JP5006298B2 - ブローバイガス還元装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃焼室からクランクケースへ漏れ出たブローバイガスを燃焼室へ還元するブローバイガス還元装置に関する。
従来、内燃機関の燃焼室からクランクケースへ漏れ出たブローバイガスを燃焼室へ還元することにより、ブローバイガス中に含まれる有害成分が外部へ排出されるのを防止したブローバイガス還元装置が知られている。ここで、ブローバイガスとは、内燃機関の稼動時に燃焼室からピストンリングとシリンダとのごくわずかなすき間を抜けてクランクケースに漏れ出た未燃焼ガスをいう。ブローバイガス還元装置は、スロットルバルブより上流側の吸気通路とクランクケースとを連結する空気導入通路と、スロットルバルブより下流側の吸気通路とクランクケースとを連結するブローバイガス還元通路とを備えている。そして、通常の運転時には、スロットルバルブより下流側の吸気通路に吸気負圧が発生する。この吸気負圧により、ブローバイガスは、ブローバイガス還元通路を介してスロットルバルブより下流側の吸気通路に吸引され、燃焼室に戻される。このとき、スロットルバルブより上流側の吸気通路から空気導入通路を介してクランクケースへと空気が供給される。
ところで、スロットルバルブの開度や内燃機関の負荷率、過給機の作動状況等によって、スロットルバルブより下流側の吸気通路に発生する吸気負圧が変動すると、ブローバイガスがクランクケースから空気導入通路内を介してスロットルバルブより上流側の吸気通路へ逆流することがあった。ここで、ブローバイガス中にはオイル分が含まれている。このため、ブローバイガスがスロットルバルブより上流側の吸気通路へ導入されると、スロットルバルブや吸気通路壁面にオイルが付着して、バルブの動作不良やオイル消費量の増大を生じる原因となる。
これを対策したものとして、ブローバイガスがクランクケースからスロットルバルブより上流側の吸気通路へ逆流する際に、ブローバイガス中からオイルを分離させる技術が知られている。例えば、特許文献1に開示されたブローバイガス還元装置は、スロットルバルブより上流側の吸気通路とクランクケースとを連結する通路として、クランクケースに空気を導入するための新規導入通路と、逆流するブローバイガスをオイルセパレータを経由して吸気通路に導入するための分岐通路とを備えている。そして、この新規導入通路には、クランクケースに空気が流れる場合にのみ開弁する第一逆止弁が設けられている。他方、分岐通路には、吸気通路にブローバイガスが逆流する場合にのみ開弁する第二逆止弁が設けられている。こうした構成により、ブローバイガスが逆流する時としない時との間で、通路の切換を行うことができる。その結果、ブローバイガスがクランクケースから逆流する場合には、オイルセパレータによりブローバイガス中からオイルを分離した状態でスロットルバルブより上流側の吸気通路に導入することができる。
特開平9−137710号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術によると、新規導入通路と分岐通路との2系統の通路を設けているため、装置の構造が複雑となり製造コストが上昇するという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構造を用いてクランクケースからスロットルバルブより上流側の吸気通路に流れるブローバイガス中からオイルを分離することができるブローバイガス還元装置を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係るブローバイガス還元装置は、内燃機関の燃焼室へ空気を導入する吸気通路に設けられ、前記吸気通路を流れる空気の流量を制御するスロットルバルブと、前記スロットルバルブより上流側の吸気通路と内燃機関のクランクケースとを連結して、前記吸気通路から前記クランクケースへと空気を導入する空気導入通路と、前記クランクケースと前記スロットルバルブより下流側の吸気通路とを連結して、前記空気導入通路から前記クランクケースへ導入された空気と前記燃焼室から前記クランクケースへ漏れ出たブローバイガスとを、前記クランクケースから前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路へ還元するブローバイガス還元通路とを有するブローバイガス還元装置において、前記空気導入通路内を前記クランクケースから前記スロットルバルブより上流側の吸気通路へと逆流するブローバイガス中からオイルを分離する作動状態とオイルを分離しない非作動状態とを切換可能なオイルセパレータと、前記オイルセパレータの作動状態と非作動状態とを切り換える作動切換手段と、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を前記クランクケースから前記スロットルバルブより上流側の吸気通路へと逆流するか否かを判断する逆流判断手段とを備え、前記作動切換手段は、前記逆流判断手段により前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断された場合に、前記オイルセパレータを作動状態に切り換えることを特徴とする。
このブローバイガス還元装置では、内燃機関の燃焼室へ空気を導入する吸気通路に設けられたスロットルバルブにより、吸気通路を流れる空気の流量が制御される。また、スロットルバルブより上流側の吸気通路と内燃機関のクランクケースとを連結する空気導入通路により、吸気通路からクランクケースへと空気が導入される。そして、クランクケースとスロットルバルブより下流側の吸気通路とを連結するブローバイガス還元通路により、空気導入通路からクランクケースへ導入された空気と燃焼室からクランクケースへ漏れ出たブローバイガスとが、クランクケースからスロットルバルブより下流側の吸気通路へ還元される。そして、通常の運転時には、スロットルバルブより下流側の吸気通路に吸気負圧が発生する。この吸気負圧により、ブローバイガスは、ブローバイガス還元通路を通過してスロットルバルブより下流側の吸気通路に吸引され、燃焼室に戻される。このとき、スロットルバルブより上流側の吸気通路から空気導入通路を介してクランクケースへと空気が供給される。
ここで、スロットルバルブの開度や内燃機関の負荷率等により、スロットルバルブより下流側の吸気通路に発生する吸気負圧が変動して、ブローバイガスがクランクケースから空気導入通路内を介してスロットルバルブより上流側の吸気通路へ逆流することがある。これに対して、このブローバイガス還元装置には、ブローバイガス中からオイルを分離する作動状態とオイルを分離しない非作動状態とを切換可能なオイルセパレータが設けられている。そして、ブローバイガスが空気導入通路内をクランクケースからスロットルバルブより上流側の吸気通路へと逆流した場合に、空気導入通路に設けられたオイルセパレータにより、ブローバイガス中からオイルを分離することができる。これにより、ブローバイガス中に含まれるオイルがスロットルバルブや吸気通路壁面に付着するのを防止することができる。したがって、バルブの動作不良やオイル消費量の増加を防止することができる。
さらに、このブローバイガス還元装置には、オイルセパレータの作動状態と非作動状態とを切り換え可能な作動切換手段が設けられている。そして、逆流判断手段によりブローバイガスが空気導入通路内を逆流すると判断された場合に、作動切換手段によりオイルセパレータを作動状態に切り換えることで、必要時にオイルセパレータを作動させることができる。これにより、オイルセパレータの不必要時(逆流判断手段によりブローバイガスが空気導入通路内を逆流しないと判断された場合)には、オイルセパレータを非作動状態にして、オイルセパレータの作動にともなう消費電力を低減させることができる。その結果、燃費を向上させることができる。この作動切換手段によるオイルセパレータの切り換えにより、クランクケースからスロットルバルブより上流側の吸気通路に流れるブローバイガス中から適切にオイルを分離することができる。このように、このブローバイガス還元装置では、上記した従来技術のように2系統の通路を設けることなくオイルセパレータの作動状態を切り換えているため、ブローバイガス還元装置の構造を簡易なものとすることができる。
本発明に係るブローバイガス還元装置において、前記オイルセパレータは、前記ブローバイガス中のオイルミストをコロナ放電により帯電させて分離するコロナ放電器を備えていることが望ましい。
このようにコロナ放電を利用することにより、ブローバイガス中からオイルを確実に分離することができる。また、コロナ放電器を採用することにより、装置の構造を簡易なものとすることができる。なぜなら、コロナ放電器は、針状電極と針状電極の周囲を覆う板状又はパイプ状の電極とから構成される。そして、ブローバイガス還元装置においては、例えば空気導入通路の内壁に板状又はパイプ状の電極を配設し、空気導入通路内に針状電極を配設することにより、コロナ放電器をブローバイガス還元装置に容易に組み付けることができるからである。また、板状又はパイプ状の電極や針状電極の形状を、装置に合わせて容易に変更できるという利点もある。
ここで、本発明に係るブローバイガス還元装置において、「前記逆流判断手段」によりブローバイガスが空気導入通路内を逆流するか否かを判断する態様としては、特に限定されないが、次の(1),(2)を例示できる。
(1)内燃機関の負荷率を検出する負荷率検出手段を備え、前記逆流判断手段は、前記負荷率検出手段により検出される負荷率が所定値以上であるときに、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断する態様。
ここで、ブローバイガス還元装置において、空気導入通路内におけるブローバイガスの逆流は、内燃機関の負荷率が高くなるにつれて生じやすいという事情がある。そのため、この態様では、逆流判断手段が、負荷率検出手段で検出される内燃機関の負荷率に基づいてブローバイガスが空気導入通路内を逆流するか否かを判断する構成となっている。このように、内燃機関の負荷率を利用することにより、容易かつ的確にブローバイガスの逆流判断を行うことができる。
なお、(1)の態様において、「負荷率検出手段」としては、特に限定されないが、吸気通路内の吸気管圧力を検出する圧力センサやエンジン回転数を検出する回転数センサを例示できる。この例示において、「逆流判断手段」は、例えば、前記吸気管圧力が所定値より高くかつ前記エンジン回転数が所定値より高い場合に、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断し、前記吸気管圧力が所定値以下であるか又は前記エンジン回転数が所定値以下である場合に、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流しないと判断する。
このように、内燃機関の負荷率と密接な関係がある吸気管圧力とエンジン回転数との双方に基づいて、空気導入通路内におけるブローバイガスの逆流判断を行うことにより、逆流判断手段の判断をより的確なものとすることができる。
(2)前記吸気通路に導入された空気を圧縮して燃焼室に過給する過給機を備え、前記逆流判断手段は、前記過給機により前記燃焼室に空気が過給されたときに、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断する態様。
ここで、過給機を備えたブローバイガス還元装置において、空気導入通路内におけるブローバイガスの逆流は、過給機により燃焼室に空気が過給されたときに生じやすいという事情がある。そのため、この態様において、逆流判断手段は、過給機により燃焼室に空気が過給されたときに、ブローバイガスが空気導入通路内を逆流すると判断している。このように、過給機の作動状態を利用することにより、容易かつ的確にブローバイガスの逆流判断を行うことができる。
本発明に係るブローバイガス還元装置によれば、上記した通り、簡易な構造を用いてクランクケースからスロットルバルブより上流側の吸気通路に流れるブローバイガス中からオイルを分離することができる。
以下、本発明のブローバイガス還元装置を具体化した一実施形態に係るエンジンシステムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。このエンジンシステムは複数の気筒を有するが、各気筒は同様の構成であるため、以下では一つの気筒についてのみ説明し、他の気筒についての説明を省略する。
[第一実施形態]
まず、第一実施形態に係るエンジンシステムの概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一実施形態に係るエンジンシステムを示す概略構成図である。
エンジンシステム1は、図1に示すように、燃料と吸入空気との混合気体を燃焼させる燃焼室2と、燃焼室2の下方に設けられたクランクケース(クランク室)20と、燃焼室2へ吸入空気を導入する吸気通路30と、燃焼室2から排気ガスを排出する排気通路35と、吸気通路30に設けられ吸気通路30を流れる空気の流量を制御するスロットルバルブ40と、スロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aから分岐してクランクケース20へ吸入空気の一部を導入する空気導入通路37a、37bと、クランクケース20とスロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bとを連結するブローバイガス還元通路38と、エンジンシステム1の動作を総括的に制御するECU(電子制御装置)100とを備えている。
燃焼室2は、シリンダブロックにより形成されたシリンダ3の中空部である。燃焼室2の上部には、中央が高くなるよう傾斜したペントルーフ形状をなすシリンダヘッド4が設けられている。このシリンダヘッド4には、燃焼室2と吸気通路30とを連通させる吸気ポート5と、燃焼室2と排気通路35とを連通させる排気ポート6とが形成されている。燃焼室2の下部には、シリンダ3内を上下に往復可能なピストン7が取り付けられている。すなわち、燃焼室2の下部は、ピストン7の上面により閉じられている。より詳細には、燃焼室2の下部は、ピストン7の上端外周に取り付けられたピストンリング8とシリンダ3のボア3aとの間にわずかなクリアランスCをもって閉じられている。
また、燃焼室2は、燃焼室2内に燃料を噴射するインジェクタ9と、吸気ポート5及び排気ポート6を開閉する動弁機構11と、燃焼室2に供給された混合気体に点火する点火プラグ10とを備えている。インジェクタ9は、燃焼室2の側面を形成するシリンダ3に貫設されている。このインジェクタ9は、燃料を噴射する噴射口を、燃焼室2内に突出させるよう設けられている。また、点火プラグ10は、燃焼室2の上端を形成するシリンダヘッド4に貫設されている。この点火プラグ10は、燃料と空気との混合気体に点火する点火部を、燃焼室2内に突出させるように設けられている。
動弁機構11は、シリンダヘッド4の上方に設けられている。この動弁機構11は、吸気ポート5を開閉するための吸気バルブ12と、排気ポート6を開閉するための排気バルブ13とを備えている。そして、吸気カム14のカムノーズが吸気ロッカアーム16を下方に押圧することにより、吸気バルブ12が吸気ポート5を開放し、排気カム15のカムノーズが排気ロッカアーム17を下方に押圧することにより、排気バルブ13が排気ポート6を開放するようになっている。また、シリンダヘッド4の上方には、これらの動弁機構11等を覆うようにヘッドカバー18が設けられている。
クランクケース20は、エンジンブロック21により燃焼室2の下方に形成された中空部である。クランクケース20の上部は、ピストン7により燃焼室2と仕切られている。クランクケース20の下部には、オイルパン22が形成されている。オイルパン22は、エンジン内部を潤滑したエンジンオイルOを自然落下により溜める受け皿である。エンジンオイルOは、オイルパン22からオイルポンプ(図示略)で吸い上げられて再びエンジンの各部を潤滑するようになっている。クランクケース20内では、クランクシャフト23が回転可能に支持されている。そして、各ピストン7がそれぞれコネクティングロッド24を介してクランクシャフト23に連結されている。また、クランクケース20には、エンジン回転数を検出する回転数センサ25が設けられている。オイルパン22には、油温を検出する油温センサ26が設けられている。エンジンブロック21には、エンジンの各部を冷却する冷却水の水温を検出するための水温センサ27が設けられている。そして、回転数センサ25、油温センサ26及び水温センサ27は、それぞれECU100に接続されている。
吸気通路30は、吸入した空気を蓄積可能なインテークマニホールド(図示略)を備えている。このインテークマニホールドにより、蓄積された空気を燃焼室2に設けられた各吸気ポート5へ分配できるようになっている。吸気通路30の吸気導入口には、吸入した空気を洗浄するエアクリーナ33が取り付けられている。エアクリーナ33には、吸入空気の流量を検出するエアフローメータ34が取り付けられている。スロットルバルブ40には、スロットルバルブ40の開度を検出する開度センサ48が設けられている。スロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bには、吸気通路30b内の吸気管圧力を検出するPセンサ(圧力センサ)31が設けられている。そして、エアフローメータ34、開度センサ48及びPセンサ31は、ECU100に接続されている。
排気通路35は、エキゾーストマニホールド(図示略)を備えている。このエキゾーストマニホールドにより、燃焼室2に形成された各排気ポート6から排出される排気ガスを集めて外部へ排出できるようになっている。また、排気通路35には、排気ガス中の酸素残量を検出する酸素センサ36が設けられている。この酸素センサ36は、ECU100に接続されている。
空気導入通路37a、37bは、スロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aから分岐してヘッドカバー18内へ連通するよう設けられた第一空気導入通路37aと、ヘッドカバー18内からクランクケース20へ連通するよう設けられた第二空気導入通路37bとから構成されている。第一空気導入通路37aのヘッドカバー18側には、後述するオイルセパレータ70aが設けられている。なお、第二空気導入通路37bは、シリンダ3とシリンダ3を覆うエンジンブロック21との間にある隙間を利用した通路である。
ブローバイガス還元通路38は、空気導入通路37a、37bからクランクケース20へ導入された空気と燃焼室2からクランクケース20へ漏れ出たブローバイガスとを、クランクケース20内からスロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bへ排出するものである。なお、図1において、太線矢印は通常のブローバイガスの流れを示し、点線矢印は通常の空気の流れを示している。
ブローバイガス還元通路38のクランクケース20側には、後述するオイルセパレータ70bが設けられている。また、ブローバイガス還元通路38のオイルセパレータ70bより吸気通路30b側には、内部を流れるブローバイガスと空気との混合気体の流量を制御するPCVバルブ60が設けられている。
続いて、本実施形態に係るオイルセパレータ70a,70bについて、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るオイルセパレータを示す部分拡大図である。図3は、コロナ放電器を構成する針状電極及び接地電極を示す模式図である。なお、図2において、太線矢印はブローバイガスの流れを示している。
オイルセパレータ70a,70bは、ブローバイガス中からオイルを分離する作動状態とオイルを分離しない非作動状態とを切換可能なものである。各オイルセパレータ70a,70bは、それぞれECU100に接続されている。そして、ECU100により、作動状態と非作動状態とが切り換えられるようになっている。各オイルセパレータ70a,70bは、ブローバイガス中のオイルミストをコロナ放電により帯電させて分離するコロナ放電器を備えている。
コロナ放電器は、図2に示すように、針状をなす針状電極71と、針状電極71に高電圧を印加する高圧電源75と、針状電極71の周囲に配された接地電極72とを備えている。なお、針状電極72は、図示しない導線により接地されている。また、図2に示すコロナ放電器は、通路37a,38の曲部Aの手前(ヘッドカバー18側)に配置されている。
高圧電源75は、空気導入通路37a又はブローバイガス還元通路38の外壁に設置されている。このように、高圧電源75を空気導入通路37a又はブローバイガス還元通路38の外壁に設置することにより、通路37a,38の形状を変更することなく容易に設置することができる。
接地電極72は、通路37a,38の内壁に沿って配設されている。このように、接地電極72を、通路37a,38の内壁に沿って配設することにより、針状電極71を接地電極72で容易かつ確実に覆うことができる。なお、本実施形態の接地電極72は、図3に示すように、円筒パイプ状の通路に対して適用できるよう、円筒形状に形成されている。また、本実施形態では、コロナ放電器が、図2に示すように、通路37a,38の曲部Aの手前に配置されているため、ブローバイガスが曲部Aを通過する際に衝突する通路37a,38の内壁面にも接地電極72aが設けられている。このように、ブローバイガスが曲部Aを通過する際に衝突する通路37a,38の内壁面にも、接地電極72aを設けることにより、通路37a,38内を流れるブローバイガス中からより確実にオイルを収集することができる。
針状電極71は、通路37a,38を流れるブローバイガスの流れ方向(図2に示す太線矢印参照)へ沿って所定の長さに形成されている。針状電極71の両端は、高圧電源75に接続されている。また、本実施形態では、針状電極71は、図3に示すように、通路37a,38の中心軸Xと一致するように設けられている。このように、針状電極71を、通路37a,38を流れるブローバイガスの流れ方向へ沿って所定の長さに形成するとともに、通路37a,38の中心軸Xと一致させるように設けたことにより、通路37a,38内を流れるブローバイガス中からより確実にオイルを分離することができる。なお、針状電極71の長さや太さ等については、通路37a,38の形状やその他の事情に応じて、適宜変更することができる。
上記のように構成されたオイルセパレータ70a,70bに備わるコロナ放電器により、ブローバイガス中からオイルミストを分離する様子について、図4を参照しながら説明する。図4は、コロナ放電器によりオイルが分離される様子を示す説明図である。なお、図4において、太線矢印はブローバイガスの流れを示している。
図4に示すように、ECU100により高圧電源75を作動させると、針状電極71に高電圧が印加される。他方、接地電極72は、接地されている。したがって、針状電極71と接地電極72との間には、持続的に不均一な電界が生じる。この電界により、針状電極71の周囲には、コロナ放電(図4では、コロナ放電による発光が星印73で示されている)が発生する。このコロナ放電により、オイルセパレータ70a,70b内では、気体中に+イオンが増加した状態となっている。そして、このオイルセパレータ70a,70b内をブローバイガスが通過すると、ブローバイガス中のオイル分子74に+イオンが付着する。+イオンが付着したオイル分子74は、接地電極72の表面へと引き寄せられ収集される。その結果、オイルセパレータ70a,70bを通過したブローバイガス中には、オイルが分離された状態となっている。このように、コロナ放電を利用することにより、ブローバイガス中からオイルを確実に分離することができる。
ここで、本実施形態に係るコロナ放電器の変更例1〜5について、図5〜図10を参照しながら説明する。図5は、コロナ放電器の変更例1を示す説明図である。図6は、コロナ放電器の変更例2を示す説明図である。図7は、コロナ放電器の変更例3を示す説明図である。図8は、コロナ放電器の変更例4を示す説明図である。図9は、コロナ放電器の変更例5を示す説明図である。
[変更例1]
変更例1に係るコロナ放電器は、図5に示すように、角パイプ状の通路80に配設されている点で、上記実施形態と相違する。すなわち、変更例1では、角パイプ状の通路80の内壁面に沿って、角パイプ状の接地電極81が配設されている。この接地電極81は、4枚板を組み合わせたものであってもよいし、通路80の内壁に沿った形状の角パイプを利用したものであってもよい。このように、コロナ放電器を様々な形状の通路に対して適用することができる。
[変更例2]
変更例2に係るコロナ放電器は、図6に示すように、針状電極71が通路37a,38内に設けられていない点で、上記実施形態と相違する。すなわち、変更例2では、通路37a,38とは別体の中空部材85を備え、中空部材85の外側に高圧電源75を配設し、中空部材85の内部に針状電極71が配設されている。そして、この中空部材85は、通路37a,38に連通させるように組み付けられている。なお、この変更例2では、接地電極72は、中空部材85より吸気通路30側の通路37a,38に配置されている。
このコロナ放電器では、高圧電源75の作動時に中空部材85内で増加した+イオンを、通路37a,38へと移動させている。すなわち、+イオンは、中空部材85内から、通路37a,38内に配置された接地電極72へと導かれる。このとき、通路37a,38へ移動した+イオンは、ブローバイガス中のオイル分子に付着する。そして、+イオンが付着したオイル分子74は、接地電極72の表面へと引き寄せられ収集される。こうして、中空部材85の設置部位を通過するブローバイガス中から、オイルを分離することができる。このように、コロナ放電器を通路37a,38とは別体の中空部材85を用いて構成することにより、コロナ放電器の組み付けや取り外しを容易に行うことができる。
[変更例3]
変更例3に係るコロナ放電器は、図7に示すように、針状電極の設置位置及び接地電極の形状において、上記実施形態と相違する。すなわち、変更例2では、接地電極は、通路37a,38の内壁に沿って設けられた外筒電極86と、通路37a,38の内壁面と通路37a,38の中心軸との中間位置に設けられた内筒電極87とから構成されている。他方、針状電極72は、内筒電極87の内側と外側の双方に設けられている。なお、図7では、一直線上に並ぶように計3本の針状電極72を設置した場合が図示されているが、これに限られず、針状電極72の本数や位置を適宜変更することができる。
このように、接地電極86,87を内筒と外筒の二重構造とし、針状電極72を増設することにより、コロナ放電の発生領域を拡大させることができる。その結果、オイルセパレータ70a,70bを通過するブローバイガス中からより確実にオイルを分離することができる。
[変更例4]
変更例4に係るコロナ放電器は、図8に示すように、針状電極の形状において、上記実施形態と相違する。すなわち、変更例2では、針状電極は、通路37a,38の中心軸方向に沿って所定長さに形成された中心電極90と、中心電極90から通路37a,38の径方向へ延びる複数の径方向電極91とから構成されている。
このように、通路37a,38の径方向へ延びる径方向電極91を針状電極として採用することにより、コロナ放電の発生領域を拡大させることができる。その結果、オイルセパレータ70a,70bを通過するブローバイガス中からより確実にオイルを分離することができる。
[変更例5]
変更例5に係るコロナ放電器は、図9に示すように、通路37a,38の途中ではなく、ヘッドカバー18内に設けられている点で、上記実施形態と相違する。具体的に、変更例5において、接地電極95は、板状をなしており、動弁機構11に備わる回転カム14,15の上方に水平に設けられている。そして、針状電極72は、接地電極95の長手方向に沿って複数配設されている。
このように、コロナ放電器をヘッドカバー内に設けることにより、通路37a,38の周辺に設置スペースがない場合であっても設置を可能にすることができる。また、ヘッドカバー18内の空間を利用することにより、接地電極95や針状電極72の位置、数及び形状等に対する自由度を高めることができる。さらに、コロナ放電の発生領域96を拡大させて、オイルセパレータ70a,70bを通過するブローバイガス中からより確実にオイルを分離することができる。
続いて、本実施形態に係るECU100について説明する。ECU100は、電子制御を司るマイクロコンピュータ(マイコン)を備えている。マイコンは、周知のように中央処理装置(CPU)、読み出し書き換えメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)等を備えている。なお、本実施形態のECU100が、本発明の「作動切換手段」及び「逆流判断手段」の一例である。
ECU100は、ブローバイガスが空気導入通路37a内をクランクケース20からスロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aへと逆流するか否かを判断する。そして、ECU100は、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断した場合に、オイルセパレータ70aを作動状態(コロナ放電ON)に切り換え、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流しないと判断した場合に、オイルセパレータ70aを非作動状態(コロナ放電OFF)に切り換える。
本実施形態では、ECU100は、エンジン負荷率が所定値より高いときに、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断し、エンジン負荷率が所定値以下であるときに、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流しないと判断している。エンジン負荷率の検出には、Pセンサ31から得られる吸気通路30b内の吸気管圧力Pと、回転数センサ25から得られるエンジン回転数Nとが用いられている。具体的には、ECU100は、吸気管圧力Pが所定値P1より高くかつエンジン回転数Nが所定値N1より高い場合に、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断し、吸気管圧力Pが所定値P1以下であるか又はエンジン回転数Nが所定値N1以下である場合に、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流しないと判断する。
このように、内燃機関の負荷率と密接な関係がある吸気管圧力Pとエンジン回転数Nとの双方に基づいて、空気導入通路37a内におけるブローバイガスの逆流判断を行うことにより、ECU100の逆流判断をより的確なものとすることができる。
なお、ECU100は、オイルセパレータ70bについても、PCVバルブ60の開度や他のセンサから得られる情報に基づき、クランクケース20内からスロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bに流れるブローバイガスの流量(PCV流量)を検出して、オイルセパレータ70bの作動状態を切り換える。
上記のように構成されたエンジンシステム1の動作について、図1を参照しながら簡単に説明する。
図1に示すように、エンジンシステム1では、ピストン7の往復運動により燃焼室2に負圧が発生した状態で、動弁機構11により燃焼室2の吸気ポート5が開放されると、燃焼室2内に空気が取り込まれる。この空気は、まず吸気通路30の入口に設けられたエアクリーナ33により洗浄される。そして、浄化された空気は、吸気通路30を通りインテークマニホールドにより蓄積、分配され各気筒の燃焼室2に供給される。燃焼室2に供給された空気は、インジェクタ9から噴射される燃料と混合される。この混合気体は、点火プラグ10により点火され燃焼する。燃焼により混合気体は膨張してピストン7を下方に押圧する。その後、動弁機構11により排気バルブ13が駆動され排気ポート6が開放されると、燃焼後の排気ガスがエキゾーストマニホールドにより集められ、排気通路35により外部へ排気される。
ここで、燃焼室2の下部は、ピストン7の上端外周に取り付けられたピストンリング8とシリンダ3のボア3aとの間にわずかなクリアランスCをもって閉じられている。このため、燃焼室2からピストンリング8とシリンダ3のごくわずかなすき間を抜けて、未燃焼ガスがクランクケース20に漏れ出る。この未燃焼ガスが、ブローバイガスである。このブローバイガスは有毒成分を多量に含むため、そのまま大気中に排出されると大気汚染に繋がることになる。
そこで、このエンジンシステム1には、空気導入通路37a、37bからクランクケース20へ導入された空気と燃焼室2からクランクケース20へ漏れ出たブローバイガスとを、クランクケース20内からスロットルバルブ43より下流側の吸気通路30bへ排出するブローバイガス還元通路38が設けられている。このため、クランクケース20に溜まったブローバイガスは、空気導入通路37a、37bからクランクケース20へ導入された空気とともにブローバイガス還元通路38を経由して、スロットルバルブ43より下流側の吸気通路30bへ排出され、吸気通路30bから再び燃焼室2へ導入される。このようにして、ブローバイガスが大気中に排出されるのを抑制し、環境汚染を予防している。
ところで、通常の運転時には、スロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bに吸気負圧が発生する。この吸気負圧により、ブローバイガスは、ブローバイガス還元通路38を通過してスロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bに吸引され、燃焼室2に戻される。このとき、スロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aから空気導入通路37a,37bを介してクランクケース20へと空気が供給される。
しかしながら、スロットルバルブ40の開度や内燃機関の負荷率等により、スロットルバルブ40より下流側の吸気通路30bに発生する吸気負圧が変動して、ブローバイガスがクランクケース20から空気導入通路37a内を介してスロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aへ逆流することがある。ここで、ブローバイガス中にはオイル分が含まれている。このため、ブローバイガスがスロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aへ導入されると、スロットルバルブ40や吸気通路30の壁面にオイルが付着して、バルブの動作不良やオイル消費量の増大を生じる原因となる。
これに対して、このエンジンシステム1では、ブローバイガスが空気導入通路37a内をクランクケース20からスロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aへと逆流した場合に、空気導入通路37aに設けられたオイルセパレータ70aにより、ブローバイガス中からオイルを分離することができる。これにより、ブローバイガス中に含まれるオイルがスロットルバルブ40や吸気通路30の壁面に付着するのを防止することができる。なお、通常の運転時には、ブローバイガス還元通路38に設けられたオイルセパレータ70bにより、通路38を流れるブローバイガス中からオイルが分離される。これにより、吸気通路30bや吸気バルブ12にオイルが付着するのを防止することができる。
次に、本実施形態のECU100によりオイルセパレータ70aの作動状態を制御する様子について、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態のエンジンシステムに係るECUの制御内容を示すフローチャートである。
図10に示すように、ステップS101において、ECU100は、吸気管圧力Pを取得する。具体的に、ECU100は、吸気通路30bに設けられたPセンサ31により吸気管圧力Pを取得する。そして、ECU100は、処理をステップS102に移行する。
ステップS102において、ECU100は、エンジン回転数Nを取得する。具体的に、ECU100は、クランクケース20に設けられた回転数センサ25によりエンジン回転数Nを取得する。そして、ECU100は、処理をステップS103に移行する。
ステップS103において、ECU100は、「吸気管圧力P>判定値P1」の関係を満たすか否かを判定する。すなわち、ECU100は、上記ステップS101で取得した吸気管圧力Pが、予め設定された判定値P1より高いか否かを判定する。ここで、判定値P1とは、ブローバイガスが空気導入通路37aを逆流するか否かの境界値として想定された吸気管圧力である。この判定結果が肯定(Yes)である場合に、ECU100は、処理をステップS104へ移行する。他方、この判定結果が否定(No)である場合に、ECU100は、処理をステップS106へ移行する。
ステップS104において、ECU100は、「エンジン回転数N>判定値N1」の関係を満たすか否かを判定する。すなわち、ECU100は、上記ステップS102で取得したエンジン回転数Nが、予め設定された判定値N1より高いか否かを判定する。ここで、判定値N1とは、ブローバイガスが空気導入通路37aを逆流するか否かの境界値として想定されたエンジン回転数である。この判定結果が肯定(Yes)である場合に、ECU100は、処理をステップS105へ移行する。他方、この判定結果が否定(No)である場合に、ECU100は、処理をステップS106へ移行する。
ステップS105において、ECU100は、コロナ放電をONにする。具体的に、ECU100は、高圧電源75による針状電極71への電圧印加を開始することにより、コロナ放電器を作動状態(ON)にする。そして、ECU100は、その後の処理を終了する。
ステップS106において、ECU100は、コロナ放電をOFFにする。具体的に、ECU100は、高圧電源75による針状電極71への電圧印加を停止することにより、コロナ放電器を非作動状態(OFF)にする。そして、ECU100は、その後の処理を終了する。
上記したECU100の制御により、空気導入通路37a内を吸気通路30a側へ逆流するブローバイガス中に含まれるオイル量が示す挙動の一例について、図11に示すタイムチャートを参照しながら説明する。図11は、空気導入通路を逆流するブローバイガス中に含まれるオイル量の挙動を示すタイムチャートである。図11において、(a)は吸気管圧力P、(b)はエンジン回転数N、(c)はブローバイガス量、(d)はPCV流量、(e)はコロナ放電、(f)は逆流オイル量、(g)はオイル消費量、(h)はスロットル開度を示す。
なお、(f)及び(g)において、実線は本実施形態に係る挙動を示し、破線は比較例に係る挙動を示す。ここでいう比較例とは、空気導入通路37aにオイルセパレータ70aが設けられていない場合を指す。
まず、図11に示す時刻t1以前における挙動について説明する。時刻t1以前では、(h)に示すように、スロットル開度は比較的小さい。この状態では、(a)に示すように、吸気管圧力Pは、判定値P1以下の値となっている。この場合には、「吸気管圧力P>判定値P1」の関係を満たしていないため、上記したステップS103における判定結果が否定(No)である場合に該当する。したがって、(e)に示すように、コロナ放電は、OFFとされる(ステップS106参照)。これにより、オイルセパレータ70aの不必要時には、オイルセパレータ70aを非作動状態にして、オイルセパレータ70aの作動にともなう消費電力を低減させることができる。
そして、時刻t1に近づくにつれて、(h)に示すように次第にスロットル開度が大きくなり、(b)に示すようにエンジン回転数も次第に上昇する。これに伴って、(a)に示すように、吸気管圧力Pは、−70kPaから判定値P1へと上昇していく。併せて、(c)及び(d)に示すように、ブローバイガス量及びPCV流量も上昇していく。なお、時刻t1以前では、ブローバイガスが空気導入通路37aを逆流していないため、(f)に示すように、逆流オイル量は変動しない。したがって、(g)に示すように、オイル消費量も概ね一定値となっている。
時刻t1になると、(a)に示すように、吸気管圧力Pが判定値P1に到達する。そして、吸気管圧力Pが判定値P1を超えると、ブローバイガスが空気導入通路37aを吸気通路30a側へ逆流する。他方、ブローバイガスが空気導入通路37aを吸気通路30a側へ逆流すると、ブローバイガス還元通路38内を吸気通路30b側へ流れるブローバイガス量が減少する。そのため、PCV流量は、(d)に示すように、減少する。
ここで、比較例では、空気導入通路37aにオイルセパレータ70aが設けられていないため、ブローバイガスが空気導入通路37aを吸気通路30a側へ逆流すると、(f)に破線で示すように、ブローバイガス中に含まれる逆流オイル量が増加する。この逆流オイルは、スロットルバルブ40や吸気通路30aの壁面に付着するため、(g)に破線で示すように、オイル消費量も増加する。
これに対して、エンジンシステム1では、時刻t1経過後に「吸気管圧力P>判定値P1」の関係を満たしているので、ステップS103における判定結果が肯定(Yes)である場合に該当する。そして、(b)に示すように、エンジン回転数Nも、時刻t1経過後に「エンジン回転数N>判定値N1」の関係を満たしている。この場合には、ステップS104における判定結果が肯定(Yes)である場合に該当する。これにより、ステップS105において、コロナ放電がONとされる。その結果、空気導入通路37a内を吸気通路30a側へ逆流するブローバイガス中からオイルが分離される。
このように、ブローバイガス中からオイルを分離した状態で、吸気通路30aに導入することにより、(f)に実線で示すように、吸気通路30a側へ流れる逆流オイル量を無くすことができる。その結果、(g)に実線で示すように、オイル消費量の増加を防ぐことができる。
以上、詳細に説明したとおり、本実施形態に係るエンジンシステム1では、ECU100によってオイルセパレータ70aの作動状態を適切に制御することにより、簡易な構造を用いてクランクケース20からスロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aに流れるブローバイガス中からオイルを分離することができる。これにより、ブローバイガス中に含まれるオイルがスロットルバルブ40や吸気通路30の壁面に付着するのを防止することができる。したがって、バルブの動作不良やオイル消費量の増加を防止することができる。
また、このエンジンシステム1では、コロナ放電器を採用することにより、オイルセパレータ70aを簡単な構造で構築することができる。そして、上記実施形態及びその変更例1〜5に示されるように、コロナ放電器を組み付ける通路の形状や設置スペースに応じて、オイルレパレータ70aを高い自由度を持って配設することができる。
さらに、このエンジンシステム1では、ECU100によりブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断された場合にのみ、オイルセパレータ70aを作動状態に切り換えている。このように切り換えることにより、必要時にのみオイルセパレータ70aを作動させることができる。これにより、オイルセパレータ70aの不必要時には、オイルセパレータ70aを非作動状態にして、オイルセパレータ70aの作動にともなう消費電力を低減させることができる。その結果、燃費を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係るエンジンシステムの概略構成図について、図12を参照しながら説明する。図12は、第二実施形態に係るエンジンシステムを示す概略構成図である。
第二実施形態に係るエンジンシステム120は、吸気通路30に導入された空気を圧縮して燃焼室2に過給する過給機121を備えている点で、上記第一実施形態と相違する。より詳細には、エンジンシステム120は、スロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aと排気通路35との間に介設された過給機121と、スロットルバルブ40より上流側の吸気通路30aにおける過給機121より下流側に設けられたインタークーラ122とを備えている。
過給機121は、排気通路35を排気ガスの流れにより内部のコンプレッサを回転させて、吸気通路30に吸入された空気を圧縮して燃焼室2へ供給している。このように、燃焼室2へ供給する空気量を増加させることにより、内燃機関の動力を上昇させることができる。なお、過給機121は、吸気通路30aのうち空気導入通路37aへの分岐点より下流側に配置されている。
インタークーラ122は、過給機121により圧縮されて高温となった空気を、燃焼室2へ供給する前に冷却するものである。このように、高温となった空気を冷却することにより、空気の密度を上昇させて、燃料室2へ供給される空気量を増加させることができる。
ここで、過給機121を備えたエンジンシステム120において、空気導入通路37a内におけるブローバイガスの逆流は、過給機121により燃焼室2に空気が過給されたときに生じやすいという事情がある。
そこで、本実施形態において、ECU100は、過給機121により燃焼室2に空気が過給されたときに、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断し、過給機121により燃焼室2に空気が過給されていないときに、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流しないと判断する。このように、過給機121の作動状態を利用することにより、容易かつ的確にブローバイガスの逆流判断を行うことができる。
次に、本実施形態のECU100によりオイルセパレータ70aの作動状態を制御する様子について、図13を参照しながら説明する。図13は、第二実施形態のエンジンシステムに係るECUの制御内容を示すフローチャートである。
図13に示すように、ステップS131において、ECU100は、吸気管圧力Pを取得する。具体的に、ECU100は、吸気通路30bに設けられたPセンサ31により吸気管圧力Pを取得する。そして、ECU100は、処理をステップS132に移行する。
ステップS132において、ECU100は、エンジン回転数Nを取得する。具体的に、ECU100は、回転数センサ25によりエンジン回転数Nを取得する。そして、ECU100は、処理をステップS133に移行する。
ステップS133において、ECU100は、「吸気管圧力P>0」の関係を満たすか否かを判定する。すなわち、ECU100は、上記ステップS131で取得した吸気管圧力Pが、0より高いか否かを判定する。ここで、過給機121により燃焼室2に空気が過給されている場合には、吸気管圧力Pが0より高くなるため、「吸気管圧力P>0」の関係を満たす。他方、過給機121により燃焼室2に空気が過給されていない場合には、吸気管圧力Pが0以下となるため、「吸気管圧力P>0」の関係を満たさない。そして、この判定結果が肯定(Yes)である場合に、ECU100は、処理をステップS134へ移行する。他方、この判定結果が否定(No)である場合に、ECU100は、処理をステップS136へ移行する。
ステップS134において、ECU100は、「エンジン回転数N>判定値N1」の関係を満たすか否かを判定する。すなわち、ECU100は、上記ステップS132で取得したエンジン回転数Nが、予め設定された判定値N1より高いか否かを判定する。この判定結果が肯定(Yes)である場合に、ECU100は、処理をステップS135へ移行する。他方、この判定結果が否定(No)である場合に、ECU100は、処理をステップS136へ移行する。
ステップS135において、ECU100は、コロナ放電をONにする。具体的に、ECU100は、高圧電源75による針状電極71への電圧印加を開始することにより、コロナ放電器を作動状態(ON)にする。そして、ECU100は、その後の処理を終了する。
ステップS136において、ECU100は、コロナ放電をOFFにする。具体的に、ECU100は、高圧電源75による針状電極71への電圧印加を停止することにより、コロナ放電器を非作動状態(OFF)にする。そして、ECU100は、その後の処理を終了する。
上記したECU100の制御により、空気導入通路37aを逆流するブローバイガス中に含まれるオイル量が示す挙動の一例について、図14に示すタイムチャートを参照しながら説明する。図14は、空気導入通路を逆流するブローバイガス中に含まれるオイル量の挙動を示すタイムチャートである。図14において、(a)は吸気管圧力P、(b)はエンジン回転数N、(C)はブローバイガス量、(d)はPCV流量、(e)はコロナ放電、(f)は逆流オイル量、(g)はオイル消費量、(h)はスロットル開度を示す。なお、(f)及び(g)において、実線は本実施形態に係る挙動を示し、破線は比較例に係る挙動を示す。
以下では、上記した第一実施形態の場合と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、時刻t2以前には過給機121により燃焼室2に空気が過給されておらず、時刻t2径経過後に過給機121により燃焼室2に空気が過給されている。
まず、図14に示す時刻t2以前における挙動について説明する。時刻t2以前には、過給機121により燃焼室2に空気が過給されていないため、(a)に示すように、吸気管圧力Pは0以下の値となっている。この場合には、「吸気管圧力P>0」の関係を満たしていないため、上記したステップS133における判定結果が否定(No)である場合に該当する。したがって、(e)に示すように、コロナ放電は、OFFとされている(ステップS136参照)。これにより、オイルセパレータ70aの不必要時には、オイルセパレータ70aを非作動状態にして、オイルセパレータ70aの作動にともなう消費電力を低減させることができる。
なお、ブローバイガス還元通路38には、クランクケース20内から吸気通路30bへとブローバイガスが流れているため、ECU100は、オイルセパレータ70bを作動状態とする。これにより、ブローバイガス還元通路38を流れるブローバイガス中からオイルを分離することができる。
時刻t2経過後には、過給機121により燃焼室2に空気が過給されているため、(a)に示すように、吸気管圧力Pが0より高くなっている。この場合には、「吸気管圧力P>0」の関係を満たしているため、上記したステップS133における判定結果が肯定(Yes)である場合に該当する。したがって、(e)に示すように、コロナ放電は、ONとなっている(ステップS135参照)。これにより、空気導入通路37a内を逆流するブローバイガス中からオイルを分離することができる。
このように、ブローバイガス中からオイルを分離した状態で、吸気通路30aに導入することにより、(f)に実線で示すように、吸気通路30a側へ流れる逆流オイル量を無くすことができる。その結果、(g)に実線で示すように、オイル消費量が増加するのを防止することができる。
ここで、吸気管圧力Pが0より上昇した場合には、ブローバイガスが空気導入通路37aを吸気通路30a側へ大きく逆流する。これに伴って、(d)に示すように、ブローバイガス還元通路38を通過するブローバイガスの流量(PCV流量)は0より小さくなる。つまり、スロットルバルブ40より下流の吸気通路30bからブローバイガス還元通路38を介して空気がクランクケース20内へ逆流する。
このとき、ECU100は、オイルセパレータ70bを非作動状態とする。これにより、オイルセパレータ70bの不必要時には、オイルセパレータ70bを非作動状態にして、オイルセパレータ70aの作動にともなう消費電力を低減させることができる。
以上、詳細に説明したとおり、本実施形態に係るエンジンシステム120では、ECU100が過給機121の作動状態を利用してブローバイガスの逆流判断を行うことにより、容易かつ的確にブローバイガスの逆流判断を行うことができる。
また、このエンジンシステム120では、ECU100によりオイルセパレータ70a及びオイルセパレータ70bの作動状態を適切に切り換えることにより、両オイルセパレータ70a,70bの作動にともなう消費電力を低減させることができる。その結果、燃費を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
例えば、上記した第一実施形態では、ECU100は、吸気管圧力Pが所定値P1より高くかつエンジン回転数Nが所定値N1より高い場合に、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断し、吸気管圧力Pが所定値P1以下であるか又はエンジン回転数Nが所定値N1以下である場合に、ブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流しないと判断しているが、吸気管圧力P又はエンジン回転数Nのいずれか一方が所定値より高い場合にブローバイガスが空気導入通路37a内を逆流すると判断してもよい。これにより、ECU100によるブローバイガスの逆流判断を容易に行うことができる。
また、第一実施形態において、ECU100は、エンジン負荷率をPセンサ31から得られる吸気管圧力Pと、回転数センサ25から得られる回転数Nとを用いて検出しているが、他のセンサ等から得られる情報をエンジン負荷率の検出に利用することもできる。
このように、他のセンサから得られる情報を、エンジン負荷率の検出に利用することにより、ECU100の逆流判断をより的確なものとすることができる。
また、第一実施形態及び第二実施形態では、内燃機関は、燃料室2内に燃料を直接噴射するものであるが、吸気通路30に燃料を噴射するものであってもよい。
第一実施形態に係るエンジンシステムを示す概略構成図である。 同システムのオイルセパレータを示す部分拡大図である。 コロナ放電器を構成する針状電極及び接地電極を示す模式図である。 コロナ放電器によりオイルが分離される様子を示す説明図である。 コロナ放電器の変更例1を示す説明図である。 コロナ放電器の変更例2を示す説明図である。 コロナ放電器の変更例3を示す説明図である。 コロナ放電器の変更例4を示す説明図である。 コロナ放電器の変更例5を示す説明図である。 同システムに係るECUの制御内容を示すフローチャートである。 空気導入通路を逆流するブローバイガス中に含まれるオイル量の挙動を示すタイムチャートである。 第二実施形態に係るエンジンシステムを示す概略構成図である。 第二実施形態のエンジンシステムに係るECUの制御内容を示すフローチャートである。 空気導入通路を逆流するブローバイガス中に含まれるオイル量の挙動を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジンシステム
2 燃焼室
20 クランクケース
25 回転数センサ
30 吸気通路
30a 上流側の吸気通路
30b 下流側の吸気通路
31 Pセンサ
35 排気通路
37a (第一)空気導入通路
37b (第二)空気導入通路
38 ブローバイガス還元通路
40 スロットルバルブ
48 スロットル開度センサ
60 PCVバルブ
70a オイルセパレータ
100 ECU
121 過給機
O オイル

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室へ空気を導入する吸気通路に設けられ、前記吸気通路を流れる空気の流量を制御するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブより上流側の吸気通路と内燃機関のクランクケースとを連結して、前記吸気通路から前記クランクケースへと空気を導入する空気導入通路と、
    前記クランクケースと前記スロットルバルブより下流側の吸気通路とを連結して、前記空気導入通路から前記クランクケースへ導入された空気と前記燃焼室から前記クランクケースへ漏れ出たブローバイガスとを、前記クランクケースから前記スロットルバルブより下流側の前記吸気通路へ還元するブローバイガス還元通路とを有するブローバイガス還元装置において、
    前記空気導入通路内を前記クランクケースから前記スロットルバルブより上流側の吸気通路へと逆流するブローバイガス中からオイルを分離する作動状態とオイルを分離しない非作動状態とを切換可能なオイルセパレータと、
    前記オイルセパレータの作動状態と非作動状態とを切り換える作動切換手段と
    前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を前記クランクケースから前記スロットルバルブより上流側の吸気通路へと逆流するか否かを判断する逆流判断手段とを備え、
    前記作動切換手段は、前記逆流判断手段により前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断された場合に、前記オイルセパレータを作動状態に切り換える
    ことを特徴とするブローバイガス還元装置。
  2. 請求項1に記載するブローバイガス還元装置において、
    前記オイルセパレータは、前記ブローバイガス中のオイルミストをコロナ放電により帯電させて分離するコロナ放電器を備えている
    ことを特徴とするブローバイガス還元装置。
  3. 請求項1又は2に記載するブローバイガス還元装置において、
    内燃機関の負荷率を検出する負荷率検出手段を備え、
    前記逆流判断手段は、前記負荷率検出手段により検出される負荷率が所定値以上であるときに、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断する
    ことを特徴とするブローバイガス還元装置。
  4. 請求項3に記載するブローバイガス還元装置において、
    前記吸気通路に導入された空気を圧縮して燃焼室に過給する過給機を備え、
    前記逆流判断手段は、前記過給機により前記燃焼室に空気が過給されたときに、前記ブローバイガスが前記空気導入通路内を逆流すると判断する
    ことを特徴とするブローバイガス還元装置。
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