JP4998273B2 - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のサスペンション装置に関し、特に、車幅方向両側部が車体下部に取付けられるサスペンションクロスメンバーと、車体の車幅方向両側部に取付けられるコイルスプリングと、を備えた車両のサスペンション装置に関する。
従来より、サスペンションアーム等を支持するため、車体下部にサスペンションクロスメンバーを取付けることが知られている。また、車輪からの衝撃を緩和するため、車幅方向両側部でロアアームと車体との間にコイルスプリングを設置することが知られている。
一般に、これらサスペンションクロスメンバーの車体側取付け部と、コイルスプリングの車体側取付け部は、異なる場所に設定されることが多い。
しかし、各々の取付け部を別々の位置に設定すると、弾性マウント等の部品点数が増加するといった問題や、サスペンションアームやダンパー装置のレイアウト自由度が制限されるといった問題がある。
そこで、例えば、下記特許文献1では、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部の下側に、コイルスプリングの車体側取付け部を設定して、両者を同軸上に配置するサスペンション構造を提案している。
こうしたサスペンション装置を採用することで、前述した部品点数が増加するといった問題や、サスペンションアーム等のレイアウト自由度が制限されるといった問題を、解消することができる。
特開平11−59152号公報
ところで、コイルスプリングの上下長は、乗り心地等のサスペンション性能を向上するため、ある程度の長さが要求される。
一方、使い勝手の観点からは、車体フロアの高さも、車室や荷室スペースを拡大するために、低くすることが求められる。
しかし、前述の特許文献1のように、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部の下側に、コイルスプリングの車体側取付け部を設置した場合には、コイルスプリングの上下長が短くならざるを得ず、乗り心地を向上することができない。
一方、こうした乗り心地を向上しようとして、コイルスプリングの上下長を長く設定しようとした場合には、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部がコイルスプリングの車体側取付け部の上側に位置するため、車体フロアを高くせざるを得ない、という問題が生じる。
そこで、本発明は、サスペンションクロスメンバーと、コイルスプリングとの車体側取付け部を、同軸上に配置した車両のサスペンション装置において、コイルスプリングの上下長を確保してサスペンション性能を高めつつも、車体フロアを低くすることができる車両のサスペンション装置の提供を目的とする。
この発明による車両のサスペンション装置は、車幅方向両端部で車体下部に取り付けられるサスペンションクロスメンバーと、ロアアームと車体との間に配設されるコイルスプリングとを備え、該サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部と該コイルスプリングの車体側取付け部とを同軸上に配置する車両のサスペンション装置であって、前記サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部を、前記コイルスプリングの車体側取付け部の外周に車体上下方向でオーバーラップするように配設したものである。
上記構成によれば、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部とコイルスプリングの車体側取付け部が、車体上下方向でオーバーラップすることによって、両取付け部を、同軸上に配置しても、取付け部の上下方向スペースをコンパクトに構成することができる。
このため、サスペンションクロスメンバーの取付け部とコイルスプリングの取付け部を同軸上に配置するメリットを得つつ、コイルスプリングの上下長を確保することができ、さらに低床フロアも実現することができる。
この発明の一実施態様においては、前記コイルスプリングが、スプリングシート部材を介して車体に取り付けられ、該スプリングシート部材の外周部に、サスペンションクロスメンバーを取り付けたものである。
上記構成によれば、コイルスプリングの上部に設置されるスプリングシート部材を利用してサスペンションクロスメンバーを取り付けることができる。
よって、スプリングシート部材という既存の部材を有効に利用して、部品点数の削減を図りつつ、取付け部の同軸上配置、及びオーバーラップ配置を達成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記スプリングシート部材に対して、サスペンションクロスメンバーを、弾性マウントを介して取り付けたものである。
上記構成によれば、サスペンションクロスメンバーを、弾性マウントを介して取付けることで、サスペンションクロスメンバーを車体に対して弾性支持することができる。
よって、サスペンションクロスメンバーからの衝撃を緩和して、車体への振動伝達を抑制しつつ、取付け部の同軸上配置、及びオーバーラップ配置を達成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記弾性マウントの内筒部材の下端に、外周側に延びるフランジ部を設け、該弾性マウントのラバー体下端に、該フランジ部のコイルスプリング延び方向への移動を規制する規制用突起を設けたものである。
上記構成によれば、弾性マウントのラバー体下端に設けた規制用突起が、内筒部材のフランジ部に当接することで、内筒部材のコイルスプリング延び方向、すなわち、コイルスプリング上方側への移動を規制するため、内筒部材が弾性マウントから抜け落ちるのを防ぐことができる。
よって、車体に組付ける前に、サスペンションクロスメンバーにコイルスプリング等のサスペンション装置を仮組み(サブアッシー)した場合に、コイルスプリングを圧縮状態で組付けても、内筒部材が抜け落ちることがないため、確実にサスペンション装置の仮組み状態を維持することができる。
この発明の一実施態様においては、前記弾性マウントの内筒部材の下端に、外周側に延びるフランジ部を設け、該フランジ部を、該弾性マウントの外筒部材の下端に対向する位置まで延設したものである。
上記構成によれば、弾性マウントの内筒部材のフランジ部を、外筒部材の下端に対向する位置まで延設することで、内筒部材の上方への移動を確実に規制できるため、内筒部材と外筒部材との相対移動を防ぐことができる。
よって、車体に組付ける前に、サスペンションクロスメンバーにコイルスプリング等のサスペンション装置を仮組み(サブアッシー)した場合に、コイルスプリングを圧縮状態で組付けても、内筒部材と外筒部材との相対移動を防ぐことができ、より確実に、サスペンション装置の仮組み状態を維持することができる。
この発明の一実施態様においては、前記コイルスプリングの車体側取付け部近傍の巻き径を、他の部位の巻き径より小さくしたものである。
上記構成によれば、コイルスプリングの車体側取付け部近傍の巻き径を小さくすることで、その外周に配設するサスペンションクロスメンバーの車体側取付け部を小さくすることができる。
よって、コイルスプリングの車体側取付け部と、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部とを、車体上下方向でオーバーラップして配設するものであっても、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部を小型化することができる。
この発明の一実施態様においては、前記サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部に弾性マウントを設け、該弾性マウントを、コイルスプリング上方のスプリングシートラバーと兼ねたものである。
上記構成によれば、サスペンションクロスメンバーの弾性マウントとコイルスプリングのスプリングシートラバーとを兼用することになるため、サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部とコイルスプリングの車体側取付け部との、ラバー部材を共用化することができる。
よって、乗り心地の悪化を招来することなく、部品点数の削減を図ることができる。
この発明によれば、サスペンションクロスメンバーの取付け部とコイルスプリングの取付け部を上下方向にオーバーラップさせたことで、コイルスプリングの上下長を確保することができ、さらに低床フロアも実現することができる。
よって、サスペンションクロスメンバーと、コイルスプリングとの車体側取付け部を、同軸上に配置した車両のサスペンション装置において、コイルスプリングの上下長を確保してサスペンション性能を高めつつも、車体フロアを低くすることができる。
この発明の実施形態を、以下図面に基づいて詳述する。
図1は第一実施形態の車両のサスペンション装置を車体構造を含めて示した全体平面図、図2はこのサスペンション装置を車体構造を含めて示した全体側面図、図3は図2のA−A線矢視断面図である。なお、各図では右側のサスペンション装置のみを示しているが、左側のサスペンション装置も同様に、左右対称構造で構成している。
本実施形態のサスペンション装置1は、後輪Tを懸架するリアサスペンションであり、複数のリンクで後輪Tを支持する、いわゆるマルチリンク式のサスペンション装置である。
具体的には、車輪(後輪)Tを支持するホイールサポート2は、車輪Tの車体前方側で車体前後方向に延びるトレーリングアーム3と、車幅方向に延びて車輪上方側に配置されるアッパーアーム4と、車幅方向に延びて車輪下方側前部に配置されるフロントロアアーム5と、車幅方向に延びて車輪下方側後部に配置されるリヤロアアーム6とによって、上下方向に揺動自在に支持されている。
そして、このホイールサポート2は、車輪上方側で上下方向に延びるショックアブソーバー7と、リヤロアアーム6とサスペンションクロスメンバー10との間で上下方向に延びるコイルスプリング8とによって、路面からの衝撃を緩衝するようにして、車体Bに懸架されている。
なお、9は、車幅方向に延びて、リアデフ(図示せず)から後輪Tに駆動力を伝達するドライブシャフトである。
これらアッパーアーム4等のサスペンションアーム(4,5,6)を車体側で支持するように、サスペンション装置1の車幅方向内方には、サスペンションクロスメンバー10を設置している。
このサスペンションクロスメンバー10は、車幅方向に延びる略円筒形状のフロントメンバー部11と、このフロントメンバー部11の両側部から車両後方側に延びて車幅外方側に屈曲する略円筒形状のサイドメンバー部12,12と、このサイドメンバー部12,12の屈曲部間を車幅方向に延びて連結する矩形断面のリアメンバー部13と、によって構成した、平面視「略鳥居形状」の枠体で構成している。
このサスペンションクロスメンバー10は、フロントメンバー部11両側端のフロントマウント部14,14と、サイドメンバー部12、12両側端のリヤマウント部15,15の、合計四箇所で、車体前後方向に延びるリヤサイドフレームB1,B1に締結固定している。
このフロントマウント部14とリヤマウント部15は、共に、上下方向に延びる軸心L1、L2を有する円筒型マウントで構成しており、外筒部材14a,15aと、内筒部材14b,15bと、この間に介装したラバー部材14c,15cとを備えている。このように構成することで、外筒部材14a,15a側からのサスペンション荷重を受けても、内筒部材14b,15b側へは、荷重が直接伝達されないようにしている。
このうち、リヤマウント部15については、フロントマウント部14よりも大径(大型)に構成することで、前述したコイルスプリング8を、その内周側に、レイアウトするように構成している。
リヤマウント部15の詳細構造について、図3に示す。
このリヤマウント部15のマウント機能部20は、大径の筒形状の外筒部材21と、これよりも小径の筒形状の内筒部材22と、これら両者の間に介装されたラバー部材23と、によって構成している。
そして、内筒部材22の内側には、コイルスプリング8の車体側取付け部として機能する、円盤プレート状のスプリングシート24と、スプリングシート24下面に設置した環状のスプリングシートラバー25と、を設けている。
このうち、スプリングシート24は、スプリングシート24に形成した外周フランジ24aを内筒部材22の内周面に接合することで、サスペンションクロスメンバー10の車体側取付け部材としても機能している。
そして、このスプリングシート24の下方には、前述したコイルスプリング8を、マウント機能部20と同軸L2上で、上下方向に延びるように設置している。
このコイルスプリング8の、少なくとも上端部には、下部位置(8a)の通常の巻き径d1よりも小径d2とされた、いわゆるピッグテール形状の小径部8bを形成している。そして、この小径部8bの外周に、前述のマウント機能部20が位置するように設定している。
こうして、コイルスプリング8の車体側取付け部(24)とサスペンションクロスメンバー10の車体側取付け部(20)を、同軸上に設置しながら、コイルスプリング8をリヤマウント部15に対して、上下方向でオーバーラップ(重複)するように設定している。
このように、コイルスプリング8を、リヤマウント部15に対して上下方向でオーバーラップさせることにより、コイルスプリング8の上下長を、リヤサイドフレームB1近傍まで長く確保することができるため、車体フロア(32)を高くすることなく、コイルスプリング8のストローク長を充分に確保することができる。
また、コイルスプリング8の上端を小径部8bとしているため、外周側に位置するマウント機能部20の径を可及的に小さくすることができ、リヤマウント部15をできるだけ小型化することができる。
なお、このリヤマウント部15は、リヤサイドフレームB1の下面部B1aに対して、締結ボルト30と締結ナット31によって締結固定している。
このうち、締結ボルト30は、フロアパネル32からリヤサイドフレームB1を、上下方向に貫通して配置されており、この締結ボルト30の周囲には筒状のスペーサ部材33を設置している。
このように構成することで、締結ボルト30と締結ナット31との締結力と締結剛性を高め、コイルスプリング8からの荷重とサスペンションクロスメンバー10からの荷重が同時に入力されたとしても、充分にこの荷重を支持できるようにしている。
次に、このように構成した第一実施形態の車両のサスペンション装置1の作用・効果について、説明する。
この実施形態のサスペンション装置1は、車幅方向両端部でリヤサイドフレームB1,B1に取り付けられるサスペンションクロスメンバー10と、リヤロアアーム6とリヤサイドフレームB1との間に配設されるコイルスプリング8とを備え、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15と、このコイルスプリング8のスプリングシート24とを同軸上に配置すると共に、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15(マウント機能部20)を、コイルスプリング8のスプリングシート24の外周側に、車体上下方向でオーバーラップするように配設している。
これにより、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15とコイルスプリング8のスプリングシート24が、車体上下方向でオーバーラップすることによって、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15とコイルスプリング8のスプリングシート24を、同軸上に配置しても、上下方向スペースをコンパクトに構成することができる。
このため、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15(20)とコイルスプリング8のスプリングシート24を同軸上に配置するメリットを得つつ、コイルスプリング8の上下長を確保することができ、さらに低床フロアも実現することができる。
よって、サスペンションクロスメンバー10とコイルスプリング8との車体側取付け部(20,24)を、同軸上に配置した車両のサスペンション装置において、コイルスプリング8の上下長を確保してサスペンション性能を高めつつも、車体フロア(32)を低くすることができる。
また、この実施形態では、スプリングシート24の外周フランジ24aを内筒部材22に接合することでリヤマウント部15を構成して、サスペンションクロスメンバー10を、リヤサイドフレームB1に、取り付けている。
これにより、コイルスプリング8の上部に設置されるスプリングシート24を利用して、サスペンションクロスメンバー10を車体Bに取り付けることができる。
よって、スプリングシート24という既存の部材を有効に利用して、部品点数の削減を図りつつ、取付け部の同軸上配置、及びオーバーラップ配置を達成することができる。
また、この実施形態では、スプリングシート24に対して、サスペンションクロスメンバー10を、ラバー部材23を介して取り付けている。
これにより、サスペンションクロスメンバー10を車体Bに対して、弾性支持することができる。
よって、サスペンションクロスメンバー10からの衝撃を緩和して、車体Bへの振動伝達を抑制しつつ、取付け部の同軸上配置、及びオーバーラップ配置を達成することができる。
また、この実施形態では、コイルスプリング8の上端を、他の部位(8a)の巻き径より小さな巻き径で構成した小径部8bとしている。
これにより、その外周に配設するマウント機能部20の径を、可及的に小さくすることができる。
よって、コイルスプリング8の車体側取付け部(24)と、サスペンションクロスメンバー10の車体側取付け部(20)とを、車体上下方向でオーバーラップして配設するものであっても、リヤマウント部15を、できるだけ小型化することができる。
次に、この発明の第二実施形態について、図4、図5を利用して説明する。図4は第二実施形態のA−A線矢視断面図、図5はコイルスプリングの延びによって内筒部材の位置が変化する状況を説明する断面図である。なお、第一実施形態と同じ構成要素については、第一実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態は、サスペンション装置1を車体に組付ける前に、予めサスペンションクロスメンバー10に、コイルスプリング8等の構成要素をサブアッシー(仮組み)して組付けを行なう場合に、リヤマウント部15の内筒部材122の抜け落ちを防止して、組付け作業を容易に行なえるように構成したものである。
具体的には、リヤマウント部15の内筒部材122の下端に外周側に延びる係合フランジ部123を形成して、内筒部材122がコイルスプリング8の延びによって、上方に移動するのを防止するように構成している。
より具体的には、係合フランジ部123の外端123aを外筒部材21の下端21aに対向する位置まで延設して、確実に係合フランジ部123が外筒部材21に係合するように構成している。
また、ラバー部材23の下部には、下方に突出する規制用突起124を設けている。こうすることで、係合フランジ部123が、まずラバー部材23に当接して、係合フランジ部123の移動を規制する。
このように構成することで、図5に示すように、サスペンション装置1をサブアッシー(仮組み)する場合に付与したプリロード(予圧)によって、圧縮されたコイルスプリング8は、(a)に示すように、スプリングシート24を上方側に押圧する。
このとき、まず、(b)に示すように、係合フランジ部123がラバー部材23の規制用突起124に当接することで、係合フランジ部123の上方への動きが規制される。このため、内筒部材122が、上方側に抜けるような動きが緩和されて、内筒部材122が抜け落ちるのを防ぐことができる。
さらに、コイルスプリング8の圧縮量が大きい場合には、(c)に示すように、係合フランジ部123がさらに上昇して外筒部材21の下端21aに当接する。これにより、係合フランジ部123の上方への動きが確実に規制され、確実に、内筒部材122が抜け落ちを防ぐことができる。
このように、この実施形態では、リヤマウント部15の内筒部材122の下端に、外周側に延びる係合フランジ部123を設け、リヤマウント部15のラバー部材23の下端に、係合フランジ部123の上方への移動を規制する規制用突起124を設けている。
これにより、ラバー部材23の規制用突起124が、内筒部材22の係合フランジ部123に当接して、内筒部材122の上方側への移動を規制するため、内筒部材122が、リヤマウント部15から抜け落ちるのを防ぐことができる。
よって、車体に組付ける前に、サスペンションクロスメンバー10にコイルスプリング8等のサスペンション装置1をサブアッシーする場合に、コイルスプリング8を圧縮状態で組付けても、内筒部材122が抜け落ちることがないため、確実にサスペンション装置1の仮組み状態を維持することができる。
また、この実施形態では、係合フランジ部123を、外筒部材21の下端21aに対向する位置まで延設している。
これにより、係合フランジ部123は、外筒部材21に係合することになり、内筒部材122の上方への移動を確実に規制する。このため、内筒部材122の外筒部材との相対移動を防ぐことができる。
よって、より確実に内筒部材122の抜け落ちを防止して、サスペンション装置1の仮組み状態を維持することができる。
次に、この発明の第三実施形態について、図6を利用して説明する。図6は第三実施形態のA−A線矢視断面図である。なお、第一実施形態と同じ構成要素については、第一実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態は、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15のラバー部材と、コイルスプリング8のスプリングシートラバーを兼用して、部品点数の削減を図るものである。
具体的には、円盤平板状の固定プレート201に、断面略L字状の内筒フランジ部材202を溶接することで、内筒側部材203を構成して、内筒フランジ部材202と、外筒部材204との間に、環状のラバー部材205を介装することで、リヤマウント部15を構成している。
そして、環状のラバー部材205の下面に、コイルスプリング8の上端部8cを支持する環状の支持凹部206を形成することで、ラバー部材205でスプリングシートラバーも兼用している。
このように、ラバー部材205でスプリングシートラバーを兼用することで、コイルスプリング8からの衝撃も、サスペンションクロスメンバー10からの衝撃も、一つのラバー部材205によって緩衝することができる。
このように、この実施形態では、サスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15のラバー部材205を、コイルスプリング8上方のスプリングシートラバー(205)と兼用している。
これにより、サスペンションクロスメンバー10の車体側取付け部(15)とコイルスプリング8の車体側取付け部(203)との弾性体を、一つのラバー部材205で共用化することができる。
よって、乗り心地の悪化を招来することなく、部品点数の削減を図ることができる。
以上、本発明の構成と、前述の実施形態の対応において、
この発明のサスペンションクロスメンバーの車体側取付け部は、実施形態のリヤマウント部15(マウント機能部20)に対応し、
以下、同様に、
コイルスプリングの車体側取付け部は、スプリングシート24、固定プレート201に対応し、
弾性マウントは、マウント機能部20に対応し、
外周側に延びるフランジ部は、係合フランジ部123に対応するも、
この発明は、前述の実施形態の構成のみに限定されるものではない。
例えば、前述実施形態においては、リアサスペンションのサスペンションクロスメンバー10のリヤマウント部15を例示したが、本願発明の車両のサスペンション装置は、サスペンションクロスメンバーのフロントマウント部や、フロントサスペンションのサスペンションクロスメンバーのマウント部等に適用することができるのは勿論である。
本実施形態の車両のサスペンション装置を車体構造を含めて示した全体平面図。 サスペンション装置を車体構造を含めて示した全体側面図。 図2のA−A線矢視断面図。 第二実施形態のA−A線矢視断面図。 コイルスプリングの延びによって内筒部材の位置が変化する状況を説明する断面図。 第三実施形態のA−A線矢視断面図。
符号の説明
1…サスペンション装置
6…リヤロアアーム
8…コイルスプリング
8b…小径部
10…サスペンションクロスメンバー
15…リヤマウント部
20…マウント機能部
23…ラバー部材
24…スプリングシート
123…係合フランジ部
124…規制用突起

Claims (7)

  1. 車幅方向両端部で車体下部に取り付けられるサスペンションクロスメンバーと、ロアアームと車体との間に配設されるコイルスプリングとを備え、該サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部と該コイルスプリングの車体側取付け部とを同軸上に配置する車両のサスペンション装置であって、
    前記サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部を、前記コイルスプリングの車体側取付け部の外周に車体上下方向でオーバーラップするように配設した
    車両のサスペンション装置。
  2. 前記コイルスプリングが、スプリングシート部材を介して車体に取り付けられ、
    該スプリングシート部材の外周部に、サスペンションクロスメンバーを取り付けた
    請求項1記載の車両のサスペンション装置。
  3. 前記スプリングシート部材に対して、サスペンションクロスメンバーを、弾性マウントを介して取り付けた
    請求項2記載の車両のサスペンション装置。
  4. 前記弾性マウントの内筒部材の下端に、外周側に延びるフランジ部を設け、
    該弾性マウントのラバー体下端に、該フランジ部のコイルスプリング延び方向への移動を規制する規制用突起を設けた
    請求項3記載の車両のサスペンション装置。
  5. 前記弾性マウントの内筒部材の下端に、外周側に延びるフランジ部を設け、
    該フランジ部を、該弾性マウントの外筒部材の下端に対向する位置まで延設した
    請求項3又は4記載の車両のサスペンション装置。
  6. 前記コイルスプリングの車体側取付け部近傍の巻き径を、他の部位の巻き径より小さくした
    請求項1〜5いずれか記載の車両のサスペンション装置。
  7. 前記サスペンションクロスメンバーの車体側取付け部に弾性マウントを設け、
    該弾性マウントを、コイルスプリング上方のスプリングシートラバーと兼ねた
    請求項1記載の車両のサスペンション装置。
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