JP5004855B2 - タッチパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、コンピュータや電子機器のディスプレイの前面に配置される入力装置のタッチパネルに関するものである。
近年、コンピュータや電子機器において、押しボタンを用いずにディスプレイの表示を利用した操作の開発が盛んである。その操作のために、ディスプレイの前面に透明のタッチパネルを配置して、タッチ位置を検出する。
タッチパネルの種類としては、抵抗膜方式、静電容量式、表面弾性波式、赤外線方式などがある。抵抗膜方式にはアナログ式とマトリクス式があり、これらは特許文献1などに開示されている。
図7(a)に示す従来の抵抗膜方式のタッチパネル100は、(1)ガラスやフィルムからなる第1基板12と第2基板14を準備し、(2)第1基板12と第2基板14のそれぞれの片面全体に透明導電膜を真空チャンバー内で成膜した後、エッチングによって縞模様の電極106,108を形成し、(3)図7(b)のように電極106,108同士が交叉するように両基板12,14を一定間隔で対向させることによって製造できる。上記の成膜はスパッタリングや真空蒸着が挙げられる。また、エッチングは酸や酸化剤などによる湿式、レーザーアブレーションや腐食性ガスを用いた乾式が挙げられる。第1基板12を指で触れることによって第1基板12が撓み、両電極106,108が接触する。接触時の電位の変化した箇所を検知することによって、タッチパネル100の座標を検出することができる。
しかし、いずれの電極106,108も厚みは一定であるため、電極106,108の交叉箇所とそれ以外の箇所とでトータルの電極の厚みが異なり、光の透過量に差ができるため、ディスプレイ26の表示が見難く表示品位が悪い。
静電容量式のタッチパネルも抵抗膜方式と同様にアナログ式とマトリクス式があり、マトリクス式は特許文献2,3などに開示されている。
図8(a)に示す従来の静電容量式のタッチパネル110は、(1)ガラスや樹脂からなる基板32を準備し、(2)基板32の両面全体に透明導電膜を真空チャンバー内で成膜した後、エッチングによって帯状の電極群116,118を形成し、(3)第1電極116の上にカバーフィルム46を取り付け、第2電極118をディスプレイ26に取り付けることによって製造できる。図8(b)のように第1電極116と第2電極118は直交するように形成されている。操作者の指がタッチパネルに近接すると、第1電極群116、第2電極群118の内、指が接近した近傍の電極の静電容量が変化する。静電容量式タッチパネルは、その静電容量の変化を検出して直交する座標を求める。
しかし、静電容量式のタッチパネルであっても両電極116,118の厚みが同じであるので、抵抗膜方式と同様にディスプレイの表示品位を低下させるおそれがある。
特開平01−200527号公報 特開平10−233670号公報 国際公開番号WO01/027868A1
そこで本発明の目的は、電極によってディスプレイの表示品位を落とさないタッチパネルおよびその製造方法を提供することにある。
抵抗膜方式のタッチパネルの製造方法は、第1基板および第2基板を準備するステップと、導電性のインクを準備するステップと、前記第1基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極を形成するステップと、前記第2基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第2電極を形成するステップと、前記第1電極の厚みの薄い箇所と第2電極の厚みの薄い箇所とが重なるように、前記第1基板と第2基板とを一定間隔で対向させるステップとを含む。
静電容量式のタッチパネルの製造方法は、基板を準備するステップと、導電性のインクを準備するステップと、前記基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極を形成するステップと、前記基板の他面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状であり、且つ該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるように交叉する第2電極を形成するステップとを含む。
他の静電容量式のタッチパネルの製造方法は、第1基板および第2基板を準備するステップと、導電性のインクを準備するステップと、前記第1基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極を形成するステップと、前記第2基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第2電極を形成するステップと、前記第1電極の厚みの薄い箇所と第2電極の厚みの薄い箇所とが重なるように、第2基板の他面側に第1基板の一面側を重ねるステップとを含む。
上記のいずれの製造方法であっても印刷はインクジェット印刷でおこない、両電極において、重なった箇所とそれ以外の箇所とで光の透過率が一定になるように両電極を印刷する。
抵抗膜方式のタッチパネルは、第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板における第2基板との対向面に、導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極と、前記第2基板における第1基板との対向面に、導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有し、該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるようにして第1電極と交叉する第2電極とを含む。
静電容量式のタッチパネルは、基板と、前記基板の一面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極と、前記基板の他面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有し、該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるようにして第1電極と交叉する第2電極とを含む。
他の静電容量式のタッチパネルは、第1基板と、前記第1基板の一面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極と、前記第1基板の一面側に設けられた第2基板と、前記第2基板における第1基板とは反対側の面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有し、該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるようにして第1電極と交叉する第2電極とを含む。
いずれのタッチパネルであっても第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで光の透過量が同じである。
本発明は、第1電極と第2電極の厚みを調節することによって、光の透過量が一定となるように製造することにより、従来と比べてディスプレイの表示品位を向上させることができる。電極の形成も、インクジェットによっておこなうので、真空成膜やエッチングと比べて非常に簡単で、材料の無駄も極端に少ない。
本発明のタッチパネルおよびその製造方法について図面を用いて説明する。抵抗膜方式と静電容量式のタッチパネルについて説明するが、いずれもマトリクス式である。まず、抵抗膜方式のタッチパネルについて説明する。
図1に示す抵抗膜方式のタッチパネル10は、第1基板12と、第1基板12に対向する第2基板14と、第1基板12に形成された第1電極16と、第2基板14に形成された第2電極18とを含む。
図1(b)は図1(a)のX−X線断面図であり、図1(c)はY−Y線断面図である。第1基板12と第2基板14は透明な誘電体基板である。第1基板12と第2基板14は絶縁性のスペーサー(図示せず)を介して一定間隔で対向している。第1基板12がタッチされる基板で、第2基板14がディスプレイ26に取り付けられる。少なくとも第1基板12は可撓性の基板であり、第1基板12をタッチすると第1基板12が撓んで、第1電極16と第2電極18が接する。両基板12,14の材料としては、ガラス、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンナフタレートなどの透明材料が挙げられ、またこれらの材料が積層された構成でも良い。ガラスであれば厚みは約0.1〜2mmであり、プラスチックフィルムであれば厚みは約10〜2000μmである。
第1電極16と第2電極18は、第1基板12と第2基板14の対向面に形成されている。両電極16,18は線状または帯状の透明導体が複数平行に並んでおり、縞状になっている。なお、本明細書においては、縞状になっている電極を電極群と表現する場合がある。
両電極16,18は導電性のインクを印刷して形成されている。インクに導電性を持たせるために、インクの中に導電性のナノ粒子を含ませている。インクの一例としては、溶媒としての水、ITO粉、表面張力調整剤、密着性向上剤を含むインクである。溶媒としての水は、イオン交換水、蒸留水を含む。ITO粉は平均粒子径1〜20nm、好ましくは1〜10nmのナノ粒子である。表面張力調整剤は、アルコール類、グリコール類からなる群より選択される1種または2種以上を組み合わせたものである。密着性向上剤は、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコニアカップリング剤、アルミニウムカップリング剤からなる群より選択される1種または2種以上を組み合わせたものである。なお、インクジェットによって透明な電極が形成できるのであれば、他のインクであっても良い。
図1(a)のように、両電極16,18は互いに直交する方向を向いている。両電極16,18は厚みの厚い箇所20a,20bと薄い箇所22a,22bとを有し、厚みの薄い箇所22a、22bで両電極16,18が対向する。厚みの薄い箇所22a,22bで交叉することにより、厚みの厚い箇所20a,20bと薄い箇所22a,22bとで光の透過量の差が無いように調節されている。厚みの厚い箇所20a,20bと厚みの薄い箇所22a,22bとで厚みの比が2:1になれば電極16,18の交叉箇所とそれ以外の箇所とで電極16,18のトータルの厚みが同じになる。しかし、交叉箇所は、第1基板12、第1電極16、ギャップ、第2電極18、第2基板14とを有し、それ以外の箇所は、第1基板12(第2基板14)、第1電極16(第2電極18)、ギャップ、第2基板14(第1基板12)とを有するため、各部材の境界で生じる光の反射や屈折回数などが異なる。したがって、電極16,18の厚みはこれらを考慮して光の透過量が同じになる厚みであり、上述した厚みの比である2:1から多少ずれる場合がある。上記厚みの比は、例えば2:0.94の場合がある。
その他、電極16,18を形成する透明導体の端部に引き出し配線(図示せず)を備える。引き出し配線を電極16,18への電圧印加やタッチ位置を検出する制御回路に接続する。
タッチパネル10の製造方法は、(1)第1基板12および第2基板14を洗浄などして電極16,18を形成できる準備をする。(2)導電性のインクを準備する。(3)第1基板12の一面に上記のインクで印刷することによって、上記の第1電極16を形成する。(4)第2基板14の一面に上記のインクで印刷することによって、上記の第2電極18を形成する。(5)第1電極12の厚みの薄い箇所22aと第2電極18の厚みの薄い箇所22bとが重なるように、第1基板12の一面と第2基板14の一面とを一定間隔で対向させる。
上記(3)、(4)のインクの印刷はインクジェットプリンターを用いておこなう。両電極16,18の厚みの厚い箇所20a,20bは、厚みの薄い箇所22a,22bよりもインクの滴下回数を増やす。一定の厚みの電極を印刷形成した後、厚みの厚い箇所22a,22bのみに選択的にインクを印刷しても良い。印刷後、焼成することによって導電性を有するようになる。焼成後の厚みを考慮して印刷回数を決定する。
また、電極16,18の端部から銀インクなどで引き出し配線を形成し、引き出し配線を介して電極16,18をタッチパネル10の制御回路に接続する。引き出し配線の形成をインクジェットプリンターでおこなえば、電極16,18の形成時に引き出し配線の形成をおこなうことができる。
完成したタッチパネル10は、アクリル系の透明接着剤24などを使用してディスプレイ26の前面に取り付けられる。
以上のタッチパネル10は、第1電極16と第2電極18との厚みを、両電極16,18の重なる箇所とそれ以外の箇所とで異なるようにして光の透過量が同じになるようにしている。従来に比べてディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。また、電極16,18の形成もインクの印刷によっておこなうため、真空成膜やエッチングをおこなうのと比べて非常に簡単であり、材料の無駄も少ない。
次に、静電容量式のタッチパネルについて説明する。抵抗膜方式のタッチパネルと同じ部分は省略する。図2に示すタッチパネル30は、基板32と、基板32の一面に形成された第1電極36と、基板32の他面に形成された第2電極38とを含む。
基板32は抵抗膜方式のタッチパネルと同様で、透明の誘電体基板である。両電極36,38も抵抗膜方式のタッチパネルと同様で、線状または帯状の導電体が縞状に並べられており、厚みの厚い箇所40a,40bと薄い箇所42a,42bとを有する。電極36,38は上記導電性のインクを使用して形成されている。図2(a)のように、両電極36,38は直交する方向を向いており、厚みの薄い箇所42a,42bで交叉している。
図2(b)は図2(a)におけるX−X線断面図であり、図2(c)はY−Y線断面図である。基板32および第1電極36の上にアクリル系の透明の接着剤44などを介してカバーフィルム46が接着されている。カバーフィルム46の代わりに、基板32および第1電極36の上に透明樹脂をコーティングしても良い。ディスプレイ26の上にアクリル系の透明の接着剤48などを介して基板32および第2電極38が取り付けられている。
電極群36,38は、基板32を誘電体として電極群36,38によってコンデンサーが形成されている。タッチパネル30の表面に指が近接することによって、電極群36,38の内、指が接近した近傍にある電極の静電容量が変化する。そのときの変化を検出することによって直交する座標を求めることができる。
タッチパネル30の製造方法は、(1)基板32を洗浄などして電極36,38が形成できるように準備する。(2)導電性のインクを準備する。(3)基板32の一面に上記のインクで印刷することによって、上記の第1電極36を形成する。(4)基板32の他面に上記のインクで印刷することによって、上記の第2電極38を形成する。(5)基板32および第1電極36の上に透明の接着剤44を用いてカバーフィルム46を貼り付ける。
上記(3)、(4)における両電極36,38の形成は、抵抗膜方式のタッチパネルと同様である。厚みの厚い箇所40a,40bと厚みの薄い箇所42a,42bの膜厚を調節することによって、電極36,38を透過する光量の差が出ないようにする。
また、電極36,38の端部から引き出し配線(図示せず)を形成し、電極36,38をタッチパネル30の制御回路に接続する。完成したタッチパネル30は、透明の接着剤48を使用してディスプレイ26の前面に取り付けられる。
さらに、他の静電容量式のタッチパネルについて説明する。図3に示すタッチパネル50は、第1基板52と、第1基板52の一面に形成された第1電極56と、第2基板54と、第2基板54の一面に形成された第2電極58とを含む。第1基板52の一面側に第2基板54の他面が配置されるようにして、第2基板54と接着剤64を介して第1電極56と第2電極58が一定間隔で対向している。
第1基板52と第2基板54は抵抗膜方式のタッチパネルと同様で、透明の誘電体基板である。両電極56,58も抵抗膜方式のタッチパネルと同様に、導電性のインクを用いた印刷によって形成され、厚みの厚い箇所62a,62bと薄い箇所60a,60bとを有し、厚みの薄い箇所60a,60bで交叉する(図3(a))。
図3(b)は図3(a)のX−X線断面図であり、図3(c)はY−Y線断面図である。第1基板52はアクリル系の透明の接着剤64などを介して第2基板54に取り付けられている。第1電極群56と第2電極群58は第2基板54や接着剤64を誘電体としてコンデンサーを形成している。タッチパネル50の表面に指が近接することによって、電極群56,58の内、指が近接した近傍の電極の静電容量が変化する。その変化を読み取ることによって直交した座標を求めることができる。
また、第2基板54と第2電極58はアクリル系の透明の接着剤68などを介してディスプレイ26に取り付けられている。必要に応じて第1基板52の他面にコーティングを施して、タッチパネル50を保護しても良い。
タッチパネル50の製造方法は、(1)第1基板52と第2基板54を洗浄などして電極56,58が形成できるように準備する。(2)導電性のインクを準備する。(3)第1基板52の一面に上記のインクで印刷することによって、上記の第1電極56を形成する。(4)第2基板54の一面に上記のインクで印刷することによって、上記の第2電極58を形成する。(5)第1基板52の一面側に第2基板54の他面側が配置されるようにして、接着剤64を介して第1基板52と第2基板54とを重ね合わせる。
上記(3)、(4)における両電極56,58の形成は、抵抗膜方式のタッチパネルと同様である。また、完成したタッチパネル50は、透明の接着剤58を使用してディスプレイ26の前面に取り付けられる。必要に応じて第1基板52の他面側にカバーフィルムを取り付ける。
以上のいずれの静電容量式のタッチパネル30,50であっても、抵抗膜方式のタッチパネルと同様に、第1電極36,56と第2電極38,58との厚みを、電極同士が重なる箇所とそれ以外の箇所とで異なるようにして光の透過量の差が出ないようにしている。従来に比べてディスプレイ26の表示品位の低下を防止できる。電極の形成に真空成膜やエッチングを使用していないので、製造が容易である。また、インクジェットによる電極形成であるので、材料の無駄も非常に少ない。
以上、本発明について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。例えば、図4のタッチパネル10bのように、第2電極18bの厚みを一定にして、第1電極16bのみ厚みを変化させるようにしても良い。電極16b、18bが交叉する箇所で第1電極16bの薄い箇所22cを設ける。第1電極16bの他の部分は厚みの厚い箇所20cとする。第1電極16bの厚みのみを変化させて透過光量が一定になるように調節する。第1電極16bでは無く第2電極18bで厚みの調節をおこなっても良い。また、タッチパネル10bは抵抗膜方式であるが、静電容量式についても適用できる。
インクジェットによって電極形成をおこなったが、他の方法であっても良い。例えば、スクリーン印刷によって一定厚みの電極を形成した後、厚みの厚い箇所のみ再度スクリーン印刷によって電極形成する。スクリーン印刷を2回行われた箇所は他の箇所よりも厚みが厚くなる。
抵抗膜方式のタッチパネル10についての実施例を説明する。厚さ100μmのポリエステルフィルムを2枚準備し、インクジェットプリンタによって図1に示す第1電極16と第2電極18を上記導電性のインクで形成した。電極16,18の幅は5mmであり、電極間隔は5mmである。インクの印刷乾燥後の厚みは、厚い箇所で1.00μm、薄い箇所で0.47μmであった。その他、両電極16,18の端部から引き出し用の銀配線を施し、ドットスペーサーを設け、絶縁印刷をおこない、両基板を接着剤で貼り合わせた。両電極16,18において、交叉部分とそれ以外の箇所とでは光の透過量の差が出ず、従来に比べてディスプレイ26の表示品位を上げることができた。
静電容量式のタッチパネルについて実施例を説明する。図5に示すタッチパネル70は、基板72の両面に形成される電極76,78の幅を広くし、電極間隔を狭くしている。厚さ500μmのガラス基板72を準備し、その両面に上述したインクで、インクジェットプリンタによって第1電極76と第2電極78を形成した。インクの印刷乾燥後の厚みは、厚い箇所で1.00μm、薄い箇所で0.47μmであった。電極76,78の幅は7mm、電極間隔は3mmである。ガラス基板72の第1電極76が設けられた側に厚さ100μmのポリエステルフィルムをカバーフィルムとして設けた。ガラス基板72とカバーフィルムとはアクリル系の接着剤で接続し、接着剤の厚みは25μmであった。実施例1と比較して、両電極の幅を広げ、電極のない面積を狭くしている。両電極において、交叉部分とそれ以外の箇所とでは光の透過量の差が出ず、従来に比べて表示品位を上げることができた。タッチパネルにおける電極の無い面積が非常に小さく、電極の有無によってタッチパネルの表示品位低下を防いでいる。
他の静電容量式のタッチパネルについて実施例を説明する。図6に示すように、2枚の基板82,84のそれぞれに複数の菱形を連結させて縞状にした電極86,88を有するタッチパネル80である。両電極は菱形同士を連結する狭い直線箇所で重なる。厚さ100μmのポリエステルフィルムを2枚準備し、上記導電性のインクで、インクジェットプリンタによって第1電極86と第2電極88を形成した。インクの印刷乾燥後の厚みは、厚い箇所で1.00μm、薄い箇所で0.47μmであった。両電極の形状は、複数の菱形を連ねた形状であり、菱形同士の間で重なるようになっている。電極の最も幅の広い箇所で5mm、狭い箇所で2mmである。アクリル系の接着剤を使用して2枚のポリエステルフィルムを図3のように貼り合わせ、さらにディスプレイに貼り付けた。接着剤の厚みは25μmであった。両電極において、交叉部分とそれ以外の箇所とでは光の透過量の差が出ず、従来に比べて表示品位を上げることができた。また、電極の無い箇所が非常に小さく、電極の有無によってタッチパネルの表示品位低下を防いでいる。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明の抵抗膜式のタッチパネルの構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)はX−X線断面図であり、(c)はY−Y線断面図である。 本発明の静電容量式のタッチパネルの構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)はX−X線断面図であり、(c)はY−Y線断面図である。 本発明の他の静電容量式のタッチパネルの構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)はX−X線断面図であり、(c)はY−Y線断面図である。 本発明の他のタッチパネルの構成を示す図であり、(a)は図1におけるX−X線断面図に対応し、(b)は図1におけるY−Y線断面図に対応する図である。 本発明の実施例2のタッチパネルの電極を示す図である。 本発明の実施例3のタッチパネルの電極を示す図である。 従来の抵抗膜方式のタッチパネルの構成を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)は正面図である。 従来の静電容量式のタッチパネルの構成を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)は正面図である。
符号の説明
10,30,50:タッチパネル
12,52:第1基板
14,54:第2基板
16,36,56:第1電極
18,38,58:第2電極
20a,20b,40a,40b,60a,60b:厚みの厚い箇所
22a,22b,42a,42b,62a,62b:厚みの薄い箇所
24,44,48,64,68:接着剤
26:ディスプレイ
32:基板

Claims (9)

  1. ディスプレイの前面に設けられるタッチパネルの製造方法であって、
    第1基板および第2基板を準備するステップと、
    導電性のインクを準備するステップと、
    前記第1基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極を形成するステップと、
    前記第2基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第2電極を形成するステップと、
    前記第1電極の厚みの薄い箇所と第2電極の厚みの薄い箇所とが重なるように、前記第1基板の一面側と第2基板の一面側とを一定間隔で対向させるステップと、
    を含み、
    前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで厚みを異なるようにして印刷をおこなうタッチパネルの製造方法。
  2. ディスプレイの前面に設けられるタッチパネルの製造方法であって、
    基板を準備するステップと、
    導電性のインクを準備するステップと、
    前記基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極を形成するステップと、
    前記基板の他面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状であり、且つ該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なりながら交叉する第2電極を形成するステップと、
    を含み、
    前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで厚みを異なるようにして印刷をおこなうタッチパネルの製造方法。
  3. ディスプレイの前面に設けられるタッチパネルの製造方法であって、
    第1基板および第2基板を準備するステップと、
    導電性のインクを準備するステップと、
    前記第1基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極を形成するステップと、
    前記第2基板の一面に前記インクで印刷をすることによって、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第2電極を形成するステップと、
    前記第1電極の厚みの薄い箇所と第2電極の厚みの薄い箇所とが重なるように、第2基板の他面側に第1基板の一面側を重ねるステップと、
    を含み、
    前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで厚みを異なるようにして印刷をおこなうタッチパネルの製造方法。
  4. 前記印刷がインクジェット印刷である請求項1乃至3のいずれかの製造方法。
  5. 前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで光の透過量が同じとなるように印刷をおこなう請求項1乃至4のいずれかの製造方法。
  6. ディスプレイの前面に設けられるタッチパネルであって、
    第1基板と、
    前記第1基板に対向する第2基板と、
    前記第1基板における第2基板との対向面に、導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極と、
    前記第2基板における第1基板との対向面に、導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有し、該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるようにして第1電極と交叉する第2電極と、
    を含み、
    前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで厚みが異なるタッチパネル。
  7. ディスプレイの前面に設けられるタッチパネルであって、
    基板と、
    前記基板の一面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極と、
    前記基板の他面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有し、該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるようにして第1電極と交叉する第2電極と、
    を含み、
    前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで厚みが異なるタッチパネル。
  8. ディスプレイの前面に設けられるタッチパネルであって、
    第1基板と、
    前記第1基板の一面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有する縞状の第1電極と、
    前記第1基板の一面側に設けられた第2基板と、
    前記第2基板における第1基板とは反対側の面に導電性のインクで印刷形成され、厚みの厚い箇所と薄い箇所とを有し、該厚みの薄い箇所が第1電極の厚みの薄い箇所と重なるようにして第1電極と交叉する第2電極と、
    を含み、
    前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで厚みが異なるタッチパネル。
  9. 前記第1電極と第2電極において、両電極が交叉した箇所とそれ以外の箇所とで光の透過量が同じである請求項6乃至8のいずれかのタッチパネル。
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