JP5003908B2 - 荷支持用免震装置 - Google Patents

荷支持用免震装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5003908B2
JP5003908B2 JP2008136402A JP2008136402A JP5003908B2 JP 5003908 B2 JP5003908 B2 JP 5003908B2 JP 2008136402 A JP2008136402 A JP 2008136402A JP 2008136402 A JP2008136402 A JP 2008136402A JP 5003908 B2 JP5003908 B2 JP 5003908B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
movable body
load
seismic isolation
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008136402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009280378A (ja
Inventor
豊 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2008136402A priority Critical patent/JP5003908B2/ja
Publication of JP2009280378A publication Critical patent/JP2009280378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5003908B2 publication Critical patent/JP5003908B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、荷保管用ラックなどの荷支持台として、又は荷支持台の支持手段として使用される荷支持用免震装置に関するものである。
荷保管用ラックなどの荷支持台の支持手段として使用される荷支持用免震装置は、地震時にラックが荷収納区画の荷出し入れ前後方向に揺れたとき、保管中の荷が荷支持台上を滑動して当該ラックの通路側(ラックに沿って設けられた入出庫用クレーンの走行通路のある側)へ落下する事故を防止するために採用されるものであって、一般的に、ラックの荷収納区画において荷を支持する荷支持台と、荷収納区画の左右両側の隔壁フレームから突設されて前記荷支持台を支持する支持部材との間に介装されるもので、荷支持台を兼用するか又は当該荷支持台を支持する可動体を水平方向に滑動自在に支持する支持柱体と、前記可動体をその滑動領域のほぼ中心位置に付勢保持する付勢部材とから構成される。而して、従来のこの種の荷支持用免震装置は、特許文献1にも記載されるように、前記支持柱体と付勢部材とが支持部材上の離れた位置に並設されており、免震装置としてユニット化されたものでなかったため、支持部材上への取付け作業などにも手間がかかるというだけでなく、支持柱体を中心に水平全方位に可動体を付勢力に抗して滑動自在に支持させることもできなかった。そこで、非特許文献1に示すように、前記可動体を支持柱体に被さって水平全方位に滑動自在に支持される円盤状に構成し、この可動体の前記支持柱体を取り囲む環状周壁と前記支持柱体との間に渦巻きバネなどの付勢部材を介装した、ユニット化された免震装置が考えられた。
特開2008−51238号公報 特願2006−318076号
しかしながら、非特許文献1に記載される構成では、ラック側となる支持柱体が水平方向に大きく揺れたとき、支持柱体の周面と可動体側の環状周壁とが半径方向に勢い良く衝突して、荷支持台を兼用する前記可動体上又は当該可動体で支持された荷支持台で支持された荷が荷崩れを起こしたり、反動で落下事故を起こす恐れがある。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る荷支持用免震装置を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の免震装置は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、支持部材7a,7b上に立設された支持柱体16と、この支持柱体16上に被さって当該支持柱体16の上面で滑動自在に支持される可動体17と、この可動体17に設けられた環状周壁18と前記支持柱体16との間に介装されて前記可動体17を前記支持柱体16に対しほぼ同心位置に付勢保持する付勢部材19とから成る荷支持用免震装置において、前記支持柱体16が、前記支持部材7a,7b上に固定される支柱本体16aと、この支柱本体16aの上端小径段部22に外嵌して周囲が支柱本体16aより外側に張り出すリング状緩衝材23と、前記支柱本体16aの上端に上からネジ止めされて前記リング状緩衝材23を固定すると共に上面25aが前記可動体17を滑動自在に支持する押え板25から構成され、前記支柱本体16aは、前記支持部材7a,7b上に下側からボルト止めされるもので、その下端には小径段部21が設けられ、前記付勢部材19は、内周部が前記支柱本体16aの下端小径段部21に外嵌する渦巻きバネ31から成るものである。
上記の本発明に係る免震装置を実施する場合、請求項2に記載のように、前記可動体17の環状周壁18の内周面には、この可動体17が前記押え板25で支持された状態において前記支柱本体16aの下端小径段部21より高く且つ前記リング状緩衝材23より低い位置に環状凹溝30を設け、前記渦巻きバネ31は、無負荷状態で平らになるものとして、その外周部31bを、弾性に抗して引き上げると共に弾性に抗して縮径させた状態で前記環状凹溝30に嵌合させることができる。
又、請求項3に記載のように、前記可動体17には、前記押え板25の上面25aに摺接する滑動面28aを形成するスライドプレート28を張設することができる。
本発明に係る荷支持用免震装置は、例えば荷保管用ラックの各荷収納区画に配設される荷支持台と、当該荷支持台を支持するように荷収納区画の左右両側の隔壁フレームから突設された支持部材との間に介装するか又は、前記支持部材上に配設した本発明免震装置の可動体そのものを荷支持台として使用することができ、係る使用状態において、ラックが地震発生時に荷収納区画の荷出し入れ前後方向に揺れ動いたとき、ラックと一体に前後に揺れ動く支持部材側の支持柱体と荷を支持する側の可動体との間に付勢部材の付勢力に抗しての相対摺接移動が生じ、荷を支持する側の可動体がラックと一体に同一速度、同一振幅で前後方向に揺れ動くことがなくなる。
従って、開放された通路側にラックが揺れ動いたときに可動体を介して荷がラックと一体に通路側に揺れ動くことにより、慣性で荷が荷支持台上を通路側へ滑動し、場合によっては通路側へ落下してしまう恐れがなくなり、所期の免震効果が得られる。この支持部材側の支持柱体と荷を支持する側の可動体との間の前後方向の相対移動は、付勢部材の弾性に抗して行われるので、相対移動後は当該付勢部材が弾性復帰することにより、荷を支持する側の可動体は支持部材上の原点位置に自動復帰するので、荷支持台上で荷が滑動しない限り荷の位置が前後方向に不測に変動することはなく、安全に荷を継続保管することができる。勿論、支持柱体に対して可動体は水平全方位に滑動自在に支持されているので、ラックが左右横方向や斜め方向に揺れた場合も免震効果が期待でき、荷周辺の一部分が荷支持台上から外れ落ちて荷崩れを起こすような恐れも解消する。
而して、上記請求項1に記載の本発明の構成によれば、支持柱体とこれに被さる可動体との間に付勢部材が介装され、支持柱体を支持部材上に取り付けるだけで免震装置の取付けが完了するので、免震装置の取付け作業が簡単容易に行え、組立てコストを削減できる。しかも、支持柱体に外嵌するリング状緩衝材の存在により、ラックが大きく揺れたようなときでも支持柱体と可動体の環状周壁とが直接衝撃的に衝突するのを前記リング状緩衝材によって防止し、衝撃を緩和して荷崩れなどの事故につながる恐れを大幅に抑制できる。又、同様の緩衝効果を得るために可動体の環状周壁の内周に沿って緩衝材を配設することもできるが、上記本発明の構成によれば、リング状緩衝材の直径が大幅に小さくなってコストダウンを図ることができると共に、リング状緩衝材の取付けも、支柱本体の上端小径段部にリング状緩衝材を外嵌させて押え板をネジ止めするだけで良いので、簡単容易であるにもかかわらず強固に取り付けることができる。更に、リング状緩衝材を支柱本体に固定するために取り付けられる押え板で支持柱体上端の可動体支持面を形成するので、押え板の材質を変えるだけで、可動体との間の好適な摩擦状態を容易に得ることができ、経年による摩擦状態の悪化に対応するための支持柱体上端の可動体支持面の更新も容易である。
更に、本発明の構成によれば、付勢部材としての渦巻きバネの内周部を支柱本体の下端小径段部に外嵌させた状態で当該支柱本体を支持部材上に載置し、支持部材の下側からボルト止めするだけで、支持部材への支持柱体の取付けと当該支持柱体への渦巻きバネの取付けとが完了するのであるから、免震装置の組立てと取付けが一層簡単容易になる。特に請求項2に記載の構成によれば、支持柱体と可動体の環状周壁との間に介装された渦巻きバネには、可動体を下向きに引き下ろす方向の弾性応力も作用するので、可動体が確実に支持柱体の上面に圧接して安定良く支持されることになる。
更に、請求項3に記載の構成によれば、支持柱体側の押え板で支持される可動体の材質や押え板の上面に対面する下側面の性状に関係なく、支持柱体側の押え板の材質に適合した性状の滑動面を可動体側に形成することができ、可動体の円滑な滑動に基づく良好な免震効果が期待できる。
図1は本発明の荷支持装置が適用されたラックの一部分を示しており、1は上下左右両方向に碁盤目状に配置された荷収納区画であって、各荷収納区画1は、左右横方向には垂直に立設された隔壁フレーム2によって区切られると共に、上下方向には本発明の荷支持装置3によって区切られている。各隔壁フレーム2は、前後一対の支柱部材4a,4bを連結部材5によって互いに連結したラチス構造のものであって、荷収納区画1の背面側では、各隔壁フレーム2の後側支柱部材4bが水平や斜めの連結部材6で連結され、荷収納区画1の正面側、即ち、荷収納区画1に対して荷の出し入れを行う入出庫用クレーンの走行通路側では、荷収納区画1に対する荷の出し入れに邪魔にならないレベルで水平連結材(図示省略)により各隔壁フレーム2の前側支柱部材4aどうしが連結されることが知られている。
各荷収納区画1の下端位置に配設される荷支持装置3は、荷収納区画1の左右両側の隔壁フレーム2に取り付けられた左右一対の支持部材7a,7bと、各支持部材7a,7b上の前後2個所に配設された合計4つの荷支持台を兼用する免震装置8から構成されている。
以下、具体構造を説明すると、図2〜図4に示すように、左右一対の支持部材7a,7bは、荷収納区画1に対する荷出し入れ前後方向(X方向)と平行で隔壁フレーム2の前後幅とほぼ等しい長さの前後方向棒状部材10と、この前後方向棒状部材10の前後両端から直角外向きに連設された腕木部材11a,11bと、これら各腕木部材11a,11bの先端に取り付けられた取付け部材12a,12bから構成されている。取付け部材12a,12bは、腕木部材11a,11bの高さの倍程度の高さを有するもので、その下半部に腕木部材11a,11bが取り付けられた取り付け部材12a,12bは、図2Bに示すように、隔壁フレーム2の支柱部材4a,4bに横から嵌合した状態で、支柱部材4a,4bに設けられている取付け孔との間に挿通された1本のボルト13とナット14とで支柱部材4a,4bの所定高さ位置に固定される。尚、腕木部材11a,11bには溝形材が、その凹溝部が互いに対向する向きで使用され、前後方向棒状部材10にはアングル材が、一方の水平帯状板部が腕木部材11a,11bの先端上面に重なると共に他方の垂直帯状板部が腕木部材11a,11bの先端に重なる向きで使用されている。図3に示す15は、取付け部材12a,12bの上半部に設けられたボルト挿通孔である。
4つの免震装置8は、各支持部材7a,7bにおける前後方向棒状部材10上の前後両端近傍位置にそれぞれ配設された同一構造のものであって、図5〜図7に示すように、前後方向棒状部材10上に立設された支持柱体16と、この支持柱体16に水平全方位に滑動自在に支持される可動体17と、前記支持柱体16を取り囲むように前記可動体17に設けられた環状周壁18と前記支持柱体16との間に介装されて前記可動体17をその滑動範囲内のほぼ中央位置に付勢保持する付勢部材19とから構成されている。
各免震装置8の具体的構造を説明すると、支持柱体16は、円柱状の支柱本体16aと、ブチルゴムスポンジなどの弾性材から成るリング状緩衝材23と、円形で金属製の押え板25とから構成されている。支柱本体16aは、下端面から上向きに設けられたネジ孔20と、下端周面に形成された小径段部21と、上端周面に形成された小径段部22とを備えており、上端小径段部22に上からリング状緩衝材23が外嵌され、このリング状緩衝材23を固定するために支持柱体16の上端面に押え板25が周方向複数本のビス24で取り付けられ、この押え板25の円形平滑上面25aが可動体17を滑動自在に支持するように構成されている。而して、この支持柱体16(支柱本体16a)が、前後方向棒状部材10の水平帯状板部10aに設けられた上下方向の取付け孔26に下側から上向きに挿通された1本のボルト27をネジ孔20に螺合締結することにより、前後方向棒状部材10の水平帯状板部10a上に固定される。支柱本体16aに取り付けられたリング状緩衝材23は、支柱本体16aより外側に周方向均等に張り出す外径を有する。
可動体17は、円形の天板部17aの周辺から円形の前記環状周壁18を一体に連設したもので、天板部17aの円形下側面に、当該円形下側面のほぼ全域を塞ぐ滑動面形成用の、摩擦係数の小さな合成樹脂製のスライドプレート28が、周方向複数本のビス29により取り付けられている。又、環状周壁18の内周面には、バネ受け用の環状凹溝30が形成されている。この環状凹溝30は、可動体17を支持柱体16の上端の押え板25の円形平滑上面25a上に支持させたとき、支柱本体16aの下端小径段部21より高く且つリング状緩衝材23よりも低い位置に設けられている。付勢部材19は、無負荷状態で平らになる渦巻きバネ31から成り、当該渦巻きバネ31の無負荷状態での外径は、前記環状周壁18に設けられたバネ受け用の環状凹溝30の直径より大きく、且つ内径は、前記支持柱体16の小径段部21の直径とほぼ同じである。
上記のように前後方向棒状部材10の水平帯状板部10a上に支持柱体16を固定するとき、その支柱本体16aの下端小径段部21に渦巻きバネ31の内周部31aを嵌合させた状態で、当該支柱本体16aを水平帯状板部10a上にボルト27で固定する。そして支持柱体16に可動体17を被せるとき、その環状周壁18の環状凹溝30に前記渦巻きバネ31の外周部31bを嵌合させる。即ち、当該渦巻きバネ31の外周部31bを内周部31aに対して引き上げると同時にバネ材を渦巻き方向に絞るようにして外径を縮小させることにより、当該渦巻きバネ31の外周部31bを環状周壁18の環状凹溝30に嵌合させる。この結果、渦巻きバネ31には、外周部31bが内周部31aのレベルまで下がろうとする軸心方向弾性応力と、外周部31bが元の外径に戻ろうとする拡径方向弾性応力とが働くことになり、当該渦巻きバネ31の軸心方向弾性応力により可動体17が引き下げられて、そのスライドプレート28の下側円形滑動面28aが支持柱体16の上端面である押え板25の円形平滑上面25aに圧接すると共に、当該渦巻きバネ31の拡径方向弾性応力により可動体17(環状周壁18)が支持柱体16と略同心状となる定位置に付勢保持される。
上記の実施形態においては、4つの免震装置8が、荷収納区画1に収納される荷Wの四隅を支持できる位置に配置されて支持部材7a,7bに支持されており、各免震装置8の支持部材7a,7b側の支持柱体16に水平全方位に滑動自在に支持され且つ渦巻きバネ31(付勢部材19)により滑動範囲内のほぼ中央位置に付勢保持された4つの可動体17が、それぞれ荷支持台32を兼用する構成となっている。換言すれば、4つの荷支持台32が、それぞれ免震装置8の支持柱体16と付勢部材19(渦巻きバネ31)を介して支持部材7a,7bに支持されて、荷支持装置3が構成されている。
上記構成によれば、渦巻きバネ31を水平方向に変形させることができるだけの強さの水平向きの外力が支持柱体16と可動体17との間に相対的に作用すると、支持柱体16と可動体17とは、支持柱体16側のリング状緩衝材23の外周面が可動体17側の環状周壁18の内周面に圧接するまでの範囲内で、支持柱体16側の円形平滑上面25aと可動体17側の下側円形滑動面28aとの間の相対滑動を伴って、渦巻きバネ31を水平方向に変形させながら水平全方位に相対移動することができる。
従って、荷Wを入出庫用クレーンにより空き状態の荷収納区画1内に荷出し入れ前後方向(X方向)に搬入して下ろし、図1に仮想線で示すように、荷Wの底面(パレットに積載されているときはパレットの底面)の四隅を4つの荷支持台32(免震装置8の可動体17)上に支持させた荷支持状態において、地震などによりラックが例えば荷収納区画1の荷出し入れ前後方向(X方向)に揺れ動いたとき、荷Wを支持している4つの荷支持台32(免震装置8の可動体17)に対し、ラックと一体の支持部材7a,7bが支持柱体16を介して各免震装置8の渦巻きバネ31を弾性に抗して正反対方向に交互に変形させながら同方向に揺れ動くことになる。即ち、4つの荷支持台32(免震装置8の可動体17)上で支持された荷Wは、揺れの速度や振幅が想定範囲内であれば殆ど揺れ動かないか又は、支持部材7a,7bの揺れよりも遅れて小さな振幅で揺れ動くことになる。そして、可動体17と支持柱体16とが相対的に水平移動して、支持柱体16が可動体17の環状周壁18に接近するに従って渦巻きバネ31に働く押し戻し方向への弾性反力が大きくなるので、揺れに対する減衰効果も得られ、結果として所期の免震効果が得られる。勿論、各免震装置8の渦巻きバネ31は、支持柱体16に対し可動体17がほぼ同心状態となるように自動復帰しようとするので、ラックの揺れが収まったときには、当該渦巻きバネ31の弾性復元力で各荷支持台32(免震装置8の可動体17)は所期の定位置、即ち、支持柱体16に対しほぼ同心位置に自動的に戻される。従って、荷支持台32(免震ユニット8の可動体17)に対して荷Wが滑って移動しない限り、荷収納区画1内での荷Wの位置は変わることがない。
又、各免震装置8に組み込まれたリング状緩衝材23の存在により、ラックが大きく揺れたときなど、支持柱体16と可動体17の環状周壁18とが半径方向に勢い良く衝突するような状況になったとき、リング状緩衝材23が支持柱体16と可動体17の環状周壁18との間で挟まれて圧縮され、衝撃を吸収して、荷支持台32(免震装置8の可動体17)側に大きな衝撃が伝わるのを抑制するので、反動で荷Wが荷支持台32(免震装置8の可動体17)上で滑って移動するのを防止することができ、安全性を高めることができる。
上記の免震作用は、支持柱体16側の円形平滑上面25aと可動体17側の下側円形滑動面28aとの間の摩擦抵抗に抗して当該両者が円滑に相対滑動することによって実現されるので、支持柱体16側の円形平滑上面25aと可動体17側の下側円形滑動面28aとの間の摩擦抵抗力はできる限り小さくなるように構成しなければならない。このため、上記実施形態では、支持柱体16側の円形平滑上面25aは金属製の押え板25で形成すると共に、可動体17側の下側円形滑動面28aは摩擦係数の小さな合成樹脂製のスライドプレート28で形成したが、逆に支持柱体16側の円形平滑上面25aを形成する押え板25を摩擦係数の小さな合成樹脂製とし、スライドプレート28を使用しないで金属製の可動体17の天板部17aの下側面をそのまま下側円形滑動面とすることもできる。この場合、金属製の可動体17の天板部17aの下側面にステンレス製のプレートやメッキしたプレートを張設しても良い。
尚、支持部材7a,7bの構成は、上記実施形態のものに限定されない。例えば図8に示すように、前記腕木部材11a,11bを、荷Wの底面四隅を支持し得る位置に配置される各免震装置8の真下位置に先端部が位置するように、取付け部材12a,12bから水平斜め内向きに延出させ、この腕木部材11a,11bの先端部上に免震装置8(支持柱体16)を直接取り付け、前後方向棒状部材10を省くこともできる。この場合、図示のように腕木部材11a,11bを、取付け部材12a,12bから直角横向きに突設された短尺部材33と、この短尺部材33の先端から水平斜め内向きに固着延出させた長尺部材34とから構成することができるが、一部材から成る腕木部材11a,11bを直接取付け部材12a,12bに水平斜め内向きに延出させるように固着しても良い。
更に、以上の実施形態では、各免震装置8の可動体17をそのまま荷支持台32として兼用させているが、図8の仮想線及び図9に示すように、本発明の免震装置8は、荷収納区画1の左右両側に平行に配置される前後方向部材から成る左右一対の荷支持台35の前後両端部を支持する手段としても活用できる。尚、図では支持部材7a,7bとして、前後一対の免震装置8を各別に支持する前後一対の腕木部材11a,11bのみから成る支持部材7a,7bを示しているが、先の実施形態で示すように、前後一対の免震装置8を前後2個所で支持する前後方向棒状部材10を前後一対の腕木部材11a,11bで支持する構成の支持部材7a,7bであっても良い。
A図は荷保管用ラックの一部分を示す横断平面図、B図は同一部分の正面図である。 A図は1つの荷収納区画内に設けられた荷支持装置を示す平面図、B図はA図のA部拡大図である。 荷支持装置の正面図である。 図3のX−X線断面図である。 A図は免震装置を示す縦断正面図、B図はその免震装置の分解縦断正面図である。 免震装置における可動体(荷支持台)を示す底面図である。 免震装置を示す分解横断平面図である。 第二の実施形態における荷支持装置の片側を示す平面図である。 第三の実施形態における荷支持装置の片側を示す側面図である。
符号の説明
1 荷収納区画
2 隔壁フレーム
3 荷支持装置
4a,4b 支柱部材
5,6 連結部材
7a,7b 支持部材
8 免震装置
9 荷支持台(全体)
10 前後方向棒状部材
11a,11b 腕木部材
12a,12b 取付け部材
16 支持柱体
16a 支柱本体
17 可動体(荷支持台32)
18 可動体の環状周壁
19 付勢部材
21,22 支持柱体の小径段部
23 リング状緩衝材
25 押え板
25a 支持柱体の円形平滑上面
28 スライドプレート
28a 可動体の下側円形滑動面
30 環状凹溝
31 渦巻きバネ(付勢部材)
32 荷支持台(免震装置の可動体17)
35 前後方向部材から成る荷支持台

Claims (3)

  1. 支持部材上に立設された支持柱体と、この支持柱体上に被さって当該支持柱体の上面で滑動自在に支持される可動体と、この可動体に設けられた環状周壁と前記支持柱体との間に介装されて前記可動体を前記支持柱体に対しほぼ同心位置に付勢保持する付勢部材とから成る荷支持用免震装置において、前記支持柱体が、前記支持部材上に固定される支柱本体と、この支柱本体の上端小径段部に外嵌して周囲が支柱本体より外側に張り出すリング状緩衝材と、前記支柱本体の上端に上からネジ止めされて前記リング状緩衝材を固定すると共に上面が前記可動体を滑動自在に支持する押え板から構成され、前記支柱本体は、前記支持部材上に下側からボルト止めされるもので、その下端には小径段部が設けられ、前記付勢部材は、内周部が前記支柱本体の下端小径段部に外嵌する渦巻きバネから成る、荷支持用免震装置。
  2. 前記可動体の環状周壁の内周面には、この可動体が前記押え板で支持された状態において前記支柱本体の下端小径段部より高く且つ前記リング状緩衝材より低い位置に環状凹溝が設けられ、前記渦巻きバネは、無負荷状態で平らになるものであって、その外周部が、弾性に抗して引き上げられると共に弾性に抗して縮径された状態で前記環状凹溝に嵌合している、請求項1に記載の荷支持用免震装置。
  3. 前記可動体には、前記押え板の上面に摺接する滑動面を形成するスライドプレートが張設されている、請求項1又は2に記載の荷支持用免震装置。
JP2008136402A 2008-05-26 2008-05-26 荷支持用免震装置 Active JP5003908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136402A JP5003908B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 荷支持用免震装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136402A JP5003908B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 荷支持用免震装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009280378A JP2009280378A (ja) 2009-12-03
JP5003908B2 true JP5003908B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=41451271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008136402A Active JP5003908B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 荷支持用免震装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5003908B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112107878A (zh) * 2020-10-16 2020-12-22 孙丽颖 一种化工通用设备用的抗震防摔的化工冷凝器
CN113213051B (zh) * 2021-06-16 2021-12-14 浙江云洁仓储设备有限公司 一种具有电动抓取机构的大型仓储柜体
CN117184737B (zh) * 2023-11-03 2024-02-23 泰州逸希网络科技有限公司 一种便于拼装的仓储货架

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003118818A (ja) * 2001-10-11 2003-04-23 Murata Mach Ltd 制振ラックとラックの制振方法
JP4736054B2 (ja) * 2006-08-25 2011-07-27 株式会社ダイフク 荷保管用ラックの荷支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009280378A (ja) 2009-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5331446B2 (ja) カート
JP5003908B2 (ja) 荷支持用免震装置
KR101438161B1 (ko) 프로브 카드 컨테이너
JP4736054B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP5572189B2 (ja) 家具転倒防止装置
JP6136294B2 (ja) 制振ラック倉庫
CN106335561B (zh) 用于工业用卡车的站立式平台
JP5370654B2 (ja) 荷支持用免震装置
TW201834937A (zh) 防振托板及玻璃捆包體
JP5064093B2 (ja) 免震装置及び該免震装置を備えた什器
JP4930730B2 (ja) 荷支持用免震装置
JP4947437B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP5288246B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP4853642B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP4765847B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP4849230B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP2008189228A (ja) かご車
CA3095809A1 (en) Motorized, height adjustable optical table with rigid, passive and active isolation
JP6399868B2 (ja) 自動倉庫ラックの免制震システム
JP2008133075A (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
CN219858129U (zh) 一种具有缓冲结构的托盘
CN220976481U (zh) 叉尖防撞装置以及装配有该叉尖防撞装置的叉车
JP6753072B2 (ja) 免震装置
JP4765838B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP5461906B2 (ja) 車両用荷台支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120425

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5003908

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250