JP5004303B2 - 遮水シートの延出端部同士の接合方法 - Google Patents

遮水シートの延出端部同士の接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、水が存在する埋立域など有水域と、この有水域に隣接する護岸など遮水されるべき被遮水域との間に介設される遮水シートに関する方法であって、より詳しくは、互いに対向するよう延びる遮水シートの両延出端部同士を互いに接合させるための接合方法に関するものである。
上記遮水シートの延出端部同士の接合方法には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が水面位置を横切って上下に延びる帯形状の遮水シート(符号5のもの)が設けられている。この遮水シートは、各種廃棄物を廃棄する埋立域を囲繞するように長く延びた護岸の傾斜した法面に敷設されている。
そして、上記遮水シートは、上記埋立域に存在する汚水が上記護岸の内部に浸入したり、この護岸を通り他所へ漏出したりすることを防止して、埋立地の周りを良好な環境に維持可能としている。
特開2002−224637号公報
ところで、上記護岸の法面に対する遮水シートの敷設は、例えば、次のようになされる。即ち、まず、上記護岸の長手方向で離れた箇所に第1、第2遮水シートをそれぞれ敷設する。次に、上記法面の長手方向に沿って互いに対向するよう延びてきた第1、第2遮水シートの延出端部同士を互いに接合させる。これにより、上記法面への遮水シートの敷設が完了する。
ここで、上記第1、第2遮水シートの両延出端部間の水密性を、より確実なものにするためには、これら両延出端部同士を互いに熱溶着や接着させることが好ましい。しかし、上記各遮水シートはその断面が水面位置を横切っていて、これら各遮水シートの下部は水面下に位置している。このため、上記両延出端部同士を互いに熱溶着などさせることは、水が邪魔になることによって、困難である。
そこで、従来では、上記両延出端部を水中で互いに重ね合わせて、この重ね合わせ部に流動性の遮水材料を高温状態で充填し、この遮水材料を水により冷却させることにより固化させて、水密性を確保するようにしている。
しかし、上記したように法面は傾斜しており、これにより、上記各遮水シートの長手方向の各部断面は上下に延びている。このため、上記両延出端部の重ね合わせ部に流動性の遮水材料を充填させようとするとき、この遮水材料は傾斜下方に自由に流動しがちとなる。よって、上記遮水材料の充填作業は容易でなく、つまり、上記延出端部同士の接合作業は煩雑となりがちである。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、互いに対向するように延びる遮水シートの両延出端部同士の接合作業によって、これら両延出端部間により確実な水密性が得られるようにすると共に、上記接合作業が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、全図に例示するように、水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が水面位置11を横切って上下に延びる帯形状の第1遮水シート6(A)の延出端部12と、この延出端部12に対向する帯形状の第2遮水シート6(B)の延出端部12とを上記第1遮水シート6(A)の幅方向のほぼ全体にわたり連続的に接合させるようにした遮水シートの延出端部同士の接合方法であって、
第1工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を折曲Aしてこの延出端部12の上記長手方向における端縁12aを上記水面位置11よりも上方に位置させ、
第2工程として、上記第2遮水シート6(B)の延出端部12の長手方向における端縁12aもしくはこの延出端部12の幅方向における側縁12b,12b´と、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aとを接合させ、
第3工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の折曲Aを元の形状となるよう展開Bして、上記第2遮水シート6(B)を水平方向に長く延ばすと共にその長手方向の各部断面が上記水面位置11を横切って上下に延びるようにしたことを特徴とする遮水シートの延出端部同士の接合方法である。
請求項2の発明は、図4に例示するように、上記第1工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を折曲Aして、上記端縁12aを上記第1遮水シート6(A)の上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
上記第2工程として、上記第2遮水シート6(B)を水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置11を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シート6(B)の延出端部12の上側の側縁12bと、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aとを接合させたことを特徴とする請求項1に記載の遮水シートの延出端部同士の接合方法である。
請求項3の発明は、図5,6に例示するように、上記第1工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を折曲Aして、上記端縁12aを上記第1遮水シート6(A)の上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
一方、上記第2遮水シート6(B)を水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置11を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シート6(B)の延出端部12を上記長手方向で折り返すよう折曲Dして折返片26を形成すると共に、この折曲Dとは逆方向にこの折返片26を折曲Eして、この延出端部12の端縁12aを上記第2遮水シート6(B)の上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
上記第2工程として、上記折曲Aした第1遮水シート6(A)の延出端部12を、上記逆方向に折曲Eした上記折返片26に相対的に嵌入させて、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の延出端部12の各端縁12a,12a同士を接合させたことを特徴とする請求項1に記載の遮水シートの延出端部同士の接合方法である。
請求項4の発明は、図2〜4に例示するように、上記延出端部12を折曲A,D,Eさせるに際し、この延出端部12を地面上に敷設し、次に、この延出端部12の上面において、この延出端部12を谷折れさせるべき折曲線19に沿って重り20を設置し、この重り20を基準として上記延出端部12を折曲A,D,Eさせることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の遮水シートの延出端部同士の接合方法である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が水面位置を横切って上下に延びる帯形状の第1遮水シートの延出端部と、この延出端部に対向する帯形状の第2遮水シートの延出端部とを上記第1遮水シートの幅方向のほぼ全体にわたり連続的に接合させるようにした遮水シートの延出端部同士の接合方法であって、
第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲してこの延出端部の上記長手方向における端縁を上記水面位置よりも上方に位置させ、
第2工程として、上記第2遮水シートの延出端部の長手方向における端縁もしくはこの延出端部の幅方向における側縁と、上記第1遮水シートの延出端部の端縁とを接合させ、
第3工程として、上記第1遮水シートの延出端部の折曲を元の形状となるよう展開して、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共にその長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにしている。
このため、上記第1、第2遮水シートの両延出端部の接合作業は、水面位置よりも上方で可能であることから、水に邪魔されることなく、この接合作業を熱溶着や接着によりすることができる。よって、上記延出端部間にはより確実な水密性が得られる。
また、上記両延出端部の接合作業を上記水面位置よりも上方ですることは、上記第1遮水シートの延出端部を折曲して、その端縁を水面位置よりも上方に位置させたことによるのであって、この作業は容易にできる。このため、上記接合作業はより確実な水密性を得るためのものであるが、この接合作業は容易にできる。
請求項2の発明は、上記第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲して、上記端縁を上記第1遮水シートの上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
上記第2工程として、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シートの延出端部の上側の側縁と、上記第1遮水シートの延出端部の端縁とを接合させている。
このため、上記第1、第2遮水シートの両延出端部同士の接合は、これら第1、第2遮水シートの各長手方向をそれぞれ水平にし、かつ、互いに同じ高さのままですることができる。よって、上記接合作業が単純となり、この接合作業は更に容易にできる。
請求項3の発明は、上記第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲して、上記端縁を上記第1遮水シートの上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
一方、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シートの延出端部を上記長手方向で折り返すよう折曲して折返片を形成すると共に、この折曲とは逆方向にこの折返片を折曲して、この延出端部の端縁を上記第2遮水シートの上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
上記第2工程として、上記折曲した第1遮水シートの延出端部を、上記逆方向に折曲した上記折返片に相対的に嵌入させて、上記第1、第2遮水シートの延出端部の各端縁同士を接合させている。
このため、上記請求項2と同様の効果が生じる。
請求項4の発明は、上記延出端部を折曲させるに際し、この延出端部を地面上に敷設し、次に、この延出端部の上面において、この延出端部を谷折れさせるべき折曲線に沿って重りを設置し、この重りを基準として上記延出端部を折曲させている。
このため、上記遮水シートがある程度硬いものであるとしても、上記重りにより、遮水シートの延出端部は所望の折曲線で精度よく容易に折曲されることから、その後の接合作業が容易にできる。また、この折曲時に上記地面に対し上記延出端部が容易に位置ずれすることは、上記重りにより防止されることから、上記折曲作業がより確実に容易にできる。よって、上記遮水シートの延出端部同士の接合作業が更に容易にできる。
本発明の遮水シートの延出端部同士の接合方法に関し、互いに対向するように延びる遮水シートの両延出端部同士の接合作業によって、これら両延出端部間により確実な水密性が得られるようにすると共に、上記接合作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、遮水シートの延出端部同士の接合方法は、水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が水面位置を横切って上下に延びる帯形状の第1遮水シートの延出端部と、この延出端部に対向する帯形状の第2遮水シートの延出端部とを上記第1遮水シートの幅方向のほぼ全体にわたり連続的に接合させるようにしたものである。
そして、第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲してこの延出端部の上記長手方向における端縁を上記水面位置よりも上方に位置させ、
第2工程として、上記第2遮水シートの延出端部の長手方向における端縁もしくはこの延出端部の幅方向における側縁と、上記第1遮水シートの延出端部の端縁とを接合させ、
第3工程として、上記第1遮水シートの延出端部の折曲を元の形状となるよう展開して、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共にその長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにしている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜3に従って説明する。
図1、図2(c)において、符号1は、各種廃棄物の廃棄処分場としての埋立地である。この埋立地1は、水2が存在する埋立域である有水域3と、この有水域3に隣接する護岸であって遮水されるべき被遮水域4と、これら有水域3および被遮水域4の法面である傾斜面5の間に介設され、上記傾斜面5上に敷設される遮水シート6と、この遮水シート6の下端縁と有水域3の底面とに跨るように設けられる樹脂製であってアスファルトマスチックといわれる遮水材7と、この遮水材7の施工時の自由な流動を阻止する流動阻止ブロック8とを備えている。
上記遮水シート6は、熱可塑性の高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、もしくは塩化ビニールなどの樹脂製であって熱可塑性を有し、厚さはほぼ1.5mm以上であって、通常ほぼ3mmとされている。
上記遮水シート6は、上記被遮水域4の長手方向に沿って水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が上記水2の水面位置11を横切って上下に延びる帯形状をなしている。上記遮水シート6は、上記長手方向で列設される第1、第2遮水シート6(A),6(B)を備えている。
上記長手方向に沿って互いに対向するよう延びてきた上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の延出端部12,12の端縁12a,12aは互いに熱溶着により接合されて接合線13が形成されている。この接合線13は、上記遮水シート6の幅方向のほぼ全体にわたり、かつ、連続的に形成され、十分の水密性を有している。上記各遮水シート6の延出端部12において、その長手方向に対し、上記各端縁12aはそれぞれほぼ直交している。これにより、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)はそれぞれ水平に延び、かつ、平面視で、全体的に直線的に延びている。なお、上記両延出端部12,12同士の接合は、接着材を用いた接着によるものであってもよい。
図2,3において、上記遮水シート6の延出端部12,12同士の接合方法につき説明する。なお、図2における遮水シート6は、説明を簡素化するために、平坦な簡略図で示してある。
図2(a)において、上記したように、水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が水面位置11を横切って上下に延びる帯形状の第1遮水シート6(A)と、この第1遮水シート6(A)の延出端部12に、長手方向の延出端部12が対向する帯形状の第2遮水シート6(B)とが示されている。この場合、平面視で、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の各長手方向はほぼ直交するよう配置されている。
図2(b)において、第1工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aと、この延出端部12の幅方向における側縁12b,12b´のうちの上記端縁12aに連なる下側の側縁12b´とで形成される三角片16の底辺17を、上記延出端部12の上面が谷折れ状となるよう折曲Aして上記端縁12aを水面位置11よりも上方に位置させる。また、この場合、上記端縁12aを上記第1遮水シート6(A)の上縁とほぼ同じ高さに位置させる。
図2(b)、図3において、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を折曲Aさせるに際し、前記したように、この延出端部12は地面上である上記被遮水域4の傾斜面5上に敷設されている。そして、上記延出端部12の上面において、この延出端部12を谷折れさせるべき折曲線19である上記底辺17に沿うよう長尺の重り20を設置する。そして、この重り20を基準として上記延出端部12を折曲Aさせる。また、この折曲A後において、適宜、上記重り20を除去する。
上記重り20は、筒形状のシート製ケース21や、押出し成形による樹脂製ケース21の中にモルタルや固化処理土などの重り本体22を充填した剛性を有するものであるが、布製の型枠などで形成してもよく、可撓性を有するものでもよい。また、この重り20を複数の重りブロックにより構成し、これらブロックを上記折曲線19に沿って設置してもよい。
また、上記第2工程の続きとして、上記折曲Aにより形成された三角片16の外面に上記第2遮水シート6(B)の延出端部12を重ねる。そして、この第2遮水シート6(B)の延出端部12の長手方向における端縁12aと、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aとを接合させて接合線13を形成する。
図2(c)において、第3工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の折曲Aを元の形状となるよう展開Bする。また、この際、図中矢印Cで示すように、上記第2遮水シート6(B)を水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置11を横切って上下に延びるよう上記被遮水域4の傾斜面5上に敷設する。
これにより、上記遮水シート6の延出端部12,12同士の接合が完了し、上記被遮水域4の傾斜面5への遮水シート6の敷設が完了する。
なお、以上は図示の例によるが、上記遮水シート6の長手方向における各部断面は、ほぼ垂直に延びるものであってもよい。また、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の長手方向で、その各延出端部12とは逆方向の各端部は互いに一体的に形成されていてもよい。
また、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の各延出端部12,12において、その長手方向に対する端縁12aのなす角度を種々選択することができる。これによれば、それぞれ水平に延びる第1、第2遮水シート6(A),6(B)のなす平面視の角度を鋭角や鈍角にさせることができ、平面視で屈曲した被遮水域4の傾斜面5に対応させることができる。
以下の図4〜6は、実施例2,3を示している。これら実施例2,3は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図4に従って説明する。
図4(a)において、第1、第2遮水シート6(A),6(B)は上記被遮水域4の傾斜面5上において、この傾斜面5の長手方向で、直線的に列設されている。
図4(b)において、前記第2工程として、上記折曲Aにより形成された三角片16の外面に上記第2遮水シート6(B)の延出端部12を重ねる。そして、この第2遮水シート6(B)の延出端部12の幅方向における両側縁12b,12b´のうち、上側の側縁12bと、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aとを接合させて接合線13を形成する。
図2(c)において、前記第3工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の折曲Aを元の形状となるよう展開Bする。また、この際、上記第2遮水シート6(B)の延出端部12において、上記三角片16に対応する三角片を上記展開Bに伴い折曲する。
上記遮水シート6の延出端部12,12同士の接合方法として、上記実施例1,2の構成によれば、第1工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を折曲Aしてこの延出端部12の上記長手方向における端縁12aを上記水面位置11よりも上方に位置させ、
第2工程として、上記第2遮水シート6(B)の延出端部12の長手方向における端縁12aもしくはこの延出端部12の幅方向における側縁12b,12b´と、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aとを接合させ、
第3工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の折曲Aを元の形状となるよう展開Bして、上記第2遮水シート6(B)を水平方向に長く延ばすと共にその長手方向の各部断面が上記水面位置11を横切って上下に延びるようにしている。
このため、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の両延出端部12,12の接合作業は、水面位置11よりも上方で可能であることから、水2に邪魔されることなく、この接合作業を熱溶着や接着によりすることができる。よって、上記延出端部12,12間にはより確実な水密性が得られる。
また、上記両延出端部12,12の接合作業を上記水面位置11よりも上方ですることは、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を単に折曲Aして、その端縁12aを水面位置11よりも上方に位置させたことによるのであって、この作業は容易にできる。このため、上記接合作業はより確実な水密性を得るためのものであるが、この接合作業は容易にできる。
また、前記したように、第1工程として、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12を折曲Aして、上記端縁12aを上記第1遮水シート6(A)の上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
上記第2工程として、上記第2遮水シート6(B)を水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置11を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シート6(B)の延出端部12の上側の側縁12bと、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12の端縁12aとを接合させている。
このため、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の両延出端部12,12同士の接合は、これら第1、第2遮水シート6(A),6(B)の各長手方向をそれぞれ水平にし、かつ、互いに同じ高さのままですることができる。よって、上記接合作業が単純となり、この接合作業は更に容易にできる。
また、前記したように、延出端部12を折曲A,D,Eさせるに際し、この延出端部12を地面上に敷設し、次に、この延出端部12の上面において、この延出端部12を谷折れさせるべき折曲線19に沿う長尺の重り20を設置し、この重り20を基準として上記延出端部12の折曲A,D,Eさせている。
このため、上記遮水シート6がある程度硬いものであるとしても、上記重り20により、遮水シート6の延出端部12は所望の折曲線19で精度よく容易に折曲Aされることから、その後の接合作業が容易にできる。また、この折曲A時に上記地面に対し上記延出端部12が容易に位置ずれすることは、上記重り20により防止されることから、上記折曲作業がより確実に容易にできる。よって、上記遮水シート6の延出端部12同士の接合作業が更に容易にできる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例3を添付の図5,6に従って説明する。
図5(a)、図6において、上記遮水シート6の第1、第2遮水シート6(A),6(B)は水平方向に直線的に列設されている。この遮水シート6は、地面上に形成された断面縦長の溝25に収容されている。この溝25を基準として、その一方側が有水域3とされ、他方側が被遮水域4とされている。なお、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)が接合された後は、上記溝25内に土砂などが投入され、遮水シート6は地中に埋入される。
図5(b)において、前記第1工程として、前記実施例2の第1工程と同様に、上記第1遮水シート6(A)の延出端部12には三角片16が形成される。
一方、上記第2遮水シート6(B)の延出端部12をその長手方向で折り返すよう折曲Dして、折返片26を形成する。また、この折曲Dとは逆方向にこの折返片26を折曲Eして、上記第2遮水シート6(B)の延出端部12の端縁12aを上記水面位置11よりも上方に位置させる。また、この場合、上記端縁12aを上記第2遮水シート6(B)の上縁とほぼ同じ高さに位置させる。
図5(c)において、前記第2工程として、上記折曲Aした第1遮水シート6(A)の延出端部12を、上記逆方向に折曲Eした上記折返片26に、水平方向で相対的に嵌入させる。そして、上記第1、第2遮水シート6(A),6(B)の延出端部12の各端縁12a,12a同士を接合させて接合線13を形成する。
図5(d)において、前記第3工程として、第1、第2遮水シート6(A),6(B)の上記折曲A,Eを元の形状となるよう展開Bする。
なお、この実施例3で示した遮水シート6は、前記実施例1,2で示した被遮水域4の傾斜面5にも適用可能である。
実施例1を示し、埋立地の部分側面断面図である。 実施例1を示し、遮水シートの延出端部同士の接合方法を説明する図である。 実施例1を示し、図2のIII−III線矢視断面図である。 実施例2を示し、図2に相当する図である。 実施例3を示し、図2に相当する図である。 実施例3を示し、図5のVI−VI線矢視断面図である。
符号の説明
1 埋立地
2 水
3 有水域
4 被遮水域
5 傾斜面
6 遮水シート
11 水面位置
12 延出端部
12a 端縁
12b 側縁
12b´ 側縁
13 接合線
16 三角片
17 底辺
19 折曲線
20 重り
26 折返片
A 折曲
B 展開
D 折曲
E 折曲

Claims (4)

  1. 水平方向に長く延びると共に、その長手方向の各部断面が水面位置を横切って上下に延びる帯形状の第1遮水シートの延出端部と、この延出端部に対向する帯形状の第2遮水シートの延出端部とを上記第1遮水シートの幅方向のほぼ全体にわたり連続的に接合させるようにした遮水シートの延出端部同士の接合方法であって、
    第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲してこの延出端部の上記長手方向における端縁を上記水面位置よりも上方に位置させ、
    第2工程として、上記第2遮水シートの延出端部の長手方向における端縁もしくはこの延出端部の幅方向における側縁と、上記第1遮水シートの延出端部の端縁とを接合させ、
    第3工程として、上記第1遮水シートの延出端部の折曲を元の形状となるよう展開して、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共にその長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにしたことを特徴とする遮水シートの延出端部同士の接合方法。
  2. 上記第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲して、上記端縁を上記第1遮水シートの上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
    上記第2工程として、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シートの延出端部の上側の側縁と、上記第1遮水シートの延出端部の端縁とを接合させたことを特徴とする請求項1に記載の遮水シートの延出端部同士の接合方法。
  3. 上記第1工程として、上記第1遮水シートの延出端部を折曲して、上記端縁を上記第1遮水シートの上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
    一方、上記第2遮水シートを水平方向に長く延ばすと共に、その長手方向の各部断面が上記水面位置を横切って上下に延びるようにし、この第2遮水シートの延出端部を上記長手方向で折り返すよう折曲して折返片を形成すると共に、この折曲とは逆方向にこの折返片を折曲して、この延出端部の端縁を上記第2遮水シートの上縁とほぼ同じ高さに位置させ、
    上記第2工程として、上記折曲した第1遮水シートの延出端部を、上記逆方向に折曲した上記折返片に相対的に嵌入させて、上記第1、第2遮水シートの延出端部の各端縁同士を接合させたことを特徴とする請求項1に記載の遮水シートの延出端部同士の接合方法。
  4. 上記延出端部を折曲させるに際し、この延出端部を地面上に敷設し、次に、この延出端部の上面において、この延出端部を谷折れさせるべき折曲線に沿って重りを設置し、この重りを基準として上記延出端部を折曲させることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の遮水シートの延出端部同士の接合方法。
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