JP4998389B2 - ループ材検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性を有するループ材において、特異形状部位における欠陥の有無を検査するためのループ材検査装置に関する。
例えば、無段変速機用のベルトなどは、1本の帯状鋼板を溶接によってループ状に繋ぎあわせて形成している。そして、ループ状に繋ぎ合わせた後、引き伸ばしてベルトを成形している。
この際、溶接を行った部位は、他の部位よりも強度が低下していることにより、より引き伸ばされ易くなり、他の部位よりも若干幅が小さくなって溶接痕として残る傾向にある。そして、作業者は、指による感触及び目視によって、ベルトにおける溶接痕の周方向位置を見つけ出し、目視によって溶接痕の形成箇所に溶接不良等の欠陥がないかを検査している。
このように、作業者の感覚及び目視によって上記欠陥の有無の検査を行う代わりに、カメラ等を用いて欠陥の有無の検査を行うことが考えられる。例えば、特許文献1の溶接部外観検査方法においては、溶接部位を有する検査対象物に対して溶接部位と溶接部位の周部との照度に差が生じるように光を照射した状態で溶接部位を含む領域を撮像し、撮像した画像に基づいて、溶接部位の有無の検出、溶接部位の位置の適否、溶接部位の光沢に基づく溶接強度の良否を判定している。これにより、溶接装置の動作の管理や溶接位置の補正を行うことが可能になり、溶接部位を有した製品の品質向上を図っている。
しかしながら、特許文献1等に示されるように単純にループ材を撮影したとても、上記無段変速機用のベルト等に用いるループ材における溶接痕が、周方向のどの位置に形成されているかを迅速に特定することはできない。すなわち、この場合には、更なる工夫が必要とされる。
特開平7−72098号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ループ材の全周における特異形状部位の形成位置を迅速に特定し、この特異形状部位における欠陥の有無を検査することができる状態を迅速に形成することができるループ材検査装置を提供しようとするものである。
本発明は、可撓性を有するループ材において、断面形状における所定方向幅が最も拡大又は縮小した特異形状部位を検出し、該特異形状部位を、該特異形状部位における欠陥の有無を検査するための所定位置に移動させるループ材検査装置であって、
該ループ材検査装置は、上記ループ材における上記所定方向幅を測定する幅測定手段と、
上記ループ材を掛け渡して保持する保持手段と、
該保持手段に掛け渡した上記ループ材を、該ループ材の一巡方向に回転させ、該ループ材の全周における各部を上記幅測定手段における測定部位へ送り出すための送出手段と、
該送出手段による上記ループ材の送出量を測定するための送出量測定手段と、
上記送出手段を動作させて上記ループ材を所定量送り出す制御を行うと共に、上記幅測定手段によって測定した幅データと、上記送出量測定手段によって測定した送出量データとを関連させて記憶する制御手段とを有しており、
該制御手段は、上記送出手段による上記ループ材の回転を、該ループ材が一巡以上回転した位置で停止させると共に、上記幅データを用いて上記ループ材における上記特異形状部位を特定し、上記送出量データを用いて上記回転を停止したときの送出量と上記特異形状部位までの送出量との差に基づいて演算移動量を算出し、該演算移動量に応じて上記送出手段を動作させることによって、上記特異形状部位を上記欠陥の有無を検査するための所定位置まで移動させるよう構成したことを特徴とするループ材検査装置にある(請求項1)。
本発明のループ材検査装置は、可撓性を有するループ材の全周において上記特異形状部位がどこにあるかを検出し、この特異形状部位を、欠陥の有無を検査するための所定位置に移動させることができるものである。
本発明のループ材検査装置は、上記幅測定手段、保持手段、送出手段、送出量測定手段及び制御手段を有している。そして、このループ材検査装置を用いて、ループ材の特異形状部位における欠陥の有無を検査する際には、ループ材を保持手段に掛け渡しておく。そして、制御手段は、送出手段を動作させてループ材を所定量送り出す制御を行い、保持手段に掛け渡したループ材をループ材の一巡方向に回転させる。そして、ループ材の全周における各部は、幅測定手段における測定部位へ送り出される。
また、制御手段は、送出手段を動作させるときには、幅測定手段によってループ材の各部における所定方向幅を逐次測定すると共に、送出量測定手段によってループ材の送出量を逐次測定する。そして、制御手段は、幅測定手段によって測定した測定値を幅データとして記憶すると共に、送出量測定手段によって測定した測定値を送出量データとして記憶し、かつ幅データと送出量データとを関連させて記憶する。
そして、制御手段は、送出手段によるループ材の回転を、ループ材が一巡以上回転した位置で停止させる。なお、ここでいう一巡以上の意味は、ループ材の全周における各部の所定方向幅の測定を行うために少なくとも一巡することを意味し、例えば、測定のための余裕を見て一巡と1/4巡程度の範囲内のことをいう。
次いで、制御手段は、幅データを用い、幅データ又はこれから演算したデータによって、ループ材の一巡方向における所定方向幅が最も拡大又は縮小した特異形状部位を特定する。
また、制御手段は、送出量データを用いて、上記ループ材の回転を停止したときの送出量と、特異形状部位までの送出量との差を演算移動量として算出する。そして、制御手段は、演算移動量に応じて送出手段を動作させることによって、特異形状部位を欠陥の有無を検査するための所定位置まで移動させることができる。
これにより、本発明によれば、ループ材を保持手段に掛け渡した後は、制御手段からの指令によって、ループ材における特異形状部位を、欠陥の有無を検査するための所定位置まで自動的に移動させることができる。これにより、作業者の指による感触及び目視によって特異形状部位を特定することが不要になり、この特異形状部位の特定を迅速に行うことができる。そして、所定位置にある特異形状部位における欠陥の有無を、作業者等は迅速に検査することができる。
それ故、本発明のループ材検査装置によれば、ループ材の全周における特異形状部位の形成位置を迅速に特定し、この特異形状部位における欠陥の有無を検査することができる状態を迅速に形成することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記送出手段は、上記制御手段の指令を受けて正逆両方向に回転可能であり、上記制御手段は、上記送出手段を正方向に回転させて、上記ループ材を送り出し、上記送出手段を逆方向に回転させて、上記特異形状部位を上記欠陥の有無を検査するための所定位置まで移動させるよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、特異形状部位を上記所定位置まで移動させる際に、送出手段を逆方向に回転させることにより、ループ材の周長が一定していなくても、特異形状部位を、安定して上記欠陥の有無を検査するための所定位置まで移動させることができる。
また、上記制御手段は、上記幅データを用いた上記特異形状部位の特定に当たっては、上記幅測定手段により逐次測定を行う測定距離間隔よりも大きな所定の演算用間隔における上記幅データの差分を上記測定距離間隔ごとに逐次求め、上記差分の一番大きな部位が上記特異形状部位であることを特定するよう構成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、ループ材の全周における所定方向幅の値にうねりがあっても、上記演算用間隔における幅データの差分を利用して、特異形状部位を特定することにより、上記うねりによる誤差の影響を縮小させることができる。これにより、特異形状部位の特定を安定化させることができる。
また、上記ループ材は、帯状鋼板を一巡方向の一箇所において溶接してなり、上記特異形状部位は、上記溶接を行って上記所定方向幅が最も縮小した溶接部位とすることが好ましい(請求項4)。
この場合には、ループ材に形成された溶接部位を迅速に特定し、上記欠陥としての溶接による欠陥の有無を検査することができる状態を迅速に形成することができる。
また、上記ループ材検査装置は、上記欠陥の有無を検査するための所定位置に検査カメラを有しており、上記制御手段は、上記演算移動量に応じて上記送出手段を動作させることによって、上記特異形状部位を上記検査カメラまで移動させるよう構成することが好ましい(請求項5)。
この場合には、制御手段は、ループ材の全周における特異形状部位を迅速に特定した後には、この特異形状部位を検査カメラまで迅速に移動させることができる。これにより、作業者等は、検査カメラに映る映像より、特異形状部位における欠陥の有無を迅速に検査することができる。なお、制御手段によって、検査カメラから得られたデータより特異形状部位の画像処理等を行い、特異形状部位における欠陥の有無の検査を自動化することもできる。
また、上記保持手段は、上記ループ材を掛け渡すよう構成した複数のローラであり、上記送出手段は、上記複数のローラのうちのいずれかを回転させて上記ループ材を送り出すサーボモータであり、上記送出量測定手段は、上記サーボモータの回転量を検出するエンコーダであることが好ましい(請求項6)。
この場合には、簡単な構造でループ材検査装置を構成することができる。
以下に、本発明のループ材検査装置にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例のループ材検査装置1は、図1〜図3に示すごとく、可撓性を有するループ材8において、断面形状における所定方向幅yが最も拡大又は縮小した特異形状部位Pxを検出し、特異形状部位Pxを、特異形状部位Pxにおける欠陥の有無を検査するための検査カメラ6に移動させるよう構成してある。
ループ材検査装置1は、図1に示すごとく、幅測定手段5、保持手段2、送出手段3、送出量測定手段4及び制御手段7を有している。幅測定手段5は、ループ材8における所定方向幅yを測定するよう構成してあり、保持手段2は、ループ材8を掛け渡して保持するよう構成してある。送出手段3は、保持手段2に掛け渡したループ材8をループ材8の一巡方向の一方C1に回転させ、ループ材8の全周における各部を幅測定手段5における測定部位へ送り出すよう構成してある。送出量測定手段4は、送出手段3によるループ材8の送出量xを測定するよう構成してある。
制御手段7は、送出手段3を動作させてループ材8を所定量送り出す制御を行うと共に、幅測定手段5によって測定した幅データyと、送出量測定手段4によって測定した送出量データxとを関連させて記憶するよう構成してある。
そして、制御手段7は、送出手段3によるループ材8の回転を、ループ材8が一巡以上回転した位置で停止させると共に、図4、図5に示すごとく、幅データyを用いてループ材8における特異形状部位Pxを特定し、送出量データxを用いて回転を停止したときの送出量Xaと特異形状部位Pxまでの送出量Xbとの差に基づいて演算移動量Rを算出し、演算移動量Rに応じて送出手段3を動作させることによって、特異形状部位Pxを欠陥の有無を検査するための検査カメラ6まで移動させるよう構成してある。
以下に、本例のループ材検査装置1につき、図1〜図16を参照して詳説する。
図2に示すごとく、本例のループ材8は、帯状鋼板を一巡方向Cの一箇所において溶接してなる無段変速機(CVT)用のスチールベルトである。図3に示すごとく、本例の特異形状部位Pxは、上記溶接を行って所定方向幅yが最も縮小した溶接部位である。ループ材8は、ループ材8の厚み方向t(断面における幅が小さい方)を内外周方向に向けて形成してある。本例のループ材8の所定方向幅yは、ループ材8の穴貫通方向(断面における幅が大きい方)の幅を形成している。また、本例のループ材検査装置1は、スチールベルトの溶接部位における欠陥の有無を検査するために、溶接部位を検査カメラ6まで迅速に移動させることができるものである。
図1に示すごとく、本例の保持手段2は、ループ材8を掛け渡すよう構成した複数のローラ21である。本例の保持手段2は、複数のローラ21のいずれかを残りのローラ21に対して接近させるようスライドさせ、この状態で複数のローラ21にループ材8を掛け渡した後、いずれかのローラ21を残りのローラ21に対して離隔するようスライドさせることにより、ループ材8にテンションを加えて保持するよう構成されている。
本例の送出手段3は、複数のローラ21のうちのいずれかを回転させてループ材8を送り出すサーボモータ3である。本例の送出手段3は、制御手段7の指令を受けて正逆両方向に回転可能であり、制御手段7は、送出手段3を正方向へ回転させてループ材8を一巡方向の一方C1へ送り出した後、送出手段3を逆方向へ回転させてループ材8を一巡方向の他方C2へ送り戻し、ループ材8における特異形状部位Pxを検査カメラ6まで移動させるよう構成してある。
本例の送出量測定手段4は、サーボモータ3の回転量を検出するエンコーダである。送出量測定手段4は、サーボモータ3の回転量を検出することにより、保持手段2にループ材8を掛け渡した状態を原位置とし、サーボモータ3が原位置からどれだけ回転したかを検出することによって、ループ材8の送出量xを測定するよう構成してある。
図1、図3に示すごとく、本例の幅測定手段5は、複数のローラ21に掛け渡したループ材8の一部に対向する位置に配設してあり、ループ材8の断面において幅が大きい方を所定方向幅yとして測定するよう構成してある。幅測定手段5は、ループ材8の一方の表面から光を投光し、ループ材8の他方側へ通過した光の量を検出することによって、ループ材8の所定方向幅yを測定するよう構成してある。
また、図6に示すごとく、本例の制御手段7は、特異形状部位Pxの検出を安定化させるために、幅データyを用いた特異形状部位Pxの特定に当たっては、幅測定手段5により逐次測定を行う測定距離間隔x’よりも大きな所定の演算用間隔aにおける幅データyの差分を測定距離間隔x’ごとに逐次求め、差分値z(x)の一番大きな部位が特異形状部位Pxであることを特定するよう構成してある。これにより、図7、図8に示すごとく、ループ材8の全周における所定方向幅yの値にうねりαがあっても、演算用間隔aにおける幅データyの差分を利用して、特異形状部位Pxを特定することにより、うねりαによる誤差の影響を縮小させることができる。なお、図7、図8においては、ループ材8の一巡長さをLで示す。
図6は、横軸方向にループ材8の送出量xをとり、縦軸方向に幅データyの変化をとって、所定の演算用間隔aにおける幅データy(x)(x=0〜)の差分値z(x)の算出の仕方を説明する図である。
同図に示すごとく、送出量xが測定開始ポイントP1であるx=0から逐次増加する際に、差分値z(x)は、z(x)=y(x+a)−y(x)より逐次算出される。
演算用間隔aは、特異形状部位Pxの一巡方向Cにおける形成幅に対して50〜150%の大きさの間隔として設定することができる。具体的には、サンプルの形成幅を実測し、実測値に対して50〜150%の大きさの間隔として設定することができる。また、ループ材8のより異なるが、本例では、測定距離間隔x’は1mmとし、演算用間隔aは5〜10mmとしている。
図9、図11、図13は、演算用間隔aを変更したときに、上記差分値z(x)がどのように得られるかをシミュレーションしたグラフである。
図9、図10は、演算用間隔aを小さく設定した場合を示し、図11、図12に示すごとく、演算用間隔aを大きく設定した場合を示す。図9、図10においては、演算用間隔aが小さすぎるために、差分値z(x)の最大値がわずかしか変化していないことがわかる。図10において、差分値z(x)の最大値と他の通常値との差をz’で示す。一方、図11、図12においては、演算用間隔aが多きすぎるために、差分値z(x)の最大値が特異形状部位Px(溶接部位)ではなく、他のうねりαの形状の部位で算出されていることがわかる。
これらに対し、図13、図14は、演算用間隔aを適切に設定した場合を示す。同図に示すごとく、演算用間隔aを適切に設定することにより、差分値z(x)の最大値を、うねりαの形状の影響をほとんど受けずに、大きく取り出すことができることがわかる。図14において、差分値z(x)の最大値と他の通常値との差をz’で示す。
図1、図4は、ループ材検査装置1における各構成部品の配置関係を示す図である。図5は、ループ材8の一巡方向Cを直線状に模式的に展開して示す図である。同図は、特異形状部位Pxの位置を特定した後、この特異形状部位Pxを検査カメラ6まで移動させる動作を説明する図である。
図4において、幅測定手段5におけるループ材8の所定方向幅yの測定を開始するポイントをP1で示し、幅測定手段5におけるループ材8の所定方向幅yの測定を開始するポイントをP2で示す。また、同図においては、制御手段7によって特定したループ材8における特異形状部位Pxが、ループ材8の一巡方向Cのどこの位置にあるかも示す。
また、送出手段3がループ材8を送り出す全送出長さをXaで示し、ループ材8の一巡長さをLで示す。また、ループ材8の送出方向(一巡方向の一方C1)をFで示し、幅測定手段5から検査カメラ6までの距離をbで示す。本例の検査カメラ6は、幅測定手段5に対してループ材8の送出方向側(一巡方向の一方側C1)に隣接して配設してある。
本例においては、図5に示すごとく、制御手段7は、測定開始ポイントP1から測定終了ポイントP2までの送出長さXaから、測定開始ポイントP1から特異形状部位Pxまでの送出長さXb及び幅測定手段5から検査カメラ6までの距離bを差し引いて、サーボモータ3を逆方向へ回転させるための演算移動量Rを算出するよう構成してある。また、制御手段7は、送出手段3によるループ材8の回転を停止させる送出量Xaを、ループ材8の1周分と上記演算用間隔aよりも大きな長さを加えた範囲内で設定している。
なお、例えば、検査カメラ6を、幅測定手段5に対してループ材8の送出方向とは反対側(一巡方向の他方側C2)に隣接して配設した場合には、図15に示すように演算移動量Rを算出することができる。
次に、本例のループ材検査装置1を用いて、ループ材8における特異形状部位Px(溶接部位)がどこにあるかを特定し、この特異形状部位Pxを、欠陥の有無を検査するための検査カメラ6まで移動させる動作について説明する。図16には、ループ材検査装置1における動作を説明するフローチャートを示す。
保持手段2におけるいずれかのローラ21を残りのローラ21に対して接近させた状態において、複数のローラ21の外周面にループ材8を掛け渡す(図16のステップS101)。
次いで、複数のローラ21に対していずれかのローラ21を離隔する方向にスライドさせて、ループ材8にテンションを加えて、このループ材8を複数のローラ21の外周面に掛け渡した状態で保持する(S102)。
次いで、サーボモータ(送出手段)3を正方向に回転させ、複数のローラ21に掛け渡したループ材8を、一巡方向の一方C1へ送り出す(S103)。そして、送出量測定手段(エンコーダ)4によってサーボモータ3が指定回転速度に到達したかを検出し(S104)、サーボモータ3の回転速度を一定にする(S105)。また、ループ材8の全周における各部は、幅測定手段5における測定部位へ送り出される。
次いで、幅測定手段5によるループ材8の所定方向幅yの測定を開始すると共に、送出量測定手段4による送出量xの測定を開始する(S106)。送出量測定手段4は、エンコーダによってサーボモータ3の回転量を積算して送出量xを求める。
また、制御手段7は、送出手段3を動作させるときには、幅測定手段5によってループ材8の各部における所定方向幅yを逐次測定すると共に、送出量測定手段4によってループ材8の送出量xを逐次測定する。そして、制御手段7は、幅測定手段5によって測定した測定値を幅データyとして記憶すると共に、送出量測定手段4によって測定した測定値を送出量データxとして記憶し、かつ幅データyと送出量データxとを関連させて記憶する。
また、制御手段7は、幅測定手段5により逐次測定を行った幅データyを用いて、所定の演算用間隔aにおける幅データyの差分を、差分値z(x)として測定距離間隔x’ごとに逐次求める(S107)。そして、サーボモータ3の回転量が終了回転量(送出手段3による送出量が終了送出量)になったかを検出する(S108)。そして、幅測定手段5による所定方向幅yの測定及び送出量測定手段4による送出量xの測定を終了すると共に(S109)、サーボモータ3の減速、停止を行う(S110)。
そして、制御手段7は、逐次測定を行った測定距離間隔x’ごとの差分値z(x)のうち最も大きい値を示す測定部位(測定位置)が特異形状部位Pxであると特定(検出)する。このとき、制御手段7は、上記差分値z(x)の最大値が、特異形状部位Pxの特定が正常に行われたと考えられる設定値以上になっているかを検出し(S112)、設定値以上でないときには、異常を出力する(S113)。
一方、上記差分値z(x)の最大値が設定値以上であるときには、送出量データxを用いてサーボモータ3の回転を停止したときの終了送出量(測定開始ポイントP1から測定終了ポイントP2までの送出長さXa)から、特異形状部位Pxまでの送出量(測定開始ポイントP1から特異形状部位Pxまでの送出長さXb)及び幅測定手段5から検査カメラ6までの距離bを差し引いて、サーボモータ3を逆方向へ回転させるための演算移動量Rを算出する(S114)。
そして、制御手段7は、サーボモータ3を演算移動量Rに相当する回転量だけ逆方向へ回転させ、ループ材8を一巡方向の他方C2へ送り戻して、特異形状部位Pxを検査カメラ6まで移動させる(S115)。
こうして、制御手段7は、演算移動量Rに応じて送出手段3を動作させることによって、特異形状部位Pxを欠陥の有無を検査するための検査カメラ6まで移動させる。そして、作業者は、検査カメラ6に映し出された特異形状部位Px(溶接部位)を観察することにより、この特異形状部位Pxに欠陥がないか否かを検査することができる。その後、複数のローラ21によるループ材8の保持を解除して(S116)、ループ材8を取り出すことができる。
このように、本例によれば、ループ材8を保持手段2に掛け渡した後は、制御手段7からの指令によって、ループ材8における特異形状部位Pxを、欠陥の有無を検査するための検査カメラ6まで自動的に移動させることができる。これにより、作業者の指による感触及び目視によって特異形状部位Pxを特定することが不要になり、この特異形状部位Pxの特定を迅速に行うことができる。そして、所定位置にある特異形状部位Pxにおける欠陥の有無を、作業者等は迅速に検査することができる。
それ故、本例のループ材検査装置1によれば、ループ材8の全周における特異形状部位Pxの形成位置を迅速に特定し、この特異形状部位Pxにおける欠陥の有無を検査することができる状態を迅速に形成することができる。
実施例における、ループ材検査装置における各構成部品の配置関係を示す説明図。 実施例における、ループ材を示す斜視図。 実施例における、ループ材における特異形状部位Pxの周辺を示す説明図。 実施例における、ループ材検査装置における送出量等の関係を示す説明図。 実施例における、ループ材の一巡方向を直線状に模式的に展開して示す説明図。 実施例における、横軸方向にループ材の送出量をとり、縦軸方向に幅データの変化をとって、所定の演算用間隔における幅データの差分値の算出の仕方を模式的に示す説明図。 実施例における、横軸方向にループ材の送出量データをとり、縦軸方向に幅データをとって、ループ材の全周における幅データのうねりによる変化を示す説明図。 実施例における、横軸方向にループ材の送出量データをとり、縦軸方向に差分値をとって、ループ材の全周における差分値の変化を示す説明図。 実施例における、横軸に送出量データをとり、縦軸に幅データをとって、演算用間隔を小さく設定した場合において、特異形状部位の周辺における幅データの変化を示すグラフ。 実施例における、横軸に送出量データをとり、縦軸に差分値をとって、演算用間隔を小さく設定した場合において、特異形状部位の周辺における差分値の変化を示すグラフ。 実施例における、横軸に送出量データをとり、縦軸に幅データをとって、演算用間隔を大きく設定した場合において、特異形状部位の周辺における幅データの変化を示すグラフ。 実施例における、横軸に送出量データをとり、縦軸に差分値をとって、演算用間隔を大きく設定した場合において、特異形状部位の周辺における差分値の変化を示すグラフ。 実施例における、横軸に送出量データをとり、縦軸に幅データをとって、演算用間隔を適切に設定した場合において、特異形状部位の周辺における幅データの変化を示すグラフ。 実施例における、横軸に送出量データをとり、縦軸に差分値をとって、演算用間隔を適切に設定した場合において、特異形状部位の周辺における差分値の変化を示すグラフ。 実施例における、検査カメラの配設位置が異なる場合について、ループ材の一巡方向を直線状に模式的に展開して示す説明図。 実施例における、ループ材検査装置における動作を説明するフローチャート。
符号の説明
1 ループ材検査装置
2 保持手段
21 ローラ
3 送出手段(サーボモータ)
4 送出量測定手段
5 幅測定手段
6 検査カメラ
7 制御手段
8 ループ材
C 一巡方向
C1 一巡方向の一方
C2 一巡方向の他方
x 送出量(送出量データ)
y 所定方向幅(幅データ)
z(x) 差分値
a 演算用間隔
x’ 測定距離間隔
Px 特異形状部位
R 演算移動量

Claims (6)

  1. 可撓性を有するループ材において、断面形状における所定方向幅が最も拡大又は縮小した特異形状部位を検出し、該特異形状部位を、該特異形状部位における欠陥の有無を検査するための所定位置に移動させるループ材検査装置であって、
    該ループ材検査装置は、上記ループ材における上記所定方向幅を測定する幅測定手段と、
    上記ループ材を掛け渡して保持する保持手段と、
    該保持手段に掛け渡した上記ループ材を、該ループ材の一巡方向に回転させ、該ループ材の全周における各部を上記幅測定手段における測定部位へ送り出すための送出手段と、
    該送出手段による上記ループ材の送出量を測定するための送出量測定手段と、
    上記送出手段を動作させて上記ループ材を所定量送り出す制御を行うと共に、上記幅測定手段によって測定した幅データと、上記送出量測定手段によって測定した送出量データとを関連させて記憶する制御手段とを有しており、
    該制御手段は、上記送出手段による上記ループ材の回転を、該ループ材が一巡以上回転した位置で停止させると共に、上記幅データを用いて上記ループ材における上記特異形状部位を特定し、上記送出量データを用いて上記回転を停止したときの送出量と上記特異形状部位までの送出量との差に基づいて演算移動量を算出し、該演算移動量に応じて上記送出手段を動作させることによって、上記特異形状部位を上記欠陥の有無を検査するための所定位置まで移動させるよう構成したことを特徴とするループ材検査装置。
  2. 請求項1において、上記送出手段は、上記制御手段の指令を受けて正逆両方向に回転可能であり、
    上記制御手段は、上記送出手段を正方向に回転させて、上記ループ材を送り出し、上記送出手段を逆方向に回転させて、上記特異形状部位を上記欠陥の有無を検査するための所定位置まで移動させるよう構成してあることを特徴とするループ材検査装置。
  3. 請求項1又は2において、上記制御手段は、上記幅データを用いた上記特異形状部位の特定に当たっては、上記幅測定手段により逐次測定を行う測定距離間隔よりも大きな所定の演算用間隔における上記幅データの差分を上記測定距離間隔ごとに逐次求め、上記差分の一番大きな部位が上記特異形状部位であることを特定するよう構成してあることを特徴とするループ材検査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記ループ材は、帯状鋼板を一巡方向の一箇所において溶接してなり、上記特異形状部位は、上記溶接を行って上記所定方向幅が最も縮小した溶接部位であることを特徴とするループ材検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ループ材検査装置は、上記欠陥の有無を検査するための所定位置に検査カメラを有しており、
    上記制御手段は、上記演算移動量に応じて上記送出手段を動作させることによって、上記特異形状部位を上記検査カメラまで移動させるよう構成したことを特徴とするループ材検査装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記保持手段は、上記ループ材を掛け渡すよう構成した複数のローラであり、
    上記送出手段は、上記複数のローラのうちのいずれかを回転させて上記ループ材を送り出すサーボモータであり、
    上記送出量測定手段は、上記サーボモータの回転量を検出するエンコーダであることを特徴とするループ材検査装置。
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