JP5008886B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は配線基板の製造方法に係り、特にはレーザーを用いたビア穴形成工程に特徴を有する配線基板の製造方法に関するものである。
コンピュータのCPUなどに使用される半導体集積回路素子(ICチップ)は、近年ますます高速化、高機能化しており、これに付随して端子数が増え、端子間ピッチも狭くなる傾向にある。一般的にICチップの底面には多数の端子が密集してアレイ状に配置されており、このような端子群はマザーボード側の端子群に対してフリップチップの形態で接続される。ただし、ICチップ側の端子群とマザーボード側の端子群とでは端子間ピッチに大きな差があることから、ICチップをマザーボード上に直接的に接続することは困難である。そのため、通常はICチップをICチップ搭載用配線基板上に搭載し、そのICチップ搭載用配線基板をマザーボード上に搭載するという手法が採用される。この種のICチップ搭載用配線基板としては、例えば、高分子材料製のコア基板内にセラミックチップを埋め込んでコア部を構成し、そのコア部の表面及び裏面にビルドアップ層を形成したものが従来提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のICチップ搭載用配線基板は、例えば以下のような手順で製造される。まず、コア表面及びコア裏面の両方にて開口する収容穴部を有する高分子材料製のコア基板を準備する。併せて、チップ表面及びチップ裏面にそれぞれ複数の端子電極を突設した埋め込み用セラミックチップを準備する。次に、コア基板裏面側に粘着テープを貼り付けるテーピング工程を行い、収容穴部のコア基板裏面側開口をあらかじめシールする。そして、収容穴部内に埋め込み用セラミックチップを収容して、チップ裏面を粘着テープの粘着面に貼り付けて仮固定する。次に、収容穴部の内面と埋め込み用セラミックチップの側面との隙間を樹脂充填剤で埋めた後にそれを硬化させる固定工程を行い、コア基板に埋め込み用セラミックチップを固定する。この後、コア基板及び埋め込み用セラミックチップからなるコア部の表面及び裏面に対して、高分子材料を主体とする層間絶縁層(樹脂絶縁層)の形成及び導体層の形成を交互に行うことで、ビルドアップ層を形成する。その結果、所望のICチップ搭載用配線基板が得られる。
特開2001−223298号公報
ところで、埋め込み用セラミックチップは厚さばらつきや反りがあるため、従来の製造方法において、コア基板の表面と面一になるように(高さが一致するように)セラミックチップをコア基板に固定することは困難である。従って、図10に示されるように、コア基板300とセラミックチップ301とからなる複合下地材の表面に樹脂絶縁層303を形成する場合、その樹脂絶縁層303には厚さばらつきが生じてしまう。なお、図10では、セラミックチップ301がコア基板300よりも薄いため、セラミックチップ301上での樹脂絶縁層303の厚さは、コア基板300上よりも厚くなっている。この樹脂絶縁層303には、導体層との接続を図るためのビア穴304及びビア導体306が形成される(図11参照)。具体的には、レーザー照射装置により所定位置にレーザーが照射されることでビア穴304が形成される。そしてこのように形成されたビア穴304内にめっきを施すことによってビア導体306が形成される。
しかしながら、従来の製造方法においては同一面に対するレーザービア加工では同じ条件(単一条件)を設定しており、とりわけ下地(セラミックチップ301やコア基板300)の材料の違いなどを考慮して照射条件を変更するようなことは実施されていない。そのため、セラミックチップ301上の樹脂絶縁層303に形成されるビア穴304とコア基板300上の樹脂絶縁層303に形成されるビア穴304とでは、樹脂絶縁層303の厚さに応じてビア形状にばらつきが生じてしまう。このように、レーザー照射条件が適合していないと、ビア穴304の形状のばらつきが発生するため、ビア導体306の高抵抗化や未接続といった電気的な不具合が引き起こされる可能性も高くなる。
そこで、より高品質かつ高信頼性の配線基板を得たい場合には、それぞれの下地材に適したレーザー照射条件を設定し、下地材の種類にかかわらず均一な形状のビア穴304を形成することが本来的に望ましい。下地材を考慮したビア形成方法としては、CCD装置などの撮像手段で画像を得てこれを画像処理したデータを、穴明けの直前にレーザー照射装置に取り込み、これに基づいて演算して照射条件を設定変更することが考えられる。しかし、この方法では処理時間が長くなり、配線基板の生産性が低下する。特に、多数個取りの手法で製造される配線基板では、下地の種類を区別すべき領域の数が多くなるので、処理時間が大きな問題になる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複合下地材上の樹脂絶縁層に対してレーザー照射を行うことにより、形状のよいビア穴を確実にかつ効率よく形成でき、もって電気的特性や信頼性等に優れた配線基板を製造することができる配線基板の製造方法を提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段(手段1)としては、第1下地材及び前記第1下地材とは異種の第2下地材を用いたものでありかつ前記第1下地材の主面の高さが前記第2下地材の主面の高さよりも低い位置にある複合下地材の主面上に樹脂絶縁層を設け、前記樹脂絶縁層に対してレーザーを照射することにより、前記樹脂絶縁層における前記第1下地材上の領域に第1ビア穴を形成し、前記樹脂絶縁層における前記第2下地材上の領域に第2ビア穴を形成するビア穴形成工程を含む配線基板の製造方法であって、位置情報及び寸法情報を含む既存のビア穴形成用データに、前記位置情報に対応する位置の直下にある下地材が前記第1下地材であるか前記第2下地材であるかを識別するための下地材識別情報を付加する情報付加工程と、前記情報付加工程にて付加された下地材識別情報に基づいて、レーザー照射装置のレーザー照射条件の設定を変更する照射条件設定変更工程と、前記照射条件設定変更工程にて設定変更したレーザー照射条件に従って、所定位置にレーザーを照射する照射工程とを含み、前記照射条件設定変更工程において前記ビア穴形成用データに前記第1下地材であることを示す情報が付加されている場合には、レーザービーム径を大きくする設定変更、レーザーショット回数を多くする設定変更及びレーザー強度を強くする設定変更のうちの少なくとも1つを行うことを特徴とする配線基板の製造方法をその要旨とする。
従って、手段1の製造方法によると、ビア穴形成用データに付加された下地材識別情報に基づいて、下地材に応じた最適なレーザー照射条件を設定することができる。そして、そのレーザー照射条件に従ってレーザーを照射することにより、下地材にかかわらず、形状のよいビア穴を確実にかつ効率よく形成できる。その結果、例えば、第1下地材と第2下地材との主面の位置がずれその主面上の樹脂絶縁層に厚さばらつきがあったとしても、第1下地材上の領域の第1ビア穴と第2下地材上の領域の第2ビア穴とを均一に形成することができる。よって、ビア導体の高抵抗化や未接続を回避することができ、電気的特性や信頼性等に優れた配線基板を製造することができる。
手段1の製造方法では、前記照射条件設定変更工程において、レーザービーム径、レーザーショット回数及びレーザー強度のうちの少なくとも1つの設定を変更する。具体的にいうと、前記照射条件設定変更工程において前記ビア穴形成用データに前記第1下地材であることを示す情報が付加されている場合には、レーザービーム径を大きくする設定変更、レーザーショット回数を多くする設定変更及びレーザー強度を強くする設定変更のうちの少なくとも1つを行う。このように設定を変更することにより、第1下地材と第2下地材との主面上に形成された樹脂絶縁層に厚さばらつきがあったとしても、第1ビア穴と第2ビア穴とを均一に形成することができる。
前記配線基板は、収容穴部を有する樹脂製のコア基板を前記第1下地材として備え、内部にビア導体が形成され前記収容穴部内に収容固定された埋め込み用セラミックチップを前記第2下地材として備えるセラミックチップ内蔵配線基板であることがよい。この場合、埋め込み用セラミックチップには厚さばらつきがあるため、そのセラミックチップとコア基板との主面の位置がずれ、樹脂絶縁層に厚さばらつきが生じやすい。しかし、下地材(セラミックチップ及びコア基板)に応じた最適なレーザー照射条件でビア穴を形成することにより、第1ビア穴と第2ビア穴とを均一に形成することができる。よって、電気的特性や信頼性等に優れたセラミックチップ内蔵配線基板を製造することができる。
前記配線基板は、複数の収容穴部を有する樹脂製のコア基板を前記第1下地材として備え、内部にビア導体が形成され前記複数の収容穴部内にそれぞれ収容固定された複数の埋め込み用セラミックチップを前記第2下地材として備える多数個取り用のセラミックチップ内蔵配線基板であることがよい。この多数個取り用のセラミックチップ内蔵配線基板では、既存のビア穴形成用データである位置情報のみで下地材(コア基板またはセラミックチップ)を判定することは困難となるため、レーザー加工の処理時間も長くなることが懸念される。これに対して、ビア穴形成用データに下地材識別情報を付加し、その下地材識別情報に基づいてレーザー加工を行うことにより、複数のビア穴を効率よく形成することができ、レーザー加工の処理時間を短縮することができる。
上記コア基板は、配線基板におけるコア部の一部分をなすものであって、例えばコア主面及びその裏面側に位置するコア裏面を有する平板状に形成される。かかるコア基板は、埋め込み用セラミックチップを収容するための収容穴部を1つまたは2つ以上有している。この収容穴部は、コア主面及びコア裏面の両方にて開口する貫通穴であってもよいほか、コア主面またはコア裏面にて開口する非貫通穴であってもよい。
前記コア基板を形成する材料は特に限定されないが、好ましいコア基板は高分子材料を主体として形成される。コア基板を形成するための高分子材料の具体例としては、例えば、EP樹脂(エポキシ樹脂)、PI樹脂(ポリイミド樹脂)、BT樹脂(ビスマレイミド・トリアジン樹脂)、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)などがある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料を使用してもよい。
上記埋め込み用セラミックチップとしては、例えば、チップ主面及びその反対側に位置するチップ裏面を有する板状のセラミック焼結体が好適である。このセラミック焼結体としては、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ほう素、炭化珪素、窒化珪素などといった高温焼成セラミックの焼結体が好適に使用されるほか、ホウケイ酸系ガラスやホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナ等の無機セラミックフィラーを添加したガラスセラミックのような低温焼成セラミックの焼結体が好適に使用される。この場合、用途に応じて、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウムなどの誘電体セラミックの焼結体を使用することも好ましい。誘電体セラミックの焼結体を使用した場合、静電容量の大きなセラミックキャパシタを実現しやすくなる。
セラミックチップの内部には内部導体が形成されている。このような内部導体を形成する材料としては特に限定されないが、セラミックと同時に焼結しうる金属、例えば、ニッケル、モリブデン、タングステン、チタン等の使用が好適である。なお、低温焼成セラミックの焼結体を選択した場合、内部導体を形成する材料として、さらに銅や銀などの使用が可能となる。内部導体は、セラミック焼結体の厚さ方向に延びるビア導体であってもよく、セラミック焼結体の面方向に延びる内層導体層であってもよい。
ここで埋め込み用セラミックチップは、セラミック誘電体層を介して第1内部電極層と第2内部電極層とが交互に積層配置された構造のセラミックキャパシタであってもよい。このようにキャパシタとしての機能を付与した埋め込み用セラミックチップを用いた場合、例えば半導体集積回路素子の近傍に配置されることで浮遊インダクタンスを確実に低下させることができるため、半導体集積回路素子を安定的に動作させることが可能となる。
上記配線基板には、高分子材料を主体とする層間絶縁層及び導体層を交互に接続した構造を有するビルドアップ層が形成されていてもよい。ビルドアップ層はコア部の片面にのみ形成されていてもよく、コア部の両面に形成されていてもよい。なお、コア主面及び前記チップ主面の上に形成されたビルドアップ層については、その表面においてセラミックチップに対応した領域に半導体素子搭載部が設定される。このような半導体素子搭載部に半導体素子が搭載可能であるため、コア基板に半導体素子搭載部を設けた場合に比べて半導体素子との熱膨張係数差を小さくすることができる。従って、半導体素子に作用する熱応力の影響を軽減しやすい構造となっている。
以下、配線基板の製造方法について説明する。
準備工程では、セラミックチップと、それを収容固定するための収容穴部を有するコア基板とを、従来周知の手法により作製し、あらかじめ準備しておく。
固定工程では、コア基板の裏面側にマスキング材を貼り付けて収容穴部の裏面側開口をあらかじめシールした後、その収容穴部内にセラミックチップを収容する。ここで、マスキング材として粘着テープを使用した場合、その粘着テープの粘着面に埋め込み用セラミックチップを貼り付けて仮固定する。この状態で収容穴部の内面と埋め込み用セラミックチップの側面との隙間には、高分子材料製の樹脂充填剤が充填される。樹脂充填剤としては熱硬化性樹脂が好適であり、これを使用した場合には充填後に加熱処理が行われる。その結果、硬化した樹脂充填剤により埋め込み用セラミックチップが収容穴部内に固定される。
絶縁層形成工程では、複合下地材の主面(コア基板及びセラミックチップの上面)に樹脂絶縁層を形成する。
続くビア穴形成工程では、ビア穴形成用データの下地材識別情報に基づいて、レーザー照射条件を設定し、その照射条件に基づいてレーザー加工を実施する。このレーザー加工よって、樹脂絶縁層におけるコア基板上の領域に複数の第1ビア穴を形成するとともに、セラミックチップ上の領域に複数の第2ビア穴を形成する。なお、下地材識別情報は、CAD装置において配線基板の設計段階で既存のビア穴形成用データ(各ビア穴の位置情報や寸法情報)に付加される。
次いで、複数のビア穴内のスミアを除去するデスミア処理を行った後、めっきを行って複数のビア穴内にビア導体を形成する。ここで、ビア導体はコンフォーマルビアであってもフィルドビアであってもよいが、低抵抗化の観点からフィルドビアであることが好ましい。なお、コンフォーマルビアとは、ビア穴の形状に沿って均一な厚さのめっき層が形成され、それゆえビア穴が完全にはめっき層で充填されておらず、窪みを有するタイプのビアを指している。これに対してフィルドビアとは、めっき層の厚さが均一ではなく、そのめっき層によってビア穴が完全に充填されており、窪みを有しないタイプのビアを指している。
続くビルドアップ工程では、ビア形成工程の後、従来周知の手法に基づいて複合下地材の主面側(コア基板及びセラミックチップの上面側)に、導体層、樹脂絶縁層、端子パッド、ソルダーレジスト、はんだバンプ等を形成し、ビルドアップ層を形成する。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板10は、ICチップ搭載用の配線基板であって、ガラスエポキシからなる略矩形板状のコア基板11と、コア基板11の上面12(主面)上に形成されるビルドアップ層31と、コア基板11の下面13上に形成されるビルドアップ層32とからなる。コア基板11における複数箇所にはスルーホール導体16が形成されている。かかるスルーホール導体16は、コア基板11の上面12側と下面13側とを接続導通している。なお、スルーホール導体16の内部は、例えばエポキシ樹脂などの閉塞体17で埋められている。また、コア基板11の上面12及び下面13には、銅からなる導体層41がパターン形成されており、各導体層41は、スルーホール導体16に電気的に接続されている。
コア基板11の上面12上に形成されたビルドアップ層31は、エポキシ樹脂からなる2層の樹脂絶縁層33,35(いわゆる層間絶縁層)と、銅からなる導体層42とを交互に積層した構造を有している。第2層の樹脂絶縁層35の表面上における複数箇所には、端子パッド44がアレイ状に形成されている。また、樹脂絶縁層35の表面は、ソルダーレジスト37によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト37の所定箇所には、端子パッド44を露出させる開口部46が形成されている。端子パッド44の表面上には、複数のはんだバンプ45が配設されている。各はんだバンプ45は、ICチップ21(半導体集積回路素子)の面接続端子22に電気的に接続されている。なお、各端子パッド44及び各はんだバンプ45は、ビルドアップ層31においてセラミックキャパシタ101の真上の領域内に位置しており、この領域が半導体素子搭載部23となる。
第1層の樹脂絶縁層33内には、第1下地材としてのコア基板11上の領域に複数の第1ビア穴51及び第1ビア導体52が設けられ、第2下地材としてのセラミックキャパシタ101上の領域に複数の第2ビア穴53及び第2ビア導体54が設けられている。第2層の樹脂絶縁層35内には、セラミックキャパシタ101上の領域に複数のビア穴55及びビア導体56が設けられている。これらビア導体52,54,56を介して導体層41,42及び端子パッド44が相互に電気的に接続されている。
コア基板11の下面13上に形成されたビルドアップ層32は、上述したビルドアップ層31とほぼ同じ構造を有している。即ち、ビルドアップ層32は、エポキシ樹脂からなる2層の樹脂絶縁層34,36と、導体層42とを交互に積層した構造を有している。第2層の樹脂絶縁層36の下面上における複数箇所には、ビア導体56を介して導体層42に電気的に接続されるBGA用パッド48が格子状に形成されている。また、樹脂絶縁層36の下面は、ソルダーレジスト38によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト38の所定箇所には、BGA用パッド48を露出させる開口部40が形成されている。BGA用パッド48の表面上には、図示しないマザーボードとの電気的な接続を図るための複数のはんだバンプ49が配設されている。そして、各はんだバンプ49により、配線基板10は図示しないマザーボード上に実装される。
前記コア基板11は、上面12の中央部及び下面13の中央部にて開口する平面視で矩形状の収容穴部91を有している。即ち、収容穴部91は貫通穴部である。収容穴部91内には、セラミックキャパシタ101(埋め込み用セラミックチップ)が、埋め込んだ状態で収容されている。本実施形態のセラミックキャパシタ101は、縦12.0mm×横12.0mm×厚さ0.80mmの矩形平板状である。また、収容穴部91の内面とセラミックキャパシタ101の側面106との隙間は、高分子材料(本実施形態では熱硬化性樹脂)からなる充填剤92によって埋められている。この充填剤92は、セラミックキャパシタ101をコア基板11に固定するとともに、セラミックキャパシタ101及びコア基板11の面方向や厚さ方向への変形を自身の弾性変形により吸収する機能を有している。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のセラミックキャパシタ101は、いわゆるビアアレイタイプのセラミックキャパシタである。セラミックキャパシタ101を構成するセラミック焼結体104は、上面102及び下面103を有する板状物である。セラミック焼結体104は、セラミック誘電体層105を介して第1内部電極層141(内部導体)と第2内部電極層142(内部導体)とを交互に積層配置した構造を有している。セラミック誘電体層105は、高誘電率セラミックの一種であるチタン酸バリウムの焼結体からなり、第1内部電極層141及び第2内部電極層142間の誘電体(絶縁体)として機能する。第1内部電極層141及び第2内部電極層142は、いずれもニッケルを主成分として形成された層であって、セラミック焼結体104の内部において一層おきに配置されている。
セラミック焼結体104には多数のビアホール130が形成されている。これらのビアホール130は、セラミック焼結体104をその厚さ方向に貫通するとともに、全面にわたって格子状(アレイ状)に配置されている。各ビアホール130内には、セラミック焼結体104の上面102及び下面103間を貫通する複数のビア導体131,132が、ニッケルを主材料として形成されている。各第1ビア導体131は、各第1内部電極層141を貫通しており、それら同士を互いに電気的に接続している。各第2ビア導体132は、各第2内部電極層142を貫通しており、それら同士を互いに電気的に接続している。
セラミック焼結体104の上面102上には、複数の第1外部端子電極111,112(端子電極)が突設されている。また、セラミック焼結体104の下面103上には、複数の第2外部端子電極121,122が突設されている。上面102側にある第1外部端子電極111,112は、前記ビア導体54に対して電気的に接続される。一方、下面103側にある第2外部端子電極121,122は、図示しないマザーボードが有する電極(接触子)に対して、ビア導体54、導体層42、ビア導体56、BGA用パッド48及びはんだバンプ49を介して電気的に接続される。また、第1外部端子電極111,112の底面略中央部は、ビア導体131,132の上面102側の端面に対して直接接続されており、第2外部端子電極121,122の底面略中央部は、ビア導体131,132の下面103側の端面に対して直接接続されている。よって、外部端子電極111,121はビア導体131及び第1内部電極層141に導通しており、外部端子電極112,122はビア導体132及び第2内部電極層142に導通している。
マザーボード側から第2外部端子電極121,122を介して通電を行い、第1内部電極層141−第2内部電極層142間に電圧を加えると、第1内部電極層141に例えばプラスの電荷が蓄積し、第2内部電極層142に例えばマイナスの電荷が蓄積する。その結果、セラミックキャパシタ101がキャパシタとして機能する。また、このセラミックキャパシタ101では、第1ビア導体131及び第2ビア導体132がそれぞれ交互に隣接して配置され、かつ、第1ビア導体131及び第2ビア導体132を流れる電流の方向が互いに逆向きになるように設定されている。これにより、インダクタンス成分の低減化が図られている。
なお、本実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板10は、多数個取りの手法で製造されるものであり、ブレーク工程により、図3に示す大判の配線基板10(多数個取り用のセラミックチップ内蔵配線基板)を分割して個片化することで個々の配線基板1が完成される。
本実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板10では、コア基板11よりもセラミックキャパシタ101の厚さが薄いため、上面側に形成される樹脂絶縁層33は、コア基板11上よりもセラミックキャパシタ101上の方が厚くなっている。この樹脂絶縁層33に均一な形状のビア穴51,53を形成するために、CADによる設計段階でビア穴51,53の設計データに対して下地材(コア基板11とセラミックキャパシタ101)の識別情報を付加し、その下地材識別情報に応じてレーザー照射条件を設定している。
図4には、配線基板10においてビア穴51,53を形成するための製造システムを示している。このシステムはCAD装置201とレーザー加工装置202とを備えている。
CAD装置201は、CPU210、メモリ211、記憶装置212、入力装置213、表示装置214、ドライブ装置215などを備えており、それらはバス216を介して相互に接続されている。
表示装置214は、例えば、LCDやCRTなどのカラーディスプレイであり、配線基板10の設計時にその配線パターンなどの画像を表示するために用いられる。入力装置213は、キーボードやマウス装置などであり、ユーザからの要求や指示、パラメータの入力に用いられる。記憶装置212は、磁気ディスク装置や光ディスク装置などであり、プログラムや設計データが記憶される。ドライブ装置215は、記録媒体217を駆動し、その記録内容にアクセスする。なお、記録媒体217としては、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスクなどを挙げることができる。
CPU210は、入力装置213による指示に従い、ドライブ装置215を介して記録媒体217からプログラムや設計データを読み出して記憶装置212にインストールする。また、CPU210は、プログラムや設計データを記憶装置212からメモリ211へ転送し、配線基板10の設計処理を実行する。さらに、CPU210は、その設計処理により得られた設計データをドライブ装置215を介して記録媒体217に記録する。
本実施形態において、CAD装置201を用いたビア穴51,53の設計処理では、位置情報及び寸法情報がビア穴形成用データとして入力される。さらに、そのビア穴形成用データに対して、下地材識別情報としての構成名称が付加される(情報付加工程)。なお、本実施形態では、全てのビア穴51,53のビア穴形成用データの入力が完了した時点で、CPU210の処理によって、位置情報が参照され各ビア穴形成用データの構成名称が自動的に付加されようになっている。そして、位置情報(X1,Y1),(X2,Y2)、寸法情報(φ50)、及び構成名称(VIA1_CORE,VIA2_CERA)を含むビア穴形成用データ218が記録媒体217に記録される(図4参照)。ここで、例えば、下地材がコア基板11である第1ビア穴51については、VIA1_COREといった構成名称が付され、下地材がセラミックキャパシタ101である第2ビア穴53については、VIA2_CERAといった構成名称が付される。そして、その記録媒体217のビア穴形成用データ218がレーザー加工装置202に読み込まれビア加工に利用される。
レーザー加工装置202は、レーザーユニット220(レーザー照射装置)と、XYステージ221と、コントローラ222とを備える。レーザーユニット220は、レーザー224を出力するレーザー発振器、レーザー224のビーム径を調整するレーザーマスク、レーザー224の焦点を調整する集光レンズなどを備える。XYステージ221は駆動モータを備え、該ステージ221上に保持した加工用の配線基板10を2次元的に移動させる。
コントローラ222は、CPU、メモリ、入出力回路などを備える周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。このコントローラ222にもドライブ装置が設けられており、コントローラ222は、ドライブ装置を介して記録媒体217のビア穴形成用データ218を取り込み、レーザーユニット220やXYステージ221を制御してビア穴51,53のレーザー加工を実施する。
具体的には、コントローラ222は、ビア穴形成用データ218に含まれる位置情報(X1,Y1),(X2,Y2)に基づいて、その位置情報に対応する位置にレーザー224が照射されるようXYステージ221を駆動する。また、コントローラ222は、ビア穴形成用データ218に含まれる寸法情報(φ50)に基づいて、レーザーユニット220のレーザー照射条件(レーザービーム径、レーザーショット回数、レーザー強度)を設定する。このとき、コントローラ222は、ビア穴形成用データ218に含まれる構成名称(VIA1_CORE,VIA2_CERA)に基づいて、下地材がコア基板11であるかセラミックキャパシタ101であるかを判定し、その判定結果に応じてレーザー照射条件を変更する(照射条件設定変更工程)。例えば、下地材がセラミックキャパシタ101である場合、レーザービーム径を大きくし、レーザーショット回数を多くし、レーザー強度を強くする。なお、レーザー照射条件としては、レーザービーム径、レーザーショット回数、レーザー強度の全ての条件を変更する必要はなく、いずれか1つの条件を変更するよう構成してもよい。
さらに、コントローラ222は、設定変更したレーザー照射条件に従ってレーザーユニット220を制御し、配線基板10の所定位置にレーザー224を照射することにより、配線基板10の樹脂絶縁層33,34にビア穴51,53を形成する(照射工程)。
次に、本実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板10の製造方法について述べる。
まず、準備工程では、コア基板11とセラミックキャパシタ101とをそれぞれ従来周知の手法により作製し、予め準備しておく。
そして、固定工程では、図5に示されるように、コア基板11の裏面側に粘着テープ152を貼り付けて収容穴部91の裏面側開口をあらかじめシールした後、マウント装置を用いて、収容穴部91内にセラミックキャパシタ101を収容する。この状態において、収容穴部91の内面とセラミックキャパシタ101の側面106との隙間に、ディスペンサ装置を用いて、熱硬化性樹脂製の充填剤92(株式会社ナミックス製)を充填する。その後、加熱処理を行うと、樹脂充填剤92が硬化して、セラミックキャパシタ101が収容穴部91内に固定される。そして、この時点で、粘着テープ152を剥離する。
その後、絶縁層形成工程では、複合下地材としてのコア基板11及びセラミックキャパシタ101の上面12,102及び下面13,103に、それぞれエポキシ樹脂を主成分とするフィルム状絶縁樹脂材料を重ね合わせるようにして配置する。そして、このような積層物を真空圧着熱プレス機(図示しない)で真空下にて加圧加熱することにより、フィルム状絶縁樹脂材料を硬化させて上面12,102及び下面13,103に樹脂絶縁層33,34を各々形成する(図6参照)。
続くビア穴形成工程では、上面12,102及び下面13,103に樹脂絶縁層33,34を形成した配線基板10をレーザー加工装置202のXYステージ221上に配置させる。またこのとき、記録媒体217のビア穴形成用データ218をコントローラ222に読み込ませる。そして、コントローラ222は、ビア穴形成用データ218に基づいてXYステージ221及びレーザーユニット220を制御し、基板上面側の樹脂絶縁層33の所定位置にレーザー224を照射することで、第1ビア穴51及び第2ビア穴53を形成する(図7参照)。ここでは、コア基板11上の領域の第1ビア穴51とセラミックキャパシタ101上の領域の第2ビア穴53とについて、それぞれ適したレーザー照射条件が設定され、その照射条件に基づいてレーザー加工が施される。その結果、第1ビア穴51と第2ビア穴53とが均一な形状(ビアボトム径が同径)となるよう形成される。
基板下面側の樹脂絶縁層34に対しても同様に、所定位置にレーザー224を照射することにより、各ビア穴51,53を形成する(図8参照)。次いで、各ビア穴51,53内のスミアを除去するデスミア処理を行った後、めっきを行って各ビア穴51,53内にフィルドビア導体52,54を形成する(図9参照)。
ビルドアップ工程では、従来周知の手法に基づいてコア基板11の上面12及びセラミックキャパシタ101の上面102の上に樹脂絶縁層33を含むビルドアップ層31を形成するとともに、コア基板11の下面13及びセラミックキャパシタ101の下面103の上に樹脂絶縁層34を含むビルドアップ層32を形成する。具体的には、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)に従って、樹脂絶縁層33、34上に、それぞれ導体層42を形成する。さらに、樹脂絶縁層33,34(および導体層)上に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、ビア導体47が形成されるべき位置に盲孔を有する第2層の樹脂絶縁層35,36を形成する。次に、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部にビア導体47を形成するとともに、第2層の樹脂絶縁層35上に端子パッド44を形成し、第2層の樹脂絶縁層36上にBGA用パッド48を形成する。次に、第2層の樹脂絶縁層35,36上に感光性エポキシ樹脂を塗布して硬化させることにより、ソルダーレジスト37,38を形成する。次に、所定のマスクを配置した状態で露光及び現像を行い、ソルダーレジスト37,38に開口部40,46をパターニングする。さらに、端子パッド44上にはんだバンプ45を形成し、かつ、BGA用パッド48上にはんだバンプ49を形成する。その結果、コア基板11及びビルドアップ層31,32からなる配線基板10が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の場合、CAD装置201で作成されるビア穴形成用データ218に下地材識別情報としての構成名称(VIA1_CORE,VIA2_CERA)が付加されるため、レーザー加工装置202では、その構成名称に基づいて下地材に適したレーザー照射条件を設定することができる。そして、レーザー加工装置202において、そのレーザー照射条件に従ってレーザー224を照射することにより、形状のよいビア穴51,53を確実にかつ効率よく形成できる。その結果、樹脂絶縁層33においてコア基板11上の領域に形成される第1ビア穴51とセラミックキャパシタ101上の領域に形成される第2ビア穴53とのビア形状を均一化することができ、ビア導体52,54の高抵抗化や未接続を回避することができる。よって、電気的特性や信頼性等に優れたセラミックチップ内蔵配線基板10を製造することができる。
(2)本実施形態のように多数個取り用のセラミックチップ内蔵配線基板10では、下地材を区別すべき領域の数が多くなり、ビア穴51,53の位置情報のみで下地材がコア基板11かセラミックキャパシタ101かを判定することは困難である。例えば、CCD装置などの撮像手段で画像を得てこれを画像処理したデータに基づいて、照射条件を設定変更する手法も考えられるが、この方法では下地材判定のための処理時間が長くなる。また、コア基板11及びセラミックキャパシタ101は、樹脂絶縁層33,34で覆われているため、光学像で下地材を判定することは困難であり、超音波像などで判定しなければならない。そのため、製造装置の構成が複雑になるといった問題も生じてしまう。これに対し、本実施の形態では、CAD装置201による設計段階で付加した下地材識別情報に基づいて、ビア穴51,53を確実かつ迅速に形成することができるので、レーザー加工の処理時間を短縮することができる。また、レーザー加工装置202は、処理プログラムの変更のみで対応することができ、既存の装置構成を変更する必要がない。
(3)本実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板10では、ビルドアップ層31の半導体素子搭載部23がセラミックキャパシタ101の真上の領域内に位置しているため、半導体素子搭載部23は高剛性で熱膨張率が小さいセラミックキャパシタ101によって支持される。よって、上記半導体素子搭載部23においては、ビルドアップ層31が変形しにくくなるため、半導体素子搭載部23に搭載されるICチップ21をより安定的に支持できる。ゆえに、ICチップ21として、発熱量が大きいために熱応力の影響が大きい10mm角以上の大型のICチップや、Low−k(低誘電率)のICチップを用いることができる。
(4)本実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板10はセラミックキャパシタ101を有するため、セラミックキャパシタ101にてノイズを除去することでICチップ21へ良好な電源供給を行うことができる。しかも、ICチップ21が半導体素子搭載部23に搭載されるため、ICチップ21はセラミックキャパシタ101の真上に配置される。これにより、ICチップ21とセラミックキャパシタ101とをつなぐ配線(コンデンサ接続配線)が短縮される。ゆえに、ICチップ21とセラミックキャパシタ101との間で侵入するノイズを極めて小さく抑えることができ、誤動作等の不具合を生じることもなく高い信頼性を得ることができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の複合下地材は、コア基板11とセラミックキャパシタ101とから構成されるものであったが、これに限定されるものではなく、他の異なる材質の下地材を用いてもよい。また、この下地材の区別としては、単に材質が異なる場合だけではなく、単位面積における導体層の比率で行うようにしてもよい。この場合、導体層の多いエリアと少ないエリアとで、それぞれ最適なレーザー照射条件を設定できるので、ビア形状の均一化を図ることが可能となる。
・上記実施形態では、CAD装置201とレーザー加工装置202との間のデータの授受は、記録媒体217を介して行うように構成したが、例えば、CAD装置201とレーザー加工装置202とを通信回線で接続し、その通信回線を介してデータの授受を行うように構成してもよい。この場合、記録媒体217をドライブ装置215に読み込ませるといった操作を省略することができるので、実用上好ましいものとなる。
・上記実施形態では、埋め込み用セラミックチップとしてセラミックキャパシタ101を用いるものであったが、これに代えてキャパシタの機能を有しないセラミックチップを用いてもよい。
・上記実施形態では、セラミックチップ内蔵配線基板10のパッケージ形態はBGA(ボールグリッドアレイ)であるが、BGAのみに限定されず、例えばPGA(ピングリッドアレイ)やLGA(ランドグリッドアレイ)等であってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)第1下地材及び前記第1下地材とは異種の第2下地材を用いた複合下地材の主面上に樹脂絶縁層を設け、前記樹脂絶縁層に対してレーザーを照射することにより、前記樹脂絶縁層における前記第1下地材上の領域に第1ビア穴を形成し、前記樹脂絶縁層における前記第2下地材上の領域に第2ビア穴を形成するビア穴形成工程を含む配線基板の製造方法であって、位置情報及び寸法情報を含む既存のビア穴形成用データに、CAD装置にて下地材識別情報を付加する情報付加工程と、前記情報付加工程にて付加された下地材識別情報に基づいて、レーザー照射装置のレーザー照射条件の設定を変更する照射条件設定変更工程と、前記照射条件設定変更工程にて設定変更したレーザー照射条件に従って、所定位置にレーザーを照射する照射工程とを含むことを特徴とする配線基板の製造方法。
本発明を具体化した一実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板を示す概略断面図。 一実施形態のセラミックキャパシタを示す概略断面図。 一実施形態のセラミックチップ内蔵配線基板を示す平面図。 一実施形態のビア穴を形成するための製造システムを示すブロック図。 一実施形態の配線基板の製造方法の説明図。 一実施形態の配線基板の製造方法の説明図。 一実施形態の配線基板の製造方法の説明図。 一実施形態の配線基板の製造方法の説明図。 一実施形態の配線基板の製造方法の説明図。 従来の複合下地材の表面に形成される樹脂絶縁層を示す断面図。 従来の樹脂絶縁層に形成されるビア穴及びビア導体を示す断面図。
符号の説明
10…配線基板
11…第1下地材としての基板コア
12,102…複合下地材の主面としての上面
33…樹脂絶縁層
51…第1ビア穴
53…第2ビア穴
91…収容穴部
101…第2下地材としてのセラミックキャパシタ
131,132…ビア導体
218…ビア穴形成用データ
220…レーザー照射装置としてのレーザーユニット

Claims (3)

  1. 第1下地材及び前記第1下地材とは異種の第2下地材を用いたものでありかつ前記第1下地材の主面の高さが前記第2下地材の主面の高さよりも低い位置にある複合下地材の主面上に樹脂絶縁層を設け、前記樹脂絶縁層に対してレーザーを照射することにより、前記樹脂絶縁層における前記第1下地材上の領域に第1ビア穴を形成し、前記樹脂絶縁層における前記第2下地材上の領域に第2ビア穴を形成するビア穴形成工程を含む配線基板の製造方法であって、
    位置情報及び寸法情報を含む既存のビア穴形成用データに、前記位置情報に対応する位置の直下にある下地材が前記第1下地材であるか前記第2下地材であるかを識別するための下地材識別情報を付加する情報付加工程と、
    前記情報付加工程にて付加された下地材識別情報に基づいて、レーザー照射装置のレーザー照射条件の設定を変更する照射条件設定変更工程と、
    前記照射条件設定変更工程にて設定変更したレーザー照射条件に従って、所定位置にレーザーを照射する照射工程と
    を含み、
    前記照射条件設定変更工程において前記ビア穴形成用データに前記第1下地材であることを示す情報が付加されている場合には、レーザービーム径を大きくする設定変更、レーザーショット回数を多くする設定変更及びレーザー強度を強くする設定変更のうちの少なくとも1つを行う
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 前記配線基板は、収容穴部を有する樹脂製のコア基板を前記第1下地材として備え、内部にビア導体が形成され前記収容穴部内に収容固定された埋め込み用セラミックチップを前記第2下地材として備えるセラミックチップ内蔵配線基板であることを特徴とする請求項に記載の配線基板の製造方法。
  3. 前記配線基板は、複数の収容穴部を有する樹脂製のコア基板を前記第1下地材として備え、内部にビア導体が形成され前記複数の収容穴部内にそれぞれ収容固定された複数の埋め込み用セラミックチップを前記第2下地材として備える多数個取り用のセラミックチップ内蔵配線基板であることを特徴とする請求項に記載の配線基板の製造方法。
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