JP4999735B2 - 半導体装置の検査装置、及び半導体装置の検査方法 - Google Patents

半導体装置の検査装置、及び半導体装置の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置を検査するためのプローブを具えた検査装置に関し、特にプローブの配列構造に関する。
近年、ICの微細化に対する要求に対応するために、いわゆるCSP(Chip Size Package)と呼ばれる技術によって素子がパッケージされた半導体装置が周知である。このCSPによる半導体装置を、例えば実装基板に実装する場合には、半導体装置のパッケージの裏面に行列状に配列された球欠状の外部端子(以下、球欠状端子とも称する)と、実装基板の外部端子とを接続することによって電気的な導通を図る。
ところで、周知の通り、半導体装置は、実装基板に実装される前において、電気的特性の検査が行われる。すなわち、上述したCSPによる半導体装置を、チップ毎に検査基板と電気的に接続し、これら半導体装置及び検査基板間において検査信号の授受を行い、所定の電気的特性を検査する。このとき、半導体装置と検査基板とを電気的に接続するために、半導体装置及び検査基板間に、導電性接触子(以下、単に接触子とも称する)を具えたプローブを設置する。そして、プローブの接触子と半導体装置の球欠状端子とを接触させることによって、半導体装置と検査基板とを電気的に接続する。
ここで、上述の検査を行う際に、いわゆるケルビン測定と呼称される測定方法によって、接触子と球欠状端子とを接続し、電気的特性を検査する技術が周知である(例えば、特許文献1参照)。
ケルビン測定では、各球状端子に対して、電圧及び電圧を印加するためのフォース接触子と、電圧及び電流を測定するためのセンス接触子を含む2つの接触子をそれぞれ接続する。そして、ケルビン測定では、例えば特許文献1に開示のように、上述したフォース接触子及びセンス接触子のそれぞれを、これら各一対の接触子が横並びとなるように各球欠状端子の表面に接触させて、電気的特性の検査を行う。
このように、ケルビン測定では、電圧及び電圧の印加と電圧及び電流の測定とをそれぞれ個別の接触子で行うことによって、接触子及び球欠状端子間の接触抵抗を軽減することができる。そのため、ケルビン測定は、例えば球欠状端子からの出力電流特性の測定や、パッケージ内部の抵抗測定の測定等を行うに際に特に有効である。
また、ケルビン測定において用いられる周知のプローブがある(例えば特許文献2参照)。
特許文献2では、針状のフォース接触子と、このフォース接触子を同心円状に囲む筒状のセンス接触子を具えたプローブが開示されている。この特許文献2に開示のプローブは、ケルビン測定を行うに際し、上述した横並びにフォース接触子及びセンス接触子を配置する形態とは異なり、フォース接触子及びフォース接触子を囲むように具えられたセンス接触子とを一体的に具えている。そのため、特許文献2に開示のプローブは、上述したフォース接触子及びセンス接触子が横並びに配置された配置形態のプローブと比して、球欠状端子にプローブを接触させる際に、球欠状端子の表面から接触子がはみ出す可能性が低く、極端に小型化したパッケージを測定する場合にも対応が可能である。
特開平11−064385号公報 特開2002−228682号公報
しかしながら、例えば特許文献1に開示のプローブにおいて、一対のフォース接触子及びセンス接触子を、行列状に配列した球欠状端子の行方向または列方向のいずれか一方向に沿って横並びとなるように配列し、各球欠状端子と各一対の接触子を接触させる際に、これら球欠状端子及び接触子間に位置ずれが生じた場合、接触子の荷重が各球欠状端子の一方向に加わる。
球欠状端子及び接触子間の位置ずれとは、球欠状端子に接触子を接触させる好適な位置、すなわち、各接触子からの荷重が、対応する各球欠状端子に対して均等に加わる位置からずれることをいう。そして、一対のフォース接触子及びセンス接触子を一方向に沿って横並びとなるように配列した場合、チップ内の各対応する球欠状端子及び接触子において、この位置ずれが一方向に生じる。
このように、球欠状端子及び接触子間の位置ずれに起因して、接触子の荷重が各球欠状端子の一方向に加わると、例えば、球欠状端子及び接触子間の接触不良、接触子が球欠状端子を破損することによる、球欠状端子の外観異常等の問題が生じる。
また、ケルビン測定が行われる際には、半導体装置は、チップ単位で、一体的なフィルム面に、貼り付いた状態で載置されて搬送される。そして、チップ毎に球欠状端子に接触子を接触させて、電気的特性の検査が行われる。そのため、あるチップを検査時において球欠状端子及び接触子間の位置ずれが生じた場合、上述した一方向の荷重の影響がフィルムを介して、その後に検査が行われるチップにまで及ぶ。その結果、上述の接触不良及び/または外観異常等の問題は、単一のチップのみならず、フィルム面に載置された各チップに連鎖的に生じる。
また、特許文献2では、このようなプローブの配列に起因した、接触不良及び/または外観異常等の問題について言及されていない。そのため、特許文献2に開示のプローブについても、行列状に配列した球欠状端子に対応させて、フォース接触子及びセンス接触子を具えたプローブを配列した場合に、上述の接触不良及び/または外観異常等の問題が発生する恐れがある。
この発明の目的は、ケルビン測定によって半導体装置の電気的特性を検査する場合に、球欠状端子及び接触子間の位置ずれにより、接触子の荷重が球欠状端子の一方向に加わることを防止するプローブの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置、及びこの配列構造において配列されたプローブによって半導体装置を検査する方法を提案することにある。
上述の目的の達成を図るため、この発明による半導体装置の検査装置、及び半導体装置の検査方法は、以下の特徴を有する。
この発明の第1の要旨による半導体装置の検査装置は、複数個のケルビン測定用のプローブを、ターゲットの配列に対応させて、行列状に配列して成るプローブの配列構造において配列されたプローブを具える。各プローブは、同一配置形態で配設された2つの導電性接触子を有しており、行及び列方向にそれぞれ隣接する2つのプローブ同士の各導電性接触子の配置形態の向きは、90°回転した関係であり、かつ斜め方向に隣接する2つのプローブ同士の各導電性接触子の配置形態の向きは、180°回転した関係で配設されている。各2つの導電性接触子は、球体をパッケージ面で切り取った一部である球欠状のターゲットに対し、ターゲットの同一直径上であって、ターゲットの頂点を挟んで対向し、かつ頂点からの距離が互いに等しい位置に、ターゲットの頂点、及びターゲットとパッケージ面との境界以外のターゲットの面上で接触するように配設されている。
また、この発明の第の要旨による半導体装置の検査方法は、第1の要旨によるプローブの配列構造のプローブの配列構造において配列されたプローブと、ターゲットとを接触させてケルビン測定を行う。
この発明に係る半導体装置の検査装置、及び検査方法によれば、複数個のプローブは、それぞれ同一配置形態で配設された複数個の導電性接触子を有している。そして、行及び列方向に隣接する2つのプローブは、各導電性接触子の配置形態の向きが90°回転した関係であり、斜め方向に隣接する2つのプローブは、各導電性接触子の配置形態の向きが180°回転した関係である。このような関係でプローブを配列することによって、行及び列方向に隣接する2つのプローブでは、それぞれ90°回転した方向に荷重が加わる。そのため、行または列方向に加わる荷重が、行及び列方向に隣接する2つのプローブ同士で相殺される。更に、斜め方向に隣接する2つのプローブが、各導電性接触子の配置形態の向きが180°回転した関係であるため、導電性接触子とターゲットとを接触させた際に、導電性接触子の荷重が各ターゲットの一方向に加わることがなく、チップ内の各ターゲットに渡って分散される。
従って、導電性接触子の荷重が各ターゲットの一方向に加わることによる、接触不良、または外観異常等の問題を防止することができる。
以下、図面を参照して、この発明に係るプローブの配列構造について説明する。なお、各図は、この発明が理解できる程度に、各構成要素の形状、大きさ、及び配置関係を概略的に示してあるに過ぎない。従って、この発明の構成は、何ら図示の構成例にのみ限定されるものではない。
〈第1の実施の形態〉
第1の実施の形態では、2つの接触子を具えたプローブでケルビン測定を行うためのプローブの配列構造、この配列構造において配列されたプローブを具える検査装置、及びこの配列構造において配列されたプローブによって半導体装置を検査する方法について説明する。
図1及び2は、この発明のプローブの配列構造の第1の実施の形態の説明に供する図である。そして、図1は第1の実施の形態によるプローブの配列構造、及びこの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置を説明する部分的平面図、また、図2は図1に示す構造体をI−I線で切断した断面図である。なお、図1は、プローブの配列構造及び検査装置を、検査基板側から見た平面図であるが、プローブの配列を明瞭に示すために検査基板を省略している。
まず、第1の実施の形態おいて、ケルビン測定の検査対象となる半導体装置11について説明する。
検査対象である半導体装置11は、ケルビン測定が行われる時点において、ダイシング工程を経てチップ毎に分割されている。そこで、この第1の実施の形態では、検査対象である半導体装置11を、チップ11とも称する。このとき、分割された各チップ11は、一体的なフィルム13の主表面13a(以下、フィルム面13aとも称する)に、張り付いた状態で載置されている。そして、ケルビン測定を行う際には、各チップ11をフィルム13に載置した状態で搬送し、かつチップ11毎に順次検査を行う。
また、ケルビン測定では、ターゲット、すなわち各チップ11のパッケージ裏面11a(以下、パッケージ面11aとも称する)に行列状に配列された外部端子15に、後述するプローブの接触子を接触させて検査を行う。
チップ11の外部端子15は、球体をパッケージ面11aで切り取った一部である球欠状の形状であり、かつ従来から主に半田を材料として構成されている。ここで、以下、チップ11の外部端子15を球欠状端子15とも称する。
そして、既に説明したように、検査対象である各チップ11は、フィルム13に載置された状態で搬送される。この第1の実施の形態では、球欠状端子15をターゲットとして、チップ11毎にターゲットの面上、すなわち球欠状端子15の面15a上にプローブの接触子を接触させて検査を行う。
そのために、第1の実施の形態によるプローブの配列構造、及びこの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置では、検査装置16は、複数個のケルビン測定用のプローブ17を、ターゲット、すなわち球欠状端子15の配列に対応させて、行列状に配列する。
なお、図1に示す構成例では、球欠状端子15dと球欠状端子15eとは同じ行に隣り合って配列されている。また、球欠状端子15fと球欠状端子15gとは同じ行に隣り合って配列されている。また、球欠状端子15dと球欠状端子15fとは同じ列に隣り合って配列されている。また、球欠状端子15eと球欠状端子15gとは同じ列に隣り合って配列されている。そして、図1では、プローブ17aを球欠状端子15dに、プローブ17bを球欠状端子15eに、プローブ17cを球欠状端子15fに、プローブ17dを球欠状端子15gに、それぞれ対応させた構成例を示している。
各プローブ17は、複数個の導電性接触子19(以下、単に接触子19とも称する)を有している。
これら複数個の接触子19を、球欠状端子15と接触させることによって、チップ11と電気的に導通させるために、各接触子19は、導電性の金属で構成されている。
また、各プローブ17が有する各複数個の接触子19は、それぞれ対応する球欠状端子15に対して、電流及び電圧を印加するためのフォース接触子と、電圧及び電流を測定するためのセンス接触子から構成される。そして、この第1の実施の形態では、各プローブ17は、それぞれ2つの接触子19を有しているため、一方の接触子19をフォース接触子として用い、かつフォース接触子として用いるのとは異なる他方の接触子19をセンス接触子として用いる。
また、接触子19は、球欠状端子15の面15a上において接触を図ることができる接触子であって、例えばいわゆるポゴピン型の接触子、または一本の針状体からなる接触子等の従来周知の接触子等の中から、設計に応じた好適なものが用いられる。なお、この第1の実施の形態では、接触子19として、周知のポゴピン型の接触子を用いた場合を例に挙げて図示すると共に説明する。
ポゴピン型の接触子19は、スプリング21と、このスプリング21の両端にそれぞれ設置された2つのプランジャ、すなわちチップ側プランジャ23及び検査基板側プランジャ25と、これらスプリング21、チップ側プランジャ23、及び検査基板側プランジャ25を同心円状に囲む筒状体27とを含む。そして、検査基板側プランジャ25は、スプリング21に設置されているのとは反対側の端部において、検査基板29のパッド31と接触している。
また、ケルビン測定の際には、搬送されてくるチップ11のパッケージ面11aに向かって、検査基板29を接近させ接触子19を球欠状端子15に圧着させる。その結果、チップ側プランジャ23は、スプリング21に設置されているのとは反対側の端部において、ターゲットである球欠状端子15と接触する。それによって、チップ11と検査基板29とを電気的に接続させて、ケルビン測定を行う。
このようなポゴピン型の接触子19は、スプリング21が伸縮することによって、接触子19と球欠状端子15との接触時の応力が緩和される。
また、第1の実施の形態では、各プローブ17は、2つの接触子19を同一配置形態で配設して有している。すなわち、各2つの接触子19は、それぞれ等間隔で、各対応する球欠状端子15の面15aに対し、それぞれ同じ角度で接触するように配設されている。
また、第1の実施の形態では、行及び列方向にそれぞれ隣接する2つのプローブ17同士の各2つの接触子19の配置形態の向きは、90°回転した関係となっている。すなわち、行及び列方向にそれぞれ隣接する2つのプローブ17では、これらプローブ17が有する各2つの接触子19を結ぶ線分(33と35;33と37;35と39;37と39)同士が、直交するように配設されている。
なお、図1に示す構成例では、プローブ17aは2つの接触子19aを有している。また、プローブ17bは2つの接触子19bを有している。また、プローブ17cは2つの接触子19cを有している。また、プローブ17dは2つの接触子19dを有している。
更に、第1の実施の形態では、斜め方向に隣接する2つのプローブ17同士の各2つの接触子19の配置形態の向きは、180°回転した関係である。従って、斜め方向に隣接する2つのプローブ17が有する各2つの接触子19は、同一配置形態、すなわち各2つの接触子19を結ぶ線分同士(33と39、35と37)は平行に配設されている。
なお、図1に示す構成例では、プローブ17a及びプローブ17bは行方向で隣接している。また、プローブ17c及びプローブ17dは行方向で隣接している。また、プローブ17a及びプローブ17cは列方向で隣接している。また、プローブ17b及びプローブ17dは列方向で隣接している。また、プローブ17a及びプローブ17dは斜め方向で隣接している。また、プローブ17b及びプローブ17cは斜め方向で隣接している。
また、第1の実施の形態では、各2つの接触子19と、これらがそれぞれ対応する球欠状端子15とが接触する際に、接触子19の荷重によって球欠状端子15が破損しない位置、すなわち各接触子19からの荷重が、対応する各球欠状端子15に対して均等に加わる位置に、接触子19を配設する。
そのために、各接触子19を、ターゲット、すなわち球欠状端子15に対し、この球欠状端子15の直径上に配設する。このとき、各接触子19が、球欠状端子15の頂点15b、及び球欠状端子15とパッケージ面11aとの境界15c以外の、球欠状端子15の面15a上で接触するように配設する。
また、例えば球欠状端子15の直径が160μmである場合には、各球欠状端子15に対応する各2つの接触子19間の離間距離を90μmとするのが好ましい。
次に、上述のように構成された第1の実施の形態によるプローブの配列構造、及びこの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置を用いて、ケルビン測定によって半導体装置を検査する方法について説明する。
既に説明したように、検査対象である半導体装置は、チップ11単位で、一体的なフィルム面13aに、貼り付いた状態で載置されて搬送される。このとき、各チップ11を載置したフィルム面13aは、ある基準面に沿って搬送される。そこで、この第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法では、この基準面を、各チップ11を載置したフィルム13が設置されて水平方向に搬送される搬送面41とする(図2参照)。そして、各チップ11を載置したフィルム13の搬送方向を、図2に矢印53で示す。
まず、第1の実施の形態に係る半導体装置の検査方法では、検査対象であるチップ11を、球欠状端子15が、検査装置のプローブ17と対向する向きで搬送面41に設置する。この搬送面41は、例えば周知のローラ等によって、チップ11を載置したフィルム13を一定速度で搬送する(図示せず)。
そして、検査対象である各チップ11の各球欠状端子15と、各対応するプローブ17とが順次対面する毎に、搬送面41は一時停止する。このとき、検査対象であるチップ11のパッケージ面11aに向かって、検査基板29を接近させ接触子19を球欠状端子15に圧着させる。その結果、チップ側プランジャ23は、スプリング21に設置されているのとは反対側の端部23aにおいて、ターゲットである球欠状端子15と接触する。それによって、チップ11と検査基板29とを電気的に接続し、ケルビン測定を行う。
この発明の第1の実施の形態に係るプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法によれば、複数個のプローブ17は、それぞれ同一配置形態で配設された2つの接触子19を有している。そして、行及び列方向に隣接する2つのプローブ17は、各接触子19の配置形態の向きが90°回転した関係であり、斜め方向に隣接する2つのプローブ17は、各接触子19の配置形態の向きが180°回転した関係である。
このような関係でプローブ17を配列することによって、行及び列方向に隣接する2つのプローブ17では、それぞれ90°回転した方向に荷重が加わる。
例えば、図1中に示した球欠状端子15d及び球欠状端子15gには、線分33及び線分39に矢印で示した両方向の加重が加わる。また、これらに行または列方向に隣接する球欠状端子15e及び球欠状端子15fでは線分35及び線分37に矢印で示した両方向の加重が加わる。このように、第1の実施の形態に係るプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法では、ケルビン測定の際に、行及び列方向に隣接する2つのプローブ17がそれぞれ対応する球欠状端子15に対し、加わる荷重の方向が直交するため、これらの加重が互いに相殺される。
そのため、接触子19及び球欠場端子15が接触する際に、接触子の荷重がチップ内の各球欠状端子15に渡って一方向に加わることがないため、これら接触子19及び球欠場端子15間に位置ずれが生じる可能性を抑制できる。従って、第1の実施の形態に係るプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法では、荷重の偏りに起因して生じる接触不良、または外観異常等の問題を防止することができる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、3つの接触子を具えたプローブでケルビン測定を行う場合の、プローブの配列構造、この配列構造において配列されたプローブを具える検査装置、及びこの配列構造において配列されたプローブによって半導体装置を検査する方法について説明する。
この第2の実施の形態によるプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法が第1の実施の形態によるプローブの配列構造、及び検査装置と構成上相違するのは、プローブが3つの接触子を有する点である。その他の構成要素及び作用効果は、同様であるので、共通する構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
図3及び図4は、この発明のプローブの配列構造の第2の実施の形態の説明に供する図である。そして、図3は第2の実施の形態によるプローブの配列構造、及びこの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置を説明する部分的平面図、また、図4は図3に示す構造体をII−II線で切断した断面図である。なお、図3は、プローブの配列構造及び検査装置を、検査基板側から見た平面図であるが、プローブの配列を明瞭に示すために検査基板を省略している。
上述した第1の実施の形態おいて既に説明したように、ケルビン測定の検査対象となる半導体装置11は、チップ単位でフィルム面13aに貼り付いた状態で搬送され、検査が行われる。
また、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様に、検査対象である各チップ11は、フィルム13に載置された状態で搬送される。そして、搬送される球欠状端子15をターゲットとして、チップ11毎にターゲットの面上、すなわち球欠状端子15の面15a上にプローブの接触子を接触させて検査を行う。
そのために、第2の実施の形態によるプローブの配列構造、及びこの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置においても、第1の実施の形態と同様に、検査装置46は、複数個のケルビン測定用のプローブ18を、ターゲット、すなわち球欠状端子15の配列に対応させて、行列状に配列する。
第2の実施の形態では、各プローブ18は、3つの接触子20を有している。
各プローブ18が有する各複数個の接触子20は、第1の実施の形態と同様に、それぞれ対応する球状端子15に対して、電圧及び電圧を印加するためのフォース接触子と、電圧及び電流を測定するためのセンス接触子から構成される。そして、この第2の実施の形態では、各プローブ18がそれぞれ有する3つの接触子20は、2つの接触子20をフォース接触子として用い、1つの接触子20をセンス接触子として用いる。
このように、第2の実施の形態に係るプローブの配列構造及び検査装置では、1つの球状端子15に2つのフォース接触子を対応させることによって、1つのフォース接触子では賄えない値の電圧及び電圧を印加することが可能である。そのため、第2の実施の形態に係る測定装置では、例えば大電流対応の半導体装置等をケルビン測定する際に有効である。なお、この第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、接触子20として、周知のポゴピン型の接触子を用いた場合を例に挙げて図示する。
また、第2の実施の形態では、各プローブ18は、3つの接触子20を同一配置形態で配設して有している。すなわち、各3つの接触子20は、互いに合同な二等辺三角形の各頂点に配設されている。そして、互いに対応する角に配設された接触子20が、各対応する球欠状端子15の面15aに対し、それぞれ同じ角度で接触するように配設されている。
なお、図3に示す構成例では、プローブ18aは3つの接触子20aを有している。また、プローブ18bは3つの接触子20bを有している。また、プローブ18cは3つの接触子20cを有している。また、プローブ18dは3つの接触子20dを有している。
また、第2の実施の形態では、行及び列方向にそれぞれ隣接する2つのプローブ18同士の各2つの接触子20の配置形態の向きは、90°回転した関係となっている。すなわち、行及び列方向にそれぞれ隣接する2つのプローブ18では、これらプローブ18が有する、各3つの接触子20が構成する二等辺三角形の対称軸に相当する線分(43と45;43と47;45と49;47と49)同士が、直交するように配設されている。
更に、第2の実施の形態では、斜め方向に隣接する2つのプローブ18同士の各2つの接触子20の配置形態の向き、すなわち二等辺三角形の向きは、180°回転した関係である。従って、斜め方向に隣接する2つのプローブ18が有する各3つの接触子20が構成する二等辺三角形は、その底角同士を結ぶ辺に平行な対称軸に対して、線対称の関係となっている。
なお、図3に示す構成例では、プローブ18a及びプローブ18bは行方向で隣接している。また、プローブ18c及びプローブ18dは行方向で隣接している。また、プローブ18a及びプローブ18cは列方向で隣接している。また、プローブ18b及びプローブ18dは列方向で隣接している。また、プローブ18a及びプローブ18dは斜め方向で隣接している。また、プローブ18b及びプローブ18cは斜め方向で隣接している。
また、第2の実施の形態では、各2つの接触子20と、これらがそれぞれ対応する球欠状端子15とが接触する際に、接触子20の荷重によって球欠状端子15が破損しない位置、すなわち各接触子20からの荷重が、対応する各球欠状端子15に対して分散される位置に、接触子20を配設する。
そのために、各接触子20を、これら接触子20が構成する各二等辺三角形の対称軸と、ターゲット、すなわち球欠状端子15の直径とが重なるように配設する。このとき、各接触子20が、球欠状端子15の頂点15b、及び球欠状端子15とパッケージ面11aとの境界15c以外の、球欠状端子15の面15a上で接触するように配設する。
また、例えば球欠状端子15の直径が160μmである場合には、各球欠状端子15に対応する各3つの接触子20が構成する2等辺三角形を、頂角が60°、及び2つの底角が60°に設定するのが好ましい。そして、その場合には、頂角と底角とを結ぶ辺を80μm、及び2つの底角を結ぶ辺を80μmに設定するのが好ましい。
また、以上のように構成された第2の実施の形態によるプローブの配列構造、及びこの配列構造において配列されたプローブを具える検査装置を用いて、ケルビン測定によって半導体装置を検査する場合には、上述した第1の実施の形態による検査方法と同様の方法で、プローブ18と球欠状端子15とを接触させて検査を行う。
すなわち、第2の実施の形態に係る半導体装置の検査方法では、各チップ11を載置したフィルム13を、搬送面41に設置して水平方向に搬送する(図4参照)。なお、各チップ11を載置したフィルム13の搬送方向を、図4に矢印53で示す。
そして、第1の実施の形態と同様に、第2の実施の形態に係る半導体装置の検査方法では、検査対象であるチップ11を、球欠状端子15が、検査装置のプローブ18と対向する向きで搬送面41に設置する。
次に、検査対象である各チップ11の各球欠状端子15と、各対応するプローブ18とが順次対面する毎に、搬送面41は一時停止する。このとき、検査対象であるチップ11のパッケージ面11aに向かって、検査基板29を接近させ接触子20を球欠状端子15に圧着させる。その結果、チップ側プランジャ23は、スプリング21に設置されているのとは反対側の端部において、ターゲットである球欠状端子15と接触する。それによって、チップ11と検査基板29とを電気的に接続し、ケルビン測定を行う。
この発明の第2の実施の形態に係るプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法によれば、複数個のプローブ18は、それぞれ同一配置形態で配設された3つの接触子20を有している。そして、行及び列方向に隣接する2つのプローブ18は、各接触子20の配置形態の向きが90°回転した関係である。
このような関係でプローブ18を配列することによって、行及び列方向に隣接する2つのプローブ18では、それぞれ90°回転した方向に荷重が加わる。
例えば、図3中に示した球欠状端子15d及び球欠状端子15gには、線分43及び線分49に矢印で示した両方向の加重が加わる。また、これらに行または列方向に隣接する球欠状端子15e及び球欠状端子15fでは線分45及び線分47に矢印で示した両方向の加重が加わる。
更に、斜め方向に隣接する2つのプローブ18は、各接触子20の配置形態の向きが180°回転した関係である。そのため、例えば、図3中に示した球欠状端子15dに加わる線分43の方向の加重と、球欠状端子15gに加わる線分49の方向の加重は、180°回転した方向、すなわち反対方向となる。
このように、第2の実施の形態に係るプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法では、ケルビン測定の際に、行列方向に隣接する2つのプローブ18、及び斜め方向に隣接する2つのプローブ18から、それぞれ対応する球欠状端子15に対し加わる荷重の方向が、チップ内に渡って分散するため、これらの加重が互いに相殺される。
そのため、接触子20及び球欠状端子15が接触する際に、接触子の荷重がチップ内の各球欠状端子15に渡って一方向に加わることがないため、これら接触子20及び球欠状端子15間に位置ずれが生じる可能性を抑制できる。従って、第2の実施の形態に係るプローブの配列構造、検査装置、及び検査方法では、加重の偏りに起因して生じる接触不良、または外観異常等の問題を防止することができる。
第1の実施の形態を説明する平面である。 図1に示す構造体をI−I線で切断した切断面を、矢印方向から見た断面図である。 第2の実施の形態を説明する平面である。 図3に示す構造体をII−II線で切断した切断面を、矢印方向から見た断面図である。
符号の説明
11:半導体装置(チップ)
13:フィルム
15:外部端子(球欠状端子)
16、46:検査装置
17、18:プローブ
19、20:導電性接触子(接触子)
21:スプリング
23:チップ側プランジャ
25:検査基板側プランジャ
27:筒状体
29:検査基板
31:パッド
41:搬送面

Claims (2)

  1. 複数個のケルビン測定用のプローブを、ターゲットの配列に対応させて、行列状に配列して成るプローブの配列構造において配列されたプローブを具え
    前記各プローブは、同一配置形態で配設された2つの導電性接触子を有しており、
    行及び列方向にそれぞれ隣接する2つの前記プローブ同士の各導電性接触子の前記配置形態の向きは、90°回転した関係であり、かつ斜め方向に隣接する2つの前記プローブ同士の各導電性接触子の前記配置形態の向きは、180°回転した関係であり、
    各前記2つの導電性接触子は、球体をパッケージ面で切り取った一部である球欠状の前記ターゲットに対し、該ターゲットの同一直径上であって、該ターゲットの頂点を挟んで対向し、かつ前記頂点からの距離が互いに等しい位置に、該ターゲットの頂点、及び該ターゲットと前記パッケージ面との境界以外の当該ターゲットの面上で接触するように配設されている
    ことを特徴とする半導体装置の検査装置。
  2. 請求項に記載の半導体装置の検査装置におけるプローブと、前記ターゲットとを接触させる
    ことを特徴とする半導体装置の検査方法。
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