JP5002357B2 - 画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成装置の制御方法に関する。
熱転写型の画像形成装置(例えば、プリンタ)は、感熱型の記録対象物(例えば、用紙)に可視像(例えば、印刷画像)を形成する。熱転写型の1つに、ライン熱転写型がある。ライン熱転写型では、主走査方向に配列された複数個の発熱体(サーマルヘッド)を選択的に駆動しながら記録対象物を副走査方向に搬送することで記録対象物の上にドットライン状の印画を行う。
近年、サーマルヘッドの性能や記録対象物材料の品質が向上しており、印刷画像(可視像)の画質が、銀塩写真に見劣りしない程度の画質となりつつある。すなわち、近年の撮像装置(例えば、デジタルカメラ)の進歩に歩調を合わせるように、熱転写型の画像形成装置が進歩しつつある。
そこで、熱転写型の画像形成装置と撮像装置とが直接的に接続された又は一体構成とされた画像形成システム(例えば、カメラダイレクトプリントシステム)が提案されている。この画像形成システムでは、コンピュータ等の情報処理装置を介することなく、撮像された画像データに基づく画像を直接的に画像形成装置から出力することができる。
特許文献1に示す画像形成システムでは、撮像装置で撮像された画像は、一旦、撮像装置内の記録媒体に保存される。次に、ユーザは、記録媒体に保存された画像を撮像装置のディスプレイに表示させるとともに、表示された画像に基づいて、出力したい画像を選択する。ユーザは、出力したい画像を選択した後に、撮像装置の操作手段に割り付けられた出力指示キーを押下する。これによって、選択された画像データが撮像装置から画像形成装置に転送される。画像形成装置では、受け取った画像データに対して出力可能な形式となるようにデータ処理を施した後、記録対象物上に印刷出力する。
特開平10-243327号公報
特許文献1に示す画像形成システムでは、熱転写型の画像形成装置において、撮像装置で撮影したデータを印刷する場合、Y
,M,C,オーバーコートの順でインクリボンを走査させ、記録対象物にインクリボンのインクを熱転写させる。
画像形成装置は、画像を印画する際に、階調の連続性を保証する為、形成手段(例えば、サーマルヘッド)の駆動速度を一定に保つことが多い。また、画像形成装置は、画像を印画する際に、階調の連続性を保証する為、画像データに応じた画像を記録対象物に形成する形成手段の印画動作パターンを一定に保つことが多い。
しかし、絵などの多値の画像に適した形成手段の駆動速度及び印画動作パターンと文字などの2値の画像に適した形成手段の駆動速度及び印画動作パターンとは異なる。このため、画像形成装置により画像を記録対象物に形成する際の画質及び速度が全体として低下することがある。例えば、多値の画像に適した形成手段の駆動速度及び印画動作パターンで画像全体が印画された場合、2値の画像を形成する際の速度が低下する。あるいは、例えば、2値の画像に適した形成手段の駆動速度及び印画動作パターンで画像全体が印画された場合、多値の画像の画質が低下する。
本発明は、多値領域と2値領域とを含む画像を記録対象物に形成する際の画質及び速度を全体として向上できる画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1側面に係る画像形成装置は、画像データに応じた画像を熱転写型の画像形成方式により記録対象物に印画する形成手段と、前記画像データに応じた画像が多値の階調を示す多値領域と2値の階調を示す2値領域とを含むか否かを判別する判別手段と、前記判別手段が判別した結果に基づいて、前記形成手段の駆動速度及び印画動作パターンを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像データに応じた画像が前記多値領域と前記2値領域とを含むと前記判別手段が判別する場合、前記多値領域について第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで印画し前記2値領域について第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御し、前記判別手段は、さらに、前記多値領域と前記2値領域との間の余白の幅が閾値以上であるか否かを判別し、前記制御手段は、前記余白の幅が前記閾値以上であると前記判別手段が判別する場合、前記形成手段が前記余白を通過する期間において、前記第1の駆動速度及び前記第1の印画動作パターンと前記第2の駆動速度及び前記第2の印画動作パターンとを切り替えるように、前記形成手段を制御し、前記余白の幅が前記閾値より小さいと前記判別手段が判別する場合、前記多値領域と前記2値領域とに対して同一の駆動速度で印画するように、前記形成手段を制御し、前記第1の駆動速度は、前記第2の駆動速度より遅く、前記第2の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が前記第1の印画動作パターンよりも大きいことを特徴とする。
本発明の第3側面に係る画像形成システムは、被写体を撮像して画像データを生成する撮像装置と、前記撮像装置から前記画像データを受信する本発明の第1側面又は第2側面に係る画像形成装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の第4側面に係る画像形成装置の制御方法は、画像データに応じた画像を熱転写型の画像形成方式により記録対象物に印画する形成手段を有する画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置の判別手段が、前記画像データに応じた画像が多値の階調を示す多値領域と2値の階調を示す2値領域とを含むか否かを判別する判別ステップと、前記画像形成装置の制御手段が、前記判別ステップで判別した結果に基づいて、前記形成手段の駆動速度及び印画動作パターンを制御する制御ステップと、を備え、前記制御ステップにおいて前記制御手段は、前記画像データに応じた画像が前記多値領域と前記2値領域とを含むと前記判別ステップで判別する場合、前記多値領域について第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで印画し前記2値領域について第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御し、前記判別ステップにおいて前記判別手段は、さらに、前記多値領域と前記2値領域との間の余白の幅が閾値以上であるか否かを判別し、前記制御ステップにおいて前記制御手段は、前記余白の幅が前記閾値以上であると前記判別ステップで判別する場合、前記形成手段が前記余白を通過する期間において、前記第1の駆動速度及び前記第1の印画動作パターンと前記第2の駆動速度及び前記第2の印画動作パターンとを切り替えるように、前記形成手段を制御し、前記余白の幅が前記閾値より小さいと前記判別ステップで判別する場合、前記多値領域と前記2値領域とに対して同一の駆動速度で印画するように、前記形成手段を制御し、前記第1の駆動速度は、前記第2の駆動速度より遅く、前記第2の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が前記第1の印画動作パターンよりも大きい
ことを特徴とする。
本発明によれば、多値領域と2値領域とを含む画像を記録対象物に形成する際の画質及び速度を全体として向上できる。
本発明の実施形態に係る画像形成システム100を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システム100の構成図である。
画像形成システム100は、例えば、カメラダイレクトプリントシステムである。画像形成システム100は、撮像装置1と画像形成装置3とを備える。撮像装置1と画像形成装置3とは、専用ケーブル2で接続されている。専用ケーブル2は、例えば、ビデオコンポジットケーブルである。
撮像装置1は、被写体を撮像して画像データを生成する。撮像装置1は、画像データをJPEG方式などで圧縮して後述の記録媒体に保存する。また、撮像装置1は、専用ケーブル2を介して、画像形成装置3へ画像データを送信する。撮像装置1は、例えば、デジタルカメラである。
画像形成装置3は、専用ケーブル2を介して、撮像装置1から画像データを受信する。画像形成装置3は、JPEG方式などで圧縮された画像ファイル(画像データ)を受信した場合、画像ファイル(画像データ)の伸長、リサイズ、出力データ作成等の画像処理を行う。画像形成装置3は、画像データに応じた画像を記録対象物に形成する。画像形成装置3は、例えば、熱転写型のプリンタである。記録対象物は、例えば、熱転写用紙である。画像データに応じた画像は、例えば、印刷画像である。
次に、撮像装置1の外観構成を、図1及び図2を用いて説明する。図2は、撮像装置1の外観構成を示す図である。
撮像装置1は、図1に示すレンズ1aが配された面と反対側の面に、図2に示す操作部4及びLCD5を備える。
操作部4は、出力パターンや出力対象画像、出力指定枠、記録対象物サイズ等を選択するための指示をユーザからそれぞれ受け付ける複数のボタンを含む(図2参照)。
LCD5は、その操作内容を確認するための画面を表示することができる。
次に、撮像装置1の構成を、図3を用いて説明する。図3は、撮像装置1の構成図である。
撮像装置1は、CCD20、CPU21、画像処理部22、Flash ROM23、SDRAM24、コネクタ26、LCD5、LCDドライバ28、通信制御部29、操作部4を備える。
CCD20は、レンズを通して結像された画像を電気信号(アナログ)に変換する。
CPU21は、撮像装置1のシステム制御や演算処理を司る。
画像処理部22は、CCD20から送られてきた電気信号を処理するための画像処理エンジン等に従った画像処理を行う。画像処理部22は、例えば、撮像された画像データに対する圧縮の処理を行う。画像処理部22は、例えば、電気信号(アナログ)を電気信号(デジタル)へ変換する。
Flash ROM23は、撮像装置1のシステム制御用プログラムを格納する。
SDRAM24は、画像データを一時的に保存したりデータ処理の作業用に用いられる。
コネクタ26は、記録媒体25を撮像装置1に装着するためのインターフェースである。記録媒体25は、画像ファイル(画像データ)を保持する。記録媒体25は、例えば、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ)などのメモリーカードである。
LCD5は、撮像装置1での撮影画像や操作メニューを表示する。
LCDドライバ28は、LCD5を駆動する。
通信制御部29は、接続される画像形成装置3と間での通信を制御する。
操作部4は、ユーザによる指示入力が行われる。
次に、画像形成装置3の構成を、図4を用いて説明する。図4は、画像形成装置3の構成図である。
画像形成装置3は、CPU34、画像処理部35、記憶部39、SDRAM40、コネクタ42、LCD43、LCDドライバ44、通信制御部36、操作部37、形成部(形成手段)32、及び制御部33を備える。画像形成装置3は、ヘッド温度センサ38、及び環境温度センサ31を備える。
CPU34は、画像形成装置3のシステム制御や演算処理を司る。CPU34は、判別部47を含む。判別部47は、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むか否かを判別する。多値領域は、多値の階調を示す領域である。2値領域は、2値の階調を示す領域である。すなわち、判別部47は、画像データに応じた画像が複数の参照レイアウト情報のいずれに合致するかを判別する。判別部47は、画像データに応じた画像が後述の複数の参照レイアウト情報のいずれかに合致すると判断する場合、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むと判別する。
判別部47は、さらに、多値領域と2値領域との間の余白の幅が閾値以上であるか否かを判別する。すなわち、判別部47は、余白の幅が閾値以上であると判断する場合、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むと判別する。
画像処理部35は、撮像装置1から送られてきた画像データ、記録媒体25から取得した画像データを処理する画像処理エンジン等からなる。画像処理部35は、撮像装置1側から送信された画像データ、またはコネクタ42を介して記録媒体25から取得した画像データに対する解凍等の各種画像処理を行い印画用の画像データを生成する。
記憶部39は、多値領域と2値領域とを含む画像をそれぞれ示す複数の参照レイアウト情報(図8〜図10参照)を記憶する。記憶部39は、さらに、複数の参照レイアウト情報のそれぞれを識別する情報と、複数の駆動速度及び複数の印画動作パターンとが対応付けられたパラメータテーブル(図11参照)を記憶する。複数の駆動速度及び複数の印画動作パターンは、多値領域に対する駆動速度及び印画動作パターンと、2値領域に対する駆動速度及び印画動作パターンとを含む。また、記憶部39は、画像形成装置3のシステム制御用プログラムを格納する。記憶部39は、例えば、フラッシュメモリーなどの不揮発性記憶媒体である。
SDRAM40は、画像データを一時的に保存したり、データ処理の作業用に用いる。
コネクタ42は、記録媒体41が装着されるためのインターフェースである。例えば、記録媒体41は、データファイルを保存しておく。記録媒体41は、例えば、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ)などのメモリーカードである。
LCD43は、画像形成装置3での撮影画像や操作メニューなどを表示する。
LCDドライバ44は、LCD43を駆動する。
通信制御部36は、接続される撮像装置1との通信を制御する。
操作部37は、ユーザによる指示入力を受け付ける。
形成部32は、画像データに応じた画像を記録対象物に形成する。形成部32は、例えば、サーマルヘッドである。例えば、形成部32は、制御部33から供給された電気信号を熱エネルギーに変換し、印画紙(熱転写用紙)に記録を行う。
制御部33は、判別部47が合致すると判別した参照レイアウト情報に対応する複数の駆動速度及び印画動作パターンを決定する。制御部33は、多値領域について決定された駆動速度及び印画動作パターンで印画し2値領域について決定された駆動速度及び印画動作パターンで印画するように、形成部32を制御する。すなわち、制御部33は、画像処理部35で変換された画像データを電気信号に変換し形成部32に出力する。これにより、制御部33は、形成部32を駆動する。
例えば、制御部33は、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むと判別部47が判別したことを示す情報を受け取る。このとき、制御部33は、多値領域について第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで印画し2値領域について第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで印画するように、形成部を制御する。
ここで、第1の駆動速度は、第2の駆動速度より遅い。第の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が第の印画動作パターンよりも大きい。
制御部33は、多値領域と2値領域と間の余白の幅が閾値以上であると判別部47が判別したことを示す情報を受け取る。このとき、制御部33は、形成部32が余白を通過する期間において、第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンと第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンとを切り替えるように、形成部32を制御する。制御部33は、余白の幅が閾値より小さいであると判別部47が判別する場合、多値領域と2値領域とについて第3の駆動速度及び第3の印画動作パターンで印画するように、形成部32を制御する。
ここで、第3の駆動速度は、第1の駆動速度と第2の駆動速度との間の値である。第3の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が第1の印画動作パターンと第2の印画動作パターンとの間の値である。このように、多値領域と2値領域と間の余白の幅が閾値より小さいである場合、駆動速度及び印画動作パターンを切り替えるのにその余白の幅が十分でないので、駆動速度及び印画動作パターンを多値領域と2値領域との両方に対してある程度適したものとする。
ヘッド温度センサ38は、形成部32の温度を計測する。
環境温度センサ31は、形成部32の周囲の環境温度を測定する。
次に、形成部32及び制御部33の詳細構成を、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6は、形成部32及び制御部33の詳細構成を示す図である。
形成部32は、ヘッド部45及びドライバIC部46を含む。
ヘッド部45は、インクリボンIR1を走査するための主走査方向に沿って延びている。ヘッド部45は、画像の各画素に対応した位置に複数の発熱抵抗体451,452,・・・を含む。
ドライバIC部46は、ヘッド部45に沿って延びている。ドライバIC部46は、複数の発熱抵抗体451,452,・・・のそれぞれに電流を供給するための複数のスイッチ部461,462,・・・を含む。複数のスイッチ部461,462,・・・には、それぞれ、制御部33が接続されている。
制御部33は、Strobe、Latch、Shift Clock、及びDk(k=1,2,・・・)の信号を各スイッチ部461,・・・に供給する。すなわち、制御部33は、複数のスイッチ部461,・・・を介して複数の発熱抵抗体451,・・・のそれぞれをオンオフさせる回数及び時間の少なくとも一方を制御する。これにより、制御部33は、第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンと第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンとのいずれかで画像を形成するように、形成部32を制御する。
また、制御部33は、複数の発熱抵抗体451,・・・をオンオフ制御することで、1画素の階調を表現する。本実施形態において、制御部33は、隣接する発熱抵抗体451,・・・を同時に発熱させることはせずに、奇数番目の画素に対応した発熱抵抗体と偶数番目の画素に対応した発熱抵抗体とが交互に時分割で間欠的に発熱するように、制御する。このような形成部32の制御手法を駆動モード(印画動作パターン)と呼ぶことにする。
ここで、画像形成装置3では、駆動部(図示せず)により、記録対象物RO1及びインクリボンIR1を、図6に示すように、主走査方向と交差する方向である副走査方向に駆動する。同時に、制御部33は、データ信号Dk等に応じて形成部32の発熱抵抗体451,・・・をオンオフ制御するので、インクリボンIR1のインクが記録対象物RO1に熱転写される。これにより、形成部32は、画像データ(Dk)に応じた画像を記録対象物RO1に形成する。
このように、本実施形態の画像形成装置3の形成部32は、熱転写型の画像形成方式を採用しており、特に昇華型の画像形成方式を採用している。ここで、熱転写型の画像形成方式と、他の画像形成方式すなわちインクジェット型の画像形成方式とを比較する。インクジェット型の画像形成装置は、1つの画素を形成する際、複数の小ノズルから、データ上の1画素よりも小さな液滴を記録対象物へ着弾させて誤差拡散等の手法により各画素の画像のみかけ上の解像度と階調性とを得る。
これに対し、昇華型の画像形成装置3は、1画素毎に1つの発熱抵抗体451,・・・を複数回オンオフさせることで1つの画素を形成する。画像形成装置3は、発熱抵抗体451,・・・をオンオフすることで制御可能な熱の値を容易に変更でき、一つの画素に対する階調性を多く取る事ができる。これにより、昇華型の画像形成装置3によれば、インクを噴射するインクジェット型のような、記録対象物に付着するときのにじみが出にくく、写真印刷のような細かい階調表現が可能である。
次に、画像形成システム100が記録対象物に画像を形成する際の処理の流れを、図7を用いて説明する。図7は、画像形成システム100が記録対象物に画像を形成する際の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップA1では、撮像装置1側の操作部4が、ユーザから、不図示の印画指示ボタン等を介して印刷を所望する画像を選択する指示を受け付ける。また、操作部4は、各種の印刷条件を設定するための指示を受け付け、出力動作を開始するための指示を受け付ける。
ステップA2では、撮像装置1が、ステップA1で設定された各種印刷設定で、画像形成装置3に印刷し始めるように要求する。画像形成装置3は、印刷に必要な画像ファイルのサイズ等の情報を撮像装置1側に要求する。それに応じて、撮像装置1は、画像形成装置3側へ、ファイル情報(画像ファイルの属性情報)を送信する。画像形成装置3は、送信されたファイル情報に基づいて、実際の画像データを撮像装置1に要求する。撮像装置1は、その要求に応じて、画像形成装置3へ画像データを送信する。
ステップA3では、画像形成装置3が、送信されてきた画像データに付随して記録されている属性情報であるExif拡張タグに基づいて、画像種別の判定を行う。すなわち、画像形成装置3の判別部47(図4参照)は、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むか否かを判別する。
例えば、判別部47は、画像データに応じた画像が多値領域のみの画像であることをExif拡張タグが示している場合、その画像が多値領域と2値領域とを含まないと判別する。
例えば、判別部47は、画像データに応じた画像が2値領域のみの画像であることをExif拡張タグが示している場合、その画像が多値領域と2値領域とを含まないと判別する。
例えば、判別部47は、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むことをExif拡張タグが示している場合、さらに、多値領域と2値領域との間の余白の幅が閾値以上であるか否かを判別する。判別部47は、その余白の幅が閾値以上であると判別する場合、その画像が多値領域と2値領域とを含むと判別する。また、判別部47は、その余白の幅が閾値より小さいであると判別する場合、その画像が多値領域と2値領域とを含まないと判別する。
判別部47は、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むと判別した場合、処理をステップA4へ進め、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含まないと判別した場合、処理をステップA9へ進める。
ステップA4では、画像形成装置3が、レイアウト判別を行う。すなわち、画像形成装置3の判別部47は、記憶部39にアクセスして、複数の参照レイアウト情報を取得する。判別部47は、画像データが示す画像と、各参照レイアウト情報が示す画像(図8〜図10参照)とのパターンマッチングを行い、画像データに応じた画像が複数の参照レイアウト情報のいずれかに合致するか否かを判断する。
例えば、判別部47は、画像データに応じた画像が左右に約50:50の比率で多値領域と2値領域とを含むと判別する場合、その画像が図8に示す「カレンダー用レイアウト」に合致すると判断する。この場合、判別部47は、画像データに応じた画像が複数の参照レイアウト情報のいずれかに合致すると判断する。
例えば、判別部47は、画像データに応じた画像が左上と右とに約30:70の比率で多値領域と2値領域とを含むと判別する場合、その画像が図9に示す「レター用レイアウト」に合致すると判断する。この場合、判別部47は、画像データに応じた画像が複数の参照レイアウト情報のいずれかに合致すると判断する。
例えば、判別部47は、画像データに応じた画像が左右に約80:20の比率で多値領域と2値領域とを含むと判別する場合、その画像が図10に示す「絵日記用レイアウト」に合致すると判断する。この場合、判別部47は、画像データに応じた画像が複数の参照レイアウト情報のいずれかに合致すると判断する。
そして、判別部47は、判別した結果の情報を制御部33へ供給する。
ステップA5では、画像形成装置3の制御部33が、判別部47が判別した結果の情報を判別部47から受け取る。また、制御部33は、記憶部39にアクセスし、パラメータテーブルを取得する。パラメータテーブルは、複数の参照レイアウト情報のそれぞれを識別する情報(C1)と、駆動速度及び印画動作パターン(C2)とが対応付けられた情報である(図11参照)。制御部33は、判別部47が判別した結果とパラメータテーブルとに基づいて、画像の各画素に対する駆動速度及び印画動作パターンを決定する。
例えば、制御部33は、画像データに応じた画像が「カレンダー用レイアウト」(図8参照)に合致すると判別した場合、図11に示すパラメータテーブルにおいて「Calender」に対応する駆動速度及び印画動作パターンに決定する。すなわち、制御部33は、多値領域に対して駆動速度「0.65」及び印画動作パターン「Pattern3」を決定し、2値領域に対して駆動速度「1.00」及び印画動作パターン「Pattern1」を決定する。
例えば、制御部33は、画像データに応じた画像が「絵日記用レイアウト」(図10参照)に合致すると判別した場合、図11に示すパラメータテーブルにおいて「Diary」に対応する駆動速度及び印画動作パターンに決定する。すなわち、制御部33は、多値領域に対して駆動速度「0.65」及び印画動作パターン「Pattern2」を決定し、2値領域に対して駆動速度「1.50」及び印画動作パターン「Pattern1」を決定する。
例えば、制御部33は、画像データに応じた画像が「レター用レイアウト」(図9参照)に合致すると判別した場合、図11に示すパラメータテーブルにおいて「Letter」に対応する駆動速度及び印画動作パターンに決定する。すなわち、制御部33は、多値領域に対して駆動速度「0.65」及び印画動作パターン「Pattern3」を決定し、2値領域に対して駆動速度「0.80」及び印画動作パターン「Pattern1」を決定する。
ステップA6では、画像形成装置3が、画像データに応じた印刷データを生成し、実際の印刷処理に入る。すなわち、制御部33は、第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで多値領域の画像を形成し第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。
例えば、制御部33は、駆動速度「0.65」及び印画動作パターン「Pattern3」で多値領域の画像を形成し駆動速度「1.00」及び印画動作パターン「Pattern1」で2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。
あるいは、例えば、制御部33は、駆動速度「0.65」及び印画動作パターン「Pattern2」で多値領域の画像を形成し駆動速度「1.50」及び印画動作パターン「Pattern1」で2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。
あるいは、例えば、制御部33は、駆動速度「0.65」及び印画動作パターン「Pattern3」で多値領域の画像を形成し駆動速度「0.80」及び印画動作パターン「Pattern1」で2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。
なお、画像形成装置3は、印刷途中のモータ加速領域(多値領域と2値領域との間の余白、図14参照)で駆動速度と印画動作パターンとの切り替えを行う。
ステップA9では、画像形成装置3が、出力途中での出力駆動速度及び印画動作パターンの変更を行わずに、印刷データを生成し、通常の印刷処理を行う。すなわち、制御部33は、一定の駆動速度及び一定の印画動作パターンで画像を形成するように、形成部32を制御する。
例えば、制御部33は、余白の幅が閾値より小さいであると判別部47が判別した場合、第3の駆動速度及び第3の印画動作パターンで多値領域と2値領域との画像を形成するように、形成部32を制御する。
つまり、多値領域と2値領域とを同一の駆動速度で画像を形成することで、画像形成の途中で速度変化することによる画像濃度のムラが発生するなどの不都合を防止する。
ここで、第3の駆動速度は、第1の駆動速度と第2の駆動速度との間の値である。第3の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が第1の印画動作パターンと第2の印画動作パターンとの間の値である。
このようにすることで、多値領域と2値領域の両方に対して一様に平均的な画質で画像を形成することが出来る。
ステップA8では、撮像装置1のLCD5または画像形成装置3のLCD43に、印刷の終了を通知するためのメッセージが表示される。これにより、ユーザは、印刷処理が終了したことを把握することができる。
なお、図7に示す処理は、画像形成装置3に装着された記録媒体41に記録された画像データに応じた画像の画像を形成する場合でも同様に行われる。
次に、印画動作パターンについて、図12及び図13を用いて説明する。図12及び図13は、印画動作パターンを説明するための図である。
図12は、各印画動作パターンにおいて、隣り合う2つの発熱抵抗体がオンオフ制御されてインクリボンのインクが記録対象物にドット状に熱転写された状態を示す。すなわち、図12は、副走査方向が非常に大きく拡大表示された状態を示している。実際の出力結果では、各ドットはある程度重なりを有している。ここで、1画素は、例えば、副走査方向にならぶ最大512個のドットで形成されるものとし、図12にその一部が示されているものとする。
図12は、隣接する2画素を形成するためのドットの列が各印画動作パターンについて示されている。すなわち、隣接する発熱体を同時に発熱することはせず、奇数番目の画素と、偶数番目の画素とを時分割で順番に発熱させている。奇数番目の画素と偶数番目の画素とを時分割で発熱させるので、最大濃度の画像を形成する際には、512ドットのうちの256ドットに対し発熱可能である。
印画動作パターン「Pattern1」は、2つの発熱抵抗体が、連続8ドットを交互に出力する形態である。
印画動作パターン「Pattern2」は、2つの発熱抵抗体が、1ドットを交互に出力する形態である。
印画動作パターン「Pattern3」は、2つの発熱抵抗体が、1ドットを交互に出力する形態である。各発熱抵抗体が3回に1回の割合で間欠的に発熱しないよう制御されている点で、Pattern2と異なっている。
たとえば、Pattern1とPattern2とは、いずれも512ドットのうち、256ドットを出力しているが、見かけの最大濃度とが異なっている。
そして、図13に示されるように、Pattern1は、面密度が上がるにつれて、濃度の立ち上がりが急峻であり、最大濃度も高くなっている。すなわち、印画動作パターン「Pattern1」は、上記の第の印画動作パターンに対応しており、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が、他の印画動作パターン「Pattern2」「Pattern3」よりも大きい。よって、Pattern1は、2値領域(文字)などエッジの効いた画質が必要となる場合に効果的である。また、文字印刷の場合は階調性は問題にならず、微妙な温度制御を必要としない。つまり発熱抵抗体の発熱が急激となり、隣接する発熱抵抗体との温度差を大きくでき、非加熱時の冷却スピードも速くできるので、駆動速度を速くすることが容易である。
Pattern2は、Pattern1よりも面密度が上がるにつれて濃度の立ち上がりが緩やかであり、最大濃度も低くなっている。すなわち、印画動作パターン「Pattern2」は、上記の第3の印画動作パターンに対応しており、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が、印画動作パターン「Pattern1」と「Pattern3」との間である。よって、Pattern2は、自然画像領域中に文字が含まれているような場合に、その自然画部分も文字部分もそれぞれ、ある程度好ましい画質を求める場合に利用するのが良い。また、Pattern2の駆動速度は、Pattern1の駆動速度とPattern3の駆動速度との間にしたほうが良い。
Pattern3は、面密度が上がるにつれて、濃度の立ち上がりがなだらかであり、最大濃度も低くなっている。すなわち、印画動作パターン「Pattern3」は、上記の第の印画動作パターンに対応しており、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が、他の印画動作パターン「Pattern1」「Pattern2」よりも小さい。よって、Pattern3は、多値領域(絵)など階調性が必要となる場合に効果的である。また、この場合、発熱抵抗体を微妙に温度制御することができるので、見た目に各画素の濃度階調が表現可能で、色素の重なりによる微妙な色表現も可能となり、銀塩写真のような階調性豊かな出力を得られる。また、ドット形状が見えにくくなる為、自然画などを印画する場合には粒状感を抑えることが可能となる。
以上のように、絵などの多値の画像に適した駆動速度及び印画動作パターンで多値領域の画像を形成し、文字などの2値の画像に適した駆動速度及び印画動作パターンで2値領域の画像を形成する。これにより、多値領域の画像を階調性豊かなものとすることができ、2値領域の画像をエッジの利いたものとすることができる。この結果、多値領域と2値領域とを含む画像の画像を記録対象物に形成する際に、画像の画質を全体として向上できる。
なお、判別部47は、さらに、画像データに応じた画像において多値領域と2値領域とのいずれにも判別できない判別不可領域が存在するか否かを判別してもよい。このとき、例えば、制御部33は、判別不可領域が存在すると判別部47が判断した場合、第4の駆動速度及び第4の印画動作パターンで判別不可領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。ここで、第4の駆動速度は、第1の駆動速度と第2の駆動速度との間の値である。第4の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が第1の印画動作パターンと第2の印画動作パターンとの間の値である。
また、図7の処理では、ステップA3において、画像に付随する属性情報を参照することで処理を切り替えていたが、図15に示すように使用者の操作により処理を切り替えるように実装しても良い。この場合、画像形成システム100が記録対象物に画像を形成する際の処理の流れが、図15に示すように、次の点で上記の実施形態と異なる。
ステップB2では、画像形成装置3の制御部33が、操作部37が指定指示を受け付けたか否かを判断する。指定指示は、画像データに応じた画像が多値領域と2値領域とを含むか否かを指定するための指示である。制御部33は、操作部37から指定指示を受け取った場合、操作部37が指定指示を受け付けたと判断し、操作部37から指定指示を受け取らなかった場合、操作部37が指定指示を受け付けなかったと判断する。制御部33は、操作部37が指定指示を受け付けたと判断した場合、処理をステップB3へ進め、操作部37が指定指示を受け付けなかったと判断した場合、処理をステップB9へ進める。
ステップB3では、撮像装置1が、指定指示に応じて、ステップA1で設定された各種印刷設定で、画像形成装置3に印刷し始めるように要求する。画像形成装置3は、印刷に必要な画像ファイルのサイズ等の情報を撮像装置1側に要求する。それに応じて、撮像装置1は、画像形成装置3側へ、ファイル情報(画像ファイルの属性情報)を送信する。画像形成装置3は、送信されたファイル情報に基づいて、実際の画像データを撮像装置1に要求する。撮像装置1は、その要求に応じて、画像形成装置3へ画像データを送信する。 ステップB6では、制御部33が、指定指示に応じて、第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで多値領域の画像を形成し第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。
ステップB9では、撮像装置1が、通常通りに、ステップA1で設定された各種印刷設定で、画像形成装置3に印刷し始めるように要求する。画像形成装置3は、印刷に必要な画像ファイルのサイズ等の情報を撮像装置1側に要求する。それに応じて、撮像装置1は、画像形成装置3側へ、ファイル情報(画像ファイルの属性情報)を送信する。画像形成装置3は、送信されたファイル情報に基づいて、実際の画像データを撮像装置1に要求する。撮像装置1は、その要求に応じて、画像形成装置3へ画像データを送信する。
また、図7に示すステップA9において、画像形成装置3の制御部33は、多値領域と2値領域との間の余白(モータ加速領域、図14参照)の幅が閾値より小さいであると判別部47が判別する場合、多値領域の面積と2値領域の面積とを比較しても良い。例えば、制御部33は、
(多値領域の面積)/(2値領域の面積)
≧1・・・数式1
が満たされるか否かを判断する。制御部33は、数式1が満たされると判断する場合、第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで多値領域及び2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。制御部33は、数式1が満たされないと判断する場合、第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで多値領域及び2値領域の画像を形成するように、形成部32を制御する。これにより、画像の画質が全体として低下することを抑制できる。
本発明の実施形態に係る画像形成システム100の構成図。 撮像装置1の外観構成を示す図。 撮像装置1の構成図。 画像形成装置3の構成図。 形成部32及び制御部33の詳細構成を示す図。 形成部32及び制御部33の詳細構成を示す図。 画像形成システム100が記録対象物に画像を形成する際の処理の流れを示すフローチャート。 参照レイアウト情報を示す図。 参照レイアウト情報を示す図。 参照レイアウト情報を示す図。 パラメータテーブルを示す図。 印画動作パターンを説明するための図。 印画動作パターンを説明するための図。 モータ加速領域を説明するための図。 画像形成システム100が記録対象物に画像を形成する際の処理の流れを示すフローチャート(変形例)。
符号の説明
1 撮像装置
3 画像形成装置
32 形成部
33 制御部
34a 判別部
37 操作部
451等 発熱抵抗体
461等 スイッチ部
100 画像形成システム

Claims (7)

  1. 画像データに応じた画像を熱転写型の画像形成方式により記録対象物に印画する形成手段と、
    前記画像データに応じた画像が多値の階調を示す多値領域と2値の階調を示す2値領域とを含むか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段が判別した結果に基づいて、前記形成手段の駆動速度及び印画動作パターンを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記画像データに応じた画像が前記多値領域と前記2値領域とを含むと前記判別手段が判別する場合、前記多値領域について第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで印画し前記2値領域について第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御し、
    前記判別手段は、さらに、前記多値領域と前記2値領域との間の余白の幅が閾値以上であるか否かを判別し、
    前記制御手段は、
    前記余白の幅が前記閾値以上であると前記判別手段が判別する場合、前記形成手段が前記余白を通過する期間において、前記第1の駆動速度及び前記第1の印画動作パターンと前記第2の駆動速度及び前記第2の印画動作パターンとを切り替えるように、前記形成手段を制御し、
    前記余白の幅が前記閾値より小さいと前記判別手段が判別する場合、前記多値領域と前記2値領域とに対して同一の駆動速度で印画するように、前記形成手段を制御し、
    前記第1の駆動速度は、前記第2の駆動速度より遅く、
    前記第2の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が前記第1の印画動作パターンよりも大きい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記余白の幅が前記閾値より小さいと前記判別手段が判別する場合、前記多値領域と前記2値領域とについて第3の駆動速度及び第3の印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御し、
    前記第3の駆動速度は、前記第1の駆動速度と前記第2の駆動速度との間の値であり、
    前記第3の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が前記第1の印画動作パターンと前記第2の印画動作パターンとの間の値である
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記判別手段は、さらに、前記画像データに応じた画像において前記多値領域と前記2値領域と前記余白とのいずれにも判別できない判別不可領域が存在するか否かを判別し、
    前記制御手段は、前記判別不可領域が存在すると前記判別手段が判断した場合、前記判別不可領域について第4の駆動速度及び第4の印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御し、
    前記第4の駆動速度は、前記第1の駆動速度と前記第2の駆動速度との間の値であり、
    前記第4の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が前記第1の印画動作パターンと前記第2の印画動作パターンとの間の値である
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記多値領域と前記2値領域とを含む画像をそれぞれ示す複数の参照レイアウト情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記判別手段は、前記画像データに応じた画像が前記複数の参照レイアウト情報のいずれかに合致すると判断する場合、前記画像データに応じた画像が前記多値領域と前記2値領域とを含むと判別する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記憶手段は、さらに、前記複数の参照レイアウト情報のそれぞれについて、参照レイアウト情報を識別する情報と、前記多値領域に対する駆動速度及び印画動作パターンと、前記2値領域に対する駆動速度及び印画動作パターンと、が対応付けられたパラメータテーブルを記憶し、
    前記判別手段は、前記画像データに応じた画像が前記複数の参照レイアウト情報のいずれに合致するかを判別し、
    前記制御手段は、前記判別手段が合致すると判別した参照レイアウト情報に対応する前記多値領域に対する駆動速度及び印画動作パターンと前記2値領域に対する駆動速度及び印画動作パターンとを決定し、前記多値領域について決定された駆動速度及び印画動作パターンで印画し前記2値領域について決定された駆動速度及び印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 被写体を撮像して画像データを生成する撮像装置と、
    前記撮像装置から前記画像データを受信する請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  7. 画像データに応じた画像を熱転写型の画像形成方式により記録対象物に印画する形成手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置の判別手段が、前記画像データに応じた画像が多値の階調を示す多値領域と2値の階調を示す2値領域とを含むか否かを判別する判別ステップと、
    前記画像形成装置の制御手段が、前記判別ステップで判別した結果に基づいて、前記形成手段の駆動速度及び印画動作パターンを制御する制御ステップと、
    を備え、
    前記制御ステップにおいて前記制御手段は、前記画像データに応じた画像が前記多値領域と前記2値領域とを含むと前記判別ステップで判別する場合、前記多値領域について第1の駆動速度及び第1の印画動作パターンで印画し前記2値領域について第2の駆動速度及び第2の印画動作パターンで印画するように、前記形成手段を制御し、
    前記判別ステップにおいて前記判別手段は、さらに、前記多値領域と前記2値領域との間の余白の幅が閾値以上であるか否かを判別し、
    前記制御ステップにおいて前記制御手段は、
    前記余白の幅が前記閾値以上であると前記判別ステップで判別する場合、前記形成手段が前記余白を通過する期間において、前記第1の駆動速度及び前記第1の印画動作パターンと前記第2の駆動速度及び前記第2の印画動作パターンとを切り替えるように、前記形成手段を制御し、
    前記余白の幅が前記閾値より小さいと前記判別ステップで判別する場合、前記多値領域と前記2値領域とに対して同一の駆動速度で印画するように、前記形成手段を制御し、
    前記第1の駆動速度は、前記第2の駆動速度より遅く、
    前記第2の印画動作パターンは、単位駆動量当たりの印画濃度の変化量が前記第1の印画動作パターンよりも大きい
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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