JP5005941B2 - 水素貯蔵体 - Google Patents

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Description

本発明は、水素ガスの貯蔵材料および水素ガスを貯蔵する容器に関するもので、水素燃料電池における水素ガスタンクなどに使用されるものである。
現在、水素ガス等の活性ガスの貯蔵・輸送手段としては、一般に高圧ガスボンベ、並びに液化ガスの形で貯蔵・輸送が行われている。しかし、前者では低い貯蔵密度や過大なボンベ内圧による水素ガス漏れの問題、後者では特殊な貯蔵条件による取り扱いの不便さ、気化による水素ガスの損失、重量が大きくなる等の問題があり、車載用途或いはモバイル用途に対しては安全性や小型化の面で限界がある。
水素を高圧ガスの状態でタンクに貯蔵する際の安全性を確保する方法としては、タンク周囲に設置した水素ガス検知センサによる水素ガス漏れの検出、及びタンクにかかる衝撃を感知するセンサを設置し、このセンサが作動した場合に高圧ガスタンクの弁を自動的に閉鎖する方法等がある。
閉鎖されたタンクが加熱された場合にはタンク内圧の上昇が起こるが、耐圧限界を超えた場合のタンクの破損を防ぐために、安全弁としてバネ式リリーフ弁や、温度の上昇により溶けて圧力が開放される溶栓などをつけ、タンクが破損する圧力、温度になる前にタンク外部に水素を放出する方法が採用されている(非特許文献1参照)。
このような課題に対して、高圧水素ガスを貯蔵する方法から、水素貯蔵体に水素を貯蔵することにより更に安全性を確保できる。
あるいは、水素貯蔵容器の耐圧限界より低い圧力を水素吸蔵圧とする水素貯蔵体を水素貯蔵バッファー材として水素貯蔵容器内に備える方法が考えられる。
すなわち、何らかのトラブルで水素貯蔵容器の内圧の急上昇が起こったときに、水素貯蔵体が水素を吸蔵することにより水素貯蔵容器内の内圧上昇を抑え、その間にトラブルが解決すれば容器内の水素を外部に放出せずにすみ、容器の安全性を高めることができる。
そこで近年、第三の水素貯蔵方法として水素を金属材料に吸蔵させる方法が試みられている。この方法を採用することにより大きな貯蔵密度を実現できるとともに、水素貯蔵容器の重量の軽減が図れ、特殊な水素貯蔵条件も必要とせず、水素ガス漏れや液化水素ガスの気化に対する安全性の点からも優れた効果が期待できる。
特開平6−158194号公報 特開2004−261675号公報 特開2001−220101号公報 特開平10−072201号公報 水素利用国際クリーンエネルギーシステム技術(WE−NET)第II期研究開発 平成13年度成果報告書概要集p31−35
しかし、水素ガスを貯蔵する金属(以下、水素貯蔵合金と呼ぶ)は以下に述べるメカニズムでその貯蔵量が低下し、最終的に寿命を終えることが知られている(特許文献2)。
(1)水素を吸蔵した部分の体積が変化し、未吸蔵部分との境に歪が生じて欠陥部を発生させる。
(2)水素が欠陥部に拘束されて退蔵されることにより更に歪が増大する。
(3)水素ガスの吸蔵・放出の度に欠陥部が増加し、吸蔵される水素の量も多くなる。また合わせて欠陥部の成長も起こる。
(4)水素ガス放出量が減少し、欠陥部の増加、成長により水素貯蔵合金自体が破壊されて、微粉末化して寿命を終える。
そこで、特許文献1では、石油ピッチと樹脂の混合物を炭化・黒鉛化処理して形成した空隙を有する、炭素・黒鉛海綿状多孔質体で水素貯蔵合金を取り囲む集合体が紹介されている。この集合体を用いると多孔質体の弾性変形作用が欠陥部位の生成を抑えて水素の退蔵を防ぎ、微粉末化を抑制することができる。
しかし、炭素・黒鉛海綿状多孔質体は、微粉末化を抑えて水素貯蔵合金の寿命を延ばすという点において効果を発揮する一方、多孔質体自体は水素ガスの吸蔵量や放出量の増大に寄与しないため、水素ガスと接触する水素貯蔵合金の表面積を減少させてしまう。
そのため、水素吸蔵合金の含有量自体も少なくなり、全体として水素貯蔵密度も減少してしまうという問題があった。
そこで、前記炭素・黒鉛海綿状多孔質体自身に水素を吸蔵させるために炭素・黒鉛の構造をナノレベルで制御したナノカーボンが開発された(特許文献3)。しかし、ナノカーボンに水素を吸蔵させるには液体水素温度(−253℃)程度の低温が必要であり、吸蔵・放出条件が実用に適さない。そこで特許文献4では、ナノカーボンの表面に水素吸蔵合金の膜を付けて、水素吸蔵・放出条件を改善している。
しかし、この方法でも水素を貯蔵させるのに液体窒素温度(−196℃)の低温が必要であり、ナノカーボンそのものを水素吸蔵合金に代わる水素貯蔵体にするのは不適であった。
また、現在試みられている水素吸蔵合金において、一部の水素吸蔵合金の水素反応速度、すなわち水素吸蔵速度は遅い。そこで水素反応速度を早くするために他の合金を混ぜる方法があるが、今度は水素吸蔵量が減少してしまう。
一方、水素反応速度が早い合金もあるが、それらもやはり水素吸蔵量が少ないという課題を抱えている。現在、水素反応速度と水素吸蔵量を共に満たす水素吸蔵合金がないことが問題である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、水素吸蔵合金粉末にナノカーボン材をハイブリッド化させた水素貯蔵体であり、従来の水素吸蔵合金の問題点である水素反応速度を向上させることを目的とする。
本発明では、合金粉末とナノカーボン材を混合させた状態であり、さらに合金粉末がナノカーボン材に少なくとも一部が拘束されている状態にあることをハイブリッド状態であるとし、その状態にすることをハイブリッド化と呼ぶ。
請求項1記載の発明は、ナノカーボン材と金属もしくは合金の粉末をハイブリッド化した複合体であり、水素吸蔵時にナノカーボン材が圧縮歪を受け、変形していることを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項2記載の発明は、水素放出時にナノカーボン材の圧縮歪が開放されていることを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項3記載の発明は、水素吸蔵時のナノカーボン材の圧縮歪が、ナノカーボン材の層間距離が減少することによるものであることを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項4記載の発明は、水素放出時のナノカーボン材の圧縮歪の開放が、ナノカーボン材の層間距離が復元することによるものであることを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項5記載の発明は、ナノカーボン材と金属もしくは合金の粉末をハイブリッド化した複合体であり、金属もしくは合金の粉末の平均粒径が50μm未満であることを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項6記載の発明は、ナノカーボン材の平均グラファイト層数をn(層)、平均直径をd(nm)としたとき、d/2n>0.42の関係を満たすことを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項7記載の発明は、金属もしくは合金粉末の平均粒径をD(μm)、ナノカーボン材の平均長さをL(nm)としたとき、0.005<L/D<3.5の関係を満たすことを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項8記載の発明は、金属もしくは合金の粉末がMg、Ca、Sr、Sc、Ti,V,Cr、Mn,Fe、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Nb、Pd、AgまたはLaを少なくとも1種類以上含むことを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項9記載の発明は、合金がLa−Ni系合金、MM−Ni系合金、II族−Ni系合金、Mg合金、Fe−Ti系合金またはLaves相合金であることを特徴とする水素貯蔵体である。
請求項10記載の発明は、ナノカーボン材が単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーンを少なくとも一種類以上含むことを特徴とする水素貯蔵体である。
本発明は、水素吸蔵合金を粉末化して、その粉末に弾性的なナノカーボン材を混合することで、隣り合う水素吸蔵合金同士の接触による内部応力の増加を抑制するものである。
内部応力の増加を抑制することにより、水素が合金内に固溶する際の結晶の歪みを抑制し、十分な水素吸蔵空間を確保する。その結果、水素反応速度の向上という効果をもたらすものである。
特に水素吸蔵合金粉末の平均粒径にあわせて、混合するナノカーボン材の構造を選択することで、水素吸蔵合金の水素吸蔵による膨張で生じる変位を、緩衝材としてのナノカーボン材の弾性変形領域内で制御するところに技術的な特徴がある。
以下、本発明の実施の形態を実験結果等に基づいて、以下詳細に説明する。
(ナノカーボンの構造と変形能力)
図2は、各種ナノカーボンの構造を模式的に表したものである。ここでナノカーボンとは、ナノメートル(10のマイナス9乗メートル)サイズの炭素のみで構造される物質の総称で、その構造は図2(a)に示すように、1つの層からなるチューブ形状の単層カーボンナノチューブ(以下SWCNTと略す)、図2(b)に示す2つの層からなる二層カーボンナノチューブ(以下DWCNTと略す)、図2(c)に示す多層構造を有する多層カーボンナノチューブ(以下MWCNTと略す)、図2(e)に示すカップスタック状カーボンナノチューブ(以下CSCNTと略す)等がある。
一方、図2(d)に示す気相成長炭素繊維(以下VGCFと略す)や、図2(f)に示すカーボンナノホーン(以下CNHと略す)などの種類もある。
これらのナノカーボン材は、気相合成法、アーク放電法やレーザーアブレーション法、炭化水素触媒合成法などで作製される。
本発明で用いられるナノカーボン材は、特に曲率を持つグラファイト面を有することで、より優れた変形能力を示し、水素ガスの吸蔵時や放出時に水素吸蔵合金の体積変化による歪が生じても、ナノカーボン材の変形によりその歪が吸収され、水素吸蔵合金に欠陥が発生しにくくなる。
その様子を、図1に模式的に表す。金属もしくは合金の粉末とナノカーボンとからなる複合体が、水素吸蔵により、合金粉末間のナノカーボンが歪み、収縮する様子(図1の右図)、及び水素放出により、ナノカーボンの歪が開放され元の形状に戻る様子(図1の左図)を模式的に図示したものである。
複合体に適度の割合で混合されたナノカーボン材が、水素吸蔵、放出に伴い収縮、膨張することにより、水素吸蔵合金の内部応力を減少させ、水素吸蔵合金に欠陥が発生するのを防ぐ効果が発揮される。
(ナノカーボンの層数、粒度の測定)
上記それぞれのナノカーボンをTEM(透過型電子顕微鏡、Transmission Electron Microscope)で観察し、観察できたナノカーボンから50個を無作為に抽出する。
形状がチューブ状のナノカーボンは(図2(a)〜(c)など)、その軸に対して垂直方向の中心を通る長さの平均値をナノカーボンの平均直径とする。
カーボンナノホーン(CNH)など形状がチューブ状でない場合は(図2(f))、その形状の最大直径となる部分を測定し、抽出した50個のカーボンナノホーンにおいて、その最大直径値の平均をそのカーボンナノホーンの平均直径(d)とする。
同様にそれぞれのナノカーボンをTEM観察し、観察できたナノカーボンから50個を無作為に抽出する。
形状がチューブ状のナノカーボンは、その長軸に対して垂直方向にグラファイト層が何層あるかを数える。グラファイト層が確認できない場合は、グラファイト層の厚みを測定し、その厚みをカーボンナノチューブにおける平均的なグラファイト層間距離である0.34nmで除算することにより層数を算出する。
これらの方法で得たグラファイト層数の平均値をナノカーボンの平均層数(n)とする。形状がチューブ状でないカーボンナノホーン(CNH)においては層数を1層とする。
上記測定方法により、今回実験に採用したナノカーボンの平均層数(n)は、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は1層、二層カーボンナノチューブ(DWCNT)は2層、多層カーボンナノチューブ(MWCNT)は36層、カーボンナノホーン(CNH)は1層、カップスタック状カーボンナノチューブ(CSCNT)は110層、気相成長炭素繊維(VGCF)は220層であることがわかった。
それぞれのナノカーボンの平均長さは、ナノカーボンを有機溶媒に分散させ、レーザ回折式粒度分布測定装置(日機装のマイクロトラックMT3300EX粒度分布測定装置)を用いて測定した。
今回使用したナノカーボンの平均長さ(L)は上記粒度分布測定により、カーボンナノホーン(CNH)は80nm、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)、二層カーボンナノチューブ(DWCNT)、及び多層カーボンナノチューブ(MWCNT)はいずれも10、000nm、カップスタック状カーボンナノチューブ(CSCNT)と気相成長炭素繊維(VGCF)は共に15、000nmであることがわかった。
(水素吸蔵合金粉末の準備)
金属もしくは合金の粉末にはMgなど水素化物を作る金属などが用いられる。Mg以外には、Ca、Sr、Sc、Ti,V,Cr、Mn,Fe、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Nb、Pd、AgまたはLaなどが用いられる。また、合金粉末には、La−Ni系合金、MM−Ni系合金、II族−Ni系合金、Mg合金、Fe−Ti系合金またはLaves相合金などが用いられる。
それぞれの金属もしくは合金粉末の平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置を用いて測定した。
本発明に係る水素貯蔵体は、ナノカーボン材と金属もしくは合金の粉末を所定量混合した後に圧力をかけ整形し、さらに熱処理により焼結体とした。
最初に、平均粒径200μmのMgNi水素吸蔵合金粉末を準備する方法について、水素吸蔵合金と混合させるナノカーボン材としてカーボンナノホーン(CNH)を用いるケースを例に説明する。
まず、組成式MgNiを満たす原子量比によりマグネシウムおよびニッケルをルツボに投入し、不活性雰囲気下、大気圧において、高周波溶解手段を用いて加熱溶解させる。
次いで室温(25℃)まで炉冷することによって上記組成を有する合金を製造した。さらに合金の塊を、不活性雰囲気下でミリング装置によって所定の粒径まで粉砕して合金粉末とした。
上記合金と混合させるナノカーボン材としてカーボンナノホーン(CNH)を、バインダーとして流動パラフィンをそれぞれ準備し、MgNi合金粉末、CNH、流動パラフィンを重量比が99:1:10となるように秤量し、不活性雰囲気下において混合した。
均一に混合させた混合体を金型に入れ、500kgf/cmの圧力で押し固め、ナノカーボン材と金属もしくは合金の粉末をハイブリッド化した複合体を得た。
得られた複合体に不活性雰囲気下で600℃の熱処理を1時間行い、バインダーである流動パラフィンを熱分解させて昇華除去し、空隙部を形成させた水素貯蔵体を作成する。
得られた水素貯蔵体をステンレス製容器に入れ、容器中の空気を真空引きで除去したあと、5MPaの水素ガスを導入する。
水素貯蔵体に水素が出入りし易くするために容器を450℃まで加熱する。温度450℃、水素圧5MPaを30分間維持し、水素を吸蔵させた後に、真空引きを30分行い水素を放出させる。これを10回繰り返した。この処理を活性化と呼ぶ。
(水素吸蔵・放出時のナノカーボンの圧縮歪と圧縮歪の開放)
水素吸蔵時にハイブリッド材中のナノカーボンが圧縮歪を受け変形していることを確認するために、ナノカーボンの層間距離の変化を以下の方法により確認した。
ナノカーボンの層間距離の変化をシンクロトロン光を用いたX線回折測定をすることにより行う。
サンプルとしてMgNiに多層カーボンナノチューブ(MWCNT)をハイブリッド化させた水素貯蔵体を使用した。ステンレス容器内で上記活性化させた後、水素吸蔵を行ったサンプルを用いる。温度280℃における各水素圧力での水素吸蔵量を測定した結果を図3に示す。
図3は、縦軸に水素圧力(単位:MPa)、横軸に水素吸蔵量(単位:重量%)をとり、水素圧力を加えると共に水素貯蔵体の水素吸蔵量が変化する様子を示している。
初期状態(水素圧力0.01MPa)から順次水素圧力を上げる。それに伴って、水素貯蔵体が水素を吸蔵し水素吸蔵量が増加する(図中、吸蔵過程のプロット参照)。その後、水素圧力が5MPaに達した状態(状態a)で、ナノカーボン(MWCNT)のX線回折測定をした。
次に、吸蔵した水素を放出させた(図中、放出過程のプロット参照)。水素圧力が0.01MPaに戻った状態(状態b)で、再度ナノカーボンのX線回折測定をした。
X線回折測定により、格子間隔のばらつきを示す半値幅が測定できる。半値幅とは、格子間隔のばらつきを示す値で、この値が大きいほど格子間隔のばらつきが大きいことを示す。すなわち、ナノカーボンが圧縮されるとその層間距離が減少し、それに伴って格子間隔にばらつきが発生する。
図4に、初期状態、水素吸蔵後の状態a、水素放出後の状態b、それぞれにおける水素圧力と半値幅(相対値)を示す。半値幅(相対値)は、初期状態の値を0として、その値より大きい値を+、初期値と同じ値を0で表している。
図4の結果から、水素吸蔵により半値幅が増え、水素放出により半値幅が元の値に戻ったことが分かる。すなわち、合金とナノカーボン材がハイブリッド化された水素貯蔵体において、水素を吸蔵するとナノカーボンの層間距離が減少し、格子間隔のばらつきが増え、水素を放出するとナノカーボンの層間距離が復元し、格子間隔のばらつきが元に戻る、すなわち圧縮歪が開放されることが確認できた。
(水素反応速度の測定)
本発明の水素吸蔵合金についての水素吸蔵速度を得るために、ステンレス製容器の温度を280℃に保った状態で導入水素圧を3.7MPaとして水素貯蔵容器を密閉し、その後の容器内の水素圧の経過時間による変化を測定した。
水素吸蔵合金による水素ガスの吸蔵により容器内の水素ガスが減少し、容器内の水素圧が下がるため、その下がった分の水素ガスの圧力と容器の体積から水素吸蔵量を導き出す。
上記により導かれる水素吸蔵量の時間による推移において、水素吸蔵条件としての水素圧は水素の吸蔵の過程で変化するため、水素反応速度としてその水素圧の傾きを用いることは不適である。そこで自触式反応の速度式
ln(y/(1−y))=kt
に値を代入してkを求める。
ここで、yは水素吸蔵量/最大水素吸蔵量、tは経過時間(秒)、kは水素吸蔵速度定数である。
具体的には、容器の温度を280℃、導入水素圧を3.7MPaで水素貯蔵容器を密閉した後の水素圧を、時間の経過と共に測定し、その時の水素圧と容器の体積より、その時点での水素貯蔵量を計算する。水素圧の減少が止まった時の水素貯蔵量が最大水素貯蔵量となる。この最大水素貯蔵量と各経過時間t(秒)での水素貯蔵量から上記yの値が定まり、上記式にyとtを代入することにより水素吸蔵速度定数kを求めることが出来る。
こうして導かれた水素吸蔵速度定数kを用いて、自触式反応の速度式
ln(y/(1−y))=kt
からy=0.8のときの経過時間tを求める。これにより、同一条件で水素吸蔵を行った場合の、最大水素吸蔵量の80%まで水素を吸蔵するのにかかる時間、すなわち80%水素吸蔵所要時間t(秒)が導かれる。
(水素吸蔵速度の実験)
比較例として、粒径200μmMgNiにナノカーボンCNHを、MgNiとの重量比で各0%、0.1%、0.2%、0.5%、1.0%、2%それぞれ混合したナノカーボン混合水素貯蔵材を生成した。
さらに各種ナノカーボン材、MWCNT、VGCF、SWCNT、DWCNT、CSCNTについて、それぞれの水素吸蔵特性を測定した。
水素吸蔵量と経過時間tの測定結果より、上記自触式反応式を用いて水素吸蔵速度定数kを導く。更に、導かれた水素吸蔵速度定数より80%水素吸蔵までにかかる時間を算出した。
(実験1―比較例CNH)
図5に示す表3に各サンプル(1〜36)の水素吸蔵速度定数kと80%吸蔵所要時間(すなわち、y=0.8の時の経過時間t)を示す。例えばサンプルNo1は、水素吸蔵合金としてMgNiを採用し、その平均粒径が3μm、ナノカーボンを混合しない状態での、水素吸蔵速度定数(0.0038)、80%吸蔵までに要する時間(365秒)を示している。サンプルNo31は、同じ平均粒径のMgNiにカーボンナノホーン(CNH)を重量%で2%混合した場合の、水素吸蔵速度定数(0.0087)、80%吸蔵所要時間(159秒)を示す。
更に例えば、水素吸蔵合金MgNiと重量比2%のナノカーボンCNHからなる混合水素貯蔵材サンプルであって、MgNiの平均粒度がそれぞれ200μm、100μm、50μm、10μm、5μmそして3μmであるサンプル(36〜31)の水素吸蔵速度定数は、それぞれ0.0015、0.0016、0.0016、0.0049、0.0072、0.0087と測定された(図5のサンプル36〜31の欄参照)。
この表からも分かるとおり、水素吸蔵速度定数の値が増えると、80%吸蔵所要時間は減少する。すなわち水素反応速度が向上する。表3に示す実験結果をグラフに表したものが、図6である。
図6は、横軸に水素吸蔵合金MgNiの平均粒径(単位μm)を、縦軸に水素吸蔵速度定数kをとり、CNHの混合重量%が異なる(0%〜2%)それぞれの複合体サンプルにおける値をプロットしたものである。
図6のMgNi−CNH(2wt%)の線で表されるデータが、上記サンプル36〜31の値を表示したものである。
以下、同様にMgNi−CNH(1wt%)〜MgNi−CNH(0.1wt%)、およびCNHが混合されていないデータについての測定結果がグラフ表示されている。
このグラフから、グラファイト層が1層であるCNHを重量比2%、及び1%を混合した複合体のサンプル(グラフの上2本の線)が、MgNiの平均粒径が50μm未満で、水素吸蔵速度定数が大きく、すなわち80%吸蔵時間が小さくなり、水素吸蔵合金の水素反応速度の向上が見られた。
一方、CNHの混合割合が0.5重量%以下では、顕著な効果が見られなかった。
(実験2―比較例MWCNT)
同様の手法で、水素吸蔵合金MgNiに、MWCNTをMgNiとの重量比0%、0.1%、0.2%、0.5%、1%、2%をそれぞれ混合したナノカーボン混合水素貯蔵材を作成して水素吸蔵特性を測定した。その結果を示したのが図7である。
図7より、グラファイト層が36層であるMWCNTを重量比1%以上、MgNi平均粒径が10μm未満で水素反応速度の向上が見られた。
(実験3―比較例VGCF)
図8より、グラファイト層が220層である気相成長炭素繊維VGCFでは水素反応速度の向上が見られなかった。
(実験4―比較例SWCNT)
図9より、グラファイト層が1層であるSWCNTが重量比1%以上、MgNi平均粒径が50μm未満で水素反応速度の向上が見られた。
(実験5―比較例DWCNT)
図10より、グラファイト層が二層であるDWCNTが1%以上、MgNi平均粒径が50μm未満で水素反応速度の向上が見られた。
(実験6―比較例CSCNT)
図11より、グラファイト層が110層であるCSCNTでは水素吸蔵速度の向上が見られなかった。
以上の実験結果をまとめたのが図12の表4である。
表4は、実験1〜6の結果に基づいて、d/2nとL/Dの値と、水素吸蔵速度の向上効果の有無との間の相関関係を表にしたものである。
ここで、
d:ナノカーボンの平均直径(単位:nm)
n:ナノカーボンのグラファイト層数
L:ナノカーボンの平均長さ(単位:nm)
D:水素吸蔵合金の平均粒径(単位:μm)
をそれぞれ表す。
なお、d/2nと水素吸蔵効果との相関関係を調べたのは、グラファイト半径(d/2)とグラファイト層数の比が大きくなるほどナノカーボンの変形能力が大きくなるのではないかと考えたからである。
また、LとDの比と水素吸蔵効果との相関関係を調べたのは、カーボンナノチューブの長さと、水素吸蔵合金の粒径の比が所定の範囲に収まる必要があるのではないかと考えたからである。
図12に示す表4は、横欄に水素吸蔵合金の平均粒径、ナノカーボンの種別、グラファイト層数(n)、平均直径(d)、平均長さ(L)を、縦欄に水素吸蔵合金の平均粒径と混合するナノカーボンの種別を記載したものである。
これらナノカーボンの中で、層数の多いCSCNT(110層)とVGCF(220層)では水素吸蔵速度向上効果が確認できなかった。これは層数が多くなると一般的なグラファイトに近づくため、水素吸蔵時の合金の歪みを緩和できないためと思われる。
すなわち、水素吸蔵速度の向上効果を得るためには、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノホーンを少なくとも一種類以上含むことが好ましい。
上記図12の結果から、ナノカーボンの平均直径をd(nm)、ナノカーボンのグラファイト平均層数をn(層)としたとき、
d/(2・n)>0.42 式1
が導き出される。すなわち、式1を満たすナノカーボン材(サンプルNo1〜12)において、水素吸蔵速度の向上効果が発揮されることが分かった。
上記実施例より、水素吸蔵合金の平均粒径とナノカーボンの平均長さの値が離れている場合には、これらを混合した際に水素吸蔵速度向上効果が表れなかった。これは、水素吸蔵合金の平均粒径とナノカーボンの平均長さの値に乖離があると、均一分散ができないためと考えられる。
均一に分散し、水素吸蔵速度向上の効果のでる組合せとして、ナノカーボンの平均長さと水素吸蔵合金の平均粒径の比であるL/Dは、図12の結果から、
0.005<L/D<3.5 式2
が導き出せる。すなわち、式2を満たす組合せにより水素吸蔵速度の向上効果が発揮されることが分かった。
これらのナノカーボンと水素吸蔵合金のサイズの間には相関があり、金属もしくは合金の粉末の平均粒径をD(μm)、金属もしくは合金種固有の剛性率に依存した定数をM、ナノカーボンの最大長さをL(nm)、ナノカーボンの直径をd(nm)、ナノカーボンのグラファイト層数をn(層)としたとき
M≦(D・n)/(d・L) 式3
が導かれる。この式3を満たすものが水素吸蔵速度を向上する効果が見込まれるため、より好ましい組合せである。
この定数Mはナノカーボン3種類以上、金属もしくは合金粉末の平均粒径3種類以上を組み合わせたサンプルでの水素吸蔵速度測定を行い、その水素吸蔵速度向上効果が見られるときのサンプルのD、n、d、Lの値を式3の右辺に代入した値を入れて導かれた値の最大値を用いている。MgNiの場合、図12よりこの値は0.00156と導かれた。
(実験7―水素貯蔵材LaNi
また水素貯蔵合金としてLaNiを用い、平均粒径を200μm、100μm、50μm、20μm、10μm、3μmとし、CNHを重量比0%、0.1%、0.2%、0.5%、1%、2%分をそれぞれ混合したナノカーボン混合水素貯蔵材を作成し、それぞれの合金に対応した初期活性処理を行い、吸蔵圧が同じ程度になるように40℃の温度条件下で水素吸蔵特性を測定した。
水素吸蔵量―時間の測定結果より自触式反応式を用いて水素吸蔵速度定数(導かれた水素吸蔵速度定数より3.7MPa水素圧下で80%水素吸蔵までにかかる時間)を導いた。
図13にサンプルと水素反応速度(80%水素吸蔵までにかかる時間)を示す。図13より、グラファイト層が1層であるCNHが1重量%以上、水素吸蔵合金LaNiの平均粒径が50μm未満で水素反応速度の向上が見られた。
(実験8―水素貯蔵材FeTi)
また水素貯蔵材料としてFeTiを用い、平均粒径を200μm、100μm、50μm、20μm、10μm、3μmとし、CNHを重量比0%、0.1%、0.2%、0.5%、1%、2%分を混合したナノカーボン混合水素貯蔵材を作成し、上記実験と同じ条件下で水素吸蔵特性を測定した。
図14に各サンプルにおける水素反応速度を示す。図14より、グラファイト層が1層であるCNHが1%以上、水素吸蔵合金FeTiの平均粒径が50μm未満で水素反応速度の向上が見られた。
(実験9―水素貯蔵材V)
また水素貯蔵材料としてVを用い、平均粒径を200μm、100μm、50μm、20μm、10μm、3μmとし、CNHを重量比0%、0.1%、0.2%、0.5%、1%、2%分を混合したナノカーボン混合水素貯蔵材を作成し水素吸蔵特性を測定した。
図15にサンプルと水素反応速度を示す。図15より、グラファイト層が1層であるCNHが1%以上、水素吸蔵合金Vの平均粒径が50μm未満で水素反応速度の向上が見られた。
実験7〜9の結果より、水素吸蔵合金としてLaNi5、FeTi及びVを使用した場合にも、MgNiの場合と同様の結果が得られることが判明した。
図1は、本発明の水素吸蔵、放出時の水素吸蔵合金の状態を示す模式図である。 図2は、各種ナノカーボン材の構造を示す模式図である。図2(a)は単層カーボンナノチューブ、図2(b)は二層カーボンナノチューブ、図2(c)は多層カーボンナノチューブ、図2(d)は気相成長炭素繊維、図2(e)はカップスタック状カーボンナノチューブ、図2(f)はカーボンナノホーンの構造をそれぞれ模式的に示したものである。 図3は、280℃における水素吸蔵過程と放出過程を示す図である。 図4は、水素吸蔵後と水素放出後の半値幅を示す図である。 図5は、水素貯蔵合金MgNiにナノカーボンCNHを混合した水素貯蔵材における、MgNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す表である。 図6は、図5の表をグラフ化した図である。 図7は、水素貯蔵合金MgNiにナノカーボンMNCNTを混合した水素貯蔵材における、MgNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図8は、水素貯蔵合金MgNiにナノカーボンVGCFを混合した水素貯蔵材における、MgNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図9は、水素貯蔵合金MgNiにナノカーボンSWCNTを混合した水素貯蔵材における、MgNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図10は、水素貯蔵合金MgNiにナノカーボンDWCNTを混合した水素貯蔵材における、MgNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図11は、水素貯蔵合金MgNiにナノカーボンCSCNTを混合した水素貯蔵材における、MgNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図12は、水素貯蔵合金MgNiに各種ナノカーボンを混合した水素貯蔵材における、d/2n、L/D、及び(D・n)/(d・L)と水素吸蔵効果との相関関係を示す表である。 図13は、水素貯蔵合金LaNiにナノカーボンCNHを混合した水素貯蔵材における、水素貯蔵合金LaNiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図14は、水素貯蔵合金FeTiにナノカーボンCNHを混合した水素貯蔵材における、水素貯蔵合金FeTiの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。 図15は、水素貯蔵合金VにナノカーボンCNHを混合した水素貯蔵材における、水素貯蔵合金Vの平均粒径と水素吸蔵速度定数との関係を示す図である。
符号の説明
1:水素吸蔵合金
2:ナノカーボン

Claims (2)

  1. ナノカーボン材と金属もしくは合金の粉末をハイブリッド化した複合体であり、水素吸蔵時に前記ナノカーボン材が圧縮歪を受け、変形しており、水素放出時に前記ナノカーボン材の圧縮歪が開放されており、水素吸蔵時の前記ナノカーボン材の圧縮歪が、当該ナノカーボン材の層間距離が減少することによるものであり、水素放出時の前記ナノカーボン材の圧縮歪の開放が、当該ナノカーボン材の層間距離が復元することによるものであり、前記金属もしくは合金の粉末の平均粒径が50μm未満であり、前記ナノカーボン材の平均グラファイト層数をn(層)、平均直径をd(nm)としたとき、
    d/2n>0.42
    の関係を満たし、前記金属もしくは合金粉末の平均粒径をD(μm)、前記ナノカーボン材の平均長さをL(nm)としたとき、
    0.005<L/D<3.5
    の関係を満たし、前記金属がVであり、前記合金がLa−Ni系合金、Mg合金またはFe−Ti系合金であり、前記ナノカーボン材が単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブまたはカーボンナノホーンを少なくとも一種類以上含むことを特徴とする水素貯蔵体。
  2. 前記合金がMg Niであって、前記合金粉末の平均粒径をD(μm)、前記ナノカーボン材の最大長さをL(nm)、前記ナノカーボンの直径をd(nm)、前記ナノカーボンのグラファイト層数をn(層)としたとき
    0.00156≦(D・n)/(d・L)
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の水素貯蔵体。
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