JP5002902B2 - 水素生成装置及び燃料電池システム - Google Patents
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Description
このため、空気等の酸化剤ガスを添加し、CO選択酸化部において、CO選択酸化反応(2)により、COを50ppm以下、好ましくは10ppm以下に低減する。
こうして精製された水素リッチガスがPEFCのアノードに供給される。しかし、負荷が変化する場合、特に、急激に負荷が上昇した場合に、この負荷上昇に合わせて改質器への原料供給量を上昇させると、シフト反応部またはCO選択酸化部においてCOが充分に低減されず、CO濃度が上昇する可能性がある。これに備えて、アノードにさらに空気を供給し、アノード電極触媒のCO被毒を抑制するエアーブリージングが行われることが多い。
S. H. Oh, R. M. Sinkevitch, J. Catal, 142 (1993) 254. M. Echigo, T. Tabata, Catal. Lett. 98 (2004) 37.
空気供給を行わなくても、同様の効果が期待でき、高い発電効率を得ることが出来る。
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置を備える燃料電池システムの概略構成図である。図1に示す様に、本実施の形態における燃料電池システムは、水素リッチガスを生成する水素生成装置10を備えている。この水素生成装置10は、少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含む原料と水から一酸化炭素を含有する水素リッチガスを生成する、改質触媒が充填された改質部1を備えている。なお、上記原料は、少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含む材料であり、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス等の炭化水素、メタノール、灯油等が挙げられる。
物が、選択酸化下流に検出されることはない。一方、水素の酸化反応は、CO選択酸化触媒上で硫黄化合物の酸化反応と競争的に起こるが、硫黄化合物の酸化反応の速度が遅く、硫黄化合物の酸化反応が完了するまでの間、硫黄化合物はCO選択酸化触媒上を離れないために、この水素の酸化反応が大きく抑制され、酸化反応で消費されなかった酸素はCO選択酸化触媒を通過する。一方、CO酸化反応は、硫黄化合物の酸化反応による影響を受けにくいため、選択率が大きく向上し、約40%となる。このようにして、CO選択酸化用としてCO選択酸化部3に供給され、未反応の酸素が、アノードガスとしてPEFC4へ供給される。アノードに供給された酸素は、水素リッチガス中にCOが存在していた場合、CO酸化に用いられ、残りは水素酸化に使用される。以上のように、硫黄化合物をCO選択酸化触媒に供給することにより、CO選択酸化部3に空気供給するだけで、アノードエアーブリージングのための空気供給を行わなくてもアノードエアーブリージングと同様の効果を期待することができる。
側にO2は検出されず、硫黄化合物を加えている間やFreshの状態に比べ、CO濃度は高くなる。この場合のCO濃度は、数十から数百ppmにもなる。
2wt%のRu/Al2O3ペレットをCO選択酸化触媒として用い、0.5%CO−20%CO2/H2のボンベを用い、露点70℃のガスを作りモデル試験を行った。空気は、O2/CO=2となるように供給した。SO2を供給する前は、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は1.5ppmであり、出口O2濃度は検出限界以下であった。その後、CO選択酸化触媒に5ppmSO2/N2を用い、SO2濃度が全ガスに対して100ppbになるように添加した。GHSVは9000h−1とした。触媒層上流温度150℃で1週間試験し、1週間後の出口ガス濃度を測定したところ、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は2.2ppmであり、O2濃度は、950ppmであった。その後、1カ月間試験を継続したが、1ヶ月後でもCO濃度は、3.6ppmであり、O2濃度は2860ppmであった。以上のように、SO2を添加することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口部に未反応のO2を排出出来た。
実施例1と同様にして、SO2/N2の代わりに、DMSとTBMを計約5ppm含む都市ガスを用いて、同様に硫黄化合物濃度が100ppbになるよう添加した。1カ月間試験を継続したが、1ヶ月後、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は、5.7ppmであり、O2濃度は2450ppmであった。以上のように、硫黄化合物を含む都市ガスを添加することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口側に未反応O2を排出出来た。
硫黄換算で1.5wt%のを硫酸根として含む2wt%Pt/CeZrOxをシフト触媒として用い、10%CO−10%CO2/H2のガスに、露点75℃の水蒸気を加え、
反応温度280℃で、GHSV1500h−1でシフト反応させ、このシフト触媒の下流に2wt%のRu/Al2O3ペレットをCO選択酸化触媒として設置し、O2/CO=2となるように空気を供給し、150℃で反応させた。なお、CO選択酸化触媒のGHSVは9000h−1とした。実験開始時において、シフト触媒から35ppbのH2Sが検出された。試験を一ヶ月継続したが、1ヶ月後にCO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は、2.6ppmであり、O2濃度は1950ppmであった。また、シフト触媒下流のH2S濃度は、40ppbであった。以上のように、硫黄酸化物を含むシフト触媒からH2SをRu系CO選択酸化触媒に供給することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口に未反応O2を排出出来た。
改質触媒として2wt%Pt/Al2O3を用い、500ppb以下まで付臭剤(硫黄化合物)を低減した都市ガスを改質触媒に導入し、水をS/C=3で供給し、680℃で水蒸気改質反応を行った。GHSVは4600h−1とした。このガスをシフト触媒として用いた2wt%Pt/CeZrOxに供給し、反応温度280℃で、GHSV1500h−1で反応させた。このシフト触媒の下流に2wt%のRu/Al2O3ペレットをCO選択酸化触媒として設置し、O2/CO=2となるように空気を供給し、150℃で反応させた。なお、CO選択酸化触媒のGHSVは9000h−1とした。実験開始時において、シフト触媒下流からは41ppbのH2Sが検出された。試験を一ヶ月継続したが、1ヶ月後に、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は、3.2ppmであり、O2濃度は1580ppmであった。また、シフト触媒下流のH2S濃度は、65ppbであった。以上のように、硫黄化合物を含む燃料をPt/Al2O3触媒で水蒸気改質し、Pt/CeZrOxシフト触媒に供給し、H2SをRu系CO選択酸化触媒に供給することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口に未反応O2を排出出来た。
図1は、実施例5における燃料電池システムの構成概略図である。実施例1の燃料電池システムは、実施の形態1の燃料電池システムと基本的構成は同じであるが、本実施例では硫黄化合物供給部が設置されておらず、硫黄換算で1.5wt%のを硫酸根として含む2wt%Pt/CeZrOxをシフト触媒として用いることにより、H2SをCO選択酸化触媒に供給している。又実施の形態1より詳しく示している。そのため実施の形態1において示していない点を中心に説明する。
2 シフト反応部
3 CO選択反応部
4 固体高分子型燃料電池(PEFC)
5 CO選択酸化用空気供給部
6 硫黄化合物供給部
7 バーナー
8 アノードオフガス
9 カソード用空気供給部
10 水素生成装置
Claims (6)
- 一酸化炭素を含有する水素リッチガスを供給する水素リッチガス供給部と、
前記水素リッチガス供給部から供給される前記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減するためのRuを含むCO選択酸化触媒を有するCO選択酸化部と、
前記CO選択酸化部に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部と、
前記水素リッチガス供給部とは別に、CO選択酸化部に硫黄化合物を供給する硫黄化合物供給部と、
前記CO選択酸化部から供給される前記水素リッチガスと酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池と
を備えた燃料電池システム。 - 前記燃料電池システムの運転中、前記硫黄化合物供給部は、常に硫黄化合物をCO選択酸化部に供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池システムの運転中、CO選択酸化触媒層上流温度が130℃以上160℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記硫黄化合物がSO2であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 少なくとも水素及び炭素から構成される有機化合物を含む原料を用いて一酸化炭素を含む水素リッチガスを生成するための改質触媒を有する改質部と、
前記改質部から供給される水素リッチガス中の一酸化炭素を低減するためのシフト触媒を有するシフト反応部と、
前記シフト反応部から供給される前記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減するためのRuを含むCO選択酸化触媒を有するCO選択酸化部と、
前記CO選択酸化部に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部と、
前記CO選択酸化部から供給される前記水素リッチガスと酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池とを備え、
前記シフト触媒は、前記CO選択酸化部に硫黄化合物を供給するための硫黄化合物を含む、
燃料電池システム。 - 前記シフト触媒が硫酸イオンを含む担体に担持されたPt触媒であることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
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