JP5008496B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、センター、中間層及びカバーを備えたマルチピースゴルフボールに関する。
ゴルフボールにとって、飛行性能は重要である。飛距離は、打撃直後のボールの速度と相関する。この速度は、反発性能と相関する。反発性能に関し、種々の提案がなされている。
特開2006−223874公報には、センター、第一中間層、第二中間層及びカバーを備えたゴルフボールが開示されている。センター及び第一中間層からなる球体の反発係数は、センターの反発係数よりも大きい。センター、第一中間層及び第二中間層からなる球体の反発係数は、センター及び第一中間層からなる球体の反発係数よりも大きい。ゴルフボールの反発係数は、センター、第一中間層及び第二中間層からなる球体の反発係数よりも大きい。
特開2006−223875公報には、センター、第一中間層、第二中間層及びカバーを備えたゴルフボールが開示されている。センター、第一中間層及び第二中間層からなる球体の反発係数は、ゴルフボールの反発係数よりも大きい。センター及び第一中間層からなる球体の反発係数は、センター、第一中間層及び第二中間層からなる球体の反発係数よりも大きい。センターの反発係数は、センター及び第一中間層からなる球体の反発係数よりも大きい。
特開2006−230661公報には、ヘッドスピードが低いゴルファーに適したゴルフボールが開示されている。このゴルフボールは、コア、中間層及びカバーを備えている。このゴルフボールでは、中間層に高反発材料が用いられている。
特開2006−223874公報 特開2006−223875公報 特開2006−230661公報
反発係数は、ゴルフボールの剛性と相関する。その剛性が大きなゴルフボールの反発係数は、一般的には大きい。しかし、その剛性が大きなゴルフボールが非力なゴルファーに打撃されたとき、十分な飛距離が得られないことがある。非力なゴルファー、換言すれば、ヘッドスピードが低いゴルファーがゴルフボールを打撃しても、ゴルフボールの適正な変形が得られないからである。
非力なゴルファーは、ゴルフボールの飛行性能の向上を望んでいる。本発明の目的は、低いヘッドスピードにて打撃されたときの飛行性能に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、コアと、このコアの外側に位置するカバーとを備える。このコアは、センターとこのセンターの外側に位置する中間層とを備える。センターの反発係数Ec、コアの反発係数Em及びゴルフボールの反発係数Ebは、下記数式(1)を満たす。
Eb ≧ Ec ≧ Em (1)
好ましくは、このゴルフボールは、下記数式(2)をさらに満たす。
Eb−Ec ≧ Ec−Em (2)
好ましくは、反発係数Ebと反発係数Ecとの差(Eb−Ec)は、0.004以上である。好ましくは、反発係数Ecと反発係数Emとの差(Ec−Em)は、0.004以上である
センターが、第一層とこの第一層の外側に位置する第二層とを備えてもよい。好ましくは、第一層の反発係数Ec1とセンターの反発係数Ecとは、下記数式(3)を満たす。
Ec > Ec1 (3)
好ましくは、このゴルフボールは、下記数式(4)又は(5)を満たす。
Eb ≧ Ec ≧ Em > Ec1 (4)
Eb ≧ Ec > Em ≧ Ec1 (5)
好ましくは、中間層の硬度(ショアD)は、35未満である。
このゴルフボールでは、センターの反発係数Ec、コアの反発係数Em及びゴルフボールの反発係数Ebの中で、コアの反発係数Emが最も低い。このゴルフボールが打撃されると、ヘッドスピードが低くても、適正な歪みが生じる。この歪みにより、大きな飛距離が得られる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された模式的断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4を覆うカバー6とを備えている。コア4は、球状のセンター8と、このセンター8を覆う中間層10とからなる。カバー6の表面には、多数のディンプル12が形成されている。ゴルフボール2の表面のうちディンプル12以外の部分は、ランド14である。このゴルフボール2は、カバー6の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。ゴルフボール2が、センター8の表面に位置するリブを備えてもよい。
このゴルフボール2の直径は、40mm以上45mm以下である。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上がより好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下がより好ましく、42.80mm以下が特に好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上がより好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下がより好ましい。
センター8は、ゴム組成物が架橋されることで得られる。好ましい基材ゴムとして、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。反発性能の観点から、ポリブタジエンが好ましい。ポリブタジエンと他のゴムとが併用される場合は、ポリブタジエンが主成分とされるのが好ましい。具体的には、全基材ゴムに占めるポリブタジエンの比率が50質量%以上、特には80質量%以上とされるのが好ましい。シス−1,4結合の比率が40%以上、特には80%以上であるポリブタジエンが好ましい。
センター8の架橋には、好ましくは、共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸の、1価又は2価の金属塩である。好ましい共架橋剤の具体例としては、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムが挙げられる。高い反発性能が得られるという理由から、アクリル酸亜鉛及びメタクリル酸亜鉛が特に好ましい。
共架橋剤として、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸と酸化金属とが配合されてもよい。両者はゴム組成物中で反応し、塩が得られる。この塩が、架橋反応に寄与する。好ましいα,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸及びメタクリル酸が挙げられる。好ましい酸化金属としては、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムが挙げられる。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、共架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましく、15質量部以上がより好ましい。ソフトな打球感の観点から、共架橋剤の配合量は、50質量部以下が好ましく、45質量部以下がより好ましい。
好ましくは、センター8のゴム組成物は、共架橋剤と共に有機過酸化物を含む。有機過酸化物は、架橋開始剤として機能する。有機過酸化物により、ゴルフボール2の優れた反発性能が達成されうる。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。特に汎用性の高い有機過酸化物は、ジクミルパーオキサイドである。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.3質量部以上がより好ましく、0.5質量部以上が特に好ましい。ソフトな打球感の観点から、有機過酸化物の配合量は、3.0質量部以下が好ましく、2.8質量部以下がより好ましく、2.5質量部以下が特に好ましい。
好ましくは、センター8のゴム組成物は、有機硫黄化合物を含む。好ましい有機硫黄化合物としては、ジフェニルジスルフィド、ビス(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(4−シアノフェニル)ジスルフィド等のモノ置換体;ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド等のジ置換体;ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−4−クロロ−6−ブロモフェニル)ジスルフィド等のトリ置換体;ビス(2,3,5,6−テトラクロロフェニル)ジスルフィド等のテトラ置換体;及びビス(2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェニル)ジスルフィド等のペンタ置換体が例示される。有機硫黄化合物により、ゴルフボール2の優れた反発性能が達成されうる。特に好ましい有機硫黄化合物は、ジフェニルジスルフィド及びビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドである。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、有機硫黄化合物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.2質量部以上がより好ましい。ソフトな打球感の観点から、有機硫黄化合物の配合量は、1.50質量部以下が好ましく、1.0質量部以下がより好ましく、0.8質量部以下が特に好ましい。
センター8に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の配合量は、センター8の意図した比重が達成されるように適宜決定される。特に好ましい充填剤は、酸化亜鉛である。酸化亜鉛は、単なる比重調整のみならず架橋助剤としても機能する。センター8には、硫黄、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。センター8に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
センター8の直径は、36mm以上42mm以下が好ましい。直径が36mm以上であるセンター8により、ゴルフボール2の適正な変形が達成されうる。この観点から、直径は37mm以上がより好ましい。直径が42mm以下に設定されることにより、中間層10及びカバー6が耐久性に寄与しうる。この観点から、直径は41mm以下がより好ましい。
センター8の圧縮変形量Ccは、2.0mm以上5.0mm以下が好ましい。圧縮変形量Ccが2.0mm以上であるセンター8により、ゴルフボール2のソフトな打球感が達成されうる。この観点から、圧縮変形量Ccは2.4mm以上がより好ましく、2.6mm以上が特に好ましい。圧縮変形量Ccが5.0mm以下であるセンター8により、ゴルフボール2の優れた反発性能及び耐久性が達成されうる。この観点から、圧縮変形量Ccは4.3mm以下がより好ましく、3.5mm以下が特に好ましい。
圧縮変形量の測定では、まず球体(すなわちセンター8、コア4又はゴルフボール2)が金属製の剛板の上に置かれる。次に、球体に向かって金属製の円柱が徐々に降下する。この円柱の底面と剛板との間に挟まれた球体は、変形する。球体に98Nの初荷重がかかった状態から1274Nの終荷重がかかった状態までの円柱の移動距離が、測定される。
中間層10は、樹脂組成物からなる。樹脂組成物の好ましい基材樹脂として、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマー、アイオノマー樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可塑性ポリアミドエラストマーが例示される。
特に好ましい基材樹脂は、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーである。このエラストマーは、ハードセグメントとしてのポリスチレンブロックと、ソフトセグメントとを備えている。典型的なソフトセグメントは、ジエンブロックである。このエラストマーには、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、SBSの水添物、SISの水添物及びSIBSの水添物が含まれる。SBSの水添物としては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が挙げられる。SISの水添物としては、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)が挙げられる。SIBSの水添物としては、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)が挙げられる。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、熱可塑性エラストマーにおけるスチレン成分の含有率は5質量%以上が好ましく、7質量%以上がより好ましく、10質量%以上が特に好ましい。ゴルフボール2の打球感の観点から、含有率は50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、40質量%以下が特に好ましい。
本発明において、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーには、SBS、SIS、SIBS、SEBS、SEPS及びSEEPS並びにこれらの水添物からなる群から選択された1種又は2種以上と、オレフィンとのアロイが含まれる。このアロイ中のオレフィン成分は、他の基材ポリマーとの相溶性向上に寄与すると推測される。このアロイが用いられることにより、ゴルフボール2の反発性能が向上する。好ましくは、炭素数が2以上10以下のオレフィンが用いられる。好適なオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン及びペンテンが例示される。エチレン及びプロピレンが特に好ましい。
ポリマーアロイの具体例としては、三菱化学社の商品名「ラバロンT3221C」、「ラバロンT3339C」、「ラバロンSJ4400N」、「ラバロンSJ5400N」、「ラバロンSJ6400N」、「ラバロンSJ7400N」、「ラバロンSJ8400N」、「ラバロンSJ9400N」及び「ラバロンSR04」が挙げられる。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの他の具体例としては、ダイセル化学工業社の商品名「エポフレンドA1010」及びクラレ社の商品名「セプトンHG−252」が挙げられる。
打球感の観点から、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの材料硬度は8未満が好ましく、6未満がより好ましく、5未満が特に好ましい。材料硬度の測定では、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーからなるスラブが用いられる。本発明では、特に断りのない限り、「ASTM−D 2240−68」の規定に準拠して、自動ゴム硬度測定装置(高分子計器社の商品名「P1」)に取り付けられたショアD型スプリング式硬度計によって、硬度が測定される。測定には、熱プレスで成形された厚みが約2mmであるスラブが用いられる。測定に先立ち、スラブは23℃の温度下に2週間保管される。測定時には、3枚のスラブが重ね合わされる。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの材料硬度の測定には、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーのみからなるスラブが用いられる。なお、JIS−A型スプリング式硬度計で測定された材料硬度は、40未満が好ましく、30未満がより好ましく、20未満が特に好ましい。
スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーと共に、アイオノマー樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー又は熱可塑性ポリアミドエラストマーが用いられてもよい。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーと共に、滑剤を含むポリマー組成物が用いられてもよい。
スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーとの併用に特に適した樹脂は、アイオノマー樹脂である。好ましいアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との二元共重合体が挙げられる。好ましい他のアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数が2以上22以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体が挙げられる。二元共重合体及び三元共重合体において、好ましいα−オレフィンはエチレン及びプロピレンであり、好ましいα,β−不飽和カルボン酸はアクリル酸及びメタクリル酸である。二元共重合体及び三元共重合体において、カルボキシル基の一部は金属イオンで中和されている。中和のための金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。中和が、2種以上の金属イオンでなされてもよい。ゴルフボール2の反発性能及び耐久性の観点から特に好適な金属イオンは、ナトリウムイオン、亜鉛イオン、リチウムイオン及びマグネシウムイオンである。
好ましい二元共重合体は、80質量%以上90質量%以下のα−オレフィンと、10質量%以上20質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸とを含む。この二元共重合体は、反発性能に優れる。好ましい三元共重合体は、70質量%以上85質量%以下のα−オレフィンと、5質量%以上30質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸と、1質量%以上25質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとを含む。この三元共重合体は、反発性能に優れる。特に好ましいアイオノマー樹脂は、エチレンと、アクリル酸又はメタクリル酸との共重合体である。
アイオノマー樹脂の具体例としては、三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1555」、「ハイミラン1557」、「ハイミラン1605」、「ハイミラン1706」、「ハイミラン1707」、「ハイミラン1856」、「ハイミラン1855」、「ハイミランAM7311」、「ハイミランAM7315」、「ハイミランAM7317」、「ハイミランAM7318」及び「ハイミランMK7320」;デュポン社の商品名「サーリン6120」、「サーリン6910」、「サーリン7930」、「サーリン7940」、「サーリン8140」、「サーリン8150」、「サーリン8940」、「サーリン8945」、「サーリン9120」、「サーリン9150」、「サーリン9910」、「サーリン9945」及び「サーリンAD8546」;並びにエクソンモービル化学社の商品名「IOTEK7010」、「IOTEK7030」、「IOTEK7510」、「IOTEK7520」、「IOTEK8000」及び「IOTEK8030」が挙げられる。2種以上のアイオノマー樹脂が併用されてもよい。1価の金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂と2価の金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂とが併用されてもよい。
反発性能の観点から、アイオノマー樹脂の材料硬度は50以上が好ましく、53以上がより好ましく、55以上が特に好ましい。打球感の観点から、アイオノマー樹脂の材料硬度は70以下が好ましく、67以下がより好ましく、65以下が特に好ましい。アイオノマー樹脂の材料硬度の測定には、アイオノマー樹脂のみからなるスラブが用いられる。
スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーと他の樹脂とが併用される場合、全基材樹脂の量に対するスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの量の比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましい。比率が100質量%であってもよい。
中間層10の樹脂組成物に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。この粉末は、ゴルフボール2の慣性モーメントを高める。比重が4.5g/cm以上の金属が好ましく、比重が5.0g/cm以上の金属がより好ましく、比重が7g/cm以上の金属がさらに好ましく、比重が10g/cm以上の金属が特に好ましい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。基材樹脂100質量部に対する充填剤の量は5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましく、15質量部以上が特に好ましい。充填剤の量は、30質量部以下が好ましい。中間層10に、着色剤、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
中間層10の硬度(ショアD)は、35未満が好ましい。硬度が35未満である中間層10により、ゴルフボール2の適正な変形が達成されうる。この観点から、硬度は34以下がより好ましく、30以下が特に好ましい。硬度は1以上が好ましく、3以上が特に好ましい。硬度の測定には、中間層10の樹脂組成物と同一の樹脂組成物からなるスラブが用いられる。測定方法の詳細は、前述の通りである。
ゴルフボール2の適正な変形の観点から、中間層10の厚みは0.3mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましい。ゴルフボール2の反発性能の観点から、厚みは1.2mm以下が好ましく、1.1mm以下がより好ましい。
カバー6は、樹脂組成物からなる。樹脂組成物の好ましい基材樹脂は、アイオノマー樹脂である。中間層10に関して前述されたアイオノマー樹脂と同等のものが、カバー6に用いられうる。アイオノマー樹脂は、ゴルフボール2の反発性能に寄与する。カバー6に、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー又は熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが用いられてもよい。アイオノマー樹脂と他の樹脂とが併用されてもよい。併用される場合、反発性能の観点から、アイオノマー樹脂が主成分であることが好ましい。基材樹脂全量に対するアイオノマー樹脂の比率は70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
カバー6の硬度(ショアD)は、55以上が好ましい。このカバー6により、ゴルフボール2の優れた反発性能が達成されうる。この観点から、硬度は60以上がより好ましく、65以上が特に好ましい。打球感の観点から、D硬度は75以下が好ましく、70以下がより好ましい。硬度の測定には、カバー6の樹脂組成物と同一の樹脂組成物からなるスラブが用いられる。測定方法の詳細は、前述の通りである。
カバー6の厚みは、0.8mm以上1.4mm以下が好ましい。厚みが0.8mm以上であるカバー6により、優れた飛行性能及び耐久性が達成されうる。この観点から、厚みは1.0mm以上がより好ましい。厚みが1.4mm以下であるカバー6により、コア4の適正な変形が達成されうる。この観点から、厚みは1.3mm以下がより好ましい。カバー6が2以上の層を備えてもよい。
カバー6には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が適量配合される。比重調整の目的で、カバー6にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
ゴルフボール2の圧縮変形量Cbは、2.0mm以上5.0mm以下が好ましい。圧縮変形量Cbが2.0mm以上であるゴルフボール2は、打球感に優れる。この観点から、圧縮変形量Cbは2.4mm以上がより好ましく、2.6mm以上が特に好ましい。圧縮変形量Cbが5.0mm以下であるゴルフボール2は、耐久性に優れる。この観点から、圧縮変形量Cbは4.3mm以下がより好ましく、3.5mm以下が特に好ましい。
反発性能及び耐久性の観点から、センター8の圧縮変形量Ccとゴルフボール2の圧縮変形量Cbとの差(Cc−Cb)は0.4mm以上が好ましく、0.5mm以上が特に好ましい。打球感の観点から、差(Cc−Cb)は1.2mm以下が好ましく、1.0mm以下が特に好ましい。
センター8の反発係数Ec、コア4の反発係数Em及びゴルフボール2の反発係数Ebは、下記数式(1)を満たす。
Eb ≧ Ec ≧ Em (1)
このゴルフボール2では、センター8の反発係数Ecはコア4の反発係数Emと同じか又は大きく、ゴルフボール2の反発係数Ebはセンター8の反発係数Ecと同じか又は大きい。センター8からコア4までの反発係数の勾配はゼロ又は負であり、コア4からゴルフボール2までの反発係数の勾配はゼロ又は正である。このゴルフボール2が打撃されたとき、ヘッドスピードが低くても、大きく歪む。この歪みに起因して、センター8が、ゴルフボール2の初速に大きく寄与する。しかも、反発係数Ecが反発係数Ebと同等か又は小さいので、ドライバーで打撃されたときにセンター8におけるエネルギーロスが大きい。大きなエネルギーロスにより、スピンが抑制される。大きな初速と低いスピンとにより、優れた飛行性能が達成される。
反発係数の測定では、球体(ゴルフボール2、コア4又はセンター8)に、質量が200gであるアルミニウム製の中空円柱が40m/sの速度で衝突させられる。衝突前後における中空円柱の速度及び衝突後の球体の速度が計測され、球体の反発係数が算出される。12回の測定結果が、平均される。
好ましくは、ゴルフボール2は、下記数式(6)を満たす。
Eb > Ec > Em (6)
上記数式(6)を満たすゴルフボール2では、センター8からコア4までの反発係数の勾配は負であり、コア4からゴルフボール2までの反発係数の勾配は正である。このゴルフボール2が打撃されたとき、ヘッドスピードが低くても、大きく歪む。このゴルフボール2は、飛行性能に極めて優れる。
好ましくは、ゴルフボール2は、下記数式(2)を満たす。
Eb−Ec ≧ Ec−Em (2)
このゴルフボール2では、カバー6が反発性能に寄与する。このゴルフボール2は、飛行性能に優れる。さらに好ましくは、ゴルフボール2は、下記数式(7)を満たす。
Eb−Ec > Ec−Em (7)
上記数式(7)を満たすゴルフボール2は、飛行性能に極めて優れる。
反発係数Ebと反発係数Ecとの差(Eb−Ec)は、0.004以上が好ましい。差(Eb−Ec)が0.004以上であるゴルフボール2では、カバー6が反発性能に寄与しうる。この観点から、差(Eb−Ec)は、0.006以上がより好ましく、0.008以上が特に好ましい。差(Eb−Ec)は、0.03以下が好ましい。
反発係数Ecと反発係数Emとの差(Ec−Em)は、0.004以上が好ましい。差(Ec−Em)が0.004以上であるゴルフボール2では、打撃時にセンター8が大きく変形しうる。この観点から、差(Ec−Em)は、0.006以上がより好ましく、0.008以上が特に好ましい。差(Ec−Em)は、0.03以下が好ましい。
図2は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボール16が示された模式的断面図である。このゴルフボール16は、球状のコア18と、このコア18を覆うカバー20とを備えている。コア18は、球状のセンター22と、このセンター22を覆う中間層24とからなる。センター22は、球状の第一層26とこの第一層26の外側に位置する第二層28とからなる。カバー20の表面には、多数のディンプル30が形成されている。ゴルフボール16の表面のうちディンプル30以外の部分は、ランド32である。このゴルフボール16は、カバー20の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。中間層24の構成は、図1に示されたゴルフボール2の中間層10の構成と同等である。カバー20の構成は、図1に示されたゴルフボール2のカバー6の構成と同等である。ゴルフボール16が、第一層26の表面に位置するリブを備えてもよい。
第一層26及び第二層28は、ゴム組成物が架橋されることで得られる。図1に示されたゴルフボール2のセンター8と同等のゴム組成物が、第一層26及び第二層28に用いられうる。第一層26の直径は、5mm以上30mm以下が好ましい。第二層28の厚みは、4mm以上16.4mm以下が好ましい。
このゴルフボール16は、上記数式(1)を満たす。このゴルフボール16が打撃されたとき、ヘッドスピードが低くても、大きく歪む。この歪みに起因して、センター22が、ゴルフボール16の初速に大きく寄与する。しかも、反発係数Ecが反発係数Ebと同等か又は小さいので、ドライバーで打撃されたときにセンター22におけるエネルギーロスが大きい。大きなエネルギーロスにより、スピンが抑制される。大きな初速と低いスピンとにより、優れた飛行性能が達成される。好ましくは、このゴルフボール16は、上記数式(2)、(6)又は(7)を満たす。
反発係数Ebと反発係数Ecとの差(Eb−Ec)は、0.004以上が好ましく、0.006以上がより好ましく、0.008以上が特に好ましい。差(Eb−Ec)は、0.03以下が好ましい。反発係数Ecと反発係数Emとの差(Ec−Em)は、0.004以上が好ましく、0.006以上がより好ましく、0.008以上が特に好ましい。差(Ec−Em)は、0.03以下が好ましい。
第一層26の反発係数Ec1とセンター22の反発係数Ecとは、下記数式(3)を満たす。
Ec > Ec1 (3)
このゴルフボール16では、打撃されたときにセンター22が十分に変形する。このゴルフボール16は、低いヘッドスピードで打撃されたときの初速が大きい。このゴルフボール16は、飛行性能に優れる。
好ましくは、ゴルフボール16は、数式(4)又は(5)を満たす。
Eb ≧ Ec ≧ Em > Ec1 (4)
Eb ≧ Ec > Em ≧ Ec1 (5)
数式(4)又は(5)を満たすゴルフボール16では、打撃されたときにセンター22の変形が極めて大きい。センター22の変形の観点から、ゴルフボール16が下記数式(8)を満たすことがより好ましい。
Eb ≧ Ec > Em > Ec1 (8)
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のハイシスポリブタジエン(JSR社の商品名「BR−730」)、28質量部のアクリル酸亜鉛、10質量部の酸化亜鉛、適量の硫酸バリウム、0.3質量部のビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド及び0.7質量部のジクミルパーオキサイド(日本油脂社)を混練し、ゴム組成物(a)を得た。このゴム組成物(a)を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で30分間加熱して、直径が38.3mmであるセンターを得た。一方、20質量部のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の「ハイミラン1605」)、20質量部の他のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の「ハイミラン1706」)、60質量部のスチレンブロック含有熱可塑性エラストマー(クライブルグ社)及び15質量部のタングステン粉末を二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物(f)を得た。この樹脂組成物(f)を射出成形法にてセンターの周りに被覆し、センター及び中間層からなるコアを得た。中間層の厚みは、1.0mmであった。さらに、50質量部のアイオノマー樹脂(デュポン社の商品名「サーリン8140」)、50質量部の他のアイオノマー樹脂(デュポン社の商品名「サーリン9120」)及び2質量部の二酸化チタンを二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物(q)を得た。上記コアを、内周面に多数のピンプルを備えたファイナル金型に投入し、コアの周囲に上記樹脂組成物(q)を射出成形法により注入して、カバーを成形した。カバーの厚みは、1.2mmであった。カバーには、ピンプルの形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。このカバーに、二液硬化型ポリウレタンを基材とするクリアー塗料を塗装し、直径が42.7mmであり質量が約45.4gである実施例1のゴルフボールを得た。
[実施例2から5及び比較例1から3]
センター、中間層及びカバーの仕様を下記の表4及び5に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から5及び比較例1から3のゴルフボールを得た。センターのゴム組成物の詳細が、下記の表1に示されている。中間層の樹脂組成物の詳細が、下記の表2に示されている。カバーの樹脂組成物の詳細が、下記の表3に示されている。
[実施例6]
100質量部のハイシスポリブタジエン(前述の「BR−730」)、19質量部のアクリル酸亜鉛、10質量部の酸化亜鉛、0.3質量部のビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド及び0.7質量部のジクミルパーオキサイドを混練し、ゴム組成物(c)を得た。このゴム組成物(c)を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で30分間加熱して、直径が18.0mmである第一層を得た。100質量部のハイシスポリブタジエン(前述の「BR−730」)、32質量部のアクリル酸亜鉛、10質量部の酸化亜鉛、適量の硫酸バリウム、0.3質量部のビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド及び0.7質量部のジクミルパーオキサイド(日本油脂社)を混練し、ゴム組成物(b)を得た。このゴム組成物(b)で、ハーフシェルを成形した。2枚のハーフシェルで、第一層を覆った。この第一層及びハーフシェルを共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で20分間加熱して、直径が38.3mmであるセンターを得た。一方、20質量部のアイオノマー樹脂(前述の「ハイミラン1605」)、20質量部の他のアイオノマー樹脂(前述の「ハイミラン1706」)、60質量部のスチレンブロック含有熱可塑性エラストマー(クライブルグ社)及び15質量部のタングステン粉末を二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物(f)を得た。この樹脂組成物(f)を射出成形法にてセンターの周りに被覆し、センター及び中間層からなるコアを得た。中間層の厚みは、1.0mmであった。さらに、50質量部のアイオノマー樹脂(前述の「サーリン8140」)、50質量部の他のアイオノマー樹脂(前述の「サーリン9120」)及び2質量部の二酸化チタンを二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物(q)を得た。上記コアを、内周面に多数のピンプルを備えたファイナル金型に投入し、コアの周囲に上記樹脂組成物(q)を射出成形法により注入して、カバーを成形した。カバーの厚みは、1.2mmであった。カバーには、ピンプルの形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。このカバーに、二液硬化型ポリウレタンを基材とするクリアー塗料を塗装し、直径が42.7mmであり質量が約45.4gである実施例6のゴルフボールを得た。
[飛距離テスト]
ゴルフラボ社のスイングマシンに、チタンヘッドを備えたドライバー(SRIスポーツ社の商品名「XXIO」、シャフト硬度:R、ロフト角:11°)を装着した。ヘッド速度が40m/secである条件でゴルフボールを打撃して、発射地点から静止地点までの距離を測定した。12回測定されて得られたデータの平均値が、下記の表4及び5に示されている。
[打球感の評価]
10名のゴルファーにドライバーでゴルフボールを打撃させ、打球感について評価させた。「打球感が良好」と述べたゴルファーの数に基づき、下記の格付けを行った。
A:8名以上
B:6名又は7名
C:4名又は5名
D:3名以下
この結果が、下記の表4及び5に示されている。
Figure 0005008496
Figure 0005008496
Figure 0005008496
Figure 0005008496
Figure 0005008496
表4及び5に示されるように、各実施例のゴルフボールは、飛行性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフ場でのプレーや、ドライビングレンジにおける練習に用いられうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。 図2は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。
符号の説明
2、16・・・ゴルフボール
4、18・・・コア
6、20・・・カバー
8、22・・・センター
10、24・・・中間層
12、30・・・ディンプル
14、32・・・ランド
26・・・第一層
28・・・第二層

Claims (6)

  1. コアとこのコアの外側に位置するカバーとを備えており、このコアがセンターとこのセンターの外側に位置する中間層とを備えており、このセンターが第一層とこの第一層の外側に位置する第二層とを備えたゴルフボールであって、
    球体に質量が200gであるアルミニウム製の中空円柱が40m/sの速度で衝突させられ、衝突前後における中空円柱の速度及び衝突後の球体の速度が計測されることで得られた、センターの反発係数Ec、コアの反発係数Em及びゴルフボールの反発係数Ebが下記数式(6)を満たし、
    球体に質量が200gであるアルミニウム製の中空円柱が40m/sの速度で衝突させられ、衝突前後における中空円柱の速度及び衝突後の球体の速度が計測されることで得られた、第一層の反発係数Ec1とセンターの反発係数Ecとが、下記数式(3)を満たすゴルフボール。
    Eb > Ec > Em (6)
    Ec > Ec1 (3)
  2. 下記数式(7)をさらに満たす請求項1に記載のゴルフボール。
    Eb−Ec > Ec−Em (7)
  3. 上記反発係数Ebと反発係数Ecとの差(Eb−Ec)が0.004以上である請求項1又は2に記載のゴルフボール。
  4. 上記反発係数Ecと反発係数Emとの差(Ec−Em)が0.004以上である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 下記数式を満たす請求項4に記載のゴルフボール。
    Eb > Ec > Em > Ec1
  6. 上記中間層の硬度(ショアD)が35未満である請求項1から5のいずれかに記載のゴルフボール。
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