JP5003214B2 - 高周波装置、及び高周波機器 - Google Patents

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Description

この発明は、レーダ装置、通信装置等に使用されるマイクロ波もしくはミリ波帯の高周波機器を構成する高周波装置に関するものである。
レーダ装置、通信装置には、増幅器、発振器、減衰器など多数のマイクロ波機器コンポーネントが使用される。通常、これらのマイクロ波機器コンポーネントには、トランジスタ、電界効果トランジスタ(以下、FET)、ダイオードなどの半導体素子が使用される。これらの半導体素子には、所望の直流バイアス電圧およびマイクロ波信号を供給するためのマイクロ波装置が用いられる。
通常、マイクロ波機器コンポーネントに使用されるマイクロ波装置は、電源と半導体素子間、負荷と半導体素子間あるいは半導体素子間に装荷される。
このようなマイクロ波装置として、マイクロ波信号が伝播する主線路に直列にキャパシタを装荷する構成のものが用いられている。この種のマイクロ波装置は、直流を阻止し、マイクロ波を通過させる機能を有し、一般に、直流阻止キャパシタとして知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平06−45849号公報
従来のマイクロ波装置は、誘電体基板上に設けられた主線路に、キャパシタを装荷した構成となっている。キャパシタの値は所要周波数帯で十分インピーダンスが低く、また、主線路の特性インピーダンスは通常、50Ωに選ばれている。キャパシタのインピーダンスは直流ではほぼ無限大となるため、このマイクロ波装置は直流を阻止し、所要周波数帯のマイクロ波信号を通過させる機能を有する。
このマイクロ波装置を例えば増幅器の入力側に用いるような場合、バイアス回路を介して供給された直流バイアス電圧および電源から供給されたマイクロ波信号を、増幅器を構成するFET等の半導体素子に同時に供給することができる。
一般に、マイクロ波信号がマイクロ波装置を通過することにより、そこで減衰がなされる。その減衰量Lはマイクロ波装置を形成するキャパシタに寄生する抵抗成分Rとキャパシタが装荷される所のインピーダンスZに依存して、次式で与えられる。
Figure 0005003214
マイクロ波装置での減衰量を小さくするには、抵抗成分の小さなキャパシタを選ぶか、キャパシタが装荷される所のインピーダンスを高くする必要がある。しかし、入手できるキャパシタにも限界があり、市販されている最も小さなものでも抵抗は1Ω程度ある。また、キャパシタが装荷される所のインピーダンスを高くするには、主線路の特性インピーダンスを高くする必要がある。
しかし、主線路の特性インピーダンスを高くする際、マイクロ波コンポーネントの特性に影響を与えないように、主線路の特性インピーダンスを50Ω近傍に選ぶ必要がある。このため、キャパシタが装荷される所のインピーダンスも50Ωになる。
この際、キャパシタの抵抗が1Ω、キャパシタが装荷される所でのインピーダンスが50Ωである場合、マイクロ波装置における減衰量は数1から約0.086dBとなり、マイクロ波装置の損失が大きくなる課題がある。
なお、このようなマイクロ波装置を低雑音増幅器に使用してマイクロ波機器を構成した場合、例えば、この値がそのまま雑音指数の劣化に結び付き、低雑音特性が得られない課題がある。
また、高出力増幅器に使用するような場合、出力低下を招くとともに効率も低下してしまう課題もある。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、マイクロ波もしくはミリ波帯における高周波装置の挿入損失の低減化を図ることを目的としている。
この発明による高周波装置は、一端どおしが付き合うように配置された2個の主線路と、上記それぞれの主線路の一端から対向する主線路側に向かって、それぞれ設けられた高インピーダンス線路と、それぞれの上記高インピーダンス線路の先端とその対向する主線路との間に、それぞれ装着されたキャパシタと、を備えたものである。
また、一端どおしが付き合うように配置された2個の主線路と、上記それぞれの主線路の一端に、それぞれ装着されたキャパシタと、上記それぞれのキャパシタとその対向する主線路の一端との間に、それぞれ接続された導電線とからなるものであっても良い。
この発明の高周波装置によれば、2個のキャパシタが等価的に並列に装荷される構成とすることにより、キャパシタにおける挿入損失の低減化を図る事ができる。
また、この発明による高周波装置を電界効果トランジスタに接続し、低雑音増幅器に適用することにより、低雑音特性が得られる。また、高出力増幅器に適用すれば、より高出力、高効率化を図ることができる。
実施の形態1.
以下、図を用いてこの発明に係る実施の形態1について説明する。 図1は実施の形態1によるマイクロ波もしくはミリ波帯の高周波装置の構成を示す図である。図1は、高周波装置を、マイクロ波機器やミリ波機器等の高周波機器を構成する増幅器の、入力側に適用した場合の、構成例を示している。以下の説明では、高周波装置として、マイクロ波装置13を例に説明する。
図において、この増幅器は、主線路3、4と、主線路3、4間に設けられたマイクロ装置13と、一端が主線路4に接続された1/4波長スタブ10と、主線路3の一端に接続された入力端子2と、主線路4の一端に接続されたFET9と、1/4波長スタブ10の先端を高周波的に接地するためのキャパシタ11と、金ワイヤ12とからなる。主線路3,4、マイクロ装置13および1/4波長スタブ10は、マイクロ波集積回路技術を用いて誘電体基板1上に一体形成されている。誘電体基板1の裏面には接地用金属膜が施されている。キャパシタ11近傍において、1/4波長スタブ10の先端に、直流バイアス電圧を印加するバイアス電源50が接続される。また、入力端子2にはマイクロ波信号を発生するための電源が接続されるが、ここでは記述を省略している。
マイクロ波装置13は、主線路3、4の一端部と、高インピーダンス線路7、8と、2個のキャパシタ5を備えて構成される。高インピーダンス線路7、8は、一端どおしが付き合うように配置された主線路3、4の一端から、それぞれ対向する主線路3,4側に向かって設けられるともに、50Ωよりも高い特性インピーダンスを有する。2個のキャパシタ5は、主線路3、4における、高インピーダンス線路7、8が接続される側の一端部の線路上面にそれぞれ設けられる。高インピーダンス線路7の先端(一端)と、主線路3の一端に装荷されたキャパシタ5との間は、金ワイヤ6で接続される。また、高インピーダンス線路8の先端(一端)と、主線路4の一端に装荷された他のキャパシタ5との間は、金ワイヤ6で接続される。キャパシタ5の値は所望の周波数帯で十分インピーダンスが小さくなるような値に設定され、金ワイヤ12の長さは波長に比べ十分短く選ばれている。
なお、金ワイヤ6の代わりに、金リボンのような他の導電線を用いても良いことは言うまでもない。また、図に示すように、主線路3の一端部と高インピーダンス線路8の他端部とが、切れ目無く一体成形により接続され、主線路4の一端部と高インピーダンス線路7の他端部とが、切れ目無く一体成形により接続されることが好ましいが、その接続態様はこれに限ることはない。例えば、主線路3の一端部と高インピーダンス線路8の他端部とが金ワイヤによって接続され、主線路4の一端部と高インピーダンス線路7の他端部とが金ワイヤによって接続されても良い。
このように、この実施の形態1によるマイクロ波装置13では、キャパシタ5を主線路3と4にそれぞれ分散して装着することにより、主線路3,4の線路幅を広げることなく、キャパシタ5の装着が可能となっている。
ここで、仮に、2個のキャパシタ5を、同一主線路上で並列に並べて装着するような場合は、2個のキャパシタ5を装着するための線路幅が必要となるため、主線路3あるいは4の線路幅を広げる必要が生じてしまうことになる。このような場合は、主線路3あるいは4の一部の特性インピーダンスが他と異なってしまう事になるので、好ましくはない。
この実施の形態1によるマイクロ波装置13を、増幅器の入力側に適用することにより、キャパシタ11近傍から印加された直流バイアス電圧はキャパシタ5で阻止され、入力端子2に接続される電源へは供給されることない。これにより、1/4波長スタブ10を介してFET9のゲート端子のみに直流バイアス電圧を供給することができる。一方、キャパシタ11と金ワイヤ12とで高周波的に短絡された1/4波長スタブ10のインピーダンスは所望の周波数帯で非常に高くなるため、電源で発生したマイクロ波信号は入力端子2、主線路3、マイクロ波装置13および主線路4を介してFET9のゲート端子に入力される。
このように、この実施の形態1によるマイクロ波装置13を増幅器などのマイクロ波機器に適用することにより、所望の直流バイアス電圧およびマイクロ波信号をFET9などの半導体素子に供給することができる。この際、キャパシタ11および1/4波長スタブ10はバイアス回路を構成する。
図2は、図1のマイクロ波装置13近傍の簡略化した等価回路である。図中、Zgは入力端子2に接続される電源のインピーダンス、Z1は1/4波長スタブ10を含むFET9の負荷インピーダンスである。
この実施の形態1によるマイクロ波装置では、図1のような構成にすることにより、マイクロ波装置は高インピーダンス線路7とキャパシタ5との直列回路と、高インピーダンス線路8とキャパシタ5との直列回路とが、並列接続された等価回路として表す事ができる。また、損失のあるキャパシタ5はキャパシタと抵抗との直列回路として表している。このようなマイクロ波装置は、主線路3と4間に装荷される。
なお、キャパシタ5と主線路3および4間を接続する金ワイヤ6の長さは、波長に比べ十分短く選ばれており、金ワイヤ6に起因するインダクタは無視できる程度に小さいため、ここでは省略して示している。
ここで、電源のインピーダンスZgおよび主線路3の特性インピーダンスは50Ωに選ばれており、主線路3とマイクロ波装置13との接続部から電源側を見たインピーダンスは50Ωとなる。また、高インピーダンス線路7、8の特性インピーダンスを例えば100Ωに選び、キャパシタ5の値を所望の周波数帯でインピーダンスが十分小さく、かつ、抵抗が1Ω程度と小さければ、近似的にマイクロ波装置は特性インピーダンス100Ωの高インピーダンス線路7と8が並列接続された構成と見なすことができる。このような場合、高インピーダンス線路7、8の長さに関係なく、広帯域にわたってマイクロ波装置13の入出力端でのインピーダンスとしてはほぼ50Ωが得られる。
同様に、負荷のインピーダンスZ1、主線路4の特性インピーダンスを50Ωすれば、主線路4とマイクロ波装置13との接続部から負荷側を見たインピーダンスは50Ωとなる。従って、このマイクロ波装置はインピーダンス50Ωの主線路3,4間に装荷されるものと見なすことができる。
従って、この実施の形態1によるマイクロ波装置13は、それぞれキャパシタ5と高インピーダンス7、キャパシタ5と高インピーダンス8とからなる直列回路が、並列接続された構成となる。このため、キャパシタ5に寄生する抵抗も並列接続されたものと見なすことができる。かくして、キャパシタ5の抵抗が従来のものと同じであっても、合成抵抗は約半分となるので、数1から明らかなように損失低減が図れることとなる。
図3はこの実施の形態1によるマイクロ波装置13の、挿入損失の特性を示す一例である。
図中、実線はこの発明のマイクロ波装置の特性、破線は従来のマイクロ波装置の特性であり、比較のために示している。
従来のマイクロ波装置のように特性インピーダンス50Ωの主線路にキャパシタを装荷するものに比べ、この実施の形態1によるマイクロ波装置13では、上記したようにキャパシタ5に寄生する合成抵抗が約半分にできる。このため、広帯域にわたって損失低減を図ることができる。
例えばキャパシタ13の抵抗が1Ωとした場合、従来のものでは挿入損失が0.086dBとなる。これに対し、この実施の形態1のものでは、高インピーダンス線路7、8の特性インピーダンスを100Ωに選ぶことにより、挿入損失が0.043dBとなり、従来比の1/2に低減できる。
また、高インピーダンス線路7、8の特性インピーダンスが100Ωでない場合であっても、高インピーダンス線路7、8の長さを波長に比べ十分短く選ぶ事により、マイクロ波装置の入出力端におけるインピーダンスの50Ωからの劣化を小さくすることができる。従って、良好な反射特性が得られるとともに損失低減が可能である。
以上のように、この実施の形態1によるマイクロ波装置では、2個のキャパシタ5が等価的に並列に装荷される構成とすることにより、従来のものに比べ損失低減を図る事ができるという効果を奏する。このため、このマイクロ波装置を低雑音増幅器に適用することにより低雑音特性が得られ、また、高出力増幅器に適用すれば、より高出力、高効率化を図ることができる。
また、この実施の形態1のマイクロ波装置を、100Wクラスの高出力増幅器に適用した場合、キャパシタ5に寄生する合成抵抗が約半分にできるので、キャパシタ5での発熱量を著しく低減できる。しかも、2個のキャパシタ5の間に高インピーダンス線路7、8を挟んで、2個のキャパシタ5を離間配置することにより、キャパシタ5による発熱部を分散させることができるので、キャパシタ5での温度上昇を著しく抑えることが可能となり、マイクロ波装置の動作信頼性が向上する効果もある。
特に、高出力な半導体素子としてGaN系のワイドバンドギャップデバイスが開発されており、100W以上の高出力増幅器が実現されつつある。このワイドバンドギャップデバイスをFETに用いる場合、従来構成によるキャパシタでの発熱量は約2Wとなり、キャパシタ周辺温度が熱的に厳しい状態となるため、マイクロ波装置の信頼性が著しく低下してしまう。しかしながら、この実施の形態1によるマイクロ波装置13を、GaN系のFET9に接続することにより、キャパシタ5での温度上昇を著しく抑えることが可能となる。これにより、環境温度に対する動作信頼性の高い、高出力なマイクロ波機器を得ることが可能となる。
なお、このマイクロ波装置13の入出力端子でのインピーダンスが50Ωであるため、この装置をマイクロ波コンポーネントの主線路にそのまま装荷した場合であっても、マイクロ波コンポーネントの特性が劣化してしまうことはない。
図4は実施の形態1によるマイクロ波装置の他の実施例を示す構成図である。図4(a)は他の態様1、図4(b)は他の態様2、図4(c)は他の態様3を示す。
ここで、図4(a)の他の態様1は、キャパシタ5として両端に電極を有するチップ状のキャパシタ5を用いた場合を示す。この例では、高インピーダンス線路7の一端(先端)がキャパシタ5の一端の電極に接続され、主線路3の一端がキャパシタ5の他端の電極に接続される。また、高インピーダンス線路8の一端(先端)が他のキャパシタ5の一端の電極に接続され、主線路4の一端が他のキャパシタ5の他端の電極に接続される。
このようなキャパシタ5を用いることにより、図1で示したキャパシタ5と高インピーダンス線路7間、キャパシタ5と高インピーダンス線路8間を、接続する金ワイヤ6が不要となるため、製作が容易になる利点がある。
また、図4(b)の他の態様2は、キャパシタ5としてギャップキャパシタを用いた場合を示す。このキャパシタ5は、主線路3,4および高インピーダンス線路7,8とともに、マイクロ波集積回路技術を用いることにより、誘電体基板1上に一体形成することが可能である。この例では、特に、チップ状のキャパシタを使用する必要がないため、製作がより容易になる利点がある。
さらに、図4(c)の他の態様3は、マイクロ波装置13を形成する誘電体基板14として、主線路3,4を形成するものと違う基板を用いた場合を示す。誘電体基板14として窒化アルミのような熱伝導の優れた基板を使用することにより、キャパシタ5で発生する熱を効率良く排熱させる事ができ、マイクロ波装置13の信頼性がより向上する利点がある。
ここで、主線路3は、誘電体基板1と誘電体基板14に跨って形成されるが、両基板の間で主線路3を金ワイヤで接続してもいいし、両基板を積層してから主線路3の導体層を一体的に形成して接続しても良い。主線路4も、誘電体基板1と誘電体基板14により、主線路3と同様にして接続される。
なお、図4(a)〜(c)に示した他の実施例で構成されるマイクロ波装置であっても、図1〜図3で説明したようにマイクロ波装置の機能、効果は同じである。
次に、図5は実施の形態1によるマイクロ波装置のさらに他の実施例を示す構成図であり、図5(a)は他の態様4、図5(b)は他の態様5を示す。
図5(a)は、主線路3の一端には1個の高インピーダンス線路8を、主線路4の一端には2個の高インピーダンス線路7をそれぞれ接続し、主線路3上に装着されたキャパシタ5と2個の高インピーダンス線路7の先端間、主線路4上に装着されたキャパシタ5と1個の高インピーダンス線路8の先端間をそれぞれ金ワイヤ6で接続したものである。
また、図5(b)は、主線路3、4の一端にはそれぞれ2個の高インピーダンス線路8、7を接続し、主線路3上に装着されたキャパシタ5と2個の高インピーダンス線路7の先端間、主線路4上に装着されたキャパシタ5と2個の高インピーダンス線路8の先端間をそれぞれ金ワイヤ6で接続したものである。
このように、主線路3、4の一端に、複数個の高インピーダンス線路7,8を接続したものであっても、機能、効果は同じである。
実施の形態2
図6は、この発明に係る実施の形態2による、(a)マイクロ波またはミリ波装置等の高周波装置の構成図、および(b)等価回路を示す図である。なお、この高周波装置を、マイクロ波機器やミリ波機器等の高周波機器を構成する増幅器の、入力側に適用した場合の構成例については、図1と同様であるので、ここではマイクロ波装置13の構成に限り説明を行う。
このマイクロ波装置は、図6(a)に示すように、一端どおしが付き合うように配置された主線路3,4の一端にそれぞれキャパシタ5を装着するとともに、主線路3上に装着されたキャパシタ5と主線路4の一端間、主線路4に装着された他のキャパシタ5と主線路3の一端間をそれぞれ金ワイヤ6で接続したものである。
図6(b)は図6(a)の簡略化した等価回路である。このマイクロ波装置は2個のキャパシタ5が並列接続された等価回路として表され、主線路3,4間に装荷されている。また、キャパシタ11は抵抗とキャパシタとの直列回路として表され、キャパシタ5の値は所望の周波数帯でインピーダンスが十分小さくなるように選ばれている。さらに、キャパシタ5と主線路3間、キャパシタ5と主線路4間をそれぞれ接続する金ワイヤ6の長さは波長に比べ十分短く選ばれており、金ワイヤ12に起因するインダクタは無視できる程度に小さいくなるため、ここでは省略して示している。なお、金ワイヤ6の代わりに、金リボンのような他の導電線を用いても良いことは言うまでもない。
この図に示すように、このマイクロ波装置では2個のキャパシタ5が並列接続されたものとして見なすことができ、キャパシタ5に寄生する合成抵抗が1個の場合に比べ半分になる。このため、実施の形態1と同様、従来のマイクロ波装置に比べ、1/2に損失低減を図ることができる。また、この実施の形態2による構成のものでは、実施の形態1で示した高インピーダンス線路7,8が不要となるため、さらに回路の小形化が図れる利点がある。
なお、その他の効果については、実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態1、2で示したマイクロ波装置またはミリ波装置等の高周波装置では、マイクロ波機器またはミリ波機器等の高周波機器のコンポーネントに使用される半導体素子に、所望の直流バイアス電圧およびマイクロ波信号を供給する機能を有し、かつ、挿入損失が小さいという効果が得られる。このため、高周波機器のコンポーネントの高性能化、高信頼性化が図れるという利点がある。
この発明の実施の形態1による高周波装置を増幅器の入力側に適用した場合の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による高周波装置の等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態1による高周波装置の損失特性を示す図である。 この発明の実施の形態1による高周波装置の他の実施例の構成を示す図である。 この発明による実施の形態1による高周波装置のさらに他の実施例の構成を示す図である。 この発明による実施の形態2による高周波装置の構成および等価回路を示す図である。
符号の説明
1 誘電体基板、2 入力端子、3 主線路、4 主線路、5 キャパシタ、6 金ワイヤ、7 高インピーダンス線路、8 高インピーダンス線路、9 FET、10 1/4波長スタブ、11 キャパシタ、12 金ワイヤ、13 マイクロ波装置、14 誘電体基板。

Claims (2)

  1. 一端どおしが付き合うように配置された2個の主線路と、
    上記それぞれの主線路の一端から対向する主線路側に向かって、それぞれ設けられた高インピーダンス線路と、
    それぞれの上記高インピーダンス線路の先端とその対向する主線路との間に、それぞれ装着されたキャパシタと、
    を備えた高周波装置。
  2. 請求項1に記載の高周波装置を、窒化ガリウム系の電界効果トランジスタに接続したことを特徴とする高周波機器。
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