JP2002324009A - メモリ制御方法及びメモリ制御システム - Google Patents

メモリ制御方法及びメモリ制御システム

Info

Publication number
JP2002324009A
JP2002324009A JP2001126060A JP2001126060A JP2002324009A JP 2002324009 A JP2002324009 A JP 2002324009A JP 2001126060 A JP2001126060 A JP 2001126060A JP 2001126060 A JP2001126060 A JP 2001126060A JP 2002324009 A JP2002324009 A JP 2002324009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sdram
data
clock
memory control
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001126060A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
宏明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001126060A priority Critical patent/JP2002324009A/ja
Publication of JP2002324009A publication Critical patent/JP2002324009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDRAMからデータを読み出す時に、配線
遅延による誤動作を防止し、アクセスタイムにばらつき
がある場合でも読み出したデータを正しく取り込むこと
ができるメモリ制御方法を提供する。 【解決手段】 SDRAMからデータを読み出す期間を
検出し、SDRAM用クロックを伝送するためのクロッ
ク線及びデータ線の配線遅延を相殺するように、データ
を読み出す期間だけ、SDRAM用クロックの位相をシ
ステムを動作させるための内部クロックに対して進め
る。また、複数のSDRAMのうち、データを読み出す
ためにアクティブ状態に設定されたSDRAMがいずれ
であるかを示す情報を取得し、該SDRAMが制御装置
の近傍に配置されている場合はSDRAM用クロックの
位相の進み量を少なくし、遠方に配置されている場合は
SDRAM用クロックの位相の進み量を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSDRAM(Synchr
onous DRAM)に対するデータの書き込み/読み出し動作
を制御するためのメモリ制御方法及びメモリ制御システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】図6はSDRAMを有するシステムの一
構成例を示すブロック図であり、図7は従来のメモリ制
御装置及びSDRAMの動作の一例を示すタイミングチ
ャートである。
【0003】一般に、SDRAM(DDR(Double dat
a rate)SDRAM等を含む)はメモリ制御装置によっ
てデータの書き込み/読み出し動作が制御される。図6
に示すように、メモリ制御装置100には、アドレス線
ADD、制御線CNT、チップセレクト線CS、クロッ
ク線CLK、及びデータ線DTを介して複数のSDRA
M200(図6の例では2個)が並列に接続される。な
お、図6では、アドレス線ADD、制御線CNT、チッ
プセレクト線CS、及びデータ線DTがそれぞれ1本ず
つ記載されているが、アドレス線ADD及びデータ線D
Tはそれぞれ処理ビット(例えば、16ビット)に応じ
た本数で構成され、制御線CNTは各種制御信号の数に
応じた本数で構成される。また、チップセレクト線CS
は、SDRAMの個数に応じた本数で構成され、各SD
RAM200毎にそれぞれ個別に配線される。
【0004】アドレス線ADDは、データの書き込み/
読み出しアドレス(Address)及びバンクセレクトアド
レス(Bank select address: BA)信号が伝送され、チ
ップセレクト線CSは、データの書き込み/読み出しを
行うSDRAM200をアクティブ状態にするためのチ
ップセレクト信号(Chip select)が伝送される。
【0005】また、制御線CNTは、RAS(Row Addr
ess Strobe command)、CAS(Column Address Strob
e command)、WE(Write Enable)、DQM(Data-in
put/output Mask)、CKE(Clock Enable)等の制御
信号が伝送され、クロック線CLKは、各SDRAM2
00を動作させるためのSDRAM用クロック(Clock
(SDRAM))が伝送される。データ線DTは、SDRAM
200に書き込むデータ、あるいはSDRAM200か
ら読み出されたデータ(DATA)が伝送される。
【0006】メモリ制御装置100は、システムバス
(不図示)を介してCPU(不図示)と接続され、CP
Uとの間で処理に必要なデータの送受信を行う。
【0007】このような構成において、次に、図6に示
したSDRAMに対するデータの書き込み/読み出し動
作について説明する。
【0008】まず、SDRAM200にデータを書き込
む場合、メモリ制御装置100は、チップセレクト信号
CSを用いてデータを書き込むSDRAM200をアク
ティブ状態に設定し、SDRAM用クロックの立ち上が
り(または立ち下がり)に同期して、各種制御信号を所
定の書き込みモードにセットし、WRITEコマンドを
出力する。また、WRITEコマンドに同期して書き込
みアドレス信号及び書き込みデータをそれぞれ出力す
る。
【0009】チップセレクト信号CSによってアクティ
ブ状態に設定されたSDRAM200は、メモリ制御装
置100からのWRITEコマンドの出力タイミングに
同期して、送信された書き込みアドレス信号及び書き込
みデータをそれぞれ取り込み、指定されたアドレスにデ
ータを格納する。
【0010】一方、SDRAM200からデータを読み
出す場合、メモリ制御装置100は、チップセレクト信
号CSを用いてデータを読み出すSDRAM2をアクテ
ィブ状態に設定し、SDRAM用クロックの立ち上がり
(または立ち下がり)に同期して、各種制御信号を所定
の読み出しモードにセットし、READコマンドを出力
する。また、READコマンドデータに同期してデータ
を読み出すアドレス信号を出力する。
【0011】チップセレクト信号CSによってアクティ
ブ状態に設定されたSDRAM200は、メモリ制御装
置100からのREADコマンドの出力タイミングに同
期して読み出しアドレス信号を取り込む。
【0012】そして、図7に示すように、例えば、RE
ADコマンドが出力されてから3サイクル目のSDRA
M用クロックの立ち上がり(または立ち下がり)に同期
して指定されたアドレスのデータを出力する。
【0013】図7に示すCLは、CAS Latenc
yの略称であり、SDRAMでは、READコマンドが
出力されてからCAS Latencyで設定されたク
ロックサイクル後(CL=2、3)にデータ出力が開始
される。バースト長(BurstLength)は、データ読み出
し時に連続して出力させるデータの数を示し、バースト
長で設定された数のデータがSDRAM用クロックのサ
イクル毎に連続して出力される。
【0014】また、内部クロックは、メモリ制御装置に
供給される、システムを動作させるためのタイミングク
ロックであり、従来のメモリ制御装置100は、SDR
AM用クロックとして内部クロックをそのまま各SDR
AM200に供給している。なお、NOP(No Operati
on)は実行コマンドではないが、内部動作を継続させる
ためのコマンドである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近年、SDRAMは高
集積化及び高速動作化が進み、例えば、記憶容量が25
6Mビット、クロック周波数が100MHzや133M
Hzで動作するものも販売されている。このような高速
動作する複数のSDRAMを図6に示すようにメモリ制
御装置に接続した場合、配線容量及び配線抵抗による信
号遅延が原因の誤動作が問題となってきている。
【0016】SDRAMに対してデータを書き込む場
合、上述したように、SDRAMはメモリ制御装置から
出力されるWRITEコマンドの出力タイミングに同期
して書き込みアドレス及び書き込みデータをそれぞれ取
り込むため、クロック線CLK、制御線CNT及びデー
タ線DTでそれぞれ配線遅延が生じても、各信号がそれ
ぞれ同様に遅れるために誤動作を起こすことはない。
【0017】しかしながら、SDRAMからデータを読
み出す場合は、SDRAM自身のクロックに対するアク
セスタイムTac(図7参照)に、クロック線CLKの
配線遅延とデータ線DTの配線遅延とが加算されるた
め、クロック線CLKやデータ線DTが長く配線容量や
配線抵抗が大きくなると、内部クロックで動作するメモ
リ制御装置がSDRAMから出力されたデータを正しく
取り込むことができなくなる。したがって、SDRAM
の動作周波数に比べてシステムの動作周波数を上げるこ
とが困難であるという問題があった。
【0018】また、メモリ制御装置の近傍に配置された
SDRAMと遠方に配置されたSDRAMとでは配線遅
延量が異なるため、READコマンドが出力されてから
SDRAMの出力データが確立するまでの時間(システ
ムのアクセスタイム)がばらついてしまう問題があっ
た。
【0019】通常、メモリ制御装置でSDRAMから出
力されたデータを正しく取り込むためには、内部クロッ
クの立ち上がりに対して所定の時間よりも前までにデー
タが確立している必要があり(setup時間:図7参
照)、内部クロックの立ち上がりから所定の時間以上デ
ータが保持されている必要がある(hold時間:図7
参照)。
【0020】したがって、メモリ制御装置の近傍に配置
されたSDRAMと遠方に配置されたSDRAMとでシ
ステムのアクセスタイムがばらつくと、それらに対する
setup時間及びhold時間をそれぞれ満たすこと
が困難になってしまう。
【0021】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、SDR
AMからのデータ読み出し時における、配線遅延による
誤動作を防止することが可能なメモリ制御方法及びメモ
リ制御システムを提供することを目的とする。
【0022】また、本発明は、SDRAMからのデータ
読み出し時におけるアクセスタイムのばらつきが発生し
ても、各SDRAMから出力されたデータをそれぞれ正
しく取り込むことが可能なメモリ制御方法及びメモリ制
御装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のメモリ制御方法は、システムが備える複数のS
DRAMからデータを読み出すためのメモリ制御方法で
あって、前記SDRAMからデータを読み出す期間を検
出し、前記SDRAMを動作させるためのクロックであ
るSDRAM用クロックを伝送するためのクロック線、
及び前記データを伝送するためのデータ線の配線遅延を
相殺するように、前記データを読み出す期間だけ、前記
SDRAM用クロックの位相を前記システムを動作させ
るための内部クロックに対して進める方法である。
【0024】ここで、前記複数のSDRAMのうち、前
記データを読み出すためにアクティブ状態に設定された
SDRAMがいずれであるかを示す情報を取得し、該S
DRAMが、前記SDRAM用クロックの送出点及び前
記データの受信点の近傍に配置されている場合は、前記
SDRAM用クロックの位相の進み量を少なくし、前記
SDRAM用クロックの送出点及び前記データの受信点
から遠方に配置されている場合は、前記SDRAM用ク
ロックの位相の進み量を大きくしてもよい。
【0025】また、前記データを読み出す期間は、前記
SDRAMに対してデータの読み出しを指示するREA
Dコマンドが出力されてから、前記SDRAMに設定さ
れたCAS Latencyの値よりも1周期少ないク
ロックサイクル後から、バースト長の数の連続データが
読み出されるまでの期間であることが望ましい。
【0026】一方、本発明のメモリ制御システムは、複
数のSDRAMと、前記SDRAMからデータを読み出
す期間を検出し、前記SDRAMを動作させるためのク
ロックであるSDRAM用クロックを伝送するためのク
ロック線、及び前記データを伝送するためのデータ線の
配線遅延を相殺するように、前記データを読み出す期間
だけ、前記SDRAM用クロックの位相をシステムを動
作させるための内部クロックに対して進めるメモリ制御
装置と、を有する構成である。
【0027】ここで、前記メモリ制御装置は、前記複数
のSDRAMのうち、前記データを読み出すためにアク
ティブ状態に設定されたSDRAMがいずれであるかを
示す情報を取得し、該SDRAMが、前記メモリ制御装
置の近傍に配置されている場合は、前記SDRAM用ク
ロックの位相の進み量を少なくし、前記メモリ制御装置
から遠方に配置されている場合は、前記SDRAM用ク
ロックの位相の進み量を大きくしてもよい。
【0028】また、前記データを読み出す期間は、前記
SDRAMに対してデータの読み出しを指示するREA
Dコマンドが出力されてから、前記SDRAMに設定さ
れたCAS Latencyの値よりも1周期少ないク
ロックサイクル後から、バースト長の数の連続データが
読み出されるまでの期間であることが望ましい。
【0029】上記のようなメモリ制御方法及びメモリ制
御システムでは、SDRAMからデータを読み出す期間
を検出し、SDRAM用クロックを伝送するためのクロ
ック線及びデータ線の配線遅延を相殺するように、デー
タを読み出す期間だけ、SDRAM用クロックの位相を
システムを動作させるための内部クロックに対して進め
るため、SDRAM用クロックが高速であってもSDR
AMから読み出されるデータを確実に取り込むことがで
きる。
【0030】また、複数のSDRAMのうち、データを
読み出すためにアクティブ状態に設定されたSDRAM
がいずれであるかを示す情報を取得し、該SDRAM
が、SDRAM用クロックの送出点及びデータの受信点
の近傍に配置されている場合はSDRAM用クロックの
位相の進み量を少なくし、SDRAM用クロックの送出
点及びデータの受信点から遠方に配置されている場合は
SDRAM用クロックの位相の進み量を大きくすること
で、SDRAMの位置の違いによるアクセスタイムのば
らつきが減少する。
【0031】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0032】本発明のメモリ制御方法は、内部クロック
に対するSDRAM用クロックの位相を、SDRAMの
データ読み出し期間だけ、配線遅延が相殺されるように
進める方法である。また、複数のSDRAMのうち、チ
ップセレクト信号によってアクティブ状態に設定された
SDRAMがいずれであるかを認識し、メモリ制御装置
の近傍に配置されたSDRAMであるか遠方に配置され
たSDRAMであるかによってSDRAM用クロックの
位相の進み量を異なる値に設定する方法である。
【0033】また、本発明のメモリ制御システムは、メ
モリ制御装置によってSDRAMからデータを読み出す
期間を検出し、SDRAM用クロックを伝送するための
クロック線及びデータ線の配線遅延を相殺するように、
データを読み出す期間だけSDRAM用クロックの位相
をシステムを動作させるための内部クロックに対して進
める構成である。また、メモリ制御装置の近傍に配置さ
れたSDRAMであるか遠方に配置されたSDRAMで
あるかによって可変遅延回路から出力するSDRAM用
クロックの位相の進み量を異なる値に設定する構成であ
る。
【0034】(第1の実施の形態)図1は本発明のメモ
リ制御装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図
であり、図2は図1に示した可変遅延回路の一構成例を
示す回路図である。
【0035】図1に示すように、第1の実施の形態のメ
モリ制御装置1は、SDRAM2からデータを読み出す
場合に、そのデータの読み出し期間を検出するREAD
期間検出部12と、READ期間検出部12からの指示
にしたがって内部クロックの位相をデータの読み出し期
間だけ所定量変更し、SDRAM用クロックとして出力
する可変遅延回路11と、READ期間検出部12に対
してREADコマンドの送出を通知するコマンド制御部
13と、READ期間検出部12に対して可変遅延回路
11に変更させる内部クロックの位相変更量を通知する
遅延量設定レジスタ14と、READ期間検出部12に
対してSDRAM2のCAS Lantencyの設定
値を通知するCL設定レジスタ15と、READ期間検
出部12に対してSDRAM2のバースト長の設定値を
通知するバースト長設定レジスタ16と、制御対象であ
るSDRAM2にそれぞれチップセレクト信号を出力す
るCS生成回路17とを有する構成である。なお、図1
では、アドレス線ADD及び制御線CNTが記載されて
いないが、従来と同様にメモリ制御装置1とSDRAM
2間はこれらの線でも接続されている。
【0036】図2に示すように、可変遅延回路11は、
所定の遅延量をそれぞれ備えた複数の単位遅延バッファ
111と、各単位遅延バッファ111の出力信号のいず
れかをREAD期間検出部12からの遅延量設定コマン
ドにしたがって選択出力するセレクタ回路112とを有
し、複数の単位遅延バッファ111が直列に接続された
構成である。通常、可変遅延回路11からは、SDRA
M用クロックと内部クロックとが同期する、セレクタ回
路112に最も近い単位遅延バッファ111の出力信号
が出力される。また、READ期間検出部12から遅延
量設定コマンドを受け取った場合は、該遅延量設定コマ
ンドにしたがってセレクタ回路112から離れた単位遅
延バッファ111の出力信号が出力される。すなわち、
可変遅延回路11の遅延量は、通常は最大値に設定さ
れ、SDRAM用クロックの位相を進める場合はREA
D期間検出部12からの遅延量設定コマンドに基づいて
少ない値に設定される。
【0037】CL設定レジスタ15及びバースト長設定
レジスタ16には制御対象であるSDRAM2のCAS
Latency及びバースト長の設定値が予め格納さ
れ、遅延量設定レジスタ14にはDRAM用クロックの
内部クロックに対する位相の変更量(進み量)が予め格
納されている。
【0038】READ期間検出部12は、例えば、論理
回路によって構成され、コマンド制御部13からREA
Dコマンドの送出通知を受け取ると、遅延量設定レジス
タ14、CL設定レジスタ15及びバースト長設定レジ
スタ16の値に基づいてデータの読み出し期間だけSD
RAM用クロックの位相を進めるための可変量設定コマ
ンドを生成し可変遅延回路11に送出する。
【0039】ここで、SDRAM用クロックの位相の進
み量は、遅延量設定レジスタ14の値で設定され、具体
的にはクロック線CLK及びデータ線DTの配線遅延を
相殺するような値(Δφ)に設定される。また、位相を
進める期間は、CL設定レジスタ15の値とバースト長
設定レジスタ16の値とで設定され、READコマンド
が送出されてCAS Latencyの値よりも1周期
少ないクロックサイクル後から、バースト長の数の連続
データが読み出されるまでの期間となる。
【0040】次に、第1の実施の形態のメモリ制御装置
の動作について図1を参照しつつ図3を用いて説明す
る。
【0041】図3は図1に示したメモリ制御装置及びS
DRAMの動作を示すタイミングチャートである。な
お、図3ではCL=3、バースト長=2の場合の動作の
様子を示している。
【0042】SDRAM2からデータを読み出す場合、
従来と同様に、まず、メモリ制御装置1は、チップセレ
クト信号CSを用いてデータを読み出すSDRAM2を
アクティブ状態に設定し、SDRAM用クロックの立ち
上がりに同期して、各種制御信号を所定の読み出しモー
ドにセットし、READコマンドを出力する。また、R
EADコマンドデータに同期してデータの読み出しアド
レスを出力する。
【0043】チップセレクト信号CSによってアクティ
ブ状態に設定されたSDRAM2は、メモリ制御装置1
からのREADコマンドの出力タイミングに同期して読
み出しアドレスを取り込む。
【0044】そして、図3に示すように、例えば、RE
ADコマンドが出力されてから3サイクル目(CL=
3)のSDRAM用クロックの立ち上がりに同期して指
定されたアドレスのデータを出力する。
【0045】本実施形態では、図3に示すように、RE
ADコマンドが送出されて2周期目から2クロックサイ
クル後までの期間で、メモリ制御装置1の出力端子(ノ
ードA)から出力されるSDRAM用クロックの位相を
内部クロックに対してΔφだけ進めている。
【0046】したがって、SDRAM2のクロック入力
端子(ノードA’)におけるSDRAM用クロックの位
相が配線遅延によって内部クロックから遅れても、SD
RAM2のデータ入出力端子(ノードB’)における読
み出しデータの出力タイミングが従来よりも速まり、メ
モリ制御装置1のデータ入出力端子(ノードB)におけ
る読み出しデータの到達タイミングも速まって、SDR
AM2から読み出されるデータをメモリ制御装置1が確
実に取り込むことができる。よって、システムの動作周
波数を容易に上げることができる。
【0047】(第2の実施の形態)図4は本発明のメモ
リ制御装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【0048】図4に示すように、第2の実施の形態のメ
モリ制御装置3は、CS生成回路37からSDRAM4
に出力されるチップセレクト信号がREAD期間検出部
32にも供給される構成である。また、READ期間検
出部32は、制御対象である複数のSDRAM4のう
ち、チップセレクト信号によってどのSDRAM4がア
クティブ状態であるかを認識し、メモリ制御装置3の近
傍に配置されたSDRAMであるか遠方に配置されたS
DRAMであるかによってSDRAM用クロックの位相
の進み量を異なる値に設定する。また、遅延量設定レジ
スタ34には、SDRAM4の位置に応じてSDRAM
用クロックの位相が最適な進み量になるように複数の設
定値が格納される。その他の構成は第1の実施の形態と
同様であるため、その説明は省略する。
【0049】なお、以下では、メモリ制御装置3の近傍
に配置されたSDRAMを第1のSDRAM41と称
し、メモリ制御装置3から遠方に配置されたSDRAM
を第2のSDRAM42と称している。また、遅延量設
定レジスタ34には、第1のSDRAM41に対応した
遅延量Δφ1、及び第2のSDRAM42に対応した遅延
量Δφ2(>Δφ1)が格納されているものとする。
【0050】READ期間検出部32は、第1のSDR
AM41をアクティブ状態にするチップセレクト信号C
S1をCS生成回路37から受け取ると、遅延量Δφ1
に相当する遅延量設定コマンドを可変遅延回路に出力
し、第2のSDRAM42をアクティブ状態にするチッ
プセレクト信号CS2をCS生成回路37から受け取る
と、遅延量Δφ2に相当する遅延量設定コマンドを可変
遅延回路に出力する。
【0051】次に、第2の実施の形態のメモリ制御装置
の動作について図4を参照しつつ図5を用いて説明す
る。
【0052】図5は図4に示したメモリ制御装置及びS
DRAMの動作を示すタイミングチャートである。な
お、図5ではCL=2、バースト長=1の場合の動作の
様子を示している。
【0053】SDRAM4からデータを読み出す場合、
メモリ制御装置3は、従来と同様に、チップセレクト信
号CSを用いてデータを読み出すSDRAM4をアクテ
ィブ状態に設定し、SDRAM用クロックの立ち上がり
に同期して、各種制御信号を所定の読み出しモードにセ
ットし、READコマンドを出力する。また、READ
コマンドデータに同期してデータの読み出しアドレスを
出力する。
【0054】チップセレクト信号CSによってアクティ
ブ状態に設定されたSDRAM4は、メモリ制御装置3
からのREADコマンドの出力タイミングに同期して読
み出しアドレスを取り込む。
【0055】そして、図5に示すように、例えば、RE
ADコマンドが出力されてから2サイクル目のSDRA
M用クロックの立ち上がりに同期して指定されたアドレ
スのデータを出力する。
【0056】本実施形態では、図5に示すように、第1
のSDRAM41からデータを読み出す場合、READ
コマンドが送出された次の1クロックサイクルの期間
で、メモリ制御装置3の出力端子(ノードA)から出力
されるSDRAM用クロックの位相を内部クロックに対
して配線遅延が相殺できるΔφ1だけ進めている。
【0057】一方、第1のSDRAM41よりも遠方に
配置された第2のSDRAM42からデータを読み出す
場合は、READコマンドが送出された次の1クロック
サイクルの期間で、メモリ制御装置3の出力端子(ノー
ドA)から出力されるSDRAM用クロックの位相を内
部クロックに対して配線遅延が相殺できるΔφ2だけ進
めている。
【0058】したがって、第1のSDRAM41のクロ
ック入力端子(ノードA1)におけるSDRAM用クロ
ックの位相が配線遅延によって内部クロックから遅れて
も、第1のSDRAM41のデータ入出力端子(ノード
B1)における読み出しデータの出力タイミングが従来
よりも速まり、メモリ制御装置3のデータ入出力端子
(ノードB)における読み出しデータの到達タイミング
も速まって第1のSDRAM41から読み出されるデー
タをメモリ制御装置3が確実に取り込むことができる。
【0059】同様に、第1のSDRAM41よりも遠方
に配置された第2のSDRAM42からデータを読み出
す場合でも、第2のSDRAM42のデータ入出力端子
(ノードB2)における読み出しデータの出力タイミン
グが従来よりも速まり、メモリ制御装置3のデータ入出
力端子(ノードB)における読み出しデータの到達タイ
ミングも速まって第2のSDRAM42から読み出され
るデータをメモリ制御装置3が確実に取り込むことがで
きる。
【0060】本実施形態のように、チップセレクト信号
によってどのSDRAM4がアクティブ状態に設定され
たかを認識し、メモリ制御装置3の近傍に配置されたS
DRAM4であるか遠方に配置されたSDRAM4であ
るかによってSDRAM用クロックの位相の進み量を最
適に設定することで、メモリ制御装置の近傍に配置され
たSDRAMと遠方に配置されたSDRAMとのアクセ
スタイムのばらつきを減少させることができるため、多
数のSDRAMを備えたシステムのタイミング設計が容
易になる。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0062】SDRAMからデータを読み出す期間を検
出し、SDRAM用クロックを伝送するためのクロック
線及びデータ線の配線遅延を相殺するように、データを
読み出す期間だけ、SDRAM用クロックの位相をシス
テムを動作させるための内部クロックに対して進めるた
め、SDRAM用クロックが高速であってもSDRAM
から読み出されるデータを確実に取り込むことができ
る。したがって、システムの動作周波数を容易に上げる
ことができる。
【0063】また、複数のSDRAMのうち、データを
読み出すためにアクティブ状態に設定されたSDRAM
がいずれであるかを示す情報を取得し、該SDRAM
が、SDRAM用クロックの送出点及びデータの受信点
の近傍に配置されている場合はSDRAM用クロックの
位相の進み量を少なくし、SDRAM用クロックの送出
点及びデータの受信点から遠方に配置されている場合は
SDRAM用クロックの位相の進み量を大きくすること
で、SDRAMの位置の違いによるアクセスタイムのば
らつきが減少するため、多数のSDRAMを備えたシス
テムのタイミング設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリ制御装置の第1の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した可変遅延回路の一構成例を示す回
路図である。
【図3】図1に示したメモリ制御装置及びSDRAMの
動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明のメモリ制御装置の第2の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示したメモリ制御装置及びSDRAMの
動作を示すタイミングチャートである。
【図6】SDRAMを有するシステムの一構成例を示す
ブロック図である。
【図7】従来のメモリ制御装置及びSDRAMの動作の
一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1、3 メモリ制御装置 2、4 SDRAM 11 可変遅延回路 12、32 READ期間検出部 13 コマンド制御部 14、34 遅延量設定レジスタ 15 CL設定レジスタ 16 バースト長設定レジスタ 17、37 CS生成回路 111 単位遅延バッファ 112 セレクタ回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムが備える複数のSDRAMから
    データを読み出すためのメモリ制御方法であって、 前記SDRAMからデータを読み出す期間を検出し、 前記SDRAMを動作させるためのクロックであるSD
    RAM用クロックを伝送するためのクロック線、及び前
    記データを伝送するためのデータ線の配線遅延を相殺す
    るように、前記データを読み出す期間だけ、前記SDR
    AM用クロックの位相を前記システムを動作させるため
    の内部クロックに対して進めるメモリ制御方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のSDRAMのうち、前記デー
    タを読み出すためにアクティブ状態に設定されたSDR
    AMがいずれであるかを示す情報を取得し、 該SDRAMが、前記SDRAM用クロックの送出点及
    び前記データの受信点の近傍に配置されている場合は、
    前記SDRAM用クロックの位相の進み量を少なくし、
    前記SDRAM用クロックの送出点及び前記データの受
    信点から遠方に配置されている場合は、前記SDRAM
    用クロックの位相の進み量を大きくする請求項1記載の
    メモリ制御方法。
  3. 【請求項3】 前記データを読み出す期間は、 前記SDRAMに対してデータの読み出しを指示するR
    EADコマンドが出力されてから、 前記SDRAMに設定されたCAS Latencyの
    値よりも1周期少ないクロックサイクル後から、バース
    ト長の数の連続データが読み出されるまでの期間である
    請求項1または2記載のメモリ制御方法。
  4. 【請求項4】 複数のSDRAMと、 前記SDRAMからデータを読み出す期間を検出し、前
    記SDRAMを動作させるためのクロックであるSDR
    AM用クロックを伝送するためのクロック線、及び前記
    データを伝送するためのデータ線の配線遅延を相殺する
    ように、前記データを読み出す期間だけ、前記SDRA
    M用クロックの位相をシステムを動作させるための内部
    クロックに対して進めるメモリ制御装置と、を有するメ
    モリ制御システム。
  5. 【請求項5】 前記メモリ制御装置は、 前記複数のSDRAMのうち、前記データを読み出すた
    めにアクティブ状態に設定されたSDRAMがいずれで
    あるかを示す情報を取得し、 該SDRAMが、前記メモリ制御装置の近傍に配置され
    ている場合は、前記SDRAM用クロックの位相の進み
    量を少なくし、前記メモリ制御装置から遠方に配置され
    ている場合は、前記SDRAM用クロックの位相の進み
    量を大きくする請求項4記載のメモリ制御システム。
  6. 【請求項6】 前記データを読み出す期間は、 前記SDRAMに対してデータの読み出しを指示するR
    EADコマンドが出力されてから、 前記SDRAMに設定されたCAS Latencyの
    値よりも1周期少ないクロックサイクル後から、バース
    ト長の数の連続データが読み出されるまでの期間である
    請求項4または5記載のメモリ制御システム。
  7. 【請求項7】 複数のSDRAMに格納されたデータを
    読み出すためのメモリ制御装置であって、 前記SDRAMに対してデータの読み出しを指示するR
    EADコマンドを出力するコマンド制御部と、 システムを動作させるための内部クロックに対する前記
    SDRAMを動作させるためのクロックであるSDRA
    M用クロックの位相の変更量が格納される遅延量設定レ
    ジスタと、 前記SDRAMのCAS Lantencyの設定値が
    格納されるCL設定レジスタと、 前記SDRAMのバースト長の設定値が格納されるバー
    スト長設定レジスタと、 コマンド制御部から出力されるREADコマンドの送出
    タイミング、遅延量設定レジスタ、CL設定レジスタ、
    及びバースト長設定レジスタに格納された値から前記S
    DRAMからのデータ読み出し期間を検出するREAD
    期間検出部と、 READ期間検出部からの指示にしたがって、前記デー
    タ読み出し期間だけ、前記内部クロックの位相を所定量
    進め、前記SDRAM用クロックとして出力する可変遅
    延回路と、を有するメモリ制御装置。
  8. 【請求項8】 データを読み出すSDRAM、及び前記
    READ期間検出部にそれぞれチップセレクト信号を出
    力するCS生成回路を有し、 前記READ期間検出部は、 前記複数のSDRAMのうち、前記チップセレクト信号
    によってアクティブ状態に設定されたSDRAMがいず
    れであるかを判定し、該SDRAMが、前記メモリ制御
    装置の近傍に配置されている場合は、前記SDRAM用
    クロックの位相の進み量が少なくなるように前記可変遅
    延回路に指示し、前記メモリ制御装置から遠方に配置さ
    れている場合は、前記SDRAM用クロックの位相の進
    み量が大きくなるように前記可変遅延回路に指示する請
    求項7記載のメモリ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記データを読み出す期間は、 前記SDRAMに対してデータの読み出しを指示するR
    EADコマンドが出力されてから、 前記SDRAMに設定されたCAS Latencyの
    値よりも1周期少ないクロックサイクル後から、バース
    ト長の数の連続データが読み出されるまでの期間である
    請求項7または8記載のメモリ制御装置。
JP2001126060A 2001-04-24 2001-04-24 メモリ制御方法及びメモリ制御システム Pending JP2002324009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001126060A JP2002324009A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 メモリ制御方法及びメモリ制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001126060A JP2002324009A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 メモリ制御方法及びメモリ制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002324009A true JP2002324009A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18975164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001126060A Pending JP2002324009A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 メモリ制御方法及びメモリ制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002324009A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090598A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Fujitsu Ltd 記憶装置
JP2009086702A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Renesas Technology Corp メモリ制御装置および半導体装置
JP2012034375A (ja) * 2011-08-22 2012-02-16 Hitachi Automotive Systems Ltd データ通信装置及びそれを用いたコントローラ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090598A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Fujitsu Ltd 記憶装置
JP2009086702A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Renesas Technology Corp メモリ制御装置および半導体装置
US8397036B2 (en) 2007-09-27 2013-03-12 Renesas Electronics Corporation Memory control device and semiconductor processing apparatus
JP2012034375A (ja) * 2011-08-22 2012-02-16 Hitachi Automotive Systems Ltd データ通信装置及びそれを用いたコントローラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10311939B2 (en) Semiconductor memory device, method of controlling read preamble signal thereof, and data transmission system
US20010054135A1 (en) Memory control technique
US6075393A (en) Clock synchronous semiconductor device system and semiconductor devices used with the same
US7886122B2 (en) Method and circuit for transmitting a memory clock signal
KR100499417B1 (ko) 디디알 에스디램에서의 링잉 현상 방지 방법 및 그 장치
JP3832947B2 (ja) データ転送メモリ装置
US20150146477A1 (en) Semiconductor device
JP5296451B2 (ja) メモリ制御回路並びにこれを組み込んだ半導体集積回路
US7791963B2 (en) Semiconductor memory device and operation method thereof
JP2002324009A (ja) メモリ制御方法及びメモリ制御システム
JP2002132711A (ja) メモリコントローラ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041124

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041124

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060123