JP5002902B2 - 水素生成装置及び燃料電池システム - Google Patents

水素生成装置及び燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5002902B2
JP5002902B2 JP2005078814A JP2005078814A JP5002902B2 JP 5002902 B2 JP5002902 B2 JP 5002902B2 JP 2005078814 A JP2005078814 A JP 2005078814A JP 2005078814 A JP2005078814 A JP 2005078814A JP 5002902 B2 JP5002902 B2 JP 5002902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
selective oxidation
hydrogen
catalyst
unit
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005078814A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006261007A (ja
Inventor
英延 脇田
幸宗 可児
由美 近藤
誠二 藤原
清 田口
邦弘 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005078814A priority Critical patent/JP5002902B2/ja
Publication of JP2006261007A publication Critical patent/JP2006261007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5002902B2 publication Critical patent/JP5002902B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Description

本発明は、水素生成装置及びこれを用いる燃料電池システムに関する。さらに詳しくは、炭化水素を含む燃料と水を触媒に流通させ水素リッチガスを発生させる改質部及び水素リッチガス中の一酸化炭素を低減するための一酸化炭素選択酸化部(以下、CO選択酸化部)を有する水素生成装置を備える燃料電池システムにおいて、一酸化炭素選択酸化部における選択酸化反応の選択率の向上及びそれに伴う一酸化炭素選択酸化部への空気供給量低減及び燃料電池に対するアノードエアーブリージングの際の空気供給量低減に関する。
固体高分子型燃料電池(PEFC)は、酸素と水素から発電される。水素の工業的製造法としては水の電気分解などがあり、その他には炭化水素ガスの水蒸気改質法、部分酸化法、両者を組み合わせたオートサーマル法などがある。これらの改質法では、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス、LPガス、その他の炭化水素ガス(二種類以上の炭化水素の混合ガスを含む)を含む原料を改質して水素リッチガスを生成させるが、いずれの場合にも改質器が用いられる。PEFCに供給する水素リッチガス中の一酸化炭素(CO)含有量は50ppm(容量、以下同じ)程度が限度であり、これを越えると電池性能が著しく劣化するので、COはPEFCへ導入する前にできる限り除去する必要があり、好ましくは10ppm以下にすることが望ましい。水蒸気改質において生成する改質ガス中には未反応のメタン、未反応の水蒸気、炭酸ガスのほか、通常8〜15%(容量、以下同じ)程度のCOが副生する。このため改質ガスは、この副生COを除去するためにシフト反応部へ導入される。シフト反応部ではシフト反応(1)によりCOが炭酸ガスと水素に変えられる。シフト反応部を経て得られる改質ガスについても、COは完全には除去されず、微量のCOが含まれている。
CO+HO→CO+H (1)
このため、空気等の酸化剤ガスを添加し、CO選択酸化部において、CO選択酸化反応(2)により、COを50ppm以下、好ましくは10ppm以下に低減する。
CO+1/2O→CO (2)
こうして精製された水素リッチガスがPEFCのアノードに供給される。しかし、負荷が変化する場合、特に、急激に負荷が上昇した場合に、この負荷上昇に合わせて改質器への原料供給量を上昇させると、シフト反応部またはCO選択酸化部においてCOが充分に低減されず、CO濃度が上昇する可能性がある。これに備えて、アノードにさらに空気を供給し、アノード電極触媒のCO被毒を抑制するエアーブリージングが行われることが多い。
ところで、一般に、CO濃度を幅広い温度範囲で低濃度(10ppm以下)まで除去できるCO選択酸化触媒としては、Ru/Al触媒が優れており、広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
これらにおいて用いられる空気は、例えば、1kWの燃料電池の場合、アノードエアーブリージング用空気、選択酸化用空気はそれぞれ0.3Nl/min(以下0℃、1atm換算の値をこのように記す)、0.5Nl/min程度の量である。
S. H. Oh, R. M. Sinkevitch, J. Catal, 142 (1993) 254. M. Echigo, T. Tabata, Catal. Lett. 98 (2004) 37.
しかし、上記非特許文献1記載のRu/Al系のCO選択酸化触媒を用いた場合に、COを低濃度まで除去できるような条件下(空間速度:数千h-1,触媒温度120−180℃)では、CO酸化に消費されなかったOは、CO選択酸化触媒上流においてH酸化で消費されるため、CO選択酸化触媒下流にはOは検出されない(例えば、非特許文献2参照)。
このため、アノードエアーブリージングでは、新たに、アノードと一酸化炭素除去部の間から空気を供給する必要がある。結果的に、過剰な空気を投入するため、Hが消費されるとともに、空気の加熱も必要となり、効率が低下する。
上記課題を解決するために、第1の本発明の燃料電池システムは、一酸化炭素を含有する水素リッチガスを供給する水素リッチガス供給部と、前記水素リッチガス供給部から供給される前記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減するためのRuを含むCO選択酸化触媒を有するCO選択酸化部と、前記CO選択酸化部に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部と、前記水素リッチガス供給部とは別に、CO選択酸化部に硫黄化合物を供給する硫黄化合物供給部と、前記CO選択酸化部から供給される前記水素リッチガスと酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池とを備えている
第2の本発明の燃料電池システムは、前記燃料電池システムの運転中、前記硫黄化合物供給部は、常に硫黄化合物をCO選択酸化部に供給することを特徴とする。
又、第3の本発明の燃料電池システムは、前記燃料電池システムの運転中、CO選択酸化触媒層上流温度が130℃以上160℃以下であることを特徴とする。
又、第4の本発明の燃料電池システムは、前記硫黄化合物がSOであることを特徴とする。
又、第5の本発明の燃料電池システムは、少なくとも水素及び炭素から構成される有機化合物を含む原料を用いて一酸化炭素を含む水素リッチガスを生成するための改質触媒を有する改質部と、前記改質部から供給される水素リッチガス中の一酸化炭素を低減するためのシフト触媒を有するシフト反応部と、前記シフト反応部から供給される前記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減するためのRuを含むCO選択酸化触媒を有するCO選択酸化部と、前記CO選択酸化部に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部と、前記CO選択酸化部から供給される前記水素リッチガスと酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池とを備え、前記シフト触媒は、前記CO選択酸化部に硫黄化合物を供給するための硫黄化合物を含むことを特徴とする。
又、第6の本発明の燃料電池システムは、前記シフト触媒が硫黄化合物を含むことを特徴とする。
本発明により、CO選択酸化用の空気供給のみでアノードエアーブリージングのための
空気供給を行わなくても、同様の効果が期待でき、高い発電効率を得ることが出来る。
以下、本発明の水素生成装置及びこれを備える燃料電池システムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置を備える燃料電池システムの概略構成図である。図1に示す様に、本実施の形態における燃料電池システムは、水素リッチガスを生成する水素生成装置10を備えている。この水素生成装置10は、少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含む原料と水から一酸化炭素を含有する水素リッチガスを生成する、改質触媒が充填された改質部1を備えている。なお、上記原料は、少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含む材料であり、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス等の炭化水素、メタノール、灯油等が挙げられる。
又、ガスの流通方向を基準として、水素生成装置10は改質部1の下流側に耐酸化性の水性ガスシフト反応触媒であるPt/CeZrOx触媒を充填したシフト反応部2を備えている。このシフト反応部2では、改質部1で副生されるCOの低減を行う。なお、これら改質器1及びシフト反応部2が、本発明の水素リッチガス供給部に相当する。
更に、水素生成装置10はシフト反応部2の下流側に、Ruを含む一酸化炭素選択酸化触媒(以下、Ru系CO選択酸化触媒と称する)を充填したCO選択酸化部33を備えている。本実施の形態では、CO選択酸化触媒は、より具体的にRu/Alが用いられている。このCO選択酸化部3ではシフト反応部2にて除去しきれなかったCOを更に低減する。
又、CO選択酸化部3の下流側には水素リッチガスをアノードガスとして発電を行う、本発明の燃料電池の一例であるPEFC(固体高分子型燃料電池)4が設置されている。燃料電池アノード触媒としては、例えばPt−Ru/Cが挙げられる。又、シフト反応部2とCO選択酸化部3の間のガス流路に、CO選択酸化部3へ酸化剤ガスとしての空気を供給するための本願発明の酸化剤ガス供給部であるCO選択酸化用空気供給部5が接続されている。さらに、シフト反応部2とCO選択酸化部3の間のガス流路に、CO選択酸化部3へ硫黄化合物を含んだガスを供給するための硫黄化合物供給部6が接続されている。アノードで消費されずに残る水素を含むガスは、除湿された後、アノードオフガス8として、改質部を加熱するためのバーナー7に供給され、燃焼する。
上記構成の本実施の形態における燃料電池システムの運転方法について以下に述べる。
図1において、原料中の硫黄成分を吸着除去する吸着剤を経た原料が水と混合され、加熱されて、改質部1に導入される。改質触媒の温度は原料の種類にもよるが、原料が都市ガスの場合、改質触媒出口直後の温度は650℃程度に保たれる。この改質部1で生成された水素リッチガスは、シフト反応部2及びCO選択酸化部3を通過する。シフト反応部2を通過した水素リッチガスは、0.5Nl/min程度の空気が供給され、CO選択酸化部3においてCOが酸化され10ppm以下程度にされるとともに、若干の水素が酸化される。また、硫黄化合物供給部から、硫黄化合物を含んだガスがCO選択酸化触媒に供給される。硫黄化合物供給量としては、CO選択酸化触媒に供給される水素リッチガスに対して数10ppb〜数ppm程度であることが望ましい。例えば、数ppmの硫黄化合物を含んだ都市ガスを、約0.5Nl/min供給する。CO選択酸化触媒上で、硫黄化合物はSOまで酸化されるが、水分が存在するため、硫酸イオンとしてほとんどは担体に吸収され、残りはRu上に残留し、CO酸化反応は継続される。これにより、硫黄化合
物が、選択酸化下流に検出されることはない。一方、水素の酸化反応は、CO選択酸化触媒上で硫黄化合物の酸化反応と競争的に起こるが、硫黄化合物の酸化反応の速度が遅く、硫黄化合物の酸化反応が完了するまでの間、硫黄化合物はCO選択酸化触媒上を離れないために、この水素の酸化反応が大きく抑制され、酸化反応で消費されなかった酸素はCO選択酸化触媒を通過する。一方、CO酸化反応は、硫黄化合物の酸化反応による影響を受けにくいため、選択率が大きく向上し、約40%となる。このようにして、CO選択酸化用としてCO選択酸化部3に供給され、未反応の酸素が、アノードガスとしてPEFC4へ供給される。アノードに供給された酸素は、水素リッチガス中にCOが存在していた場合、CO酸化に用いられ、残りは水素酸化に使用される。以上のように、硫黄化合物をCO選択酸化触媒に供給することにより、CO選択酸化部3に空気供給するだけで、アノードエアーブリージングのための空気供給を行わなくてもアノードエアーブリージングと同様の効果を期待することができる。
通常、Ru系CO選択酸化触媒は、通常触媒温度150℃程度で使用され、シフト反応部2からCO選択酸化触媒に供給される水素リッチガス中のCO濃度は、Dry base で0.2〜0.5%である。これは、Wet baseで、0.15〜0.4%に相当する。その場合、CO選択酸化触媒には、通常空気がO/CO=1.5〜2で供給される。O/CO=1以下では、出口CO濃度が上昇するため、安全率を見込んだ空気量となるが、一般にはCO酸化に使われなかったOは水素酸化に使われるため、過剰の空気は効率低下を招く。通常、この条件下で出口CO濃度は、0.5〜10ppm程度になるが、負荷変動時などには、CO濃度が数10ppm程度になる場合があるため、アノードエアーブリージングを行う。ここで、CO選択酸化用及びアノードエアーブリージング用の空気供給量として、CO選択酸化触媒に供給される空気量は、0.5Nl/min、燃料電池のアノードに供給される空気量は0.3Nl/min程度である。
これに対し、例えば水素リッチガスに対して100ppbのSOをRu系CO選択酸化触媒(具体的には、Ru/Al)に供給し、O/CO=2となるように選択酸化用の空気を供給した場合、前記の条件では、CO選択酸化触媒出口側では、CO濃度は、0.5〜数10ppmになり、さらに、Oが1000〜3000ppm(wet base)検出され、CO酸化選択率が40%となる。なお、硫黄化合物を入れない場合、CO酸化選択率は加える空気量により異なるが、O/CO=2の場合、CO酸化選択率は、25%となる。
このようにCO選択酸化触媒に供給されたOはCO選択酸化触媒で完全に消費されず残存した状態でCO選択酸化部3から排出されるので、仮に、CO選択酸化部入口のCO濃度が上昇し、CO選択酸化部出口で十分に水素リッチガス中のCOを低減できないような場合においてもアノードエアーブリージングを行う必要が無くなる。
従って、CO選択酸化部およびその下流側の水素リッチガスが流れる経路で、加えられる空気量を少なくすることが出来るため、酸化反応で消費されるH2量が低減し、発電効率を上げることが出来る。硫黄化合物を加え、アノードエアーブリージングを行わない場合と、硫黄化合物を加えず、アノードエアーブリージングを行う場合とを比較すると、アノードエアーブリージングの供給量を0.3Nl/minとした場合、水素消費量のみを比較すると、改質器効率としては0.9ポイント向上し、発電効率としては0.36ポイント向上する。
なお、燃料電池発電中、常に硫黄化合物を一酸化炭素除去部に供給することが望ましい。硫黄化合物は酸化されて大部分は、担体に吸収されるが、一部はRu上にSO 2-種として残る。その後、硫黄化合物供給を止めると、CO選択酸化反応よりもH酸化が優先的に進行し、CO酸化選択率はFresh触媒よりも低下する。CO選択酸化触媒出口
側にOは検出されず、硫黄化合物を加えている間やFreshの状態に比べ、CO濃度は高くなる。この場合のCO濃度は、数十から数百ppmにもなる。
燃料電池発電中にCO選択酸化触媒層上流温度は、130−160℃であることが望ましい。図2は、水素リッチガスに対して2.1ppmのSOをRu系CO選択酸化触媒(具体的には、Ru/Al)に混入させた場合の、CO選択酸化部出口のCO濃度とCO選択酸化触媒層上流温度の関係を示す図であるが、本図より明らかなようにCO酸化触媒上流の温度が130℃以上でないと十分にCOが低減されないことが分かる。また、図3は、図2の場合と同様に、水素リッチガスに対して2.1ppmのSOをRu系CO選択酸化触媒に混入させた場合の、CO選択酸化部出口のO濃度とCO選択酸化触媒上流の温度の関係を示す図であるが、本図によれば160℃を超えてしまうと水素酸化反応も進行しCO選択酸化触媒出口で酸素が検出されなくなり、アノードエアーブリージングの効果を期待できなくなる。従って、CO選択酸化部で水素リッチガス中のCO濃度を十分に低減し、かつ、CO選択酸化部出口から未反応のOが排出し、アノードエアーブリージングの効果が期待できるようにするためにRu系CO選択酸化触媒の温度は、130℃〜160℃が好ましい。
また、水素リッチガスに加えられる硫黄化合物はSOであることが最も望ましい。HSなど他の硫黄化合物でもCO選択酸化触媒上で最終的には6価まで酸化されるが、SOに比べて酸化速度が遅い。このため、例えば、HSを高濃度(例えば、数10ppm)加えると、Ru表面に硫化水素もしくはS2-種が吸着し、CO酸化反応も抑制される。しかし、数ppm程度のHS供給では、SOの場合と同じ効果が得られる。
なお、選択酸化出口側にOが検出されるのは、加える硫黄化合物の濃度にもよるが、Fresh触媒を用いると数−数10時間後となる。これは、Ru表面上を覆う硫黄酸化物種が選択率変化の原因であり、これが形成されるまで時間がかかるからである。この間、CO濃度は通常10ppm以下で変化しないが、燃料電池システムの運転開始当初から、出口側にOが排出される状況を期待するのであれば、CO選択酸化部3内に充填されるCO選択酸化触媒を用いて硫黄化合物が共存する条件下で数時間選択酸化反応を行うなどの予備運転を行えばよい。
また、上記硫黄化合物の供給方法として、シフト反応部2とCO選択酸化部の間に硫黄化合物を含む燃料を供給することにより、特殊なガスを用意することなく硫黄化合物を供給できる。例えば、都市ガス中には、ジメチルスルフィド(DMS)やターシャリーブチルメルカプタン(TBM)が数ppm含まれる。都市ガスを選択酸化入口部の改質ガスに対して、数10分の1の量加えることにより、SOの供給の場合と同等の効果を得ることが出来る。
この場合、オフガスの発熱量が都市ガスを加えない場合と異なってくるが、改質器が熱的に自立運転出来るよう、改質触媒の反応温度などを制御することにより、効率を最適化できる。
また、硫黄化合物供給手段を別途設けなくても、シフト反応部2に設置される触媒が硫黄化合物を含み、この硫黄化合物が徐々に脱着する場合も同様の効果が得られる。より具体的には、シフト反応部2に設置される触媒が硫酸イオンを含む担体に担持されたPt触媒などが挙げられる。例えば、硫酸イオンを含む担体にCeZrOxを用いたPt/CeZrOx触媒をシフト触媒として用いる場合、シフト反応条件下で硫酸イオンが還元され、HSが少しずつ発生する。このHSがシフト反応部2から排出される水素リッチガスに混入した状態で、CO選択酸化部3に供給され、上述のように、CO選択酸化部にSOを添加した水素リッチガスを供給する場合と同等の効果を得ることが出来る。
また、改質部に設置される触媒が、Pt、Rh、Niのいずれかを含み、シフト反応部2に設置される触媒がPtを含む触媒であって、かつ改質部に100ppb以上の硫黄化合物を含む原料を供給すれば、シフト反応部2を経て、最終的に水素リッチガスに数10ppb以上の硫黄化合物が添加された状態でCO選択酸化部3に供給されると推定され、上述と同様の効果を得ることが出来る。
これは、通常よく使用されるRu/Al改質触媒では、硫黄化合物供給により、炭素析出が進行し転化率が大きく低下するが、Pt、Rh、Niを主成分として含む改質触媒では、硫黄化合物による特性低下が少なく、供給された硫黄化合物はHSとして改質触媒下流に排出され、排出されたHSは、シフト反応部2に充填されるシフト触媒が、CuZn系触媒では、触媒に吸収されるが、Pt系触媒ではあまり吸収が起こらず、シフト反応部2を通過しCO選択酸化触媒へと供給されるためである。なお、改質部では水蒸気改質反応に限らず、改質触媒に空気を加えオートサーマル反応を行うことも可能である。この場合、PtやRhを主成分とする改質触媒が使用されるが、供給された硫黄化合物は水蒸気改質反応の場合と同様にHSとして排出される。
以下、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明する。
(実施例1)
2wt%のRu/AlペレットをCO選択酸化触媒として用い、0.5%CO−20%CO/Hのボンベを用い、露点70℃のガスを作りモデル試験を行った。空気は、O/CO=2となるように供給した。SOを供給する前は、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は1.5ppmであり、出口O濃度は検出限界以下であった。その後、CO選択酸化触媒に5ppmSO/Nを用い、SO濃度が全ガスに対して100ppbになるように添加した。GHSVは9000h−1とした。触媒層上流温度150℃で1週間試験し、1週間後の出口ガス濃度を測定したところ、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は2.2ppmであり、O濃度は、950ppmであった。その後、1カ月間試験を継続したが、1ヶ月後でもCO濃度は、3.6ppmであり、O濃度は2860ppmであった。以上のように、SOを添加することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口部に未反応のOを排出出来た。
なお、1ヶ月試験後に、触媒温度を変化させたが、触媒温度130−160℃では出口CO濃度は20ppm以下であり、酸素も検出されたが、120℃では、CO選択酸化反応の反応速度低下によりCOが充分低減されずCO濃度は210ppmとなり、170℃では酸素は検出限界以下であった。
(実施例2)
実施例1と同様にして、SO/Nの代わりに、DMSとTBMを計約5ppm含む都市ガスを用いて、同様に硫黄化合物濃度が100ppbになるよう添加した。1カ月間試験を継続したが、1ヶ月後、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は、5.7ppmであり、O濃度は2450ppmであった。以上のように、硫黄化合物を含む都市ガスを添加することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口側に未反応Oを排出出来た。
(実施例3)
硫黄換算で1.5wt%のを硫酸根として含む2wt%Pt/CeZrOxをシフト触媒として用い、10%CO−10%CO/Hのガスに、露点75℃の水蒸気を加え、
反応温度280℃で、GHSV1500h−1でシフト反応させ、このシフト触媒の下流に2wt%のRu/AlペレットをCO選択酸化触媒として設置し、O/CO=2となるように空気を供給し、150℃で反応させた。なお、CO選択酸化触媒のGHSVは9000h−1とした。実験開始時において、シフト触媒から35ppbのHSが検出された。試験を一ヶ月継続したが、1ヶ月後にCO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は、2.6ppmであり、O濃度は1950ppmであった。また、シフト触媒下流のHS濃度は、40ppbであった。以上のように、硫黄酸化物を含むシフト触媒からHSをRu系CO選択酸化触媒に供給することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口に未反応Oを排出出来た。
(実施例4)
改質触媒として2wt%Pt/Alを用い、500ppb以下まで付臭剤(硫黄化合物)を低減した都市ガスを改質触媒に導入し、水をS/C=3で供給し、680℃で水蒸気改質反応を行った。GHSVは4600h−1とした。このガスをシフト触媒として用いた2wt%Pt/CeZrOxに供給し、反応温度280℃で、GHSV1500h−1で反応させた。このシフト触媒の下流に2wt%のRu/AlペレットをCO選択酸化触媒として設置し、O/CO=2となるように空気を供給し、150℃で反応させた。なお、CO選択酸化触媒のGHSVは9000h−1とした。実験開始時において、シフト触媒下流からは41ppbのHSが検出された。試験を一ヶ月継続したが、1ヶ月後に、CO選択酸化触媒から排出される水素リッチガス中のCO濃度は、3.2ppmであり、O濃度は1580ppmであった。また、シフト触媒下流のHS濃度は、65ppbであった。以上のように、硫黄化合物を含む燃料をPt/Al触媒で水蒸気改質し、Pt/CeZrOxシフト触媒に供給し、HSをRu系CO選択酸化触媒に供給することにより、CO酸化を継続的に行うことが出来るとともに、水素酸化を抑制し、CO選択酸化触媒出口に未反応Oを排出出来た。
(実施例5)
図1は、実施例5における燃料電池システムの構成概略図である。実施例1の燃料電池システムは、実施の形態1の燃料電池システムと基本的構成は同じであるが、本実施例では硫黄化合物供給部が設置されておらず、硫黄換算で1.5wt%のを硫酸根として含む2wt%Pt/CeZrOxをシフト触媒として用いることにより、HSをCO選択酸化触媒に供給している。又実施の形態1より詳しく示している。そのため実施の形態1において示していない点を中心に説明する。
図1に示す様に、本実施例の燃料電池システムは、都市ガスを供給する原料供給部(図示せず)を備えている。原料供給部の下流側にゼオライト系吸着脱硫部(図示せず)が設置されており、ゼオライト系吸着脱硫部の下流のガス流路に水供給部(図示せず)が接続されている。この水供給部の下流には水蒸発部(図示せず)が設置されている。又、改質部1は、円柱状であり、円柱状の改質部1の外周に水蒸発部が設置されており、水蒸気改質反応の廃熱を利用できる様になっている。又、改質部1を加熱するための、バーナー7を有する加熱部が、改質部1の中心に設置されている。この加熱部は、燃料電池4からのアノードオフガス8を燃焼させることによって改質部1の加熱を行う。このバーナー7の周囲にRuを含む改質触媒が配置されている。この改質触媒に上方から下方へ水蒸気を含む都市ガスが供給される構成とした。
又、改質部1には0.3リットルのRu/Al触媒、シフト反応部2には1.5wt%の硫黄を硫酸根として含むPt/CeZrOx触媒(2リットル)、CO選択反応部3には0.2リットルのRu/Al触媒をそれぞれ充填した。充填した触媒はペレット状である。
上記構成の燃料電池システムを用いて以下の実験を行った。
原料供給部より4Nl/minの都市ガスと、水供給部よりS/Cが3となるように調節した改質水とをそれぞれ改質部1に供給し、改質触媒上で水蒸気改質反応が起こり一酸化炭素を含む水素リッチガスを生成した。又、改質部1内の改質触媒出口温度が650℃となるように加熱部の燃焼量を調節した。CO選択酸化部3から排出される燃料電池4において直流電力が1.0kWとなるように発電させた。CO選択反応部3には、0.5Nl/minの空気を供給した。運転開始時において、シフト触媒から35ppbのHSが検出された。試験を一ヶ月継続したが、CO選択酸化部出口近傍の水素リッチガス中のCO濃度は、5.7ppmであり、O濃度は1220ppmであった。また、シフト触媒下流のHS濃度は、40ppbであった。以上のように、燃料電池4のアノードに未反応酸素が送られていることが確認できた。
本発明の水素生成装置及びこれを備える燃料電池システムは、CO選択酸化部における水素酸化を抑制することでCO酸化選択率を向上させ、水素酸化に使用されなかった酸素がアノードエアーブリージング用の酸素として機能することがが期待できるため、高い発電効率を得ることが出来、例えば家庭用燃料電池コージェネレーションシステム等として有用である。
本発明にかかる実施の形態1における燃料電池システムの概略図 本発明にかかる実施の形態1におけるCO選択触媒層上流の温度とCO選択酸化部出口のCO濃度との関係を示す図 本発明にかかる実施の形態1におけるCO選択触媒層上流の温度とCO選択酸化部出口のO濃度との関係を示す図
符号の説明
1 水蒸気改質反応部
2 シフト反応部
3 CO選択反応部
4 固体高分子型燃料電池(PEFC)
5 CO選択酸化用空気供給部
6 硫黄化合物供給部
7 バーナー
8 アノードオフガス
9 カソード用空気供給部
10 水素生成装置

Claims (6)

  1. 一酸化炭素を含有する水素リッチガスを供給する水素リッチガス供給部と、
    前記水素リッチガス供給部から供給される前記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減するためのRuを含むCO選択酸化触媒を有するCO選択酸化部と、
    前記CO選択酸化部に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部と、
    前記水素リッチガス供給部とは別に、CO選択酸化部に硫黄化合物を供給する硫黄化合物供給部と、
    前記CO選択酸化部から供給される前記水素リッチガスと酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池と
    を備え燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池システムの運転中、前記硫黄化合物供給部は、常に硫黄化合物をCO選択酸化部に供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池システムの運転中、CO選択酸化触媒層上流温度が130℃以上160℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記硫黄化合物がSOであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 少なくとも水素及び炭素から構成される有機化合物を含む原料を用いて一酸化炭素を含む水素リッチガスを生成するための改質触媒を有する改質部と、
    前記改質部から供給される水素リッチガス中の一酸化炭素を低減するためのシフト触媒を有するシフト反応部と、
    前記シフト反応部から供給される前記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化反応により低減するためのRuを含むCO選択酸化触媒を有するCO選択酸化部と、
    前記CO選択酸化部に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給部と、
    前記CO選択酸化部から供給される前記水素リッチガスと酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池とを備え、
    前記シフト触媒は、前記CO選択酸化部に硫黄化合物を供給するための硫黄化合物を含む、
    燃料電池システム
  6. 前記シフト触媒が硫酸イオンを含む担体に担持されたPt触媒であることを特徴とする請求項に記載の燃料電池システム。
JP2005078814A 2005-03-18 2005-03-18 水素生成装置及び燃料電池システム Expired - Fee Related JP5002902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078814A JP5002902B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 水素生成装置及び燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078814A JP5002902B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 水素生成装置及び燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006261007A JP2006261007A (ja) 2006-09-28
JP5002902B2 true JP5002902B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=37099992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005078814A Expired - Fee Related JP5002902B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 水素生成装置及び燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5002902B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200614A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一酸化炭素酸化触媒およびその製造方法、水素生成装置、ならびに燃料電池システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62219473A (ja) * 1986-03-19 1987-09-26 Sanyo Electric Co Ltd 溶融炭酸塩燃料電池システム
DK112994A (da) * 1994-09-29 1996-03-30 Haldor Topsoe As Fremgangsmåde til fremstilling af elektricitet i en intern reformet højtemperatur brændselscelle
JP4228401B2 (ja) * 1997-03-03 2009-02-25 株式会社Ihi 改質ガス中の一酸化炭素除去装置
JP2002224570A (ja) * 2001-02-05 2002-08-13 Toyota Central Res & Dev Lab Inc Coシフト反応用触媒
JP4045489B2 (ja) * 2002-08-16 2008-02-13 三菱マテリアル株式会社 水素透過膜ユニットおよびその製造方法
JP4227780B2 (ja) * 2002-08-28 2009-02-18 新日本石油株式会社 水蒸気改質触媒、水蒸気改質方法および燃料電池システム
JP2005067917A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Co除去触媒装置及びco選択除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006261007A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI424956B (zh) 氫氣製造裝置及燃料電池系統與其運轉方法
JP4907391B2 (ja) 炭化水素系燃料の脱硫方法
JP2018137080A (ja) 燃料電池システム及び発電方法
JP4292362B2 (ja) 固体高分子型燃料電池発電システム及び固体高分子型燃料電池発電方法
JP4024470B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用改質器の停止方法
JP2002093447A (ja) 固体高分子型燃料電池用改質器の起動及び停止方法
JP4931865B2 (ja) 固体高分子型燃料電池発電システム及び固体高分子型燃料電池発電方法
JP3857022B2 (ja) 固体高分子型燃料電池の起動及び停止方法
JP5002902B2 (ja) 水素生成装置及び燃料電池システム
JPH08295503A (ja) 水素ガス中のcoの除去方法
JP2007210835A (ja) 水素生成装置及び燃料電池システム
JP2006076839A (ja) 水素精製装置およびそれを用いた燃料電池システム
US20180108929A1 (en) Systems and methods for steam reforming
WO2013002045A1 (ja) 燃料電池システム
JP2006076802A (ja) 水素生成装置およびこれを備えた燃料電池システム並びに水素生成方法
WO2005055356A1 (ja) 燃料電池システム
JP5809049B2 (ja) 燃料電池用水蒸気改質触媒の使用方法及び水素製造システム
JP2013032238A (ja) 水素生成装置、および燃料電池システム
JP5276300B2 (ja) 燃料電池用水素ガスの製造方法
JP2008108621A (ja) 燃料電池発電システムとその二酸化炭素回収方法
JP2001068136A (ja) 固体高分子型燃料電池システム及びその運転方法
JP2004296102A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システム停止方法
JP2005190995A (ja) 燃料電池システム
JP2005302631A (ja) 燃料電池発電システム
WO2022201828A1 (ja) 浸炭用ガス供給システム及び浸炭システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080110

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20080213

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120507

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees