JP5004880B2 - コンクリート部材の接合構造 - Google Patents
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Description
請求項3の発明は、補強鉄筋を大小二種類の略矩形状に形成し、これら二種類の補強鉄筋を隣接する接合鉄筋の間に密着かつ重合配置し、前記補強鉄筋をコンクリ−ト部材の側面視上、内外に配置し、接合鉄筋に対する充填材の付着を促し、コンクリート部材の接合強度を向上するようにしている。
請求項5の発明は、内側に配置した接合鉄筋の屈曲部の内側と、前記内側に配置した補強鉄筋の屈曲部の内側に、前記支圧補強鉄筋を配置し、該支圧補強鉄筋を介し接合鉄筋と補強鉄筋に作用する応力を伝達可能にしている。
請求項6の発明は、コンクリ−ト部材の接合端部間に、前記大小二種類の略コ字形の接合鉄筋と、大小二種類の略矩形状の補強鉄筋とで囲繞し、かつ該領域に充填材を充填して略矩形状の二つのコアコンクリ−トを形成し、緻密かつ堅牢なコアコンクリートを得られ、接合部の接合強度を向上するようにしている。
請求項2の発明は、大小二種類の接合鉄筋を大小相似形状の略コ字形状に屈曲形成したから、接合鉄筋の小形化を図り、それらの材料費の低減と成形の容易化を図り、また接合部をコンパクト化して、工費の低減を図ることができる。
請求項4の発明は、大小二種類の補強鉄筋を、隣接する接合鉄筋の間に交互に配置し、補強鉄筋の容易化と接合強度の向上を図ることができる。
請求項5の発明は、内側に配置した接合鉄筋の屈曲部の内側と、前記内側に配置した補強鉄筋の屈曲部の内側に、前記支圧補強鉄筋を配置したから、該支圧補強鉄筋を介し接合鉄筋と補強鉄筋に作用する応力を伝達することができる。
請求項7の発明は、コンクリ−ト部材間の応力を、前記大小二種類の接合鉄筋と補強鉄筋とを介して前記支圧補強鉄筋に伝達し、該支圧補強鉄筋を介し前記二つのコアコンクリ−トを圧縮応力状態に形成可能にしたから、接合鉄筋と補強鉄筋の固定と定着を図り、接合部の接合強度を向上することができる。
この場合、左右一対のコンクリート部材の連結は実質的に同一であるため、主桁3,4の片側部分について説明することとし、他側部分の連結の説明と図示を省略する。
実施形態の場合、凹状段部9,10の接合端部9a,10aは、凸部7,8の接合端部7a,8aよりも軸方向へ若干突出し、その分接合部5の長さを短小にしている。
このため一の接合鉄筋11,12、または接合鉄筋13,14の間に、二つの補強鉄筋15または16を配置して、前記鉄筋11,12または13,14と、15,16との数量を同数に調整する。
前記支圧補強鉄筋19,20は、接合鉄筋11と同径の直線状の鉄筋で構成され、これを主桁3,4の側方から差し込んで配置している。
なお、図2では前記支圧補強鉄筋19,20を互いに異方向から差し込んで作図しているが、同側から差し込んでも良い。
この他、図中、21は凸部7,8の両側に配置した型枠で、それらの内部にコンクリートまたはモルタル等の充填材6を打設可能にしている。
前記接合鉄筋11〜14は略コ字形状に形成されているから、先端部を半円状に形成したものに比べて鉄筋長さを短縮でき、その分材料費の低減と軽量化、並びに成形の容易化と接合部5の小形化を図れる。
また、前記接合鉄筋11〜14は大小二種類のものを交互に複数配置しているから、同形の大形のものを複数配置するものに比べ、材料費の低減と軽量化を図れ、同形の小形のものを複数配置するものに比べ強度強化を図れ、しかも充填材6に対する分散配置を促し、曲げおよび剪断強度を向上できる。
また、本発明は補強鉄筋15,16を大小二種類で構成しているから、充填材6に対する分散配置を促し、曲げおよび剪断強度を向上できる。
一方、本発明は接合鉄筋11〜14と補強鉄筋15,16を高密度に配置しているが、これを鉄骨等の型鋼で構成する場合に比べ、材料費ないし工費の低減を図れる。
前記工事の概要は、既設のバラスト軌道の直下に床版1を敷設し、前記バラ
スト軌道のレールや枕木、バラスト等を撤去後、表出した床版1上に主桁3,4を重機(図示略)で搬送し、該主桁3,4を床版1上に設置し、それらにレールを敷設後、接合部にコンクリートを充填して接合する。
この後、主桁3の軸方向に主桁4を緩衝シート2を介して床版1上に設置し、それらの接合端部7a,8aを接合部5の長さ分、離間して対向配置する。
この状況は図3(b)および図4(b)のようである。
また、対向配置した接合鉄筋11,13および12,14は、平面上それぞれ同軸上に配置し、それらの垂直側端部を突き合わせて配置する。
この状況は図4(c),(d)のようで、隣接する接合鉄筋11〜14の間に補強鉄筋15,16が密着かつ重合して配置される。この場合、補強鉄筋15,16の先後は何れでも良く、また補強鉄筋15,16は接合部5の中央に配置する。
この後、凹状段部9,10上に緊締装置(図示略)を介してレール(図示略)を取り付ければ、一連の改修作業が終了する。
このため、前記鉄筋11〜14、15,16がコアコンクリートC1,C2に固定かつ定着し、連続している鉄筋と同様の耐力を奏する。
それゆえ、前記コアコンクリートC1,C2を核にした接合部5の強度が増強し、主桁3,4の曲げ強度が向上する。
したがって、主桁3,4の曲げ強度と剪断強度が向上するから、作用断面力が大きい鉄道用レールの敷設用PC桁や、道路若しくは橋梁の梁部材の連結に好適なものとなる。
4 コンクリート部材(第2コンクリート部材)
5 接合部
6 充填材
7a 接合端部
8a 接合端部
11 接合鉄筋
15 補強鉄筋
16 補強鉄筋
19 支圧補強鉄筋
20 支圧補強鉄筋
C1 コアコンクリート
C2 コアコンクリート
Claims (7)
- 接合端部に複数の接合鉄筋を突設した二つのコンクリ−ト部材を設け、これら二つのコンクリ−ト部材の接合鉄筋を離間して同軸上に対向配置し、各コンクリ−ト部材の隣接する接合鉄筋の間に、閉合形の補強鉄筋を他方のコンクリ−ト部材の接合鉄筋に亘って配置し、かつ前記補強鉄筋を接合鉄筋に密着かつ重合配置するととともに、前記接合鉄筋と補強鉄筋との重合領域内に、これらと交差方向に支圧補強鉄筋を配置し、前記コンクリ−ト部材の接合端部間に充填材を充填かつ固化したコンクリ−ト部材の接合構造において、前記コンクリ−ト部材の接合端部に大小二種類の略コ字形の接合鉄筋を突設し、該接合鉄筋をコンクリ−ト部材の側面視上、内外に配置したことを特徴とするコンクリ−ト部材の接合構造。
- 前記大小二種類の接合鉄筋を大小相似形状の略コ字形状に屈曲形成した請求項1記載のコンクリ−ト部材の接合構造。
- 前記補強鉄筋を大小二種類の略矩形状に形成し、これら二種類の補強鉄筋を隣接する接合鉄筋の間に密着かつ重合配置し、前記補強鉄筋をコンクリ−ト部材の側面視上、内外に配置した請求項1または2記載のコンクリ−ト部材の接合構造。
- 前記大小二種類の補強鉄筋を、隣接する接合鉄筋の間に交互に配置した請求項3記載のコンクリ−ト部材の接合構造。
- 前記内側に配置した接合鉄筋の屈曲部の内側と、前記内側に配置した補強鉄筋の屈曲部の内側に、前記支圧補強鉄筋を配置した請求項1または3記載のコンクリ−ト部材の接合構造。
- 前記コンクリ−ト部材の接合端部間に、前記大小二種類の略コ字形の接合鉄筋と、大小二種類の略矩形状の補強鉄筋とで囲繞し、かつ該領域に充填材を充填して略矩形状の二つのコアコンクリ−トを形成した請求項1または3記載のコンクリ−ト部材の接合構造。
- 前記コンクリ−ト部材間の応力を、前記大小二種類の接合鉄筋と補強鉄筋とを介して前記支圧補強鉄筋に伝達し、該支圧補強鉄筋を介し前記二つのコアコンクリ−トを圧縮応力状態に形成可能にした請求項6記載のコンクリ−ト部材の接合構造。
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