JP5003259B2 - ガス内燃式釘打機 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガと連動するロックアウトバーで可動ハウジングを支持するガス内燃式釘打機に関する。
従来から、釘打機本体に上下動可能な可動ハウジングを設け、釘打機本体の先端から突出するコンタクト部材の被打ち込み材に対して押し付ける押し付け作動に連動して上記可動ハウジングを相対的に上動させることによって密閉された燃焼室を形成し、燃焼室が密閉状態のときに内部に可燃性ガスと空気を供給し、これをファンの回転によって混合した後に点火して爆発的に燃焼させ、高圧のガス圧を打撃ピストンに作用させて釘打ちを行い、燃焼室の開放状態において空気の吸入を行い、打撃シリンダ下部から排気を行うようにしたガス内燃式の釘打機は既に良く知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、上記コンタクト部材と可動ハウジングとを連結するロックアウトバーをトリガの下方に位置するカムで受ける構造を備えたものも知られている(特願2006−216831)。カムは合成樹脂製で、釘打機本体に摺動可能に配置されている。
ところで、ロックアウトバーを樹脂製カムで受ける構造では、埃や砂で摺動面が荒らされ、摺動性能だけでなく、ロックアウトバーの保持性能が劣化しやすい。また、釘打機を固い床に落としたり、硬い部品にぶつけたりしてカムに衝撃が加わると、カムが変形したり破損したりして使用できなくなることがある。
また、実打の際に、その衝撃によってカムが動くのを、トリガのバネを強くすることによって対応したため、トリガが重く操作しにくい。
さらに、トリガの下方位置にカムを配置する構造であったため、全高が高くなり、釘打機を小型化することができなかった。
そこで、特許文献1のように、可動ハウジングの動きとトリガの動きをそれぞれスイッチで検出し、可動ハウジングが所定の密閉位置まで作動したときにトリガのスイッチをオンさせる構成や、特許文献2のように、トリガと連動するロックアウトバーによって可動ハウジングを支持する構成のものが知られている。特許文献1の技術によれば、釘打機の起動はプログラムによって制御されるので、機械的部品が不要となり、全体を小型化することができる。特許文献2の技術によっても、カムがなくなるので、全体を小型化することができる。
特公平7−36985号公報 米国特許第6,715,655号明細書
しかしながら、特許文献1の技術では、可動ハウジングの上動検出スイッチのオンオフとトリガスイッチのオンオフは確実に作動させないと、釘打機が良好に起動しない。たとえば、コンタクト部材の押し付けがあまいために可動ハウジングの検出スイッチが上動を検出しないから、トリガスイッチを操作しても釘打機は起動しない。このように、被打ち込み材に対してコンタクト部材をしっかりと押し付けない限り起動しないので、操作しにくいという問題があった。
また、特許文献2の技術では、可動ハウジングとコンタクト部材との関連や、コンタクト打ち防止や空中発射防止等についての具体的構成がなんら記載されていない。
そこで、本発明は上述のカムのような合成樹脂部品や各種のスイッチ部品を配置することなしに上述の問題点を解消することができるガス内燃式釘打機を提供することをその課題とする。
すなわち、請求項1に係る発明は、打撃ピストンを摺動可能に収容する打撃シリンダの上方で筒状の可動ハウジングと釘打機本体の上端のシリンダヘッド部とに囲まれて可動ハウジングの作動により開閉可能に設けられた燃焼室を備え、上記燃焼室内の燃焼ガスを、トリガの操作によって点火プラグをスパークさせて燃焼させることにより作動するガス内燃式釘打機において、上記トリガには、燃焼室密閉位置に移動した上記可動ハウジングと係合可能なロックアウトバーを連結するとともに、上記トリガと可動ハウジングとの間には、上記点火プラグをスパークさせる点火スイッチと、上記トリガと連動して上記点火スイッチを押圧可能なコンタクトレバーと、上記可動ハウジングと連動して上記コンタクトレバーを、上記点火スイッチを有効に押圧可能な位置に移動させる安全レバーとを設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記安全レバーは、上記可動ハウジングと連動する連動プレートに回動可能に設けられ、上記可動ハウジングとともに作動したときに上記コンタクトレバーに係合して点火スイッチを有効に押圧可能な位置に移動させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記釘打機本体には、上記コンタクトレバーと係脱可能に作動する安全レバーを、上記トリガを操作した状態で上記可動ハウジングが密閉位置から作動したときに上記ロックアウトバーと連動して上記コンタクトレバーと係合不可能な位置に作動させるレバー機構を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1において、上記可動ハウジングが上動する前にトリガを操作したときは、上記コンタクトレバーを、トリガの操作と連動して上記安全レバーと係合しない位置に移動させることを特徴とする、請求項1に記載のガス内燃式釘打機。
請求項5に係る発明は、請求項3において、上記トリガの操作が、上記トリガを移動端の途中まで引いた状態であることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかにおいて、上記トリガが上記釘打機本体に対して回動可能に設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、トリガには、燃焼室密閉位置に移動した上記可動ハウジングと係合可能なロックアウトバーを連結した構成であるから、トリガを操作することによりロックアウトバーで可動ハウジングを支持することができるから、釘打撃時の反動によっても可動ハウジングが下動して燃焼室が開くようなことがなく、常に安定した作動を確保することができる。
また、上記トリガと可動ハウジングとの間には、上記点火プラグをスパークさせる点火スイッチと、上記トリガと連動して上記点火スイッチを押圧可能なコンタクトレバーと、上記可動ハウジングと連動して上記コンタクトレバーを、上記点火スイッチを有効に押圧可能な位置に移動させる安全レバーとを設けた構成であるから、可動ハウジングを作動させて燃焼室を形成すると、これと連動して安全レバーがコンタクトレバーを押圧有効可能位置に移動させるので、さらにトリガを操作することにより、コンタクトレバーが点火スイッチをオン作動させて燃焼室内の燃焼ガスを燃焼させて釘打ちこみ作動させることができる。
また、従来のカムのような合成樹脂部品がないので、釘打機を硬い部品にぶつけたり、落としたりしたときの衝撃で破損したり変形したりする事故がなくなる。
さらに、点火スイッチのスイッチ機構とロックアウトバーがトリガと可動ハウジングとの間に設けられるので、従来カムを配置していたトリガの下方のスペースを無くすることができ、そのスペースを活用して別部品を設けたり、あるいは上記スペースを無くして釘打機の全高を低くして小型化したりすることができる。
しかも、点火スイッチのオンオフは機械的に行われるので、操作性がよい。
請求項2に係る発明によれば、安全レバーは、可動ハウジングと連動する連動プレートに回動可能に設けられ、上記可動ハウジングとともに上動したときに上記コンタクトレバーに係合して点火スイッチを有効に押圧可能な位置に移動させる構成であるから、先端を被打ち込み材に押し付けることにより可動ハウジングが作動する機構を採用している通常の釘打機では、釘打機を被打ち込み材に押し付け、その後にトリガレバーを操作することによりその操作が有効に行われるので、釘打機の暴発を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記釘打機本体には、上記コンタクトレバーと係脱可能に作動する安全レバーを、上記トリガを操作した状態で上記可動ハウジングが密閉位置から作動したときに上記ロックアウトバーと連動して上記コンタクトレバーと係合不可能な位置に作動させるレバー機構を設けたから、燃焼室内で燃焼ガスが燃焼した後に釘打機を被打込み材から離反させると、可動ハウジングが作動し、ロックアウトバーが可動ハウジングの荷重で作動し、これと連動して安全レバーがコンタクトレバーと係合不可能な位置に作動するので、コンタクトレバーとの係合が解除され、この状態でトリガを作動させても点火スイッチはオン作動しない。
請求項4に係る発明によれば、上記可動ハウジングが上動する前にトリガを操作したときは、上記コンタクトレバーを、トリガの操作と連動して上記安全レバーと係合しない位置に移動させる構成であるから、そのため、釘打機を被打ち込み材に押し付けても点火スイッチはオン作動しない。したがって、いわゆるコンタクト打ちは確実に防止される。
請求項5に係る発明によれば、上記トリガを上記トリガを移動端の途中まで操作した状態で、釘打機を被打ち込み材から持ち上げると、可動ハウジングが密閉位置から作動するので、レバー機構が作動し、上記ロックアウトバーと連動して上記コンタクトレバーと係合不可能な位置に作動させるから、この状態でトリガを作動させても点火スイッチはオン作動しない。したがって、空中で実打されるのを確実に防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、トリガは釘打機本体に対して回動可能に設けられているから、従来のようなスライド構成の場合とは異なり、埃や砂の影響で動きが鈍くなったり部品が摩耗したりする不都合が発生しにくい。
また、ロックアウトバーを介して受ける可動ハウジングの荷重はトリガを待機位置に戻すように作用するから、トリガの引き操作後に待機状態に戻すためのバネ荷重を小さくすることができ、操作性が向上する。
以下に本発明の実施形態を図1ないし図4を参照して説明する。
図1及び図2はガス内燃式釘打機を示すもので、この釘打機Aは駆動機構部やガス燃料カートリッジ等を収納する釘打機本体A1と、釘打機本体A1と一体形成のグリップA2と、釘を打ち出すノーズ部A3と、ノーズ部A3に釘を供給するマガジンA4等を備えている。
釘打機本体A1内に収納される駆動機構部は、円筒状の打撃シリンダ1と、打撃シリンダ1内で図示上下方向で往復摺動する打撃ピストン2と、該打撃ピストン2と上部シリンダヘッド部4との間を可動ハウジング3が上下動することによって開閉する燃焼室5と、打撃ピストン2に固定されたドライバ7と、燃焼室5の上部のシリンダヘッド部4に装着された点火プラグ6、ガス燃料カートリッジ(図示せず)から供給された可燃性ガス燃料と空気を混合するモータ8の駆動による撹拌用のファン9等からなる。
また、ノーズ部A3に沿って駆動機構部を実質的に作動させるためコンタクト部材10が設けられている。コンタクト部材10は、釘打ちに供されない状態においてその下端がノーズ部A3の最下部から突出するようにバネ付勢され、コンタクト部材10に結合しているロッド部材(図示せず)を介して可動ハウジング3の下端部に連結され、これにより可動ハウジング3は下動しており、燃焼室5は開いている。
したがって、図示されない被打ち込み材にコンタクト部材10を押し付けると、コンタクト部材10が釘打機本体A1に対して相対的に上方に押し上げられることで、図2に示されるように、筒状の可動ハウジング3が上動して開放状態にあった燃焼室5を密封閉鎖状態にする。そして、ガス燃料カートリッジからガス燃料を燃焼室5の上部のシリンダヘッド部4の燃料供給路11を経て燃焼室5内に噴射供給し、撹拌ファン9の駆動で空気とガス燃料を均一になるように撹拌混合して、トリガ13の引き操作により点火スイッチをオンして点火プラグ6がスパークし、燃焼室5内の混合燃焼ガスを爆発燃焼させる。高圧の燃焼圧は、打撃ピストン2に作用して打撃ピストン2を下動させ、打撃ピストン2とともにドライバ7が下動することでマガジンA4からノーズ部A3の射出口内に送り込まれた釘nの頭部を撃打して、該釘を被釘打ち材の所定位置に打ち込むように構成されている。
また、打撃ピストン2が下死点まで下動すると、燃焼室5内で急激に膨張した燃焼ガスの温度が急激に下がって負圧となるので、打撃ピストン2を上死点に戻り移動させる。
そして、トリガ13の操作の解放による釘打ちの終了に伴い被釘打ち材から押圧開放されたコンタクト部材10はバネの戻し力で押し下げられて下動し、コンタクト部材10の下動とともに燃焼室5の可動ハウジング3が下動し、燃焼室5は開放されて新鮮な空気が流入するようになされている。
上記ガス内燃式釘打機Aは概ね上述の構造を備えるものであり、これらの構造は既に知られている。
次に、上記燃焼室5の燃焼ガスに点火するための点火スイッチ14の作動機構を図3〜図7によって説明する。
まず、トリガ13はグリップA2の下部に配置され、釘打機本体A1の側面に設けられた支軸12を中心に上下方向に回動可能に設けられている。また、可動ハウジング3の下端にはハウジングカバー15が固定されている。
上記トリガ13と可動ハウジング3との間には、上記点火プラグ6をスパークさせる点火スイッチ14と、上記トリガ13と連動して上記点火スイッチ14を押圧可能なコンタクトレバー16と、上記可動ハウジング3と連動して上記コンタクトレバー16を、上記点火スイッチ14を有効に押圧可能な位置に移動させる安全レバー17とが設けられている。
点火スイッチ14はマイクロスイッチから構成され、その接触子18は下向きに設けられている。
コンタクトレバー16は下向きに開放されたコ字形に形成され、その一端はレバーホルダ20に固定され、他端は折り返されて係合片21が形成されている。レバーホルダ20は、L字形リンク22の一端に回動可能に設けられ、図示しない捩りコイルバネによって軸19を中心に常時図の反時計方向に回動するように付勢されている。また、L字形リンク22の屈曲部はグリップの基部の軸23に回動可能に設けられ、L字形リンク22の他端は、トリガ13の上端に設けられた軸24に回動可能に連結されている。
なお、コンタクトレバー16は釘打機に設けられた軸体25に当たったときは、それ以上は回動できない。
次に、安全レバー17は、上記可動ハウジング3と連動する連動プレート26に回動可能に設けられ、上記可動ハウジング3とともに上動したときに上記コンタクトレバー16に係合して点火スイッチ14を有効に押圧可能な位置に移動させるものである。
連動プレート26は、上記軸体25を摺動自在に収容するガイド溝27と、可動ハウジング3の下方に形成された垂下片28の開口28aに係合するアーム30とを備え、上部に配置されたバネ31により常時下方に付勢されている。これにより、可動ハウジング3が上動するときは上記バネ31に抗して上動し、可動ハウジング3が下動するときは上記バネ31によって下動するので、可動ハウジング3とほぼ連動する構成となっている。
また、連動プレート26の中間よりやや下方位置に軸32が設けられ、安全レバー17はこの軸32には左右方向に回動可能に設けられている。安全レバー17の下端にはレバー機構として第1の係合凸部33が形成されている。第1の係合凸部33は台形のブロック状に形成され、コンタクトレバー16側の側面33aは斜めに形成されている。コンタクトレバー16の端部係合片21は、通常は上記第1の係合凸部33の上方に位置している。なお、コンタクトレバー16はバネにより常時軸25に当たって図3の状態に保持されている。また、安全レバー17が回動したとき、第1の係合凸部33と第2の係合凸部34とは互いに反対側に移動する。通常はバネ41によって反時計方向に付勢されている。
ところで、待機状態においてコンタクトレバー16の係合片21と安全レバー17の第1の係合凸部33との間にはクリアランスが形成されている。このクリアランスは、待機状態でトリガ13を引き操作してコンタクトレバー16が回動したときに第1の係合凸部33に当たらずに空振りして反時計方向に回動する程度とする。
次に、実打直後の反動で釘打機本体A1が上方に移動したときはコンタクト部材10も被打込み材から離れるので、可動ハウジング3が上方の密閉位置から相対的に下方に移動して燃焼室5が開いてしまう。燃焼室5が開いてしまうと、燃焼室5内が負圧にならず、打撃ピストン2が上死点に復帰できないので、実打後も可動ハウジング3を密閉状態に保持する必要がある。
そこで、トリガ13には、上方の燃焼室5が密閉位置に移動した上記可動ハウジング3と係合可能なロックアウトバー35が連結されている。すなわち、ロックアウトバー35はコ字形に形成され、基部はトリガ13の上部に設けられた軸36に回動可能に連結されている。先端は可動ハウジング3の下部のハウジングカバー15の下端屈曲部15aに係合可能に設けられている。そして、上記軸36を中心に釘打機本体A1に設けられた支持壁37と後述のロックアウトバーサポート38の支持軸40との間で回動可能となっている。
なお、トリガ13はバネ(図示せず)によって常時下方の待機位置側に付勢されている。
次に、釘打機本体A1には、上方の密閉位置にある可動ハウジング3に係合して支持するロックアウトバー35に所定以上の荷重が掛かったときに、安全レバー17をバネに抗してコンタクトレバー16と係合不可能な位置に回動させるレバー機構が設けられている。
すなわち、ロックアウトバー35の上部にはロックアウトバーサポート38が設けられている。このロックアウトバーサポート38は釘打機本体A1に設けられた支持軸40に回動可能に設けられ、その一端には支持板42が垂下形成され、他端は引っ張りバネ43によって水平に保持されるように付勢されている。支持板42の中間部にはロックアウトバー35の下面に係合する係合片44が形成され、この係合片44によってロックアウトバー35は通常は上記支持壁37から浮いた状態に支持されている。
また、上記支持板42の下端は連動プレート26が上動したときは、上記安全レバー17の上端の第2の係合凸部34の側部と係合可能となるように配置されている。
上記構成によれば、図3の待機位置から上述のように釘打機を駆動するにあたり、まず、コンタクト部材10の端部を被打込み材に対して下方に押し付けることにより、コンタクト部材10とともに可動ハウジング3が相対的に上方に移動し、これと連動して図4のように連動プレート26も上方に移動する。可動ハウジング3が上動することにより燃焼室5が図2のように密閉され、ガス燃料と空気が供給攪拌される。また、連動プレート26の上動途中で、安全レバー17の第1の係合凸部33の上面がコンタクトレバー16の端部に係合し、コンタクトレバー16の係合片21を捩りコイルバネに抗して引き上げるから、レバーホルダ20が回動し、コンタクトレバー16は左上りとなる。
その後、トリガ13を引き上げ操作して上方に回動させると、図5に示されるように、L字形リンク22が回動し、レバーホルダ20を上方に押し上げるから、コンタクトレバー16の他端も上方に移動する。したがって、コンタクトレバー16が点火スイッチ14の接触子18を押圧するから、スイッチがオン作動し、点火プラグ6が発火し、燃焼室5内の混合燃焼ガスを爆発燃焼させる。
なお、トリガ13を引き上げて回動することにより、ロックアウトバー35は斜め上方に移動して図6のようにその先端が可動ハウジング3のハウジングカバー15の直下に移動する。
次に、実打直後の反動で釘打機本体A1が上方に移動してコンタクト部材10が被打込み材から離れることによりコンタクト部材10とともに可動ハウジング3が上方の密閉位置から相対的に下方に移動すると、ハウジングカバー15がロックアウトバー35の先端に当たり、その荷重はロックアウトバー35にかかるので、ロックアウトバーサポート38は上記荷重に耐えられず、上記レバー機構が作動し、支持軸40を中心に図の反時計方向に回動する。ロックアウトバー35は支持壁37で支持されるが、ロックアウトバーサポート38の支持片42の下端は安全レバー17の第2の係合凸部34に係合してさらに押し込むから、安全レバー17は軸32を中心に時計方向に回動し、第1の係合凸部33は逆に反時計方向に回動してコンタクトレバー16の係合片21に係合可能な位置から退避する。コンタクトレバー16は支持を失って反時計方向に回転する。打撃ピストン2が上死点に復帰した後にトリガ13を解放すると、ロックアウトバー35も下方に移動するから可動ハウジング3も支持を失って図7に示す下方の待機位置に移動する。その途中で第1の係合凸部33の下部斜面は、トリガ13とともに既に待機位置にあるコンタクトレバー16の係合片21に係合するので、上記下部斜面が係合片21の先端と摺動しながらバネ41に抗して時計方向に回動するので、上記係合片21が図3の所定位置に戻り、同時に安全レバー17も第1の係合凸部33の下方の待機位置に復帰する。
次に、先にトリガ13を引き操作した後にコンタクト部材10を被打込み材に押し付ける、いわゆるコンタクト打ちの操作をした場合の作動態様について説明する。
上述のように、待機状態においてコンタクトレバー16の係合片21と安全レバー17の第1の係合凸部33との間にはクリアランスが形成されている。このクリアランスは、待機状態でトリガ13を引き操作してコンタクトレバー16が回動したときに第1の係合凸部33に当たらずに空振りする程度に設定されている。したがって、先にトリガ13を引き操作すると、コンタクトレバー16は図8に示されるように回動し、第1の係合凸部33には係合せずに空振り状態で回動するとともに上方に移動する。そして、係合片21は安全レバー17の第1の係合凸部33の上方移動時に干渉しないで退避する。その後にコンタクト部材10を被打込み材に押し付けても、図9のように安全レバー17の第1の係合凸部33はコンタクトレバー16の側を通過するだけであり、コンタクトレバー16は動かないから、点火スイッチ14がオン作動することはない。このように、コンタクト打ちは有効に防止される。
次に、先にコンタクト部材10の先端を被打込み材に押し付けた後にトリガ13を引く場合であっても、図10に示されるように、トリガ13を途中までしか引かない中途引き状態になっている場合は、釘打機から釘は発射されないが、ロックアウトバー35は可動ハウジング3を支持する状態になっているので、その後にコンタクト部材10を被打込み材から離して空中に向けても可動ハウジング3はロックアウトバー35に支持された状態になり、その後にトリガ13を引き切ると、釘が発射する可能性がある。
しかし、上述のように、釘打機を被打込み材から離すと、図11に示されるように、可動ハウジング3の荷重がロックアウトバー35に掛かるので、ロックアウトバーサポート38は支持軸40を中心に図の反時計方向に回動し、その支持片42の下端は安全レバー17の第2の係合凸部34に係合して安全レバー17を図の時計方向に回動し、第1の係合凸部33は逆に反時計方向に回動してコンタクトレバー16の係合片21に係合可能な位置から退避させる。このため、コンタクトレバー16は支持を失って時計方向に回転する。したがって、さらにトリガ13を引き切っても、コンタクトレバー16が点火スイッチ14の接触子18を押すことはできないから、釘打機が作動することはない。したがって、空中で実打されることは有効に防止される。
上述のように、トリガ13を操作することによりロックアウトバー35で可動ハウジング3を支持することができるから、釘打撃時の反動によっても可動ハウジング3が下動して燃焼室5が開くようなことがなく、常に安定した作動を確保することができる。
また、ロックアウトバー35を介して受ける可動ハウジング3の荷重はトリガ13を待機位置に戻すように作用するから、支軸12を中心に回動するトリガ13の引き操作後に待機状態に戻すためのバネ荷重を小さくすることができ、操作性が向上する。
さらに、可動ハウジング3を釘打機本体A1に対して相対的に上動させて密閉した燃焼室5を形成すると、これと連動して安全レバー17がコンタクトレバー16を押圧有効可能位置に移動させるので、さらにトリガ13を操作することにより、コンタクトレバー16が点火スイッチ14をオン作動させて燃焼室5内の燃焼ガスを燃焼させて釘打ちこみ作動させることができる。このように、従来のカムのような合成樹脂部品がないので、釘打機を硬い部品にぶつけたり、落としたりしたときの衝撃で破損したり変形したりする事故がなくなる。
さらに、点火スイッチ14のスイッチ機構とロックアウトバー35がトリガ13と可動ハウジング3との間に設けられるので、従来カムを配置していたスペースを無くすることができ、そのスペースを活用して別部品を設けたり、あるいは上記スペースを無くして釘打機の全高を低くして小型化したりすることができる。
また、釘打機を被打ち込み材に押し付けて、可動ハウジング3と連動する連動プレート26に設けられた安全レバー17をコンタクトレバー16に係合させてトリガ13を操作することによりその操作が有効に行われるので、被打ち込み材に押し付けずに釘打機が暴発するのを確実に防止することができる。
さらにまた、コンタクト打ちや危険な空中実打も確実に防止することがでできる。
なお、上記実施形態では可動ハウジングを上下動することにより燃焼室を開閉するように構成されているが、本発明はこれに限定されない。可動ハウジングを水平方向に回動させることにより燃焼室を開閉するものも含むものとする。
本発明の実施形態のガス内燃式釘打機の要部の縦断面図 燃焼室が密閉された状態を示す要部の縦断面図 待機状態のスイッチ作動機構の説明図 可動ハウジングを上動させた状態の説明図 トリガを引いて点火スイッチを押圧した状態の説明図 可動ハウジングが下動途中の説明図 可動ハウジングがさらに下動する途中の説明図 先にトリガを引いた状態の説明図 さらに可動ハウジングを上動させた状態の説明図 トリガを中途引きした状態の説明図 中途引き状態で可動ハウジングが下動した状態の説明図
符号の説明
A ガス内燃式釘打機
3 可動ハウジング
5 燃焼室
13 トリガ
14 点火スイッチ
16 コンタクトレバー
17 安全レバー
35 ロックアウトバー

Claims (6)

  1. 打撃ピストンを摺動可能に収容する打撃シリンダの上方で筒状の可動ハウジングと釘打機本体の上端のシリンダヘッド部とに囲まれて可動ハウジングの作動により開閉可能に設けられた燃焼室を備え、上記燃焼室内の燃焼ガスを、トリガの操作によって点火プラグをスパークさせて燃焼させることにより作動するガス内燃式釘打機において、
    上記トリガには、燃焼室密閉位置に移動した上記可動ハウジングと係合可能なロックアウトバーを連結するとともに、
    上記トリガと可動ハウジングとの間には、上記点火プラグをスパークさせる点火スイッチと、上記トリガと連動して上記点火スイッチを押圧可能なコンタクトレバーと、上記可動ハウジングと連動して上記コンタクトレバーを、上記点火スイッチを有効に押圧可能な位置に移動させる安全レバーとを設けた
    ことを特徴とするガス内燃式釘打機。
  2. 上記安全レバーは、上記可動ハウジングと連動する連動プレートに回動可能に設けられ、上記可動ハウジングとともに作動したときに上記コンタクトレバーに係合して点火スイッチを有効に押圧可能な位置に移動させることを特徴とする、請求項1に記載のガス内燃式釘打機。
  3. 上記釘打機本体には、上記コンタクトレバーと係脱可能に作動する安全レバーを、上記トリガを操作した状態で上記可動ハウジングが密閉位置から作動したときに上記ロックアウトバーと連動して上記コンタクトレバーと係合不可能な位置に作動させるレバー機構を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のガス内燃式釘打機。
  4. 上記可動ハウジングが上動する前にトリガを操作したときは、上記コンタクトレバーを、トリガの操作と連動して上記安全レバーと係合しない位置に移動させることを特徴とする、請求項1に記載のガス内燃式釘打機。
  5. 上記トリガの操作が、上記トリガを移動端の途中まで引いた状態であることを特徴とする、請求項3に記載のガス内燃式釘打機。
  6. 上記トリガが上記釘打機本体に対して回動可能に設けられた、請求項1〜5のいずれかに記載のガス内燃式釘打機。
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