JP4999051B2 - 資産管理システム、資産管理方法及び資産管理プログラム - Google Patents
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Description
(1)企業内での資産管理においては、設置場所・利用を管理する部門、および発生費用を負担する部門の管理が必要となってくるが、これらの情報は物品・利用状況の情報(インベントリ情報)に含まれていないので、インベントリ情報を収集した後から、場所、部門情報などを入力し、インベントリ情報とのリンクを手動で行なうなどの必要がある。また、資産の増加とは別に企業内の組織変更などにより、部門情報が変わった場合においても同様の作業が必要となってしまう。
(5)企業内での資産棚卸時において、購入品/レンタル品/リース/保守契約/借用品などにより発生する支払額、固定資産の減価償却額、資産価値などの経費情報と、インベントリ情報を元にした物品・利用状況の情報を確認したい場合でも、これらは別システム、あるいは別の方式で構成されているために、物品・利用状況の情報(インベントリ情報)と経費情報を同時に確認することができない。
(1)企業内LANの一部のコンピュータシステムに組み込まれ、
前記企業内にあるハードウェア資産、ソフトウェア資産並びにハードウェア及びソフトウェア資産の組み合わせから構成されるIT資産を管理するための資産管理システムであって、
前記IT資産の利用状況に関するインベントリ情報を格納するインベントリ情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の経費管理・ライセンス管理・保守管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産に関する管理組織、管理場所、費用負担部門に関する項目と、その適用開始日および適用終了日とを含んだデータを格納する組織場所情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の減価償却、支払額、の何れかに関する項目と、その適用開始日および適用終了日とを含んだデータを格納する資産情報管理部と、
前記データに枝番データを付与する枝番データ付与手段と、
を備え、
前記枝番データ付与手段は、前記データの項目の内容が前記IT資産の減価償却に係るものであり、資本的支出と残存価格が変更された場合に、又は、前記データの項目がリース品の支払い価格であり、支払い契約が変更された場合該データに新規の枝番データを付与して該データとは異なる新規のデータを生成し、
さらに、
同一の項目を有するデータをその適用開始日を基準にして、該データの項目を基に資産情報である期中の帳簿価格と前記費用負担部門に関する情報を時系列にシミュレートするシミュレーション手段と、
を備えることを特徴とする資産管理システム。
IT資産の利用状況に関するインベントリ情報を格納するインベントリ情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産に関する管理組織または管理場所に関する項目と、その適用開始日とを含んだデータを格納する組織場所情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の経費管理・ライセンス管理・保守管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の減価償却、支払額、の何れかに関する項目と、その適用開始日とを含んだデータを格納する資産情報管理部と、
前記データに枝番データを付与する枝番データ付与手段と、
を有するコンピュータシステムによって行われる、資産情報のシミュレーション方法で
あって、
前記枝番データ付与手段が、前記データの項目の内容が前記IT資産の減価償却に係るものであり、資本的支出と残存価格が変更された場合に、又は、前記データの項目がリース品の支払い価格であり、支払い契約が変更された場合該データに新規の枝番データを付与して変更された場合に、該データに
新規の枝番データを付与して該データとは異なる新規のデータを生成するステップと、
同一の項目を有するデータをその適用開始日を基準にして、該データの項目を基に資産
情報を時系列にシミュレートするステップと、
を含むことを特徴とする資産情報のシミュレーション方法。
前記シミュレーションするステップ後に、
現在日と前記期日とを比較する監視ステップと、
現在日が前記期日となった場合に所定の方法で告知するアラートステップと、
をさらに含むことを特徴とする(4)に記載の資産情報のシミュレーション方法。
前記企業内の各コンピュータからインベントリ情報を収集してデータ登録するインベントリ情報収集ステップと、
前記収集したインベントリ情報に含まれる識別IDと、前記資産情報管理部内の資産情報に含まれる識別IDと比較し、それらが一致した場合には前記該当するインベントリ情報と資産情報を相互に関連付けるインベントリ情報関連付けステップと、
を含み、
当該資産の利用状況と当該資産の資産情報とを一体で格納することを特徴とする(4)または(5)に記載の資産情報のシミュレーション方法。
(1)現時点より先(未来)の期間指定をして、組織情報、資産情報のデータ登録することができるようになり、期間ごとに登録された複数件の情報を、一度にシミュレーションすることができるようになった。
(2)組織場所情報、資産情報を関連付けて、期間ごとに登録された情報をまとめてシミュレーションができるようになった。
(3)上記シミュレーションにおいて、資産の経費(減価償却費、資産価値、レンタル支払い額、リース支払額、ライセンス支払額)を混在表示することができるようになった。
(4)上記シミュレーションにおいて、部門、場所ごとにまとめて資産の経費を確認できるようになった。
(5)上記シミュレーションにおいて、過去、未来のデータを一度にまとめて確認できるようになった。
(7)購入品で減価償却資産においては、登録時に償却可能限度額又は残存価額に達するまでの減価償却の計算を行ない、そのデータを予め登録し、都度計算する手間を省いたので、表示の時間が高速化された。
(8)現時点より先(未来)の期間指定をして登録されたデータに関しては、現時点が該当データの[適用開始日]に到達したことを管理するアラート機能により、管理者の監視ポイントが明確になった。
常に現時点では実際の資産情報に更新できることで、過去から現在までの資産管理や未来の資産管理(シミュレーション)が、時間的な切れ目なしに整合性が保たれた状態で管理ができるようになった。
(9)その他、契約期間などの監視動作を個別に設定できるアラート機能により、管理者の監視ポイントが明確になった。
(10)アラート機能により、対象資産に実施するアクションを明確にすることが可能となった。
また、本発明の対象となる企業内の資産とは、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方を含む資産を意味する。以下の実施形態ではコンピュータシステムとそのソフトウェア(以下、IT資産と言う)を対象とするが、例えば、医療機器、分析機器、診断装置等のコンピュータ制御されたハードウェア及びこれらの動作を実行するためのソフトウェアも含む。
まず、図1から図8に基づいて、本発明の資産管理システムの代表例であるIT資産管理システムを説明する。
図1及び図2は、本発明のIT資産管理システムの構成を示す概略図であり、図3は、本発明のIT資産管理システムにおける管理する情報(データベース)の構成例を示す図面であり、図4は、本発明のIT資産管理システムにおける組織、場所情報部の構成例を示す図面であり、図5は、本発明のIT資産管理システムにおけるインベントリ情報部の構成例を示す図面であり、図6は、本発明のIT資産管理システムにおける資産情報部の構成例を示す図面であり、図7は、本発明のIT資産管理システムにおけるライセンス、保守情報部の構成例を示す図面であり、そして図8は、本発明のIT資産管理システムにおける監視情報テーブルの一例を示す図面である。
また、インベントリ情報部は、図5に示す通りハードウェアの利用状況をHWインベントリ情報テーブルで、そしてソフトウェアの利用状況をSWインベントリ情報テーブルにより各々管理している。
アラートして、限定されるものではないが、例えば本発明のIT資産管理システムは、以下に示すアラートを発生することが可能である。
次に、図11〜図13に基づいて本発明のIT資産管理方法について説明する。
図11は、本発明のIT資産管理方法における資産情報の入力の各行程を示すフローチャートであり、図12は、アラート情報の登録処理の一例を示すフローチャートであり、そして図13は、監視処理の一例を示すフローチャートである。
図11に基づいて本発明のIT資産管理方法における資産情報の入力方法について説明する。なお、図11では、データの入力を資産=購入品、レンタル品、リース品、保守契約と確認しながら次の工程に移行するように説明しているが、本発明はこのような工程に限定されるものではない。実際には、データ入力時に資産は、購入品、レンタル品、リース品、保守契約、借用品のいずれかであるので、工程S1における情報入力後に工程S2に移行する。
一方、資産がレンタル、リース、保守契約の場合にはそのまま支払い費用を計算する。
次いで、資産情報の登録を終了するか否か判断し(工程S5)、終了する場合にはそのまま終了し、終了しない場合には工程S1に戻って新たな情報を登録する。
図12に示す通り、まず、監視種別の登録を行う(工程S11)。監視種別として、例えば、枝番データの[期首適用年]に対する監視、枝番データの[適用開始日]に対する監視、[レンタル契約終了日]に対する監視、[リース契約終了日]に対する監視、[保守契約終了日] に対する監視、[借用契約終了日] に対する監視等の項目を選んで登録を行う。
そして、次情報を入力するか否かを選択し、入力しない場合には終了し、入力する場合には再び工程S11に戻って登録作業を行う。
101 組織場所情報管理部
102資産情報管理部
103インベントリ情報管理部
Claims (7)
- 企業内LANの一部のコンピュータシステムに組み込まれ、
前記企業内にあるハードウェア資産、ソフトウェア資産並びにハードウェア及びソフトウェア資産の組み合わせから構成されるIT資産を管理するための資産管理システムであって、
前記IT資産の利用状況に関するインベントリ情報を格納するインベントリ情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の経費管理・ライセンス管理・保守管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産に関する管理組織、管理場所、費用負担部門に関する項目と、その適用開始日および適用終了日とを含んだデータを格納する組織場所情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の減価償却、支払額、の何れかに関する項目と、その適用開始日および適用終了日とを含んだデータを格納する資産情報管理部と、
前記データに枝番データを付与する枝番データ付与手段と、
を備え、
前記枝番データ付与手段は、前記データの項目の内容が前記IT資産の減価償却に係るものであり、資本的支出と残存価格が変更された場合に、又は、前記データの項目がリース品の支払い価格であり、支払い契約が変更された場合、該データに新規の枝番データを付与して該データとは異なる新規のデータを生成し、
さらに、
同一の項目を有するデータをその適用開始日を基準にして、該データの項目を基に資産情報である期中の帳簿価格と前記費用負担部門に関する情報を時系列にシミュレートするシミュレーション手段と、
を備えることを特徴とする資産管理システム。 - 前記データはトリガとなる期日の情報をさらに含み、
現在日と前記期日とを比較する監視手段と、
現在日が前記期日となった場合に所定の方法で告知するアラート手段と、をさらに備え
ることを特徴とする請求項1に記載の資産管理システム。 - 前記インベントリ情報管理部は、前記企業内の各コンピュータからインベントリ情報を
収集してデータ登録するためのインベントリ収集手段を有し、
前記インベントリ収集手段は、前記収集したインベントリ情報に含まれる識別IDと、
前記資産情報管理部内の資産情報に含まれる識別IDと比較し、それらが一致した場合に
は前記該当するインベントリ情報と資産情報を相互に関連付けることで、当該資産の利用
状況と当該資産の資産情報とを一体で格納することを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の資産管理システム。 - 企業内LANの一部に組み込まれ、
IT資産の利用状況に関するインベントリ情報を格納するインベントリ情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産に関する管理組織または管理場所に関する項目と、その適用開始日とを含んだデータを格納する組織場所情報管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の経費管理・ライセンス管理・保守管理部と、
前記インベントリ情報に対応するIT資産の減価償却、支払額、の何れかに関する項目と、その適用開始日とを含んだデータを格納する資産情報管理部と、
前記データに枝番データを付与する枝番データ付与手段と、
を有するコンピュータシステムによって行われる、資産情報のシミュレーション方法で
あって、
前記枝番データ付与手段が、前記データの項目の内容が前記IT資産の減価償却に係るものであり、資本的支出と残存価格が変更された場合に、又は、前記データの項目がリース品の支払い価格であり、支払い契約が変更された場合、該データに新規の枝番データを付与して変更された場合に、該データに
新規の枝番データを付与して該データとは異なる新規のデータを生成するステップと、
同一の項目を有するデータをその適用開始日を基準にして、該データの項目を基に資産
情報を時系列にシミュレートするステップと、
を含むことを特徴とする資産情報のシミュレーション方法。 - 前記データはトリガとなる期日の情報をさらに含み、
前記シミュレーションするステップ後に、
現在日と前記期日とを比較する監視ステップと、
現在日が前記期日となった場合に所定の方法で告知するアラートステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の資産情報のシミュレーション方法。 - 前記枝番データを付与して新規のデータを生成するステップの前に、
前記企業内の各コンピュータからインベントリ情報を収集してデータ登録するインベン
トリ情報収集ステップと、
前記収集したインベントリ情報に含まれる識別IDと、前記資産情報管理部内の資産情
報に含まれる識別IDと比較し、それらが一致した場合には前記該当するインベントリ情
報と資産情報を相互に関連付けるインベントリ情報関連付けステップと、
を含み、
当該資産の利用状況と当該資産の資産情報とを一体で格納することを特徴とする請求項
4または請求項5に記載の資産情報のシミュレーション方法。 - 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の資産情報のシミュレーション方法を処理
装置に実行させるプログラム。
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