JP4877457B2 - ガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構 - Google Patents

ガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構 Download PDF

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Description

本発明は、可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、燃焼ガス圧により駆動される打撃ピストン・シリンダ機構と、打撃ピストンに結合したドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、ノーズ部にファスナーを送る送りピストン・シリンダ機構とを備えるとともに、上記送りピストン・シリンダ機構のファスナーの送り作動を遅延させるガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構に関する。
ガス燃焼式打込み工具の一例として、ボディ内に密閉された燃焼室内へ可燃性ガスを注入して燃焼室内で可燃性ガスと空気との混合ガスを撹拌し、撹拌された混合ガスを燃焼室内で燃焼させることによって燃焼室内に高圧の燃焼ガスを発生させ、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容されている打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバによって、ボディの下方のノーズ部に供給された釘を鋼板やコンクリートへ打ち込むようにした燃焼ガス駆動打込み機が知られている。このような燃焼ガス駆動打込み機では可燃性ガスを充填したガスボンベ等の容器を工具内に装着するとともに、可燃性ガスに着火するための電力源であるバッテリーを工具に装着することによって携帯が可能な工具として形成されており、電力や圧縮空気等の動力供給源に拘束されることなく釘やピンの打ち込み作業を行うことが可能にされている。
上記ガス燃焼式打込み工具では、マガジンに収納された連結ファスナーを順次ノーズ部に送り込む送り機構が設けられている。この送り機構としては、鞘状のマガジンに多数のファスナーを真直状に連結してなる連結ファスナーを収容し、この連結ファスナーを定出力バネによって常時ノーズ部側に押圧し、ノーズ部内の射出口に供給された先頭ファスナーが打ち込まれた後は直ちに次位のファスナーがノーズ部内に供給するようにしたものが知られている。
しかしながら、このような直状マガジンでは収容されるファスナーの数は少ないので、多数のファスナーをコイル状にまき回した連結ファスナーを収容できる円筒状のマガジンを取り付けることが求められている。
ところが、円筒状マガジンにおけるファスナーの送り機構としては、送りピストン・シリンダ機構が一般的である。これは、送りシリンダに摺動自在に収容された送りピストンに、マガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を設け、該送り爪をノーズ部側に送る釘送り方向とその反対の退避方向に往復動させるものである。
したがって、上記送りピストン・シリンダ機構とともに円筒状マガジンを採用することができる。この場合、送りピストン・シリンダ機構の送りピストンはバネと燃焼室の燃焼ガスの圧力を利用して往復動させることが考えられる。燃焼室と送りシリンダの前側とをガス管路で連結し、送りピストンの送りはバネで、退避作動はガス管路からのガス圧で往復動させるものである。
ところが、上記構成では、打ち込み時に打撃ピストンとともにドライバが駆動されてファスナーを打ち込んだとき、同時に燃焼室の燃焼ガスを送りシリンダに送って送りピストンを退避させる。ところが、その後、燃焼ガスが冷却して燃焼室が負圧になると、打撃ピストンも差圧によりリターンするが、同時に送りシリンダのガス送り側も負圧になるので、送りピストンはバネ力によって釘送り方向に作動する。差圧による打撃ピストンのリターン移動よりもバネ力による送りピストンの移動の方が速いので、送りピストンの送り爪によってノーズ部に送られた先頭ファスナーがリターン途中のドライバに当たるという現象が生じることがある。ファスナーはバネ力によって釘供給方向に付勢されるので、先頭ファスナーはドライバに摺り付くことになる。燃焼室が負圧になることによる打撃ピストンのリターン力はそれほど強くないから、擦り付きによる摩擦抵抗でドライバのリターン不良が発生することがある。
このため、上記ガス管路に逆止弁を設けるとともに、上記送りシリンダの前側に排気弁を配置し、燃焼ガスを送りシリンダの前側に送って送りピストンを退避させて保持し、打ち込み終了後に上記排気弁を開いて送りシリンダの前側のガスを排気させることにより、送り爪の送り作動を制御する技術が知られている。
実開平5−72380号公報
しかしながら、上述の逆止弁や排気弁はノーズ部の先端付近に設けられており、この部分は木屑やコンクリート粉塵などのゴミが付着しやすい環境にさらされやすい。したがって、その中で開閉するバルブのシール性を確保することは困難であり、確実にシールができない場合は送りピストンの圧力を保持できず、送りピストンの遅延作動が不確実となるから、擦り付きが生じるという問題があった。
本発明は前記問題点を解消し、ファスナーの送りピストン・シリンダ機構における送りピストンの送り作動を、打撃ピストンのリターン作動よりも遅延させてドライバに対する擦り付きを確実に防止することができるガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、ノーズ部の下方に配置されてマガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を上記ノーズ部側に送る前方のファスナー送り方向と後方の退避方向に往復動させる送りピストン・シリンダ機構とを備えたガス燃焼式打込み工具において、上記送り爪の進路の途中にストッパを上記進路に出没可能に配置し、このストッパを突出方向に付勢し、上記ノーズ部に沿って相対的に上下動可能なコンタクト部材を設け、このコンタクト部材が下方に移動するときに上記ストッパに係合して該ストッパを上記進路から退避させることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記コンタクト部材をストッパに係合させることに代えて、上記燃焼室を、上記打撃シリンダの上部に上下方向に移動することにより開閉可能に配置するとともに上記打撃シリンダの下方に延長するリンク部材に連係し、このリンク部材の下端部を上記ストッパに係合可能に配置し、上記ファスナーの打ち込み後に上記燃焼室とともに上記リンク部材が下方に移動したときに上記下端部を上記ストッパに係合させて該ストッパを上記進路から退避させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記ストッパが、上記送り爪の作動制御に代え、上記送りピストンの進路の途中に出没可能に配置されて上記送りピストンの作動制御を行うことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、打ち込み時にはコンタクト部材が上方に移動するので、ストッパは送り爪の進路に突出する。このため、送り爪はファスナー送り方向に移動することはできない。これに対し、ファスナーの打ち込み後にノーズ部が被打込み材の上方に離反させると、コンタクト部材が相対的に下方に移動するので、上記ストッパに係合して該ストッパを上記進路から退避させるので、送りピストンと送り爪はファスナーの送り方向に移動してファスナーをノーズ部内に送ることができる。このように、ファスナーの打ち込みが終了することに伴うドライバのリターン作動に遅延してファスナーの送り作動が行なわれるので、ドライバに対する擦り付きを確実に防止することができる。
また、ストッパの出没作動はシールの解除や他のバルブ機構によるものではなく、機械的に作動するコンタクト部材に連動するものであるから、木屑やコンクリート粉塵などのゴミが付着しやすい環境での作業でも、故障が少なく信頼性を長く保持できる。
請求項2に係る発明によれば、上記コンタクト部材をストッパに係合させることに代えて、燃焼室に連係するリンク部材の下端部がストッパに係合するので、ドライバのリターン作動に遅延したファスナーの送り作動がより直接的に行なわれるので、ドライバに対する擦り付きを一層確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によっても、請求項1の場合と同じ効果を得ることができる。
図1において符号1はガス燃焼式釘打機のボディを示す。このボディ1には、グリップ2とマガジン3とが連設されているとともに、打撃ピストン・シリンダ機構4と燃焼室5とノーズ部6と送りピストン送り用の送りピストン・シリンダ機構7とが設けられている。
打撃ピストン・シリンダ機構4は、打撃シリンダ9内に打撃ピストン10を摺動自在に収容するとともに、打撃ピストン10の下方にドライバ11を一体的に結合させたものである。
燃焼室5は、上記打撃ピストン10の上端面と打撃シリンダ9と上部ハウジング12の内部に形成された上部壁(シリンダヘッド)13と両者間に配置されている環状の可動スリーブ14とによって形成されており、可動スリーブ14を上方に移動させることにより密閉された燃焼室5が形成され、下方に移動させることにより燃焼室5の上部が大気に連通するように構成されている。
すなわち、可動スリーブ14は図2に示されるように、リンク部材19を介してコンタクト部材としてコンタクトアーム15と連係している。リンク部材19は、打撃シリンダ9の下方に配置された篭状底部19aの端部から打撃シリンダ9の外周部に沿ってアーム部19bを延長形成してなるもので、アーム部19bの上端は上記可動スリーブ14に連結され、篭状底部19aは打撃シリンダ9の下面との間に設けられたバネ29により下方に付勢されている。また、コンタクトアーム15はノーズ部6に沿って上下に摺動自在に設けられ、その先端15aはノーズ部6から突出し、ノーズ部6とともに上記先端15aを被打込み材Pに押し付けることにより、ノーズ部6に対して相対的に上方に移動するようになっている(図3参照)。そして、リンク部材19の篭状底部19aの下面はコンタクトアーム15の上端15bに係合している。このため、ノーズ部6を被打込み材Pに押し付けることによりコンタクトアーム15が相対的に上方に移動し、リンク部材19をバネ29に抗して押し上げて可動スリーブ14を上方に移動させる。これにより燃焼室5内は大気と遮断され、密閉された燃焼室5が形成される。
これに対し、釘打ち込み直後に生じた反動によって釘打機が持ち上がったとき、コンタクトアーム15は自重によりノーズ部6に沿って下方に移動するが、燃焼室5内は釘打ち込み直後は負圧となっており、打撃ピストン10が原位置まで上昇し、燃焼室5が大気に開放されると、可動スリーブ14とリンク部材19とはバネ29によって相対的に下方に移動し、再び図1及び図2に示されるようにコンタクトアーム15に係合する。
上部ハウジング12には、ガス容器に連通する噴射ノズル17と、混合ガスに添加して燃焼させるための点火プラグ18が配置されている。また、上部ハウジング12には、燃焼室5内に噴射された可燃性ガスを燃焼室5内の空気と撹拌させて燃焼室5内で所定の空燃比の混合ガスを生成するための回転ファン20が設けられている。
ノーズ部6は上記ドライバ11の摺動を案内するとともに、マガジン3に開口している。
送りピストン・シリンダ機構7は、図9(a)に示されるように、送りシリンダ21内に摺動自在に収容された送りピストン22に送り爪23を連結させ、送りピストン22とともに送り爪23をマガジン3に収納された連結釘Nに係脱させて、上記ノーズ部6側に送る釘送り方向と、同図(b)のようにその反対の退避方向に往復動させるものである。そして、同図(a)に示されるように、送りピストン22が送り方向の移動端まで移動したときは、連結釘Nの先頭釘N1はノーズ部6の射出口24内に押し込まれる。したがって、送りピストン22が上記送り方向の移動端位置にある状態では、連結釘Nも動かないので、先頭釘N1は射出口24内に保持される。
なお、上記送りピストン・シリンダ機構7の送りシリンダ21の前側はガス管路26を介して上記燃焼室5に連通している。送りシリンダ21の後ろ側には上記送りピストン22を常時前方の送りピストン送り方向に付勢するバネ27が設けられている。ガス管路26からの圧力とバネ27の力のバランスにより送りピストン22は往復動するようになっている。
ところで、送りシリンダ21内の圧力が下がり、バネ27により送りピストン22が釘送り方向に移動するタイミングと、打込み終了後の打撃ピストン10の復帰とのタイミングにおいて、未だドライバ11がノーズ部6から退避しないうちに送り爪23が釘をノーズ部6に送り込むと、釘がノーズ部6内を上昇中のドライバ11に摺り付いてしまうおそれがあるため、上記送りピストン・シリンダ機構7とコンタクトアーム15との間には、送りピストンの釘送り作動を遅延させるストッパ28が設けられている。
図4(a)(b)に示されるように、このストッパ28は上記送り爪23の進路に出没するように上下動可能に配置され、常にバネ32で上昇するように付勢され、側面には係合凸部30が形成されている。係合凸部30は、コンタクトアーム15が下方に移動する際、コンタクトアーム15に形成された係合凸部31に係合可能な位置に形成されている。
次に、上記作動遅延機構の作動態様について説明すると、まず、釘の打ち込みにあたり、図3と図5に示されるように、ノーズ部6の先端を被打込み材Pに強く押し付けてコンタクトアーム15を相対的に上動させることにより、可動スリーブ14が上動して密閉した燃焼室5が形成されるとともに、燃焼室5内に噴射ノズル17から可燃性ガスが噴射され、回転ファン20が回転して可燃ガスと空気とを撹拌混合する。
このとき、コンタクトアーム15の上方移動に伴い、ストッパ28との係合は解除するので、ストッパ28はバネ32に付勢されて上昇するが、送り爪23が既に前端位置にあるので、ストッパ28は送り爪23に当って停止する。
次に、トリガ16を引くと、点火プラグ18が混合ガスに点火し、混合ガスは燃焼して爆発的に膨張する。この燃焼ガスの圧力が打撃ピストン10の上面に作用して下方に駆動するので、図3と図6に示されるように、ドライバ11がノーズ部6内に供給されている先頭釘N1を打撃し、被打込み材P中に打ち込む。
同時に、燃焼室5の燃焼ガスの圧力はガス管路26から送りピストン・シリンダ機構7の送りシリンダ21に供給されるので、送りピストン22はバネ27に抗して退避方向に移動する。送りピストン22が押し戻されると送り爪23も後退するので、ストッパ28はバネ32に付勢されてさらに上昇し、送り爪23(送りピストン22)の進路に突出して前進を阻止する。この状態では、図9(b)に示すように、送りピストン22は送りシリンダ21の後部まで移動し、送り爪23は2番目の釘に係合した状態で静止している。
釘打ち込みが完了すると、燃焼室5内の温度が急激に下がるので、内部の燃焼ガスは元の容積に戻ろうとし、打撃シリンダ9まで拡大した打撃ピストン10の上方空間は負圧となり、下からの大気圧との差圧によって図1に示されるように、打撃ピストン10は上死点にリターン移動する。同様に、ガス管路26内の圧力も減圧するから、送りピストン22もバネ27の力によって釘送り方向に移動するが、図6に示されるように、既にストッパ28は進路上にあるので、送り爪23は送り方向には移動できない状態が続く。
その後、打撃ピストン10が図1の原位置にリターンし、燃焼室5が大気に開放されると、可動スリーブ14の保持力よりもバネ29の力の方が大きくなり、可動スリーブ14とリンク部材19とは下方に移動し、図4(a)に示すように、コンタクトアーム15にもバネ29の力が作用するからさらに下方に移動する。これにより、ストッパ28はバネ32に抗して押し下げられるから、送り爪23(送りピストン22)の進路から退避する。このため、送りピストン22はバネ27に付勢されて釘送り方向に作動し、先頭釘N1がノーズ部6内に供給され、次の打ち込み作動が準備される。
以上の送り爪(送りピストン22)と打撃ピストンの作動タイミングは、図10に示したとおりであり、送り爪23は打ち込み時に燃焼ガスのガス圧により打撃ピストン10の作動とほぼ同時に退避移動し、打ち込みが終了して上記ガス圧が減圧して打撃ピストン10がリターンし始めると、バネ力により釘送り方向に移動し、その途中でストッパ28に係合して停止する。さらに、打撃ピストン10が原位置にリターンした後、コンタクトアーム15が相対的に下方に移動してストッパ28との係合を解除し、送りピストン22とともに送り爪23が釘送り方向に移動して釘をノーズ部6内に送り込むのである。
上述のように、送りピストン22の送り作動を打撃ピストン10のリターン作動よりも遅延させるので、ドライバ11に対する擦り付きを確実に防止することができ、燃焼ガスの圧力を最大限に使用して打ち込み作動することができる。
また、ストッパの出没作動はシールの解除や他のバルブ機構によるものではなく、機械的に作動するコンタクトアームに連動するものであるから、木屑やコンクリート粉塵などのゴミが付着しやすい環境での作業でも、故障が少なく信頼性を長く保持できる。
なお、上述の実施形態は、コンタクトアームをストッパに係合させるものであるが、図11に示すように、リンク部材19の篭状底部19aからコンタクトアーム15と平行に下方に延長し、この延長アーム19bの下端部33をストッパ28の係合凸部30と係合可能に配置してもよい。上記構成によれば、釘の打ち込み後に燃焼室(5)とともに上記リンク部材19が下方に移動するときに延長アーム19bの下端33が係合凸部30に係合してストッパ28を進路から退避させる。したがって、ドライバのリターン作動に遅延した釘の送り作動がより直接的に行なわれるので、ドライバに対する擦り付きを一層確実に防止することができる。
また、上述のファスナーの供給機構はファスナーとして釘を打込む釘打機に適用した場合について説明したが、釘打機に限定されるものではなく、頭付き棒材であるネジや、頭無し棒材である並行ピン等を打込む工具に適用しても構わない。
さらに、ストッパは送り爪ではなく送りピストンを作動制御するように構成してもよい。
また、本実施例ではコンタクト部材としてノーズ部と別体で作業するコンタクトアームとして説明したが、先端がノーズ部と一体型のコンタクトノーズの構造でもよい。
なお、マガジンは、円筒状マガジン3以外に、送り爪により供給する直状マガジンでも可能である。
ガス燃焼式釘打機の非作動時の要部を示す側面の縦断面図である。 上記釘打機のコンタクトアームとリンク部材との関係を示す正面の縦断面図である。 上記釘打機の打ち込み時の状態を示す縦断面図である。 (a)(b)はそれぞれ送りピストン・シリンダ機構とコンタクトアームとストッパとの係合関係を示す側面および正面の断面図である。 はノーズ部の押し付け時の作動態様を示す要部の側面図である。 はノーズ部の打ち込み時の作動態様を示す要部の側面図である。 打ち込み直後の釘打機の持ち上がり時の要部の側面図である。 打ち込み直後の釘打機の持ち上がり時の作動状態を示す要部の一半部の正面図である。 (a)(b)は送り爪の移動態様を示す縦断面図である。 送り爪と打撃ピストンのタイミングのずれを示すタイミングチャート図である。 リンク部材によりストッパを作動させる例の要部を一部断面で示す正面図である。
3 打撃シリンダ
5 燃焼室
6 ノーズ部
11 ドライバ
15 コンタクトアーム
28 ストッパ

Claims (3)

  1. 可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、ノーズ部の下方に配置されてマガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を上記ノーズ部側に送る前方のファスナー送り方向と後方の退避方向に往復動させる送りピストン・シリンダ機構とを備えたガス燃焼式打込み工具において、
    上記送り爪の進路の途中にストッパを上記進路に出没可能に配置し、このストッパを突出方向に付勢し、
    上記ノーズ部に沿って相対的に上下動可能なコンタクト部材を設け、このコンタクト部材が下方に移動するときに上記ストッパに係合して該ストッパを上記進路から退避させることを特徴とするガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構。
  2. 上記コンタクト部材をストッパに係合させることに代えて、上記燃焼室を、上記打撃シリンダの上部に上下方向に移動することにより開閉可能に配置するとともに上記打撃シリンダの下方に延長するリンク部材に連係し、このリンク部材の下端部を上記ストッパに係合可能に配置し、
    上記ファスナーの打ち込み後に上記燃焼室とともに上記リンク部材が下方に移動したときに上記下端部を上記ストッパに係合させて該ストッパを上記進路から退避させることを特徴とする、請求項1に記載のガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構。
  3. 上記ストッパは上記送り爪の作動制御に代え、上記送りピストンの進路の途中に出没可能に配置されて上記送りピストンの作動制御を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載のガス燃焼式打込み工具における釘送り作動遅延機構。
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