JP5007661B2 - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Description
なお奇数変速段クラッチC1および偶数変速段クラッチC2はそれぞれ、常態で解放しているノーマルオープン型クラッチとする。
前記のごとく奇数変速段クラッチC1および偶数変速段クラッチC2を介してトーショナルダンパ8からのエンジン回転を選択的に入力される第1入力軸4および第2入力軸5のうち第2入力軸5は中空とし、これを第1入力軸4上に嵌合するが、内側の第1入力軸4および外側の第2入力軸5を相互に同心状態で回転自在とする。
第1入力軸4を第2入力軸5の後端から突出させ、この突出した第1入力軸4の後端部4aに同軸に突き合わせて前記の変速機出力軸6を相対回転可能に設け、この出力軸6を変速機ケース7の後端から突出させる。
第1入力軸4、第2入力軸5、および出力軸6に平行に配してカウンターシャフト10を設け、これを変速機ケース7に回転自在に支持する。
ここでカウンターギヤ11は、そのピッチ円直径を出力歯車12のピッチ円直径よりも小さくし、これらカウンターギヤ11および出力歯車12により減速歯車組を構成する。
第1速歯車組G1および後退歯車組GRは第2入力軸5の後端と変速機ケース中間壁7aとの間に位置させるが、後退歯車組GRを変速機ケース中間壁7aの直近に位置させる。
第3速歯車組G3は、変速機ケース中間壁7aを挟んで第1速歯車組G1および後退歯車組GRの反対側に配置するが、変速機ケース中間壁7aの直近に、つまり、第1入力軸4(後端部4a)の最後部に位置させる。
後退歯車組GRは、第1入力軸4の後端部4aに一体成形した後退入力歯車15と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた後退出力歯車16と、これら歯車15,16に噛合してこれら歯車15,16間を逆転下に駆動結合するリバースアイドラギヤ17とで構成し、リバースアイドラギヤ17を、変速機ケース中間壁7aに植設したリバースアイドラ軸18により回転自在に支持する。
第3速歯車組G3は、第1入力軸4の後端部4aに回転自在に設けた第3速入力歯車19と、カウンターシャフト10に駆動結合して設けた第3速出力歯車20とを相互に噛合させて構成する。
第6速歯車組G6は変速機ケース7の前壁7bに沿うよう第2入力軸5の前端に配置し、第4速歯車組G4は第2入力軸5の後端に配置し、第2速歯車組G2は第2入力軸5の両端間中央部に配置する。
第2速歯車組G2は、第2入力軸5の外周に一体成形した第2速入力歯車25と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた第2速出力歯車26とを相互に噛合させて構成する。
第4速歯車組G4は、第2入力軸5の外周に一体成形した第4速入力歯車27と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた第4速出力歯車28とを相互に噛合させて構成する。
またカウンターシャフト10には、第2速出力歯車26および第4速出力歯車28間に配して2速−4速用同期噛合機構(シンクロメッシュ機構)30を設け、そのカップリングスリーブ30aを図示の中立位置から右行させてクラッチギヤ30bに噛合させるとき、第2速出力歯車26がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく第2速を選択可能なものとし、カップリングスリーブ30aを図示の中立位置から左行させてクラッチギヤ30cに噛合させるとき、第4速出力歯車28がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく第4速を選択可能なものとする。
動力伝達を希望しない中立(N)レンジや駐車(P)レンジのような非走行レンジにおいては、ノーマルオープン型クラッチ(自動湿式回転クラッチ)C1,C2の双方を非制御状態にして解放しておき、また、同期噛合機構21,22,29,30のカップリングスリーブ21a,22a,29a,30aを全て図示の中立位置にして、ツインクラッチ式マニュアルトランスミッションを動力伝達が行われない中立状態にする。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、第1速歯車組G1、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第1速での動力伝達を行うことができる。
なお、上記第1速の選択が発進用のものである時は、それ用にクラッチC1の締結進行制御を行って発進ショックのない滑らかな前発進を行わせること、勿論である。
これによりクラッチC2からのエンジン回転が第2入力軸5、第2速歯車組G2、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第2速での動力伝達を行うことができる。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、第3速歯車組G3、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第3速での動力伝達を行うことができる。
これによりクラッチC2からのエンジン回転が第2入力軸5、第4速歯車組G4、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第4速での動力伝達を行うことができる。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、およびカップリングスリーブ29aを経て出力軸6より軸線方向に出力され、第5速(変速比1:1)での動力伝達を行うことができる。
これによりクラッチC2からのエンジン回転が第2入力軸5、第6速歯車組G6、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第6速での動力伝達を行うことができる。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、後退歯車組GR、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、この際、後退歯車組GRにより回転方向を逆にされることから、後退変速段での動力伝達を行うことができる。
なお、後退変速段での発進時は、それ用にクラッチC1の締結進行制御を行って、発進ショックのない滑らかな後発進を行わせること、勿論である。
エンジンコントローラ40は、車速センサ41からの車速(車体速)、アクセル開度センサ42からのアクセル開度、エンジン回転数センサ43からのエンジン回転数に基づいて、エンジン1の回転数(エンジン回転数)およびトルク(エンジントルク)を制御する。
ここで、MTコントローラ50は、エンジントルク(アクセル操作量)が大きいほどクラッチ容量を大きくする。例えば、アクセル開度に比例してクラッチC1,C2のクラッチ容量を設定する。理由は、クラッチ容量をエンジントルクに対応させることで、エンジントルクと路面から駆動輪に作用する反力トルクとをバランスさせ、エンジン回転の吹き上がりやエンジンストールを防止するためである。
MTコントローラ50は、クラッチC1,C2のうち締結しているクラッチの温度を推定し、推定温度に応じてエンジン1のトルク制限を行い、同時にクラッチ容量を制限することで、クラッチの発熱を抑制する過熱保護制御を実行する。
「警告温度」は、クラッチに異常が生じていない状態で想定される温度の上限値に対し、推定温度算出時における推定誤差分を考慮した値を加算した温度とする。
「トルクダウン温度」は、クラッチの温度がこの温度以上である状態が継続した場合、クラッチに異常が発生している可能性が高いと判断できる温度とする。
「クラッチ解放温度」は、クラッチの温度がこの温度以上である状態が継続した場合、クラッチが破損する可能性のある温度とする。
したがって、各判定値の関係は、解除温度<警告温度<トルクダウン温度<クラッチ解放温度となる。
(1) 警告処理
推定温度が警告温度以上である状態が所定の警告判定時間継続した場合、または、ストール停車状態が第1判定時間継続した場合、警告ランプ47を点灯させ、運転者にクラッチが過熱状態である旨を警告する警告処理を実施する。ここで、「第1判定時間」は、ストール停車状態がこの時間継続した場合、クラッチの温度が警告温度に達すると予測される時間である。
この警告処理は、推定温度が解除温度を下回り、かつアクセル操作の無い状態が解除判定時間継続した場合、または推定温度が解除温度を下回り、かつ後述する各過熱保護処理が実行されていない場合に終了する。ここで、「解除判定時間」は、アクセル操作がなされていないことを確実に判定するために設定している。
推定温度がトルクダウン開始温度以上である状態が所定の第1クラッチ過熱判定時間継続した場合、またはストール停車状態が第2判定時間継続した場合、エンジントルクの上限値を第1制限値に制限すると共に、クラッチ容量を第1制限値に応じた値に制限する。現在のアクセル開度と車速に応じたエンジントルクが第1制限値よりも大きい場合、現在値から第1制限値まで運転者に違和感を与えない程度の所定の変化率でエンジントルクを減少させる。
この第1過熱保護処理は、推定温度が解除温度を下回り、かつ、アクセル操作の無い状態が解除判定時間継続した場合に終了する。
第1過熱保護処理の実行中であって、推定温度がトルクダウン開始温度以上である状態が第2クラッチ過熱判定時間(第1過熱判定時間)継続した場合、またはストール停車状態が第3判定時間継続した場合、エンジントルクの上限値を第1制限値よりも低い第2制限値に制限すると共に、クラッチ容量を第2制限値に応じた値に制限する。現在のアクセル開度と車速に応じたエンジントルクが第2制限値よりも大きい場合、現在値から第2制限値まで運転者に違和感を与えない程度の所定の変化率でエンジントルクを減少させる。
この第2過熱保護処理は、推定温度が解除温度を下回り、かつ、アクセル操作の無い状態が解除判定時間継続した場合に終了する。
推定温度がクラッチ解放温度以上である状態が第3クラッチ過熱判定時間継続した場合、ストール停車状態が第4判定時間継続した場合、または第2過熱保護処理の実行中であって、推定温度がトルクダウン開始温度以上である状態が第4クラッチ過熱判定時間(第2過熱判定時間)継続した場合、エンジントルクの上限値を第2制限値よりも低い第3制限値に制限すると共に、クラッチを解放する。現在のアクセル開度と車速に応じたエンジントルクが第3制限値よりも大きい場合、現在値から第3制限値まで、第1および第2過熱保護処理時における変化率よりも小さい変化率(例えば、半分程度)でエンジントルクを減少させる。このとき、推定温度が高いほど変化率を大きくする。
この第3過熱保護処理は、推定温度が解除温度を下回り、かつ、アクセル操作の無い状態が解除判定時間継続した場合に終了する。
図5は、実施例1の警告処理実行時の警告作用を示すタイムチャートである。
時点t1では、推定温度が警告温度となり、時点t2では、推定温度が警告温度以上である状態が警告判定時間継続したため、警告ランプ47を点灯させ、運転者にクラッチが過熱状態である旨の警告を行う。これにより、クラッチの熱負荷が高い状態であることを認識させ、回避動作(アクセル操作量の減少)を促すことで、クラッチの過熱を最小限に抑え、耐久性の低下を防止することができる。また、クラッチ過熱を招く運転状態、すなわち回避すべき運転状態を、運転者に学習させることができる。
時刻t3では、推定温度が解除温度を下回ったため、警告ランプ47の点灯を終了する。
図6は、実施例1の第1過熱保護処理実行時のトルクダウン作用を示すタイムチャートである。
時点t1から時点t2の区間は、図5の時点t1から時点t2の区間と同様であるため、説明を省略する。
時点t3では、推定温度がトルクダウン開始温度となり、時点t4では、推定温度がトルクダウン開始温度以上である状態が第1クラッチ過熱判定時間継続したため、第1過熱保護処理を開始する。
これに対し、実施例1の過熱保護処理では、エンジントルクの上限値とクラッチ容量の上限値を同時に減少させているため、クラッチの過熱をより効果的に抑制することができる。
また、アクセル操作の解除を確認してから駆動力制限を解除している。これは、アクセル操作中に駆動力制限を解除すると、車両が急加速するおそれがあるためである。運転者がアクセルペダルを踏み込まないことを確認した後に駆動力制限を解除することで、当該解除に伴う急加速を防止することができる。
図7は、実施例1の第2過熱保護処理実行時のトルクダウン作用を示すタイムチャートである。
時点t1から時点t5の区間は、図6の時点t1から時点t5の区間と同様であるため説明を省略する。
時点t6では、第1過熱保護処理実行中に推定温度がトルクダウン開始温度以上である状態が第2クラッチ過熱判定時間継続したため、第1過熱保護処理から第2過熱保護処理に移行する。
図8〜図10は、実施例1の第3過熱保護処理実行時のトルクダウン作用を示すタイムチャートであり、図8は第1過熱保護処理から直接第3過熱保護処理へ移行するケースを示し、図9,図10は第1過熱保護処理→第2過熱保護処理→第3過熱保護処理へと順次移行するケースを示している。なお、図9と図10の両ケースでは、第3過熱保護処理の開始条件が異なっている。
時点t1から時点t5の区間は、図7の時点t1から時点t5の区間と同様であるため説明を省略する。
時点t6では、推定温度がクラッチ解放温度となり、時点t7では、推定温度がクラッチ解放温度以上である状態が第3クラッチ過熱判定時間継続したため、第1過熱保護処理から第3過熱保護処理に移行する。
ここで、車両が登坂路を走行している場合には、クラッチの解放に伴い車両のずり下がりが生じるおそれがある。これに対し、実施例1では、推定温度が高いほどエンジントルクおよびクラッチ容量の減少率を大きくすることで、クラッチの温度が高い場合にはより早期にクラッチを解放してクラッチの破損を防ぐ一方、クラッチの温度が低い場合にはゆっくりとクラッチを解放して出来るだけ車両のずり下がりが発生しないよう配慮している。
時点t1から時点t6の区間は、図7の時点t1から時点t6の区間と同様であるため説明を省略する。
時点t7では、推定温度がクラッチ解放温度以上となり、時点t8では、推定温度がクラッチ解放温度以上である状態が第3クラッチ過熱判定時間継続したため、第2過熱保護処理から第3過熱保護処理に移行する。
時点t10では、アクセル開度が所定開度以下となり、時点t11では、推定温度が解除温度となる。そして、時点t12では、推定温度が解除温度以下となってから解除判定時間が経過したため、警告処理および第3過熱保護処理を終了する。
時点t1から時点t7の区間は、図7の時点t1から時点t7の区間と同様であるため説明を省略する。
時点t8では、第2過熱保護処理実行中に推定温度がトルクダウン開始温度以上である状態が第4クラッチ過熱判定時間継続したため、第2過熱保護処理から第3過熱保護処理に移行する。
時点t10では、アクセル開度が所定開度以下となり、時点t11では、推定温度が解除温度となる。そして、時点t12では、推定温度が解除温度以下となってから解除判定時間が経過したため、警告処理および第3過熱保護処理を終了する。
図11は、実施例1のストール停車状態でのクラッチ保護作用を示すタイムチャートである。
時点t1では、アクセル操作量が所定値以上の状態で車両が停止するストール停車状態となり、時点t2では、ストール停車状態が第1判定時間継続したため、クラッチの温度が警告温度以上であると判断し、警告ランプ47を点灯させ、運転者にクラッチ過熱の警告がなされる。
このため、運転者に駆動力減少に伴う違和感を与えることなく、クラッチの過熱を抑制することができる。
このため、最低限度の走行性能を確保し、運転者に駆動力減少に伴う違和感を与えることなく、クラッチの過熱を抑制することができる。
このため、クラッチの温度を確実に下げて破損を防止することができる。
実施例1の車両の駆動力制御装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づく実施例1により説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1に示したものに限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない程度の設計変更等があっても本発明に含まれる。
2 クランクシャフト
C1 奇数変速段クラッチ
C2 偶数変速段クラッチ
3 クラッチハウジング
4 第1入力軸
5 第2入力軸
6 出力軸
7 変速機ケース
8 トーショナルダンパ
9 オイルポンプ
10 カウンターシャフト
11 カウンターギヤ
12 出力歯車
G1 第1速歯車組
G2 第2速歯車組
G3 第3速歯車組
G4 第4速歯車組
G6 第6速歯車組
GR 後退歯車組
21 1速―後退用同期噛合機構
22 3速−5速用同期噛合機構
29 6速用同期噛合機構
30 2速−4速同期噛合機構
40 エンジンコントローラ
41 車速センサ
42 アクセル開度センサ
43 エンジン回転数センサ
44 レンジ位置センサ
45 第1入力軸回転数センサ
46 第2入力軸回転数センサ
47 警告ランプ
50 MTコントローラ
50a アクセル操作判断部
50b 停車判断部
50c クラッチ温度検出部
50d 過熱保護部
Claims (9)
- 車両の原動機と駆動輪との間の駆動伝達経路上に摩擦要素を備えた車両の駆動力制御装置において、
運転者のアクセル操作の有無を判断するアクセル操作判断手段と、
運転者がアクセル操作をしながら所定車速以下の状態を保っている場合、前記摩擦要素の温度が高いほど前記原動機の出力トルクの上限値と前記摩擦要素の締結容量の上限値とを低下させる過熱保護制御を実行する過熱保護制御手段と、
を設け、
前記過熱保護制御手段は、
前記摩擦要素の温度が第1過熱判定値以上である場合、前記出力トルクの上限値を第1制限値に制限すると共に、前記締結容量の上限値を前記第1制限値に応じた値とする第1過熱保護処理を実行し、
前記摩擦要素の温度が前記第1過熱判定値よりも低い制限解除判定値よりも低く、かつ、アクセル操作の無い状態が解除判定時間継続した場合、前記過熱保護処理を終了することを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項1に記載の車両の駆動力制御装置において、
前記過熱保護制御手段は、前記原動機の出力トルクの制限量に比例して前記摩擦要素の締結容量の上限値を制限することを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両の駆動力制御装置において、
運転者のアクセル操作の有無を判断するアクセル操作判断手段と、
車両の停車を判断する停車判断手段と、
車両停車時、アクセル操作の継続時間に基づいて、前記摩擦要素の温度を推定する摩擦要素温度検出手段と、
を設けたことを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両の駆動力制御装置において、
前記過熱保護制御手段は、前記第1過熱保護処理中であって、前記摩擦要素の温度が前記第1過熱判定値以上である状態が第1過熱判定時間継続した場合、前記出力トルクを前記第1制限値よりも低い第2制限値に制限すると共に、前記締結容量の上限値を前記第2制限値に応じた値とする第2過熱保護処理を実行することを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項4に記載の車両の駆動力制御装置において、
前記過熱保護制御手段は、前記第2過熱保護処理中であって、前記摩擦要素の温度が前記第1過熱判定値よりも高い状態が第2過熱判定時間継続した場合、前記出力トルクを前記第2制限値よりも低い第3制限値に制限すると共に、前記摩擦要素を解放する第3過熱保護処理を実行することを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項4または請求項5に記載の車両の駆動力制御装置において、
前記過熱保護制御手段は、前記摩擦要素の温度が前記第1過熱判定値よりも高い第2過熱判定値以上である場合、前記出力トルクを前記第2制限値よりも低い第3制限値に制限すると共に、前記摩擦要素を解放する第3過熱保護処理を実行することを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項5または請求項6に記載の車両の駆動力制御装置において、
前記過熱保護制御手段は、前記第3過熱保護処理時、前記摩擦要素の温度が高いほど前記出力トルクの減少速度を高くすることを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両の駆動力制御装置において、
運転者に前記摩擦要素の過熱を警告する警告手段を設け、
前記過熱保護制御手段は、前記摩擦要素の温度が前記第1過熱判定値よりも低い第3過熱判定値以上である場合、前記警告手段に対し前記摩擦要素の過熱を警告する指令を出力する警告処理を実行することを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 請求項8に記載の車両の駆動力制御装置において、
前記過熱保護制御手段は、前記摩擦要素の温度が前記第1過熱判定値よりも低い制限解除判定値よりも低く、かつ、アクセル操作の無い状態が解除判定時間継続した場合または前記過熱保護処理が終了している場合、前記警告処理を終了することを特徴とする車両の駆動力制御装置。
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