JP4998519B2 - 非同期インタフェース回路及び非同期データ転送方法 - Google Patents
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Description
例えば、上記のONFIは、DDRインタフェースをベースとしているが、対象となるフラッシュメモリは、内部動作について一般的なDDR−RAM(Random Access Memory)と同等であるとは限らない場合がある。このため、フラッシュメモリのデータ読み書きを制御する制御装置(以下、コントローラとする)をONFI仕様通りに設計した場合でも、ONFI仕様準拠のすべてのフラッシュメモリと接続できない場合があった。例を挙げて説明する。
ここで、図のCLKは、転送先のコントローラの発生させるクロック信号であり、例えば、クロック・サイクルを12ナノ秒(以下、nsecとする)とする。ALE(Address Latch Enable)/CLE(Command Latch Enable)は、コントローラが発生させる信号で、フラッシュメモリから読み出したいデータ数に応じたクロック・サイクル数の間アサートされる。図の例では、5ワード分のデータ読み出しのため、クロックCLKの5クロック・サイクルの間ALE/CLEがHighレベルになる。以下、この区間をアサートサイクルと呼ぶ。
データ保持回路は、データ転送元の第1のクロック信号に同期して所定の単位で順次入力される転送データを、次の転送データが入力されるまでの間保持する。非同期バッファは、このデータ保持回路に接続され、データ保持回路に保持される転送データを第1のクロック信号に同期して順次記憶する。また、記憶された転送データは、データ転送先の第2のクロック信号に同期して記憶された順に読み出す。選択回路は、非同期バッファと、データ保持回路とに接続し、第2のクロック信号に同期して、非同期バッファの動作状態を監視する。そして、非同期バッファの動作状態として、転送データの転送処理中が検出されたときは、この非同期バッファを選択して転送データを読み出す。また、転送データの転送処理停止が検出されたときは、データ保持回路を選択して保持される転送データを読み出す。読み出した転送データは、データ転送先に出力する。
図1は、第1の実施の形態の非同期インタフェース回路の構成例を示したブロック図である。
DQ21は、データ信号であり、NANDからは、1ワードを単位とするデータが8ビット幅で入力される。例えば、上位側(bit8−15)と、下位側(bit0−7)が交互に入力される。DQS22は、DQ21を転送するため、NANDが発行するデータストローブ信号であり、I/Oブロック10を動作させるクロック信号になる。後述するALE/CLE23のアサートサイクルの間に計測されたシステムクロック数に相当するクロック数のクロック信号が発行される。ALE/CLE23は、アクセス制御を行うアクセス制御ブロックが、要求するデータ数に応じたアサートサイクルの間、Highレベルになるイネーブル信号であり、システム側が設定する。
FIFO30は、入力側がDQS部のデータ保持回路11、出力側がシステム部のFF44を介してマルチプレクサ42に接続し、DQS部からシステム部へのデータ転送を行う。データ転送処理は、書き込み処理部31aと、読み出し処理部31bとを有する転送処理部31によって制御される。書き込み処理部31aでは、DQSシフト信号を書き込みクロックWCLKとして、データ保持回路11に保持されている転送データをFIFO30に書き込む。書き込みが行われている領域は、書き込みポインタWPによって指示される。読み出し処理部31bでは、システムクロックを読み出しクロックRCLKとしてFIFO30に書き込まれたデータを読み出し、システム部内部に出力する。読み出し処理部31bでは、システムクロックで動作するが、書き込みポインタWPをシステムクロックで同期化して、システムクロック同期の読み出しポインタRPと比較することで、FIFO30にデータがセットされたことを認識する。そして、データがセットされていれば、FIFO30から読み出す。すなわち、FIFO30を介してデータが転送されているときは、書き込みポインタWPの指示が、読み出しポインタRPの指示に先行する。したがって、不一致のときは、FIFO30へのデータ転送処理中であると判断できる。データ転送が停止すると、ポインタは一致する。
システム部は、メモリコントローラのシステムクロック41で動作する。マルチプレクサ42、FIFO30の状態を監視する監視部43及びFF44を有する。
図2は、図1の非同期インタフェース回路におけるデータ転送(バッファへの書き込み)動作のタイミング例を示した図である。
I/Oブロック10では、シフト回路14が入力されたDQSからDQSシフト信号を生成する(図2では、“DQS shift DQS”)。DQSシフト信号の入力が開始されると、WE設定回路12はFIFO30のライトイネーブル信号WE(図2では、“DQS Buf./WE”)をセットする。また、データ保持回路11では、DQSシフト信号の立ち上がりでFF1に、立ち下がりでFF2にDQ21の値をセットする。FF1のDQ21セットは、図2では“DQS Upedge−capture FF”で表されている。同様に、FF2のDQ21セットは、図2では“DQS Downedge−capture FF”で表されている。また、FF1及びFF2に保持されているデータは、DQSシフト信号をクロックとして、FIFO30に転送される。例えば、最初のDQSシフト信号の立ち上がりで、FIFO30のライトイネーブル信号WEがセットされるとともに、DQ21がFF1にセットされる。
図3は、図1の非同期インタフェース回路におけるデータ転送(バッファからの読み出し)動作のタイミング例を示した図である。“Sys.CLK”から“Sys.Buf./WP(grey)”は、図2と同じであるので説明は省略する。
図4は、第2の実施の形態の非同期インタフェース回路の構成例を示したブロック図である。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
同期回路46は、FF3及びFF4を有し、FIFO30のライトイネーブル信号WEを生成するFF12の出力信号を入力し、ライトイネーブル信号WEの変化を検出する。そして、検出されたライトイネーブル信号WEをシステム部へのデータ取り込みを実行する同期信号としてステートマシン43bに通知する。図4の例では、アクセス制御ブロック47を介してステートマシン43bに通知している。どちらの構成でもよい。
図5は、図4の非同期インタフェース回路におけるデータ転送動作のタイミング例を示した図である。各信号は、図2,3に示した同名の信号名と同様である。
また、FIFO30には書き込みが行われないので、書き込みポインタWP及び読み出しポインタRPとも変化はない。しかし、同期回路を構成するFF3(図5の“Sys.Buf./Sync−FF3”)は、FF12(図5の“DQS Buf./WE”)がHighレベルに変化したことを検出した次のシステムクロックでHighレベルに変化する。次のシステムクロック・サイクルでは、FF4(図5の“Sys.Buf./Sync−FF4”)が、FF3の入力を受け、Highレベルに変化する[f]。
このように、転送データサイズが最小単位の1ワードであるときは、ライトイネーブル信号WEに基づいてデータの書き込みを検出し、要求データを読み出すことができる。
(付記1) 非同期回路間でデータを転送する非同期インタフェース回路において、
データ転送元の第1のクロック信号に同期して転送データを所定の単位で順次入力し、次の転送データが入力されるまでの間保持するデータ保持回路と、
前記データ保持回路に接続し、前記データ保持回路に保持される前記転送データを前記第1のクロック信号に同期して順次記憶するとともに、記憶された前記転送データをデータ転送先の第2のクロック信号に同期して記憶された順に読み出す非同期バッファと、
前記非同期バッファと、前記データ保持回路とに接続するとともに、前記第2のクロック信号に同期して前記非同期バッファの動作状態を監視し、前記非同期バッファの動作状態として前記転送データの転送処理中が検出されたときは前記非同期バッファを選択して前記転送データを読み出し、前記転送データの転送処理停止が検出されたときは前記データ保持回路を選択して保持される転送データを読み出し、読み出した前記転送データを前記データ転送先に出力する選択回路と、
を有することを特徴とする非同期インタフェース回路。
前記選択回路は、前記カウンタの値が所定の値を超えたとき、前記非同期バッファを介した前記転送データの転送処理が停止したと判断する、
ことを特徴とする付記1〜3記載の非同期インタフェース回路。
前記選択回路は、前記非同期バッファに対する前記転送データの転送処理停止が検出され、かつ、前記書き込みデータ有が検出されたときは、前記データ保持回路から読み出した転送データを選択出力する、
ことを特徴とする付記1〜4記載の非同期インタフェース回路。
データ保持回路が、データ転送元の第1のクロック信号に同期して転送データを所定の単位で順次入力し、次の転送データが入力されるまでの間保持し、
非同期バッファが、前記データ保持回路に接続し、前記データ保持回路に保持される前記転送データを前記第1のクロック信号に同期して順次記憶するとともに、記憶された前記転送データをデータ転送先の第2のクロック信号に同期して記憶された順に読み出し、
選択回路が、前記非同期バッファと、前記データ保持回路とに接続するとともに、前記第2のクロック信号に同期して前記非同期バッファの動作状態を監視し、前記非同期バッファの動作状態として前記転送データの転送処理中が検出されたときは前記非同期バッファを選択して前記転送データを読み出し、前記転送データの転送処理停止が検出されたときは前記データ保持回路を選択して保持される転送データを読み出し、読み出した前記転送データを前記データ転送先に出力する、
ことを特徴とする非同期データ転送方法。
11 データ保持回路
12 WE設定回路
21 DQ
22 DQS
23 ALE/CLE
30 非同期バッファ(FIFO)
31 転送処理部
41 システムクロック
42 マルチプレクサ
43 監視部
Claims (4)
- ONFI(Open NAND Flash Interface)に従って非同期回路間でデータを転送する非同期インタフェース回路において、
データ転送元の第1のクロック信号に同期して所定の単位で順次入力される転送データを、次の転送データが入力されるまでの間保持するデータ保持回路と、
前記データ保持回路に接続され、前記データ保持回路に保持される前記転送データを前記第1のクロック信号に同期して順次記憶するとともに、記憶された前記転送データをデータ転送先の第2のクロック信号に同期して記憶された順に読み出す非同期バッファと、
前記非同期バッファと、前記データ保持回路とに接続するとともに、前記第2のクロック信号に同期して前記非同期バッファの動作状態を監視し、前記非同期バッファの動作状態として前記転送データの転送処理中が検出されたときは前記非同期バッファを選択して前記転送データを読み出し、前記転送データの転送処理停止が検出されたときは前記データ保持回路を選択して保持される転送データを読み出し、読み出した前記転送データを前記データ転送先に出力する選択回路と、
を有することを特徴とする非同期インタフェース回路。 - 前記非同期バッファに前記転送データを書き込む領域を指示する書き込みポインタと、前記非同期バッファから前記転送データを読み出す領域を指示する読み出しポインタとを比較し、前記書き込みポインタと前記読み出しポインタとが一致している時間を計時するカウンタを有し、
前記選択回路は、前記カウンタの値が所定の値を超えたとき、前記非同期バッファを介した前記転送データの転送処理が停止したと判断する、
ことを特徴とする請求項1記載の非同期インタフェース回路。 - 前記第1のクロック信号に同期する前記転送データの前記非同期バッファへの書き込み許可信号を監視し、前記書き込み許可信号が所定の期間許可状態にあるときは、前記書き込み許可信号を同期信号として検出する同期回路を、さらに有し、
前記選択回路は、前記非同期バッファに対する前記転送データの転送処理停止が検出され、かつ、前記書き込みデータ有が検出されたときは、前記データ保持回路から読み出した転送データを選択出力する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の非同期インタフェース回路。 - ONFIに従って非同期回路間でのデータ転送を制御する非同期データ転送方法において、
データ保持回路が、データ転送元の第1のクロック信号に同期して所定の単位で順次入力される転送データを、次の転送データが入力されるまでの間保持し、
前記データ保持回路に接続された非同期バッファが、前記データ保持回路に保持される前記転送データを前記第1のクロック信号に同期して順次記憶するとともに、記憶された前記転送データをデータ転送先の第2のクロック信号に同期して記憶された順に読み出し、
選択回路が、前記非同期バッファと、前記データ保持回路とに接続するとともに、前記第2のクロック信号に同期して前記非同期バッファの動作状態を監視し、前記非同期バッファの動作状態として前記転送データの転送処理中が検出されたときは前記非同期バッファを選択して前記転送データを読み出し、前記転送データの転送処理停止が検出されたときは前記データ保持回路を選択して保持される転送データを読み出し、読み出した前記転送データを前記データ転送先に出力する、
ことを特徴とする非同期データ転送方法。
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