JP2710894B2 - フィルタ・アンテナ装置 - Google Patents

フィルタ・アンテナ装置

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JP2710894B2
JP2710894B2 JP4128562A JP12856292A JP2710894B2 JP 2710894 B2 JP2710894 B2 JP 2710894B2 JP 4128562 A JP4128562 A JP 4128562A JP 12856292 A JP12856292 A JP 12856292A JP 2710894 B2 JP2710894 B2 JP 2710894B2
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憲一 鹿子嶋
光一 常川
敬三 長
保 佐々木
守▲やす▼ 宮▲ざき▼
修己 石田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主としてVHF帯,
UHF帯,およびマイクロ波帯で用いられるフィルタ・
アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば、I.Yoshida,他,“RFB
RANCHING SYSTEM FOR THE AMPS MOBILE TELEPHONE EQUI
PMENT”,29th IEEE Vehicular Technology Conference
IEEECatalog No.79CH1378-9VT, pp.178-180,1979. に示
された従来のフィルタ・アンテナ装置を示すブロック図
である。図において、100はアンテナ、200は帯域
通過フィルタ、300は接続用ケーブル、400はコネ
クタである。アンテナ100は、接続用ケーブル300
およびコネクタ400を介して、帯域通過フィルタ20
0に接続されている。
【0003】例えば、このフィルタ・アンテナ装置を受
信用として使用する場合には、帯域通過フィルタ200
が受信周波数帯域の波のみを通過するように設定されて
いるものとすれば、アンテナ100で受信された受信周
波数帯域内の波は帯域通過フィルタ200を通過して受
信装置に導かれる。一方、受信周波数帯域外の不要波は
アンテナ100に入射した後、帯域通過フィルタ200
で反射され受信装置へは入り込まない。また、このフィ
ルタ・アンテナ装置を送信用として使用する場合には、
受信波に対する場合と同様の動作原理により、送信周波
数帯域の波のみがアンテナ100へ導かれ、放射され
る。このように、図10に示すフィルタ・アンテナ装置
は、必要な周波数帯域の波のみを受信あるいは送信する
機能を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルタ・アン
テナ装置は以上のように構成されているので、アンテナ
100と帯域通過フィルタ200を接続するための接続
用ケーブル300およびコネクタ400が必要となり、
装置が大きくなるとともに損失が増加するという問題点
があった。また、アンテナ100と帯域通過フィルタ2
00とが独立に機能しているため、アンテナ100のイ
ンピーダンス整合をとるための整合箇所を設ける必要が
あり、アンテナ100が大きくなるという問題点があっ
た。さらに、アンテナ100は1段の共振器となってい
るため、広帯域にインピーダンス整合をとることが難し
いという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、小形,低損失であり、かつ、広
帯域なフィルタ一体化アンテナ装置を得ることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフィルタ
・アンテナ装置は、誘電体ブロックの内部に上下の面に
平行に配列された複数の内導体と、上記誘電体ブロック
の外周面に密着して形成され上記内導体の短絡端側と接
続される外導体とからなる誘電体フィルタを構成すると
ともに、上記内導体の内の一つを空中へ延長して、線状
アンテナを構成して成るフィルタ・アンテナ装置であっ
て、上記内導体と外導体と誘電体ブロックとで構成され
る1つの共振器と一体となった上記線状アンテナと,上
記内導体と外導体と誘電体ブロックとで構成される1以
上の共振器と,がそれぞれ同じ周波数で共振するように
し、かつ、上記1以上の共振器が1個の場合は、上記線
状アンテナと共振器間相互の結合量を調整することによ
り、上記1以上の共振器が複数個の場合は、複数の共振
器間相互の結合量および上記線状アンテナと複数の共振
器間相互の結合量を調整することにより、上記線状アン
テナと1以上の共振器とで多段の帯域通過フィルタを構
成して成るものである。
【0007】上記線状アンテナとしては、最も一般的な
ロッドアンテナを用いることができるが、螺旋状のヘリ
カルアンテナを用いたり、内導体の開放端側に設けられ
た端子から遠ざかる方向に曲げられたロッドアンテナを
用いたり、また、内導体の短絡端側を空中へ延長して構
成されるアンテナと外導体間に誘電体露出部を設けたり
することも有効である。
【0008】この発明の別発明に係るフィルタ・アンテ
ナ装置は、2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体基板
それぞれの一方の面に形成される外導体と、上記誘電体
基板のうち少なくとも1枚の他方の面に形成され、一端
が上記外導体に接続されて短絡端を形成する複数の内導
体とを備え、外導体,誘電体基板,内導体,誘電体基
板,外導体の順で重ねられてなる誘電体ストリップ線路
フィルタを構成するとともに、上記内導体の一つと少な
くとも上記内導体が形成されている誘電体基板を短絡端
と逆側に延長して、アンテナを構成して成るフィルタ・
アンテナ装置であって、上記内導体とこの内導体を挟む
外導体及び誘電体基板とで構成される1つの共振器と一
体となった上記アンテナと,上記内導体とこの内導体を
挟む外導体及び誘電体基板とで構成される1以上の共振
器と,がそれぞれ同じ周波数で共振するようにし、か
つ、上記1以上の共振器が1個の場合は、上記アンテナ
と共振器間相互の結合量を調整することにより、上記1
以上の共振器が複数個の場合は、複数の共振器間相互の
結合量および上記アンテナと複数の共振器間相互の結合
量を調整することにより、上記アンテナと1以上の共振
器とで多段の帯域通過フィルタを構成して成るものであ
る。
【0009】また、2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘
電体基板それぞれの一方の面に形成される外導体と、上
記誘電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に形成さ
れ、一端が上記外導体に接続されて短絡端を形成する
の内導体とを備え、外導体,誘電体基板,内導体,誘
電体基板,外導体の順で重ねられてなる誘電体ストリッ
プ線路フィルタを構成するとともに、上記内導体の一つ
と少なくとも上記内導体が形成されている誘電体基板を
短絡端と逆側に延長してアンテナを構成して成るフィ
ルタ・アンテナ装置であって、上記内導体とこの内導体
を挟む外導体及び誘電体基板とで構成される1つの共振
器と一体となった上記アンテナと,上記内導体とこの内
導体を挟む外導体及び誘電体基板とで構成される1以上
の共振器と,がそれぞれ同じ周波数で共振するように
し、かつ、上記1以上の共振器が1個の場合は、上記ア
ンテナと共振器間相互の結合量を調整することにより、
上記1以上の共振器が複数個の場合は、複数の共振器間
相互の結合量および上記アンテナと複数の共振器間相互
の結合量を調整することにより、上記アンテナと1以上
の共振器とで多段の帯域通過フィルタを構成し、さら
に、上記延長した誘電体基板上に無給電素子を設けて成
ものである。
【0010】
【作用】この発明においては、線状アンテナを含むすべ
ての共振器で多段の帯域通過フィルタを構成している。
すなわち、接続用ケーブルやコネクタを用いずに、線状
アンテナを含むすべての共振器が一体でインピーダンス
整合がとられていて、線状アンテナに個別のインピーダ
ンス整合回路は不要となり、また、広帯域にわたってイ
ンピーダンス整合がとれる。
【0011】上記線状アンテナとして、一般的なロッド
アンテナを用いることにより容易に小形化が図れ、螺旋
状のヘリカルアンテナを用いることにより円偏波での送
受が可能となる。また、内導体の開放端側に設けられた
端子から遠ざかる方向に曲げられたロッドアンテナを用
いることにより端子からアンテナへの直接結合が小さく
なり、また、内導体の短絡端側を空中へ延長して構成さ
れるアンテナと外導体間に誘電体露出部を設けることに
より、アンテナ長が1/4波長の整数倍に短縮されると
ともに、端子からアンテナへの直接結合が小さくなる。
【0012】また、別発明のフィルタ・アンテナ装置
は、誘電体ストリップ線路フィルタを構成する内導体の
内の一つと誘電体基板を延長して、アンテナを構成した
ものであって、前記発明と同様に、アンテナを含むすべ
ての共振器で多段の帯域通過フィルタを構成している。
すなわち、接続用ケーブルやコネクタを用いずに、アン
テナを含むすべての共振器が一体でインピーダンス整合
がとられていて、線状アンテナに個別のインピーダンス
整合回路は不要となり、また、広帯域にわたってインピ
ーダンス整合がとれる。
【0013】また、アンテナの近傍に無給電素子を設け
ることで、アンテナの指向性を変化させることや広帯域
化が可能となる。
【0014】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す
構成図であり、1は外導体、2は内導体、5は誘電体ブ
ロック、6は端子の内導体、7は誘電体チューブ、12
は外導体1と内導体2と誘電体ブロック5とから構成さ
れる複数の共振器、13は線状アンテナとしてのロッド
アンテナである。各内導体2は誘電体ブロック5の内部
に平行に設けられており、全て同じ側の一端が短絡端,
他端が開放端となっている。この内導体2は、誘電体ブ
ロック5の前後の側面に貫通し、上下の面および互いに
平行に配列された貫通孔の内周面に密着して形成されて
いる。外導体1は、誘電体ブロック5の外表面のうち内
導体2の開放端の面を除く全ての面に密着して形成され
ており、各内導体2の短絡端側と接続され、誘電体フィ
ルタ20が構成されている。また、端子6は、初段の共
振器12の内導体2内の開放端側に誘電体チューブ7を
介して設けられている。ロッドアンテナ13は、最終段
の共振器12の内導体2を開放端側に約1/2波長延長
したものである。
【0015】次に動作について説明する。ロッドアンテ
ナ13と共振器12が同じ周波数f0 で共振するものと
し、かつ、ロッドアンテナ13と3つの共振器12とで
帯域通過フィルタを構成するように、共振器12間相互
およびロッドアンテナ13と共振器12間相互の結合量
を調整する。このとき、ロッドアンテナ13へ入射した
周波数f0 付近の受信波は、共振器12を通過して受信
装置へ導かれる。一方、周波数がf0 と異なり上記帯域
通過フィルタの通過帯域外となる波は、ロッドアンテナ
13で受信されても反射され、受信装置まで入り込まな
い。また、送信波に対しては、受信波の場合と同様の動
作原理により、周波数f0 付近の送信波のみがロッドア
ンテナ13から放射される。以上のように、図1のフィ
ルタ一体化アンテナ装置は必要な周波数帯域の波のみを
受信あるいは送信する機能を有する。このとき、ロッド
アンテナ13と共振器12とで4段の帯域通過フィルタ
を構成しているので、広帯域にインピーダンス整合がと
れ、ロッドアンテナ13には個別の整合箇所が不要であ
る。また、ロッドアンテナ13が帯域通過フィルタの最
終段の共振器12と一体であるので、接続用ケーブルお
よびコネクタは不要であり、小形で低損失となる。さら
に、アンテナを含めた全体で多段フィルタとなるので、
広帯域にわたって良好なインピーダンス特性を得ること
ができる。また、本実施例では、線状アンテナとして最
も一般的なロッドアンテナを用いたので、容易に小形化
が図れる。なお、上記実施例では、ロッドアンテナ長が
1/2波長の場合について説明したが、1/2波長の整
数倍であってもよく、上記実施例と同様の動作原理およ
び効果を奏する。
【0016】実施例2.図2はこの発明の他の実施例を
示すもので、1,2,5〜7,および12は上記第一の
実施例の場合と同一であり、14は線状アンテナとして
共振器12と一体に構成された螺旋状のヘリカルアンテ
ナである。本実施例は、図1の実施例と同様の動作原理
および機能を有するとともに、円偏波での送受が可能で
ある。
【0017】実施例3.図3はこの発明の更に他の実施
例を示すもので、1,2,5〜7,および12は上記第
一の実施例の場合と同一であるが、ロッドアンテナ13
は端子6から遠ざかる方向に曲がっている。本実施例
は、図1の実施例と同様の動作原理および機能を有する
とともに、端子6からロッドアンテナ13への直接結合
が小さいという利点を有する。
【0018】実施例4.図4はこの発明の更に他の実施
例を示すもので、1,2,5〜7,および12は上記実
施例の場合と同一であり、8は誘電体露出部である。ロ
ッドアンテナ13は最終段の共振器12の内導体2を短
絡端側に延長したものである。このロッドアンテナ13
と外導体1間に誘電体露出部8を設けることで、ロッド
アンテナ13と外導体1を電気的に絶縁する。本実施例
は、図1の実施例と同様の動作原理および機能を有する
とともに、ロッドアンテナ長は1/4波長の整数倍でよ
く、図1の実施例の場合より短縮される。また、端子6
からロッドアンテナ13への直接結合が小さいという利
点を有する。
【0019】実施例5.図5は他の発明の一実施例を示
す構成図であり、1aは外導体、2aは内導体、5aは
誘電体基板、12aは外導体1aと内導体2aと誘電体
基板5aとから構成される複数のトリプレート線路の共
振器、11は初段の共振器12aの内導体2aに直接接
続されたトリプレート線路の端子、13aはアンテナで
ある。各内導体2aは2枚の誘電体基板5aの間に平行
に設けられており、全て同じ側の一端が短絡端,他端が
開放端となっている。外導体1aは、誘電体基板5aの
表面のうち内導体2aに接触している面の反対側の面と
短絡端に設けられており、短絡端の外導体1aは内導体
2aと接続され、誘電体ストリップ線路フィルタ20a
が構成されている。アンテナ13aは、最終段の共振器
12aの内導体2aと、内導体2aが形成されている誘
電体基板5aとを開放端側に約1/2波長延長したもの
である。内導体2a及びアンテナ13aは、薄膜あるい
は厚膜で形成され、フォトエッチング等により整形され
る。
【0020】次に動作について説明する。アンテナ13
aと共振器12aが同じ周波数f0 で共振するものと
し、かつ、アンテナ13aと3つの共振器12aとで帯
域通過フィルタを構成するように、共振器12a間相互
およびアンテナ13aと共振器12a間相互の結合量を
調整する。このとき、アンテナ13aへ入射した周波数
0 付近の受信波は、共振器12aを通過して受信装置
へ導かれる。一方、周波数がf0 と異なり上記帯域通過
フィルタの通過帯域外となる波は、アンテナ13aで受
信されても反射され、受信装置まで入り込まない。ま
た、送信波に対しては、受信波の場合と同様の動作原理
により、周波数f0 付近の送信波のみがアンテナ13a
から放射される。以上のように、図5のフィルタ一体化
アンテナ装置は必要な周波数帯域の波のみを受信あるい
は送信する機能を有する。このとき、アンテナ13aと
共振器12aとで4段の帯域通過フィルタを構成してい
るので、広帯域にインピーダンス整合がとれ、アンテナ
13aには個別の整合箇所が不要である。また、アンテ
ナ13aが帯域通過フィルタの最終段の共振器12aと
一体であるので、接続用ケーブルおよびコネクタは不要
であり、小形で低損失となる。さらに、アンテナを含め
た全体で多段フィルタとなるので、広帯域にわたって良
好なインピーダンス特性を得ることができる。なお、上
記実施例では、アンテナ長が1/2波長の場合について
説明したが、1/2波長の整数倍であってもよく、上記
実施例と同様の動作原理および効果を奏する。
【0021】実施例6.図6は他の実施例を示すもの
で、2a,5a,11,12aおよび13aは上記図5
の実施例の場合と同一であるが、延長する誘電体基板5
aに接触している外導体1aを、延長する誘電体基板5
aと同様に延長している。本実施例は、図5の実施例と
同様の動作原理および機能を有するとともに、延長した
外導体1a側に電波の発生源や金属があった場合でもア
ンテナ13aに及ぼす影響が小さいという利点を有す
る。このため、他の電気回路,筐体等と近接して設置す
る場合には有効である。
【0022】実施例7.図7は更に他の実施例を示すも
ので、1a,2a,11および12aは上記図5の実施
例の場合と同一であるが、アンテナ13aは共振器12
aから遠ざかる方向に曲がっており、対応する誘電体基
板5aも同じ方向に延長されている。本実施例は、図5
の実施例と同様の動作原理および機能を有するととも
に、共振器12aからアンテナ13aへの直接結合が小
さいという利点を有する。
【0023】実施例8.図8は更に他の実施例を示すも
ので、1a,2a,5a,11および12aは上記図5
の実施例の場合と同一であり、15は延長する誘電体基
板5a上に矩形状に設けられたパッチアンテナである。
本実施例は、図5の実施例と同様の動作原理および機能
を有するとともに、上記パッチアンテナ15の形状を変
化させることでパッチアンテナ15の指向性を調整する
ことが可能である。
【0024】実施例9.図9は他の発明の一実施例を示
すもので、1a,2a,5a,11,12aおよび13
aは上記図5の実施例の場合と同一である。16はアン
テナ13aによって誘導される無給電素子であり、17
はアンテナ13aと無給電素子16から構成される八木
アンテナである。本実施例は、図5の実施例と同様の動
作原理および機能を有するとともに、上記無給電素子1
6の数を変化させることで八木アンテナ17の指向性を
調整することが可能である。
【0025】なお、上記各実施例では、共振器12又は
12aの数が4個の場合について示したが、上述したア
ンテナと一体となった共振器の他に1つ以上の共振器を
備えていればよく、上記実施例と同様の動作原理および
効果を奏する。尚、アンテナと一体となった共振器以外
に共振器が1つの場合は、アンテナと共振器間相互の結
合量を調整することにより、このアンテナと1つの共振
器とで多段(2段)の帯域通過フィルタが構成されるこ
とから、上記実施例と同様の動作原理および効果を奏す
る。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、誘電
体フィルタの内導体の内の一つを空中へ延長して線状ア
ンテナを構成し、線状アンテナを含むすべての共振器で
多段の帯域通過フィルタを構成しているので、接続用ケ
ーブルやコネクタを用いずに、線状アンテナを含むすべ
ての共振器全体でインピーダンス整合をとっており、線
状アンテナに個別のインピーダンス整合回路は不要とな
るので、小形で低損失なフィルタ一体化アンテナ装置が
得られ、また、広帯域にわたってインピーダンス整合が
とれるという効果がある。
【0027】上記線状アンテナとして、一般的なロッド
アンテナを用いることにより容易に小形化が図れ、螺旋
状のヘリカルアンテナを用いることにより円偏波での送
受が可能となる効果がある。また、内導体の開放端側に
設けられた端子から遠ざかる方向に曲げられたロッドア
ンテナを用いることにより端子からアンテナへの直接結
合が小さくなり、また、内導体の短絡端側を空中へ延長
して構成されるアンテナと外導体間に誘電体露出部を設
けることにより、アンテナ長が1/4波長の整数倍に短
縮されるとともに、端子からアンテナへの直接結合が小
さくなる効果がある。
【0028】また、他の発明によれば、ストリップ線路
で構成された誘電体フィルタの内導体の一つと誘電体基
板を延長してアンテナを構成し、アンテナを含むすべて
の共振器で多段の帯域通過フィルタを構成しているの
で、接続用ケーブルやコネクタを用いずに、アンテナを
含むすべての共振器全体でインピーダンス整合をとって
おり、アンテナに個別のインピーダンス整合回路は不要
となるので、小形で低損失なフィルタ一体化アンテナ装
置が得られ、また、広帯域にわたってインピーダンス整
合がとれるという効果がある。
【0029】また、上記延長した誘電体基板上に無給電
素子を設けたので、上記と同様な効果が得られるととも
に、上記無給電素子の数を変化させることで上記アンテ
ナの指向性を調整することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図3】この発明の実施例3を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例4を示す構成図である。
【図5】この発明の実施例5を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例6を示す構成図である。
【図7】この発明の実施例7を示す構成図である。
【図8】この発明の実施例8を示す構成図である。
【図9】この発明の実施例9を示す構成図である。
【図10】従来のフィルタ・アンテナ装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1,1a 外導体 2,2a 内導体 5 誘電体ブロック 5a 誘電体基板 6,11 端子 7 誘電体チューブ 8 誘電体露出部 12,12a 共振器 13 ロッドアンテナ(線状アンテナ) 13a アンテナ 14 ヘリカルアンテナ(線状アンテナ) 15 パッチアンテナ 16 無給電素子 17 八木アンテナ 20 誘電体フィルタ 20a 誘電体ストリップ線路フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 9/42 H01Q 9/42 11/08 11/08 19/28 19/28 23/00 23/00 // H01P 1/203 H01P 1/203 1/205 1/205 B (72)発明者 長 敬三 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐々木 保 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 電子システム研究所内 (72)発明者 宮▲ざき▼ 守▲やす▼ 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 電子システム研究所内 (72)発明者 石田 修己 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 電子システム研究所内 (56)参考文献 特開 平1−168102(JP,A) 特開 平1−307301(JP,A) 特開 平2−186805(JP,A) 特開 平4−266204(JP,A) 特開 平4−252522(JP,A) 実開 昭61−136601(JP,U) 実開 昭60−112103(JP,U) 実開 平2−72001(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックの内部に上下の面に平行
    に配列された複数の内導体と、上記誘電体ブロックの外
    周面に密着して形成され上記内導体の短絡端側と接続さ
    れる外導体とからなる誘電体フィルタを構成するととも
    に、上記内導体の内の一つを空中へ延長して、線状アン
    テナを構成して成るフィルタ・アンテナ装置であって、 上記内導体と外導体と誘電体ブロックとで構成される1
    つの共振器と一体となった上記線状アンテナと,上記内
    導体と外導体と誘電体ブロックとで構成される1以上の
    共振器と,がそれぞれ同じ周波数で共振するようにし、
    かつ、上記1以上の共振器が1個の場合は、上記線状ア
    ンテナと共振器間相互の結合量を調整することにより、
    上記1以上の共振器が複数個の場合は、複数の共振器間
    相互の結合量および上記線状アンテナと複数の共振器間
    相互の結合量を調整することにより、上記線状アンテナ
    と1以上の共振器とで多段の帯域通過フィルタを構成し
    て成る ことを特徴とするフィルタ・アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 線状アンテナは、ロッドアンテナからな
    ることを特徴とする請求項第1項記載のフィルタ・アン
    テナ装置。
  3. 【請求項3】 線状アンテナは、螺旋状のヘリカルアン
    テナからなることを特徴とする請求項第1項記載のフィ
    ルタ・アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 線状アンテナは、内導体の開放端側に設
    けられた端子から遠ざかる方向に曲げられたロッドアン
    テナからなることを特徴とする請求項第1項記載のフィ
    ルタ・アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 線状アンテナは、内導体の短絡端側を空
    中へ延長して構成されるとともに、アンテナと外導体間
    に誘電体露出部を設けたことを特徴とする請求項第1項
    記載のフィルタ・アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板それぞれの一方の面に形成される外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に形成され、
    一端が上記外導体に接続されて短絡端を形成する複数
    内導体とを備え、外導体,誘電体基板,内導体,誘電体
    基板,外導体の順で重ねられてなる誘電体ストリップ線
    路フィルタを構成するとともに、上記内導体の一つと少
    なくとも上記内導体が形成されている誘電体基板を短絡
    端と逆側に延長して、アンテナを構成して成るフィルタ
    ・アンテナ装置であって、 上記内導体とこの内導体を挟む外導体及び誘電体基板と
    で構成される1つの共振器と一体となった上記アンテナ
    と,上記内導体とこの内導体を挟む外導体及び誘電体基
    板とで構成される1以上の共振器と,がそれぞれ同じ周
    波数で共振するようにし、かつ、上記1以上の共振器が
    1個の場合は、上記アンテナと共振器間相互の結合量を
    調整することにより、上記1以上の共振器が複数個の場
    合は、複数の共振器間相互の結合量および上記アンテナ
    と複数の共振器間相互の結合量を調整することにより、
    上記アンテナと1以上の共振器とで多段の帯域通過フィ
    ルタを構成して成る ことを特徴とするフィルタ・アンテ
    ナ装置。
  7. 【請求項7】 2枚の誘電体基板と、上記2枚の誘電体
    基板それぞれの一方の面に形成される外導体と、上記誘
    電体基板のうち少なくとも1枚の他方の面に形成され、
    一端が上記外導体に接続されて短絡端を形成する複数
    内導体とを備え、外導体,誘電体基板,内導体,誘電体
    基板,外導体の順で重ねられてなる誘電体ストリップ線
    路フィルタを構成するとともに、上記内導体の一つと少
    なくとも上記内導体が形成されている誘電体基板を短絡
    端と逆側に延長してアンテナを構成して成るフィルタ
    ・アンテナ装置であって、 上記内導体とこの内導体を挟む外導体及び誘電体基板と
    で構成される1つの共振器と一体となった上記アンテナ
    と,上記内導体とこの内導体を挟む外導体及び誘電体基
    板とで構成される1以上の共振器と,がそれぞれ同じ周
    波数で共振するようにし、かつ、上記1以上の共振器が
    1個の場合は、上記アンテナと共振器間相互の結合量を
    調整することにより、上記1以上の共振器が複数個の場
    合は、複数の共振器間相互の結合量および上記アンテナ
    と複数の共振器間相互の結合量を調整することにより、
    上記アンテナと1以上の共振器とで多段の帯域通過フィ
    ルタを構成し、さらに、上記 延長した誘電体基板上に無
    給電素子を設けて成ることを特徴とするフィルタ・アン
    テナ装置。
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