結合させることができ、損失をさらに低減
できる。
【0030】以上のように、一波長共振器211の対面す
る伝送線路と平行に、一波長共振器211の内部に伝送線
路220を設けることにより、一波長共振器211の対面する
伝送線路を低損失で効率よく結合させることができるの
で、さらに低損失にすることができる。
【0031】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態における帯域通過装置の構成を示したも
のである。図3において、図1と同様の働きをするもの
には同じ番号を付けている。図1との相違は、伝送線路
230が加わっている点である。伝送線路230は、一波長共
振器211の内側に設置し、一端を接地し他端を開放にし
てある。その上、伝送線路201、202と一波長共振器211
の対面する4分の1波長に相当する伝送線路と電気的に
結合するようにしてある。
【0032】以上のように構成された帯域通過装置の動
作について、図3を用いて説明する。基本的な動作は上
記第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、
一波長共振器211の内側に伝送線路230を設けているの
で、一波長共振器211の対面する伝送線路の結合容量を
低減させることができる。また、伝送線路230は片端が
接地されているので、伝送線路230を4分の1波長より
若干長くすることにより、4分の1波長に相当する周波
数より若干低い周波数でノッチができる。また、伝送線
路230を4分の1波長より若干短くすることにより、4
分の1波長に相当する周波数より若干高い周波数でノッ
チができる。従って、一波長共振器211の伝送線路を低
損失で効率よく対面する伝送線路に結合させることで損
失を低減でき、さらに4分の1波長に相当する周波数付
近でノッチが得られるので、周波数遮断特性を急峻にす
ることができる。
【0033】以上のように、一波長共振器211の対面す
る伝送線路と平行に、一波長共振器211の内部に片端が
接地された伝送線路230を設けることにより、一波長共
振器211の伝送線路を低損失で効率よく対面する伝送線
路に電気的に結合させることで損失を低減でき、さらに
その伝送路の長さを4分の1波長より増減することによ
り中心周波数付近でノッチが得られるので、周波数遮断
特性を急峻にすることができる。
【0034】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態における帯域通過装置の構成を示したも
のである。図4において、図1と同様の働きをするもの
には同じ番号を付けている。図4において、101は入力
端子を、102は出力端子を、201、202は4分の1波長伝
送線路を、211および212は一波長共振器を、111、112は
伝送線路201および伝送線路202と外部回路を接続する入
出力結合回路をそれぞれ示している。240、250は伝送線
路で、一波長共振器211および一波長共振器212の内側に
設置し、伝送線路201、202と一波長共振器211および一
波長共振器212の対面する4分の1波長に相当する伝送
線路と電気的に結合するようにしてある。また、一波長
共振器211の4分の1波長に相当する伝送線路と一波長
共振器212の4分の1波長に相当する伝送線路は、電気
的に結合するように設置される。
【0035】以上のように構成された帯域通過装置の動
作について、図4を用いて説明する。本実施の形態にお
いて、基本的な一波長共振器の動作は上記第3の実施の
形態と同じで、上記第3の実施の形態の一波長共振器を
2つ結合させることにより、入力側の4分の1波長伝送
線路201から一波長共振器211および一波長共振器212を
介して出力側の4分の1波長伝送線路202まで電気的に
結合されているため、遮断特性の急峻な狭帯域の帯域通
過装置を得る場合でも、低損失で実現することができ
る。
【0036】なお、図4では一波長共振器を2つ結合さ
せているが、さらに多段に結合させることもできる。
【0037】以上のように、一波長共振器を多段に結合
させることにより、低損失で狭帯域特性が良好な帯域通
過装置を実現することができる。
【0038】(第5の実施の形態)図5〜図8は、図1
〜図4に対応する上記第1〜第4の実施の形態の一波長
共振器の伝送線路の一部に不連続部を設けたものであ
る。図5〜図8において、図1と同様の働きをするもの
には同じ番号を付けている。図1との相違は、一波長共
振器211および212に不連続部を設けた点である。ここで
は、不連続部を先端開放スタブ401(402)で構成してい
る。先端開放スタブ401(402)は、一波長共振器211お
よび212の4分の1波長伝送線路201および4分の1波長
伝送線路202と電気的に結合している伝送線路を結ぶ線
路の中間に設けられている。
【0039】以上のように構成された帯域通過装置の動
作について、図5(a)を用いて説明する。基本的な動
作は上記第1の実施の形態と同じである。本実施の形態
では、一波長共振器211の伝送線路の一部に先端開放ス
タブ401を設けることにより、一波長共振器211の進行波
を先端開放スタブ401で反射させている。この先端開放
スタブ401の長さを調節することにより、一波長共振器2
11からの出力信号の中心周波数を制御することができ
る。
【0040】以上のように、一波長共振器の伝送線路に
不連続部を設け、不連続部での反射特性を変えることに
より一波長共振器からの出力信号の中心周波数を制御す
ることができる。
【0041】また、図5は上記第1の実施の形態に対応
しているが、上記第2〜第4の実施の形態に対応した図
6〜図8に示す構成においても同様の効果を得ることが
できる。
【0042】なお、一波長共振器に設ける不連続部は、
先端開放スタブに限定するものではなく、線路幅、基板
誘電率、基板厚等を変えることによって不連続部を形成
してもかまわない。
【0043】なお、上記実施の形態に示した一波長共振
器の形状は、他の形状にしても同様の機能が得られる構
成であればかまわず、限定しているものではない。
【0044】
【発明の効果】以下に、本発明によりもたらされる効果
について記述する。
【0045】(1)4分の1波長の伝送線路と一波長共
振器により帯域通過装置として動作させることができ、
一波長共振器の対面する伝送線路を電気的に結合させる
ことにより放射損失を低減できる。
【0046】(2)一波長共振器の対面する伝送線路と
平行に、一波長共振器の内側に伝送線路を設けることに
より、一波長共振器の対面する伝送線路を電気的に結合
する際の結合容量を小さくできるので、さらに低損失に
することができる。
【0047】(3)一波長共振器の対面する伝送線路と
平行に、一波長共振器の内側に片端が接地された伝送線
路を設けることにより、一波長共振器の対面する伝送線
路を電気的に結合しているので低損失にすることがで
き、さらにノッチを形成できるので遮断特性も急峻にで
きる。
【0048】(4)一波長共振器を多段に結合させるこ
とにより、低損失で狭帯域特性を得る場合でも小型化す
ることができる。
【0049】(5)一波長共振器の伝送線路に不連続部
を設けることにより、一波長共振器からの出力信号の中
心周波数を制御することができる。
【0050】(6)伝送線路と一波長共振器を電気的に
結合させているため、結合容量を省くことができ、しか
も製造工程も簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における帯域通過装
置の平面図、
【図2】本発明の第2の実施の形態における帯域通過装
置の平面図、
【図3】本発明の第3の実施の形態における帯域通過装
置の平面図、
【図4】本発明の第4の実施の形態における帯域通過装
置の平面図、
【図5】図1に対応する本発明の第5の実施の形態にお
ける帯域通過装置の平面図、
【図6】図2に対応する本発明の第5の実施の形態にお
ける帯域通過装置の平面図、
【図7】図3に対応する本発明の第5の実施の形態にお
ける帯域通過装置の平面図、
【図8】図4に対応する本発明の第5の実施の形態にお
ける帯域通過装置の平面図、
【図9】従来のデュアルモードフィルタの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 一波長リング共振器 2、3 結合容量 4 先端開放スタブ 5、101 入力端子 6、102 出力端子 111、112 入出力結合回路 211、212 一波長共振器 103〜108 伝送線路 201、202 伝送線路 230、240、250 伝送線路 401、402 先端開放スタブ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送線路をループ状に接続して形成した
    第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の一部と電気的
    に結合した第2の伝送線路と、前記第1の伝送線路の一
    部と電気的に結合した第3の伝送線路を備えた帯域通過
    装置。
  2. 【請求項2】 電気長の整数倍の伝送線路をループ状に
    接続して形成した第1の伝送線路と、前記第1の伝送線
    路の4分の1波長に相当する線路と電気的に結合した第
    2の伝送線路と、前記第1の伝送線路の4分の1波長に
    相当する線路と電気的に結合した第3の伝送線路を備え
    た帯域通過装置。
  3. 【請求項3】 前記ループ状の第1の伝送線路の内側に
    設置し、前記第1の伝送線路と電気的に結合した第4の
    伝送線路を備えた請求項2に記載の帯域通過装置。
  4. 【請求項4】 前記第4の伝送線路の片端が接地された
    請求項3に記載の帯域通過装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線
    路との間に電気長の整数倍の伝送線路をループ状に接続
    して形成した第5の伝送線路と、前記第5の伝送線路の
    内側に設置し、伝送線路の4分の1波長に相当する線路
    と電気的に結合した第6の伝送線路を備えた請求項2に
    記載の帯域通過装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の伝送線路と前記第3の伝送線
    路との間に電気長の整数倍の伝送線路をループ状に接続
    して形成した第5の伝送線路と、前記第5の伝送線路の
    内側に設置し、伝送線路の4分の1波長に相当する線路
    と電気的に結合した第6の伝送線路を備えた請求項2に
    記載の帯域通過装置。
  7. 【請求項7】 前記第6の伝送線路の片端が接地された
    請求項5または請求項6に記載の帯域通過装置。
  8. 【請求項8】 前記ループ状の第1の伝送線路に電磁界
    的不連続を生じさせる不連続部を備えた請求項1に記載
    の帯域通過装置。
  9. 【請求項9】 前記ループ状の第1の伝送線路に電磁界
    的不連続を生じさせる不連続部を備えた請求項2に記載
    の帯域通過装置。
  10. 【請求項10】 前記ループ状の第1の伝送線路に電磁
    界的不連続を生じさせる不連続部を備えた請求項3に記
    載の帯域通過装置。
  11. 【請求項11】 前記ループ状の第1の伝送線路に電磁
    界的不連続を生じさせる不連続部を備えた請求項4に記
    載の帯域通過装置。
  12. 【請求項12】 前記ループ状の第1の伝送線路に電磁
    界的不連続を生じさせる不連続部を備えた請求項5に記
    載の帯域通過装置。
  13. 【請求項13】 前記ループ状の第1の伝送線路と、前
    記ループ状の第5の伝送線路に電磁界的不連続を生じさ
    せる不連続部を備えた請求項6に記載の帯域通過装置。
  14. 【請求項14】 前記ループ状の第1の伝送線路と、前
    記ループ状の第5の伝送線路に電磁界的不連続を生じさ
    せる不連続部を備えた請求項7に記載の帯域通過装置。
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