JP5003550B2 - 多官能リビングラジカル重合開始剤および重合体の製造方法 - Google Patents
多官能リビングラジカル重合開始剤および重合体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5003550B2 JP5003550B2 JP2008080148A JP2008080148A JP5003550B2 JP 5003550 B2 JP5003550 B2 JP 5003550B2 JP 2008080148 A JP2008080148 A JP 2008080148A JP 2008080148 A JP2008080148 A JP 2008080148A JP 5003550 B2 JP5003550 B2 JP 5003550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl monomer
- formula
- group
- radical polymerization
- tellurium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 CC(C)(*)*(O***(C(C)(*)*)=O)=N Chemical compound CC(C)(*)*(O***(C(C)(*)*)=O)=N 0.000 description 2
Images
Description
式(4)、(5)の具体的な化合物としては、2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸ブロマイド、2−クロロ−2−メチルプロピオン酸クロライド等を挙げることができる。
式(6)の化合物はOH基を2つ有するものであればどれでもよいが、具体的化合物例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール等のアルキレングリコール、シクロアルカンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のシクロアルカンジアルキルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポリオール、水添ポリブタジエンポリオール等が挙げられる。
上記、式(8)で用いられるRMは、具体的にはメチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウム等が挙げられる。
まず、式(4)、式(5)、式(9)、式(10)の化合物を反応させ、式(11)の化合物を合成する。アルキルリチウムと金属テルルを反応させることにより式(12)を合成し、式(12)と式(11)を反応させることによって式(2)を製造することが出来る。
まず、式(4)、式(5)、式(9)、式(13)、式(14)の化合物を反応させ、式(15)の化合物を合成する。アルキルリチウムと金属テルルを反応させることにより式(16)を合成し、式(15)と式(16)を反応させることによって式(3)を製造することが出来る。
式(4)、(5)をTHF溶媒に溶解し、トリエチルアミン存在下、式(6)のジオールを添加する。使用できる溶媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラハイドロフラン(THF)等の極性溶媒やトルエン、キシレン等の芳香族溶媒、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジアルキルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。溶媒の使用量としては適宜調節すればよい。反応時間は、反応温度や圧力により異なるが、通常5分〜24時間、好ましくは、10分〜12時間が良い。より好ましくは15分〜6時間がよい。反応温度としては、−20℃〜100℃がよい。好ましくは−10℃〜80℃、より好ましくは−5℃〜50℃がよい。圧力は、通常、常圧で行うが、加圧或いは減圧しても構わない。合成した式(7)をシリカゲルカラムで精製したのち再結晶で精製する。しかし、精製方法は精製ができれば特に問わない。
好ましいスチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−クロロスチレン、p−スチレンスルホン酸又はそのアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)が挙げられる。特に好ましくは、スチレン、p−メトキシスチレン、p−クロロスチレンが良い。
本発明で使用するリビングラジカル重合開始剤式(1)、(2)、(3)の、R1、R2、R10、R13で示される基は、炭素数1〜18(C1〜C18)のアルキル基、フェニル基であり、具体的には次の通りである。
C1〜C18のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、、n−ラウリル基、、n−ステアリル基等の炭素数1〜18の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基を挙げることができる。好ましいアルキル基としては、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、より好ましくはメチル基又はエチル基が良い。
R3、R4、R8、R11、R5、R6、R9、R12で示される各基は、水素、炭素数1〜2(C1〜C2)のアルキル基である。R7で示される基は多価の有機基であり、X1、X2、X3およびX4をつなぐものであればなんでもよい。式(1)においてR7は2価の有機基を意味し、式(2)においてR7は3価の有機基を意味し、式(3)においてR7は4価の有機基を意味する。式(1)におけるR7としては例えば、C1〜C18のアルキレン基(アルカンから水素原子2個が取り除かれた基)、シクロアルキレン基(シクロアルカンから水素原子2個が取り除かれた基)、シクロアルキルジアルキレン基(ジアルキルシクロアルカンから水素原子2個が取り除かれた基)が挙げられる。また、R7はポリアルキレングリコール骨格、ポリエステル骨格、ポリブタジエン骨格、水添ポリブタジエン骨格、ビスフェノール骨格などを含んでいてもよい。さらに水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい。式(1)におけるR7として特に好ましいのはエチレン基(ジメチレン基)、ブチレン基(テトラメチレン基)、ヘキシレン基(ヘキサメチレン基)である。
X1、X2、X3およびX4はそれぞれ独立にO(酸素原子)又はNZである(Nは窒素原子)。Zは、水素原子、炭素数1〜8(C1〜C8)のアルキル基又はフェニル基である。特に好ましくはOである。
不活性ガスで置換した容器で、ビニルモノマーと式(1)で示される多官能リビングラジカル重合開始剤とラジカル重合開始剤を混合する。次に、上記混合物を撹拌しながら適切な温度で重合する。反応温度、反応時間は、得られるリビングラジカルポリマーの分子量或いは分子量分布やモノマー等により適宜選択されればよいが、通常、反応温度は30〜180℃、好ましくは40〜150℃、より好ましくは50〜120℃、最も好ましくは60℃から100℃がよい。反応温度が30℃より低いと反応時間がかかりすぎ、生産効率が悪くなる。また、開始反応が遅いことから分子量分布が広くなる。反応温度が180℃より高いと重合が制御できなくなり、分子量分布が広くなったり、2分子停止反応や連鎖移動反応や切断反応が起こり、末端が失活したポリマーを多く生成しリビング重合性を失う。反応時間は0.5〜100時間撹拌するのが良い。より好ましくは1〜50時間、さらに好ましくは2〜20時間がよい。反応時間が0.5時間より短いと、反応が完結せず分子量をコントロールできない。また、重合時間が100時間より長いと2分子停止反応や連鎖移動反応等の停止反応が起こり、生長末端のリビング重合性が失われる。重合時の圧力は、通常、常圧で行われるが、加圧或いは減圧しても構わない。
導入する反応性基としては、COOH基、OH基、アミノ基、イミン基、アミン期、グリシジル基、オキセタン基、トリアルコキシシリル基、ジアルコキシアルキルシリル基、モノアルコキシジアルキルシリル基、イソシアネート基、オキサゾリン基、不飽和結合基等がある。
本発明で得られるリビングラジカルポリマーの分子量は、反応時間、リビングラジカル重合開始剤の量、反応させるビニルモノマー量により調整可能であるが、数平均分子量500〜1,000,000のリビングラジカルポリマーを得ることができる。特に数平均分子量1,000〜500,000のリビングラジカルポリマー、更には数平均分子量2,000〜50,000のリビングラジカルポリマーを得るのに好適である。
本発明で得られるリビングラジカルポリマーの分子量分布(PD=Mw/Mn)は、1.05〜1.50の間で制御される。更に、分子量分布1.05〜1.30、更には1.05〜1.20、更には1.05〜1.15のより狭いリビングラジカルポリマーを得ることができる。
(R’Te)2 (17)
好ましい式(17)で示される化合物としては、R’がC1〜C4のアルキル基、フェニル基が良い。式(17)で示される化合物は、具体的には、ジメチルジテルリド、ジエチルジテルリド、ジ−n−プロピルジテルリド、ジイソプロピルジテルリド、ジシクロプロピルジテルリド、ジ−n−ブチルジテルリド、ジ−sec−ブチルジテルリド、ジ−tert−ブチルテルリド、ジシクロブチルテルリド、ジフェニルジテルリド、ビス−(p−メトキシフェニル)ジテルリド、ビス−(p−アミノフェニル)ジテルリド、ビス−(p−ニトロフェニル)ジテルリド、ビス−(p−シアノフェニル)ジテルリド、ビス−(p−スルホニルフェニル)ジテルリド、ジナフチルジテルリド、ジピリジルジテルリド等が挙げられる。好ましくは、ジメチルジテルリド、ジエチルジテルリド、ジ−n−プロピルジテルリド、ジ−n−ブチルジテルリド、ジフェニルジテルリドが良い。特に好ましくは、ジメチルジテルリド、ジエチルジテルリド、ジ−n−プロピルジテルリド、ジ−n−ブチルジテルリドが良い。
合成例1:ブタンジオール−ビス(2−メチル−2−ブロモプロピオネート)の合成
メカニカルスターラー、100ml滴下漏斗を備えた1Lの4口フラスコに、窒素雰囲気下、1,4−ブタンジオール9.01gを含むジクロロメタン500ml溶液にトリエチルアミン42mlを加えて0℃に冷却した。この溶液に2−メチル−2−ブロモプロピオン酸ブロマイド50gを約20分かけて10℃以下を保ちながら滴下した。滴下終了後、室温で1時間攪拌した。再び氷浴で冷却して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加えて反応を停止した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液400mlを加えて分液漏斗へ移し、有機層を抽出、更にジクロロメタン100mlで2回、抽出した。有機層は蒸留水500ml、飽和食塩水500mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、溶媒を減圧留去したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)にて精製、更にヘキサンから再結晶することによって、1,4−ブタンジオール−ビス(ブロモイソブチレート)のうろこ状の結晶を26.1g(収率67%)得た。
窒素雰囲気下、マグネチックスターラー、100ml滴下漏斗を備えた300mlの4口フラスコに金属テルル(Aldrich Tellrium Powder −30mesh 99.997%) 5.72gにTHF(和光純薬 脱水グレード)を加えて懸濁させて、氷浴で冷却した。滴下漏斗からメチルリチウムエーテル溶液(関東化学 1.09M) 45.9mlを30分かけて滴下した。反応液は黒褐色から緑黄色の均一溶液に変化した。滴下終了後、氷浴をはずして、室温で30分攪拌した。再び氷浴で冷却して、滴下漏斗からブタンジオール−ビス(2−メチル−2−ブロモプロピオネート) 8.73gを含むTHF溶液 5mlを30分かけて滴下した。滴下終了後、氷浴をはずして、室温で3時間攪拌した。この反応溶液を水洗、濾過し、溶媒を減圧留去しブタンジオール−ビス(2−メチル−2−メチルテラニルプロピオネート)を得た。濃縮後、キャヌラを用いて25mlナスフラスコに移送して、9.23g(収率80%)目的物を得た。
IR、HRMS、1H−NMR、13C−NMRによりブタンジオール−ビス(2−メチル−2−メチルテラニルプロピオネート)であることを確認した。1H−NMRスペクトルチャートを図1に示した。式(18)は、1H−NMRスペクトル(CDCl3中)の帰属を表示したものである。
δ(CDCl3中)
c: 4.18−4.05(4H,OCH2)
a: 2.14(6H,TeCH3)
b+d: 1.74(16H,C(CH3)、CH2)
50mlの2つ口フラスコにトリフルオロメチルベンゼン8.0g、ブチルアクリレート10.2g、アゾイソバレロニトリル(AIVN) 0.16gをとり混合し、アルゴンガス雰囲気にする。合成例2で製造したブタンジオール−ビス(2−メチル−2−メチルテラニルプロピオネート)0.217gをシリンジで添加する。オイルバスに浸し、反応液温が60℃になるようにバス温度を調整し6時間反応させた。反応終了後、ガスクロマトグラフ(GC)で残存するブチルアクリレートを測定し反応率を計算した。反応率は98.7%であった。ついでポリマーをヘキサンで沈殿精製し乾燥し、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で分子量を測定した。理論Mn23700に対し、Mw=26700、Mn=22700、Mw/Mn=1.17と分子量分布の狭い2官能リビングポリマーが得られた。
50mlの2つ口フラスコにトリフルオロメチルベンゼン8.0g、メチルアクリレート6.9g、アゾイソバレロニトリル(AIVN) 0.16gをとり混合し、アルゴンガス雰囲気にする。合成例2で製造したブタンジオール−ビス(2−メチル−2−メチルテラニルプロピオネート)0.283gをシリンジで添加する。オイルバスに浸し、反応液温が60℃になるようにバス温度を調整し7時間反応させた。反応終了後、GCで残存するブチルアクリレートを測定し反応率を計算した。反応率は99.3%であった。ついでポリマーをヘキサンで沈殿精製し乾燥し、GPCで分子量を測定した。理論Mn12500に対し、Mw=11200、Mn=9490、Mw/Mn=1.18と分子量分布の狭い2官能リビングポリマーが得られた。
50mlの2つ口フラスコにトリフルオロメチルベンゼン8.0g、ブチルアクリレート7.0g、アゾイソバレロニトリル(AIVN) 0.15gをとり混合し、アルゴンガス雰囲気にする。合成例2で製造したブタンジオール−ビス(2−メチル−2−メチルテラニルプロピオネート)0.290gをシリンジで添加する。オイルバスに浸し、反応液温が60℃になるようにバス温度を調整し6時間反応させた。少量をサンプリングし分子量と反応率を求めた。反応率は99%、GPCによる分子量はMw=10500、Mn=9100、Mw/Mn=1.15であった。つづいて、十分にアルゴンガスで置換しておいたメチルアクリレートを2.0gをシリンジでフラスコヘ添加。4時間反応させた。反応終了後、GCで残存するメチルアクリレートを測定し反応率を計算した。反応率は98.0%であった。ついでポリマーをヘキサンで沈殿精製し乾燥し、GPCで分子量を測定した。理論Mn12500に対し、Mw=13500、Mn=11500、Mw/Mn=1.18と分子量分布の狭いメチルアクリレート/ブチルアクリレート/メチルアクリレートのトリブロックポリマーが得られた。
Claims (15)
- 式(1)、式(2)または式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる多官能リビングラジカル重合開始剤。
- 請求項1に記載の式(1)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる2官能リビングラジカル重合開始剤(a)を使用してビニルモノマーを重合させることを特徴とするブロック重合体の製造方法。
- 重合用反応槽に、請求項1に記載の式(1)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる2官能リビングラジカル重合開始剤(a)および第1のビニルモノマーを仕込み第1のビニルモノマーを重合させる第1工程、および第1工程の後に第2のビニルモノマーを仕込み第2のビニルモノマーを重合させる第2工程を備えるトリブロック共重合体の製造方法。
- 重合用反応槽に、請求項1に記載の式(1)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる2官能リビングラジカル重合開始剤(a)および第1のビニルモノマーを仕込み第1のビニルモノマーを重合させる第1工程、第1工程の後に第2のビニルモノマーを仕込み第2のビニルモノマーを重合させる第2工程、および第(n−1)工程の後に第nのビニルモノマーを仕込み第nのビニルモノマーを重合させる第n工程を備える(2(n−1)+1)ブロック共重合体の製造方法(ただし、nは3以上の整数であり、第2工程から第n工程の間には順に第3工程、…、第(n−1)工程が存在する。)。
- 請求項1に記載の式(2)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる3官能リビングラジカル重合開始剤(b)を使用してビニルモノマーを重合させることを特徴とするブロック重合体の製造方法。
- 重合用反応槽に、請求項1に記載の式(2)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる3官能リビングラジカル重合開始剤(b)および第1のビニルモノマーを仕込み第1のビニルモノマーを重合させる第1工程、および第1工程の後に第2のビニルモノマーを仕込み第2のビニルモノマーを重合させる第2工程を備えるテトラブロック共重合体の製造方法。
- 重合用反応槽に、請求項1に記載の式(2)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる3官能リビングラジカル重合開始剤(b)および第1のビニルモノマーを仕込み第1のビニルモノマーを重合させる第1工程、第1工程の後に第2のビニルモノマーを仕込み第2のビニルモノマーを重合させる第2工程、および第(n−1)工程の後に第nのビニルモノマーを仕込み第nのビニルモノマーを重合させる第n工程を備える(3(n−1)+1)ブロック共重合体の製造方法(ただし、nは3以上の整数であり、第2工程から第n工程の間には順に第3工程、…、第(n−1)工程が存在する。)。
- 請求項1に記載の式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる4官能リビングラジカル重合開始剤(c)を使用してビニルモノマーを重合させることを特徴とするブロック重合体の製造方法。
- 重合用反応槽に、請求項1に記載の式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる4官能リビングラジカル重合開始剤(c)および第1のビニルモノマーを仕込み第1のビニルモノマーを重合させる第1工程、および第1工程の後に第2のビニルモノマーを仕込み第2のビニルモノマーを重合させる第2工程を備えるペンタブロック共重合体の製造方法。
- 重合用反応槽に、請求項1に記載の式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる4官能リビングラジカル重合開始剤(c)および第1のビニルモノマーを仕込み第1のビニルモノマーを重合させる第1工程、第1工程の後に第2のビニルモノマーを仕込み第2のビニルモノマーを重合させる第2工程、および第(n−1)工程の後に第nのビニルモノマーを仕込み第nのビニルモノマーを重合させる第n工程を備える(4(n−1)+1)ブロック共重合体の製造方法(ただし、nは3以上の整数であり、第2工程から第n工程の間には順に第3工程、…、第(n−1)工程が存在する。)。
- 請求項1に記載の式(1)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる2官能リビングラジカル重合開始剤(a)、式(2)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる3官能リビングラジカル重合開始剤(b)または式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる4官能リビングラジカル重合開始剤(c)を使用してビニルモノマーを重合させる重合工程、および該重合工程で生成した重合体が末端に有するリビング重合活性基に変性剤を反応させて上記重合体の末端に反応性基を導入する工程を備えることを特徴とする末端に反応性基を有する重合体の製造方法。
- 反応性基は、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、トリアルコキシシリル基、ジアルコキシアルキルシリル基、アルコキシジアルキルシリル基、グリシジル基またはイソシアネート基である請求項11に記載の末端に反応性基を有する重合体の製造方法。
- 請求項1に記載の式(1)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる2官能リビングラジカル重合開始剤(a)、式(2)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる3官能リビングラジカル重合開始剤(b)および式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる4官能リビングラジカル重合開始剤(c)からなる群(L群)から選択された1種以上のラジカル重合開始剤、およびL群に属さない1種以上のラジカル重合開始剤を併用してビニルモノマーを重合させることを特徴とするビニル重合体の製造方法。
- 請求項1に記載の式(1)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる2官能リビングラジカル重合開始剤(a)、式(2)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる3官能リビングラジカル重合開始剤(b)および式(3)に示す構造式で表されるテルル含有化合物からなる4官能リビングラジカル重合開始剤(c)からなる群(L群)から選択された1種以上のラジカル重合開始剤、およびジテルリドを併用してビニルモノマーを重合させることを特徴とするビニル重合体の製造方法。
- ビニルモノマーは、カルボキシル基含有ビニルモノマー、スルホン酸基含有ビニルモノマー、アルコキシシリル基含有ビニルモノマー、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミドまたは(メタ)アクリルジアルキルアミドである、請求項2〜14のいずれかに記載の重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008080148A JP5003550B2 (ja) | 2007-04-26 | 2008-03-26 | 多官能リビングラジカル重合開始剤および重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007116470 | 2007-04-26 | ||
JP2007116470 | 2007-04-26 | ||
JP2008080148A JP5003550B2 (ja) | 2007-04-26 | 2008-03-26 | 多官能リビングラジカル重合開始剤および重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008291216A JP2008291216A (ja) | 2008-12-04 |
JP5003550B2 true JP5003550B2 (ja) | 2012-08-15 |
Family
ID=40166278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008080148A Active JP5003550B2 (ja) | 2007-04-26 | 2008-03-26 | 多官能リビングラジカル重合開始剤および重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5003550B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2716726B1 (en) | 2011-06-02 | 2019-12-25 | DIC Corporation | Easily dismantled adhesive agent composition and easily dismantled adhesive tape |
CN103649262B (zh) | 2011-06-02 | 2016-05-25 | Dic株式会社 | 易分解性粘合剂组合物及易分解性粘合带 |
US9206340B2 (en) | 2011-06-02 | 2015-12-08 | Dic Corporation | Easily dismantlable adhesive composition and easily dismantlable adhesive tape |
JP6754124B2 (ja) | 2016-05-02 | 2020-09-09 | 国立大学法人京都大学 | 多分岐ポリマーの製造方法及び多分岐ポリマー |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354830A (ja) * | 2000-06-15 | 2001-12-25 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 耐火性シーリング材組成物 |
JP2002146001A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-05-22 | Daicel Chem Ind Ltd | ブロック共重合体の製造方法 |
JP2006299278A (ja) * | 2002-08-08 | 2006-11-02 | Otsuka Chemical Co Ltd | リビングラジカルポリマーの製造方法 |
JP4107996B2 (ja) * | 2003-04-25 | 2008-06-25 | 大塚化学株式会社 | リビングラジカルポリマーの製造方法及びポリマー |
JP4774780B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2011-09-14 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 酸性アクリルブロック樹脂 |
EP1865009B1 (en) * | 2005-03-31 | 2012-05-23 | Kaneka Corporation | Modified thermoplastic resin |
WO2006112420A1 (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Kaneka Corporation | 硬化性組成物、該組成物を含有する粘着剤用組成物および粘着剤 |
JP2006312694A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Kaneka Corp | ブロック共重合体の製法およびその製法で得られたブロック共重合体 |
-
2008
- 2008-03-26 JP JP2008080148A patent/JP5003550B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008291216A (ja) | 2008-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3542580B2 (ja) | ハロゲン化されたキサントゲン酸エステルにより制御された遊離ラジカル重合によって重合体を合成するための方法 | |
US6512060B1 (en) | Atom or group transfer radical polymerization | |
Vora et al. | A new approach to 3-miktoarm star polymers using a combination of reversible addition–fragmentation chain transfer (RAFT) and ring opening polymerization (ROP) via “Click” chemistry | |
US20040204556A1 (en) | Atom or group transfer radical polymerization | |
US8742045B2 (en) | Polymerization initiator for living radical polymerization | |
CN103261236B (zh) | 在链末端附近具有湿气可固化官能团簇的可固化组合物 | |
JP5193480B2 (ja) | リビングラジカルポリマーの製造方法およびポリマー | |
CN101906195B (zh) | 星形聚合物及其制造方法 | |
WO2007083097A1 (en) | Living radical polymerisation process | |
JP5003550B2 (ja) | 多官能リビングラジカル重合開始剤および重合体の製造方法 | |
Takolpuckdee et al. | Polymer architectures via reversible addition fragmentation chain transfer (RAFT) polymerization | |
EP1595894A1 (en) | Process for the production of living radical polymers and polymers | |
JP5083556B2 (ja) | リビングラジカル重合開始剤及び重合体の製造方法 | |
JP6754124B2 (ja) | 多分岐ポリマーの製造方法及び多分岐ポリマー | |
Sudo et al. | Self-condensing vinyl polymerization of a switchable chain transfer monomer for facile synthesis of star-shaped block copolymers | |
Dziczkowski et al. | Route to co-acrylic modified alkyd resins via a controlled polymerization technique | |
JP7113509B2 (ja) | 高分子金属錯体の製造方法 | |
Li et al. | Synthesis of amphiphilic block copolymers via ARGET ATRP using an inexpensive ligand of PMDETA | |
Fleet et al. | Synthesis of novel glycopolymer brushes via a combination of RAFT-mediated polymerisation and ATRP | |
JP7415485B2 (ja) | ブロック共重合体の製造方法 | |
CN108192008A (zh) | 一种活性可控自由基乙烯基聚合物及其聚合方法 | |
JP6619688B2 (ja) | ビニル重合体の製造方法 | |
Neugebauer | Atom transfer radical copolymerization of N, N′-dimethylacrylamide with methacrylate-functionalized poly (ethylene oxide) | |
Al-Mayyahi et al. | Synthesis and Characterization of Novel Nano Six-arms of (polylactide-dipentaerythritol)-block-N-hydroxyethyl Acrylamide and N, N-dimethylamino Ethyl Methacrylate Biocopolymers by Atom Transfer Radical Polymerization | |
JP2009215472A (ja) | 末端に官能基を有するリビングラジカルポリマーの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120424 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120507 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5003550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |