JP2005283303A - 金属リング欠陥検出装置 - Google Patents

金属リング欠陥検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005283303A
JP2005283303A JP2004097227A JP2004097227A JP2005283303A JP 2005283303 A JP2005283303 A JP 2005283303A JP 2004097227 A JP2004097227 A JP 2004097227A JP 2004097227 A JP2004097227 A JP 2004097227A JP 2005283303 A JP2005283303 A JP 2005283303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal ring
defect
reference index
defect detection
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004097227A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tange
宏司 丹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2004097227A priority Critical patent/JP2005283303A/ja
Publication of JP2005283303A publication Critical patent/JP2005283303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

【課題】 欠陥9aの状態や大きさ及び深さなどを子細に調査する際の効率と精度を改善した金属リング欠陥検出装置を提供する。
【解決手段】 無端ベルト状の金属リング2の表面の欠陥を検出する欠陥検出手段(20)を備えた金属リング欠陥検出装置15において、前記金属リングの周方向に1箇所必ず存在する特異部分(溶接跡7a)を基準指標として検出する基準指標検出手段(21)と、前記欠陥検出手段によって検出された欠陥の位置を、前記基準指標検出手段によって検出された基準指標からの相対的な位置として特定する位置特定手段(22)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等車両に搭載されるVベルト式無段変速機のベルト(以下「CVTベルト」という。)を構成する部品の一つである、無端ベルト状の金属リングの傷等の欠陥を検出する金属リング欠陥検出装置に関する。
CVTベルトとしては、たとえば、非特許文献1に記載されているように、厚さ0.2mm程度の薄板状の金属リングを多数枚重ねたものに、スチール製のエレメントを連続して嵌め込んで一体化した構造のものが知られている。
図9は、CVTベルトの外観図である。この図において、CVTベルト1は、多数枚(たとえば、12枚程度)の金属リング2を積み重ねた並行二連のベルト積層体3に、多数個(たとえば、400個程度)のスチール製のエレメント4からなるエレメント積層体5を担持させて組み立てられている。
図10は、CVTベルト1の概略的な製造工程図である。この図において、“超強靱鋼”(詳しくは後述する)の薄板6の端部6a同士を突き合わせて溶接し、リング状のドラム7を形成する。ドラム7の表面上に見える軸方向の直線状の筋(すじ)は溶接跡7aである。次いで、そのドラム7を所定幅ずつ輪切り状に裁断して圧延し、基本周長の金属リング2を作成する。
次に、上記の金属リング2に溶体化処理等を施した後、各々の金属リング2に、CVTベルト1の積層場所に対応した所要の周長を与える周長補正処理を実行する。ここで、“周長”とは、金属リング2の一周の長さのことをいう。金属リング2の周長は、CVTベルト1の積層場所毎に微妙に異なる。たとえば、最外周側では若干長く、最内周側では若干短い。
次に、周長補正後の金属リング2に対して、時効処理や窒化処理などを施して表面硬度を高めた後、金属リング2の欠陥を検出し、検査をパスした金属リング2を順次に積層し、その積層体にエレメント4を嵌め込んで一体化して、CVTベルト1を完成する。
上記のとおり、CVTベルト1を構成する金属リング2には「超強靱鋼」が用いられる。CVTベルト1に相応しい超強靱鋼としては、たとえば、特許文献1に記載されているようなマルエージング鋼がある。マルエージング鋼は靱性に優れているという特徴から、CVTベルト1に用いて好適であるが、疲労強度の点で充分とはいえない。この疲労強度を補うために、たとえば、特許文献2に記載されているような窒化処理を行っている。
窒化処理とは、非特許文献2に記載されているように、鋼の表面に窒素を浸透させて窒化鉄の硬化層(硬化膜)を形成する処理のことをいう。塩浴窒化法や、タフトライド法、プラズマ窒化法、あるいは、ガス軟窒化法など知られているが、CVTベルト1等の量産部品においては、一般にコストの点でガス軟窒化法が用いられる。この方法によれば、鋼表面に、硬度Hv400〜700程度の硬化層を、8〜15μm程度の深さで形成することができる。
ところで、表面に硬化層を形成した金属リング2であるが、その硬度は完全なものではなく(Hv400〜700程度)、金属リング2同士の擦れやぶつかり、又は、他の器物と干渉等により、不本意ながら、しばしば、その表面に傷(以下「欠陥」という。)が付くことがある。
当然ながら、このような欠陥を有する金属リング2は、エンジンの重要な動力伝達要素の一つであるCVTベルト1の構成部品として相応しくない。このため、CVTベルト1に組み付ける前に、金属リング2の欠陥を検出することが求められる。
金属リング2の欠陥の検出に利用可能な従来技術としては、たとえば、特許文献3に記載された「欠陥検出装置」(以下、従来装置という。)が知られている。
図11は、従来装置の概念構成図である。この従来装置は、検査用光源8からの照射光を、一定方向に移動する被検査面9(ここでは、金属リング2の外表面又は内表面)に導くための複数本の照明用導光路10a〜10c(光ファイバー)と、この照明用導光路10a〜10cの間に交互に配置され、被検査面9からの反射光Pa、Pbを受光部11a、11bに導くための少なくとも二つの受光用導光路12a、12b(光ファイバー)とを備えるというものであり、二つの受光用導光路12a、12bを、僅かな距離Lを隔てて離隔配置した点がポイントである。
このように構成すると、被検査面9に傷等の欠陥がない場合には、二つの受光用導光路12a、12bによって導かれた反射光Pa、Pbはほぼ同等の強さで受光部11a、11bに与えられる一方、被検査面9に微細な欠陥があった場合には、当該欠陥部位の反射光が低下(乱反射による光量低下)するので、二つの受光用導光路12a、12bよって導かれた反射光Pa、Pbに差が生じ、その差分の大きさから欠陥の有無を自動的に判別することができる。
図12は、従来装置を利用した欠陥検出の概念図である。同図(a)において、二つの受光用導光路12a、12bは距離Lだけ離れており、また、被検査面9(金属リング2の表面又は裏面)は、たとえば、速度Vで一定方向に移動している。
被検査面9に欠陥9aが存在している場合は、まず、右側の受光用導光路12bの端面が欠陥9aに対向し、ある時間の経過後に、左側の受光用導光路12aの端面が欠陥9a′に対向する。ここで、欠陥9a′は速度Vで移動した後の欠陥9aである。
欠陥9a(9a′)の乱反射によって光量が低下した光は、最初に右側の受光部11bで受光され、ある時間の経過後に左側の受光部11aで受光される。同図(b)はこのときの右側の受光部11bの出力信号波形を示し、同図(c)は同左側の受光部11aの出力信号波形を示している。
これらの信号波形中に示す数字(“50”、“0”)は、説明のための便宜的な信号レベルを表している。たとえば、“50”は被検査面9の正常部分からの強い反射光レベル、“0”は被検査面9の欠陥9a(9a′)の部分からの弱い反射光レベルを表している。
いま、これら二つの信号波形の差分、つまり、〔「同図(b)の波形」−「同図(c)の波形」〕を計算すると、同図(d)の波形(以下「差分値」という。)が得られる。
この差分値は、「同図(b)の波形」と「同図(c)の波形」が共に“50”のときに“0”、また、「同図(b)の波形」が“0”且つ「同図(c)の波形」が“50”のときに“−50”、さらに、「同図(b)の波形」が“50”且つ「同図(c)の波形」が“0”のときに“50”となる。
したがって、このような差分値に適切なしきい値、たとえば、“50”を若干下回る大きさのハイ側しきい値(SL_H)と、“−50”を若干下回る大きさロー側しきい値(SL_L)とを適用することにより、各々、欠陥9a、9a′に対応する信号13、13′を取り出すことができる。そして、その信号13、13′を二値化して極性を揃えることにより、同図(d)に示すように、二つの欠陥検出パルス14、14′からなる欠陥検出警報信号ALMを生成することができる。左側の欠陥検出パルス14′は欠陥9′を表し、右側の欠陥検出パルス14は欠陥9を表している。
宮地知巳著"理想の変速機CVTの性能を最大限に引き出す"、[online]、[平成14年8月25日検索]、インターネット<URL: http://www.idemitsu.co.jp/lube/cvt/cvtbody2.html> DESIGN MECHANIC for mechanical engineers & designers"窒化処理"、[online]、[平成16年2月28日]、インターネット<URL: http://homepage1.nifty.com/seas/database/heat/nitro.htm> 特開平11−117017公報 特開平11−200010公報 特開平11−248637公報
しかしながら、上記の従来装置を利用したものにあっては、被検査面9(金属リング2の表面又は裏面)の欠陥9aを検出できるものの、その欠陥9aの“位置”を特定することができなかった。
一般に、不良品(CVTベルト1の耐久性に支障を来す程度の欠陥2bを有する金属リング2)を排除するという観点からは、被検査面9の欠陥9aだけを検出できればよい。つまり、欠陥9aの位置を特定する必要はない。しかしながら、欠陥9aの発生原因の追求は不可欠であり、多くの場合、不良品の詳細な検討が求められる。このような検討においては、欠陥9aの状態や大きさ及び深さなどを子細に調査する必要があり、拡大鏡などを用いて欠陥9aを観察するが、その欠陥9aの大まかな位置が特定されていない限り、金属リング2の全周にわたって満遍なく観察を行わなければならない。これは、言うまでもなく面倒な作業であり、効率が悪い上、見落としも避けられない。
そこで、本発明の目的は、金属リング2の欠陥2bの位置を速やかに特定できるようにし、以て、欠陥9aの状態や大きさ及び深さなどを子細に調査する際の効率と精度を改善した金属リング欠陥検出装置を提供することにある。
本発明は、無端ベルト状の金属リングの表面の欠陥を検出する欠陥検出手段を備えた金属リング欠陥検出装置において、前記金属リングの周方向に1箇所必ず存在する特異部分を基準指標として検出する基準指標検出手段と、前記欠陥検出手段によって検出された欠陥の位置を、前記基準指標検出手段によって検出された基準指標からの相対的な位置として特定する位置特定手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、好ましくは、前記基準指標は、前記金属リングの周方向に1箇所必ず存在し且つ該金属リングの周方向に直交すると共に該金属リングの幅方向の端から端まで直線的に連続する溶接跡であることを特徴とするものであり、
又は、前記基準指標は、前記金属リングの周方向の1箇所に印刷又は塗布されたマーク(好ましくは、前記金属リングの周方向に直交すると共に該金属リングの幅方向の端から端まで直線的に連続するもの)であることを特徴とするものであり、
又は、前記基準指標検出手段は、前記金属リングの側端の平滑さを周方向に継続して検査し、平滑さが失われている局所部分を基準指標として検出することを特徴とするものであり、
又は、前記基準指標検出手段は、漏洩磁束探傷法又は渦流探傷法若しくはその他の非破壊探傷法によって、前記特異部分を検出することを特徴とするものである。
本発明によれば、金属リングの欠陥の位置が、その金属リングの基準指標からの相対的な位置として特定される。
したがって、金属リングの欠陥を拡大鏡などを用いて子細に観察する際には、まず、基準指標を見つけ出し、次いで、その基準指標を手がかりにして上記の特定された位置付近を探索するという簡単な手順で、速やかに、しかも見落とし無く欠陥を発見することができる。その結果、欠陥の状態や大きさ及び深さなどを子細に調査する際の効率と精度を改善した金属リング欠陥検出装置を提供することができる。
また、基準指標に溶接跡を利用すれば、この溶接跡は金属リングに必ず存在するため、金属リングの製造工程上、特別な準備は必要ない。
また、基準指標として、印刷や塗布によって形成されたマークを利用すれば、溶接跡が目立たない又は溶接跡そのものが存在しない金属リングにも不都合がない。
また、漏洩磁束探傷法又は渦流探傷法若しくはその他の非破壊探傷法によって、前記特異部分を検出するようにすれば、検出の際に金属リングに傷等を与えることもなく、とりわけ、漏洩磁束探傷法は溶接跡の検出能力に優れているため、溶接跡を基準指標として検出する場合に好適である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、金属リング欠陥検出装置の概念的な構成図である。金属リング欠陥検出装置15は、リング周回駆動用モータ16によって回転駆動される位置固定の駆動プーリ17、その駆動プーリ17と同一の回転平面上に離隔配置される位置可変の従動プーリ18、所定の質量(例:80Kg)を持つ荷重体19、欠陥検出部20(欠陥検出手段)、基準指標検出部21(基準指標検出手段)、及び、表示部22(位置特定手段)を含んで構成される。なお、駆動プーリ17と従動プーリ18に加えて、さらに、1個又は複数個の案内プーリを有していてもよいが、必要最小限のプーリは駆動プーリ17と従動プーリ18の二つである。
検査対象物である金属リング2を検査する際には、まず、従動プーリ18を初期位置(一点鎖線アの位置)にして、駆動プーリ17と従動プーリ18の間に金属リング2を掛け渡し、次いで、従動プーリ18に荷重体19を取り付けて従動プーリ18を移動させることにより、金属リング2に所要のテンションを与える。そして、その状態でリング周回駆動用モータ16を駆動して金属リング2を一定方向(矢印イ方向)に周回させつつ、欠陥検出部20を用いて、当該金属リング2の欠陥検査を行い、同時に、基準指標検出部21を用いて、当該金属リング2の基準指標を検出する。
ここで、“基準指標”とは、金属リング2の周方向の基準点のことをいう。本実施形態における基準指標は、金属リング2の周方向に必ず一つだけ存在する溶接跡7a(図10参照)である。
表示部22は、欠陥検出部20から出力される欠陥検出警報信号ALMと、基準指標検出部21から出力される基準指標検出信号MRKとを、たとえば、時系列的に画面に並べて表示することにより、両信号の時間差から、欠陥の検出位置が金属リング2の周方向のどのあたりにあるのかを直感的に特定できるように、検査員に対して提示する。
図2は、欠陥検出部20の概念構成図である。この図において、欠陥検出部20は、少なくとも二つの光学的センサ部23、24(以下、「A系光学的検査部23」、「B系光学的検査部24」又は、単に「A系23」、「B系24」と称する。)と、判定部25とを含む。なお、“少なくとも二つ”の光学的センサ部23、24を備える理由については後で説明する。
A系23及びB系24は、同一の構成を有している。つまり、A系23(B系24)は、光源26(27)からの光を検査対象物(金属リング2)の被検査面(金属リング2の表面又は裏面)に並行して導くための2本の照光用光ファイバー28、29(30、31)と、この照光用光ファイバー28、29(30、31)の間に挟まれた1本の受光用光ファイバー32(33)と、受光用光ファイバー32(33)によって導かれた被検査面からの反射光Pa(Pb)を電気信号Sa(Sb)に変換する受光素子34(35)とを含んで構成されている。
判定部25は、A系23の受光素子34から出力された電気信号SaとB系24の受光素子35から出力された電気信号Sbとに基づいて、金属リング2の被検査面の欠陥の有無を判定するものであり、その基本原理は、「二つの受光素子34(35)に入射する光の強度は、被検査面に欠陥がないときはほぼ同じとなり、欠陥があるときは異なる」ことに着目し、「二つの受光素子34(35)から出力された電気信号Sa、Sbの差分値をとって、その差分値が大きい場合に、被検査面に欠陥があると判別する」というものである。
このことをもう少し分かりやすく説明すると、今、金属リング2の被検査面に欠陥がない場合は、被検査面は平滑な面であり、照光用光ファイバー28、29(30、31)からの光は、その平滑な面で一様に反射し、乱反射はほとんど生じない。このため、二つの受光素子34(35)に入射する光の強度はほぼ同じ大きさとなり、この場合、電気信号Sa、Sbの差分値はほぼ「0」となる。
これに対して、金属リング2の被検査面に欠陥があった場合、照光用光ファイバー28、29(30、31)からの光は、その欠陥場所で乱反射するため、受光用光ファイバー32(33)を介して受光素子34(35)に導かれる光の強度が、その乱反射の分だけ低下する。このとき、A系23とB系24の間隔が距離Lだけ離れているため、この距離Lを上記の欠陥サイズよりも充分に大きくしておけば、一方の系の受光用光ファイバー(たとえば、A系23の受光用光ファイバー32)が、その欠陥の影響によって強度が低下した光を導いているとき、他方の系の受光用光ファイバー(B系24の受光用光ファイバー33)は、強度が低下しない光(つまり、欠陥がない平滑な面からの強い反射光)を導くこととなる。したがって、この場合には、電気信号Sa<電気信号Sbとなるので、その差分値は、上記の正常時(Sa=Sb)に比べて明らかに大きくなる。
以上の原理により、「二つの受光素子34(35)から出力された電気信号Sa、Sbの差分値をとって、その差分値が大きい場合に、被検査面に欠陥があると判別する」ことができる。
なお、すくなくとも二つの系(A系23、B系24)を必要とする理由は、次のとおりである。上記の原理説明より、被検査面に欠陥がない場合は、いずれの系から出力された電気信号Sa(又はSb)も「大きな値」となる。そして、被検査面に欠陥がある場合は、いずれの系も、その欠陥からの反射光(乱反射している分だけ強度が低下した光)を受光しているときは、その系から出力された電気信号Sa(またはSb)は「小さな値」となる。
基本的に、これらの「大きな値」と「小さな値」を見分けることにより欠陥の判定は可能である。しかしながら、これだけでは、安定した判定は期待できず、実用上の点で支障がある。なぜならば、検査対象物、とりわけ、CVTベルト1に用いられる金属リング2の端面を含む表面全体は、窒化処理によって艶消し状態になっており、しかも、その艶消しの程度が製品(又はロット)毎に一定していないため、正常判定時の基準となる電気信号Sa(又はSb)の「大きな値」にバラツキが生じるからである。光学的センサ部を“少なくとも二つの系”で構成し、それらの系から出力された電気信号Sa(及びSb)の“差分値”をとることにすれば、上記のバラツキの影響を排除し、安定した判定を行って、実用的なものとすることができる。
図3は、判定部25のブロック図である。この図において、判定部25は、A系用増幅器36、B系用増幅器37、A系用AGC回路38、B系用AGC回路39、差分演算部40、ハイ側しきい値判定部41、ロー側しきい値判定部42、及び、警報信号発生部43などを含んで構成されている。
A系用増幅器36は、A系の受光素子34から出力された電気信号Saを増幅するものであり、その増幅率はA系用AGC回路38の出力によって増減制御されるようになっている。A系用AGC回路38は、A系用増幅器36の出力信号の中から直流分を含む低周波成分のみをとりだすローパスフィルタ44と、そのローパスフィルタ44の出力と所定のリファレンス電圧REF1との差に応じた大きさのAGC電圧を発生する差動増幅器45とを含み、A系用増幅器36は、このAGC電圧に応じた増幅率で電気信号Saを増幅する。このAGC電圧の目的は、電気信号Saに含まれる低周波成分の“揺らぎ”(主に金属リング2の“面ぶれ”に伴って発生する)を取り除くことにある。
B系用増幅器37も、上記のA系用増幅器36と同様に、B系の受光素子35から出力された電気信号Sbを増幅するものであり、その増幅率はB系用AGC回路39の出力によって増減制御されるようになっている。B系用AGC回路39は、B系用増幅器37の出力信号の中から直流分を含む低周波成分のみをとりだすローパスフィルタ46と、そのローパスフィルタ46の出力と所定のリファレンス電圧REF1との差に応じた大きさのAGC電圧を発生する差動増幅器47とを含み、B系用増幅器37は、このAGC電圧に応じた増幅率で電気信号Sbを増幅する。このAGC電圧の目的も、上記と同様であり、電気信号Sbに含まれる低周波成分の“揺らぎ”を取り除くことにある。
差分演算部40は、A系用増幅器36から出力された電気信号Sa_36とB系用増幅器37から出力された電気信号Sb_37の差分値Sd(Sd=[Sa_36]−[Sb_37])を演算するものである。
ハイ側しきい値判定部41は、差分演算部40で演算された差分値Sdと所定のハイ側しきい値SL_Hとを比較して、Sd>SL_Hの場合にアクティブとなるハイ側判定結果信号Sc_Hを出力し、ロー側しきい値判定部42は、同差分値Sdと所定のロー側しきい値SL_Lとを比較して、Sd>SL_Lの場合にアクティブとなるロー側判定結果信号Sc_Lを出力する。そして、警報信号発生部43は、これら二つの判定結果信号(Sc_H、Sc_L)のいずれか一方がアクティブの時に、被検査面の欠陥検出を示す欠陥検出警報信号ALMを表示部22に出力する。
図4は、基準指標検出部21の概念構成図である。この図において、基準指標検出部21は、非破壊検査手法の一つである「漏洩磁束探傷法(MLFT:Magnetic Leakage Flux Testing Method)」を用いて、金属リング2の周方向に1箇所必ず出現する基準指標、たとえば、該金属リング2の周方向に直交し且つ該金属リング2の幅方向の端から端まで連続する直線状の溶接跡7aを検出し、その溶接跡7aの検出に応答して所要の検出信号(基準指標検出信号MRK)を表示部22に出力する。
漏洩磁束探傷法は、他の非破壊検査方法に比べて、「溶接箇所の検出能力が高い」という特徴がある。このため、本発明に適用して好適であるが、発明の思想上は、他の非破壊検査方法(たとえば、渦流探傷法など)を排除しない。つまり、金属リング2の基準指標(溶接跡7a)を検出できる非破壊検査手法であればよい。以下、ベストモードの実施例として、漏洩磁束探傷法を適用したもの説明する。
漏洩磁束探傷法とは、比較的近年になって実用化された探傷法であり、その信頼性の高さから現在では鋼材等の強磁性体の検査に不可欠の方法となっている。漏洩磁束探傷法は、金属等の強磁性体の検査対象物を磁化し、それを消磁した後の漏洩磁束を磁気センサで検出するというものである。検査対象物の表面や表皮下に特異部分(傷等の欠陥部分)が存在している場合、その特異部分で漏洩磁束が生じるため、その漏洩磁束から傷等の欠陥部分を検出できる。
ここで、金属リング2の溶接跡7aは検査対象物の特異部分である。傷等の欠陥部分との相違は、金属リング2の周方向に1箇所必ず出現する点、及び、金属リング2の周方向に直交し且つ金属リング2の幅方向の端から端まで直線的に連続している点にある。傷等の欠陥部分は、多くの場合、金属リング2の表裏面に局所的に出現し、幅方向の端から端まで直線的に連続することはない。
基準指標検出部21は、検査対象物である金属リング2の近傍に配置される磁化ヨーク48と、この磁気磁化ヨーク48に取り付けられている磁気ラインセンサ49と、これらの磁化ヨーク48と磁気ラインセンサ49を保持して、金属リング2に対する傾きや金属リング2の被検査面との間の離隔距離Dなどのトラバースを調節するトラバース装置50と、トラバース装置50に対するトラバースの制御値を発生するトラバース制御部51と、磁化ヨーク48に加える磁化電流を発生する磁化電流発生部52と、磁気ラインセンサ49で検出された漏洩磁束信号を増幅し、必要であれば波形成形する漏洩磁束検出部53と、上記のトラバース制御部51や磁化電流発生部52を制御すると共に、漏洩磁束検出部53の出力信号に基づいて、検査対象物である金属リング2の周方向に1箇所必ず出現する基準指標(溶接跡7a)を検出し、その検出に応答して、所要の検出信号(基準指標検出信号MRK)を出力する基準指標検出部54とを備える。
基準指標検出部21の動作は、以下のとおりである。なお、この基準指標検出部21の動作中は、前記の欠陥検出部20が動作している。すなわち、従動プーリ18を初期位置(一点鎖線アの位置)にして、駆動プーリ17と従動プーリ18の間に金属リング2を掛け渡し、次いで、従動プーリ18に荷重体19を取り付けて従動プーリ18を移動させることにより、金属リング2に所要のテンションを与え、そして、その状態でリング周回駆動用モータ16を駆動して金属リング2を一定方向(矢印イ方向)に周回させつつ、欠陥検出部20を用いて、当該金属リング2の表面欠陥の検査を行っている。
基準指標検出部21は、金属リング2の欠陥検査を行っている間、次の動作を実行する。
(ステップS1)
まず、トラバース制御部51の制御によりトラバース装置50を駆動して、磁化ヨーク48を周回中の金属リング2の被検査面に所定の離隔距離Dまで近づける。この離隔距離Dは、漏洩磁束探傷法におけるリフトオフであり、リフトオフを満たしているか否かの判断は、たとえば、不図示の非接触レーザ変位計などを用いて行うことができる。
(ステップS2)
次に、磁化電流発生部52から磁化ヨーク48に所定の大きさの直流磁化電流を所定の時間流し続けて、検査対象物である金属リング2を磁化する。
図6(a)は、磁化電流の制御特性図であり、時間Ta〜Tbは、金属リング2の磁化期間である。すなわち、この期間、所定の大きさの直流磁化電流iaを流し続けて、検査対象物である金属リング2を磁化する。
(ステップS3)
次に、磁化電流発生部52から磁化ヨーク48に供給する直流磁化電流を一定の割合で減少させ、最終的に磁化電流を“0”にする。図6(a)の時間Tb〜Tcは、磁化電流の一定割合減少期間である。
(ステップS4)
そして、磁化電流発生部52から磁化ヨーク48に供給する直流磁化電流が“0”になった時点(図6(a)の時間Tc参照)で、基準指標検出部54における基準指標の検出処理を開始し、検査対象物である金属リング2の周方向に1箇所必ず出現する基準指標(溶接跡7a)を検出すると、所要の検出信号(基準指標検出信号MRK)を出力する。
図5(a)は、磁気ラインセンサ49の構成図である。磁気ラインセンサ49は、金属リング2の幅方向に一列に配列された複数個の磁気センサ素子49a、49a、49a、・・・・(たとえば、ホール素子)によって構成されている。
ここで、金属リング2の溶接跡7aと金属リング2の欠陥9aでは共に漏洩磁束を生じ、いずれの漏洩磁束も磁気ラインセンサ49によって検出される。しかしながら、磁気ラインセンサ49を、金属リング2の幅方向に一列に配列された複数個の磁気センサ素子49a、49a、49a、・・・・で構成しているため、前者の漏洩磁束(溶接跡7aによって生じるもの)は、ほぼすべての磁気センサ素子49a、49a、49a、・・・・で検出されるのに対し、後者の漏洩磁束(欠陥9aによって生じるもの)は、一部の磁気センサ素子61aでしか検出されない。
これは、溶接跡7aと欠陥9aとの違い、すなわち、溶接跡7aは金属リング2の周方向に1箇所必ず出現し、しかも、該リングの周方向に直交し且つ該金属リング2の幅方向の端から端まで直線的に連続しているのに対して、欠陥9aは、多くの場合、金属リング2の表裏面に局所的に出現し、幅方向の端から端まで直線的に連続することがないからである。
図5(b)は、溶接跡7aと欠陥9aとを検出したときの磁気ラインセンサ49の漏洩磁束信号図である。この図において、欠陥9aを検出したときの漏洩磁束信号は、その欠陥9aの大きさ(金属リング2の幅方向の大きさ)に対応して小さいが、溶接跡7aを検出したときの漏洩磁束信号は、ほぼ金属リング2の幅方向全体にわたる大きさとなり、両者の違いは明らかである。
したがって、このような溶接跡7aと欠陥9aとの違いを基準指標検出部54で判別することにより、単なる欠陥9aに惑わされることなく、金属リング2の溶接跡7aを周方向の“基準指標”として確実に検出することができる。具体的には、基準指標検出部54において、漏洩磁束検出部53からの漏洩磁束信号の時間的な長さを調べ、前記の複数個の磁気センサ素子49a、49a、49a、・・・・のほぼすべて(又は所定の個数以上)によって検出されたとみなされる長さである場合に、溶接跡7aの検出を確定し、所要の検出信号(基準指標検出信号MRK)を生成して表示部22に出力すればよい。
図6(b)は、表示部22の表示例を示す図である。この図において、表示部22(のモニター画面)には、基準指標検出部21から出力された基準指標検出信号MRKと、前述の欠陥検出部20から出力された欠陥検出警報信号ALMとが、同一の時間スケールで二列に並べて表示されている。基準指標検出信号MRKは、基準指標(溶接跡7a)の検出を示す等間隔の基準指標パルス55を含み、また、欠陥検出警報信号ALMは、欠陥9aの検出を示す欠陥検出パルス56、57を含む。欠陥検出パルス56、57は、図12(d)の欠陥検出パルス14、14′に相当する。
ここで、基準指標パルス55の1周期長をTとすると、このTは、金属リング2aの周長Fに対応するから、基準指標パルス55から欠陥検出パルス56、57までの時間をTΔとすれば、金属リング2aの溶接跡7aから欠陥9aまでの距離Xは、概ね、次式(1)で与えられる。
X=F×(TΔ÷T) ・・・・(1)
したがって、上記のXの値、すなちわ、金属リング2の溶接跡7aからの距離Xを画面上に表示したりして、検査員に提示するようにすれば、検査員は、そのXの値から金属リング2の欠陥2bの位置を速やかに特定することができるようになる。
その結果、金属リング2の欠陥を拡大鏡などを用いて子細に観察する際には、まず、基準指標(溶接跡7a)を探し出し、次いで、その基準指標を目印にして上記の特定された位置(X)付近を探索するという簡単な手順を行うだけで、速やかに、しかも見落とし無く、欠陥9aを見つけ出すことができ、欠陥9aの状態や大きさ及び深さなどを子細に調査する際の効率と精度を改善した金属リング欠陥検出装置15を提供することができる。
なお、上記の実施形態では、基準指標の検出部(基準指標検出部21)と、欠陥の検出部(欠陥検出部20)とを別々に設けているが、これに限定されない。基準指標検出部21は基準指標だけでなく、細かな傷等の欠陥も検出できる能力を持っているため、基準指標検出部21を用いて欠陥の検出も行ってもよい。このようにした場合、基準指標検出部21は、基準指標検出手段と欠陥検出手段の二つの手段の機能を兼務することとなり、当然ながら欠陥検出部20は不要になる。
また、上記の実施形態では、金属リング2の幅方向(表裏面)の溶接跡7aを検出しているが、これに限定されない。たとえば、金属リング2の側端面の溶接跡を検出してもよい。
図7は、金属リング2の側端面の溶接跡を示す図である。この図において、金属リング2の側端面の溶接跡は、その前後の側端面よりも若干“うねって”いるため、このうねり部73を検出して基準指標としてもよい。すなわち、金属リング2の側端の平滑さを表面粗さ計などによって周方向に継続して検査し、平滑さが失われている局所部分(上記のうねり部73)を基準指標として検出してもよい。
また、金属リング2の表裏面又は側端面の溶接跡の検出方法としては、前述の磁気的手法(漏洩磁束探傷法や渦流探傷法など)のみならず、画像認識などの様々な公知技術を適用してもよい。
たとえば、画像認識技術を適用する場合には、金属リング2の基準指標として溶接跡以外のものを使用することができる。
図8は、金属リング2の基準指標の他の例を示す図である。この図において、金属リング2には、その幅方向に沿って直線状のマーク74が1箇所付けられている。このマーク74は、金属リング2の厚みと機械的強度(靱性や疲労強度)に影響を与えないもの、たとえば、インク等の着色剤又は所定の波長光に感応して発色若しくは発光する塗料などを塗布して描かれたものである。不図示のカメラを用いてこのマーク74を画像認識すればよい。前記の実施の形態と同様に、その認識位置からの相対的な距離で欠陥の位置を特定することができる。
なお、このマーク74は、図示のとおり、金属リング2の周方向に直交すると共に該金属リング2の幅方向の端から端まで直線的に連続する形状を有しているが、これは一例であり、この形状に限定されない。欠陥と区別できる形状であればよい。たとえば、該金属リング2の両端に接しない形状、つまり、マーク74の長さを金属リング2の幅よりも短くしてもよいし、又は、直線状のみならず、矩形やその他の任意形状としてもよい。
金属リング欠陥検出装置の概念的な構成図である。 欠陥検出部20の概念構成図である。 判定部25のブロック図である。 基準指標検出部21の概念構成図である。 磁気ラインセンサ49の構成図及び溶接跡7aと欠陥9aとを検出したときの磁気ラインセンサ49の漏洩磁束信号図である。 磁化電流の制御特性図及び表示部22の表示例を示す図である。 金属リング2の側端面の溶接跡を示す図である。 金属リング2の基準指標の他の例を示す図である。 CVTベルトの外観図である。 CVTベルト1の概略的な製造工程図である。 従来装置の概念構成図である。 従来装置を利用した欠陥検出の概念図である。
符号の説明
2 金属リング
7a 溶接跡(基準指標)
9a 欠陥
15 金属リング欠陥検出装置
20 欠陥検出部(欠陥検出手段)
21 基準指標検出部(基準指標検出手段)
22 表示部(位置特定手段)
73 うねり部(局所部分)
74 マーク

Claims (6)

  1. 無端ベルト状の金属リングの表面の欠陥を検出する欠陥検出手段を備えた金属リング欠陥検出装置において、
    前記金属リングの周方向に1箇所必ず存在する特異部分を基準指標として検出する基準指標検出手段と、
    前記欠陥検出手段によって検出された欠陥の位置を、前記基準指標検出手段によって検出された基準指標からの相対的な位置として特定する位置特定手段と
    を備えたことを特徴とする金属リング欠陥検出装置。
  2. 前記基準指標は、前記金属リングの周方向に1箇所必ず存在し且つ該金属リングの周方向に直交すると共に該金属リングの幅方向の端から端まで直線的に連続する溶接跡であることを特徴とする請求項1記載の金属リング欠陥検出装置。
  3. 前記基準指標は、前記金属リングの周方向の1箇所に印刷又は塗布されたマークであることを特徴とする請求項1記載の金属リング欠陥検出装置。
  4. 前記マークは、前記金属リングの周方向に直交すると共に該金属リングの幅方向の端から端まで直線的に連続するものであることを特徴とする請求項3記載の金属リング欠陥検出装置。
  5. 前記基準指標検出手段は、前記金属リングの側端の平滑さを周方向に継続して検査し、平滑さが失われている局所部分を基準指標として検出することを特徴とする請求項1記載の金属リング欠陥検出装置。
  6. 前記基準指標検出手段は、漏洩磁束探傷法又は渦流探傷法若しくはその他の非破壊探傷法によって、前記特異部分を検出することを特徴とする請求項1記載の金属リング欠陥検出装置。

JP2004097227A 2004-03-29 2004-03-29 金属リング欠陥検出装置 Pending JP2005283303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004097227A JP2005283303A (ja) 2004-03-29 2004-03-29 金属リング欠陥検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004097227A JP2005283303A (ja) 2004-03-29 2004-03-29 金属リング欠陥検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005283303A true JP2005283303A (ja) 2005-10-13

Family

ID=35181863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004097227A Pending JP2005283303A (ja) 2004-03-29 2004-03-29 金属リング欠陥検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005283303A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014516A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Aisin Aw Co Ltd ループ材検査装置
JP2011013191A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Honda Motor Co Ltd リング状ワークの検査装置及びリング状ワークの検査方法
WO2011058444A1 (en) 2009-11-16 2011-05-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Weld detecting method and weld detecting apparatus
WO2023199680A1 (ja) * 2022-04-11 2023-10-19 Jfeスチール株式会社 表面形状測定装置、表面形状測定方法及びベルトの管理方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014516A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Aisin Aw Co Ltd ループ材検査装置
JP2011013191A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Honda Motor Co Ltd リング状ワークの検査装置及びリング状ワークの検査方法
WO2011058444A1 (en) 2009-11-16 2011-05-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Weld detecting method and weld detecting apparatus
JP2011106924A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Toyota Motor Corp 溶接部検出方法
CN102667397A (zh) * 2009-11-16 2012-09-12 丰田自动车株式会社 焊缝区检测方法和焊缝区检测装置
US9109867B2 (en) 2009-11-16 2015-08-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Weld detecting method and weld detecting apparatus
WO2023199680A1 (ja) * 2022-04-11 2023-10-19 Jfeスチール株式会社 表面形状測定装置、表面形状測定方法及びベルトの管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7298470B2 (en) Defect inspection device for metal ring end faces of a continuously variable transmission belt
KR101288734B1 (ko) 주기성 결함 검출 장치 및 그 방법
CA2774258C (en) Eddy current inspection of case hardening depth
KR20180069695A (ko) 강제 스트립의 검사방법
JP4998821B2 (ja) 渦流検査方法及び該渦流検査方法を実施するための渦流検査装置
JP2007309690A (ja) 探傷方法および探傷装置
WO2008072508A1 (ja) 非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JP2005283303A (ja) 金属リング欠陥検出装置
JP2009036682A (ja) 渦電流センサ、硬化層深さ検査装置及び硬化層深さ検査方法
JP2008032681A (ja) 転動装置部品の検査方法及び転動装置部品用検査装置
JP2006153856A (ja) 電池外装ケースの傷の検査装置及び検査方法
JP2003232776A (ja) 渦流探傷装置および渦流探傷方法
US20050219537A1 (en) Metal surface inspection device
JP4145883B2 (ja) 金属検出機
JPH05196581A (ja) 鋼板の欠陥有害度測定装置
US7423423B2 (en) Method for quantitatively determining the width of a soft zone area of a partially hardened workpiece
JP2004077426A (ja) 駆動用ベルトの欠陥検査方法
JP2004251839A (ja) 管内表面傷検査装置
JP2007121050A (ja) 探傷装置
JP2007163263A (ja) 渦電流探傷センサ
JPH04221757A (ja) 欠陥検出装置及び方法
JP4201197B2 (ja) 無段変速機用ベルトの検査方法及び無段変速機用ベルトの検査装置
JP4169718B2 (ja) 金属リング検査装置
JP2005283302A (ja) 金属リング欠陥検出装置
JP2006138784A (ja) 渦電流探傷プローブおよび渦電流探傷システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050818

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080303

A521 Written amendment

Effective date: 20080423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080717