JP5005951B2 - 電池用正極及びその製造方法、並びに電池 - Google Patents

電池用正極及びその製造方法、並びに電池 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂骨格を含む正極基板を有する電池用正極、及びその製造方法、並びに樹脂骨格を含む正極を備える電池に関する。
近年、電池、特に、アルカリ蓄電池は、ポータブル機器や携帯機器などの電源として、また、電気自動車やハイブリッド自動車などの電源として注目されている。このようなアルカリ蓄電池としては、様々のものが提案されているが、このうち、水酸化ニッケルを主体とした活物質を含む正極と、水素吸蔵合金を主成分とした負極と、水酸化カリウムなどを含むアルカリ電解液とを備えるニッケル水素二次電池は、エネルギー密度が高く、信頼性に優れたアルカリ蓄電池として急速に普及している。
ところで、ニッケル水素二次電池の正極は、電極の製法の違いによって、焼結式ニッケル電極とペースト式(非焼結式)ニッケル電極との2種類に大別される。このうち、焼結式ニッケル電極は、穿孔鋼板(パンチングメタル)の両面にニッケル微粉末を焼結した多孔性焼結基板の微細孔内に、溶液含浸法などによって、水酸化ニッケルを析出させて製作される。一方、ペースト式ニッケル電極は、高多孔度の発泡ニッケル多孔体基板(発泡ニッケル基板)の細孔内に、水酸化ニッケルを含む活物質を直接に充填して作製される。このペースト式ニッケル電極は、水酸化ニッケルの充填密度が高く、高エネルギー密度化が容易であるために、現在では、ニッケル水素蓄電池用正極の主流となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−15769号公報 特開平8−321303号公報 特開2001−313038号公報
ペースト式ニッケル電極に用いられる発泡ニッケル基板は、発砲ポリウレタンシートの樹脂骨格にニッケルめっきを施した後、樹脂骨格を焼失させることにより作製する。このような手法により、空隙率の高いニッケル基板を得ることができ、水酸化ニッケルの充填密度を高めることが可能となるが、樹脂骨格を焼失させる工程が必要なため、製造コストが高いという課題があった。また、発泡ニッケル基板の強度が弱いために、充放電の繰り返しによって、ニッケル電極(正極)が大きく膨張してしまう虞がある。このため、ニッケル電極が大きく膨張すると、セパレータが圧縮され、これに伴い、セパレータ内の電解液が減少し、内部抵抗の上昇や充放電効率の低下を引き起こす虞があった。
このような問題を解決するべく、近年、不織布などの樹脂骨格にニッケルめっきを施し、樹脂骨格を焼失させることなく作製した正極基板、これを用いた電池が提案されている(特許文献2、特許文献3参照)。不織布などの樹脂骨格を含む正極基板を用いることにより、正極基板を強固にできるので、正極の膨張を抑制することができる。
ところで、ニッケル水素蓄電池等の電池としては、例えば、板状の正極、セパレータ、及び負極を、多数、交互に積層した極板群を有する電池が知られている。この電池では、多数の正極が、正の電荷を集電する正極集電部材に溶接されている。詳細には、正極は、樹脂骨格の表面に金属メッキが施されてなる正極基板と、この正極基板の一端部に溶接された金属板からなる正極リードとを有しており、このうち正極リードを正極集電部材に溶接している。
ところが、正極基板として、不織布などの樹脂繊維からなる樹脂骨格を含む正極基板を用いた場合、発泡ニッケル基板を用いた場合に比べて、正極の集電抵抗(正極基板中の電荷を正極リードに集電する際の電気抵抗)が大きくなる傾向にあった。特に、樹脂骨格を含む正極基板と金属板からなる正極リードとの延性の程度が異なることから、正極を作製する過程において、正極基板に正極リードを溶接した後プレス成形を施したときに、正極基板と正極リードとの溶接部の境界に応力が集中し、溶接部の境界に亀裂が生じることが大きな要因であった。このため、正極の集電性が低下(電気抵抗が増大)する問題があった。本発明者が検討した結果、正極の集電性(集電抵抗)は、樹脂骨格を構成する樹脂繊維の配向方向と正極リードの接合位置とに密接に関係していることが判明した。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、樹脂繊維からなる樹脂骨格を含む正極基板を有し、集電性が良好な電池用正極、及びその製造方法、並びに、樹脂繊維からなる樹脂骨格を含む正極基板を有する正極の集電性が良好な電池を提供することを目的とする。
その解決手段は、樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する正極基板、上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び金属からなり、上記正極基板の周縁の一部を含む周縁部に接合されてなる正極リード、を有する電池用正極であって、前記正極基板は、上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維が所定の方向に配向してなり、上記正極リードは、上記正極基板の周縁のうち上記樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合されてなる電池用正極である。
本発明の電池用正極は、樹脂繊維からなる樹脂骨格と、金属からなり樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備える正極基板を有している。この正極基板は、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が所定の方向に配向している。さらに、正極リードが、正極基板の周縁のうち樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合されている。これにより、正極基板中の電荷を正極リードに集電する際、樹脂繊維の配向方向に沿って(あるいは配向方向に近い方向に)集電することができるので、集電抵抗(正極基板中の電荷を正極リードに集電する際の電気抵抗)を小さくすることができる。これは、樹脂繊維からなる樹脂骨格を有する正極基板では、樹脂繊維の配向方向に電気抵抗が小さくなるからである。従って、本発明の電池用正極は、集電性が良好な電池用正極となる。
なお、正極基板にかかる樹脂繊維の配向方向は、公知の手法により測定することができる。例えば、正極基板についてX線CT画像や、透過電子顕微鏡のCT画像を取得し、これらの画像を基に、繊維3D計測ソフト、TRI/3D−VOL−FBR(ラトックシステムエンジニアリング製)を用いて、樹脂繊維の配向方向を計測することができる。
さらに、上記の電池用正極であって、前記正極基板は、矩形シート状をなし、前記交差周縁である第1辺を有し、前記正極リードは、上記正極基板の前記交差周縁部である、上記第1辺を含む第1端部に接合されてなる電池用正極とすると良い。
本発明の電池用正極では、正極基板が矩形シート状をなしており、正極リードが、正極基板の第1辺(交差周縁部に相当する)を含む第1端部(交差周縁部に相当する)に接合されている。これにより、正極基板中の電荷を正極リードに集電する際、樹脂繊維の配向方向に沿って(あるいは配向方向に近い方向に)集電することができるので、集電抵抗を小さくすることができる。従って、本発明の電池用正極は、集電性が良好な電池用正極となる。
さらに、上記いずれかの電池用正極であって、前記正極基板は、前記繊維樹脂の配向方向が、前記交差周縁または前記第1辺に直交してなる電池用正極とすると良い。
本発明の電池用正極では、正極基板にかかる繊維樹脂の配向方向が、交差周縁または第1辺に直交している。これにより、正極基板中の電荷を正極リードに集電する際、樹脂繊維の配向方向に沿って集電することができるので、集電抵抗を小さくすることができる。従って、本発明の電池用正極は、集電性に優れた電池用正極となる。
さらに、上記いずれかの電池用正極であって、前記正極リードを前記正極基板に接合した後に、上記正極基板の厚み方向にプレス成形してなる電池用正極とすると良い。
本発明の電池用正極は、正極リードを正極基板に接合した後に、正極基板の厚み方向にプレス成形されている。正極リードを接合した正極基板をプレス成形する場合、プレス成形時に、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異に起因して、正極基板と正極リードとの接合部の境界に応力が生じ、接合部の境界に亀裂が生じる虞がある。
これに対し、本発明の電池用正極では、前述のように、正極リードが、正極基板の周縁のうち樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合されている。従って、正極基板の表面に沿う方向(集電方向)に見て、正極基板と正極リードとの接合部の境界が、樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交することとなる。ここで、樹脂繊維からなる樹脂骨格を有する正極基板は、プレス成形を施されたとき、特に、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が配向する方向に延伸しがちである。換言すれば、樹脂繊維の配向方向と異なる方向、特に、樹脂繊維の配向方向に直交する方向には延伸の程度が小さくなりがちである。
このため、正極基板と正極リードとの接合部の境界が、樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交していると、プレス成形時に、接合部の境界において、正極基板の延伸が抑制されるので、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異が小さくなる。これにより、正極基板と正極リードとの接合部の境界に生じる応力を抑制でき、接合部の境界に亀裂が生じるのを抑制することができるので、プレス成形による集電抵抗の増大を抑制できる。
以上より、本発明の電池用正極は、正極リードを正極基板に接合した後に、正極基板の厚み方向にプレス成形を施しているにも拘わらず、集電抵抗が小さく、集電性が良好な電池用正極となる。
他の解決手段は、樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する矩形シート状の正極基板、上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び金属からなり、上記正極基板の第1辺を含む第1端部に接合されてなる正極リード、を有する電池用正極であって、上記正極基板の上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維は、所定の方向に配向してなり、上記正極基板と上記正極リードとの接合部の境界は、上記樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交してなり、上記正極基板は、上記正極基板において等距離をなす2点間の電気抵抗であって、上記第1辺に直交する方向にかかる電気抵抗R1と、上記第1辺に平行な方向にかかる電気抵抗R2とが、R1/R2<1.0の関係を満たすことを特徴とする電池用正極である。
本発明の電池用正極では、正極リードが、矩形シート状の正極基板の第1辺を含む第1端部に接合されている。このため、正極基板中の電荷を正極リードに集電する集電方向が、第1辺に直交する方向となる。さらに、正極基板が、正極基板において等距離をなす2点間の電気抵抗であって、第1辺に直交する方向にかかる電気抵抗R1と、第1辺に平行な方向にかかる電気抵抗R2とが、R1/R2<1.0の関係を満たしている。すなわち、この正極基板では、第1辺に平行な方向に比べて、第1辺に直交する方向に電気抵抗が小さくなっている。
従って、本発明の電池用正極では、集電方向が、正極基板において電気抵抗の小さい方向(第1辺に直交する方向)と一致するので、集電抵抗が小さく、集電性が良好となる。
さらに、上記の電池用正極であって、前記正極基板は、前記電気抵抗R1と前記電気抵抗R2とが、R1/R2≦0.5の関係を満たす電池用正極とするのが好ましい。
R1/R2≦0.5の関係を満たす正極基板は、特に、第1辺に直交する方向(集電方向)に電気抵抗が小さくなる。このため、この正極基板を有する電池用正極は、特に、集電抵抗が小さく、集電性に優れた電池用正極となる。
さらに、上記の電池用正極であって、前記正極基板は、前記電気抵抗R1と前記電気抵抗R2とが、R1/R2≧0.1の関係を満たし、前記正極リードを前記正極基板に接合した後に、上記正極基板の厚み方向にプレス成形してなる電池用正極とすると良い。
本発明の電池用正極では、正極リードを正極基板に接合した後に、正極基板の厚み方向にプレス成形している。前述のように、正極リードを接合した正極基板をプレス成形する場合、プレス成形時に、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異に起因して、正極基板と正極リードとの接合部の境界に応力が生じ、接合部の境界に亀裂が生じる虞がある。
これに対し、本発明の電池用正極の正極基板は、電気抵抗R1と電気抵抗R2とが、0.1≦R1/R2<1.0の関係を満たしている。R1/R2<1.0の関係を満たす正極基板では、正極基板の表面に沿う方向(集電方向)に見て、正極基板と正極リードとの接合部の境界が、樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交することとなる。このため、プレス成形時に、接合部の境界において、正極基板の延伸が抑制されるので、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異が小さくなる。これにより、正極基板と正極リードとの接合部の境界に生じる応力を抑制でき、接合部の境界に亀裂が生じるのを抑制することができるので、プレス成形による集電抵抗の増大を抑制できる。
ところで、正極基板のR1/R2の値が小さいほど正極の集電性は良好になるが、R1/R2の値が小さ過ぎると、すなわち、樹脂繊維の配向の強度(第1辺に直交する方向への配向の程度)が強過ぎると、プレス成形を施すことにより、正極基板自身の電気抵抗が大きく上昇してしまう。この理由は、R1/R2の値が小さ過ぎる正極基板では、第1辺に平行な方向に延びる樹脂繊維が極端に少ないことから、プレス成形を施した際、第1辺に平行な方向に延びる樹脂繊維の一部が大きく伸ばされあるいは断裂することで、これを被覆する金属被覆層の一部が断裂するためと考えられる。
これに対し、本発明の電池用正極では、R1/R2≧0.1の関係を満たす正極基板を用いている。すなわち、樹脂繊維の配向の強度を抑制した正極基板を用いている。これにより、プレス成形による正極基板自身の電気抵抗の上昇を抑制することができる。
以上より、本発明の電池用正極は、正極リードを正極基板に接合した後に、正極基板の厚み方向にプレス成形を施しているにも拘わらず、集電抵抗が小さく、集電性が良好な電池用正極となる。
さらに、上記いずれかの電池用正極であって、前記正極基板は、前記金属被覆層を、100g/m2以上250g/m2以下の範囲で含む電池用正極とすると良い。
本発明の電池用正極は、正極基板が、金属被覆層を100g/m2以上250g/m2以下の範囲で含んでいる。金属被覆層を100g/m2以上とすることで、電池の寿命特性を良好とすることができる。金属被覆層を250g/m2以下にすることで、コストを抑制することができる。従って、本発明の電池用正極を用いることで、寿命特性が良好で、しかも安価な電池を得ることができる。
さらに、上記いずれかの電池用正極であって、前記正極基板の前記樹脂骨格は、不織布である電池用正極とすると良い。
不織布を製造する際、樹脂繊維の配向を、容易に調整することができる。従って、正極基板の樹脂骨格として不織布を用いた本発明の電池用正極は、集電性が良好で、且つ安価な電池用正極となる。
他の解決手段は、上記いずれかの電池用正極を備える電池である。
本発明の電池は、前述したいずれかの電池用正極を備えている。従って、正極基板として、樹脂骨格を含む正極基板を用いているにも拘わらず、正極の集電性が良好な電池となる。
他の解決手段は、樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する正極基板、上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び金属からなり、上記正極基板の周縁の一部を含む周縁部に接合されてなる正極リード、を有する電池用正極の製造方法であって、上記正極基板として、上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維が所定の方向に配向してなる正極基板を用い、上記正極リードを、上記正極基板の周縁のうち上記樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合する接合工程を備える電池用正極の製造方法である。
本発明の製造方法では、正極基板として、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が所定の方向に配向してなる正極基板を用い、接合工程において、正極リードを、正極基板の周縁のうち樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合する。これにより、正極基板中の電荷を正極リードに集電する際、樹脂繊維の配向方向に沿って(あるいは配向方向に近い方向に)集電可能な電池用正極を製造することができる。樹脂繊維からなる樹脂骨格を有する正極基板では、樹脂繊維の配向方向に電気抵抗が小さくなることから、本発明の製造方法により製造された電池用正極は、集電抵抗が小さくなる。
従って、本発明の製造方法によれば、集電性が良好な電池用正極を得ることができる。
さらに、上記の電池用正極の製造方法であって、前記接合工程において、前記正極基板として、矩形シート状をなし、前記交差周縁である第1辺を有する正極基板を用い、前記正極リードを、上記正極基板の前記交差周縁部である、上記第1辺を含む第1端部に接合する電池用正極の製造方法とすると良い。
本発明の製造方法では、正極基板として、矩形シート状をなし、第1辺(交差周縁に相当する)を有する正極基板を用い、接合工程において、正極リードを、正極基板の第1辺を含む第1端部(交差周縁部に相当する)に接合する。これにより、正極基板中の電荷を正極リードに集電する際、樹脂繊維の配向方向に沿って(あるいは配向方向に近い方向に)集電可能な電池用正極を製造することができる。このため、本発明の製造方法により製造された電池用正極は、集電抵抗が小さくなる。
従って、本発明の製造方法によれば、集電性が良好な電池用正極を得ることができる。
さらに、上記いずれかの電池用正極の製造方法であって、前記接合工程の後に、前記正極基板の前記空隙部内に正極活物質を充填する充填工程と、上記正極活物質を充填してなる上記正極基板を、その厚み方向にプレス成形するプレス工程と、を備える電池用正極の製造方法とすると良い。
本発明の製造方法では、接合工程において正極基板に正極リードを接合した後、正極基板の空隙部内に正極活物質を充填し、その後、プレス工程において、この正極基板を、その厚み方向にプレス成形する。前述のように、樹脂骨格を含む正極基板と金属板からなる正極リードとでは、延性の程度が異なることから、プレス成形時に、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異に起因して、正極基板と正極リードとの接合部の境界に応力が生じ、接合部の境界に亀裂が生じる虞がある。
これに対し、本発明の製造方法では、前述のように、正極基板として、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が所定の方向に配向してなる正極基板を用い、接合工程において、正極リードを、正極基板の周縁のうち樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合する。これにより、正極基板の表面に沿う方向(集電方向)に見て、正極基板と正極リードとの接合部の境界が、樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交することとなる。
従って、前述のように、プレス成形時に、正極基板と正極リードとの接合部の境界において、正極基板の延伸を抑制できるので、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異を小さくできる。これにより、正極基板と正極リードとの接合部の境界に生じる応力を抑制でき、接合部の境界に亀裂が生じるのを抑制することができるので、プレス成形による集電抵抗の増大を抑制できる。
以上より、本発明の製造方法によれば、プレス成形を施して電池用正極を製造するにも拘わらず、集電性が良好な電池用正極を得ることができる。
他の解決手段は、樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する矩形シート状の正極基板、上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び金属からなり、上記正極基板に接合されてなる正極リード、を有する電池用正極の製造方法であって、上記正極基板の上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維は、所定の方向に配向してなり、上記正極基板と上記正極リードとの接合部の境界が、上記樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交するように、上記正極リードを、上記正極基板のうち上記第1辺を含む第1端部に接合する接合工程を備え上記正極基板は、等距離をなす2点間の電気抵抗であって、上記正極基板の第1辺に直交する方向にかかる電気抵抗R1と、上記第1辺に沿う方向にかかる電気抵抗R2とが、R1/R2<1.0の関係を満たすことを特徴とする電池用正極の製造方法である。
本発明の製造方法では、接合工程において、正極基板として、正極基板の第1辺に直交する方向にかかる電気抵抗R1と、第1辺に沿う方向にかかる電気抵抗R2とが、R1/R2<1.0の関係を満たす正極基板を用いる。すなわち、第1辺に平行な方向に比べて、第1辺に直交する方向に電気抵抗が小さい正極基板を用いる。そして、正極リードを、この正極基板のうち第1辺を含む第1端部に接合する。これにより、正極基板中の電荷を正極リードに集電する集電方向を、正極基板において電気抵抗の小さい方向(第1辺に直交する方向)と一致させることができる。従って、本発明の製造方法によれば、集電抵抗が小さく、集電性が良好な電池用正極を得ることができる。
さらに、上記の電池用正極の製造方法であって、前記接合工程において、前記正極基板として、前記電気抵抗R1と前記電気抵抗R2とがR1/R2≦0.5の関係を満たす正極基板を用いる電池用正極の製造方法とするのが好ましい。
R1/R2≦0.5の関係を満たす正極基板は、特に、第1辺に直交する方向(集電方向)に電気抵抗が小さくなる。このため、この正極基板を用いて電池用正極を製造することで、特に、集電抵抗が小さく、集電性に優れた電池用正極を得ることができる。
さらに、上記の電池用正極の製造方法であって、前記正極基板は、前記電気抵抗R1と前記電気抵抗R2とがR1/R2≧0.1の関係を満た、前記接合工程の後に、上記正極基板の前記空隙部内に正極活物質を充填する充填工程と、上記正極活物質を充填してなる上記正極基板を、その厚み方向にプレス成形するプレス工程と、を備える電池用正極の製造方法とすると良い。
本発明の製造方法では、接合工程において、電気抵抗R1と電気抵抗R2とが、0.1≦R1/R2<1.0の関係を満たす正極基板を用いる。R1/R2<1.0の関係を満たす正極基板では、正極基板の表面に沿う方向(集電方向)に見て、正極基板と正極リードとの接合部の境界が、樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交することとなる。このため、後のプレス工程において、プレス成形時に、接合部の境界において、正極基板の延伸が抑制されるので、正極基板と正極リードとの延伸の程度の差異が小さくなる。これにより、正極基板と正極リードとの接合部の境界に生じる応力を抑制でき、接合部の境界に亀裂が生じるのを抑制することができるので、プレス成形による集電抵抗の増大を抑制できる。
ところで、正極基板のR1/R2の値が小さいほど正極の集電性は良好になるが、R1/R2の値が小さ過ぎると、すなわち、樹脂繊維の配向の強度(第1辺に直交する方向への配向の程度)が強過ぎると、プレス成形を施すことにより、正極基板自身の電気抵抗が大きく上昇してしまう。これに対し、本発明の製造方法では、R1/R2≧0.1の関係を満たす正極基板を用いている。すなわち、樹脂繊維の配向の強度を抑制した正極基板を用いている。これにより、プレス成形による正極基板自身の電気抵抗の上昇を抑制することができる。
以上より、本発明の製造方法によれば、プレス成形を施して電池用正極を製造するにも拘わらず、集電性が良好な電池用正極を得ることができる。
さらに、上記いずれかの電池用正極の製造方法であって、前記正極基板として、前記樹脂骨格が不織布である正極基板を用いる電池用正極の製造方法とすると良い。
不織布を製造する際、樹脂繊維の配向を、容易に調整することができる。従って、樹脂骨格が不織布である正極基板を用いることで、集電性が良好な電池用正極を、安価に製造することができる。
(実施形態)
図1は、本実施形態にかかる電池100の正面図、図2はその側面図、図3はその断面図(図2のA−A断面図に相当する)である。
本実施形態にかかる電池100は、金属製(具体的には、ニッケルめっき鋼板)の電池ケース110と、安全弁113と、電池ケース110内に配置された、極板群120(図3参照)及び電解液(図示しない)とを備える角形密閉式ニッケル水素蓄電池である。このうち、セパレータ125としては、例えば、親水化処理された合成繊維からなる不織布を用いることができる。電解液としては、例えば、KOHを主成分とする比重1.2〜1.4のアルカリ水溶液を用いることができる。
極板群120は、図3に示すように、複数の正極121と複数の負極123とが、セパレータ125を介して交互に積層されることにより構成されている。
このうち、正極121は、図4に示すように、矩形シート状をなす正極基板121kと、この正極基板121kに接合された正極リード121rとを有している。正極基板121kは、図6に拡大断面図を示すように、樹脂繊維121bからなる樹脂骨格121f(具体的には、不織布)と、これを被覆する金属被覆層121c(具体的には、ニッケルめっき)とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部Kを有するニッケル被覆樹脂基板である。この正極基板121kは、その空隙部K内に正極活物質121dが充填された正極充填部121sと、正極活物質121dが充填されていない第1端部121tとを有している。正極リード121rは、矩形板状のニッケルからなり、正極基板121kの第1辺121mを含む第1端部121tに溶接されている。
この正極121は、いずれも、正極リード121rが所定方向(図3中、右側)に延出するように配置されている。なお、本実施形態の正極基板121kでは、樹脂骨格121fを構成する樹脂繊維121bが、第1辺121mに直交する配向方向Y(図4において上下方向)に配向している。また、正極基板121kは、金属被覆層121c(ニッケルめっき)を、100g/m2以上250g/m2以下の範囲で(具体的には、200g/m2)含んでいる。これにより、ニッケルめっきのコストを抑制しつつ、電池の寿命特性を良好とすることができる。また、正極活物質121dとして、水酸化ニッケルを含む活物質を用いている。
負極123は、負極基板123kの内部に水素吸蔵合金等が充填された負極充填部123sと、負極基板123kの内部に水素吸蔵合金等が充填されていない負極未充填部123tと、負極未充填部123tに溶接された負極リード123rとを有している。この負極123は、いずれも、正極リード121rとは反対方向(図3中、左側)に延出するように配置されている。
電池ケース110は、図3に示すように、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、矩形箱状をなす電槽111と、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、矩形板状の封口部材115とを有している。このうち、電槽111の側壁部111e(図3において右側に位置する壁部)には、2つの貫通孔111hが形成されている。この2つの貫通孔111hには、電気絶縁性のシール部材145を介在させて、第1正極端子140bと第2正極端子140cとが挿設されている。また、封口部材115は、電槽111の開口端面111f上(図3参照)に当接した状態で全周溶接され、電槽111の開口部111gを封止している。これにより、封口部材115と電槽111とが一体化して、電池ケース110をなしている。
また、図3に示すように、正極121の正極リード121rは、いずれも、矩形板状をなす正極集電部材130の内側面130bに、電子ビーム溶接等によりロウ付け接合されている。さらに、正極集電部材130は、レーザー溶接等により、第1正極端子140b及び第2正極端子140cに接合されている。これにより、第1正極端子140b及び第2正極端子140cと正極121とが、電気的に接続される。また、負極123の負極リード123rは、いずれも、矩形板状をなす封口部材115の内側面115bに、電子ビーム溶接等により接合されている。これにより、本実施形態の電池100では、封口部材115を含めた電池ケース110全体が負極となる。
次に、本実施形態の電池100の製造方法について、以下に説明する。
まず、図7に示すように、矩形シート状をなす正極基板121kを用意した。この正極基板121kは、図8に拡大断面図を示すように、樹脂繊維121bからなる樹脂骨格121f(具体的には、不織布)と、これを被覆する金属被覆層121c(具体的には、ニッケルめっき)とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部Kを有するニッケル被覆樹脂基板である。
さらに、この正極基板121kでは、樹脂骨格121fを構成する樹脂繊維121bが、第1辺121mに直交する配向方向Y(図7において上下方向)に配向している。
なお、正極基板121kにかかる樹脂繊維121bの配向方向は、公知の手法により測定することができる。例えば、正極基板121kについてX線CT画像や、透過電子顕微鏡のCT画像を取得し、これらの画像を基に、繊維3D計測ソフト、TRI/3D−VOL−FBR(ラトックシステムエンジニアリング製)を用いて、樹脂繊維121bの配向方向を計測することができる。
ここで、この正極基板121kについて、図7に示すように、正極基板121kにおいて等距離をなす2点間の電気抵抗であって、第1辺121mに直交する方向にかかるI−J間の電気抵抗R1と、第1辺121mに平行な方向にかかるL−M間の電気抵抗R2とを測定した。具体的には、I−J間に1Aの電流を流したときのI−J間の電圧を測定し、これに基づいて電気抵抗R1を算出した。これと同様に、L−M間の電気抵抗R2を測定した。電気抵抗R1とR2との比を算出したところ、0.1≦R1/R2<1.0の関係を満たしていた。
次いで、接合工程において、正極基板121kの第1辺121mを含む第1端部121tに、矩形板状でニッケルからなる正極リード121r接合した。なお、第1端部121tは、予め、その厚み方向(図4において紙面に直交する方向)に圧延されているため、空隙部が消失している。
次に、充填工程に進み、正極基板121kの空隙部内に、正極活物質121d(水酸化ニッケルなど)を充填した。なお、このとき、正極リード121r接合した第1端部121tは、前述のように、圧延により空隙部を消失させているので、正極活物質121dが充填されない。次いで、プレス工程に進み、正極活物質121dを充填した正極基板121kを、それぞれ、その厚み方向(図4において紙面に直交する方向)にプレス成形した。これにより、図4、図5に示す正極121を得た。
次に、上述のように製造した正極121と負極123との間にセパレータ125を介在させつつ、正極121と負極123とを交互に積層して、極板群120を形成する。次いで、電子ビーム溶接により、正極リード121rと正極集電部材130とを接合した。その後、極板群120のうち負極123の負極リード123rを、封口部材115の内側面115b側に、電子ビーム溶接により接合する。また、これとは別に、電槽111に第1正極端子140b及び第2正極端子140cを固着する。具体的には、電槽111の貫通穴111hにシール部材145を装着すると共に、第1正極端子140b及び第2正極端子140cの極柱部141を外側から挿入する。次いで、極柱部141の筒内に流体圧をかけて、極柱部141の一端側を径方向外側に膨出させ、更に軸方向に圧縮変形させて、圧縮変形部141hを形成する。これにより、第1正極端子140b及び第2正極端子140cが、電槽111と電気的に絶縁しつつ、電槽111に固着される。
次に、極板群120と封口部材115と正極集電部材130とが接合されてなる接合体のうち、正極集電部材130及び極板群120を、開口部111gから電槽111内に挿入すると共に、封口部材115で電槽111に蓋をする。次いで、外部からレーザを照射して、封口部材115と電槽111とを接合し、電槽111を封口する。次いで、第1正極端子140b及び第2正極端子140cの外側からその極柱部141の凹みに向けてレーザを照射し、極柱部141の圧縮変形部141hと正極集電部材130とを接合する。次いで、電槽111の天井部111aに位置する注入口111kから電解液を注入し、注入口111kを閉鎖するように安全弁113を取り付ける。その後、所定の工程を経て、本実施形態の電池100が完成する。
(実施例と比較例)
次に、本実施形態(実施例1〜4)の正極121の集電性について調査した。
具体的には、正極基板を構成する樹脂繊維の配向が異なる6種類の正極サンプル21〜26(実施例1〜4及び比較例1,2)を製造し、これらの集電性を比較した。
(実施例1)
本実施例1では、まず、図9に示すように、縦20mm×横20mmの矩形シート状をなすニッケル被覆樹脂基板21kを用意した。本実施例1のニッケル被覆樹脂基板21kでは、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が、第1辺21mに直交する配向方向Y(図9において上下方向)に配向している。
次いで、このニッケル被覆樹脂基板21kについて、図9に示すように、第1辺21mの中央部Cと第2辺21nの中央部Dとの2点間の電気抵抗R1を測定した。具体的には、C−D間に1Aの電流を流したときのC−D間の電圧を測定し、これに基づいて電気抵抗R1を算出した。これと同様に、第3辺21pの中央部Eと第4辺21qの中央部Fとの2点間の電気抵抗R2を測定した。電気抵抗R1とR2との比を算出したところ、R1/R2=0.1であった。
(実施例2〜4)
本実施例2〜4では、図9に示すように、縦20mm×横20mmの矩形シート状をなすニッケル被覆樹脂基板22k〜24kを用意した。なお、実施例2〜4のニッケル被覆樹脂基板22k〜24kでも、実施例1と同様に、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が、第1辺21mに直交する配向方向Y(図9において上下方向)に配向している。これらのニッケル被覆樹脂基板22k〜24kについて、実施例1と同様にして、電気抵抗R1,R2を測定したところ、順に、R1/R2=0.15,0.5,0.8となった。
(比較例1,2)
比較例1,2では、図9に示すように、縦20mm×横20mmの矩形シート状をなすニッケル被覆樹脂基板25k,26kを用意した。なお、図示していないが、比較例1,2のニッケル被覆樹脂基板25k,26kでは、実施例1〜4と異なり、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が、第1辺21mに直交乃至は斜交する方向(図9において上下斜め方向)に配向していない。
具体的には、比較例1のニッケル被覆樹脂基板25kでは、樹脂骨格を構成する樹脂繊維の配向が極めて弱く、配向方向を特定するのが困難であった。一方、比較例2のニッケル被覆樹脂基板26kでは、樹脂骨格を構成する樹脂繊維が、第1辺21mに平行な方向(図9において左右方向)に配向していた。これらのニッケル被覆樹脂基板25k,26kについて、実施例1と同様にして電気抵抗R1,R2を測定したところ、順に、R1/R2=1.0,1.5となった。
次に、実施例1〜4及び比較例1,2のニッケル被覆樹脂基板21k〜26kを用いて、実施例1〜4及び比較例1,2にかかる正極サンプル21〜26を製造した。
まず、接合工程において、実施例1のニッケル被覆樹脂基板21kについて、第1辺21mを含む第1端部21tに、縦3mm×横20mmの矩形板状でニッケルからなる正極リード21r接合した。なお、第1端部21tは、予め、その厚み方向(図9において紙面に直交する方向)に圧延されているため、空隙部が消失している。
次に、充填工程に進み、ニッケル被覆樹脂基板21kの空隙部内に、正極活物質(水酸化ニッケルなど)を充填した。なお、このとき、正極リード21r接合した第1端部21tは、前述のように、圧延により空隙部を消失させているので、正極活物質が充填されない。その後、図10に示すように、正極リード21rの第1辺21rmの中央部Gとニッケル被覆樹脂基板21kの第2辺21nの中央部Dとの2点間の電気抵抗R3を測定した。具体的には、G−D点間に1Aの電流を流したときのG−D間の電圧を測定し、これに基づいて、プレス前抵抗R3を算出した。
次いで、プレス工程に進み、正極活物質を充填したニッケル被覆樹脂基板21k〜26kを、それぞれ、その厚み方向にプレス成形した。これにより、図10に示す、実施例1にかかる正極サンプル21を得た。その後、図10に示すように、G−D点間に1Aの電流を流したときのG−D間の電圧を測定し、これに基づいて、プレス後抵抗R4を算出した。
その後、実施例2〜4及び比較例1,2にかかる正極サンプル22〜26についても、実施例1と同様にして製造すると共に、プレス前抵抗R3及びプレス後抵抗R4を得た。これらの結果に基づいて、実施例1〜4及び比較例1,2にかかる正極サンプル21〜26の集電性を評価した。これらの結果を表1に示す。なお、表1では、比較例2のプレス前抵抗R3の電気抵抗を基準(100)として、その他のプレス前抵抗R3及びプレス後抵抗R4を相対値として表している。
Figure 0005005951
まず、実施例1〜4及び比較例1,2にかかる正極サンプル21〜26について、プレス前抵抗R3を比較する。表1に示すように、比較例1,2では、プレス前抵抗R3が82以上(具体的には、82,100)であったのに対し、実施例1〜4では、プレス前抵抗R3が73以下(具体的には、26,32,41,73)であった。さらに、プレス後抵抗R4を比較すると、比較例1,2では、プレス後抵抗R4が86以上(具体的には、86,106)であったのに対し、実施例1〜4では、プレス後抵抗R4が72以下(具体的には、27,30,40,72)であった。これらの結果より、実施例1〜4の正極サンプル21〜24は、比較例1,2の正極サンプル25,26に比べて、集電性が良好であるといえる。
これは、ニッケル被覆樹脂基板(正極基板)を構成する樹脂繊維の配向と、正極リード21rとの接合位置との関係の違いによるものと考えられる。具体的には、実施例1〜4では、比較例1,2と異なり、図10に示すように、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24kの樹脂骨格を構成する樹脂繊維が、第1辺21mに直交する配向方向Y(図10において上下方向)に配向している。さらに、正極リード21rを、第1辺21mを含む第1端部21tに接合している。これにより、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24k中の電荷を正極リード21rに集電する際、樹脂繊維の配向方向Y(図10において上下方向)に沿って集電することができるので、集電抵抗(プレス前抵抗R3及びプレス後抵抗R4)を小さくすることができたと考えられる。
さらに詳細に検討すると、比較例1,2では、プレス前でも電気抵抗(プレス前抵抗R3)が82以上と大きかったにも拘わらず、プレスした後は、さらに電気抵抗(プレス後抵抗R4)が上昇し、86以上となってしまった。これに対し、実施例1〜4では、プレス前の電気抵抗(プレス前抵抗R3)が73以下と小さく、プレスした後も、電気抵抗(プレス後抵抗R4)が72以下と小さくすることができた。これは、次のような理由によるものと考えられる。
比較例1,2では、ニッケル被覆樹脂基板25k,26k(正極基板)の表面に沿う方向(図10において紙面に平行な方向)に見て、ニッケル被覆樹脂基板25k,26kと正極リード21rとの接合部21vの境界21wが、樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交しないこととなる。特に、比較例2では、ニッケル被覆樹脂基板26kと正極リード21rとの接合部21vの境界21wが、樹脂繊維の配向方向(図10において左右方向)に平行となる。ニッケル被覆樹脂基板25k,26kは、樹脂繊維からなる樹脂骨格を有しているため、プレス成形を施されたとき、特に、樹脂繊維が配向する方向に大きく延伸する。これにより、後のプレス工程において、プレス成形時に、接合部21vの境界において、ニッケル被覆樹脂基板25k,26kの延伸が大きくなるので、ニッケル被覆樹脂基板25k,26kと正極リード21rとの延伸の程度の差異が大きくなる。このために、ニッケル被覆樹脂基板25k,26kと正極リード21rの接合部21vの境界21wに大きな応力が生じ、接合部21vの境界21wに微細な亀裂が多数生じてしまった。これが原因で、集電抵抗(プレス後抵抗R4)が増大したと考えられる。
これに対し、実施例1〜4では、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24k(正極基板)の表面に沿う方向(図10において紙面に平行な方向)に見て、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24kと正極リード21rとの接合部21vの境界21wが、樹脂繊維の配向方向Y(図10において上下方向)に直交することとなる。このため、後のプレス工程において、プレス成形時に、接合部21vの境界において、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24kの延伸が抑制されるので、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24kと正極リード21rとの延伸の程度の差異が小さくなる。これにより、ニッケル被覆樹脂基板21k〜24kと正極リード21rの接合部21vの境界21wに生じる応力を抑制でき、接合部21vの境界21wに亀裂が生じるのを抑制することができるので、プレス成形による集電抵抗(プレス後抵抗R4)の増大を抑制できたと考えられる。
また、実施例1〜4及び比較例1,2の結果より、ニッケル被覆樹脂基板(正極基板)のR1/R2の値が小さいほど、正極の集電性は良好になる傾向にあると言える。具体的には、表1からわかるように、R1/R2の値を1.0より小さくすると、正極の集電性は良好になるといえる。特に、R1/R2≦0.5とすることで、正極の集電抵抗を極めて小さくすることができ、優れた集電性を得ることができるといえる。
さらに、実施例1〜4の結果について比較検討する。実施例2〜4では、プレス後抵抗R4の値が、プレス前抵抗R3に比べて小さくなった。これは、上述のように、プレス成形による接合部21vの電気抵抗の増大を抑制できたことに加えて、プレス成形により、ニッケル被覆樹脂基板22k〜24kと正極リード21rとが密着し、両者の接触抵抗を小さくすることができたためと考えられる。詳細には、プレス成形によるニッケル被覆樹脂基板22k〜24kと正極リード21rとの接触抵抗の低減量よりも、プレス成形による接合部21vの電気抵抗の増加量を小さくすることができたためと考えられる。
これに対し、実施例1では、プレス後抵抗R4の値が、プレス前抵抗R3に比べて大きくなった。これは、実施例2〜4と異なり、プレス成形によるニッケル被覆樹脂基板21kと正極リード21rとの接触抵抗の低減量よりも、プレス成形による接合部21vの電気抵抗の増加量が大きくなったためと考えられる。これは、次のような理由によるものと考えられる。
前述のように、ニッケル被覆樹脂基板(正極基板)のR1/R2の値が小さいほど、正極の集電性は良好になる。しかしながら、R1/R2の値が小さ過ぎると、すなわち、樹脂繊維の配向の強度(第1辺21mに直交する方向への配向の程度)が強過ぎると、プレス成形を施すことにより、正極基板自身の電気抵抗が大きく上昇してしまう。この理由は、R1/R2の値が小さ過ぎる正極基板では、第1辺に平行な方向に延びる樹脂繊維が極端に少ないことから、第1辺に平行な方向にかかる力に対して強度が低い。それ故、プレス成形を施した際、第1辺に平行な方向に延びる樹脂繊維の一部が大きく伸ばされたり断裂することで、これを被覆する金属被覆層(ニッケルめっき)の一部が断裂するためと考えられる。このために、R1/R2の値を0.1と小さくした実施例1では、実施例2〜4と異なり、プレス後抵抗R4の値が、プレス前抵抗R3に比べて大きくなったと考えられる。この結果より、R1/R2の値を0.1よりもさらに小さくすれば、より一層、プレス成形による正極基板自身の電気抵抗の上昇が大きくなり、良好な正極の集電性が得られなくなる虞がある。従って、R1/R2の値は、0.1以上とするのが好ましいと言える。
以上より、0.1≦R1/R2<1.0の関係を満たす正極基板を用いることで、正極の集電性を良好にできるといえる。特に、0.1≦R1/R2≦0.5の関係を満たす正極基板を用いることで、集電性に優れた正極を得ることができるといえる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、正極基板121kとして、不織布にニッケルめっきを施したニッケル被覆樹脂基板を用いて、正極121を製造した。しかしながら、本発明は、樹脂繊維からなる樹脂骨格を金属被覆層で被覆した正極基板を用いる正極であれば、いずれについても、適用することができる。
また、実施形態では、電池100として、ニッケル水素蓄電池を例示して説明したが、本発明は、ニッケル水素蓄電池に限らず、樹脂繊維からなる樹脂骨格を有する正極基板を備える電池であれば、いずれの電池についても、適用することができる。
実施形態にかかる電池100の正面図である。 実施形態にかかる電池100の側面図である。 実施形態にかかる電池100の断面図であり、図2のA−A断面図に相当する。 実施形態にかかる正極121の上面図である。 実施形態にかかる正極121の側面図である。 実施形態にかかる正極121の拡大断面図であり、図4のB−B拡大断面図に相当する。 実施形態にかかる正極基板121kの上面図である。 実施形態にかかる正極基板121kの拡大断面図であり、図7のH−H拡大断面図に相当する。 実施例1〜4及び比較例1,2にかかるニッケル被覆樹脂基板21k〜26kの上面図である。 実施例1〜4及び比較例1,2にかかる正極サンプル21〜26の上面図である。
符号の説明
100 電池
121 正極(電池用正極)
121b 樹脂繊維
121c 金属被覆層
121d 正極活物質
121f 樹脂骨格(不織布)
121k 正極基板
121m 第1辺(交差周縁)
121r 正極リード
121t 第1端部(交差周縁部)
K 空隙部
R1 第1辺に直交する方向にかかる正極基板の電気抵抗
R2 第1辺に平行な方向にかかる正極基板の電気抵抗
Y 繊維樹脂の配向方向

Claims (15)

  1. 樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する正極基板、
    上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び
    金属からなり、上記正極基板の周縁の一部を含む周縁部に接合されてなる正極リード、
    を有する電池用正極であって、
    前記正極基板は、上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維が所定の方向に配向してなり、
    上記正極リードは、上記正極基板の周縁のうち上記樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合されてなる
    電池用正極。
  2. 請求項1に記載の電池用正極であって、
    前記正極基板は、矩形シート状をなし、前記交差周縁である第1辺を有し、
    前記正極リードは、上記正極基板の前記交差周縁部である、上記第1辺を含む第1端部に接合されてなる
    電池用正極。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電池用正極であって、
    前記正極基板は、前記繊維樹脂の配向方向が、前記交差周縁または前記第1辺に直交してなる
    電池用正極。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電池用正極であって、
    前記正極リードを前記正極基板に接合した後に、上記正極基板の厚み方向にプレス成形してなる
    電池用正極。
  5. 樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する矩形シート状の正極基板、
    上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び
    金属からなり、上記正極基板の第1辺を含む第1端部に接合されてなる正極リード、
    を有する電池用正極であって、
    上記正極基板の上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維は、所定の方向に配向してなり、
    上記正極基板と上記正極リードとの接合部の境界は、上記樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交してなり、
    上記正極基板は、
    上記正極基板において等距離をなす2点間の電気抵抗であって、上記第1辺に直交する方向にかかる電気抵抗R1と、上記第1辺に平行な方向にかかる電気抵抗R2とが、R1/R2<1.0の関係を満たすことを特徴とする
    電池用正極。
  6. 請求項5に記載の電池用正極であって、
    前記正極基板は、前記電気抵抗R1と前記電気抵抗R2とが、R1/R2≧0.1の関係を満たし、
    前記正極リードを前記正極基板に接合した後に、上記正極基板の厚み方向にプレス成形してなる
    電池用正極。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電池用正極であって、
    前記正極基板は、前記金属被覆層を、100g/m2以上250g/m2以下の範囲で含む
    電池用正極。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電池用正極であって、
    前記正極基板の前記樹脂骨格は、不織布である
    電池用正極。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の電池用正極を備える
    電池。
  10. 樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する正極基板、
    上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び
    金属からなり、上記正極基板の周縁の一部を含む周縁部に接合されてなる正極リード、
    を有する
    電池用正極の製造方法であって、
    上記正極基板として、上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維が所定の方向に配向してなる正極基板を用い、
    上記正極リードを、上記正極基板の周縁のうち上記樹脂繊維の配向方向と交差する交差周縁を含む交差周縁部に接合する接合工程を備える
    電池用正極の製造方法。
  11. 請求項10に記載の電池用正極の製造方法であって、
    前記接合工程において、
    前記正極基板として、矩形シート状をなし、前記交差周縁である第1辺を有する正極基板を用い、
    前記正極リードを、上記正極基板の前記交差周縁部である、上記第1辺を含む第1端部に接合する
    電池用正極の製造方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の電池用正極の製造方法であって、
    前記接合工程の後に、前記正極基板の前記空隙部内に正極活物質を充填する充填工程と、
    上記正極活物質を充填してなる上記正極基板を、その厚み方向にプレス成形するプレス工程と、を備える
    電池用正極の製造方法。
  13. 樹脂繊維からなり三次元網状構造を有する樹脂骨格と、金属からなり上記樹脂骨格を被覆する金属被覆層とを備え、複数の孔が三次元に連結した空隙部を有する矩形シート状の正極基板、
    上記正極基板の上記空隙部内に充填された正極活物質、及び
    金属からなり、上記正極基板に接合されてなる正極リード、
    を有する
    電池用正極の製造方法であって、
    上記正極基板の上記樹脂骨格を構成する上記樹脂繊維は、所定の方向に配向してなり、
    上記正極基板と上記正極リードとの接合部の境界が、上記樹脂繊維の配向方向に直交乃至は斜交するように、上記正極リードを、上記正極基板のうち上記第1辺を含む第1端部に接合する接合工程を備え
    上記正極基板は、等距離をなす2点間の電気抵抗であって、上記正極基板の第1辺に直交する方向にかかる電気抵抗R1と、上記第1辺に沿う方向にかかる電気抵抗R2とが、R1/R2<1.0の関係を満たすことを特徴とする
    電池用正極の製造方法。
  14. 請求項13に記載の電池用正極の製造方法であって、
    記正極基板は、前記電気抵抗R1と前記電気抵抗R2とがR1/R2≧0.1の関係を満た
    前記接合工程の後に、上記正極基板の前記空隙部内に正極活物質を充填する充填工程と、
    上記正極活物質を充填してなる上記正極基板を、その厚み方向にプレス成形するプレス工程と、を備える
    電池用正極の製造方法。
  15. 請求項10〜請求項14のいずれか一項に記載の電池用正極の製造方法であって、
    前記正極基板として、前記樹脂骨格が不織布である正極基板を用いる
    電池用正極の製造方法。
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